JP2020033039A - 袋 - Google Patents

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雅子 土田
峻 石川
Shun ISHIKAWA
峻 石川
和佳子 仙頭
Wakako Sento
和佳子 仙頭
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【課題】注出口部が閉塞されてしまうことを抑制することができる袋を提供する。【解決手段】袋10は、袋の第1面21及び第1面に対向する第2面22を構成するよう折り返された胴部フィルムと、胴部フィルムが折り返された折り返し部13bを少なくとも部分的に含む第1側部であって、折り返し部の一部が、注出口部30の第1辺を構成する、第1側部13と、第1側部に対向する第2側部14と、第1側部の側から第2側部の側に向かうにつれて少なくとも部分的に下方に傾斜するよう延びる上部シール部11aを含む上部であって、上部シール部のうち下方に傾斜するよう延びる部分の少なくとも一部が、注出口部の注出路を挟んで第1辺に対向する第2辺を構成する、上部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、流動性を有する内容物を収容する袋に関する。
流動性を有する内容物を収容するための袋として、軟包装材から構成された袋が用いられている。袋は、内部に収容された流動体を袋から注出する際に流動体が通る注出口部と、を有する。
軟包装材から構成された袋は、軽量である一方で、注出口部の開口性や保形性が悪く、このため、内容物の注出の途中で注出口部が閉塞しやすいという課題がある。例えば、注出の途中で本体部のうち注出口部の近傍に位置する部分が膨らみ、この際の内容物の圧力によって注出口部が閉塞されることがある。このような課題を解決するため、例えば特許文献1においては、注出口部を構成する積層フィルムにエンボスを設けることにより、注出口部の閉塞を抑制することが提案されている。
特開2011−184065号公報
特許文献1のように、注出口部を構成する積層フィルムにエンボスを設ける場合、積層フィルムにエンボス加工を施す工程が必要になるので、袋の生産性が低下してしまう。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、注出口部が閉塞されてしまうことを抑制することができる袋を提供することを目的とする。
本発明は、内部に収容された流動体を注出する注出口部を有する袋であって、
前記袋の第1面及び前記第1面に対向する第2面を構成するよう折り返された胴部フィルムと、
前記胴部フィルムが折り返された折り返し部を少なくとも部分的に含む第1側部であって、前記折り返し部の一部が、前記注出口部の第1辺を構成する、第1側部と、
前記第1側部に対向する第2側部と、
前記第1側部の側から前記第2側部の側に向かうにつれて少なくとも部分的に下方に傾斜するよう延びる上部シール部を含む上部であって、前記上部シール部のうち前記下方に傾斜するよう延びる部分の少なくとも一部が、前記注出口部の注出路を挟んで前記第1辺に対向する第2辺を構成する、上部と、を備える、袋である。
本発明による袋は、前記注出口部の前記第2辺を構成する前記上部シール部に形成されたノッチを更に備えていてもよい。
本発明による袋において、前記注出口部の前記第1辺が延びる方向と、前記第2辺を構成する前記上部シール部の前記第1辺側の縁部が延びる方向とが成す角度が、10度以上90度以下であってもよい。
本発明による袋において、前記上部シール部のうち前記下方に傾斜するよう延びる部分は、前記第1側部から前記第2側部に至るよう延びていてもよい。
本発明による袋において、前記上部の前記上部シール部は、前記下方に傾斜するよう延びる部分と、前記下方に傾斜するよう延びる部分の端部から前記第2側部の側に向かって、前記下方に傾斜するよう延びる部分とは異なる方向に延びる部分と、を含んでいてもよい。
本発明による袋において、前記第2側部は、第2側部シール部を含んでいてもよい。
本発明による袋において、前記第2側部は、前記胴部フィルムが折り返された折り返し部を少なくとも部分的に含み、前記袋は、前記上部から前記上部に対向する下部まで延び、前記第1面側に位置する前記胴部フィルムの内面同士又は前記第2面側に位置する前記胴部フィルムの内面同士が接合された合掌シール部を更に備えていてもよい。
本発明によれば、注出口部が閉塞されてしまうことを抑制することができる。
