JP4515866B2 - 流体収納袋体の注ぎ口構造及びその形成方法 - Google Patents

流体収納袋体の注ぎ口構造及びその形成方法 Download PDF

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本発明は、飲料、洗剤その他の流体を収納するための収納袋体に関し、特に、その注ぎ口構造及び注ぎ口形成方法に関する。
飲料や液体洗剤等の流体収納容器は通常、専用の飲み口や開閉具を取付けたポットなどの固形容器を使用するが、内容物を使いきる毎に新しい容器と交換するのはコスト高になる。このため、予め簡単な詰め替えパッケージに充填した同種の流体を補充して費用の節減をしている。また、詰め替えパッケージの種類やデザインの多様化により、いろいろな工夫がなされ、詰め替えパッケージをそのまま注ぎ口のついた容器として使用する傾向も見られるようになっている。
従来の詰め替えパッケージは、表裏2枚の袋用フイルムの縁辺を溶着した袋体の一部に、先端縁辺を一体に溶着した注出部を設け、詰め替えの際は、注出部先端を切り取って内容物を注出していた。
ところが、詰め替えパッケージの素材は合成樹脂フイルムやアルミ箔などの薄膜であるため、注出部の表裏フイルムが張りついて思うように注出されなかったり、逆に急激に内容物が多量に流出したりして、特に、適量を注出するには使い勝手に問題があった。
注出を円滑にするため、注出部に予め筒体を挿入して溶着することが試みられているが、この場合は別途に注出部の寸法に適合した筒体を用意する必要があり、コスト高になるとともに、筒体の周囲にフイルムを液密に溶着することが難しいため、液洩れが生ずることもあった。
従って、本発明の第1の目的は、注出部のフイルム素材自体を利用した簡単な部材で、注出時の開口通路が確実に保持される流体収納袋体の注ぎ口構造を提供することにある。
本発明の第2の目的は、上記注ぎ口を形成する方法を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために、本発明による流体収納袋体の注ぎ口構造は、表裏の袋用フイルムを重ね合わせて周囲縁辺を袋体に密閉し、縁辺の一部に、先端切り取り部を切り取って注ぎ口を形成する流体フイルムパッケージの注ぎ口であって、注ぎ口部を構成する2枚のフイルム間の軸方向に、注ぎ口切り取り部から注ぎ口部の基部縁辺内側付近まで延在する緊張支持フイルムを挟み、相対する双方のフイルムを外側に撓ませて緊張支持フイルムとの間に中空部を形成して2枚のフイルムと緊張支持フイルムの左右縁辺を一体に溶着し、注ぎ口部先端を切り取ったときに注ぎ口の2枚のフイルム間に前記緊張支持フイルムを介して対向する一対の開口通路が保持されるようにしたことを特徴とする。
上記第2の目的を達成するために、本発明の注ぎ口形成方法は、表裏の袋用フイルムを重ね合わせて周囲縁辺を袋体に密閉し、縁辺の一部に先端を切り取ったときに開口通路を保持した注ぎ口を形成する方法において、注ぎ口を構成する2枚のフイルム間軸方向に、注ぎ口切り取り部から注ぎ口部の基部縁辺内側付近まで延在する緊張支持フイルムを介在させるとともに、2枚のフイルムの相対する面を外側に吸引して緊張支持フイルムとの間に相対する一対の撓みを形成し、この状態で2枚のフイルムと緊張支持フイルムの縁辺を一体に加熱溶着して、注ぎ口に、前記緊張支持フイルムに支えられた相対する一対の開口通路を保持させることを特徴とする。
本発明による流体収納袋体の注ぎ口は、注ぎ口軸方向(注出方向)の左右縁辺間に緊張支持フイルムが一体に溶着接合され、立体的に撓み又は空間を持たせた少なくとも一方の注ぎ口フイルムが緊張支持フイルムによって立体状態に保持される。このため、注ぎ口の先端を切り取り線に沿って切り開いたときに、緊張支持フイルムと注ぎ口フイルムの間に開口通路が形成され内容物流体を円滑に注ぎ出すことができる。
緊張支持フイルムを介在させたことによって、注ぎ口が袋本体の基部を含めて機械的に補強されるので注ぎ口が左右に振れることなく安定する。
本発明による注ぎ口は、表裏2枚の袋用フイルムの縁辺を溶着する際に、注出部のフイルム縁辺間に緊張支持フイルムを挟んで内側を長手方向に区画し、表裏フイルムの一方又は双方を外側に吸引して撓ませながら2枚のフイルムの周囲縁辺を一体に加熱溶着するだけで形成されるので工程が簡単で、袋体フイルムの素材のみで注ぎ口に通路が確保される。
以下、本発明の実施例を添付の図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明による流体収納袋体1の要部側面を示すもので、袋体1は、合成樹脂フイルム、アルミ箔などの材質からなる表裏2枚の袋用フイルム2、3を重ね合わせ、内容物注入部(図は省略)を除く相互の縁辺4を加熱等の手段で溶着接合し、注入部から内容物を充填した後、密閉して詰め替え用流体収納容器として使用される。
この流体収納袋体1は上部に周囲縁辺を溶着密閉して突出させた注ぎ口部5を一体に有し、注ぎ口部5の切り取り線6に沿って切り開くことにより注ぎ口部5が開放するようになっている。
この場合に、注ぎ口部5の中間フイルム間に何も介在していないと注ぎ口部5の注ぎ口フイルム5a、5bが張り付いて流体がスムーズに流れ出にくくなる。この問題を改善するために、本発明は注ぎ口部5の切り取り線6から注ぎ口部5の基部内側付近にいたる縁辺間の長手方向(軸方向)に、縁辺と平行な緊張支持フイルム7を介在させるとともに、図3のように、緊張支持フイルム7の左右注ぎ口フイルム5a、5bを外側に撓ませて緊張支持フイルム7の両端縁辺を注ぎ口フイルム5a及び5bの縁辺に挟んで一体に密閉接合(溶着等)し、これにより、注ぎ口フイルム5a、5bと緊張支持フイルム7間にそれぞれ開口通路8が形成されるようにしてある。
図の実施例では注ぎ口部5を袋体1の片角傾斜縁辺に突出させ、緊張支持フイルム7を切り取り線6の下方から注ぎ口部5の基部傾斜縁辺まで延在させている。このような構成にすることにより、注ぎ口部5と袋体1本体の結合力が強化され、注ぎ口部5の方向性が安定し、横揺れがなくなる。
かくして、図2に示すように、注ぎ口部5の切り取り線6を開くと、注ぎ口部5は緊張支持フイルム7と注ぎ口フイルム5a、5b間に緊張支持フイルム7に支えられた開口通路8が保持され、内容物14の注出口が確保される。
なお、図の実施例は緊張支持フイルム7の両側の注ぎ口フイルム5a、5bを撓ませて左右対の開口通路8を形成する場合を例示したが、片側だけに形成してもよい。
図3は、上記注ぎ口部5を冶具9を用いて製作する方法の一例を示すもので、この冶具9は先端に略V字形凹溝10を形成し、中央部にこの凹溝10と連通する空気吸引口11を形成して相対向する二つ割りの撓み形成器12a、12bと、撓み形成器12a、12bの両側に沿って配置され、注ぎ口フイルム5a、5bの縁辺に両側から当接する二つ割りの溶着器13a、13bを備えている。
溶着器13a、13bは加熱あるいは超音波等の溶着手段で間のフイルムを接合するもので、上端は円弧状に連結して注ぎ口部5の先端密閉部を形成するようになっており、また、撓み形成器12a、12bは、好ましくは、緊張支持フイルム7と同等の寸法Lに設定されている。
かくして、注ぎ口部5の注ぎ口フイルム5a、5b間に緊張支持フイルム7を挟み、二つ割り冶具9を注ぎ口フイルム5a、5bへ対向配設する。次に撓み形成器12a、12bの吸引口11から空気を吸引して注ぎ口フイルム5a、5bに撓みによる開口通路8を保持させた状態で緊張支持フイルム7を挟持した注ぎ口部5の左右縁辺を一体に溶着することにより、図1の本発明の流体収納袋体1が形成される。
また、上記のようにして形成された詰め替え用の袋体1に内容物を充填して注ぎ口部5を切り取り線6に沿って切り取ると、図2に示すように、注ぎ口フイルム5a、5bと緊張支持フイルム7間に開口通路8が保持され、詰め替えの際に内容物14がスムーズに流出する。
以上のように、本発明は袋体の素材を変形させて流出通路と強度を確保した使い勝手のよい流体収納袋体が得られ、保存、詰め替え容器として広い分野で利用できる。
本発明による流体収納袋体の側面図 本発明による流体収納袋体の注ぎ口構造説明図 本発明による流体収納袋体の注ぎ口成形工程説明図
符号の説明
1…流体収納袋体
2、3…袋用フイルム
4…縁辺
5…注ぎ口部
5a、5b…注ぎ口フイルム
6…切り取り線
7…緊張支持フイルム
8…開口通路
9…冶具
10…凹溝
11…吸引口
12a、12b…撓み形成器
13a、13b…溶着器
14…内容物

