JP5184811B2 - 振動型アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、圧電素子を用いて構成され、振動方向が互いに異なる複数の振動を発生させるアクチュエータ本体を備えた振動型アクチュエータに関するものである。
圧電素子を用いたアクチュエータ本体を備えた振動型アクチュエータは、従来から知られており(特許文献1参照)、現在、超音波モータや微小ステップで移動する装置などで利用されている。
かかるアクチュエータ本体は、圧電素子を含んでいて、圧電素子を振動させることによってアクチュエータ本体全体として縦振動と屈曲振動との複数の振動が調和的に生じるように構成されている。そして、このアクチュエータ本体は、移動体の方向へ弾性的に支持されており、該アクチュエータ本体に設けられた駆動子が該移動体に対して加圧接触している。つまり、アクチュエータ本体が縦振動と屈曲振動とを調和的に行うと、駆動子を介して移動体に駆動力が伝達され、移動体が所定の可動方向へ移動する。
特開平8−191575号公報
ところが、特許文献1に係る振動型アクチュエータは、移動体の方向へのみ弾性的に支持されており、駆動子から駆動力が出力される方向である駆動方向へは非弾性的に支持されている。その結果、アクチュエータ本体の該駆動方向への振動を阻害してしまい、振動型アクチュエータの効率を低下させてしまう虞がある。
そこで、アクチュエータ本体を駆動方向について弾性的に支持することが考えられる。こうすることで、アクチュエータ本体の駆動方向への振動を阻害することなく、該アクチュエータ本体を支持することができる。
しかしながら、駆動力をアクチュエータ本体から駆動子を介して移動体に対し前記駆動方向へ伝達させる際には、アクチュエータ本体は移動体から反力を受ける。例えば、移動体を駆動方向一方側へ移動させるときには、アクチュエータ本体は駆動方向の他方側へ反力を受ける。ここで、駆動負荷が小さい場合にはその反力も小さいため、アクチュエータ本体を駆動方向へ弾性的に支持する構成であっても、その弾性的支持によって反力を受け止め、移動体に対して十分な駆動力を与えることができる。しかし、駆動負荷が大きい場合にはその反力も大きいため、反力を前記弾性的支持で受け止めることができず、移動体に対して駆動力をうまく出力することができない。すなわち、アクチュエータ本体の振動変位が駆動力として出力されず、アクチュエータ本体の弾性支持部を弾性変形させる力として消費されてしまうことになる。
つまり、アクチュエータ本体を駆動方向へ弾性的に支持する構成においては、弾性支持部の弾性力と移動体からの反力とのバランスの上でアクチュエータ本体の駆動力が移動体へ伝達しているため、駆動力の大きさに限界がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アクチュエータ本体の駆動方向への振動を阻害することなく且つ、駆動子が受ける反力が大きい場合でも駆動力を十分に出力することができるアクチュエータ本体の支持構造を実現することにある。
本発明に係る振動型アクチュエータは、圧電素子を用いて構成され、振動方向が互いに異なる複数の振動を発生させるアクチュエータ本体と、前記アクチュエータ本体に設けられて該アクチュエータ本体の振動に従って動作することで所定の駆動方向への駆動力を出力する駆動子と、前記アクチュエータ本体を収容するケースと、前記アクチュエータ本体と前記ケースとの間に設けられて、該アクチュエータ本体を該ケースに対して前記駆動方向に弾性支持する弾性支持体と、前記アクチュエータ本体と前記ケースとの間に設けられて、前記アクチュエータ本体が前記駆動方向に変位するときに少なくとも該アクチュエータ本体及び該ケースの一方と当接することによって該アクチュエータ本体の該駆動方向への変位を制限する当接部材とを備えるものである。
本発明によれば、アクチュエータ本体を駆動方向に弾性支持体で弾性支持すると共に、さらにアクチュエータ本体の駆動方向への変位を制限する当接部材を設けることによって、アクチュエータ本体をその振動を阻害することなく弾性支持体で弾性的に支持することができると共に、駆動子が駆動力を出力する相手側の部材からの反力が大きいときには該反力を当接部材で受け止めてアクチュエータ本体の駆動力を該相手側の部材へ確実に伝達させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る駆動装置1は、図1、2に示すように、ステージ11と、超音波アクチュエータ2と、該超音波アクチュエータ2を駆動制御する制御装置7とを備えている。
ステージ11は、互いに平行な状態で固定体としての基台(図示省略)上に固定されたガイド12,12に摺動可能に取り付けられている。つまり、ステージ11は、ガイド12,12が延びる方向に沿って移動可能に構成されている(これらガイド12,12の延びる方向がステージ11の可動方向に相当する)。このステージ11は、平面視略方形の板状部材である。そして、前記超音波アクチュエータ2は、このステージ11の裏面(ガイド12,12が設けられている側の面)に後述する駆動子49,49が接触するように配設されている。