本発明の実施の形態における袋を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における袋を構成するフィルムを示す分解図である。 本発明の実施の形態における袋を示す正面図である。 図3に示す袋の注出口部をA−A線に沿って見た場合を示す断面図である。 図3に示す袋の注出口部を拡大して示す正面図である。 袋を構成する胴部フィルムの層構成の一例を示す断面図である。 袋を構成する下部フィルムの層構成の一例を示す断面図である。 袋の製造方法の一工程を示す図である。 袋の製造方法の一工程を示す図である。 注出口部が開封された袋から流動体を注出する様子を示す図である。 第1変形例における袋を示す正面図である。 第2変形例における袋を示す背面図である。 第3変形例における袋を示す正面図である。 第3変形例における袋を示す正面図である。
以下、図1乃至図10を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。

図1は、本実施の形態による袋10を第1面側から見た場合を示す斜視図である。図1においては、袋10の下部12を構成している後述する下部フィルム24が水平方向に広がっている状態にある場合の袋10が示されている。一方、後述する図3及びその他の正面図においては、下部フィルム24が折りたたまれた状態にある場合の袋10が示されている。
袋10は、第1面21及び第1面21に対向する第2面22を有する。第1面21及び第2面22はそれぞれ、後述するように、折り返された胴部フィルム23によって構成されている。また、袋10は、上部11、下部12、第1側部13及び第2側部14を含む。なお、「上部」、「下部」及び「側部」などの名称、並びに、「上方」、「下方」、「上下方向」、「水平方向」などの用語は、後述する注出口部30が上方に位置している状態の袋10を基準として袋10やその構成要素の位置や方向を表している。
本実施の形態において、袋10は、下部12にマチが形成された、いわゆる底ガセット袋である。この場合、折り返された胴部フィルム23の間には、後述する下部フィルム24が挿入されている。
袋10は、流動性を有する流動体を内容物として収容する。流動体は、例えば、液体洗剤やシャンプー等の生活用品、醤油、ドレッシングなどの食品である。また、流動体は、コーヒー粉末、小麦粉などの粉体であってもよく、フレークなどの粒体であってもよい。袋10は、これらの流動体を袋10から注出する際に流動体が通る注出口部30を有する。
袋10は、例えば、袋10に収容された流動体を注出口部30を介してボトル等の容器に移し替えるための詰め替え袋である。また、袋10は、袋10に収容された流動体を注出口部30を介して皿などに直接取り出すよう使用されてもよい。
以下、図1に加えて図2及び図3を参照して、袋10の構成について詳細に説明する。図2は、袋10を構成するフィルムを示す分解図である。図3は、袋10を第1面側から見た場合を示す正面図である。
図2に示すように、袋10は、折り返し部23aに沿って折り返された胴部フィルム23を有する。本実施の形態においては、胴部フィルム23のうち折り返し部23aと第1端部23bとの間の部分が袋10の第1面21を構成し、折り返し部23aと第2端部23cとの間の部分が袋10の第2面22を構成する。
また、袋10は、折り返された胴部フィルム23の下部に挿入された下部フィルム24を更に有する。下部フィルム24は、折り返し部24aに沿って折り返された状態で胴部フィルム23に挿入される。下部フィルム24のうち折り返し部24aと第1端部24bとの間の部分が、袋10の第1面21を構成する胴部フィルム23の内面に接合される。また、下部フィルム24のうち折り返し部24aと第2端部24cとの間の部分が、袋10の第2面22を構成する胴部フィルム23の内面に接合される。図2に示すように、下部フィルム24の側端部には切欠き24dが形成されていてもよい。なお「内面」とは、内容物が収容される袋10の収容空間側に位置する面を意味する。
次に、袋10の上部11、下部12、第1側部13及び第2側部14について詳細に説明する。
図1及び図3に示すように、上部11は、上部シール部11aを含んでいる。上部シール部11aは、第1面21を構成する胴部フィルム23の内面と第2面22を構成する胴部フィルム23の内面とが接合されたシール部である。上部シール部11aは、第1側部13の側から第2側部14の側に向かうにつれて下方に傾斜するよう延びる傾斜部分11bを少なくとも部分的に含む。本実施の形態において、傾斜部分11bは、第1側部13の上端から第2側部14の上端に至るよう直線状に延びている。
