JP6295694B2 - 易開封パウチの製造方法及び易開封パウチ - Google Patents
易開封パウチの製造方法及び易開封パウチ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6295694B2 JP6295694B2 JP2014022685A JP2014022685A JP6295694B2 JP 6295694 B2 JP6295694 B2 JP 6295694B2 JP 2014022685 A JP2014022685 A JP 2014022685A JP 2014022685 A JP2014022685 A JP 2014022685A JP 6295694 B2 JP6295694 B2 JP 6295694B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- easy
- resin film
- open
- laminated
- laminated resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
- Making Paper Articles (AREA)
Description
また、本発明の易開封パウチは、パウチが伸びの大きい内面樹脂フィルムと、伸びの小さい外面樹脂フィルムとの積層樹脂フィルム同士を対向させて成り、前記パウチの表裏の前記積層樹脂フィルムに位置ずれのない易開封部が薄肉化されていることを特徴とする。
また、本発明の易開封パウチによれば、製造が容易で、開封が容易な易開封パウチが提供される。
本発明の易開封パウチの製造方法は、パウチに用いる樹脂フィルムを、伸びの大きい内面樹脂フィルムと伸びの小さい外面樹脂フィルムの積層樹脂フィルムとし、この積層樹脂フィルムを、一対の回転ロール間に搬送して冷間で圧縮による易開封加工を行い、積層樹脂フィルム(内外面樹脂フィルム)を薄肉化し、この部位が易開封部となって容易に開封できることを見出して完成したものである。
従って、従来のレーザー照射、或いは鋭利なロール刃を用いて切り込みを入れるハーフカットとは、その原理において全く異なる。
尚、この素材パウチは、底部フィルムを用いないサイドシール部が二方シール、或いは三方シールされ、上部シール部が開口した矩形の素材パウチでもよい。
易開封パウチ1の積層樹脂フィルム10は、内面樹脂フィルム11としてはヒートシール性を有するフィルム、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等から成るポリオレフィン樹脂フィルムが用いられる。一方、外面樹脂フィルム12としては、例えばバリア性の延伸フィルムが用いられ、ナイロン樹脂やPET(PolyEthylene Terephthalate)樹脂、共重合ポリエステル樹脂等の延伸によって配向結晶化が可能な樹脂フィルムが用いられる。
また、前述したアルミ箔等の金属箔を積層することにより、本発明の易開封パウチの製造方法において、金属箔の冷間での厚み方向への圧縮による薄肉化を行うことにより、易開封部Cを容易に形成することができ、同様に、易開封パウチにおける易開封部Cの易開封性を向上させることができる。
そして、加工金型23の易開封加工部24の先端部の加工幅が0.5mm未満であると、圧縮時に易開封形成部13が破断し、一方、加工幅が1.5mmを越えると易開封形成部13の積層樹脂フィルム10の薄肉化が十分に行われない。
そして、このように一対の回転ロール21、22による圧縮量を、積層樹脂フィルム10の総厚みの30%から70%未満に調整することにより、積層樹脂フィルム10を圧縮して、積層樹脂フィルム10を薄肉化し、積層樹脂フィルム10に易開封部Cを容易に形成することができる。
さらに、前述した薄肉化は、図示しないが両側から厚み方向に圧縮して行ってもよく、この場合も、前述した総厚みの30%から70%未満の範囲で厚み方向に圧縮を行うことより、両側の張出し部14が形成される。
尚、図3(c)中の2点鎖線で示した部分は、後述する立体加工を同時に行った場合を表している。
ただし、回転方向の上流側に積層樹脂フィルム10を押し出す作用の累積が大きくなりすぎると、積層樹脂フィルム10に皺やクラックが生じることがあるので、回転方向に沿って加工と解放とが繰り返されるように、加工金型23の易開封加工部24を適宜の長さに区切って配置することが望ましい。この場合には、易開封部Cはミシン目状になるが、切断に支障が生じることはない。
このアルミ箔12Aがラミネートされた積層樹脂フィルム10Aを用いた本発明の易開封パウチの製造方法は、前述したロール式成形加工装置20の上下一対の回転ロール21、22を用い、これら回転ロール21の加工金型23と回転ロール22の間に、積層樹脂フィルム10A同士(内面樹脂フィルム11同士)を対向させて搬送する。そして、積層樹脂フィルム10Aの易開封形成部13Aを冷間で、回転ロール21の加工金型23と回転ロール22で厚み方向に圧縮する易開封加工を行う。
この、積層樹脂フィルム10Aでは、アルミ箔12Aによって、圧縮による積層樹脂フィルム10Aの外側への張り出し現象は起こらず、内外面樹脂フィルム11、12による復元力(弾性力)はあるものの、窪んだ状態の易開封部Cが形成される。
さらに、易開封形成部13Aは窪んだ状態となり、従来のレーザー照射、或いは鋭利なロール刃によるハーフカットの易開封溝を形成したパウチに比べ、開封すべき位置を容易に視認することができる。
そして、この立体加工は、前述した易開封加工の場合と同様に、図5に示すように、冷間で立体加工する部位を、ロール式成形加工装置20の回転ロール21の加工金型23の立体加工部26と回転ロール22によって厚み方向に圧縮する。