前記超音波アクチュエータ2は、図3に示すように、振動を発生させるアクチュエータ本体4と、該アクチュエータ本体4の駆動力をステージ11に伝達させる駆動子49,49と、該アクチュエータ本体4を収容するケース5と、アクチュエータ本体4とケース5との間に介設されてアクチュエータ本体4を弾性的に支持する支持ゴム61,61と、アクチュエータ本体4を前記ステージ11に付勢するための付勢ゴム62と、アクチュエータ本体4とケース5との間に介設されてアクチュエータ本体4の変位を制限するストッパ63,63とを備えている。この超音波アクチュエータ2が振動型アクチュエータを構成する。
前記アクチュエータ本体4は、圧電素子ユニット40で構成されている。
前記圧電素子ユニット40は、略長方形状の互いに対向する一対の主面と、この主面と直交して該主面の長手方向に延びる、互いに対向する一対の長辺側面と、これら主面及び長辺側面の両方と直交して該主面の短手方向に延びる、互いに対向する一対の短辺側面とを有する略直方体状をしている。
この圧電素子ユニット40は、図4に示すように、5つの圧電体層(圧電素子)41,41,…と4つの内部電極層42,44,43,44とを交互に積層して構成される。内部電極層42,44,43,44は、積層方向に圧電体層41を介して交互に配された、第1給電電極層42と共通電極層44と第2給電電極層43と共通電極層44とで構成される。これら第1給電電極層42、第2給電電極層43及び共通電極層44,44のそれぞれは、各圧電体層41の主面上に印刷されている。
前記各圧電体層41は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミック材料からなる絶縁体層であって、前記圧電素子ユニット40と同様に、一対の主面と、一対の長辺側面と、一対の短辺側面とを有する略直方体状をしている。また、各圧電体層41には、その長辺側面のうち一方の長辺側面の長手方向中央部に外部電極45aが、一方の短辺側面の短手方向中央部に外部電極46aが、他方の短辺側面の短手方向中央部に外部電極47aがそれぞれ形成されている。
前記各共通電極層44は、圧電体層41の主面の略全面に亘って設けられた略長方形状をしている。また、各共通電極層44の一方の長辺部には、その長手方向中央部から圧電体層41の前記外部電極45aまで延びる引出電極44aが形成されている。
前記第1給電電極層42は、図5に示すように、圧電体層41の主面をその長手方向及び短手方向にそれぞれ2等分してなる4つの領域のうち該主面の対角線方向に位置する2対の領域のうち一方の対の領域にそれぞれ形成された一対の第1電極42a,42bと、これら第1電極42a,42bを連結して導通させる導通電極42cとを有する。各第1電極42a(42b)は略矩形状の電極であり、積層方向に見て共通電極層44と重なっている。つまり、各第1電極42a(42b)は、圧電体層41を挟んで共通電極層44と対向している。また、第1電極42a,42bのうちの一方の第1電極42aには、圧電体層41の前記外部電極46aまで延びる引出電極42dが設けられている。
前記第2給電電極層43は、圧電体層41の主面の対角線方向に位置する前記2対の領域のうち他方の対の領域にそれぞれ形成された一対の第2電極43a,43bと、これら第2電極43a,43bを連結して導通させる導通電極43cとを有する。前記他方の対の領域のうち積層方向に見て前記第1電極42aの前記短手方向且つ前記第1電極42bの前記長手方向に隣接する領域に設けられる電極が第2電極43aであり、第1電極42aの該長手方向且つ第1電極42bの該短手方向に隣接する領域に設けられる電極が第2電極43bである。各第2電極43a(43b)は略矩形状の電極であり、積層方向に見て共通電極層44と重なっている。つまり、各第2電極43a(43b)は、圧電体層41を挟んで共通電極層44と対向している。また、第2電極43a,43bのうちの一方の第2電極43bには、圧電体層41の前記外部電極47aまで延びる引出電極43dが設けられている。
これら圧電体層41,41,…と内部電極層42,44,43,44とを交互に積層することで構成された圧電素子ユニット40においては、その一方の長辺側面の前記長手方向中央部に、各圧電体層41の外部電極45aが積層方向に並んで一まとまりの外部電極45が形成されている。この外部電極45には、前記共通電極層44,44に形成された引出電極44a,44aが電気的に接続されている。同様に、圧電素子ユニット40の一方の短辺側面の前記短手方向中央部には、各圧電体層41の外部電極46aが積層方向に並んで一まとまりの外部電極46が形成されている。この外部電極46には、前記第1給電電極層42の引出電極42dが電気的に接続されている。また、圧電素子ユニット40の他方の短辺側面の前記短手方向中央部には、各圧電体層41の外部電極47aが積層方向に並んで一まとまりの外部電極47が形成されている。この外部電極47には、前記第2給電電極層43の引出電極43dが電気的に接続されている。これら外部電極45,46,47が給電電極を構成する。