図1及び図3に示すように、下部12は、下部12が下方に位置する状態にある袋10において、上下方向において上部11と対向している。本実施の形態において、下部12は、下部フィルム24が設けられている部分である。下部12は、下部シール部12aを含んでいる。下部シール部12aは、第1面21を構成する胴部フィルム23の内面と下部フィルム24の内面とが接合されたシール部、及び、第2面22を構成する胴部フィルム23の内面と下部フィルム24の内面とが接合されたシール部を含んでいる。
図3において、符号L1は、上下方向における下部シール部12aの寸法を表している。寸法L1は、好ましくは20mm以上であり、より好ましくは30mm以上である。また、寸法L1は、好ましくは60mm以下であり、より好ましくは50mm以下である。
下部フィルム24に上述の切欠き24dが形成されている場合、下部12は、第1面21を構成する胴部フィルム23の内面と第2面22を構成する胴部フィルム23の内面とが切欠き24dを介して接合された切欠きシール部12bを含んでいてもよい。
図1及び図3に示すように、第1側部13は、胴部フィルム23が折り返された折り返し部13b(上述の折り返し部23a)を少なくとも部分的に含んでいる。第1側部13は、下部12から第1側部13の上端に向かって延びる第1側部シール部13aを部分的に含んでいてもよい。第1側部シール部13aは、第1面21を構成する胴部フィルム23の内面と第2面22を構成する胴部フィルム23の内面とが接合されたシール部である。
図3において、符号L2は、上下方向における第1側部シール部13aの寸法を表している。寸法L2は、好ましくは3mm以上であり、より好ましくは5mm以上である。また、寸法L2は、好ましくは30mm以下であり、より好ましくは20mm以下である。
図1及び図3に示すように、第2側部14は、第1側部13の折り返し部13bが延びる方向に直交する方向において第1側部13と対向している。以下の説明において、第1側部13の折り返し部13bが延びる方向に直交する方向のことを、横方向とも称する。
第2側部14は、第2側部シール部14aを含んでいる。第2側部シール部14aは、第1面21を構成する胴部フィルム23の内面と第2面22を構成する胴部フィルム23の内面とが接合されたシール部である。本実施の形態において、第2側部シール部14aは、第2側部14の全域にわたって延びている。すなわち、第2側部シール部14aは、下部12の下部シール部12aから上部11の上部シール部11aまで直線状に延びている。
(注出口部)
次に、注出口部30について説明する。図1及び図3に示すように、注出口部30は、上部11と第1側部13とが交わる部分に位置している。注出口部30は、鋭角を成すように交わる第1辺31及び第2辺32を含んでいる。第1辺31と第2辺32との間に、流動体を外部に注出する際に流動体が通る注出路30aが形成されている。
図4は、図3に示す袋10の注出口部30をA−A線に沿って見た場合を示す断面図である。図3及び図4に示すように、第1辺31は、第1側部13の折り返し部13bの一部によって構成されている。また、第2辺32は、上部11の上部シール部11aの傾斜部分11bによって構成されている。第1辺31が折り返し部13bを含む場合、胴部フィルム23自体が有するコシ(ループスティフネス)により、注出口部30の第1面21側を構成する胴部フィルム23の内面と第2面22側を構成する胴部フィルム23の内面とが密着することを抑制することができる。このため、流動体を注出する際に注出口部30が閉塞してしまうことを抑制することができる。
図5は、図3に示す袋10の注出口部30を拡大して示す正面図である。符号θ1は、第2辺32を構成する上部シール部11aの外側(第1辺31から遠い側)の縁部が延びる方向と横方向とが成す角度を表す。角度θ1は、好ましくは10度以上であり、より好ましくは20度以上である。また、角度θ1は、好ましくは90度以下であり、より好ましくは70度以下である。
図5において、符号θ2は、第2辺32を構成する上部シール部11aの内側(第1辺31側)の縁部が延びる方向と横方向とが成す角度を表す。角度θ2は、好ましくは10度以上であり、より好ましくは20度以上である。また、角度θ2は、好ましくは90度以下であり、より好ましくは80度以下である。
図5において、符号θ3は、第1辺31を構成する折り返し部13bが延びる方向と、第2辺32を構成する上部シール部11aの内側(第1辺31側)の縁部が延びる方向とが成す角度を表す。角度θ3は、好ましくは10度以上であり、より好ましくは20度以上である。また、角度θ3は、好ましくは80度以下であり、より好ましくは70度以下である。
