JP2007186256A - 自立袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出成形によって包装袋の側縁を覆う補強材を付与した際の、バリの発生を抑制する自立袋を提供する。
【解決手段】包装袋10は、底面シート11と側面シート12とを備えている。そして、包装袋10は、二つ折りにされた底面シート11を介して側面シート12が熱融着した四重熱融着部18bを備えている。また、包装袋10の側縁14を覆うように、熱可塑性樹脂からなる柱状の補強材20が設けられており、補強材20は、四重熱融着部18bと対向している。四重熱融着部18bの重合方向における厚さは、補強材20と四重熱融着部18bとの対向領域Kにおいて均一である。
【選択図】図2

Description

本発明は、補強材を備えた自立袋に関する。
特許文献1に記載の包装袋は、底面シートと、一対の側面シートとから構成されている。底面シート及び側面シートは、一方の表面にシーラント層を設けるとともに、他方の表面に前記シーラント層を熱融着する条件では熱融着性を示さないように機能する非シーラント層を設けている。底面シートは、シーラント層が設けられた側の面が外側に、非シーラント層が設けられた側の面が内側になるように二つ折りにされている。このように二つ折りされた底面シートは、外側のシーラント層が側面シートのシーラント層と対向するように一対の側面シート間に挟まれるとともに、その挟まれた状態で一対の側面シートが互いに熱融着される。
一対の側面シート間に挟まれる底面シートは切欠きを備え、この切欠きは包装袋の側縁に対応する位置に設けられている。一対の側面シートに二つ折りした底面シートを挟みつつ互いに熱融着すると、この切欠きに対応する部位では、一対の側面シート同士がシーラント層によって熱融着される。したがって、特許文献1に記載された包装袋では、二つ折りの内側に熱融着性を示さない非シーラント層が存在する底面シートを挟んでも、一対の側面シートは、その側縁における上端から下端に到るまでが互いに熱融着される。こうした構成によって、包装袋の側縁下端が2つに割けることなく、互いに一体化されて自立の安定化が図られている。
特許文献1に示される包装袋は、内容物の残量(充填量)によっては、中折れや転倒することもあり、必ずしも自立性に優れているとはいえない。しかし、特許文献2に示されるように、包装袋の両側縁及び上縁を熱可塑性樹脂からなる補強材で被覆して補強すれば、内容物の残量が僅かになったとしても中折れや転倒することはなく、安定的な自立性を確保することができる。
特開平10−230979号公報 特開2003―191964号公報
ところが、特許文献1に記載の包装袋に、包装袋の両側縁及び上縁を覆うような熱可塑性樹脂からなる補強材を付与すると、補強材の下端部でバリが発生するという問題が生じる。自立袋としては、このバリを補強材から除去しなれば良品と見なすことができないため、補強材を付与するのであれば、このバリ除去工程を経る必要がある。そのため、補強材を付与するとなると、生産性が極端に低下してコスト的に不利である一方で、内容物の残量に関係なく安定的な自立を確保するには、補強材の構成は必須である。
本発明は、こうした不都合に鑑みてなされたものであり、射出成形によって包装袋の側縁を覆う補強材を付与した際の、バリの発生を抑制する自立袋を提供することを目的とする。
上述したバリの発生原因について究明したところ、本願の発明者らは次のように原因を解明している。すなわち、前記特許文献1に記載された包装袋は、二つ折りにされた底面シートに対して切欠きを設け、この切欠きの構成をもって一対の側面シートはその側縁の上端から下端に到るまでが熱融着されているのであるが、この切欠き部分と切欠き以外の部分(切欠きの周囲部分)とでは厚さが異なることになる。したがって、たとえば特許文献1に記載された発明の包装袋105では、切欠き部分は側面シート100の2重構造、切欠き以外の部分(切欠きの周囲部分)は側面シート100及び底面シート101の4重構造になる。この厚さの相違は、たとえば図12に示すように、包装袋105を金型102に装着して補強材を射出成形する際には金型102と切欠き部分との間の隙間104となって現れることになる。すなわち、キャビティ103を区画する、金型102と側面シート100との当接部位において切欠き部分と切欠き以外の部分とが存在すると、切欠き部分が肉薄であるから、その切欠き部分において金型102と側面シート100との間に充分なる接合強度が得られずに隙間が生じ、この隙間から射出された熱可塑性樹脂が流出するのである。
本発明は、上述のバリ発生の要因解明を踏まえて採用されるものである。その構成は、側面シートと底面シートとの重合部を備えた袋状の包装袋と、前記包装袋の上部に配設される内容物流通口と、熱可塑性樹脂からなるとともに少なくとも前記重合部に対応して配設される柱状の補強材とを備えた自立袋において、前記側面シート及び前記底面シートの重合方向における厚さは、前記補強材と前記包装袋の重合部との対向領域において均一であることを特徴とする。
