JP4511120B2 - 超音波リニアモータ - Google Patents

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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波振動子を用いた超音波リニアモータに関し、特に簡単な構成で小型化を可能にした超音波リニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電磁型モータに代わる新しいモータとして超音波モータが注目されている。この超音波モータは、従来の電磁型モータに比べ以下のような利点を有している。
【0003】
(1)ギヤなしで低速高推力が得られる。
【0004】
(2)保持力が大きい。
【0005】
(3)ストロークが長く、高分解能である。
【0006】
(4)静粛性に富んでいる。
【0007】
(5)磁気的ノイズを発生せず、また、ノイズの影響も受けない。
【0008】
このように利点を有する、従来のリニア型の超音波モータとしては、本出願人によって提案がなされた、例えば特開平7−163162号公報に開示された超音波振動子と該超音波振動子を用いた超音波リニアモータがある。以下、図を参照しながら、上記特開平7−163162号公報の提案における従来の超音波リニアモータについて説明する。
【0009】
図18及び図19は従来の超音波リニアモータの構成例を説明するためのもので、図18は該超音波リニアモータに用いられた超音波振動子の基本的な部分を詳しく示した要部分解斜視図であり、図19は前記超音波振動子の正面図である。
【0010】
まず、超音波振動子の構成について説明する。
【0011】
図18に示すように、上記提案の超音波リニアモータに用いられる従来の超音波振動子50は、積層型圧電素子50Aを備え、この積層型圧電素子50Aは、薄い矩形状の圧電板51が複数枚積層され、これら複数積層された圧電板51を挟持するように積層の最初と最後に、絶縁体としての電極が施されていない圧電板52,53が積層されて構成される。また、該積層型圧電素子50Aは、各圧電板間には内部電極54a,内部電極54bが交互に挿入された構造を有している。
【0012】
圧電板51の内部電極54a,54bは、該圧電板51の全領域を2分割した上半分の領域に設けられている。内部電極54aは、振動子(圧電板51)の側面基端部にまで延びて形成されており、また、内部電極54bは、振動子(圧電板51)の上面基端部にまで延びて形成されている。
【0013】
これら圧電板51と内部電極54a,54bは、チタン酸ジルコン酸鉛(以降、PZTと称す)のグリーンシートに電極を印刷した上で位置決めされ、積層された状態で焼成することにより、積層型圧電素子50Aとなる。なお、このような構成により、圧電板51,52,53が積層された状態では、側面部に該内部電極54aが露出することになるとともに、上面部に内部電極54bが露出することになる。
【0014】
上記構成の積層型圧電素子50Aを用いて構成される超音波振動子50は、図19に示すように、積層型圧電素子50Aの両側側面部に内部電極54aが露出した位置(左右2箇所:グラウンド(GND))及び積層型圧電素子50Aの上面部に内部電極54bが露出した位置(上面2箇所:A相,B相)にそれぞれ導電部材からなる外部電極55が設けられている。
【0015】
なお、超音波振動子50において、積層型圧電素子50Aの上面部左側から取り出されている内部電極54bに外部電極55を取付けて成る電気端子をA(A相)とし、上面部右側から取り出されている内部電極54bに外部電極55を取付けて成る電気端子をB(B相)とし、また、該超音波振動子50の両側側面部に配された外部電極55をグラウンド(GND)としている。
【0016】
また、外部電極55には、図示はしないがそれぞれリード線が半田等で接続されており、これらのリード線は、図示しない圧電板51の駆動回路へと接続されている。
【0017】
積層型圧電素子50aの底面の所定位置には、図示しない被駆動体と接触して摺動するための突起形状の駆動子56が併設されている。これらの駆動子56は、超音波振動子50の楕円振動をしている任意の位置に設けられたものである。
また、超音波振動子50の中央部には、小さい貫通穴が設けられ、この貫通穴には、ピン57が装着される。
【0018】
上記構成の超音波振動子50を用いて超音波リニアモータとして構成し且つ動作させるためには、前記ピン57と係合して駆動子56を図中下方向に押圧する押圧手段と、該超音波振動子50の駆動子56に接触し該駆動子56に対し相対的に移動する被駆動体とを設けることで、超音波リニアモータが構成される。
【0019】
なお、図示はしないが被駆動体は、リニアガイドにより保持されており、前記駆動子56と接触し且つ該リニアガイドによりガイドされながら摺動が可能である。
【0020】
次に、上記超音波振動子50の動作について説明する。
【0021】
上記構成の超音波振動子を用いた超音波リニアモータにおいて、外部電極55には、図示しないリード線を介して直流電圧(DC電圧)を印加して分極処理がなされる。
【0022】
また、上記A相とB相には、位相がπ/2異なる交番電圧(周波数はその超音波振動子50の共振周波数)を印加すると、駆動子56の位置において、1次縦振動と2次屈曲振動を励起させることにより、時計廻り又は反時計廻りの超音波楕円振動が励起できる。この超音波楕円振動を発生されることにより、このとき、駆動子116に押圧された被駆動体は右方向または左方向に駆動することができ、その結果超音波リニアモータとしての役割を果たすことができる。
【0023】
しかしながら、このような従来の上記超音波リニアモータには、超音波リニアモータの被駆動体は一方向にのみ移動させるため、また、移動時の摩擦を低減させるためクロスローラ等を有するリニアガイドにより保持する必要があった。なぜならば移動方向に負荷が大きいと被駆動体は動作が不安定となるか、もしくは動作不可能な状態になってしまうためである。よって、超音波リニアモータの小型化を計る際に、超音波振動子の大きさや押圧手段の大きさ、さらに被駆動体の大きさを小さくしたとしても、該リニアガイドが必ず必要となるため全体としては大きな寸法になってしまうと言う問題があった。
【0024】
また、他の従来技術として特開平9−19172号公報に記載のリニア型超音波アクチュエータがある。この提案によるリニア型超音波アクチュエータについて図20を参照しながら説明する。
【0025】
図20は従来の上記提案によるリニア型超音波アクチュエータの概略構成を示す分解斜視図である。
【0026】
図20に示すように、本例のリニア型超音波アクチュエータ60は、ベース61,枠部材62,側板63,案内部材65,上面板66,振動子68,弾性部材69,可動レール70,テーブル71,マット72,両面接着テープ73等を含んで構成されている。
【0027】
振動子68は、一対の弾性部材69に上下に挟まれ、座板(図示せず)を介してベース61上に載置されており、図示はしないが表裏には、高周波電極に接続された電極が形成されている。また、図示はしないが上部に鍔部を備えたカラーによって、振動子68,弾性部材69,座板(図示せず)及びベース61の中央孔を貫通させて下端部に止め部材を係着させることにより、前記ベース61,座板,弾性部材69,及び振動子68を、鍔部とベース61との間に挟持している。
振動子68の周面に向かい合う方向に付勢されて当接されるとともに、一側面に長手方向全体に延設されたV字溝(図示せず)を有する一対の可動レール70は、振動子68に高周波の電圧を印加することにより、A−B方向に移動する。そして、一対の可動レール70を連結するテーブル71は、弾性材からなるマット72を介して両面接着テープ73により可動レール70に取付けられている。
