JP5365224B2 - 詰め替えパウチ - Google Patents

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Description

本発明は詰め替え用の調味料や化粧品や洗剤類などを収容する包装材料として利用され、容器への詰め替え作業を容易にしたパウチに関するものである。
従来から、合成樹脂製などのボトルタイプの容器では使用後の廃棄処理を行うことでゴミの増大ひいては環境破壊を招き易いという点が問題となってきている。このような状況から近年、一般家庭での使用量が大きい台所用液体洗剤や洗濯用液体洗剤、液体柔軟剤、シャンプー、リンス、ボディーソープなどの商品に対しては、ボトルタイプの容器への詰め替えを行って使用する、容器として環境への影響を考慮した素材を選択した容器であってかさ張り難い形状の液体用包装容器を用いて提供されるようになってきた。
詰め替え用の液体用包装容器としては、詰め替え時に内容物の取り出しが容易であり最後まで安定した流れを保ちながら内容物を他の容器に移し替えることができるものが求められている。
このようなものとして、従来、軟質の樹脂フィルム製包装袋の注出口にプラスチック製等の中空円筒状ノズルを取り付けたものや、軟質の樹脂フィルム製包装袋に中空(半)円筒状の注出管路を形成したものが提案されている。また、包装袋の注出路に外方に膨らむ膨らみ部を設けたものや、包装袋の注出口に補強機構を設けた詰替え用包装袋も提案されている。
しかしながら、軟質の包装袋に中空円筒状ノズルを取り付けたり、中空(半)円筒状の注出管路を形成するには、通常の包装袋の製造に比べて特別な工程を必要なので製品のコストアップの原因となり、また得られた包装袋が中空円筒状のノズルや注出管路を有するために、製品を積み重ねて輸送や保管をする際にかさばり余分なスペースを必要とする等の問題があった。
また、包装袋の注出路に単に膨らみ部を設けたものでは、注出口が折れ曲がりやすく注出時に内容物の流路が安定しなくなり、一方包装袋の注出口に単に補強機構を設けただけでは、開封時に注出口の開口性が悪くなるという問題が残されていた。
注出口を設けた包装袋の他の例としては、特許文献2にも示されているように、略方形形状や抽出口を突出させた形状の包装袋が提案されている。
図4はその一例としての液体包装用のパウチを示しており、それぞれ略方形形状とした正面シート(2)と背面シート(3)、そして、底部用の底シート(4)とからなり、パウチ底部に前記底シート(4)を介在させた状態で正面シート(2)と背面シート(3)との周縁部を例えば、ヒートシールによって貼り合わせ、パウチ底部の正面シート(2)の下辺と背面シート(3)の下辺との間を広げるようにして自立でき、また、パウチ上部では前記正面シート(2)と背面シート(3)との三周辺を相互に貼り合わせた、形態として正面形状や背面形状が略方形形状のものとなっている自立形態のパウチ(スタンディングパウチ)である。
このパウチから内容物を注出する場合には、前記正面シート(2)と背面シート(3)との上部を貼り合わせてなる上部シール部(5)の一隅をノッチ(14)から開封予定線(13)に沿ってカットして開封し、ここを注出口として内容物を注ぎ出すようになって
いる。
また、図5に示すような従来の液体包装用のパウチは、空容器に内容物を移し替える際に注出口部分をその空容器の口部にあてがい易くする目的で、上記上部シール部(5)の一隅を上方に向けて突出させて嘴状とした注出路(6)を備えた形状のパウチとしたものであり、内容物の注出についてはその嘴状とした注出路(6)の途中部分をノッチ(14)から開封予定線(13)に沿ってカットして切断し、その切り口を空容器の口部内に差し入れて内容物を注ぎ入れるようにしている。
ところで、上記液体包装容器では注出口部を外部に突出させて異型形状としているためにつぎのような不都合が生じている。このような液体包装容器にあっては、注出口部の隣を充填口として上部の一部分が開放されている容器本体を予め作成しておき、充填時に前記充填口を開いて内容物を充填してから正面シートと背面シートとのそれぞれの上部を前記充填機が有している封止装置にてヒートシールして封止している。