この構成によれば、側面シート及び底面シートの重合部に対して補強材を射出成形する際、熱可塑性樹脂が供給されるキャビティを区画するという意味において金型と側面シートとは熱可塑性樹脂が流出しない程度の接合強度を確保する。なぜならば、側面シート及び前記底面シートの重合方向における厚さが前記補強材と前記包装袋の重合部との対向領域において均一であるから、対向領域の一部の厚さが薄いことに起因して熱可塑性樹脂が流出するおそれはない。したがって、射出成形によって包装袋に補強材を付与した際のバリ発生が抑制される。
本発明では、前記底面シートは、少なくとも前記対向領域においては両面にシーラント層が設けられていることを特徴とする。この構成によれば、少なくともその対向領域においては底面シートの両面にシーラント層が設けられているから前記補強材と前記包装袋の重合部との対向領域において前記側面シート及び前記底面シートの重合方向における厚さは、側面シート同士を底面シートを介して熱融着させれば均一にすることができる。
本発明では、前記底面シートは貫通孔を備え、該貫通孔は前記対向領域から外れた位置に形成されていることを特徴とする。この構成によれば、貫通孔は補強材と対向する位置に存在しないため、補強材と包装袋の重合部との対向領域における厚さ均一性に影響を与えない。
本発明では、前記補強材は、前記包装袋の側縁を覆うように設けられ、前記対向領域は、前記包装袋の側縁に位置することを特徴とする。
対向領域が包装袋の側縁に位置すると、底面シートと側面シートとの重合部がむき出しになるが、この構成によれば、補強材が、包装袋の側縁を覆うように設けられているため、底面シートと側面シートとの重合部がむき出しになることはない。重合部が剥き出しになった状態のままで自立袋を出荷すれば重合部が起点となって剥離する可能性もあるが、補強材が包装袋の側縁を覆っているため、このようなおそれは低い。したがって、自立袋の製品としての完成度は、より高くなっている。
本発明の自立袋によれば、射出成形によって包装袋の側縁を覆う補強材を付与した際の、バリの発生を抑制することができる。
(実施形態1)
以下、実施形態1を図1〜図8に従って説明する。図1に示すように、自立袋は、内容物を収納する袋状の包装袋10と、包装袋10の側部に位置するとともに熱可塑性樹脂からなる柱状の補強材20と、包装袋10の上部に位置するとともに内容物の流通を許容する内容物流通口としての口具30とで構成されている。包装袋10は、一対の側面シート12の間において底面シート11が挟み込まれているとともに、底面シート11は二つ折り状態で折り目11aが前記口具30側(図2の上側)を向いている。底面シート11はその両面が熱融着性を有するように形成されているとともに、側面シート12は少なくとも一方の面が熱融着性を有するように形成されている。
底面シート11及び側面シート12として用いられる基材は、熱融着性を有する単層のプラスチックフィルム、外層に熱融着性を有する樹脂層を備える共押出多層フィルム、熱融着性を有する樹脂層とアルミ箔などの金属箔、紙や各種プラスチックフィルムとをラミネートしたラミネートフィルムなどが例示される。樹脂層やプラスチックフィルムとしては、特に限定はないが、熱融着性を有しシーラント層ともなり得るものとしてはポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が好適に用いられる。フィルムの強度を補強する樹脂としては、ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、上記ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。補強用樹脂層は、一軸または二軸に延伸されたフィルムであると、強度や寸法安定性に優れていて好ましい。
前記基材は、必要に応じて酸素や水蒸気のガスを遮断する機能を付与するため、ガスバリア層を設けることができる。ガスバリア層は、エチレンービニルアルコール共重合体(EVOH)層やポリ塩化ビニリデン系樹脂層の共押出、コーディングやラミネート、あるいは金属やセラミックの蒸着等によって形成することができる。基材の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば20〜900μmが好ましい。包装袋10の保形性や自立性の点ではより厚い基材が適するが、柔軟性、軽量性や省資源の点では薄い基材が好ましい。特に本発明では自立袋の両側部に補強材20を設けることにより、薄い基材であっても保形性、自立性を確保することができる。成形性や取り扱い性から特に望ましい厚みは、100〜200μmの範囲が好適である。底面シート11と側面シート12とは、同一の基材であってもよいし、異なる基材であってもよい。
図2に示すように、底面シート11及び一対の側面シート12は、熱融着部によって互いに融着されている。熱融着部としての底縁熱融着部17は、二つ折りされた底面シート11の2つの端部がそれぞれ対向する側面シート12と熱融着され、底面シート11の端部同士は熱融着されることがないため、一対に形成されている。これら底縁熱融着部17は、その下部が包装袋10(側面シート12)の底縁15に沿って形成されているとともに、上下方向の幅が側方(図2の左右方向)に近いほど大きくなる円弧状に形成されている。なお、本実施形態では底縁熱融着部17が重合部として構成される。
