JPH03289464A - ピール型液状物充填用プラスチック容器 - Google Patents

ピール型液状物充填用プラスチック容器

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JPH03289464A
JPH03289464A JP2090800A JP9080090A JPH03289464A JP H03289464 A JPH03289464 A JP H03289464A JP 2090800 A JP2090800 A JP 2090800A JP 9080090 A JP9080090 A JP 9080090A JP H03289464 A JPH03289464 A JP H03289464A
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plastic
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liquid substance
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孝夫 吉田
Keinosuke Isono
啓之介 磯野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は液状物充填用プラスチック容器に関するもので
ある。さらに詳しく言えば、該容器内に充填された液状
物を排出するための手段が容易に開封可能な開封機構で
ある容器、すなわち、要時、該液状物を排出するための
手段を簡単に開封することにより該容器内に充填された
液状物を排出することができる容器に関するものであり
、例えば、ガラスアンプルが使用される分野の少なくと
も一部においても使用できるような容器に関するもので
ある [従来技術] 液状物の充填用容器と言えば、以前は、ガラス容器であ
ったが、近年のプラスチック関連技術の進歩に伴い、落
として割れず、軽くて操作性が良く、しかも、製造が容
易で安価なプラスチック容器がその代替として、また、
ガラス容器の性能を凌ぐ容器として採用されるようにな
ってきた。
例えば、輸液用のプラスチック容器について言えば、前
者の例がプラスチック製のハードボトルであり、後者の
例がプラスチック製のソフトバッグである。
ところが、数あるガラス容器の中には、プラスチック容
器であるほうが合理的であると考えられるような容器に
ついても、令息てプラスチック容器に変更されていない
か、変更されたものが一部あるものの全体としてはほと
んど変更されていないものがある。
その一つにアンプルで代表されるような、比較的容量の
小さな、例えば、100m1以下の容量であって、操作
性を良くするため、すなわち、こぼれにくくするために
、また、開口部からのコンタミが少なくなるように、該
容器内に充填された液状物を排出する時の流路の最も狭
い部分の断面積が容器本体の断面積の平均に比べて小さ
く、しかも、別部品として開口用の部品を取り付けるこ
となく容易に開口または開封でき、さらに、生産性が良
い容器については、未だ、ガラス容器が主流を占めてい
る。
ところが、ガラス製の容器は割れ易く、重くて操作性が
悪く、しかも、現状以上の合理化を望むことができず、
結果として高価な容器であるばがりでなく、充填された
液状物を排出する時にはどうしてもガラスを割る必要が
あり、この時にガラスの破片が容器内に入り該容器内に
充填された液状物を汚染してしまったり、ガラスの破片
が該容器の外側に落ちた場合でも、手に付着して手を傷
つけるという問題点もあった。また、該容器に充填する
液状物によっては、ガラスから溶出されるアルカリが該
液状物を変性させ該液状物の性能を落としてしまうとい
う問題点もあった。
一方、従来よりガラス製でない容器、すなわち、液状物
充填用プラスチック容器も採用されているが、該容器は
、ガラス製の容器の有する問題点の多くが解消されてい
るものの、未だに、多くの問題点を抱えているため、ガ
ラス容器にとって変わることができないのが現状である
従来技術による液状物充填用プラスチック容器のうち最
も完成度が高いと考えられるものは、ブロー成形法によ
り得られている。
この容器の構造は、容器本体部分とその頂部に、該容器
部分と一体に形成され、充填された液状物を排出するた
めの排出口とこれを密封するとともに使用時に容易に開
口するための開口手段を有している。
この開口手段は、ブロー成形時に開口部周辺に薄肉化し