そして、圧電素子ユニット40の長辺側面のうち他方の長辺側面、即ち、前記外部電極45aが設けられていない側の長辺側面には、前記駆動子49,49が前記長手方向に互いに間隔を空けて設けられている。駆動子49,49は、該長手方向において、該長辺側面の全長の30〜35%距離だけその長手方向両端部から内側に入った位置に配設されている。この位置は、後述する圧電素子ユニット40の屈曲振動の2次モードの腹の位置であって、振動が最も大きくなる位置である。これら駆動子49,49は、少なくともステージ11との接触部分が円周側面に形成された柱状部材(詳しくは、断面半円形状の柱状部材と断面矩形の柱状部材とを結合した形状)であって、セラミック等の硬質部材で形成されている。また、これら駆動子49,49は、その長手方向が圧電素子ユニット40の厚み方向(即ち、積層方向)を向いており、各駆動子49の長手方向中心部が圧電素子ユニット40の厚み方向中心部に一致するように配設されている。
前記外部電極45をグランドに接続し、前記外部電極46に所定周波数の交流電圧を、前記外部電極47に該交流電圧と位相が90°ずれた交流電圧を印加することによって、圧電体層41の主面の対角線方向に位置する一方の対の第1電極42a,42bと、他方の対の第2電極43a,43bとに互いに位相が90°ずれた交流電圧が印加され、圧電素子ユニット40、即ち、アクチュエータ本体4には、その長手方向への縦振動(いわゆる、伸縮振動)とその短手方向への屈曲振動(いわゆる、横振動)とが誘起される。
縦振動の共振周波数及び屈曲振動の共振周波数はそれぞれ、アクチュエータ本体4、即ち、圧電素子ユニット40の材料、形状等により決定される。さらに、両共振周波数は、アクチュエータ本体4を支持する力及び支持する部分によっても影響を受ける。これらを考慮して、両共振周波数を略一致させ、その近傍の周波数の交流電圧を位相を90°ずらした状態で外部電極46,47のそれぞれに印加する。例えば、縦振動の1次モード(図6参照)の共振周波数と屈曲振動の2次モード(図7参照)の共振周波数とが一致するように圧電素子ユニット40の形状等を設計して、該共振周波数近傍の交流電圧を前述の如く、位相を90°ずらして印加することによって、圧電素子ユニット40には、縦振動の1次モードと屈曲振動の2次モードとが調和的に誘起され、図8(a)、(b)、(c)、(d)に示す形状の変化を順番に起こす。
その結果、圧電素子ユニット40に設けられた各駆動子49が該圧電素子ユニット40の主面と平行な平面、即ち、長手方向と短手方向とを含む平面(図8における紙面と平行な面)内で略楕円運動、即ち、周回運動を行う。
前記ケース5は、樹脂製であって、前記圧電素子ユニット40に対応した略直方体状の概略箱形状をしている。このケース5は、前記圧電素子ユニット40の主面と平行で且つ略長方形状の主壁部51と、該主壁部51の前記長手方向の一側(図3における左側)に位置する短辺部に設けられた第1短辺壁部52と、該主壁部51の該長手方向の他側(図3における右側)に位置する短辺部に設けられた第2短辺壁部53と、該主壁部51の前記短手方向の一側(図3における下側)に位置する長辺部に設けられた長辺壁部54とを有している。つまり、ケース5は、主壁部51に対向する側及び該主壁部51の該短手方向の他側(図3における上側)に位置する長辺部(圧電素子ユニット40の駆動子49,49が設けられた長辺側面に対応する部分)には壁部が設けられておらず、圧電素子ユニット40の厚み方向(主壁部51の法線方向)の一側及び該短手方向の他側に開口した形状となっている。
また、ケース5には、図9に示すように、電極56,57,58がインサート成形されている。これら電極56,57,58は、ケース5に収容されるアクチュエータ本体4の外部電極46,45,47とそれぞれ対向する位置に設けられている。詳しくは、第1短辺壁部52の内側表面には、アクチュエータ本体4の外部電極46と対向する位置に電極56が設けられており、長辺壁部54の内側表面には、アクチュエータ本体4の外部電極45と対向する位置に電極57が設けられており、第2短辺壁部53の内側表面には、アクチュエータ本体4の外部電極47と対向する位置に電極58が設けられている。これら電極56,57,58はそれぞれ、長辺壁部54の外側表面に設けられた端子電極56a,57a,58aに電気的に接続されている。尚、ケース5に電極56,57,58及び端子電極56a,57a,58aを設ける構成は、前述の如く、インサート成形に限られず、MID(Mold Interconnection Device)によっても実現することができ、その他、任意の構成を採用することができる。