熱融着部としての側縁熱融着部18は、下部において二つ折りされた底面シート11を挟み込みつつ一対の側面シート12の側縁端部同士を熱融着している。側縁熱融着部18は、二つ折りされた底面シート11の上下方向全体が熱融着されるとともに、さらに一対の側面シート12がその底面シート11に熱融着されている。このように熱融着することで側縁熱融着部18には、互いに熱融着された四重熱融着部18bが形成されている。
図3に示すように、四重熱融着部18bは、断面視において四重構造になっており、四重熱融着部18bの重合方向の厚さは均一であるため、四重熱融着部18bにおける一対の側面シート12の一側面12aから他側面12bまでの距離Tは一定である。また、四重熱融着部18bの上方では一対の側面シート12同士のみが互いに熱融着されているため、二重熱融着部18aとなっている。
熱融着部としての上縁熱融着部19は、後述する内容物流通口を備えつつ一対の側面シート12の上縁端部同士を熱融着している。後述する補強材20が包装袋10に形成される段階では、上縁熱融着部19は形成されることなく、一対の側面シート12の間を未融着とすることで開口部16が形成されている。
射出成形により包装袋10に付与される補強材20は、包装袋10の側縁14に沿う柱形状をなすとともに、下端部20aが包装袋10の底縁15よりも上方に位置し、上端部20bが包装袋10上縁よりも上方に位置している。補強材20は、側縁熱融着部18の二重熱融着部18a及び四重熱融着部18bの外側部分を覆いつつ側縁熱融着部18の内側部分を覆うことなく表出させるように形成されており、短手方向(図2の左右方向)においては断面コ字状をなしている。補強材20が四重熱融着部18bを覆うように形成されることによって、補強材20と四重熱融着部18bとは、互いに底面シート11及び側面シート12の重合方向において対向する対向領域Kを構築している。
補強材20の厚さ(底面シート11及び側面シート12の重合方向における厚さ)は特に限定されるものではないが、包装袋10の保形性や自立性を向上させる点では、例えば0.1〜5.0mm程度とすることができる。熱融着によって補強材20を包装袋10に接合させる際には、補強材20を構成する樹脂として、側面シート12を構成する少なくとも一層の樹脂層(例えばシーラント層や外表面の樹脂層)と融着可能な、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂を用いる。
口具30は、包装袋10内に収容された内容物の取り出しを容易にするために、包装袋10は上縁に口具30を設けるとともに、その口具30は円筒状をなすとともに、所定の大きさの開口31を有している。また、口具30の上部には、開口31を閉鎖して密封するためのキャップ32が設けられている。キャップ32は回動することにより、口具30に対して脱着自在である。
次に上記のような自立袋を製造する方法について説明する。
自立袋の製造は、図4のフローチャートに示す手順で行なわれる。ステップS1の熱遮断フィルム挿入工程で、二つに折られた底面シート11の間(内側)に熱遮断性の機能を有する熱遮断フィルム40を挿入する。次に、ステップS2のシート合流工程で、図5に示すように、一対の側面シート12の間に、熱遮断フィルム40が挿入された底面シート11を合流させて重合する。シート合流工程時における底面シート11及び側面シート12はいずれも長尺状であり、底面シート11の短手方向の端部(図5では下端部)と一対の側面シート12の短手方向の一端部(図5では下端部)とは重合方向において一致するように位置決めされているとともに、一対の側面シート12の短手方向の他端部(図5では上端部)は互いに重合方向において一致するように位置決めされている。
ステップS3の底縁熱融着工程では、図6に示すように、底縁熱シール手段50が熱遮断フィルム40の挟み込まれた二つ折り状態の底面シート11及び一対の側面シート12に対して重合方向の両側から当接して熱融着する。このとき、二つ折り状態の底面シート11の間には熱遮断フィルム40が挿入されているから、二つ折り状態の底面シート11の一端11b及び一方の側面シート12、二つ折り状態の底面シート11の他端11c及び他方の側面シート12がそれぞれ熱融着されて2つの底縁熱融着部17を形成する。ステップS4の熱遮断フィルム除去工程では、底面シート11の間に挿入されていた熱遮断フィルム40が底面シート11から取り除かれる。