上記構成により、安定した直進動作が得られるリニア型超音波アクチュエータを提供しようとしている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平9−19172号公報に記載の従来の提案では、超音波振動子の大きさや押圧手段を小さくすることができるが、超音波振動子自体が自走する自走式ではない構造であるため、実際に移動する一対の可動レールやこれらの可動レールを摺動可能とするためのボールベアリング、あるいは可動レールと連結するテーブル等が必要不可欠となり、部品点数が多く製造工程も煩雑であり、また、これに起因して超音波リニアモータの小型化を満足するものではない。また、超音波リニアモータにおける動作性能を考慮すると、円形形状の超音波振動子の周面の一部しか可動レールに当接しておらず、また、該超音波振動子の超音波楕円振動による駆動力を十分に発揮することが困難である構造のため、結果として満足する可動レールの走行性が得られないといった虞れもあった。
【0029】
また、上記特開平7−163162号公報に記載の従来の提案では、上述したように、超音波リニアモータの被駆動体を一方向にみ移動させるため、また移動時の摩擦を低減させるためクロスローラ等を有するリニアガイドにより保持する必要があるため、超音波振動子の大きさや押圧手段の大きさ、さらに被駆動体の大きさを小さくしたとしても、全体としては大きな寸法になってしまい、結局装置の小型化を図ることができないといった問題点もあった。
【0030】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、超音波振動子の走行性を安定させるとともに、装置全体の小型化を図ることができる超音波リニアモータを提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明の超音波リニアモータは、押圧力を与える第1及び第2のガイドと、少なくとも2カ所に設けられた圧電体部と、前記第1のガイドに対して前記押圧力を受ける部分を有する複数の第1の駆動子と、第2のガイドに接触して前記押圧力を受ける部分を有する少なくともひとつの第2の駆動子と、を有する超音波振動子と、を具備し、少なくともひとつの前記第2の駆動子は、前記超音波振動子を相対的に移動させる方向において、前記複数の前記第1の駆動子の内側の位置に配置され、前記圧電体部に時間的に変動する電圧を印可することで、前記第1または第2の駆動子のうちの少なくともひとつの駆動子に楕円運動を発生させるような振動を前記超音波振動子に励起し、前記第1のまたは第2のガイドに対して前記超音波振動子を相対的に移動させることを特徴とするものである。
【0032】
請求項1の発明によれば、前記圧電体部に時間的に変動する電圧を印可することで、前記第1または第2の接触部のうちの少なくともひとつの接触部に楕円運動を発生させるような振動を前記超音波振動子に励起させ、前記第1のまたは第2のガイドに対して前記超音波振動子を相対的に移動させる自走式の超音波リニアモータを構成するので、出力の安定した小型の超音波リニアモータが提供される。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
第1の実施の形態:
(構成)
図1乃至図5は本発明に係る超音波リニアモータの第1の実施の形態を示し、図1は該超音波リニアモータに搭載された超音波振動子の概略構成を説明するもので、図1(A)は該超音波振動子の正面図、図1(B)は該超音波振動子の側面図であり、図2は図1に示す超音波振動子の基本的な部分を詳しく示した要部分解斜視図、図3は本実施の形態の超音波振動子の動作状態を示す斜視図であり、図3(A)は共振縦振動状態を示し、図3(B)は共振屈曲振動状態をそれぞれ示している。また、図4は本実施の形態の超音波振動子の駆動子近傍に生じる励起作用を説明するための説明図であり、図4(A)はA相に印加する交番電圧がB相よりもπ/2位相が遅れている時を示し、図4(B)は逆にA相に印加する交番電圧がB相よりもπ/2位相が進んでいる時をそれぞれ示している。さらに、図5は上記超音波振動子を用いた超音波リニアモータの基本構造を説明するためのもので、図5(A)は該超音波リニアモータの正面図、図5(B)は該超音波リニアモータの側面図である。
【0034】
まず、本実施の形態の超音波リニアモータに搭載された超音波振動子の構成について図1を参照しながら詳細に説明する。
【0035】
本実施の形態の超音波リニアモータ30は、上記目的を達成するために超音波振動子自体が自走可能な自走式となるように構成されたことが特徴であり、図1に示すように積層型の超音波振動子10を搭載して構成される。
【0036】
この超音波振動子10は、図1(A),図1(B)に示すように、角柱形状の圧電体積層部11と、この圧電体積層部11の底面2箇所、及び上面2箇所に接着された駆動子12と、前記圧電体積層部11の左右両側側面それぞれ2箇所に設けられた外部電極13とから構成されている。
【0037】
圧電体積層部11は、詳細な構成は後述するが内部電極処理が施された薄い矩形状の圧電体層21が複数枚積層され、これら複数積層された圧電体層21を挟持するように積層の最初と最後に、絶縁体としての電極が施されていない絶縁体層24A,24Bが積層されて構成される。また、圧電体積層部11は、2つの圧電素子からなる圧電体積層部11A,11Bを構成している。
【0038】
圧電体積層部11の側面において、該圧電体積層部11の図中右側側面部から取り出されている内部電極露出部25A,25B(図2参照)に外部電極13を取付けて成る2つの電気端子(A+,A−の両端子)をA(A相)として構成し、また、該圧電体積層部11の図中左側側面部から取り出されている内部電極露出部25A,25B(図2参照)に外部電極13を取付けて成る2つの電気端子(B+,B−の両端子)をB(B相)として構成している。この場合、A−,B−端子については、それぞれA相,B相のグラウンド(GND)として構成しているのでリード線等で電気的に同電位となるように構成しても良い。
【0039】
上記圧電体積層部11のさらに詳細な構成を図2を参照しながら説明する。
【0040】
圧電体積層部11は、図2に示すように圧電体層21が第1内部電極層22もしくは第2内部電極層23を間に挟み込んで複数枚積層されることにより構成される。
【0041】
圧電体層21は、幅10mm,高さ2.5mm,厚さ(積層方向の厚さ)80μmの形状を有する圧電素子であり、圧電体層を構成する材質としては、本実施の形態例ではPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を用いて形成される。なお、使用したPZT材はQm値の大きいハード系材料が選択されて使用されており、Qm値が2000となっている。
【0042】
また、圧電体積層部11は、複数積層された圧電体層21を挟持するように積層の最初(最上層)と最後(最下層)に、同じPZT材を用いて形成され且つ絶縁体としての電極が施されていない絶縁体層24A,24Bが積層されて構成される。
【0043】
これらの絶縁体層24A,24Bの厚さは40μmの形状で構成されている。これらの絶縁体層24A,24Bの表に出ている面は、電極が設けられていないので未分極状態であり圧電性は無く、したがって、実質的に絶縁体としての特性を有している。
【0044】
また、圧電体層21に設けられ第1内部電極層22及び第2内部電極層23は、その電極材料としては銀パラジウム合金もしくは銀を用いて構成され、厚みは4μmの形状となるように形成される。また、本実施の形態の超音波振動子10では、第1内部電極層22及び第2内部電極層23が合計24層積層されるように前記圧電体層21をこれに対応させて積層することになる。なお、この場合、圧電体層21の積層は、前記第1内部電極層22と第2内部電極層23とが交互に積層されることになる。
【0045】
つまり、本実施の形態の圧電体層21を構成する各種部材の積層順序においては、絶縁体層24A,第1内部電極層22,圧電体層21,第2内部電極層23,圧電体層21,………,圧電体層21,第1内部電極層22,圧電体層21,第2内部電極層23,絶縁体層24Bの順序で積層されることになる。
【0046】
次に、内部電極形状について説明する。
【0047】
圧電体層21に設けられた第1内部電極層22は、圧電体層部11の断面形状に対し、図1に示すように略上半分の領域に配されるようになっており、詳しくは図2に示すように、該圧電体層21の片側面全領域の上部に配置され、且つ左右に2分割されるように設けられている。また、第1内部電極層22の一部は、圧電体層21の両側側面基端部にまで延設されており、内部電極露出部25Aをそれぞれ形成している。
【0048】