袋10は、注出口部30を構成する胴部フィルム23を破断して袋10を開封するための経路となる開封予定部33を備えていてもよい。開封予定部は、例えば、図1及び図3に示すように、第2辺32を構成する上部シール部11aの外側の縁部に形成されたノッチ33aを含む。ノッチ33aを起点として注出口部30を破断して注出口部30に注出口35を形成することにより、注出口から流動体を注出することが可能になる。
開封予定部33は、図示はしないが、上部シール部11aの外側の縁部に形成された切り込みを含んでいてもよい。また、開封予定部33は、図示はしないが胴部フィルム23に形成された傷痕群を含んでいてもよい。傷痕群は、例えば、第2辺32を構成する上部シール部11aに位置する胴部フィルム23を貫通する複数の貫通孔を含む。また、開封予定部33は、注出口部30に位置する胴部フィルム23にレーザー加工やカッターなどで形成されたハーフカット線を含んでいてもよい。また、開封予定部は、開封されるべき経路を表示する印刷表示33bを含んでいてもよい。
(胴部フィルム)
次に、胴部フィルム23の層構成について説明する。図6は、胴部フィルム23の層構成の一例を示す断面図である。胴部フィルム23は、少なくともシーラント層41及び基材層42を含む。図6に示す例においては、シーラント層41が、胴部フィルム23の内面23xを構成している。また、基材層42が、胴部フィルム23の外面23yを構成している。
シーラント層41を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を用いることができる。
ポリエチレンは、例えば、密度に基づいて低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンに分類される。低密度ポリエチレンとは、密度が0.910g/cm以上且つ0.925g/cm以下のポリエチレンである。中密度ポリエチレンは、密度が0.926g/cm以上且つ0.940g/cm以下のポリエチレンである。高密度ポリエチレンとは、密度が0.941g/cm以上且つ0.965g/cm以下のポリエチレンである。低密度ポリエチレンは、例えば、1000気圧以上且つ2000気圧未満の高圧でエチレンを重合することにより得られる。中密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンは、例えば、1気圧以上且つ1000気圧未満の中圧又は低圧でエチレンを重合することにより得られる。なお、中密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンは、エチレンとα−オレフィンとの共重合体を部分的に含んでいてもよい。
なお、中圧又は低圧でエチレンを重合する場合であっても、エチレンとα−オレフィンとの共重合体を含む場合は、中密度又は低密度のポリエチレンが生成され得る。このようなポリエチレンは、直鎖状低密度ポリエチレンと称される。直鎖状低密度ポリエチレンは、中圧又は低圧でエチレンを重合することにより得られる直鎖状ポリマーにα−オレフィンを共重合させて短鎖分岐を導入することによって得られる。α−オレフィンの例としては、1−ブテン(C)、1−ヘキセン(C)、4−メチルペンテン(C)、1−オクテン(C)などを挙げることができる。直鎖状低密度ポリエチレンの密度は、例えば0.915g/cm以上且つ0.945g/cm以下である。
シーラント層41を構成するポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどを用いることができる。好ましくは、シーラント層41は、直鎖状低密度ポリエチレンを含む。これにより、シール強度を高め、落下強度などの袋10の耐衝撃性を高めることができる。シーラント層41は、直鎖状低密度ポリエチレンに加えて低密度ポリエチレンを更に含んでいてもよい。これにより、胴部フィルム23の引き裂き性を高めることができる。シーラント層41が直鎖状低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンの両方を含む場合、好ましくは、直鎖状低密度ポリエチレンの含有量(重量%)が低密度ポリエチレンの含有量(重量%)よりも大きい。シーラント層41は、単層であってもよく、多層であってもよい。