ステップS5の側縁熱融着工程では、側縁熱シール手段51が二つ折り状態の底面シート11及び一対の側面シート12に対して重合方向の両側から当接して熱融着する。側縁熱シール手段51は、長尺状の底面シート11及び側面シート12の短手方向に延びる熱シール体52を凸設し、それら熱シール体52は所定間隔(包装袋10の左右幅に相当)をおいて形成されている。側縁熱シール手段51による側縁熱融着工程では、一対の側面シート12同士が熱融着されて二重熱融着部18aが形成されるとともに、一対の側面シート12に加えて、二つ折り状態の底面シート11の間も熱融着されて四重熱融着部18bが形成される。したがって、四重熱融着部18bについては、底縁熱融着工程と側縁熱融着工程の2工程にわたって熱シール手段の熱融着作用を受けることになる。
次に、ステップS6の裁断工程では、裁断手段によって長尺状の底面シート11及び側面シート12が断裁される。裁断手段は、前記側縁熱融着工程においてそれらシートに所定間隔をおいて形成された側縁熱融着部18に沿って底面シート11及び側面シート12を裁断する。こうして包装袋10が完成する。
完成した包装袋10は移送されて、次のステップS7の射出成形工程に移行する。射出成形工程では、包装袋10の側縁14を覆う柱状の補強材20が包装袋10に付与される。具体的に射出成形工程を説明すると、まず、包装袋10を第1金型60にセットし、その後、第2金型61を下降させる。図7に示すように、第1金型60は、第1凹部62を有しており、第1凹部62に包装袋10の側縁14を臨ませつつ、第2金型61の第2凹部63と第1金型60の第1凹部62とが対向配置されて1つのキャビティCを構築するように第1金型60及び第2金型61を接合する。
キャビティCを形成するための第1金型60及び第2金型61は、四重熱融着部18bに対して所定の圧力で密接する。上で述べたとおり、四重熱融着部18bは重合方向において厚さが均一であるから、第1金型60及び第2金型による四重熱融着部18bに対する密着度は高次元に均一となり、キャビティCに射出される熱可塑性樹脂が各金型と四重熱融着部18bとの隙間から漏れ出ることはない。補強材20は、溶融、軟化させた熱可塑性樹脂をキャビティC内に射出することで、包装袋10の両側側縁14を覆うように成形される。なお、充填口64は、キャビティCの上方から連通するように形成されているが、これをキャビティCの側方から連通するように形成してもよい。なお、補強材20を射出成形するための技術は、従来周知の技術を利用するものである。
上記射出成形工程で包装袋10に補強材20が配設された後、包装袋10を充填機のホルダーにセットして、包装袋10内に内容物を充填する。内容物を充填した後、パーツフィーダ等で口具30を供給し、開口部16に口具30を挟み込ませた状態で一対の側面シート12の上縁を上縁熱シール手段によって熱融着させて内容物が充填された自立袋が完成する。
本実施形態の自立袋は、図8に示すように、2つの底縁熱融着部17がそれぞれ離間するように押し拡げられて底面シート11が展開されることで自立するようになる。とくに、補強材20が包装袋10の両側部に配設されているため、保形性及び自立性が向上され、自立袋が中ほどの高さで折れ曲がることが起こりにくくなる。そのため、残量が少ない場合であっても、自立袋を傾けて内容物を注ぎ出したり、自立袋を自立させたりすることが容易にでき、内容物の漏れ等を抑制することができる。包装袋10の上部には、口具30が設けられるので、開封後に残った内容物を一時保管することも可能である。内容物の使用後に空となった自立袋は、折り畳んだり丸めたりして容易に減容できるので廃棄性に優れ、環境保護に適している。収納できる内容物の種類は特に限定はないが、流動性を有するものが好適であり、例えば液体、粘稠物、粉体、小径の粒状物などを好適に収容することができる。
上記実施形態の効果としては次の点を挙げることができる。
(1)対向領域Kにおける四重熱融着部18bの重合方向における厚さは均一になっている。四重熱融着部18bに対して補強材20を射出成形する際、熱可塑性樹脂が供給されるキャビティCを区画するときに、第1金型60及び第2金型61と底面シート11及び側面シート12とは、熱可塑性樹脂が漏れ出ない水準の接合強度を確保することができる。したがって、補強材20にバリが発生することを抑制する。
(2)底面シート11は、両面が熱融着性を有するように構成されている。したがって、補強材20と四重熱融着部18bとの対向領域Kにおいて側面シート12及び底面シート11の重合方向における厚さは、側面シート12同士を底面シート11を介して熱融着させれば均一にすることができる。
(3)四重熱融着部18bは、底縁熱融着工程で熱融着を行なう領域と側縁熱融着工程で熱融着を行なう領域とが重なる領域であって、四重熱融着部18bは、底縁熱融着工程及び側縁熱融着工程にわたって熱融着作用を受けることになる。したがって、二つ折り状態にある底面シート11と一対の側面シートとの熱融着はより確実化され、補強材20が付与される射出成形工程において、それら各シートがばらばらに剥離するおそれはほとんどなく、包装袋10の完成度が高められている。なお、射出成形工程では熱可塑性樹脂を射出して補強材を形成するため、射出成形工程においても四重熱融着部18bは、熱融着作用を受けているから、この意味において、二つ折り状態にある底面シート11と一対の側面シートとの接合はより確実化されているということもできる。