このように構成されたケース5内に前記アクチュエータ本体4が収容されている。アクチュエータ本体4は、圧電素子ユニット40の一方の主面が主壁部51と対向し且つ圧電素子ユニット40の一方の長辺側面(前記外部電極45が設けられている側の長辺側面)が長辺壁部54と対向するようにしてケース5内に収容されている。このとき、駆動子49,49はケース5から前記短手方向の他側に突出している。また、圧電素子ユニット40の一方の短辺側面とケース5の第1短辺壁部52との間および圧電素子ユニット40の他方の短辺側面とケース5の第2短辺壁部53との間にはそれぞれ支持ゴム61,61及びストッパ63,63が介設されている。これら支持ゴム61,61が弾性支持体を構成し、ストッパ63,63が当接部材を構成する。
前記各支持ゴム61は、図10に示すように、円柱形状をした導電性ゴムで構成されている。詳しくは、支持ゴム61は、シリコーンゴム61a内に銀を主成分とする複数の金属薄膜層61b,61b,…を間隔を空けて介設したものである。
また、前記各ストッパ63は、図11に示すように、板状部材であって、支持ゴム61よりも弾性率が高い、即ち、高剛性の材質(例えば、ケース5と同様の樹脂等)で構成されている。このストッパ63には、支持ゴム61が挿通される挿通孔63aが形成されている。
このように構成された支持ゴム61及びストッパ63は、ストッパ63の挿通孔63aに支持ゴム61が挿通されて支持ゴム61がストッパ63を貫通した状態で、ストッパ63がケース5の長辺壁部54上に立設されるように、圧電素子ユニット40と第1及び第2短辺壁部52,53との隙間に介設されている。
ここで、支持ゴム61の、圧電素子ユニット40の長手方向への長さは、圧電素子ユニット40をその長手方向両側において前記第1及び第2短辺壁部52,53との間に等間隔の隙間を有した状態でケース5内に収容したときの該隙間よりも長い寸法となっている。つまり、支持ゴム61は、該長手方向に圧縮変形した状態で圧電素子ユニット40とケース5との隙間に介設されている。また、一方の支持ゴム61は、アクチュエータ本体4の外部電極46及びケース5の電極56のそれぞれと当接して両者を電気的に導通させ、他方の支持ゴム61は、アクチュエータ本体4の外部電極47及びケース5の電極58のそれぞれと当接して両者を電気的に導通させている。つまり、支持ゴム61,61は、アクチュエータ本体4を支持する機能に加えて、アクチュエータ本体4の外部電極46,47に通電するための給電端子としての機能も果たしている。
こうして、付勢ゴム61,61は、圧電素子ユニット40をその長手方向両側から内方に付勢した状態で弾性的に支持すると共に、圧電素子ユニット40とケース5の端子電極56a,58aとを電気的に導通させている。このとき、付勢ゴム61,61が当接する、圧電素子ユニット40の両短辺側面は縦振動の腹の部分であるが、支持ゴム61,61は弾性体であるため、圧電素子ユニット40の縦振動を阻害することなく、該圧電素子ユニット40を支持することができる。
一方、ストッパ63の厚み(圧電素子ユニット40の長手方向への長さ)は、圧電素子ユニット40をその長手方向両側において前記第1及び第2短辺壁部52,53との間に等間隔の隙間を有した状態でケース5内に収容したときの該隙間よりも小さな寸法となっている。つまり、ストッパ63は、圧電素子ユニット40が第1及び第2短辺壁部52,53と長手方向において等間隔の隙間を有してケース5内に収容されているときには、圧電素子ユニット40と第1及び第2短辺壁部52,53との間を移動可能な状態となっている。
さらに、ストッパ63をケース5内において長辺壁部54上に立設させたときに、ストッパ63の挿通孔63a内に挿通された支持ゴム61がアクチュエータ本体4の外部電極46(47)及びケース5の電極56(58)と当接する位置に位置するように、挿通孔63aの高さ(圧電素子ユニット40の短手方向における位置)が設定されている。
また、前記付勢ゴム62も、支持ゴム61と同様に、シリコーンゴム内に銀を主成分とする複数の金属薄膜層…を間隔を空けて介設した導電性ゴムで構成されている。付勢ゴム62は、略直方体状をしている。この付勢ゴム62は、アクチュエータ本体4をその短手方向(即ち、短手方向が付勢方向に相当する)に付勢するためのものである。それと共に、付勢ゴム62は、圧電素子ユニット40の外部電極45及びケース5の電極57のそれぞれと当接して両者を電気的に導通させることによって、圧電素子ユニット40と端子電極57aとを電気的に導通させている。
つまり、ケース5の外側表面に設けられた前記端子電極56a,57a,58aに給電することによって、圧電素子ユニット40に給電することができる。
このように構成された超音波アクチュエータ2は、駆動子49,49がステージ11の下面と当接するように配設されると共に、ケース5が基台(図示省略)に固定される。詳しくは、超音波アクチュエータ2は、圧電素子ユニット40の短手方向がステージ11の下面に直交すると共に、圧電素子ユニット40の長手方向がステージ11の下面と平行で且つガイド12,12と平行になるように配置される。さらに換言すれば、超音波アクチュエータ2は、圧電素子ユニット40の屈曲振動の方向がステージ11の下面と直交すると共に、圧電素子ユニット40の縦振動の方向がガイド12,12と平行な方向を向くように配置される。