シーラント層41の厚みは、好ましくは80μm以上であり、より好ましくは120μm以上である。また、シーラント層41の厚みは、好ましくは170μm以下であり、より好ましくは150μm以下である。
基材層42は、少なくとも1つの延伸プラスチックフィルムを含んでいてもよい。基材層42は、2つ、3つ、又はそれ以上の延伸プラスチックフィルムを含んでいてもよい。延伸プラスチックフィルムは、所定の一方向において延伸された一軸延伸フィルムであってもよく、所定の二方向において延伸された二軸延伸フィルムであってもよい。延伸プラスチックフィルムの延伸倍率は、例えば1.05倍以上である。
延伸プラスチックフィルムは、例えば、ポリエステルを主成分として含む。ポリエステルの例としては、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETとも記す)、ポリブチレンテレフタレート(以下、PBTとも記す)などを挙げることができる。また、延伸プラスチックフィルムは、ポリアミドを主成分として含んでいてもよい。ポリアミド系の例としては、脂肪族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドが挙げられる。脂肪族ポリアミドとてしてはナイロン−6、ナイロン-6,6、ナイロン6とナイロン6,6との共重合体などのナイロンが挙げられ、芳香族ポリアミドとしては、ポリメタキシレンアジパミド(MXD6)などが挙げられる。
1つの延伸プラスチックフィルムの厚みは、好ましくは5μm以上であり、より好ましくは10μm以上である。また、1つの延伸プラスチックフィルムの厚みは、好ましくは30μm以下であり、より好ましくは25μm以下である。また、基材層42が複数の延伸プラスチックフィルムを含む場合、基材層42全体の厚みは、好ましくは10μm以上であり、より好ましくは20μm以上である。また、基材層42全体の厚みは、好ましくは60μm以下であり、より好ましくは50μm以下である。
基材層42は、紙を含んでいてもよい。が紙の場合、基材層42の厚み(坪量)は、例えば20g/m以上且つ100g/m以下である。
基材層42には、製品情報を示したり美感を付与したりするための印刷表示が施されていてもよい。印刷表示としては、文字、数字、記号、図形、絵柄などを挙げることができる。
シーラント層41及び基材層42を積層する方法としては、溶融押出法、ドライラミネート法などを挙げることができる。溶融押出法においては、基材層42の上にシーラント層41を構成する材料を押し出す。ドライラミネート法においては、フィルム状のシーラント層41とフィルム状の基材層42とを、接着剤を用いて貼り合わせる。
(下部フィルム)
次に、下部フィルム24の層構成について説明する。図7は、下部フィルム24の層構成の一例を示す断面図である。下部フィルム24は、少なくともシーラント層46及び基材層47を含む。図7に示す例においては、シーラント層46が、下部フィルム24の内面24xを構成している。また、基材層47が、下部フィルム24の外面24yを構成している。
下部フィルム24の内面24xが胴部フィルム23の内面23xと接合可能である限りにおいて、下部フィルム24の層構成は任意である。例えば、下部フィルム24を構成するシーラント層46及び基材層47は、胴部フィルム23を構成するシーラント層41及び基材層42と同一であってもよい。また、シーラント層46とシーラント層41とが異なっていてもよく、基材層47と基材層42とが異なっていてもよい。
袋の製造方法
次に、上述の袋10を製造する方法の一例について説明する。まず、図2に示す23及び下部フィルム24を準備する。続いて、図8に示すように、折り返し部24aにおいて折り返された状態の下部フィルム24を、折り返し部23aにおいて折り返された状態の胴部フィルム23の下部に挿入する。
続いて、図9に示すように、胴部フィルム23の内面と下部フィルム24の内面とを部分的に接合して、下部シール部12aを形成する。また、折り返された胴部フィルム23の内面同士を部分的に接合して、第1側部シール部13a及び第2側部シール部14aを形成する。図9に示すように、第1側部シール部13aは、下部シール部12aに接続されるとともに折り返し部13bが残るよう、第1側部13に沿って形成される。第2側部シール部14aは、下部シール部12aに接続されるとともに胴部フィルム23の第1端部23bと第2端部23cとが全域にわたって封止されるよう、第2側部14に沿って形成される。この際、上部11にはシール部が形成されておらず、上部11は開口部11pとなっている。