(実施形態2)
以下に説明する実施形態2において、実施形態1と同一の構成については同一符号を付し、その重複する説明を省略又は簡略する。底面シート70は、外面が熱融着性を有さない非シーラント層によって構成されるとともに、内面が熱融着性を有するシーラント層によって構成されている。底面シート70は、底縁熱融着部72において二つに折り曲げられた状態で一対の側面シート12と熱融着されている。図9に示すように、底面シート70には、その一部が切除されてなる貫通孔71が形成されている。
貫通孔71は、長円形状であるとともに、二つ折りされた状態における底面シート70の側端部にそれぞれ1つずつ設けられている。一対の貫通孔71は、二つ折りされた状態における底面シート70における、一方のシーラント層側から他方のシーラント層側まで貫通しており、二つ折りされた底面シート70に重合される一対の側面シート12同士が貫通孔71を介して互いに接触可能になる。
図10に示すように、底縁熱融着部72は、二つ折りされた状態における底面シート70の内面70aとその内面70aに対向する側面シート12の内面12cとが熱融着してなる四重の第1熱融着部73と、貫通孔71を介して一対の側面シート12同士が熱融着してなる二重の第2熱融着部74とを備えている。底面シート70は、その外面70bは非シーラント層で構成されているため、第1熱融着部73においては底面シート70の外面70bは未融着である。したがって、第1熱融着部73においては、一対の側面シート12同士が底面シート70を介して互いに接合されるということはない。なお、本実施形態では第1熱融着部73が重合部として構成される。
包装袋80には、補強材90が付与されている。補強材90は、包装袋80の側縁80aに沿う柱形状をなすとともに、下端部90aが包装袋80の底縁80bよりも下方に位置している。補強材90は、第2熱融着部74を覆わないように第2熱融着部74とは離間して形成されている。すなわち、補強材90と第1熱融着部73とは重合方向において互いに対向する対向領域Kを構築するが、補強材90と第2熱融着部74とは重合方向において互いに対向することなく、第2熱融着部74は、対向領域Kから外れている。
次に、前記した自立袋の製造方法について説明する。ここで、本実施形態における自立袋の製造方法は、実施形態1における自立袋の製造方法と底面シート70と側面シートとを熱融着する工程のみ異なっている。したがって、以下では、その点についてとくに説明する。
本実施形態における自立袋の製造では、まず、熱遮断フィルム40を挿入することなく、二つ折りされた底面シート70を一対の側面シート12の間に合流させて重合させる、シート合流工程が行われる。なお、シート合流工程時における底面シート70及び一対の側面シート12は、いずれも長尺状であり、底面シート70と一対の側面シート12とは、所定の配置関係となるように位置決めされている。また、シート合流工程に供される底面シート70には製造される自立袋の幅に相当する間隔をおいて貫通孔71が並設されている。
シート合流工程が実施された後、底縁熱融着工程では、底縁熱シール手段50が二つ折り状態の底面シート70及び一対の側面シート12に対して重合方向の両側から当接して熱融着させる。このとき、側面シート12の内面12cと底面シート70の内面70aとは熱融着されるとともに底面シート70の外面70b同士は未融着となっている第1熱融着部73が形成される。また、貫通孔71が形成されている部位では、一対の側面シート12の内面12c同士が熱融着して、第2熱融着部74が形成される。
その後、側縁熱融着工程で、側縁熱シール手段51が二つ折り状態の底面シート70及び一対の側面シート12に対して重合方向の両側から当接して熱融着する。そして、側縁熱融着工程が実施された後、実施形態1において説明した、裁断工程、射出成形工程が行われることで自立袋が製造される。
図11に示すように、本実施形態の自立袋は、内容物が充填されると、底面シート70が拡がって一対の側面シート12が開くように撓むとともに、自立袋の側方では第2熱融着部74によって底面シート70が拡がることなく、側面シート12が開くように撓むことが防止される。補強材90と第1熱融着部73とが重合方向において互いに対向する対向領域Kでは、二つ折りされた底面シート70の外面70bは未融着であり、その未融着状態の第1熱融着部73に対して補強材90が付設されている。本実施形態では、その対向領域Kに隣接して第2熱融着部74が形成されているため、一対の側面シート12が開こうとする力が発生したとしても補強材90を保護することができる。
この実施形態においては、前記実施形態1の効果(1)、(3)と同様の効果を有する他に次の効果を有する。