この際、立体加工は、回転ロール21の加工金型23における立体加工部26の先端部幅を、その立体加工する部位の形状によるが、前述した積層樹脂フィルムの薄肉化を抑制、或いは生じない範囲を適宜選択する。
そして、この注出部3のシール部7の接着加工は、積層樹脂フィルム10同士を圧縮して、自己発熱による溶融が接触界面で生じる現象を利用しており、ヒートシールによることなく、冷間(常温)で圧縮することで積層樹脂フィルム10同士を接着する。
尚、この接着加工では、圧縮によって生じる自己発熱の溶融を利用するが、積層樹脂フィルム10を予め予熱したり、回転ロール21、22を予熱することで、積層樹脂フィルム10の内面樹脂フィルム11の自己発熱による溶融を促すことができ、一層確実に接着することができる。そして、その予熱は、積層樹脂フィルム10の内面樹脂フィルム11の軟化点以下であれば良い。
さらに、このような接着においては、接着加工部27の表面にブラスト処理を施して摩擦係数を増大させることにより、積層樹脂フィルム10の内面樹脂フィルム11の樹脂流動を抑制し、接着加工部27を確実に噛み込ませて圧縮を行い、内面樹脂フィルム11の皺、切れ等の発生を防止して接着することができる。
また、このフルカット加工においては、圧縮による自己発熱で溶融させ、引っ張り力で容易に切断加工するため、前述した回転ロール21の加工金型23におけるフルカット加工部28の先端部の加工幅は、0.03mm乃至0.07mmとするのが好ましい。
また、このような加工金型23は、回転ロール21、22の少なくとも一方の表面に固定される。
さらに、前述した加工金型23に設ける各加工部24、26、27、及び28は、1つの加工金型23に複数の加工部を組み合わせて設ける場合のほか、各加工部を別々の加工金型23に設けて、それぞれの加工部を回転ロールに装着しても良い。
2 流路
3 注出部
4 サイドシール部
5 底部フィルム
6 底部シール部
7 シール部
8 上部シール部
10 積層樹脂フィルム
10A アルミ箔がラミネートされた積層樹脂フィルム
11 内面樹脂フィルム
12 外面樹脂フィルム
12A アルミ箔
13 易開封形成部
13A 易開封形成部
14 張出し部
15 ハーフカット部
16 接着部位
20 ロール式成形加工装置
21 回転ロール
22 回転ロール
23 加工金型
24 易開封加工部
25 スリット
26 立体加工部
27 接着加工部
28 フルカット加工部
29 空所部
30 ピン部材
31 テンションロール
C 易開封部
Claims (9)
- 伸びの大きい内面樹脂フィルムと、伸びの小さい外面樹脂フィルムから成る積層樹脂フィルム同士を対向させて、一対の回転ロール間に搬送して該積層樹脂フィルムの易開封形成部を冷間で厚み方向に圧縮し、該易開封形成部を薄肉化して易開封部を形成することを特徴とする易開封パウチの製造方法。
- 前記易開封形成部の両側に沿って張り出し加工を行うとともに、圧縮による立体加工を行うことを特徴とする請求項1に記載の易開封パウチの製造方法。
- 前記積層樹脂フィルムが、内外面樹脂フィルムの間に金属箔をラミネートした積層樹脂フィルムであって、該積層樹脂フィルムの前記易開封形成部を冷間で圧縮し、該易開封形成部の金属箔を薄肉化することを特徴とする請求項1また2に記載の易開封パウチの製造方法。
- 前記易開封形成部にハーフカット加工を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の易開封パウチの製造方法。
- 前記易開封形成部への前記易開封部の形成を、積層樹脂フィルムの総厚みの30%乃至70%未満の圧縮加工量で行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の易開封パウチの製造方法。
- パウチが伸びの大きい内面樹脂フィルムと、伸びの小さい外面樹脂フィルムとの積層樹脂フィルム同士を対向させて成り、前記パウチの表裏の前記積層樹脂フィルムに位置ずれのない易開封部が薄肉化されていることを特徴とする易開封パウチ。
- 前記パウチは、外面側に前記易開封部の両側に沿って張出し部が形成されるとともに、前記易開封部を膨出した注出部を横断して形成してあることを特徴とする請求項6に記載の易開封パウチ。
- 前記積層樹脂フィルムが、内外面樹脂フィルムの間に金属箔をラミネートした前記積層樹脂フィルムであって、前記易開封部の金属箔が薄肉化されていることを特徴とする請求項6に記載の易開封パウチ。
- 前記易開封部に、ハーフカット部を形成したことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の易開封パウチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014022685A JP6295694B2 (ja) | 2014-02-07 | 2014-02-07 | 易開封パウチの製造方法及び易開封パウチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014022685A JP6295694B2 (ja) | 2014-02-07 | 2014-02-07 | 易開封パウチの製造方法及び易開封パウチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015147386A JP2015147386A (ja) | 2015-08-20 |
JP6295694B2 true JP6295694B2 (ja) | 2018-03-20 |
Family