た部分を設け、使用時にこの薄肉化した部分を引きちぎ
ることによって開口しようとするものである。
この容器の製造方法は、以下の通りである。
初めに容器本体部分のパリソンを型締めしてブローする
ことにより該容器の本体を成形し、その直後に成形機内
で液状物を充填する。次に、未だ開口部周辺のパリソン
が溶融している間に該開口部のパリソンを型締めして該
容器を密封すると同時に開口部の容易に開封可能な構造
を形成している。
ところが、上記従来技術にも以下のような問題点があっ
た。
その一つは、使用時に手で容易に引きちぎることができ
、しかも、それ以前には、すなわち、液状物充填以降の
製造工程を流動中、運搬時、ユーザーにおける保管時ま
たは開封以外の取り扱いの最中等にはピンホールさえも
開かないように該薄肉化した部分の均一性、安定性を維
持しなければならないが、この条件を満たすように成形
することは、成形する側にとっては非常に難しく、とも
すればピンホールが開、いてしまったり、逆に引きちぎ
る強度が非常に大きくなってしまうことがあるものであ
り、まして、前記のように、肉厚の均一制御が難しいと
言われているブロー成形法で、しかも、容器本体と同時
にこの薄肉部分を成形するのではなく、容器本体を成形
し、さらに、該容器本体に液状物を充填してから成形す
る方法では、パリソンの温度条件を均一に保つことがさ
らに難しく、その結果として、該薄肉化した部分の肉厚
の均一性、安定性を維持することがさらに難しいもので
あった。
また、もう一つは、該容器の製造方法が、成形と同時に
充填する方式なので、−見、非常に合理的な製造ライン
のように見えるが、ガラスアンプルが生産性の悪い構造
物であるとは言え、長い間製造され続けた実績がその製
造ラインの合理化を完成しているのに対し、これを上回
るだけの合理化ラインを構築するまでに至っていない。
該容器は、比較的生産性の悪いブロー成形機により製造
されるため、特にアンプルのような生産数量の多い容器
については、生産性を上げることに限界があり、他の方
式と競合できなくなくなる恐れがあった。これを補うた
めに該成形機に性能を付与し、トータルとしての生産性
の向上を計ろうとして、成形機内で充填、しかも、無菌
充填までしてしまうというものである。確かにある条件
下では、非常に合理的なラインが構築されるものの、連
続多量生産ラインとしては、ガラスアンプルで代表され
るような合理化された製造ラインに対抗できるものでは
ないのが現状である。
これを解決すべく本発明者らは先に液状物充填用のプラ
スチック製の容器を考案し特許出願(特願平1−338
913)した。
すなわち、頂部の一部または全部にフランジ状部分を有
する真空成形または圧空成形された凹状成形物一対を、
凹部が対面するように重ね合わせて周縁、すなわち、重
ね合わされたフランジ状部分の一部または全部を融着、
すなわち、該容器内に充填された液状物を排出する時に
開封しないことを前提にした確実なシールによって密封
するとともに、該容器を自立させた時、該フランジ状部
分の形成する面が床面に対して縦向きに位置するように
形成された自立容器であって、該容器内に充填された液
状物を排出するための手段が容易に開封可能なシール、
すなわち、イージーピールオープン性を有するシールで
あるような液状物充填用プラスチック容器である。
ところが、該液状物充填用の容器についても欠点があっ
た。すなわち、該容器が、比較的硬質の素材から形成さ
れている場合、または、肉厚が厚く形成されている場合
には、該イージーピールオープン製を有するシールをピ
ールオープンする時に該イージービールシール部材が曲
がりにくいのでピールオープンしにくいばかりでなく、
開封した時の力が、開封しないことを前提にした確実な
シールによって密封された部分に瞬間的に集中し、これ
を破壊してしまうことがあった。
また、該容器に液状物等を充填・シールする時には、初
めに充填口を隙間状に形成しておき、充填時に該容器に
無理な変形を強いて充填口を開いて充填し、該変形を元
に戻してがら、該開口部をシールするか、該容器の充填
口を初めから広く開いておいて充填し、該開口部をシー
ルするときに無理な変形を強いる形でシールするが何れ
かの方法を採らないと充填、シールができないので、繁
雑な工程が要求されるばかりでなく、製造工程中で不良
が発生しやすかったり、製品の品質が不安定になったり
しやすいものであった。
U発明が解決しようとする問題点コ したがって、本発明は従来技術の有する欠点を解消しよ
うとするものである。すなわち、落として割れず、軽く
て操作性が良く、生産性が良く、すなわち、充填・シー
ルが容易にでき、コストが安く、使用時に容易にかつ安
全に開封でき、開封時に該容器から発生した異物により
充填された液状物を汚染することがなく、該容器の開口
部以外の部分を力余って破損することが少ない液状物充
填用プラスチック容器を提供するものである。
[問題点を解決しようとする手段] 本発明者らは、上記諸口的を達成すべく、鋭意検討した
結果、容器本体と、内容物の充填酸たは排出するための
排出口と、該排出口を熱シールにより容易に密封でき、
しかも、ピールオープンすることによって容易に開封可
能な密封開封手段とからなるプラスチック製の容器にお
いて、少なくとも該密封開封手段の一部に該密封開封手
段の少なくとも一部をフレキシブルにする構造を有する
ような液状物充填用プラスチック容器であれば、前記問
題点を解消できることを見いだし本発明に至った。
[構成の具体的な説明] 以下に、本発明の液状物充填用プラスチック容器を、本
発明者らが先に考案し特許出願した前記の液状物充填用
のプラスチック製の容器に適用したプラスチックアンプ
ルを例にとって図面を見ながら説明する。
第1図は、本発明の液状物充填用プラスチック容器であ
るプラスチックアンプルの側面図であり、第2図はその
正面図である。また、第3図は、該容器に液状物を充填
し、シールしたものの側面図であり、第4図は、その正
面図、第5図は、そのx−x’断面図である。また、第
6図は、最終的に該容器を形成する前段階の真空成形ま
たは圧空成形された凹状成形物の正面図であり、第7図
はそのY−Y’矢視図である。
すなわち、本発明の液状物充填用プラスチック容器1は
、第6図および第7図に示す頂部にフランジ状部分12
を有し、凹部11の一部にその部分をフレキシブルにす
る構造、すなわち、蛇腹様構造8を有する真空成形また
は圧空成形された凹状成形物1〇一対を、該凹部11が
対面するように重ね合わせて周縁3の一部、すなわち、
凹状成形物10でいうところのフランジ状部分12の一
部を開封することを前提としないシール、すなわち、確
実なシール9によって密封し、該フランジ状部分12、
すなわち、確実なシール9の形成する面が床面に対して
縦向きに位置するように形成された自立容器であり、そ
の上部に形成され、該容器内に充填された液状物2を排
出するための手段であって、該液状物を排出する時の流
路の最も狭い部分の断面積が、容器本体を床面に平行な
面で切った時の断面積の平均に比べて小さくなるように
形成した排出口4と、これを容易に開封可能なシール5
1、すなわち、凹状成形物10でいうところのフランジ
状部分12の残りの一部を容易に開封可能なシール51
、すなわち、イージーピールオープン性を有するシール
で密封し、使用時に該容易に開封可能なシール51をタ
ブ52を両側に引っ張って剥がすと同時に該凹部11に
形成された蛇腹様構造8を伸縮させることによって、該
凹部11が該蛇腹様構造8の部分、すなわち、排出口4
周辺で曲がり、該排出口4の開口部53が開いて、該容
器内に充填された液状物2を該排出口4から容易に排出
することができる構造の密封開封手段5とにより構成さ
れるものである。
なお、該密封開封手段5は、充填時に、該排出口4の開
口部51が外部から力を加えることなしに充填するのに
十分な広さに開いているほうが充填しやすいので、充填
前は該開口部53は、充填するのに十分な広さに開口し
ていて、シール時に弱い力で該蛇腹様構造8を伸縮させ
て該容易に開封可能なシール9部を密着させ、シールす
るようにすれば、単純かつ安定した工程で製造すること
ができ、さらに、品質の安定した液状充填物入りのプラ
スチック容器ができる。
なお、ここで言う蛇腹様構造とは、一般に蛇腹状構造ま
たはベローズと言われる構造の全ての形態を整えている
必要はなく、該蛇腹状構造またはベローズと言われる構
造の少なくとも一部の構造を有し、該構造またはその周
辺が該構造が存在することによって、フレキシブルに変
形するようなものであれば良い。
さらに、該容器1は、自立させた時に該容器の底面にな
る部分(以下、底部6という)が、該フランジ状部分1
2を密封する手段により密封しなために繋がったもので
はなく、該容器の底部6において、該一対の凹状成形物
10相互が連続した成形物、すなわち、成形前の一対の
凹状成形物10が連結部13において繋がっていて、実
質的に一つの成形物となっているものである。
また、該底部の連結部13から離れた位置に、該容器を
自立させたときに座りが良くなるように凸部7が形成さ
れている。
上記のように、該容器1は、真空成形法または圧空成形
法で成形できるので、量産する容器であれば、これらの
成形法を採用したことにより大きなメリットを得ること
ができる。すなわち、早いサイクルで成形できるので生
産スピードを上げることができ、しかも、個々の容器が
繋がったまま連続状態で成形できるので、後工程を含め
全工程のライン化が非常に効率良くできる可能性を有す
るものである。
さらに、該容器1は、前記の可能性を十分に引き出すこ
とができる形態を有するものである。すなわち、繋がっ
たまま成形された凹状成形物をそのまま重ね合わせて確
実なシール9および容易に開封可能なシール51をする
ことができると共に、できた容器は繋がった状態のまま
得ることもでき、さらに、充填工程は勿論のこと、滅菌
工程を含めたほとんどの工程を繋がった状態のままで流
動させることが可能な形態を有しているので、生産ライ
ンの合理化が容易に且つ効率良くできるものである。
また、該容器は、自立させた時、該フランジ状部分12
の形成する面が床面に対して縦向きに位置する形態の自
立容器なので、深い深絞り真空成形を行うことなしに、
底が深く、すなわち、細くて背が高く、偏肉度合いの少
ないしっかりした容器を得ることができるものであり、
該容器内に充填された液状物2を該排出口4から排出す
るために開口する該密封開封手段5が、容易に開封可能
なイージーピールオープン性を有するシールなので、開
封強度および密封性を安定させることが容易にできるも
のである。すなわち、操作性の良い液状物充填用の容器
を製造することができるものである。
なお、該容器1の自立性を良くすると共に製造工程をよ
り合理的にするために該一対の凹状成形物10相互は連
続した成形物、すなわち、成形前の一対の凹状成形物1
0が連結部13において繋がっていて、実質的に一つの
成形物となっているものであるのが好ましい。
また、該容器1の該底部6の連結部13から離れた位置
に、凸部7を形成することにより、該容器1の自立性を
良くするのが好ましい。
本発明の液状物充填用プラスチック容器1を構成する材
料、すなわち、凹状成形物の真空成形または圧空成形す
る前の形態はシート状形成物であって、該シート状形成
物は単層シートまたは多層シート何れであっても構わな
い。少なくとも、周縁3の開封しないことを前提とした
シールが確実なシール9によって密封され、該容易に開
封可能なシール51が容易に開封できるようにシールす
ることができる構成の材料であれば良い。
例えば、該シートがポリプロピレン樹脂と直鎖状低密度
ポリエチレン樹脂との樹脂混合物を内層とし、ポリプロ
ピレン樹脂を外層とする多層シートであって、同じ樹脂
同士のシールであっても、周縁3の開封しないことを前
提とした確実なシール9と容易に開封可能なシール51
をシール条件を変えることによって選定することができ
るようにすることもできるし、該シートがポリプロピレ
ン樹脂と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂との樹脂混合物
を内層の一部、すなわち、開封できるシール部だけとし
、ポリプロピレン樹脂を外層の一部または全層とする多
層シートであって、周縁3の開封しないことを前提とし
た確実なシール9部はポリプロピレン樹脂同士のシール
とし、容易に開封可能なシール51をポリプロピレン樹
脂と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂との樹脂混合物同士
のシールとして、さらに、シール条件の安定化を図るこ
ともできる。
本発明の液状物充填用プラスチック容器を形成する樹脂
としては、前記の例では内層にポリプロピレン樹脂と直
鎖状低密度ポリエチレン樹脂との樹脂混合物を、外層に
ポリプロピレン樹脂を使用したが、内層外層ともそれら
の樹脂に限ったものではなく、一般の熱可塑性樹脂から
選定できる、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、
ポリエステル樹脂、塩化ビニール樹脂、ポリウレタン樹
脂、低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂
、エチレン−酢酸ビニール共重合樹脂、ポリプロピレン
樹脂、ポリブテン樹脂、ポリカーホネイト樹脂、スチレ
ン樹脂等およびそれらの樹脂の共重合体または混合物の
中から選定することができる。