このとき、前記付勢ゴム62が圧縮変形しており、この付勢ゴム62の弾性力によって駆動子49,49がステージ11に付勢されている。超音波アクチュエータ2のステージ11への付勢力は、付勢ゴム62の弾性力によって決まる。
前記制御装置7は、外部からの動作指令を受けて、その動作指令に応じた周波数の交流電圧を動作指令に応じた位相差で端子電極56a,58aに印加する。
制御装置7は、前述の如く、アクチュエータ本体4、即ち、圧電素子ユニット40に縦振動と屈曲振動とを調和的に発生させて、駆動子49,49を図8に示すような周回運動させることで、ステージ11を移動させる。具体的には、圧電素子ユニット40の異常発熱を防止すべく、圧電素子ユニット40の縦振動と屈曲振動との共通の共振周波数よりも少し高い周波数の交流電圧が端子電極56a,58aに印加される。このとき、かかる交流電圧は、互いに位相が90°ずれた状態で端子電極56a,58aに印加される。
圧電素子ユニット40が、縦振動と屈曲振動との合成振動を行うと、駆動子49,49は圧電素子ユニット40の長手方向と短手方向とを含む平面内において略楕円運動を行う。こうすることで、駆動子49,49は、ステージ11との当接及び離間を周期的に繰り返しながら、ステージ11に対して摩擦力を介して圧電素子ユニット40の長手方向へ駆動力を付与しており、ステージ11はガイド12,12に沿って移動する。この圧電素子ユニット40の長手方向(ガイド12,12が延びる方向と一致する)が、駆動子49,49が駆動力を出力する方向である駆動方向に相当する。
詳しくは、圧電素子ユニット40が長手方向(縦振動の振動方向)に伸張するとき、一方(例えば、図12の左側)の駆動子49は、図12(b)に示すように、短手方向(屈曲振動の振動方向)においてステージ11側の領域を変位するため、ステージ11との間の摩擦力が増大し、この摩擦力によってステージ11を該長手方向における該一方の駆動子49が変位する側(図12の左側)へ移動させる。このとき、他方(図12の右側)の駆動子49は、該長手方向において一方の駆動子49とは逆向きに変位するが、該短手方向において反ステージ11側(ステージ11から離れる側)の領域を変位するため、ステージ11との摩擦力が減少した状態か又はステージ11から離れて摩擦力が作用しない状態であるため、ステージ11の移動にはほとんど影響を与えない。
一方、圧電素子ユニット40が長手方向に収縮するときは、他方(図12の右側)の駆動子49は、図12(c)に示すように、短手方向においてステージ11側の領域を変位するため、ステージ11との間の摩擦力が増大し、この摩擦力によってステージ11を該長手方向における該他方の駆動子49が変位する側(図12の左側)へ移動させる。このとき、一方(図12の左側)の駆動子49は、該長手方向において他方の駆動子49とは逆向きに変位するが、該短手方向において反ステージ11側の領域を変位するため、ステージ11との摩擦力が減少した状態か又はステージ11から離れて摩擦力が作用しない状態であるため、ステージ11の移動にはほとんど影響を与えない。この移動方向は、前述した、圧電素子ユニット40の伸張時における一方の駆動子49によるステージ11の移動方向と同じである。
こうして、2つの駆動子49,49は、位相が180°ずれた状態で交互にステージ11を所定の一方向へ移動させる。尚、前記交流電圧を位相を−90°ずらした状態で端子電極56a,58aに印加することによって、駆動子49,49が出力する駆動力を逆向きにすることができ、ステージ11を他方向へ移動させることができる。
尚、ステージ11の移動量、移動速度及び移動加速度は、端子電極56a,58aに給電する交流電圧の電圧値、周波数及び給電時間の少なくとも1つを調整する、又は端子電極56aと端子電極58aとに給電する各交流電圧の位相のずれを変更する等によって調整することができる。
このように、圧電素子ユニット40を振動させて駆動子49,49からステージ11へ駆動力を付与する際には、逆に、圧電素子ユニット40は駆動子49,49を介してステージ11から反力を受ける。尚、この反力の大きさは、駆動子49,49が出力する駆動力の大きさ、即ち、駆動子49,49の周回運動の大きさ、付勢ゴム62による駆動子49,49をステージ11へ付勢する付勢力の大きさ、駆動子49,49とステージ11との間の摩擦係数等によって決まる。
このステージ11からの反力を受ける結果、圧電素子ユニット40は、駆動子49,49が駆動力を出力する駆動方向、即ち、ステージ11の移動方向とは逆向きに変位する。
例えば、図13に示すように、ステージ11を駆動方向の一方側(図13における左側)に駆動するときには、圧電素子ユニット40は、該駆動方向の他方側(図13における右側)へ反力を受けて変位する。圧電素子ユニット40が駆動方向の他方側へ変位すると、支持ゴム61,61のうち駆動方向の他方側に位置する支持ゴム61が圧縮変形する。こうして、支持ゴム61が圧縮変形することで該支持ゴム61による弾性力が大きくなり、この弾性力とステージ11からの反力とのバランスがとれるところまで、圧電素子ユニット40は駆動方向他方側へ変位する。ステージ11からの反力が小さい場合には、このように該反力を駆動方向の他方側の支持ゴム61の弾性力で受け止めて、ステージ11に対して駆動方向一方側へ駆動力を付与することができる。