(4) 底面シート70の側端部にそれぞれ1つずつ貫通孔71が設けられ、底縁熱融着部72は、貫通孔71を介して一対の側面シート12同士が熱融着してなる二重の第2熱融着部74を備えている。そして、第2熱融着部74と補強材90とは、重合方向において互いに対向することなく、第2熱融着部74は、対向領域Kに隣接している。したがって、貫通孔71による第2熱融着部74は、対向領域Kにおける厚さ均一性に影響を与えることがない。また、一対の側面シート12を開こうとする力が発生したとしても、その力を対向領域Kに隣接する第2熱融着部74によって受け止めることができるため補強材90を保護することができる。すなわち、補強材90が割けて袋の自立性が損なわれることを回避することができる。
実施の形態は上記構成に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
○ 実施形態1では、補強材20の下端部20aは包装袋10の底縁15よりも上方に位置するように構成したが、これを包装袋10の底縁15と同位置又は底縁15よりも下方に位置するように変更してもよい。
○ 実施形態1において、熱遮断フィルム40を挿入する熱遮断フィルム挿入工程S1を実施する順序は、シート合流工程S2の前でなくてもよい。たとえば、底縁熱融着工程において、底縁熱シール手段50が二つ折り状態の底面シート11及び一対の側面シート12に対して重合方向の両側から当接する動作を行なう度に、底縁熱シール手段50の横幅より大きい一枚の熱遮断フィルム40を挿入及び除去する熱遮断フィルム挿入工程S1及び熱遮断フィルム除去工程S4を実施するようにしてもよい。なお、このとき熱遮断フィルム40は、移動させられることなく底縁熱シール手段50が配置されている箇所と対応する箇所のみに配置されており、底縁熱シール手段50が当接動作を開始するときに挿入され、底縁熱シール手段50が当接動作を終了したときに除去されることで、長尺状の熱遮断フィルム40を用いずに包装袋10の底縁熱融着部17を形成することを可能にしている。また、この場合の熱遮断フィルム40について、上述の挿入位置で固定し、二つ折り状態の底面シート11の間に固設されることで、熱遮断フィルム40の上方と下方とを二つ折り状態の底面シート11が通過するように構成してもよい。この構成では、熱遮断フィルム除去工程S4を省略することができる。
○ 実施形態1において、包装袋10を製造する際、底面シート11同士の熱融着を防止するために用いられるフィルムは、熱遮断フィルム40でなくともよい。熱遮断フィルム40の代わりに、例えばポリテトラフルオロエチレンからなる耐熱フィルムを用いてもよい。
○ 実施形態2において、底面シート11に形成されている貫通孔71の位置や外形を変更することで第2熱融着部74の位置や形成されている領域を変更してもよい。第2熱融着部74は、形成されている領域が広いほど一対の側面シート12同士の接着強度が向上する。ただし、第2熱融着部74の形成されている領域が広すぎると、底面シート70が十分に撓むことができなくなり自立袋の自立が不安定になるため、第2熱融着部74を形成する領域の広さは、側面シート12同士の所定の接着強度を確保しつつ、自立袋の自立が不安定にならない程度にする必要がある。
○ また、実施形態2において、底面シート11に形成されている貫通孔71の数を変更することで包装袋80に形成されている第2熱融着部74の数を変更してもよい。例えば、第2熱融着部74を包装袋80の両側にそれぞれ2つずつ、又はそれ以上形成してもよい。ただし、この場合においても、自立袋の自立が不安定にならないように、第2熱融着部74の数について考慮する必要がある。
○ 実施形態2では、対向領域Kにおいて底面シート70の外面70b同士が未融着となるように構成されていたが、底面シート70の外面70b同士が融着するように構成してもよい。この場合、実施形態1の底面シート11を用い、上述のシート合流工程では二つ折りされて貫通孔71が並設された底面シート11に熱遮断フィルム40を挿入する。その後、底面シート11を一対の側面シート12の間に合流させて重合させ、S3、S4の工程を実施した後、側縁熱融着工程S5を行う。このようにすれば、第1熱融着部73及び第2熱融着部74における底面シート70の外面70b同士は融着させずに、対向領域Kにおける底面シート70の外面70b同士を融着させることができる。
○ 四重熱融着部18bは、二つ折り状態の底面シート11及び一対の側面シート12のそれぞれの互いに対向する面が熱融着性を有することで構成されていたが、この構成に限定されることはない。たとえば、当該箇所に接着剤等を塗布して互いに接合するようにして四重熱融着部18bを構成するならば、底面シート11及び側面シート12の表面に熱融着性機能を付与する必要がなくなる。仮に、底面シート11の二つ折りされる内側面に熱融着性機能を付与せずに、熱融着以外の方法で当該部位を接合する場合、上で述べたステップS1の熱遮断フィルム挿入工程及びステップS4の熱遮断フィルム除去工程が不要になることはもちろん、熱遮断フィルム40自体も不必要になる。
○ 四重熱融着部18bの重合方向の厚さは、対向領域K以外の部分では、均一でなくてもよい。たとえば、補強材20と対向することがない底縁熱融着部17においては、その厚さが不均一であってもよい。
○ 一対の側面シート12と二つ折りにされた底面シート11とが重ねられた4重構造にしなくてもよい。たとえば、二つ折りにされた底面シート11の間に中間シートを挟み込ませ、一対の側面シート12と二つ折りにされた底面シート11と中間シートとを重合させることで五重熱融着部を構成して、当該部位の強度を高めるようにしてもよい。
○ 袋状の包装袋10を構成する側面シート12は一対でなくてもよい。例えば、中空円筒状の側面シート12を一つ用意して、どちらか一方の開口を底面シート11によって覆いつつ重合させることで袋状の包装袋10を構成してもよい。
○ 一対の側面シート12同士の接合部の接合法は熱融着に限らない。たとえば、それらを、接着剤による接合、超音波接着、高周波接着等に変更してもよい。
○ 底縁熱融着部17の寸法構成であるが、これは上記実施形態の構成に限定されることはない。上記実施形態では、底縁熱融着部17は、上下方向の幅が側方(左右の側縁重合部18)に近いほど徐々に大きくなっているが、これをたとえば、側方においてのみ上下方向の幅が一定となるように変更してもよいし、中央においてのみ上下方向の幅が一定となるように変更してもよい。
○ 本実施形態では、内容物流通口として口具30を備えたが、これに限定されることはない。たとえば、包装袋10に内容物が充填された後、開口部16をシールするように一対の側面シート12の上縁を熱融着させて封止するようにしてもよい。また、口具30の構成であるが、上記実施形態のものに限定されない。たとえば、開口31にキャップ32が一体化された1ピース型の口具30を採用することも可能である。また、内容物流通口としては口具30の代わりにファスナーを開口部16に付与し、開口部16がファスナーによって開閉可能となるようにしてもよい。
○ 口具30が有している開口31は所定の大きさであればよいため、開口31の形状についてはとくに限定されない。たとえば、開口31を断面四角形状、断面三角形状、断面星形となるように形成してもよい。
○ 包装袋10に対して口具30を装着するタイミングはとくに限定されない。たとえば、上縁熱融着部19を付与すると同時に1段階融着をもって口具30の装着を完了してもよい。また、口具30を包装袋10に固着するタイミングは、内容物が包装袋10に充填される前であっても後であってもよい。
○ 本実施形態では、補強材20は1本の柱状に形成されたが、これを上下方向に分割して複数本の補強材20から構成することも可能である。そして、複数本の補強材20の少なくともいずれかの補強材20が底面シート11及び側面シート12が重合された部位に対向するような場合、その対向領域において重合方向の厚さが均一であれば、補強材20を射出成形する際にバリの発生が抑制される。
○ 補強材20の配設位置は、とくに限定されるものではない。たとえば、一対の側面シート12に対向して1本の補強材20が形成されるようにすることも可能である。
○ 側面シート12を構成する層のうち最外層に用いられる材料については、補強材20との接着性を考慮して選択する必要がある。たとえば、補強材20に用いられる材料と同じ材料を用いて側面シート12の最外層を形成することで、補強材20の射出成形時に側面シート12と補強材20とが接着するようにしてもよい。なお、このとき両者に用いられる材料としては、たとえばポリエチレン等が挙げられる。
また、熱融着性を有する材料を用いて側面シート12の最外層を形成すれば、材料構成に関係なく、補強材20の射出成形時に補強材20との接着性を確保することができる。具体的には、側面シート12が、最外層から順に、熱融着性延伸ポリプロピレン、ポリエチレン、アルミ箔、ナイロン、直鎖状低密度ポリエチレンから形成されて複数層となるようにしてもよい。ここで、自立袋に充填される内容物によっては、たとえば冷蔵保管が要求される物もあって、その保管状態に耐えうる材料で補強材20を構成しなければならない。つまり、内容物の性状に応じて補強材20の材料構成を変更しなければならないのであるが、側面シート12の最外層に熱融着性を有する材料を用いていれば、補強材20の材料構成の変更に左右されることなく補強材20と側面シート12との接着性を確保することができる。したがって、両面に熱融着性を有する側面シート12を包装袋10に採用すれば、包装袋10の汎用性が向上する。なお、両面に熱融着性を有する側面シート12を用いる場合、自立袋の製造工程のうちステップS5の側縁熱融着工程では、側面シート12の両側に耐熱シートを配置し、側縁熱シール手段51が耐熱シートを介して側面シート12を加熱することで、側縁熱シール手段51が直接、熱融着性を有する箇所と当接することを防止する。たとえば、このような方法を側縁熱融着工程で採用することによって、両面とも熱融着性を有する側面シート12を用いたとしても、側縁熱シール手段51による側面シート12への加熱時に側面シート12が熱変形することは抑制されている。
○ 底縁熱融着工程及び側縁熱融着工程では、何度熱融着作用を付与してもよい。例えば、底縁熱融着工程において底縁熱シール手段50が、2度側面シート12の両側に当接するようにして、熱融着作用を2度作用させてもよい。また、側縁熱融着工程においても同様に、側縁熱シール手段51を二つ折り状態の底面シート11及び一対の側面シート12に対して重合方向の両側から2度当接させ、熱融着作用を2度作用させてもよい。