また、本発明の液状物充填用プラスチック容器は医療用
薬液を充填する容器として使用することにより、本発明
の効果をより有効に発揮することができるが、それらの
用途に限らず食品用の容器等に使用しても有効な効果が
得られる。
また、説明を簡単にするために第1図ないし第5図に記
載の構造の容器について説明したが、本発明の液状物充
填用プラスチック容器、および、該フレキシブルにする
構造は、それらに限定されるものではない。
また、シールする手段としては、開封を前提としない確
実なシール9、容易に開封可能なシール51の何れのシ
ールについても、一般の熱溶着方法または熱接着方法が
採用でき、例えば、ヒートシール法、インパルスシール
法、高周波誘導を用いたシール法、高周波誘電を用いた
シール法、超音波を用いたシール法等が採用できる。
[実施例] 次に、実施例に基づいて具体的に説明する。
実施例 多層押出成形機により、内層がポリプロピレン樹脂(商
品名:チッソポリ−プロ、チッソ株式会社製、密度: 
0.90g/cnf、 M I : 0.7 )と直鎖
状低密度ポリエチレン樹脂(商品名:ニボロンーし、東
ソー株式会社製、密度: 0.925 g/ctd、M
 I :0.8)とを1:1の割合で混合した樹脂混合
物50μmから成り、外層がポリプロピレン樹脂(商品
名:チッソポリプロ、チッソ株式会社製、密度: 0.
90g/cn?、 M I : 0.7 ) 350t
tmから成る厚さ約400μmの多層シートを作製した
該多層シートを赤外線ヒーターで溶は始める直前まで加
熱し、予め作製した真空成形用の型に外層が型に接触す
る方向で載せると同時に型内を減圧にして真空成形を行
った。
そして、容器の底面となる部分が連結し、該連結部を通
る平面が対称面であるような面対称構造の一対の凹状成
形物であって、該凹状成形物のフランジ状部分相互が連
結部を中心軸としてなす角度が120°であるような成
形物を得た。
なお、該凹状成形物の凹状部分の一部、すなわち、該凹
状成形物から容器が形成される段階で排出口になる周辺
の一部に蛇腹様構造を形成した。
また、該凹状成形物には、容器にした時に自立するよう
に底部になる面に凸部を形成した。
次に、開口部を除く周縁を自社製のヒートシール機によ
り、160℃に加熱したシール金型をテフロンガラスク
ロス0.1mmを介して8秒間プレスすることによって
シールした。こうして形成された液状物充填用プラスチ
ック容器は、該開口部が充填するのに十分な程自然に開
口し、しかも、密封開封手段を両側から弱い力で挟めば
、容易に該開口部のシール面が密着し、力を除けばちと
に戻るものであった。
前記で形成した液状物充填用プラスチ・ンク容器に水道
水を充填後、開口部を140℃に加熱したシール金型を
テフロンガラスクロス0.1mmを介して4秒間プレス
することによってシールし、本発明の液状物充填用プラ
スチック容器を作製した。なお、周縁シールの外側部分
で本発明の容器として必要のない部分は鋏で切り去った
上記のようにして作製した液状物が充填されたプラスチ
ック容器は、自立することはもちろん、開口部が手で容
易に開封でき、しかも、開封ミスが発生しにくいもので
あった。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、落として割れず、軽くて
操作性が良く、使用時に容易にかつ安全に開封でき、開
封時に該容器に充填された液状物を汚染することがなく
、該容器の開口部以外の部分を力余って破損することが
少ない液状物充填用プラスチック容器を提供することが
でき、しかも、生産性が良く、すなわち、充填・シール
が容易にでき、製造ラインに真空成形、または、圧空成
形およびヒートシール等のサイクルの短い、単純な加工
設備を採用するだけで良いので量産ライン化し易く、コ
ストが安い容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の液状物充填用プラスチック容器であ
るプラスチックアンプルの側面図であり、第2図はその
正面図である。また、第3図は、該容器に液状物を充填
し、シールしたものの側面図であり、第4図は、その正
面図、第5図は、そのx−x’断面図である。また、第
6図は、最終的に該容器を形成する前段階の真空成形ま
たは圧空成形された凹状成形物の正面図であり、第7図
はそのY−Y’矢視図である。 2 。 3 。 5 。 7 。 51 。 52 。 53 。 液状物       8゜ 周縁        9゜ 排出口      10゜ 密封開封手段   11゜ 底部       12゜ 凸部       13゜ 容易に開封可能なシール タブ 開口部 蛇腹様構造 確実なシール 凹状成形物 凹部 フランジ状部分 連結部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)容器本体と、内容物の充填または排出するための
    排出口と、該排出口を熱シールにより容易に密封でき、
    しかも、ピールオープンすることによって容易に開封可
    能な密封開封手段とからなるプラスチック製の容器にお
    いて、少なくとも該密封開封手段の一部に該密封開封手
    段の少なくとも一部をフレキシブルにする構造を有する
    ことを特徴とする液状物充填用のプラスチック容器。
  2. (2)該フレキシブルにする構造が、蛇腹様構造である
    ことを特徴とる特許請求範囲第1項に記載する液状物充
    填用のプラスチック容器。
  3. (3)頂部の一部または全部にフランジ状部分を有する
    真空成形または圧空成形された凹状成形物一対を、凹部
    が対面するように重ね合わせて周縁の一部を確実なシー
    ルによって密封するとともに、このようにして形成され
    た容器を自立させた時、該容器のフランジ状部分を形成
    する面が床面に対して縦向きに位置するように形成され
    た自立容器であることを特徴とする特許請求範囲第1項
    または第2項に記載する液状物充填用プラスチック容器
  4. (4)該容器内に充填された液状物を排出する時の流路
    の最も狭い部分の断面積が容器本体の断面積の平均に比
    べて小さく、しかも、別部品として開口用の部品を取り
    付けないことを特徴とする特許請求範囲第1項ないし第
    3項に記載する液状物充填用プラスチック容器。
  5. (5)該容器を形成する前記一対の凹状成形物相互が該
    成形物の一部において連結していて実質的に一つの成形
    物であることを特徴とする特許請求範囲第1項ないし第
    4項に記載する液状物充填用プラスチック容器。
  6. (6)該容器を自立させた時に該容器の底面になる部分
    の少なくとも一部が、該一対の凹状成形物相互の連結部
    であることを特徴とする特許請求範囲第5項に記載する
    液状物充填用プラスチック容器。
  7. (7)該容器を自立させた時、底面となる部分の該連結
    部から離れた位置に、該容器を自立させたときの座りを
    良くするための凸部が形成されていることを特徴とする
    特許請求範囲第6項に記載する液状物充填用プラスチッ
    ク容器。
  8. (8)該容器の容器部分を形成する樹脂がポリオレフィ
    ン系樹脂またはその樹脂混合物であることを特徴とする
    特許請求範囲第1項ないし第7項に記載する液状物充填
    用プラスチック容器。
  9. (9)該容器の容易に開封可能なシール面の少なくとも
    一方の面を形成する樹脂が、ポリオレフィン系樹脂の混
    合物であることを特徴とする特許請求範囲第8項に記載
    する液状物充填用プラスチック容器。
  10. (10)該容器の周縁を確実なシールによつて密封する
    ために密着される面を形成する樹脂と、容易に開封可能
    なシールをするために密着される面を形成する樹脂が、
    一部または全部において異なることを特徴とする特許請
    求範囲第1項ないし第9項に記載する液状物充填用プラ
    スチック容器。
  11. (11)該容器の容器部分を構成する材料の真空成形ま
    たは圧空成形する前の形態がシート状形成物であって、
    該シート状形成物が多層シートであることを特徴とする
    特許請求範囲第3項ないし第10項に記載する液状物充
    填用プラスチック容器。
  12. (12)該多層シートが、該多層シートの全範囲に渡っ
    て同じ層数を有するものではなく、部分的に異なる層数
    を有し、最も層数の多い部分の層数が2以上であること
    を特徴とする特許請求範囲第11項に記載する液状物充
    填用プラスチック容器。
  13. (13)該容器が、医療用薬液を充填する容器であるこ
    とを特徴とする特許請求範囲第1項ないし第12項に記
    載する液状物充填用プラスチック容器。
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