ここで、ステージ11からの反力が大きい場合には、ステージ11からの反力による圧電素子ユニット40の駆動方向他方側への変位がストッパ63によって受け止められ、このストッパ63が支点となって、圧電素子ユニット40の駆動力をステージ11へ付与することができる。つまり、ステージ11からの反力により圧電素子ユニット40が駆動方向他方側へ変位して該圧電素子ユニット40の短辺側面と第2短辺壁部53との隙間がストッパ63の厚みと一致したときには、圧電素子ユニット40とストッパ63と第2短辺壁部53とがこの順番で互いに当接し合うため、圧電素子ユニット40は駆動方向他方側へそれ以上変位することが制限される。つまり、支持ゴム61をストッパ63の厚みまで変形させる弾性力以上の反力については、ストッパ63によって受け止められる。ここでいう「制限」とは、駆動方向への変位を完全に禁止する必要はなく、駆動方向への変位を抑制するものであればよい。
このとき、駆動方向一方側の支持ゴム61はもともと圧縮変形しているため圧電素子ユニット40の駆動方向他方側への変位に伴って伸張するが、伸張してもなお圧縮変形した状態となるように、その自然長が設定されている。つまり、支持ゴム61の自然長は、前記長手方向の他方側において圧電素子ユニット40とストッパ63と第2短辺壁部53とが互いに当接し合った状態において、該長手方向の一方側における圧電素子ユニット40と第1短辺壁部52との隙間よりも大きな寸法に設定されている。その結果、圧電素子ユニット40が駆動方向他方側へ変位して該圧電素子ユニット40とストッパ63と第2短辺壁部53とが当接し合ったときであっても、支持ゴム61は圧電素子ユニット40の外部電極46と第1短辺壁部52の電極56との接触状態を維持したままとなり、両者の電気的導通を維持することができる。
尚、ステージ11を駆動方向の他方側(図13における右側)に駆動する場合も、同様の現象が起こる。
このように、ステージ11からの反力が小さいときには圧電素子ユニット40を支持ゴム61によって弾性的に支持する一方、ステージ11からの反力が所定値よりも大きいときには圧電素子ユニット40をストッパ63によって高い剛性で支持するため、圧電素子ユニット40の駆動力を駆動子49,49を介して効率良くステージ11に伝達させて該ステージ11を駆動することができる。また、圧電素子ユニット40の駆動方向一方側をストッパ63で支持しているときには、圧電素子ユニット40の駆動方向他方側が支持ゴム61によって弾性的に支持されているため、圧電素子ユニット40はその振動が阻害されることはない。
したがって、前記実施形態によれば、圧電素子ユニット40を長手方向両側から支持ゴム61,61で弾性的に支持すると共に、さらに圧電素子ユニット40の長手方向両側に該圧電素子ユニット40の該長手方向への変位を制限するストッパ63,63を設けることによって、圧電素子ユニット40をその振動を阻害することなく支持ゴム61,61で弾性的に支持することができると共に、ステージ11からの反力が大きいときには該反力をストッパ63で受け止めて圧電素子ユニット40の駆動力をステージ11へ確実に伝達させることができる。
このとき、ストッパ63により高い剛性で支持されるのは、ステージ11に駆動力を付与する上で支点とならなければならない圧電素子ユニット40における長手方向一方側の短辺側面だけであって、圧電素子ユニット40の長手方向他方側の短辺側面は支持ゴム61により弾性的に支持されている。そのため、圧電素子ユニット40は長手方向一方側への変位が制限されるものの、該長手方向への振動は制限されず、該長手方向への縦振動と短手方向への屈曲振動とを調和的に発生させることができる。その結果、駆動子49,49は、所望の駆動力を制限されることなく出力することができる。
また、前記実施形態では、ストッパ63を支持ゴム61よりも高い弾性率の材質で構成することによって、より大きな弾性力でステージ11からの反力を受け止めることができる。
さらに、本実施形態のように、支持ゴム61,61を導電性ゴムで構成して、支持ゴム61,61に圧電素子ユニット40の弾性支持だけでなく、圧電素子ユニット40とケース5の端子電極56a,58aとを電気的に導通させる機能も持たせる構成においては、圧電素子ユニット40がステージ11からの反力によって駆動方向一方側へ変位しても、その変位量はストッパ63によって制限されているため、駆動方向他方側における圧電素子ユニット40とケース5との間の間隔も制限される。その結果、圧電素子ユニット40とケース5との駆動方向における間隔が広くなり過ぎて、支持ゴム61が圧電素子ユニット40の外部電極46(47)又はケース5の電極56(58)と非接触状態となって両者の電気的導通を遮断してしまうという事態を防止することができ、圧電素子ユニット40とケース5の端子電極56a,58aとの電気的導通を維持することができる。
さらにまた、支持ゴム61をストッパ63の挿通孔63a内に配設するように構成すると共に、ストッパ63をケース5の長辺壁部54上に立設させたときに該支持ゴム61が圧電素子ユニット40の外部電極46(47)及びケース5の電極56(58)と当接する位置に位置するように該挿通孔63aの高さ(圧電素子ユニット40の短手方向における位置)を設定することによって、支持ゴム61の位置決めを容易に行うことができ、組立性を向上させることができる。そして、前記実施形態のように、支持ゴム61を導電性ゴムで構成して、該支持ゴム61,61によって圧電素子ユニット40の外部電極46,47とケース5の電極56,58とを電気的に導通させる構成においては、支持ゴム61による電気的導通を確実なものとすることができ、特に有効である。
《その他の実施形態》
本発明は、前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
前記実施形態では、ストッパ63,63の材質として、ケース5と同様の樹脂を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、シリコーンゴム等の弾性体でもよい。かかる場合には、圧電素子ユニット40がストッパ63と当接するまでは支持ゴム61のみによって圧電素子ユニット40を弾性的に支持し、圧電素子ユニット40がストッパ63と当接した後は該ストッパ63と支持ゴム61とで圧電素子ユニット40を弾性的に支持することになる。つまり、圧電素子ユニット40がストッパ63と当接した後は、該圧電素子ユニット40をストッパ63と支持ゴム61とで並列に弾性支持することになり、支持ゴム61のみで弾性支持していたときよりも大きな弾性力で圧電素子ユニット40を支持することができる。その結果、圧電素子ユニット40をその振動を阻害することなく弾性的に支持することができると共に、ステージ11の反力に耐えて駆動力をステージ11に十分に出力することができる支持構造を実現することができる。ただし、アクチュエータ本体4である圧電素子ユニット40を駆動方向へ弾性的に支持する支持ゴム61,61よりも高い弾性率を有する材質であることが好ましい。そうすることで、より大きな弾性力でステージ11からの反力を受け止めることができる。
また、支持ゴム61とストッパ63との形状及び配置は、前記実施形態に限られるものではない。すなわち、支持ゴム61をストッパ63に形成した挿通孔63a内に挿通させる必要はなく、支持ゴム61で圧電素子ユニット40を弾性的に支持することができ且つ、圧電素子ユニット40が駆動方向に或る程度変位したら当接してその変位を制限することができる形状及び配置であれば、任意の配置及び形状を採用することができる。ただし、前記実施形態によれば、支持ゴム61をストッパ63に形成した挿通孔63a内に挿通させて、圧電素子ユニット40とケース5との間に介設させることによって、支持ゴム61を位置決めすることができ、支持ゴム61を圧電素子ユニット40の外部電極46(47)及びケース5の電極56(58)に確実に当接させることができる。
さらに、前記実施形態では、ストッパ63がケース5や圧電素子ユニット40と別体で形成されているが、これに限られるものではない。すなわち、ストッパ63とケース5とが一体的に、あるいは、ストッパ63と圧電素子ユニット40とが一体的に形成されていてもよい。例えば、ストッパ63とケース5とが一体的に形成される構成としては、圧電素子ユニット40の短辺側面と対向する部分であって支持ゴム61が当接しない部分に圧電素子ユニット40側に突出する突出部を設け、該突出部でストッパ(当接部材)を構成してもよい。かかる構成の場合、圧電素子ユニット40は、突出部と当接するまでは、支持ゴム61により弾性的に支持された状態で駆動方向に変位可能である一方、駆動方向への変位が大きくなり圧電素子ユニット40が突出部に当接すると、駆動方向へそれ以上変位することが制限される。その他にも、ケース5の第1及び第2短辺壁部にケース5の内側へ開口する、支持ゴム61を配設するための有底の配設穴を形成する構成であってもよい。かかる構成の場合、圧電素子ユニット40は、第1又は第2短辺壁部52,53に当接するまでは、支持ゴム61により弾性的に支持された状態で駆動方向に変位可能である一方、駆動方向への変位が大きくなり圧電素子ユニット40が第1又は第2短辺壁部52,53に当接すると、駆動方向へそれ以上変位することが制限される。同様に、ストッパ63と圧電素子ユニット40とが一体的に形成される構成としては、圧電素子ユニット40の短辺側面における支持ゴム61が当接しない部分に第1又は第2短辺壁部52,53側に突出する突出部を設けて、該突出部でストッパを構成してもよい。かかる構成の場合、圧電素子ユニット40は、突出部が第1又は第2短辺壁部52,53に当接するまでは、支持ゴム61により弾性的に支持された状態で駆動方向に変位可能である一方、駆動方向への変位が大きくなり圧電素子ユニット40の突出部が第1又は第2短辺壁部52,53に当接すると、それ以上駆動方向へ変位することが制限される。このように、当接部材は、支持ゴム61により弾性的に支持された状態での圧電素子ユニット40の駆動方向への変位を或る程度は許容しつつ、その変位が所定値となると、圧電素子ユニット40のそれ以上の駆動方向への変位を制限する構成であれば、任意の構成を採用することができる。