また、第2内部電極層23は、主たる部分が略上半分であることから、前記第1内部電極層22と略同様に該圧電体層21の片側面全領域の上部に配置され、且つ2分割されるように設けられている。さらに、第2内部電極層23の一部は超音波振動子10(圧電体層部11)の下側半分の両側側面基端部にまで延設されており、内部電極露出部25Bをそれぞれ形成している。
【0049】
以上、圧電体積層部11の構成を示したが、本実施の形態における具体的な寸法は、幅10mm,高さ2,5mm,奥行き2mmの形状で前記圧電体層部11が構成されるようになっている。
【0050】
このような構成の圧電体積層部11を有して構成される超音波振動子10は、図1(A),図1(B)に示すように、該圧電体積層部11の第1内部電極22及び第2内部電極23の一部がそれぞれ超音波振動子10の両側側面基端部に延設されることにより形成された各内部電極露出部25A,25Bに、焼き付け銀よりなる外部電極13がそれぞれ設けられている。
【0051】
これらの外部電極13には、図示はしないがそれぞれリード線が半田等で接続されており、これらのリード線は、図示しない圧電体層部11の駆動回路へと接続されている。
【0052】
振動子に振動(本例では縦ー屈曲振動)を起こさせるための圧電体としては、上記のように圧電体積層部11a,11bを振動子内に形成するほかに、特開平06−105571号公報の図1のように、弾性体に積層圧電素子を組み込んだものでもよい。このような積層圧電素子は低電圧で駆動できるため電源を含めた装置全体の小型化のために有利である。もちろん装置外部から駆動電圧が供給される等の理由で小型化が不要である場合は、単板の圧電体を同様な位置に組み込んでも上記振動を起こすことができる。
【0053】
また、本実施の形態では圧電体部は2カ所だが、特開平07−163162号公報の図8(第2実施例)のように、圧電体部は2カ所とは限らず、縦、屈曲振動を起こさせることができれば3カ所以上でも構わない。縦、屈曲振動を起こさせるための圧電体部の位置と、与える位相については特開平07−163162号公報に記載されている。
【0054】
圧電体積層部11の底面及び上面の所定位置には、ガイド筐体32の摺動板33(図5参照)と接触して摺動するための突起形状の駆動子12が複数併設されている。これらの駆動子12は、該超音波振動子10を用いて超音波リニアモータとして構成した場合に、最も高レベルの出力特性が得られる任意の位置、すなわち、超音波振動子10の最も高レベルの超音波楕円振動が行われる位置に設けられるのが望ましい。一般には、楕円振動を行うことが駆動の源となるため少なくとも1個以上の駆動子では楕円振動がおこっており、全ての駆動子の部位で生ずる振動による駆動力の総和が0にならないように駆動子を配置する。
【0055】
なお、本例では、複数の駆動子12のうち特に第1のガイドに接触する駆動子を第1の駆動子、第2のガイドに接触する駆動子を第2の駆動子とする。また、これら第1及び第2のガイドには、それぞれ接触部を有して構成している。
【0056】
具体的には、図1に示す超音波振動子10において、前記駆動子12を図示しない被駆動体(摺動板22)と実際に接触させる位置は、望ましくは屈曲振動がその周辺に比べて最も大きい、極大値が存在する位置、すなわち屈曲振動の腹であり、実際測定を行った結果、超音波振動子10の端部及び超音波振動子10の端部から略3mmの位置であった。また、下記の動作の説明の部分で述べる条件で電気信号を与えると、振動子10の端部は全て同じ方向の楕円振動を生じるが、同じ面の左側と右側では逆相になっており、同じ側の上と下でも逆相になっていることがわかった。端から3mmの部分は端部とは逆方向の回転をして、やはり同じ面の左と右では逆相、同じ側の上と下でも逆相になっていることがわかった。したがって、以下のように同じ面では同じ向き、異なる面では逆の向きの楕円振動を起こす部分に振動子をつけると、全ての振動子が駆動に貢献するのでもっとも効率がよくなる。しかし振動子をトルクを生じないようバランス良く保持するためには必ずしも両方の条件を満足する必要はなく、例えば少なくとも片面は同じ向きの楕円振動を起こす位置に振動子を設置するように選ぶだけでも効率を上げることができる。
【0057】
超音波振動子10にはさらに第1及び第2のガイドと接触するための接触部を有する駆動子12が必要である。本実施の形態では上記結果を参考にして、駆動子12は、図1(A),図1(B)に示すように、超音波振動子10の底面には、両端部から3mmの位置に2個が接着されており、また該超音波振動子10の上面には、両側端部に2個が接着されている。本図では接着であるが、もちろん他の部分と一体に形成されていても構わない。
【0058】
なお、駆動子12の一方のガイドに対する個数はこれに限るものではなく、3個以上でも良い。また、一個でも良いが、どちらか一方のガイドに対する駆動子12の個数は必ず2個またはそれ以上でなければならない。駆動子12が間隔をあけて2個以上あるために振動子10はガイドに沿って移動する際に回転することがなく、回転止め等の余分な構造を必要としない。ただし、これらの駆動子12の位置関係は、押圧によりトルクが生じないようにする必要がある。本実施の形態では、底面の駆動子12を1個取り去っても上記の条件を満たすが、上面の駆動子12を取り去ると押圧の際トルクが生じて振動子10が傾いてしまうので駆動できない虞れがある。すなわち振動子の(ガイドに対する相対的な)移動方向に対してどの駆動子も反対側の2個の駆動子に挟まれていない。
【0059】
したがって、図21に示すような3駆動子の配置でも、不要な回転が起こらないため回転止めを必要とせず、小型化のために有利である長所は保持される。3駆動子振動子は4駆動子に比べ部品点数も少なく、組立に有利である。
【0060】
また、この配置では図21に示すように、駆動子12Aと駆動子12Bが同じガイドに接触していて、互いに逆相で運動しているので、とちらかが、ガイドの側に変位していて、摺動板に平行な方向に速度成分をもつことで駆動力が発生しているときに、他方はガイドと離れる側に変位をしており、半サイクル後には逆側が駆動力を発生し、1サイクルの間に2回の駆動を行えるので空走時間が少なく安定走行が可能で、効率よく駆動力を伝達可能である。
【0061】
また、図21に示すように、駆動子12Aと駆動子12Cは異なるガイドに接触していて互いに逆相で運動するため、両方が同時にガイドを押すことになり、ガイドをより強く押しながら駆動することができるので、効率よい駆動力の伝達が可能になる。
【0062】
これらの駆動子12は、樹脂中にアルミナ粉を分散固化させた材質を用いて構成されており、その形状は図1に示すように、幅1mm,高さ0.5mm,奥行き1.8mmの形状で形成されている。
【0063】
次に、本実施の形態の超音波振動子10の製造方法について説明する。
【0064】
まず、圧電体積層部11について説明する。
【0065】
PZTの仮焼結粉末とバインダーとを混合して泥しょうを作成し、ドクターブレード法を用いてフィルム状にキャスティングしてグリーンシート(圧電層体21に相当)を形成する。そして、グリーンシートを乾燥した後、フィルムから剥離する。
【0066】
次に、第一のグリーンシートに、第1内部電極層22のパターン(1個でも複数個でも良い、図2参照)を有するマスクを用いて電極材料を印刷する。また、別の第二のグリーンシートには、第2内部電極層23のパターン(図2参照)を有するマスクを用いて電極材料を印刷する。
【0067】
これら第一のグリーンシートと第二のグリーンシートを位置決めを正確に行い交互に積層する。その後、積層の最上面、最下面には電極を印刷してない第三のグリーンシート(絶縁体層24A,24Bに相当)を積層する。
【0068】
これらの積層されたグリーンシートは、熱圧着後、1200℃程度の温度で焼成され、その後、所定の形状に裁断されることにより、圧電体積層部11に相当する圧電素子が生成される。
【0069】
内部電極露出部25A,25B(図2参照)には、銀を焼き付け法にて実施することにより、外部電極13を形成する。そして、これら外部電極13のA相,B相に直流高電圧を印加することにより、分極を行う。
【0070】
こうして、圧電体積層部11と成る。
【0071】
また、駆動子12は、上記で説明した所定位置にエポキシ接着剤を用いて接着する。
【0072】
最後に、図示しないが各外部電極13には半田、もしくはフレキシブル基板を押圧させてリード電気端子を設ける。
こうして振動子10となる。
【0073】
以上、説明してきた超音波振動子10の動作について図3及び図4を参照しながら詳細に説明する。
【0074】
いま、図1の超音波振動子10の上記A相,B相に、同位相で周波数160kHz近傍の交番電圧を印加するものとする。すると、該超音波振動子10は、1次の縦振動が励起された。また、上記A相,B相に逆位相で周波数160kHz近傍の交番電圧を印加すると、該超音波振動子10は、2次の屈曲振動が励起された。
【0075】
これらの振動を有限要素法を用いてコンピュータ解析すると、図3(A)に示すような共振縦振動姿勢,及び図3(B)に示すような共振屈曲振動姿勢が予想され、且つ超音波振動測定の結果、それが実証された。
【0076】
本実施の形態では、共振周波数に関し、より詳細には屈曲2次振動の共振周波数を縦1次振動の共振周波数より数%程度(望ましくは3%程度)低くなるように設計している。このように構成することで、後で説明する超音波リニアモータとしての出力特性が大幅に向上することになる。
【0077】
次に、超音波振動子10のA相及びB相に位相がπ/2異なる160kHz近傍の交番電圧を印加するものとする、すると、該超音波振動子10の駆動子12の位置で、楕円振動を観測することが出来た。
【0078】
この場合、積層値超音波振動子10の底面にある駆動子12の位置での超音波振動による回転の向きと、上面に接着してある駆動子12の位置での超音波振動による回転の向きとは逆になる。
【0079】
すなわち、図4(A)に示すようにA相がB相より印加する交番電圧の位相がπ/2遅れている場合には、底面の駆動子12は反時計回りの回転をしており、一方、上面の駆動子12は時計回りの回転をしている。このように同じ面の駆動子は同じ向きに回転するように配置すると、もっとも効率よく駆動力を取り出すことが可能である。
【0080】
また、図4(B)に示すようにA相がB相より印加する交番電圧の位相がπ/2進んでいる場合には、底面の駆動子12は時計回りの回転をしており、一方、上面の駆動子12は反時計回りの回転をしている。
【0081】
次に、上記超音波振動子10を用いた超音波リニアモータ30の構成について図5を参照しながら詳細に説明する。
【0082】
本実施の形態の超音波リニアモータ30は、図5(A),図5(B)に示すように上記構成の超音波振動子10と、この超音波振動子を保持する一対のガイド31と、前記一対のガイド31の両側面に配され、収容された超音波振動子10とガイド31とをある所定の圧力で押圧するために前記ガイド31を付勢する板ばね34とで主に構成される。
【0083】
ガイド31は押圧部材(本実施の形態では板バネ34)からの力を振動子10に伝えるとともに、ガイドと振動子の当接面と垂直方向への、振動子のガイドに対する運動を規制する。なお、ここでは、水平方向の規制もガイドと一体の部材で行った形態を示すが、後述のように別体の部材で行ってもよい。
【0084】
また、本実施の形態では、振動子の進行方向が直線になるように規制している一例を示すが、垂直方向または水平方向またはその両方に緩やかな曲線状のガイドとすればその曲線に沿って駆動することが可能である。
【0085】
つまり、本実施の形態の超音波リニアモータ30は、図5(A)に示すように、上記超音波振動子10の対向する面に設けられた駆動子12に接するように2個のガイド31により挟み込まれる様にした構造で、自走式の超音波リニアモータ30として構成されている。
【0086】
積層超音波駆動子10を挟持するガイド31は、図5(B)に示すように、コの字形状をしたガイド筐体32と、このガイド筐体32内部の上下内面に接着された摺動板33とにより主に構成されている。
【0087】
ガイド筐体32はアルミニウムを用いて形成されたもので、摺動板33はジルコニアセラミクスを用いて形成されたものである。
【0088】
さらに、本実施の形態では、超音波振動子10と摺動板33間に所定の押圧力を与えるために、板バネ34が設けられており、この板バネ34によって2個のガイド31間を互いに引き寄せる方向に付勢されている。つまり、板バネ34は、図5(A)に示すように、上下方向にはバネ特性を有するものの、左右方向については上下2個のガイド31を固定する固定部材としての機能を備えている。なお、押圧部材としては、板バネ以外にもコイルバネ、マグネット等、第1と第2のガイドの距離を縮める方向の力を与えるものであればよい。また、振動子の位置によって押圧ができない、または極端に弱くならないために、押圧部材はできるだけ両端に近いところに設置するのが望ましい。
【0089】
板バネ34は、図5(A)に示すように、超音波リニアモータ30の表面両側端部に2個、裏面両側端部に2個配置されるとともに、ガイド31に対しそれぞれビス36にて螺合することにより、固定されている。
【0090】
実際には、板バネ34は、自然な状態ではわずかに湾曲しており、該板バネ34の二つの端部を二つのガイド31に固定された時には、略延びきって引張力を生じるような形状に調整されている。
【0091】
また、下部のガイド31には、複数の取付け固定用の穴37が設けられており、図示しない基台に該穴37を利用してビス等により固定されるようになっている。一方、上部のガイド31は、基台(図示せず)には固定されずに、板バネ34により保持されているのみである。
【0092】
したがって、上下のガイドは、特に振動子が両端付近にあるときは平行でなくなり(振動子のない側の間隔がいくらか近くなる)それに伴って駆動子のいくつかはガイドと接触しないことがある。何らかの平行性を保持する機構をさらに加えることでこのような現象はなくなる。しかし、駆動子の一部が離れることがあることは駆動にとっては根本的な問題ではなく、例えば図1(A)に示す4つの駆動子12は、ストロークの中心付近では4個とも接触しているが、左端では左下、右端では右下の駆動子がいくらか浮いた状態になる場合がある。この場合、浮いていない方の(左端にあるときは右下の)駆動子が接触して楕円振動を行い、駆動力の源になる。
したがって、駆動子は接触部を含む部材または部分であるが、接触部は正確には、ストロークの少なくとも一部でガイドと接触する部分と考えるべきである。
さらに、超音波振動子10の中央部、すなわち1次縦振動と2次屈曲振動の共通の節部(それぞれの振動モードにおいて静止している点の近傍)には、出力取り出し用のピン38が接着されている。他の振動モードまたは振動モードの合成を利用している場合でも、そのモード(共通の)節部または振動が極小になる部分にピンを配置すれば、振動を阻害することなく駆動力の伝達が可能である。このピン38は超音波リニアモータをある電子機器,装置等に搭載した場合に該超音波振動子10の駆動力を外部(電子機器内の駆動機構、装置内の被駆動物)へと伝達するための駆動伝達手段である。
もちろん、被駆動物側の係合部材により超音波振動子10と被駆動物が係合されている場合には、ピン38は必要ない。
【0093】
次に、上記超音波リニアモータ30の動作について説明する。
【0094】
上記A相とB相には、位相がπ/2異なる160kHzの交番電圧を印加すると、駆動子12の位置において、1次縦振動と2次屈曲振動を励起させることにより、時計廻り又は反時計廻りの超音波楕円振動が励起できた。
【0095】
このように超音波振動子1の駆動子12の位置に超音波楕円振動を発生させたことにより、超音波振動子10自体が右方向または左方向に駆動することができ、すなわち、自走式の超音波リニアモータとして構成することができる。
【0096】
(効果)
したがって、本実施の形態によれば、上述したように超音波リニアモータは、角柱形状の超音波振動子10の対向する2面に複数の駆動子12を設け、その両面をガイド31で支持した単純な構成にて構成することにより、超音波振動子10の自走走行が可能となり、それ故に従来の関連技術にて必要であった可動レールや該可動レールと連結するテーブル等も不要となり、且つ部品スペースも取らずに済むため、小型化の超音波リニアモータの実現が可能になった。
【0097】
また、超音波リニアモータにおける動作性能を考慮しても、上記従来の関連技術における超音波リニアモータとは異なり、複数の駆動子12が設けられるとともに、これらの駆動子12を最適な押圧力にてガイド筐体32内の摺動板33上を摺動させる構造であるため、該超音波振動子10の超音波楕円振動による駆動力を十分に発揮することが可能であり、よって、該積層超音波素子10の走行性を安定させることが可能となる。その結果、超音波リニアモータとしての動作性能を向上させることができる。
【0098】
なお、本実施の形態においては、圧電積層体部11の内部電極構成については、図2に示すような配置形状について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば図9に示すように、第2内部電極層23(図2参照)を圧電体層21の全面の領域にわたって形成された第2内部電極層23Aとして構成し、圧電積層体部11aを構成しても良い。この場合、第2内部電極層23Aの内部電極露出形成部25Bは、圧電層体21の両側下部に配されることになり、第2内部電極層23は、A−端子とB−端子共通のグラウンド(GND)端子として利用することができる。
【0099】
また、図10に示すように、第1内部電極層22を4分割して第2内部電極層22Aを構成するとともに、第2内部電極層23を圧電体層22の全面の領域にわたり形成した第2内部電極層23Bとして構成しても良い。この場合、第2内部電極層23の内部電極露出形成部25Bは、圧電体層21の略中央部両側に配されることになる。また、本変形例では、図中左上と右下に位置する内部電極露出部25aをA相、右上と左下に位置する内部電極露出部25aをB相とし、すなわち対角線上を同位相とし、A相及びB相に位相がπ/2異なる交番電圧を印加して動作させる。
【0100】
さらに、本実施の形態では、駆動子12については、樹脂中にアルミナ粉を分散させ固化したものを用いたことについて説明したが、例えばアルミナセラミクスやジルコニアセラミクスを用いて構成するようにしても良い。また、摺動板として、本実施の形態ではジルコニアセラミクスを用いたことについて説明したが、アルミナセラミクスを用いて構成しても良い。
【0101】
また、本実施の形態で厳密な直進性が要求され、振動子の左右方向(図6(B)参照)への規制を厳しくしなければならない場合には、図6(B)のように、ガイド筐体32Bは振動子を左右方向に厳しく規制するが、ガイド筐体32Cは規制しないようにした方がより好ましい。両方の筐体に厳しい精度の左右方向のガイドを設けると、同様に厳しい精度で組立てを行わない限り、振動子はレールのどちらかの壁に押しつけられて動かなくなる。押圧部材が左右方向に変形可能に構成されていたとしても、振動子はガイドの一方を他方に対して平行にするための力の反作用を受けながら移動することになる。したがって、この力による摩擦力の大きさ次第では駆動できなくなることもありうる。しかし、図6(B)のように、ガイド筐体32B,32Cの一方だけに左右方向のガイドを設ければ直進性は保証することができる。また、厳密な平行出しをする必要がなくなり、組立て上有利となる。但し、厳密な直進性が要求されない場合はこの限りではなく、特に図5のような両方が溝になっている構造は駆動子の保護や、防塵効果をもつなどのメリットもある。
【0102】
また、本実施の形態とは逆に、図22(A),図22(B)に示すように駆動子12(接触部12a)付近の断面が進行方向からみて凹型に形成され、ガイド32B,32Cの摺動部33Bが凸型に形成され、その凹型の内部またはへりが凸型の摺動部33Bと接触する接触部であり、凹型形成の両側の隆起部が凸型摺動部33Bをはさみこんでガイドする構成にしても良い。すなわち振動子12の一部がガイド構造である例も考えられる。このような構成によれば、別体のガイドを持つ必要がないためこの方法でも一層の小型化が可能になる。なお、前記駆動子12(接触部12a)の凹型断面としては、円(弧)やV字等が考えられ、前記摺動部33Bの凸型断面としては、円弧、V字型等が考えられる。例えば、凸型摺動部33Bの断面が円で、凹型に形成された接触部12a周辺がV字型のときは断面内で2点で接触することになる(図22(B)参照)。
【0103】
また、本実施の形態では、図7(A),図7(B)に示すように、左右方向(図7(B)参照)の規制は他の手段によって行い、ガイド筐体32は垂直方向の規制だけで振動子12を左右方向に規制しないように構成しても良い。この場合、図7(B)に示すように、ピン38の延長上に垂直方向に装着されたガイドピン39及び該ガイドピン39をガイドする水平方向規制用ガイド部40を設けて構成するとともに、該水平方向規制用ガイド部40のガイド溝40aに嵌合されるガイドピン39の嵌合状態に関し、垂直方向において多少遊びが存在するように構成する。本実施の形態では、ガイド筐体32が左右方向の規制を持たないので、構造が単純になる。超音波リニアモータ30を含む装置全体に既に別のガイド溝があり、これを本超音波リニアモータ30のガイド溝として利用できる場合には、より一層の小型化が可能となる。
【0104】
また、本実施の形態では、図8(A),図8(B)に示すように、超音波振動子10の背面側(逆側面)にもピン38を設け、双方のピン38の先端部を、搭載された部材内の壁面42等に固定するとともに、例えば上部のガイド31上に出力取り出し用のピン41を設置して、図示しない被駆動体を駆動するようにしても良い。これにより、超音波振動子10が動かない構造となるため、リード線の配線処理等が容易になる。
【0105】
さらに、本実施の形態では、押圧手段としての板バネ34は図5乃至図8に示すように両端側に配置された構成になっているが、これに限定されることはなく、例えば2個のガイド31を上側と下側の両側から超音波振動子10を押圧できるものであれば、その押圧手段の構造、本数は自由である。
【0106】
第2の実施の形態:
(構成)
図11及び図12は本発明に係る超音波リニアモータの第2の実施の形態を示し、図11は該超音波リニアモータに搭載された超音波振動子の概略構成を説明する正面図、図12は上記超音波振動子を用いた超音波リニアモータの基本構造を説明するためのもので、図12(A)は該超音波リニアモータの正面図、図12(B)は該超音波リニアモータの側面図である。なお、図11及び図12は、前記第1の実施の形態における超音波リニアモータ30と同様な構成要素についは同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0107】
本実施の形態の超音波リニアモータ30Aは、さらに、リード線の接続性や超音波振動子の走行性を向上させるために、前記第1の実施の形態における超音波振動子の構造及び超音波リニアモータの構造に改良を施したことが特徴である。
【0108】
具体的には、超音波振動子10Aについては、外部電極の形状と駆動子の形状に改良がなされている。つまり、前記第1の実施の形態においては、超音波振動子10へ電力を供給するリード線は該超音波振動子10の長手方向端部に設けられた外部電極13に接続されていたが、本実施の形態では、リード線は超音波振動子10Aの縦振動と屈曲振動の共通の節近傍で接続されるように構成している。
【0109】
このような超音波振動子の構成例が図11に示されている。すなわち、図11に示すように、本実施の形態においては、外部電極40を帯状に延設し、超音波振動子10Aの略中央部までそれぞれ延設するように構成されている。また、リード線はこの延長された外部電極40の各端部にて半田等により接続される。
【0110】
また、本実施の形態における駆動子12Aの形状は、半球状に形成されている。すなわち、該駆動子12Aの摺動板33Aに対する摺動性を向上させるためである。
【0111】
上記構成の超音波振動子10Aを用いて構成された本実施の形態の超音波リニアモータ30Aが図12に示されている。
【0112】
図12に示すように、本実施の形態の超音波リニアモータ10Aでは、板バネの形状とガイド筐体内部のガイド形状が前記第1の実施の形態とは異なっている。 すなわち、板バネ35は、そのバネ係数をある程度小さくするために中央付近に波状の折れ部35を有して構成されている。これにより、前記第1の実施の形態よりも板バネのバネ係数をある程度小さくすることができることにより、最適な駆動子12Aの押圧力を得るための調整が容易に行うことができる。
【0113】