ID=53891188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014022685A Active JP6295694B2 (ja) | 2014-02-07 | 2014-02-07 | 易開封パウチの製造方法及び易開封パウチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6295694B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022019975A (ja) * | 2016-11-28 | 2022-01-27 | 東洋製罐株式会社 | 切込方法及び切込装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7305929B2 (ja) * | 2018-07-10 | 2023-07-11 | 東洋製罐株式会社 | 積層フィルムの立体加工方法及びその装置 |
WO2021002360A1 (ja) * | 2019-07-02 | 2021-01-07 | 東洋製罐株式会社 | フィルムの立体加工方法、圧縮金型、フィルム、およびフィルム成形体 |
WO2024042958A1 (ja) * | 2022-08-23 | 2024-02-29 | 株式会社ポリマーシステムズ | 容器 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3087797B2 (ja) * | 1992-06-12 | 2000-09-11 | 住友ベークライト株式会社 | 包装袋 |
JP3627956B2 (ja) * | 1997-04-22 | 2005-03-09 | 東洋製罐株式会社 | 注出機能付き包装袋 |
JP5365224B2 (ja) * | 2009-01-29 | 2013-12-11 | 凸版印刷株式会社 | 詰め替えパウチ |
-
2014
- 2014-02-07 JP JP2014022685A patent/JP6295694B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022019975A (ja) * | 2016-11-28 | 2022-01-27 | 東洋製罐株式会社 | 切込方法及び切込装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015147386A (ja) | 2015-08-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6051696B2 (ja) | 積層フィルムの立体成形方法 | |
JP6295694B2 (ja) | 易開封パウチの製造方法及び易開封パウチ | |
US10351323B2 (en) | Package bag and method for producing same | |
JP6578444B2 (ja) | 平滑縁を有する形成された熱可塑性物品 | |
JP4787833B2 (ja) | チャックテープ付き袋の製造装置、製造方法 | |
WO2011046141A1 (ja) | ジッパーテープ、ジッパーテープ付包装袋、ジッパーテープ付包装袋の製造方法およびその製造装置 | |
JP2014046655A5 (ja) | ||
EP2870078A1 (en) | Resealable closures | |
US9771192B2 (en) | Method and device for producing tubular bags | |
JP2009132410A (ja) | 積層フィルムの端面構造および端面処理方法、ならびにその端面処理を利用した液体注出ノズルおよびそれの製造方法 | |
JP3098675B2 (ja) | 線状リブ付き袋の製造方法 | |
JP5727972B2 (ja) | ブリスターパック、ブリスターパック製造装置及びブリスターパックの製造方法 | |
JP6252033B2 (ja) | 合成樹脂フィルムの接着方法、その装置および包装用パウチ | |
JP6337471B2 (ja) | 樹脂フィルムの切断加工方法 | |
JP2016132212A (ja) | 製袋方法、製袋機および包装袋 | |
JP6520042B2 (ja) | 積層フィルム体の立体成形方法 | |
JP6390102B2 (ja) | 樹脂フィルムのハーフカット加工方法 | |
JP6089574B2 (ja) | ノズル付き包装用パウチおよびその製造方法 | |
JP5970777B2 (ja) | 包装体及びその製造方法 | |
JP6324702B2 (ja) | 包装袋の製造方法、包装袋の製造装置、包装袋 | |
JP6291880B2 (ja) | 包装体及びその製造方法 | |
JP6303489B2 (ja) | 包装袋およびその製造方法 | |
JP2020007028A (ja) | 包装袋および包装体 | |
WO2017038358A1 (ja) | 超音波シール装置 | |
JP7293632B2 (ja) | フィルムおよびパウチ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171024 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180123 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180205 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6295694 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |