JP2007261607A - スタンディングパウチおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタンディングパウチの自立性、保形性、安定性を向上するスタンディングパウチ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】一対の側面フィルム2、2とその下部に挟み込まれた底面フィルム3とが熱シールされてなる袋本体1を有するスタンディングパウチ10において、樹脂の射出成形により形成された柱状の補強部材11を、袋本体1のサイドシール部4に沿って、少なくともシール部4の端面4aを覆うように接合し、かつ補強部材11の上端面11bが袋本体1の上辺1bより下方に位置すると共に、補強部材11の下端面11aが袋本体1の下辺1aより上方に位置するようにする。サイドシール部4の下部に切欠5aを設け、補強部材11の下端面11aを切欠5a内に突出させることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の側面フィルムと下部に挟み込まれた底面フィルムとからなる袋本体を有するスタンディングパウチおよびその製造方法に関する。
従来、フレキシブルでありながら自立性に優れるスタンディングパウチ(自立袋ともいう)が製造されている。この種のスタンディングパウチは、内容物が充填されていてかつ未開封であるときには自立性に優れている。しかし、袋を開封して内容物を一部取り出し、残量が少なくなると自立性や保形性が悪くなり、袋の中間で折れ曲がって袋の口が下を向き、内容物が漏れたりこぼれたりするおそれがある。特に袋の上部にスパウト(注出口)を設けた場合にはスパウトの重みにより安定性が悪くなり、袋が中折れしたり倒れてしまうことがある。また、内容物が袋を傾けて内容物を注ぎ出すときに袋が折れ曲がると、所望の位置に内容物を注ぐことができず、こぼしてしまうおそれがある。
このため、特許文献1では、スタンディングパウチ(自立袋)の袋本体の上辺から両側端縁にかけて、スパウト(クロージャー部)が一体に成形された略逆凹型の枠体を取り付けている。この枠体は、袋本体の周囲に溶融樹脂を注入して射出成形を行う方法などにより袋本体の端縁に接合可能とされている。
また、特許文献2は、スタンディングパウチに関するものではないが、袋本体を構成するソフトシートの少なくとも一部の外周端縁を射出成形樹脂で接合シールするとともに、該外周端縁に貫通管路を射出成形樹脂で同時に形成するソフトバッグの製造方法が記載されている。
特開2003−276741号公報 特開2002−136573号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスタンディングパウチは、スパウトと一体になった枠体が袋本体の上辺を覆っているため、内容物の充填はスパウトを通して行うことになり、開口が小さいので充填のスピードを速くできない。
また、枠体の下端面が袋本体の下辺に達していると、枠体が袋本体の下辺から突出することがある。この場合、自立させたときの安定性が悪くなる。
また、枠体を金型にインサートして成形するとき、枠体を形成するための金型が袋本体を挟み込む箇所で樹脂が漏れ出してバリになることがある。このとき、枠体の下端面が袋本体の下辺より上方に位置していると、バリが枠体の下端面から下向きに伸びるので、バリが袋本体の下辺から突出すると、自立させたときの安定性が悪くなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、自立させたときの自立性、保形性、安定性を向上できるスタンディングパウチおよびその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、一対の側面フィルムと下部に挟み込まれた底面フィルムとからなる袋本体を有するスタンディングパウチであって、樹脂の射出成形により形成された柱状の補強部材が前記袋本体のサイドシール部のみに沿って、少なくともサイドシール部の端面を覆うように接合されており、前記補強部材の上端面は、袋本体の上辺より下方に位置すると共に、前記補強部材の下端面は、袋本体の下辺より上方に位置することを特徴とするスタンディングパウチを提供する。
また本発明は、一対の側面フィルムと下部に挟み込まれた底面フィルムとが熱シールされてなる袋本体を有するスタンディングパウチであって、前記袋本体がさらに、開口部を残して上辺の両端から中央に向けて熱シール部が延設されると共に、樹脂の射出成形により形成された柱状の補強部材が前記袋本体のサイドシール部またはサイドシール部と上辺の延設されたシール部に沿って、少なくともシール部の端面を覆うように接合されており、前記補強部材の下端面は、袋本体の下辺より上方に位置することを特徴とするスタンディングパウチを提供する。
上記スタンディングパウチは、前記サイドシール部の下部に切欠が設けられており、前記補強部材の下端面が前記切欠内に突出していることが好ましい。さらに前記サイドシール部の上部に第2の切欠が設けられており、前記補強部材の上端面が前記第2の切欠内に突出していることが好ましい。
補強部材を構成する樹脂は、前記側面フィルムを構成する少なくとも一層の樹脂層と融着可能な樹脂であることが好ましい。特に、少なくとも一方の側面フィルムの最外層の樹脂層と融着可能な樹脂であることが好ましい。
袋本体の下辺の両側の隅部は、円弧状に断裁されて丸められていることが好ましい。
スタンディングパウチは、袋本体の上辺の開口部にスパウトが取り付けられていることが好ましい。
また本発明は、袋本体の上部にスパウトが取り付けられている上記スタンディングパウチの製造方法であって、一対の側面フィルム同士およびそれらと下部に挟み込まれた底面フィルムとの熱シールが完了した袋本体を金型にインサートして樹脂の射出成形により柱状の補強部材を設けたのち、前記袋本体の上部にスパウトを取り付けることを特徴とするスタンディングパウチの製造方法を提供する。
また本発明は、袋本体の上部にスパウトが取り付けられている上記スタンディングパウチの製造方法であって、一対の側面フィルム同士およびそれらと下部に挟み込まれた底面フィルムとの熱シールが完了した袋本体を金型にインサートして樹脂の射出成形により柱状の補強部材を設けたのち、補強部材付きの袋を充填機にセットして内容物の充填を行い、充填後に前記袋本体の上部にスパウトを取り付けることを特徴とするスタンディングパウチの製造方法を提供する。
本発明のスタンディングパウチによれば、補強部材の上端面が袋本体の上辺より下方に位置することにより、充填後の上部開口部の密封融着や上部開口部へのスパウト取り付けに際して、シール金型が補強部材に当たることがない。あるいは、袋本体がさらに開口部を残して上辺の両端から中央に向けて熱シール部が延設されることにより、シール金型として補強部材に当たらないような短い金型を使用しても袋本体の両端近傍のシールが不充分となることがない。したがって、上部開口部の密封融着や上部開口部へのスパウト取り付け作業が容易で確実となる。また、補強部材の下端面が袋本体の下辺より上方に位置することにより、補強部材が袋本体の下辺より下方に突出することがないので、自立させたときの安定性を良くすることができる。
サイドシール部の下部に切欠を設け、補強部材の下端面を切欠内に突出させた場合、金型の型締め時に切欠を通して金型同士を隙間なく合わせることができるので、補強部材の下端面からのバリの発生を抑制することができる。
また、切欠の周縁に位置する側面フィルムの端面の外側角部も射出された樹脂によって覆われて接合されるので、ここが剥離の開始点となりにくい。すなわち、補強部材の下端面が側面フィルムとの接合剥離の開始点となりにくいので、側面フィルムに対する補強部材の接合強度が向上する。
さらにサイドシール部の上部に第2の切欠を設け、補強部材の上端面を第2の切欠内に突出させた場合、金型の型締め時に第2の切欠を通して金型同士を隙間なく合わせることができるので、補強部材の上端面からのバリの発生を抑制することができる。
また、第2の切欠の周縁に位置する側面フィルムの端面の外側角部も射出された樹脂によって覆われて接合されるので、ここが剥離の開始点となりにくい。すなわち、補強部材の上端面が側面フィルムとの接合剥離の開始点となりにくいので、側面フィルムに対する補強部材の接合強度が向上する。
補強部材を構成する樹脂が側面フィルムを構成する少なくとも一層の樹脂層と融着可能な樹脂である場合、射出成形により補強部材と側面フィルムの端面とを融着させることができ、補強部材の接合強度を向上することができる。
そして、補強部材を構成する樹脂が少なくとも一方の側面フィルムの最外層の樹脂層と融着可能な樹脂である場合、射出成形により補強部材と側面フィルムの外表面とを融着させることができ、補強部材の接合強度をより向上することができる。
袋本体の下辺の両側の隅部を円弧状に断裁して丸めた場合、内容物を充填密封したスタンディングパウチを自立させたときに該隅部が下辺の他の部分より下方に突出することがないので、側面フィルムの下端全体が載置面に均等に当接し、自立させたときの安定性を良くすることができる。
袋本体の上部にスパウトを取り付ける場合、袋本体を金型にインサートして樹脂の射出成形により柱状の補強部材を少なくとも袋本体のサイドシール部の端面を覆う位置に設けたのち、補強部材付きの袋を充填機にセットして内容物の充填を行い、充填後に前記袋本体の上部にスパウトを取り付けることにより、充填時に袋本体の上部を大きく開口させることができるので、充填のスピードを速くすることができる。
以下、最良の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1(a)は本発明のスタンディングパウチの一例を示す正面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿う断面図である。図2は、図1のスタンディングパウチにおける袋本体を示す正面図である。図3は、本発明のスパウト付きスタンディングパウチの下部を膨らませて自立させた状態の一例を示す斜視図である。図4は、図3の矢印Bの方向からスタンディングパウチの下部を水平方向に見たときの部分拡大図である。なお、図面中、シール部の領域を明瞭に示すため、交差した平行斜線(クロスハッチング)を用いた場合がある。
図1に示すように、本形態例のスタンディングパウチ10は、袋本体1と、樹脂の射出成形により形成され、袋本体1のサイドシール部4、4のみに接合された柱状の補強部材11、11とを有する。このスタンディングパウチ10は、例えば、袋本体1を金型にインサートして、樹脂の射出成形により、柱状の補強部材11の形成と袋本体1への接合を同時に行う方法で製造することが可能である。
ここで袋本体1は、図2に示すように、一対の側面フィルム2、2と、側面フィルム2、2の下部に挟み込まれた底面フィルム3とから構成されている。また、底面フィルム3は折り線3aに沿って2つ折りにされており、折り線3aが内向き(図2の上向き)となるように、図2において袋本体1の下辺1aと折り線3aの間に重ね合わされている。
2枚の側面フィルム2、2は同形状であり、両者を接合するため、左右両側に融着によりサイドシール部4、4が形成されている。また、側面フィルム2、2と底面フィルム3とを接合するため、袋本体1の下部に融着によりボトムシール部6が形成されている。ボトムシール部6は、上下方向のシール幅が左右のサイドシール部4、4に近いほど大きくなる略円弧状に形成されており、袋の幅方向中央部で底を大きく広げることが可能になっている。袋本体1の上部には、袋本体1の上辺1bに沿って側面フィルム2、2の間を未融着とすることにより、開口部8が形成されている。
側面フィルム2および底面フィルム3として用いられるフィルムは、少なくとも片面が熱融着性を有するプラスチックフィルムや、それらのプラスチックフィルムにアルミ箔、紙などとラミネートして構成されるラミネートフィルム等の基材を用いることができる。底面フィルム3は、側面フィルム2と同種の基材であってもよく、あるいは異なる基材であってもよい。
前記基材としては、熱融着性を有する単層のプラスチックフィルム、外層に熱融着性を有する樹脂層を備える共押出多層フィルム、熱融着性を有する樹脂層とアルミ箔などの金属箔、紙や各種プラスチックフィルムとをラミネートしたラミネートフィルムなどが例示される。
樹脂層やプラスチックフィルムとしては、特に限定はないが、熱融着性を有しシーラント層ともなりうるものとしてはポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が好適に用いられる。フィルムの強度を補強する樹脂としては、ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、上記ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。補強用樹脂層は、一軸または二軸に延伸されたフィルムであると、強度や寸法安定性に優れ、好ましい。
側面フィルム2および底面フィルム3として用いられるフィルムは、両者とも単層のプラスチックフィルムであっても差し支えないが、補強用樹脂層が積層されていることが好ましい。特に、側面フィルム2は、両面に熱融着性樹脂層を備える積層フィルムとすると、片面をシーラント層として用いると共に、反対面(外表面)で補強部材11と強固に熱融着することができるので、好ましい。そして、底面フィルム3は、折り線3aで折り込まれたとき外面となる片面に熱融着性を有する熱可塑性樹脂からなるシーラント層が設けられ、シーラント層の反対側の面はシーラント層を熱融着する条件では熱融着性を示さない延伸フィルム等で構成されるものが、製袋作業に優れ、好ましい。
前記基材は、必要に応じて酸素や水蒸気等のガスを遮断する機能を付与するため、ガスバリア層を設けることができる。ガスバリア層は、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)層やポリ塩化ビニリデン系樹脂層の共押出、コーティングやラミネート、あるいは金属やセラミックの蒸着等によって形成することができる。
基材の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば20〜900μmが好ましい。袋体の保形性や自立性の点ではより厚い基材が適するが、柔軟性、軽量性や省資源の点では薄い基材が好ましい。特に本発明ではパウチの両側部に補強部材11を設けることにより、薄い基材であっても保形性、自立性を確保することができる。成形性や取扱い性から特に望ましい厚みは、100〜200μmの範囲が好適である。
図1(a)、図1(b)に示すように、補強部材11は、袋本体1のサイドシール部4に沿う形状に形成されており、射出成形により、少なくともサイドシール部4の端面4aを覆うように接合されている。補強部材11を構成する樹脂は、射出成形により成形可能であればよい。補強部材11と袋本体1との接合は、例えばサイドシール部4を両面から挟み込むように、補強部材11を断面コ字状に形成して、断面コ字状の溝により物理的な嵌合力で接合するものでもよい。好ましくは、補強部材11を構成する樹脂として、側面フィルム2を構成する少なくとも一層の樹脂層(例えばシーラント層や外表面の樹脂層)と融着可能な樹脂を用い、射出成形時に射出用の溶融樹脂の熱によって側面フィルム2の該樹脂層を溶融させ、補強部材11をサイドシール部4の端面4aおよび/または外表面に融着することが好ましい。
具体的には、補強部材11をサイドシール部4の端面4aに融着する場合、例えば、補強部材11を側面フィルムのシーラント層と融着可能な樹脂で成形し、補強部材11をシーラント層の端面と融着することができる。また、補強部材11を側面フィルムの外表面の樹脂層に融着する場合、側面フィルム2の外表面を融着可能な樹脂層で構成すると共に、補強部材11を側面フィルム2の外表面と融着可能な樹脂で成形し、補強部材11を側面フィルム2の外表面と融着することができる。補強部材11を側面フィルム2の外表面と融着すると高い接合強度が得られるので、より好ましい。
補強部材11を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂等が挙げられる。特に、補強部材11を構成する熱可塑性樹脂として、側面フィルム2のシーラント層および/または外表面を構成する熱可塑性樹脂と同種または同一の樹脂を選定すると、熱融着によって高い接合強度が得られるので好ましい。
補強部材11の上端面11bは、袋本体1の上辺1bより下方に位置している。このため、充填後の上部開口部8を密封融着する際、あるいは、上部開口部8にスパウトを取り付ける際に、シール金型が補強部材11に当たることがないので作業が容易で確実となる。また、補強部材11の下端面11aは、袋本体1の下辺1aより上方に位置している。このため、袋本体1の下部を膨らませて自立させたとき、補強部材11が袋本体1の下辺1aより下方に突出することがなく、自立性および安定性を良くすることができる。補強部材11の厚さは特に限定されるものではないが、袋本体1の保形性や自立性を向上させる点では、例えば0.1〜5.0mm程度とすることができる。
サイドシール部4の下部には第1の切欠5aが設けられており、補強部材11の下端面11aは第1の切欠5a内に突出している。また、サイドシール部4の上部には第2の切欠5bが設けられており、補強部材11の上端面11bは第2の切欠5b内に突出している。このため、補強部材11を射出成形で形成と同時に袋本体1に接合するとき、金型の型締め時に切欠5a、5bを通して補強部材11の下端面11aおよび上端面11bを成形する金型同士を、側面フィルム2、2またはそれらと底面フィルム3を介することなく直接当接させることができる。よって、金型同士で緩みのないキャビティを形成することができ、補強部材11の下端面11aおよび上端面11bからのバリの発生を抑制することができる。
また、切欠5a、5bの周縁に位置する側面フィルム2、2の端面の外側角部9a、9b(図2参照)も射出された樹脂によって覆われ、補強部材11の上端部および下端部が切欠5a、5bの周縁を跨いで接合される。この結果、補強部材11の下端面11aおよび上端面11bが側面フィルム2、2との接合剥離の開始点となりにくいので、サイドシール部4に対する補強部材11の接合強度が向上する。
本形態例のスタンディングパウチ10の場合、図2に示すように、袋本体1の下辺1aの両側の隅部7、7は、円弧状に断裁されて丸められている。これにより、図4に示すように、平面F上で内容物が充填密封されたスタンディングパウチを自立させたときに、袋本体1の表側と裏側の隅部7、7間が自重で開く方向に撓む。したがって、袋本体1の下辺1aの他の部分より下方に突出することがないので、袋本体1の下辺1a全体が平面Fに均等に当接し、袋本体1の下辺1a全体で支えることができ、自立させたときの安定性を良くすることができる。
これに対して、図5に示すスタンディングパウチにおいては、内容物を充填密封すると、図6に示すように、袋本体101の下辺101aの両側の隅部107、107が尖ってしまい、スタンディングパウチを自立させたときに該隅部107が袋本体101の下辺101aの他の部分より下方に突出する。したがって、自立させたときに揺れて安定性が悪くなることがある。
本形態例のスタンディングパウチ10を用いて内容品の包装を行うためには、袋本体1の上部の開口部8から内容品を充填した後に開口部8を融着して密封する方法を用いることができる。また、内容物の取り出しを容易にするため、図3に示すスパウト付きスタンディングパウチ20のように、袋本体1の上辺1b、1bの間にスパウト21を取り付けることが好ましい。
スパウト21は、スパウト21を袋本体1に融着するため、側面フィルム2、2のシーラント層と融着可能な熱可塑性樹脂の層を少なくとも表面に有するスパウト21が好ましい。特に、側面フィルム2と融着が可能な熱可塑性樹脂から成形されたスパウトが好ましい。スパウト21を形成するための材質としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン―酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル、ナイロン等のポリアミド、環状ポリオレフィン、ポリブチレンなどの熱可塑性プラスチックを用いることができる。スパウト21を樹脂で構成する場合、補強部材11と同種または同一の樹脂としてもよい。
袋本体1に対するスパウト21の接合は、側面フィルム2、2同士の接合のため袋本体1の上部に融着によりトップシール部23を形成する際に、同時に行ってもよい。また、トップシール部23を形成するための加熱とは別に、スパウト21を接合するための加熱を追加して行ってもよい。スパウト21が2枚の側面フィルム2,2間に挟み込まれて接合される融着基部21aは、船形のフランジ状とすることにより、袋本体1に対して融着基部21aをより確実にシールすることができるので好ましい。なお、スパウト21の固着に接着剤等を用いることもできる。
スパウト21は、密封のためにキャップ22等の閉鎖手段によって密封することができる。内容物を一部取り出した後、繰り返し密封ができるように、脱着自在に取り付け可能なキャップ22が閉鎖手段として好ましい。また、閉鎖手段は、一旦開封すると痕跡が残って改竄防止機能(ピルファープルーフ性)を備えることも好ましい。
スパウト21付きのスタンディングパウチ20を製造する場合、袋本体1を金型にインサートして樹脂の射出成形により柱状の補強部材11を設けたのち、前記袋本体1の上部にスパウト21を取り付けるという順序が好ましい。特に、袋本体1を金型にインサートして樹脂の射出成形により柱状の補強部材11を設けたのち、補強部材11付きのスタンディングパウチ10を充填機にセットして内容物の充填を行い、充填後に袋本体1の上部にスパウト21を取り付けるという順序が好ましい。これにより、スパウト21を取り付ける前に内容物の充填が可能になり、充填時に袋本体1の上部の開口部8を大きく開口させることができるので、充填のスピードを速くすることができる。
具体的には、充填機のホルダーやチャックにセットされた補強部材11付きスタンディングパウチ10の上部の開口部8を開口し、ノズル等から内容物を充填したのち、パーツフィーダー等でスパウト21を供給し、開口部8に挟み込んで熱融着を行う。
通常、充填機のシール金型や冷却金型の当接面は平坦であるが、スパウト21を開口部8に挟み込んで熱融着を行う場合は、スパウト21の融着基部21aの形状に対応した半円形や舟形形状の半割形状の凹部32bをシール金型32の当接面32aに設けておけばよい。スパウト21の融着は確実に行う必要があることから、はじめに、図7(a)に示すようにスパウト21の一部のみをヒートシールする幅の狭い第1のシール金型31を用いてスパウト21の融着基部21aのみを開口部8に融着し、次に、図7(b)に示すように袋本体1の開口部8の周縁全体をヒートシールする幅の広い第2のシール金型32を用いて、未融着のフィルム2、2同士を融着すると同時に融着基部21aの付け根を再度加熱加圧する、2段階融着が好ましい。スパウト21が挟み込まれた側面フィルム2,2は応力が残るので、スパウト21の融着後、冷却金型で押圧して速やかに冷却することが好ましい。
内容物の充填後に開口部8にスパウト21を挟んでヒートシールする際、開口部8全体を袋本体1の上辺1bに沿ってヒートシールする第2のシール金型32の長さは、図8に示すように、少なくとも金型32の両端部が両側のサイドシール部4、4に達する程度とされる。なお、図8において、シール金型32を駆動する装置は図示を省略してある。
本形態例のスタンディングパウチ10の場合、図1に示すように補強部材11が第2の切欠5bまでの長さとなっているので、補強部材11の上端面11aと袋本体1の上辺1bとの間に、開口部8を密封する熱シール部23(図9参照)を設ける幅が確保される。この結果、補強部材11の上端面11bより上方にシール金型32を位置させることにより、シール金型32が補強部材11に当たることがなく、容易にシール作業を行うことができる。この場合、シール金型32の両端部を袋本体1の左右にはみださせることができるので、1組のシール金型32で幅寸法の異なる袋に対応可能であり、サイズの異なる袋を多品種製造する場合にも、シール金型32を交換する必要がないという利点がある。
このシール金型32により、図9に示すように、袋本体1の上辺1bに沿って、開口部8を密封するトップシール部23が形成される。トップシール部23の左右両端部が各サイドシール部4、4の上端部と重なり合うことにより、開口部8の両端近傍のシールが不充分となることがない。なお、図1ではサイドシール部4は袋本体1の上辺1bまで形成されているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、トップシール部23がサイドシール部4、4の上端部と重なり合うことができるのであれば、サイドシール部4の上端を袋本体1の上辺1bの下方までの高さにしておいても構わない。また、開口部8に十分な開口幅を確保できる限り、サイドシール部4の上部を袋本体1の上辺1bに沿って幅方向中央に向かって延設しても構わない。シール金型32の両端部を袋本体1の左右にはみださせて開口部8を密封した場合、スパウト付きスタンディングパウチ20では、トップシール部23の下辺が補強部材11の上端面11aよりも上方の位置となる。
本形態例のスタンディングパウチは、底面フィルム3を広げて下部を膨らませることにより、フレキシブルでありながら自立性に優れる。収納できる内容物の種類は特に限定はないが、流動性を有するものが好適であり、例えば液体、粘稠物、粉体、小径の粒状物などを好適に収容することができる。袋本体1の上部にスパウト21が設けられているので、開封後に残った内容物を一時保管することも可能である。内容物の使用後に空となったスタンディングパウチは、折り畳んだり丸めたりして容易に減容できるので廃棄性に優れ、環境保護に適している。補強部材11が袋本体1の両側部に配設されることにより、保形性および自立性が向上され、袋本体1が中ほどの高さで折れ曲がることが起こりにくくなるので、残量が少ない場合であっても、袋を傾けて内容物を注ぎ出したり、袋を自立させたりすることが容易にでき、内容物の漏れやこぼれを抑制することができる。
次に、本発明の改変例のスタンディングパウチについて図10〜図15を参照して説明する。
図10(a)は、本発明のスタンディングパウチの他の例を示す正面図である。図10(b)は、図10(a)のC−C線に沿う断面図である。図11は、図10のスタンディングパウチの開口部にスパウトを融着する方法を説明する説明図である。図12は、図10のスタンディングパウチにスパウトを取り付けてなるスパウト付きスタンディングパウチの上部を示す部分正面図である。
図13(a)は、本発明のスタンディングパウチのさらに他の例を示す正面図である。図13(b)は、図13(a)のD−D線に沿う断面図である。図14は、図13のスタンディングパウチの開口部にスパウトを融着する方法を説明する説明図である。図15は、図13のスタンディングパウチにスパウトを取り付けてなるスパウト付きスタンディングパウチの上部を示す部分正面図である。
図10、図13に示すスタンディングパウチ10A、10Bにおいて、袋本体1A、1Bは、一対の側面フィルム2、2と、側面フィルム2、2の下部に挟み込まれた底面フィルム3とから構成されている。また、底面フィルム3は折り線3aに沿って2つ折りにされており、折り線3aが内向き(図10の上向き)となるように、図10、図13において袋本体1A、1Bの下辺1aと折り線3aの間に重ね合わされている。
2枚の側面フィルム2、2は同形状であり、両者を接合するため、左右両側に融着によりサイドシール部4、4が形成されている。袋の上部においてサイドシール部4は、袋本体1A、1Bの上辺1bまで達している。さらに袋本体1A、1Bの上辺1bの両端から中央に向けて延設シール部12が延設されており、左右の延設シール部12、12の間には、袋本体1Aの上辺1bに沿って側面フィルム2、2の間を未融着とした開口部8が形成されている。
また、側面フィルム2、2と底面フィルム3とを接合するため、袋本体1A、1Bの下部には、融着によりボトムシール部6が形成されている。ボトムシール部6は、上下方向のシール幅が左右のサイドシール部4、4に近いほど大きくなる略円弧状に形成されており、袋の幅方向中央部で底を大きく広げることが可能になっている。
袋本体1A、1Bのサイドシール部4、4および延設シール部12、12には、樹脂の射出成形により、柱状の補強部材11、11が接合されている。
図10に示すスタンディングパウチ10Aの場合、補強部材11、11は、少なくともサイドシール部4の端面4aと延設シール部12の端面を覆うように接合されており、袋本体1Aの上辺1bの両端において屈曲し、該上辺1bに沿う延設部11cを有する形状となっている。また、延設シール部12上において補強部材11の上端面11bは、開口部8の左右両端から離れた位置に位置している。また、袋本体1Aの上辺1bに沿う延設シール部12の長さは、補強部材11の延設部11cの長さよりも長くされている。
図13に示すスタンディングパウチ10Bの場合、補強部材11、11は、少なくともサイドシール部4の端面4aと袋本体1Bの上辺1bにおけるシール部の端面を覆うように接合されており、補強部材11の上端面11bが袋本体1Bの上辺1bより突出した形状となっている。
このため、図11、図14に示すように、開口部8を融着密封するシール金型32の両端部と補強部材11の上端面11bとの間に隙間を確保することができる。袋本体1A、1Bや補強部材11等の材質等は、図1に示すスタンディングパウチ10と同様に設定することができるので、重複する説明を省略する。
これらのスタンディングパウチ10A、10Bは、例えば、袋本体1A、1Bを金型にインサートして、樹脂の射出成形により、柱状の補強部材11の形成と袋本体1A、1Bへの接合を同時に行う方法で製造することが可能である。
サイドシール部4の下部には切欠5aが設けられており、補強部材11の下端面11aが切欠5a内に突出している。これにより、補強部材11を射出成形で形成と同時に袋本体1A、1Bに接合するとき、金型の型締め時に切欠5aを通して補強部材11の下端面11aを成形する金型同士を、側面フィルム2、2またはそれらと底面フィルム3を介することなく直接当接させることができる。よって、金型同士で緩みのないキャビティを形成することができ、補強部材11の下端面11aからのバリの発生を抑制することができる。また、切欠5aの周縁に位置する側面フィルム2、2の端面の外側角部9a(図2参照)も射出された樹脂によって覆われ、補強部材11の下端部が切欠5aの周縁を跨いで接合される。この結果、補強部材11の下端面11aが側面フィルム2、2との接合剥離の開始点となりにくいので、サイドシール部4に対する補強部材11の接合強度が向上する。
図10、図13のスタンディングパウチ10A、10Bにスパウト21を熱融着して図12、図15に示すスパウト付きスタンディングパウチ20A、20Bを作製する方法は、図7を参照して先に説明した方法と同様に行うことができる。スタンディングパウチ10A、10Bの開口部8にスパウト21を熱融着して開口部8を密封融着する際、シール金型32が補強部材11に当たらないようにするためには、図11、図14に示すように、シール金型32の長さを、左右の補強部材11の上端面11b同士の距離より短くする必要がある。シール金型32の両端部を左右の延設シール部12に到達させることにより、シール金型32が開口部8の全長を一度に熱融着できるため、開口部8の両端近傍のシールが不充分となることがない。
袋本体1A、1Bの上辺1bの両端より中央に向けて延設シール部12を延設することにより、シール金型32の両端部をサイドシール部4まで到達させなくても容易に開口部8の密封シールを行うことができる。すなわち、袋本体1A、1Bの全高にわたってサイドシール部4の幅を広げなくても、シール金型32の両端と左右の補強部材11、11との隙間を十分に確保することができる。
シール金型32の長さを左右の補強部材11の上端面11b同士の距離より短くする方法で開口部8を密封融着する場合、容量が1リットル以上の大型の袋に適用することが好ましい。これにより、シール金型32の両端と左右の補強部材11、11との隙間をより大きく確保できるので、シール金型32に対するスタンディングパウチ10A、10Bの位置決め精度の要件を緩和でき、充填機上での連続的なスパウト取り付け作業を安定的に行うことができる。なお、サイズの異なる袋を多品種製造する場合、シール金型32の両端を袋本体1A、1Bの左右にはみださせることができないので、左右の補強部材11、11の間隔が異なれば、それに合わせて適当な長さを有するシール金型32に交換する必要がある。しかし、従来より小型のシール金型を用いることにより、容量が1リットル未満の小型の袋に適用することも可能である。
本形態例のスタンディングパウチ10A、10B、20A、20Bによれば、補強部材11が袋本体1A、1Bの上辺1bに沿う位置まで延設されているので、長い補強部材11により袋本体1A、1Bの上部をも補強することができる。この結果、保形性および自立性が向上され、袋本体1A、1Bが中ほどの高さで折れ曲がることのみならず、袋本体1A、1Bの上部でスパウト21が融着基部21aの下端部の高さから折れ曲がることも防止できる。よって、残量が少ない場合であっても、袋を傾けて内容物を注ぎ出したり、袋を自立させたりすることが容易にでき、内容物の漏れやこぼれを抑制することができる。また、補強部材11の下端面11aが袋本体1A、1Bの下辺1aより上方に位置することにより、補強部材11が袋本体1A、1Bの下辺1aより下方に突出することがないので、自立させたときの安定性を良くすることができる。
なお、補強部材11が袋本体1A、1Bの上辺1bにまで延設されていれば、図13〜図15に示すように、補強部材11の延設部11cは無くてもよい。図10〜図12に示すように、補強部材11の延設部11cがあると、スパウト21の存在により、補強部材11の上端面11bが他の物品と接触する確率が低くなる。たとえ接触したとしても補強部材11の延設部11cを剥離させる方向の力が加わりにくいので、補強部材11が外れにくくなり好ましい。
本発明によって製造されるスタンディングパウチは、液体、粘稠物、粉体、小径の粒状物などの収容に好適に利用することができる。