ガイド31は、そのガイド筐体32Aの底部がV字形状となるように構成されており、この斜面には2つの摺動板33Aがそれぞれ接着されている。この摺動板33Aは、ジルコニアセラミクスで構成されたもので、前記半球状の駆動子12Aが当接されながら円滑に摺動させるとともに、確実に摺動方向にガイドする役割がある。
【0114】
その他の構成、及び作用については前記第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
【0115】
(効果)
したがって、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られる他に、前記第1の実施の形態ではリード線を取り出す位置が限定されてしまっていたが、本実施の形態では外部電極40を端部の面以外にも延設させたので任意の位置でリード線を取り出すことが可能となり、配線形態の自由度が広がるとともに、配線作業等も容易に行うことができるという効果が得られる。
【0116】
また、縦振動と屈曲振動の共通の節位置近傍は振動の加速度が小さいのでこの位置でリード線を接続すればリード線切れ等の問題が生じない。
【0117】
さらに、超音波振動子30Aの駆動子形状を半球状とし、ガイド底部形状をV字状となるように構成したことにより、走行に伴うぶれが改善され、超音波振動子の走行性を向上させることができ、結果として精密位置決め等の用途にも適した超音波リニアモータの実現が可能となる。
【0118】
第3の実施の形態:
(構成,作用)
図13及び図14は本発明に係る超音波リニアモータの第3の実施の形態を示し、図13は該超音波リニアモータに搭載された超音波振動子の概略構成を示す正面図、図14は上記超音波振動子の基本的な部分を詳しく示した要部分解斜視図である。なお、図13及び図14は、前記第1の実施の形態における超音波リニアモータ30と同様な構成要素についは同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0119】
本実施の形態の超音波リニアモータに用いられた超音波振動子10Bは、前記第1及び第2の実施の形態と略同様に構成されたものではあるが、図13に示すように、内部電極処理が施された矩形状のPZT−PMN系の圧電層体21が駆動方向(超音波振動子の摺動方向)に積層されて構成された2つの圧電体積層部11A,11Bが、同じく矩形状のPZT−PMN系の3つの絶縁板体層24A,24B,24Cに図に示すように挟設され構成したことが特徴である。
【0120】
圧電体層21は、高さ10mm、奥行き4mm、厚さ100μmの形状を有する圧電素子であり、その一側面上部には第1内部電極層22aが、さらに該第1内部電極層22aの裏面側上部には図示はしないが第2内部電極層23aがそれぞれ配設されている。
【0121】
前記第1内部電極層22aは、厚さ10μm程度の銀−パラジウム合金が矩形状に塗布された薄膜電極であり、圧電体層21の一側面、背面側端部に1mm程度、上面側端部に1mm、下部に該圧電体層21の高さの約2/3程度の絶縁部をそれぞれ有するように配置されている。一方、前記第2内部電極層23aは、前記圧電体層21において前記第1内部電極層22aの裏面側に配設されており、同様に厚さ10μm程度の銀−パラジウム合金が塗布された薄膜電極である。そして、該裏面に図中、正面側端部に1mm程度、上面側端部に1mm、下部に該圧電体層21の高さの約2/3程度の絶縁部をそれぞれ有するように配置されている。
【0122】
前記圧電体層21における第1,第2内部電極層22a,23aの塗布位置は、図14に示すように、互いに隣接する圧電体層21で塗布位置が一側面とその裏面とで逆になっている。このような第1,第2内部電極層22a,23aが施された2種類の圧電体層21を交互に100層程度積層して、本実施の形態の圧電体積層部11A,11B(図13参照)が構成されている。
【0123】
また、絶縁体層24A,24B,24Cは、矩形状のPZT−PMN系の素子であり、高さ10mm、奥行き4mm、厚さ3mmの形状をなしている。また、上記2つの圧電体積層部11A,11Bを挟むように3か所に設けられた該絶縁体層24A,24B,24Cのうち、中央部の絶縁体層24Cには、その中心部に直径φ1mmの穴38が正面から背面に向けて穿設されている。
【0124】
また、超音波振動子10Bの圧電体積層部11A,11Bにおける正面上部及び背面上部には、前記第1,第2内部電極層22a,23aの一部が露呈しており、4つの露呈部群を形成している(図示せず)。この4つの露呈部群には、前記実施の形態と略同様にそれぞれ4つの外部電極13が、該第1内部電極層22aあるいは第2内部電極層23aと導通するように互いに独立して設けられている。
【0125】
その他の構成、及び作用については前記第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
【0126】
(効果)
したがって、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られる他に、該超音波振動子10Bを製造する場合に、圧電体層21の積層方向が超音波振動子10Bの摺動方向となるように構成可能としたことにより、該超音波振動子10Bの設計の自由度が増大するという効果が得られる。
【0127】
第4の実施の形態:
(構成)
図15乃至図17は本発明に係る超音波リニアモータの第4の実施の形態を示し、図15は該超音波リニアモータに搭載された超音波振動子の概略構成を説明する正面図、図16は前記超音波振動子における圧電体層の上下面を示した要部斜視図、図17は図16に示す圧電体層に隣接する圧電体層の上下面を示した要部斜視図である。なお、図15乃至図17は、前記第1の実施の形態における超音波リニアモータ30と同様な構成要素についは同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0128】
本実施の形態の超音波リニアモータに用いられた超音波振動子10Cは、前記第1及び第2の実施の形態と略同様に構成されたものではあるが、図15に示すように、内部電極処理が施された矩形状のPZT−PMN系の圧電層体21が垂直方向(超音波振動子の上下方向)に積層されて構成された圧電体積層部11が、厚さの異なる2つの絶縁板体層24D,24Eに図に示すように挟設され構成したことが特徴である。
【0129】
圧電体層21は、図16に示すように幅30mm、奥行き4mm、100μmの厚さを有する圧電素子である。該圧電体層21の上面(あるいは下面)には、前記第3の実施の形態と同様に厚さ10μm程度の銀−パラジウム合金が塗布された第1内部電極層22aが、背面側端部、左及び右側端部、幅方向の中央部にそれぞれ1mmの絶縁部を設け、さらに2つの領域に分割されるように配置されている。
【0130】
一方、圧電体層21における前記第1内部電極22aの裏面側には、上記同様厚さ10μm程度の銀−パラジウム合金が塗布された第2内部電極層23aが、正面側端部、左及び右端部、幅方向の中央部にそれぞれ1mmの絶縁部を設け、さらに2つの領域に分割されるように配置されている。
【0131】
前記第1,第2内部電極22a,23aは図に示すように、互いに隣接する圧電体層21の電極塗布位置が上面と下面とで逆になっている。このような第1,第2内部電極層22a,23bが施された2種類の圧電体層21(図16,図17)を交互に40層程度積層したものが図15に示す圧電体積層部11である。
【0132】
この実施の形態の超音波振動子10Cでは、矩形状のPZT−PMN系の上部の絶縁体層24Dは幅30mm、奥行き4mm、1mmの厚さを有する素子である。また、下部の絶縁体層24Eは幅30mm、奥行き4mm、5mmの厚さを有し、その上部に直径φ1mmの穴38が設けられている。
【0133】
その他の構成、及び作用については前記第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
【0134】
(効果)
したがって、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られる他に、該超音波振動子10Cを製造する場合に、圧電体層21の積層方向が超音波振動子10Bの垂直方向(上下方向)となるように構成可能としたことにより、前記第3の実施の形態と同様に該超音波振動子10Cの設計の自由度が増大するという効果が得られる。