しかしながら、封止に際して前記注出口部に影響が及ばないようにしながら両シートの上部をヒートシールするためには、通常形状の液体包装容器の充填と封止に使用してきた充填機に対して大幅な改造などの新たな費用負担が必要となる。さらに前記液体包装容器を作成するに際して、突出形状の注出口部を得るために正面シートと背面シートとの上部側を大きく切除しており、この切除する部分が広いことからシート素材を経済的に使用できないという問題もある。
一方、上記の略方形形状となる液体包装容器でも上部シール部や側部シール部のシール形状を変更して開封した際の注ぎ性を改善するようにした工夫が行われているが、機能的には上記の単独の注出口部を備えるものに比べて劣っていた。
これらの注出口を備えたパウチにおいて、注出口にエンボス加工による開口補助機構と折れ曲がり防止機構を設けることによって、特別な工程を必要とせずに製造可能であり、パウチを開封して内容物を取り出す際に、注出口を容易に形成することができるとともに注出口の折れ曲がりを防止し、最後まで安定した流れを保ちながら内容物を容易に取り出すことができ、しかも輸送や保管時にかさばらないパウチとして特許文献1には図6に示すような液体包装容器が提案されている。
具体的には、注出口が閉塞しないようにパウチの注出口近辺のフィルムに断面が凸型や凹型の形状のエンボスを施すことにより、注ぎ性を向上させて詰め替えやすくするというこの方法は、しかしながら、デッドホールド性のないプラスチックフイルムの場合には加工後エンボス跡が戻りやすいので上記のパウチの注出口を拡大してそれを保持することが十分に出来ないことがあった。
特開平11−11498号公報 特許3743205号
本発明の課題は、注出口が閉塞しないようにパウチの注出口近辺のフィルムにエンボスを施した詰め替えパウチにおいて、エンボス加工後の反発力によるエンボスの戻りを防止して内容物注出時の注出口の拡大を保持することの出来る詰め替えパウチを提供すること
である。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、対向した表裏2枚のフィルムを周縁シール部にて溶着し、その上方の一方に注出路形成シール部により注出路を設けたパウチにおいて、注出路の中央部分に注出路の注出方向と沿った方向にレーザー加工によるハーフカット線を設け、注出路の先端近傍のハーフカット線と交わらない位置に一軸延伸フィルム等の引裂き方向性のあるフィルムを用いる構成を用いて切断指示線を含めた印刷が施された注出路の注出方向と交わる開封予定線を設けたことを特徴とする詰め替えパウチである。
請求項2に記載の発明は、注出路の中央部分に、注出路の注出方向と沿った方向に、断面が外側に凸のエンボスを設け、該エンボス上にハーフカット線を設けたことを特徴とする請求項1に記載の詰め替えパウチである。
請求項3に記載の発明は、表裏2枚のフィルムが基材層とシーラント層とからなり、ハーフカット線の切断深さが基材層のみとなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の詰め替えパウチである。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、対向した表裏2枚のフィルムを周縁シール部にて溶着し、その上方の一方に注出路形成シール部により注出路を設けたパウチにおいて、注出路の中央部分に注出路の注出方向と沿った方向にハーフカット線を設けた構造となっているので、注出口が閉塞しないようにパウチの注出路近辺のフィルムにエンボスを施した詰め替えパウチにおいても、エンボス加工後の反発力によるエンボスの戻りを防止して内容物注出時の注出口の拡大を保持することの出来る詰め替えパウチを提供することが出来る。
また、注出路の先端近傍のハーフカット線と交わらない位置に注出路の注出方向と交わる開封予定線を設けたことで開封時のフィルムの開裂がハーフカット線に誘導されて想定外の方向に進むことを防いでいる。
請求項2に係る発明は、注出路の中央部分に、注出路の注出方向と沿った方向に、断面が外側に凸のエンボスを設け、該エンボス上にハーフカット線を設けたことにより注出口が拡大する方向に外側にふくらんだフィルムの拡大が閉塞しないようにエンボス部を戻りにくくして詰め替え時に注出口から安定して内容物の注出が出来るようにしたものである。