Claims (2)

  1. 表裏の袋用フイルムを重ね合わせて周囲縁辺を袋体に密閉し、縁辺の一部に、先端切り取り部を切り取って注ぎ口を形成する流体フイルムパッケージの注ぎ口であって、注ぎ口部を構成する2枚のフイルム間の軸方向に、注ぎ口切り取り部から注ぎ口部の基部縁辺内側付近まで延在する緊張支持フイルムを挟み、相対する双方のフイルムを外側に撓ませて緊張支持フイルムとの間に中空部を形成して2枚のフイルムと緊張支持フイルムの左右縁辺を一体に溶着し、注ぎ口部先端を切り取ったときに注ぎ口の2枚のフイルム間に前記緊張支持フイルムを介して対向する一対の開口通路が保持されるようにしたことを特徴とする流体収納袋体の注ぎ口構造
  2. 表裏の袋用フイルムを重ね合わせて周囲縁辺を袋体に密閉し、縁辺の一部に先端を切り取ったときに開口通路を保持した注ぎ口を形成する方法において、注ぎ口を構成する2枚のフイルム間軸方向に、注ぎ口切り取り部から注ぎ口部の基部縁辺内側付近まで延在する緊張支持フイルムを介在させるとともに、2枚のフイルムの相対する面を外側に吸引して緊張支持フイルムとの間に相対する一対の撓みを形成し、この状態で2枚のフイルムと緊張支持フイルムの縁辺を一体に加熱溶着して、注ぎ口に、前記緊張支持フイルムに支えられた相対する一対の開口通路を保持させることを特徴とする流体収納袋体の注ぎ口形成方法
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