【0135】
以上、本発明に係る超音波リニアモータ及びそれに搭載される超音波振動子の構成について説明したが、本発明は上記第1乃至第4の実施の形態に限定されるものではなく、これらの実施の形態の組み合わせや応用も本発明に適用される。
【0136】
また、本発明に係る上記第1乃至第4の実施の形態において、自走する超音波振動子は直進動作するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えばガイドに曲率をもたせた構成とすることにより、超音波振動子をガイドの曲率に応じたRで動作させることが可能となり、このため、自由な経路を移動するアクチュエータとしても利用可能となる。
【0137】
ところで、本発明に係わる第1乃至第4の実施の形態において、楕円運動を生成するために各圧電振動子には交番電圧が印可されるようにしていたが、所望の楕円運動が得られるのであれば、印可される電圧は必ずしも交番電圧である必要はない。例えば、各圧電素子に時間的に変動する直流電圧(脈流電圧)を印可しても良い。
【0138】
[付記]
以上詳述したような本発明の上記実施の形態によれば、以下のごとき構成を得ることができる。
【0139】
(1) 第1及び第2ガイドと、
圧電層と内部電極層が交互に同一方向に積層された第1及び第2圧電体積層部と、前記第1及び第2ガイドにそれぞれ接触する位置に設けられた複数の駆動子と、出力取り出し部材とを有する超音波振動子と、
前記第1及び第2ガイドを両側から前記超音波振動子に所定の圧力で押圧する押圧手段とを具備し、
前記第1及び第2圧電体積層部に位相の異なる交番電圧を印加することで前記超音波振動子に縦振動と屈曲振動を同時に励起させて前記駆動子に楕円振動を発生させ、前記ガイドに対して前記超音波振動子を移動させることを特徴とする超音波リニアモータ。
【0140】
(2) 前記複数の駆動子は前記超音波振動子において楕円振動が発生している位置であって、前記第1ガイドに接触する駆動子の位置と前記第2ガイドに接触する駆動子の位置とで逆向きの楕円振動が発生する位置に設けられていることを特徴とする(1)に記載の超音波リニアモータ。
【0141】
(3) 前記内部電極層は、前記第1及び第2圧電体積層部において前記圧電層間に交互に挿入された第1及び第2内部電極層からなり、少なくとも前記第1内部電極層が2つの領域に分割されることで、前記第1及び第2圧電体積層部を構成していることを特徴とする(1)又は(2)に記載の超音波リニアモータ。
【0142】
(4) 前記超音波振動子は角柱形状であって、前記第1ガイドに対向する第1の面と、前記第2ガイドに対向する第2の面とを有し、前記駆動子は、前記第1及び第2の面において前記楕円振動の腹部となるそれぞれ2箇所に設けられていることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
【0143】
(5) 前記縦振動は1次縦振動であり、前記屈曲振動は2次屈曲振動であることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
【0144】
(6) 前記内部電極層は、前記超音波振動子の前記縦振動の腹部に対応する側端面まで延設されて表面に露出した内部電極露出部を有することを特徴とする(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
【0145】
(7) 前記超音波振動子表面に設けられた外部電極であって、一端が前記内部電極露出部に接続され、他端が前記超音波振動子の前記縦振動及び屈曲振動の節近傍位置まで延設された外部電極を備えたことを特徴とする(6)に記載の超音波リニアモータ。
【0146】
(8) 前記出力取り出し部材は、超音波振動子の前記縦振動及び屈曲振動の節位置に設けられていることを特徴とする(1)乃至(7)のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
【0147】
(9) 前記駆動子は、半球形状であり、前記第1及び第2ガイドは、前記駆動子と接触する位置に断面V字形状の溝が形成されていることを特徴とする(1)乃至(8)のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
【0148】
(10) 第1及び第2ガイドと、
少なくとも2カ所に設けられた圧電体部と、前記第1及び第2ガイドにそれぞれ接触する位置に設けられた複数の駆動子と、出力取り出し部材とを有する超音波振動子と、
前記第1及び第2ガイドを前記超音波振動子に所定の圧力で押圧する押圧手段と、
を具備し、
前記圧電体部に位相の異なる交番電圧を印加することで前記超音波振動子に縦振動と屈曲振動を同時に励起させて前記駆動子に楕円振動を発生させ、前記ガイドに対して前記超音波振動子を移動させることを特徴とする超音波リニアモータ。
【0149】
(11) 出力取り出し部材を有する第1及び第2ガイドと、
少なくとも2カ所に設けられた圧電体部と、前記第1及び第2ガイドにそれぞれ接触する位置に設けられた複数の駆動子と、固定用部材とを有する超音波振動子と、
を具備し、
前記圧電体部に位相の異なる交番電圧を印加することで前記超音波振動子に縦振動と屈曲振動を同時に励起させて前記駆動子に楕円振動を発生させ、前記超音波振動子に対して前記第1及び第2ガイドを移動させることを特徴とする超音波リニアモータ。
【0150】
(12) 前記圧電体部は、圧電層と内部電極層が交互に同一方向に積層された圧電体積層部であることを特徴とする(10)または(11)に記載の超音波リニアモータ。
【0151】
(13) 前記複数の駆動子は前記超音波振動子において楕円振動が発生している位置であって、前記第1ガイドに接触する駆動子の位置と前記第2ガイドに接触する駆動子の位置とで逆向きの楕円振動が発生する位置に設けられていることを特徴とする(10)乃至(12)のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
【0152】
(14) 前記駆動子は、前記第1ガイド又は第2ガイド側において少なくとも2個以上設けられていることを特徴とする(13)に記載の超音波リニアモータ。
【0153】
(15) 前記振動子は、角柱形状に構成されたものであることを特徴とする(14)に記載の超音波リニアモータ。
【0154】
(16) 前記超音波振動子は前記第1ガイドに対向する第1の面と、前記第2ガイドに対向する第2の面とを有し、前記駆動子は前記第1及び第2の面において前記屈曲振動の腹部となるそれぞれ2箇所に設けられていることを特徴とする(10)乃至(15)のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
【0155】
(17) 前記内部電極層は、前記超音波振動子の前記縦振動の腹部に対応する側端面まで延設されて表面に露出した内部電極露出部を有することを特徴とする(12)乃至(16)のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
【0156】
(18) 前記超音波振動子表面に設けられた外部電極であって、一端が前記内部電極露出部に接続され、他端が前記超音波振動子の前記縦振動及び屈曲振動の節近傍位置まで延設された外部電極を備えたことを特徴とする(17)に記載の超音波リニアモータ。
【0157】
(19) 前記出力取り出し部材又は前記固定部材は、超音波振動子の前記縦振動及び屈曲振動の節位置に設けられていることを特徴とする(10)乃至(18)のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
【0158】
(20) 前記第1ガイドは前記超音波振動子の駆動子との接触面が平坦形状に構成され、前記第2ガイドは前記超音波振動子の運動方向を1次元方向に規制する形状に構成されたことを特徴とする(10)乃至(19)のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
【0159】