なお、図9に示す例においては、上部11の全域が開口部11pとなっているが、これに限られることはなく、上部11に部分的に上部シール部11aが形成されていてもよい。
次に、袋10の上部11の開口部11pを介して袋10に流動体からなる内容物を充填する。その後、上部11において胴部フィルム23の内面同士を接合して、上部シール部11aを形成する。このようにして、流動体が収容されて封止された袋10を得ることができる。
(注出方法)
続いて、袋10に収容されている流動体を注出する方法について説明する。まず、注出口部30を開封予定部33に沿って破断させ、注出口部30に注出口を形成する。続いて、図10に示すように、注出口35が下方に向くように袋10を保持する。これにより、注出路30aを通った流動体を注出口35から外部に注出することができる。この際、図10に示すように、第1側部13が第2側部14よりも下方に位置するように袋10を保持してもよい。
本実施の形態においては、注出口部30の第1辺31が、胴部フィルム23を折り返すことによって形成される折り返し部13bによって構成されている。このため、第1辺31及び第2辺32の両方がシール部によって構成されている場合に比べて、注出口部30の第1面21側を構成する胴部フィルム23の内面と第2面22側を構成する胴部フィルム23の内面とが密着することを抑制することができる。これにより、流動体を注出する際に注出口部30が閉塞してしまうことを抑制することができる。また、注出口部30が折れ曲がることによって注出口部30が閉塞してしまうことを抑制することもできる。
また、第1辺31が折り返し部13bによって構成されているので、図10に示すように第1側部13が第2側部14よりも下方に位置する場合に、流動体が第1側部13に沿って流れ易くなる。これにより、流動体の注出性を高めることができる。
また、注出口部30の第2辺32が、第2側部14の側に向かうにつれて下方に傾斜するよう延びる傾斜部分11bから構成されている。このため、第1辺31と第2辺32とが成す角度を鋭角にすることができる。これにより、袋10が、袋10に収容されている流動体をボトルなどの容器に移し替えるための詰め替え袋である場合に、注出口部30の注出口35をボトルの口部に挿入し易くなる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(第1変形例)
上述の実施の形態においては、上部11の上部シール部11aの全域が傾斜部分11bからなる例を示した。しかしながら、注出口部30の第2辺32が傾斜部分11bによって構成されている限りにおいて、上部シール部11aが延びる方向は任意である。例えば、図11に示すように、上部シール部11aは、傾斜部分11bの第2側部14側の端部から第2側部14側に向かって、傾斜部分11bとは異なる方向に延びる部分11cを含んでいてもよい。部分11cが延びる方向と横方向とが成す角度は、傾斜部分11bが延びる方向と横方向とが成す角度よりも小さい。このため、上部シール部11aの全域が傾斜部分11bからなる場合に比べて、袋10の容積を増加させることができる。図11に示す例において、部分11cは横方向に延びている。
(第2変形例)
上述の実施の形態においては、第2側部14の全域が第2側部シール部14aからなる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図12に示すように、第2側部14が、第1側部13と同様に、胴部フィルム23を折り返すことによって形成された折り返し部14bを含んでいてもよい。図12に示す例において、第2側部14は、下部12から第2側部14の上端に向かって延びる第2側部シール部14aと、第2側部シール部14aの上端から第2側部14の上端に至る折り返し部14bと、を含んでいる。
第2側部14が折り返し部14bを含む場合、袋10は、図12に示すように、第1面21側において第1側部13と第2側部14との間に位置する合掌部15を含む。図12に示す例において、合掌部15は、第1側部13と第2側部14との中間に位置している。合掌部15は、第1面21側に位置する胴部フィルム23の端部の内面同士が接合された合掌シール部15aを含む。合掌シール部15aは、胴部フィルム23の第1端部23bと第2端部23cとを全域にわたって封止する。合掌シール部15aは、上部11の上部シール部11aから下部12の下部シール部12aまで上下方向に延びている。
図示はしないが、合掌部15は、第2面22側に位置していてもよい。この場合、合掌シール部15aは、第2面22側に位置する胴部フィルム23の端部の内面同士が接合されたシール部である。