請求項3に係る発明は、表裏2枚のフィルムが基材層とシーラント層とからなり、ハーフカット線の切断深さがシーラント層を残した基材層のみとなっていることによりエンボス部を戻りにくくする効果を保持しつつ、切断による内容物の漏れを防止している。
このように本発明の詰め替え用パウチによれば、注出口が閉塞しないようにパウチの注出路近辺のフィルムにエンボスを施した詰め替えパウチにおいて、エンボス加工後の反発力によるエンボスの戻りを防止して内容物注出時の注出口の拡大を保持することの出来る詰め替えパウチを提供することが、充填機の大幅な改造を必要とすることなく可能になった。
本発明の詰め替えパウチの一例の正面概略図。 本発明の詰め替えパウチの一例の注出路近辺(X−X’)の断面模式図 本発明の詰め替えパウチの一例のハーフカット線の深さを説明する断面模式図。 従来の詰め替えパウチの一例の姿図。 従来の詰め替えパウチの他の一例の姿図。 従来の詰め替えパウチの他の一例の姿図。
以下、本発明の実施形態の例について図を参照しながら説明する。
図1は本発明の詰め替えパウチの一例の正面概略図である。図2は本発明の詰め替えパウチの一例の注出路近辺(X−X’)の断面模式図である。図3は本発明の詰め替えパウチの一例のハーフカット線の深さを説明する断面模式図である。
本発明の詰め替えパウチは、たとえば、図1に示すように、対向した表フィルム(2)と裏フィルム(3)を上部シール部(5)、側部シール部(10)、注出路形成シール部(7)、底フィルム(4)にて溶着し、その上方の一方に注出路(6)を設けたスタンディングパウチ形態の包装袋において、注出路(6)のエンボス部(11)の中央部分に内容物の注出方向と沿った方向にハーフカット線(12)を設けた詰め替えパウチである。
このハーフカット線(12)は開封時に開封予定線(13)に沿って開裂した切り口が誤ってハーフカット線に誘導されないように開封予定線(13)と交わらないように設けられている。
本発明の詰め替えパウチの注出路付近のパウチ外側にふくらんだエンボス部(11)の外側からハーフカット線(12)を設けた部分の断面(図1のX−X’線での断面)の模式図を図2に示した。
図2において基材層(15)とシーラント(16)とからなる表フィルム(2)及び裏フィルム(3)は図示していない外側の領域でシールされているが図2では注出口開口部(8)の部分のみを示している。また点線で囲った部分がエンボスの施されている部分であり、ハーフカット線(12)は外側にふくらんだ形のエンボスが施されている部分の表フィルム及び裏フィルムの外側中央にレーザー加工により紙面に垂直な方向にハーフカット線(12)の溝が形成されていることによって、外側にふくらんだエンボスがフィルム(2)、(3)の反発力によって戻る程度を軽減して注出時の開口部(8)の閉塞を防止することが出来る。
この溝の効果はデッドホールド性のないフィルムがエンボス後にフラットな形状に戻ろうとすることを防止することにあるので、図2に示したような外側にふくらんだエンボスの上から施した場合でも、図示していないが内側にふくらんだエンボスの上から施した場合でも共に有効な手段となる。
この溝は表フィルム及び裏フィルムの外側中央に施されていてもよく、表フィルム又は裏フィルムの外側中央に施されていてもよい。また溝の数は必要に応じて複数本であってもよい。
この溝の深さは基材層(15)とシーラント(16)の厚みにより当然異なるが基材層を貫通してシーラントまでは入り込まない深さが基本である。基材フィルムにインキで印刷を行い、シーラントとドライラミネートした層構成の場合のハーフカットの溝の深さを図3に断面模式図で示した。
図3は図1のX−X’線での表フィルム(2)あるいは裏フィルム(3)の層構成の例
を示す断面模式図であり、インキ(17)により印刷を施した基材フィルムを接着剤(18)を介してシーラント(16)と積層した構成のフィルムとなっている。この場合の基材層(15)は基材フィルムとインキ(17)と接着剤(18)の層を意味している。
基材層(15)とシーラント(16)とからなるフィルムのエンボス領域(11)の基材側からレーザー加工により施したハーフカット線(12)の溝の深さは基材層を貫通してシーラントに到達したところで止まっている。
この溝の深さが浅ければエンボス戻り防止効果が少ないのは当然であるが、深すぎてシーラント層の内部まで達するとパウチの表フィルムあるいは裏フィルムの切断を招き、内容物の漏れ等の包装材料として致命的な障害を招来しかねない。
本発明の詰め替えパウチにおける基材層の構成としては図3に例示した基材フィルム、インキ、接着剤という3層構成以外にもより単純な構成から複雑な多層構成まで種々の材料構成が使用し得るので構成層の中には基材フィルムよりもよりデッドホールド性のない層が含まれる場合もあり得る。
したがって、表裏フィルムの反発力によって戻る程度を軽減して注出時の開口部の閉塞を防止するという本発明の効果を確実にするためにはハーフカット線の溝の深さは基材層を貫通してシーラントに到達したところで止まっている程度とするのが望ましい。
本発明の詰め替えパウチの表裏を構成する層のうちで、外側の基材層(15)を構成するフィルム(基材フィルム)は印刷基材としての適性と包装材料としての耐熱性と耐圧性があればとくに制限はなく、通常パウチに用いられるものはいずれも使用可能である。
基材フィルムに適した材料としては、例えば結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレン−エチレン共重合体、結晶性ポリブテン−1、結晶性ポリ4−メチルペンテン−1、低−、中−、或いは高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)等のポリオレフィン類;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合体;ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン化ビニル重合体;アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体の如きニトリル重合体;ナイロン6、ナイロン66、パラまたはメタキシリレンアジパミドの如きポリアミド類;ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート等のポリエステル類;各種ポリカーボネート;ポリオキシメチレン等のポリアセタール類等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。
これらの材料からなるフィルムは未延伸の、或いは一軸又は二軸延伸したフィルムとして用いられる。
基材層(15)としては、これらの基材フィルムを単層で、又は2種以上を積層して構成することができ、また、これらの基材フィルムの1種又は2種以上と、アルミニウム等の金属箔、紙、セロファン等を貼合せて構成することも出来る。
好ましい基材層としては、例えば延伸ナイロンフィルムを外層とし、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルムを内層とする二層構造のもの、延伸ポリエステルフィルムを外層とし、ポリオレフィンフィルムを内層とする二層構造のもの、およびこれらの内、外層フィルム間にアルミニウム等の金属箔を積層した三層構造のもの等が挙げられる。
これらの積層フィルムを製造する際には、接着性を上げる目的で各フィルムにコロナ処理等の周知の表面処理を行ってもよく、各層間に必要に応じて接着剤、アンカー剤等の層を介在させることもできる。
基材層を単層とするか、又はどのような層構成のものとするかは、包装袋に充填する内容物の性状に応じて選択すればよく、例えば洗剤詰替え用包装袋のように低コストが求められるものには二層構造の積層フィルムを使用し、調味料やレトルト食品のように保存性を必要とする内容物を充填するレトルトパウチ用には、アルミニウム箔を含む三層以上の積層フィルムを使用すればよい。
ガスバリア性が要求されるパウチには、例えば基材フィルムとシーラント層の間に、セラミック蒸着フィルム(例えばSiO蒸着層/ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm))を中間層とした基材層とすることも可能である。基材フィルムの裏面には開封予定線等の切断指示線等を含めた印刷が施されるのが一般的である。
本発明の詰め替えパウチの表裏を構成する層のうちで、内側のシーラント(16)を構成する材料としては、例えば結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレン−エチレン共重合体、線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体などのポリオレフィン類が挙げられる。
パウチの表裏フィルムを構成する層は、これらの材料をシーラント層としてドライラミネーション用接着剤を介して基材層のフィルムとラミネートするか、前記低密度ポリエチレン樹脂等の溶融押し出しラミネーション法でラミネートする等の周知の方法で作成することが出来る。
本発明の詰め替えパウチの表フィルムと裏フィルム及び底フィルムに使用する材料の層構成としては、一般的なスタンディングパウチに用いられる構成が望ましいが、少なくとも、基材層とシーラントを含む構成であれば特に限定しない。例えば、下記の組み合わせを例として挙げることができる。
・ 表フィルムと裏フィルム:(外面)ポリエチレンテレフタレート(12μm)/アルミ箔(7μm)/延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(100μm)
底フィルム:(外面)ナイロン(25μm)/アルミ箔(7μm)/線状低密度ポリエチレン(120μm)
・ 表フィルムと裏フィルム:(外面)内面に蒸着層を設けたポリエチレンテレフタレート(12μm)/延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
*蒸着層としてはアルミニウムなどの金属蒸着、アルミナ、シリカなどの無機化合物蒸着などを挙げることができる。
底フィルム:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(120μm)
・ 表フィルムと裏フィルム:(外面)内面に蒸着層を設けたポリエチレンテレフタレート(12μm)/外面に蒸着層を設けた延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
底フィルム:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(120μm)
・ 表フィルムと裏フィルム:(外面)内面に蒸着層を設けたポリエチレンテレフタレート(12μm)/線状低密度ポリエチレン(150μm)
底フィルム:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(150μm)
・ 表フィルムと裏フィルム:(外面)ポリエチレンテレフタレート(12μm)/延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
底フィルム:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
・ 表フィルムと裏フィルム:(外面)ポリエチレンテレフタレート(12μm)/外面に蒸着層を設けた延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
底フィルム:(外面)ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(130μm)
・ 表フィルムと裏フィルム:(外面)延伸ナイロン(15μm)/線状低密度ポリエチ
レン(150μm)
底フィルム:(外面)延伸ナイロン(25μm)/線状低密度ポリエチレン(150μm)
図中の本発明の詰め替えパウチの注出路(6)はシールされた注出路形成シール部(7)に開封予定線(13)を介して連接されたパウチの上端部を指し、開封予定線に沿って開封したときに内容物を空容器に詰替えるために差込みやすい形状にした部分であり、内容物の注出方向と略直角の開封予定線で注出路形成シール部(7)と隔てられている。注出口開口部(8)に隣接した開封予定線(13)の側端部には開封のきっかけとなるノッチ(14)が設けられ、とくに図示しないが、開封を容易にするために必要に応じてレーザー加工等で開封予定線に沿ってその近傍のフィルムに傷加工等を行うことも出来る。
図中(13)は注出口開口部(8)の開封切断箇所を示す開封予定線であり、この注出口開口部(8)を横断するようにして容器の側部シール部(10)から傾斜して注出方向と交わるように設けられており、この開封予定線(13)の側部シール部(10)での延長線上に側部シール部(10)を切り欠いたノッチ(14)が位置している。