○ 底面シート11及び側面シート12の一部を切り欠いて包装袋10の下端に切欠きを設けてもよい。このとき、補強材20の下端部20aを切欠きに臨むように位置決めすれば、射出成形によって補強材20を包装袋10に付与する際に生じるバリの発生を抑制することができる。
○ 側縁熱シール手段51の熱シール体52は、底面シート11及び側面シート12の移動方向に所定間隔をおいて複数形成されていたが、これを1つの側縁熱シール手段51をもって構成してもよい。この場合、平面視でY字状をなすように熱シール体52を設け、その熱シール体52を所定のタイミングで二つ折り状態の底面シート11及び一対の側面シート12に対して重合方向の両側から当接させる。このように1つの側縁熱シール手段51をもって構成しても、上記実施形態と同様に側縁熱融着工程を実行することができる。なお、上記実施形態の熱シール体52の形状が平面視でY字状をなすように形成されてよいことは言うまでもない。
○ 底縁熱融着工程S3を実施する前、又は底縁熱融着工程S3を実施した後に、少なくとも貫通孔71と対応する部分に対して熱融着を行う工程をさらに実施してもよい。このようにすれば、貫通孔71と対応する部分の熱融着を一度だけ行う場合に比べて、第2熱融着部74の部分の接合力を高めることができる。
上記実施の形態から把握できる技術思想を以下に列挙する。
○ 一対の側面シートと底面シートとの重合部を備えた袋状の包装袋と、前記包装袋の上部に配設される内容物流通口と、熱可塑性樹脂からなる柱状の補強材とを備えた自立袋の製造方法において、
二つ折りされた前記底面シートの間に熱遮断フィルムを挿入する熱遮断フィルム挿入工程と、前記一対の側面シートと前記底面シートとを合流させて重合するシート合流工程と、前記底面シートと前記側面シートとを熱融着して底縁熱融着部を前記包装袋に付与する底縁熱融着工程と、前記底面シートの間に挿入された前記熱遮断フィルムを除去する熱遮断フィルム除去工程と、前記底面シートと前記側面シートとを熱融着するとともに二つ折りされた前記底面シート同士を熱融着して側縁熱融着部を前記包装袋に付与する側縁熱融着工程と、重合した前記底面シートと前記側面シートとを裁断する裁断工程と、前記補強材を射出成形する射出成形工程とを備えることを特徴とする自立袋の製造方法。
○ 前記底縁熱融着工程で熱融着を行なう領域と、前記側縁熱融着工程で熱融着を行なう領域とは、少なくとも一部分が重なっていることを特徴とする自立袋の製造方法。
○ 前記包装袋の重合部のうち前記補強材と対向する前記対向領域における重合部は、少なくとも2工程にわたって熱融着作用を受けていることを特徴とする自立袋。
○ 前記側面シートは、最外層が熱融着性を有する材料から構成されたことを特徴とする自立袋。
実施形態1の自立袋の分解斜視図。 実施形態1の自立袋の正面図。 実施形態1の自立袋のA−A線断面図。 実施形態1の自立袋の製造工程を示すフローチャート。 シート合流工程を模式的に図示する斜視図。 底縁熱融着工程から側縁熱融着工程までを説明する説明図。 補強材の射出成形工程を説明する説明図。 実施形態1の自立袋の模式斜視図。 実施形態2の自立袋の正面図。 実施形態2の自立袋のB−B線における一部断面図。 実施形態2の自立袋が自立した状態における図10に対応する断面図。 従来の包装袋に補強材を射出成形するときの説明図。
符号の説明
K…対向領域、10,80…包装袋、11,70…底面シート、12…側面シート、14,80a…側縁、17,72…底縁熱融着部、18…側縁重合部、18b…四重熱融着部、20,90…補強材、20a…下端部、71…貫通孔、73…第1熱融着部、74…第2熱融着部。

Claims (4)

  1. 側面シートと底面シートとの重合部を備えた袋状の包装袋と、前記包装袋の上部に配設される内容物流通口と、熱可塑性樹脂からなるとともに少なくとも前記重合部に対応して配設される柱状の補強材とを備えた自立袋において、
    前記側面シート及び前記底面シートの重合方向における厚さは、前記補強材と前記包装袋の重合部との対向領域において均一であることを特徴とする自立袋。
  2. 前記底面シートは、少なくとも前記対向領域における両面にはシーラント層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自立袋。
  3. 前記底面シートは貫通孔を備え、該貫通孔は前記対向領域から外れた位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自立袋。
  4. 前記補強材は、前記包装袋の側縁を覆うように設けられ、前記対向領域は、前記包装袋の側縁に位置することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の自立袋。
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