(a)は本発明のスタンディングパウチの一例を示す正面図であり、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。 図1のスタンディングパウチにおける袋本体を示す正面図である。 本発明のスパウト付きスタンディングパウチの下部を膨らませて自立させた状態の一例を示す斜視図である。 図3の矢印Bの方向からスタンディングパウチの下部を水平方向に見たときの部分拡大図である。 従来のスタンディングパウチの下部を示す部分正面図である。 図5に示すスタンディングパウチの下部を膨らませて自立させた状態においてスタンディングパウチの下部を水平方向に見たときの部分拡大図である。 (a)、(b) 図1のスタンディングパウチの開口部にスパウトを融着する方法を説明する説明図である。 図1のスタンディングパウチの開口部にスパウトを融着する方法を説明する説明図である。 図1のスタンディングパウチにスパウトを取り付けてなるスパウト付きスタンディングパウチの上部を示す部分正面図である。 (a)は本発明のスタンディングパウチの他の例を示す正面図であり、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図である。 図10のスタンディングパウチの開口部にスパウトを融着する方法を説明する説明図である。 図10のスタンディングパウチにスパウトを取り付けてなるスパウト付きスタンディングパウチの上部を示す部分正面図である。 (a)は本発明のスタンディングパウチのさらに他の例を示す正面図であり、(b)は(a)のD−D線に沿う断面図である。 図13のスタンディングパウチの開口部にスパウトを融着する方法を説明する説明図である。 図13のスタンディングパウチにスパウトを取り付けてなるスパウト付きスタンディングパウチの上部を示す部分正面図である。
符号の説明
1、1A、1B…袋本体、1a…下辺、1b…上辺、2…側面フィルム、3…底面フィルム、4…サイドシール部、4a…端面、5a…切欠、5b…第2の切欠、7…隅部、10、10A、10B…スタンディングパウチ(補強部材付き袋)、11…補強部材、11a…下端面、11b…上端面、12…延設シール部、20、20A、20B…スパウト付きスタンディングパウチ、21…スパウト。

Claims (10)

  1. 一対の側面フィルムと下部に挟み込まれた底面フィルムとが熱シールされてなる袋本体を有するスタンディングパウチであって、
    樹脂の射出成形により形成された柱状の補強部材が前記袋本体のサイドシール部に沿って、少なくともシール部の端面を覆うように接合されており、前記補強部材の上端面は、袋本体の上辺より下方に位置すると共に、前記補強部材の下端面は、袋本体の下辺より上方に位置することを特徴とするスタンディングパウチ。
  2. 一対の側面フィルムと下部に挟み込まれた底面フィルムとが熱シールされてなる袋本体を有するスタンディングパウチであって、
    前記袋本体がさらに、開口部を残して上辺の両端から中央に向けて熱シール部が延設されると共に、樹脂の射出成形により形成された柱状の補強部材が前記袋本体のサイドシール部またはサイドシール部と上辺の延設されたシール部に沿って、少なくともシール部の端面を覆うように接合されており、前記補強部材の下端面は、袋本体の下辺より上方に位置することを特徴とするスタンディングパウチ。
  3. 前記サイドシール部の下部に切欠が設けられており、前記補強部材の下端面が前記切欠内に突出していることを特徴とする請求項1または2に記載のスタンディングパウチ。
  4. さらに前記サイドシール部の上部に第2の切欠が設けられており、前記補強部材の上端面が前記第2の切欠内に突出していることを特徴とする請求項3に記載のスタンディングパウチ。
  5. 前記補強部材を構成する樹脂が前記側面フィルムを構成する少なくとも一層の樹脂層と融着可能な樹脂であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のスタンディングパウチ。
  6. 前記補強部材を構成する樹脂が少なくとも一方の前記側面フィルムの最外層の樹脂層と融着可能な樹脂であることを特徴とする請求項5に記載のスタンディングパウチ。
  7. 前記袋本体の下辺の両側の隅部が円弧状に断裁されて丸められていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のスタンディングパウチ。
  8. 前記袋本体の上辺の開口部にスパウトが取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のスタンディングパウチ。
  9. 請求項8に記載のスタンディングパウチの製造方法であって、
    一対の側面フィルム同士およびそれらと下部に挟み込まれた底面フィルムとの熱シールが完了した袋本体を金型にインサートして樹脂の射出成形により柱状の補強部材を設けたのち、前記袋本体の上部にスパウトを取り付けることを特徴とするスタンディングパウチの製造方法。
  10. 請求項8に記載のスタンディングパウチの製造方法であって、
    一対の側面フィルム同士およびそれらと下部に挟み込まれた底面フィルムとの熱シールが完了した袋本体を金型にインサートして樹脂の射出成形により柱状の補強部材を設けたのち、補強部材付きの袋を充填機にセットして内容物の充填を行い、充填後に前記袋本体の上部にスパウトを取り付けることを特徴とするスタンディングパウチの製造方法。
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