本変形例においても、注出口部30の第1辺31は、第1側部13の折り返し部13bによって構成されている。このため、流動体を注出する際に注出口部30が閉塞してしまうことを抑制することができる。
(第3変形例)
上述の実施の形態においては、袋10が、折り返された胴部フィルム23の間に挿入された下部フィルム24を備える例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図13又は図14に示すように、袋10は、下部フィルム24を備えていなくてもよい。この場合、袋10の下部12の下部シール部12aは、第1面21を構成する胴部フィルム23の内面と第2面22を構成する胴部フィルム23の内面とが接合されたシール部である。
図13に示す例において、袋10の第2側部14は、図3に示す例の場合と同様に、下部シール部12aから上部シール部11aまで延びる第2側部シール部14aを含んでいる。図14に示す例において、袋10は、図12に示す例の場合と同様に、合掌部15及び合掌シール部15aを備えている。この場合、第2側部14は、図14に示すように、下部シール部12aから上部シール部11aに至る折り返し部14bによって構成されていてもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 袋
11 上部
11a 上部シール部
11b 傾斜部分
12 下部
12a 下部シール部
13 第1側部
13a 第1側部シール部
13b 折り返し部
14 第2側部
14a 第2側部シール部
14b 折り返し部
15 合掌部
15a 合掌シール部
21 第1面
22 第2面
23 胴部フィルム
23a 折り返し部
23b 第1端部
23c 第2端部
24 下部フィルム
24a 折り返し部
24b 第1端部
24c 第2端部
24d 切欠き
30 注出口部
30a 注出路
31 第1辺
32 第2辺
33 開封予定部
33a ノッチ
35 注出口
41 シーラント層
42 基材層

Claims (7)

  1. 内部に収容された流動体を注出する注出口部を有する袋であって、
    前記袋の第1面及び前記第1面に対向する第2面を構成するよう折り返された胴部フィルムと、
    前記胴部フィルムが折り返された折り返し部を少なくとも部分的に含む第1側部であって、前記折り返し部の一部が、前記注出口部の第1辺を構成する、第1側部と、
    前記第1側部に対向する第2側部と、
    前記第1側部の側から前記第2側部の側に向かうにつれて少なくとも部分的に下方に傾斜するよう延びる上部シール部を含む上部であって、前記上部シール部のうち前記下方に傾斜するよう延びる部分の少なくとも一部が、前記注出口部の注出路を挟んで前記第1辺に対向する第2辺を構成する、上部と、を備える、袋。
  2. 前記注出口部の前記第2辺を構成する前記上部シール部に形成されたノッチ又は切り込みを更に備える、請求項1に記載の袋。
  3. 前記注出口部の前記第1辺が延びる方向と、前記第2辺を構成する前記上部シール部の前記第1辺側の縁部が延びる方向とが成す角度が、10度以上90度以下である、請求項1又は2に記載の袋。
  4. 前記上部シール部のうち前記下方に傾斜するよう延びる部分は、前記第1側部から前記第2側部に至るよう延びている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の袋。
  5. 前記上部の前記上部シール部は、前記下方に傾斜するよう延びる部分と、前記下方に傾斜するよう延びる部分の端部から前記第2側部の側に向かって、前記下方に傾斜するよう延びる部分とは異なる方向に延びる部分と、を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の袋。
  6. 前記第2側部は、第2側部シール部含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の袋。
  7. 前記第2側部は、前記胴部フィルムが折り返された折り返し部を少なくとも部分的に含み、
    前記袋は、前記上部から前記上部に対向する下部まで延び、前記第1面側に位置する前記胴部フィルムの内面同士又は前記第2面側に位置する前記胴部フィルムの内面同士が接合された合掌シール部を更に備える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の袋。
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