(21) 前記第1及び第2のガイドは前記超音波振動子の駆動子との接触面が平坦形状に構成されたもので、前記出力取り出し部材と係合しながら該出力取り出し部材をガイドするガイド手段を外部に設け、該ガイド手段により前記超音波振動子の運動方向を1次元方向に規制することを特徴とする(10)乃至(19)のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
【0160】
(22) 前記第1及び第2ガイドの少なくとも一方は、前記駆動子と接触する位置に断面V字形状の溝が形成されており、この断面V字形状の溝と接触する位置にある前記駆動子は半球形状であることを特徴とする(10)乃至(19)のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
【0161】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、超音波振動子自体が自走する自走式として構成することにより、超音波振動子の走行性を安定させるとともに、装置全体の小型化を図ることができる超音波リニアモータを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波リニアモータの第1の実施の形態を示し、該超音波リニアモータに搭載された超音波振動子の概略構成を説明する構成図。
【図2】図1に示す超音波振動子の基本的な部分を詳しく示した要部分解斜視図。
【図3】本実施の形態の超音波振動子の動作状態を示す斜視図。
【図4】本実施の形態の超音波振動子の駆動子近傍に生じる励起作用を説明するための説明図。
【図5】超音波振動子を用いた超音波リニアモータの基本構造を説明するための構成図。
【図6】超音波リニアモータのガイド筐体形状の変形例を示す構成図。
【図7】超音波リニアモータのガイド筐体形状の他の変形例を示す構成図。
【図8】本実施の形態の変形例を示し、ガイド筐体が移動する他動式に構成した場合の超音波リニアモータの構成図。
【図9】圧電体積層部の内部電極形状の変形例を示す主要分解斜視図。
【図10】圧電体積層部の内部電極形状の他の変形例を示す主要分解斜視図。
【図11】本発明に係る超音波リニアモータの第2の実施の形態を示し、該超音波リニアモータに搭載された超音波振動子の概略構成を説明する正面図。
【図12】超音波振動子を用いた超音波リニアモータの基本構造を説明するための構成図。
【図13】本発明に係る超音波リニアモータの第3の実施の形態を示し、該超音波リニアモータに搭載された超音波振動子の概略構成を示す正面図。
【図14】超音波振動子の基本的な部分を詳しく示した要部分解斜視図。
【図15】本発明に係る超音波リニアモータの第4の実施の形態を示し、該超音波リニアモータに搭載された超音波振動子の概略構成を説明する正面図。
【図16】超音波振動子における圧電体層の上下面を示した要部斜視図。
【図17】図16に示す圧電体層に隣接する圧電体層の上下面を示した要部斜視図。
【図18】従来の超音波リニアモータに用いられた超音波振動子の基本的な部分を詳しく示した要部分解斜視図。
【図19】従来の超音波振動子の正面図。
【図20】従来の他の超音波リニアモータの概略構成を示す分解斜視図。
【図21】第1の実施の形態の超音波リニアモータの駆動子配置構造の変形例を示す構成図。
【図22】第1の実施の形態の超音波リニアモータのガイド筐体形状及び駆動子形状の変形例を示す構成図。
【符号の説明】
10…超音波振動子、
11…圧電体積層部、
12…駆動子、
12a…接触部、
13…外部電極、
21…圧電体層、
22…第1内部電極層、
23…第2内部電極層、
24A,24B…絶縁体層、
25A,25B…内部電極露出部、
30…超音波リニアモータ、
31…ガイド、
32,32B,32C…ガイド筐体、
33…摺動板、
33B…摺動部、
34…板バネ(押圧手段)、
36…ビス、
38…ピン、
39…ガイドピン、
40…水平方向規制用ガイド部。

Claims (14)

  1. 押圧力を与える第1及び第2のガイドと、
    少なくとも2カ所に設けられた圧電体部と、前記第1のガイドに対して前記押圧力を受ける部分を有する複数の第1の駆動子と、第2のガイドに接触して前記押圧力を受ける部分を有する少なくともひとつの第2の駆動子と、を有する超音波振動子と、
    を具備し、
    少なくともひとつの前記第2の駆動子は、前記超音波振動子を相対的に移動させる方向において、前記複数の前記第1の駆動子の内側の位置に配置され、
    前記圧電体部に時間的に変動する電圧を印可することで、前記第1または第2の駆動子のうちの少なくともひとつの駆動子に楕円運動を発生させるような振動を前記超音波振動子に励起し、前記第1のまたは第2のガイドに対して前記超音波振動子を相対的に移動させることを特徴とする超音波リニアモータ。
  2. 前記第1のガイドに接触する全ての駆動子は、同じ向きの楕円運動をすることを特徴とする請求項1に記載の超音波リニアモータ。
  3. 同一のガイドに接触する全ての駆動子は、同じ向きの楕円運動を行い、前記第1の駆動子の楕円運動の向きと、前記第2のガイドに接触する前記第2の駆動子の楕円運動の向きとは、逆であることを特徴とする請求項1に記載の超音波リニアモータ。
  4. 前記楕円運動の前記押圧力の方向への運動において、
    前記複数の第1の駆動子の内、少なくとも一組の駆動子の運動が逆相であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の超音波リニアモータ。
  5. 前記楕円運動の前記押圧力の方向への運動において、
    前記複数の第1の駆動子の内のいずれかの駆動子の位相と、一または複数の第2の駆動子の運動が逆相であることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
  6. 前記超音波振動子は、前記圧電体部に時間的に変動する電圧を印加することで1次縦ー2次屈曲振動を同一周波数で励起されると共に、
    前記第1及び前記第2の駆動子は、励起された2次屈曲振動の腹に相当する位置に設けられ、
    且つ少なくともひとつの前記第2の駆動子は、前記超音波振動子の相対的な移動の方向において、前記複数の第1の駆動子の内側の位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
  7. 前記第1または前記第2のガイドと前記超音波振動子との相対的な移動の方向を、前記押圧力の方向と直交する所定の方向に規制する第3のガイドをさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
  8. 前記第1または前記第2のガイドと前記超音波振動子との相対的な移動の方向を、前記押圧力の方向と直交する所定の方向に規制するように、前記第1または第2のガイド及び当該ガイドに接触する駆動子が構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
  9. 前記第1または第2のガイドは溝を有し、当該溝の中に前記駆動子と接触する面または部位が設けられたことを特徴とする請求項8に記載の超音波リニアモータ。
  10. 前記第1または第2のガイドの溝は、V字またはU字状であり、当該溝に接触する駆動子は、凸形状を有するものであることを特徴とする請求項9に記載の超音波リニアモータ。
  11. 前記超音波振動子は、移動される対象物と係合する出力取り出し部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
  12. 前記超音波振動子は、所定の位置に保持される保持部をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1つに記載の超音波リニアモータ。
  13. 前記出力取り出し部または前記保持部は、前記超音波振動子の屈曲振動の節に相当する位置に配置されたことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の超音波リニアモータ。
  14. 前記出力取り出し部または前記保持部は、前記超音波振動子の1次縦―2次屈曲振動の節に相当する位置に配置されたことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の超音波リニアモータ。
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