開封予定線(13)自体は表フィルム(2)や裏フィルム(3)を貫通しているものではなく、前記ノッチ(14)から始まる開封切断箇所を示す役割を有するものであって、図示のものでは印刷による破線表示によってこの開封予定線(13)が構成されている。印刷以外のものとしては、開封予定線(13)を前記表フィルム(2)や裏フィルム(3)を貫通しないミシン目やキズ加工を施して構成するようにしてもよい。
注出路(6)の位置はスタンディングパウチの場合はパウチ上端の片側の端部が多いがパウチの大きさや形状あるいは内容物の性質によっては図示した位置には限られず適切な位置に設けることが可能である。
本発明の詰め替えパウチにエンボス部(11)を設けるには、パウチを構成するフイルムを製袋前に加熱し、所望形状の治具を押しつけてエンボス加工する方法や、真空や圧縮空気等を用いて深絞り成形し、その後冷却する方法を使用することができるが、操作の簡便性からはエンボス加工する方法が好ましい。この場合、フィルム自体を加熱する方法のほかに、所望形状の治具を高周波加熱やヒーター加熱のような種々の方法で加熱することもできる。エンボス部を設けたフィルムは、製袋機により製袋し、内容物を充填後充填口をヒートシールして密封される。
エンボス部(11)の形状は開口部の断面積を確保する意味からはパウチ外側にふくらむ形状が一般的であるが内容物が高粘度の場合等でたとえば波型の形状とすることも可能である。また、図ではパウチの表フィルムと裏フィルムの両方に各1箇所のエンボス部が設けられているがエンボス部の数もとくに限定されない。
本発明の詰め替えパウチにハーフカット線(12)を設ける方法としては、フォーカスビームあるいはカライドビームによるレーザー加工、刃物、砥石等による機械加工、ヒートバー等による熱加工等が挙げられる。パウチを積層フィルムにより構成し、積層フィルムを構成する外層のフィルム(基材層)のみに線状の溝加工を施すためには、機械加工による加工屑の発生、ヒートバーの熱加工による樹脂の付着に起因する加工状態の不安定等の問題を避けるために、レーザー加工で形成することが好ましい。特に、カライドビームによるレーザー加工が適しており、必要に応じて基材フィルムあるいは積層フィルムの外層の基材層に複数本形成することが出来る。
ハーフカット線(12)の形状はとくにエンボス部の戻りが防止できればよいが、包装
材料としては大きさと深さとも小さいことが望ましく、深さに関しては基材層にデッドホールド性のない層が含まれていなければ必ずしも基材層を貫通していなくともある程度の効果が期待できる。また、図ではパウチの表フィルムと裏フィルムのエンボス部の両方に各1箇所のハーフカット線が設けられているがハーフカット線の数もとくに限定されない。
本発明の詰め替えパウチを開封して内容物を注出するには、まず、側部シール部(10)にある上記ノッチ(14)から開封予定線(13)に沿って注出路(6)を切断する。これによって注出口開口部(8)が形成され、詰め替えパウチが開封される。この場合に開封予定線(13)を前記表フィルム(2)や裏フィルム(3)を貫通しないミシン目やキズ加工を施して構成するか、あるいは一軸延伸フィルム等の引裂き方向性のあるフィルムを用いる等の構成を用いて開封予定線に沿った開封を確実にすることも必要であれば可能である。
このように注出口開口部(8)を形成すると、注出口開口部の上部側であった箇所は切り落とされてゴミとなり注出の邪魔になることがない。そして、注出口開口部(8)を形成した後に突出した状態の注出路(6)をボトル等の空容器の口部に差し入れるようにすれば、その開口部断面は、断面を拡大する方向に成型されたエンボス部(11)の形状を拡大方向に保持する働きをするハーフカット線(12)によって注出完了まで内容物の通過を妨げることなく、内容物の移し替えが簡単に行えるようになる。
上記の実施形態の例においては、容器底に底部シールを備えて正面シートと背面シートとの下部を開くことでそれぞれの下部が脚となって自立できる形態のスタンディングパウチの例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、正面シートと背面シートとの二枚のみを用いて四方の辺部を上述のようにヒートシールした四方シール平パウチ形式の容器、一枚のシートを折り曲げることで対面状態の正面シートと背面シートとを得て、その折り部側以外の三方の辺をヒートシールした三方シール平パウチ形式の容器、胴部シール部を背面シート側に位置させるようにしてシート材からスリーブ形態の容器本体の上下端をヒートシールするピローパウチ形式の容器など各種のものに採用できるが、特に底部をシールし、上部から液体を充填しなければならない自立形態のパウチに適している。
以下に本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
片面にグラビア印刷を行った厚さ15μの二軸延伸ナイロンフィルムと、厚さ140μの線状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムを、ウレタン系の接着剤を介してドライラミネートして、スタンディングパウチの表裏フィルムとなる積層フィルムを作成した。
別に、厚さ15μの二軸延伸ナイロンフィルムと、厚さ130μの線状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムを、ウレタン系の接着剤を介してドライラミネートしてテープ状にスリットして底フィルムを作成した。
次の工程により図1のような詰め替えパウチを製造した。
上記の積層フィルムをナイロンフィルムの融点よりやや低い温度の150〜170℃に加熱して、製袋時に注出路(6)となる部分に、エンボス加工により製袋時の断面形状がパウチ外側に向かってふくらむ形状のエンボス部(11)を形成した。ついでインラインで、外層となる二軸延伸ナイロンフィルム層にレーザーを照射して、ハーフカット線(1
2)を形成した後に、製袋機によりパウチ上端の一部(洗剤の充填口)を残してパウチ周縁部をヒートシールし、洗剤詰め替え用パウチを得た。
このパウチに液状洗剤を充填後密封し、水平落下及び倒立落下を行ったが、洗剤の漏洩はなかった。このパウチは、ハーフカット線の効果によって開封時に形成された断面積の大きい注出口が注出時に保持されることによって、開封後パウチを逆さにするだけで内部の洗剤を短時間で最後まで詰替用の別容器に移し替えることができた。
積層フィルムの材質構成は以下の通りである。
二軸延伸ナイロンフィルム15μm:三菱樹脂(株)、SPR−X
LLDPE130μm:タマポリ(株)、MZ431C
LLDPE100μm:東セロ(株)、TUX−FCS
このように本発明の詰め替え用パウチによれば、注出口が閉塞しないようにパウチの注出路近辺のフィルムにエンボスを施した詰め替えパウチにおいて、エンボス加工後の反発力によるエンボスの戻りを防止して内容物注出時の注出口の拡大を保持することの出来る詰め替えパウチを提供することが、充填機の大幅な改造を必要とすることなく可能であった。
1…詰め替えパウチ(液体包装容器)
2…表フィルム(正面シート)
3…裏フィルム(背面シート)
4…底フィルム(底シート)
5…周縁シール部(上部シール部)
6…注出路
7…注出路形成シール部
8…注出口開口部
10…周縁シール部(側部シール部)
11…エンボス部
12…ハーフカット線
13…開封予定線(注出口)
14…ノッチ
15…基材フィルム
16…シーラント
17…インキ
18…接着剤
24…折れ曲がり防止機構
25…易開封加工部

Claims (3)

  1. 対向した表裏2枚のフィルムを周縁シール部にて溶着し、その上方の一方に注出路形成シール部により注出路を設けたパウチにおいて、注出路の中央部分に注出路の注出方向と沿った方向にレーザー加工によるハーフカット線を設け、注出路の先端近傍のハーフカット線と交わらない位置に一軸延伸フィルム等の引裂き方向性のあるフィルムを用いる構成を用いて切断指示線を含めた印刷が施された注出路の注出方向と交わる開封予定線を設けたことを特徴とする詰め替えパウチ。
  2. 注出路の中央部分に、注出路の注出方向と沿った方向に、断面が外側に凸のエンボスを設け、該エンボス上にハーフカット線を設けたことを特徴とする請求項1に記載の詰め替えパウチ。
  3. 表裏2枚のフィルムが基材層とシーラント層とからなり、ハーフカット線の切断深さが基材層のみとなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の詰め替えパウチ。
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