前記実施形態では、支持ゴム61が円柱形状に形成され、シリコーンゴムに金属薄膜層を介設させた構造となっているが、これに限られるものではない。例えば、シリコーンゴム等の弾性体に金属粒子を混入した導電性ゴムであってもよい。また、その形状も、円柱形状に限定されるものではなく、直方体等の任意の形状を採用することができる。
また、前記実施形態では、超音波アクチュエータ2を、アクチュエータ本体4に長手方向への縦振動の1次モードと屈曲振動の2次モードとを調和的に発生させるように構成したが、これに限られるものではない。これ以外の振動又はモードを発生させるものであってもよく、アクチュエータ本体4を振動させて駆動子49,49とステージ11との間の摩擦力を介して駆動力を出力する振動型アクチュエータであれば任意の構成を採用することができる。
また、超音波アクチュエータ2は、前記の構成に限られるものではない。例えば、前記支持ゴム61,61及び付勢ゴム62を介して圧電素子ユニット40に給電する構成ではなく、リード線を圧電素子ユニット40に接続して給電する構成でもよい。また、圧電素子ユニット40の振動のノード部(節の部分)を非弾性部材で支持する構成であってもよい。さらには、図14に示すように、圧電素子ユニット40の一方の短辺側面に1つの駆動子49が設けられた超音波アクチュエータ202を採用してもよい。かかる構成であっても、圧電素子ユニット40が長手方向への縦振動の1次モードと屈曲振動の2次モードとの合成振動を行うことによって駆動子49が周回運動を行い、ステージ11との間の摩擦力を介して、該ステージ11を所定の可動方向(短手方向と平行な方向)へ移動させることができる。さらにまた、アクチュエータ本体4は圧電素子ユニット40で構成されているが、金属などの基板に圧電素子を貼り付けた構成や、金属などで共振器を形成し、圧電素子を挟み込んだ構成であってもよい。この場合、圧電素子を含んで構成された共振器がアクチュエータ本体を構成する。
さらに、前記実施形態では、超音波アクチュエータ2を基台に固定すると共に、駆動子49,49を移動可能なステージ11に当接させて、該超音波アクチュエータ2を作動させることで該ステージ11を駆動させているが、図15に示すように、超音波アクチュエータ2をステージに固定する構成としてもよい。詳しくは、駆動装置301は、互いに平行な状態で基台に固定されたガイド13,13と、該ガイド13,13に摺動自在に取り付けられたステージ14と、超音波アクチュエータ2とを備えている。該ガイド13,13のうちの一方のガイド13には、該ガイド13に固定された当接部材13aが設けられている。一方、ステージ14には、アクチュエータ取付部14aが設けられている。そして、超音波アクチュエータ2は、駆動子49,49が該ガイド13の当接部材13aに当接する状態で、該ステージ14のアクチュエータ取付部14aにケース5が取り付けられている。この状態で、超音波アクチュエータ2を作動させると、駆動子49,49は当接部材13aに対して駆動力を出力するが、該当接部材13aは固定されているため、超音波アクチュエータ2自体が当接部材13aに対して相対的にガイド13,13の長手方向に振動する。その結果、アクチュエータ取付部14aを介してケース5と連結されたステージ14がガイド13,13の長手方向に駆動される。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、振動方向が互いに異なる複数の振動を発生させるアクチュエータ本体をその駆動方向において弾性的に支持する振動型アクチュエータについて有用である。
本発明の実施形態に係る超音波アクチュエータの概略構成を示す概略正面図である。 駆動装置の斜視図である。 超音波アクチュエータの斜視図である。 圧電素子ユニットの分解斜視図である。 アクチュエータ本体の概略構成を示す概略正面図である。 アクチュエータ本体の長手方向への縦振動の1次モードによる変位を示す概念図である。 アクチュエータ本体の屈曲振動の2次モードによる変位を示す概念図である。 アクチュエータ本体の動作を示す概念図である。 超音波アクチュエータの概略断面図である。 支持ゴムの斜視図である。 支持ゴム及びストッパの斜視図である。 超音波アクチュエータによるステージの駆動を説明するための概念図であって、(a)は駆動前の状態、(b)はアクチュエータ本体が長手方向に伸張することで一方の駆動子によってステージを駆動する状態、(c)はアクチュエータ本体が長手方向に収縮することで他方の駆動子によってステージを駆動する状態を示す。 アクチュエータ本体が駆動方向他方側へ変位したときの状態を示す、駆動装置の概略正面図である。 その他の実施形態に係る超音波アクチュエータの斜視図である。 その他の実施形態に係る駆動装置の斜視図である。
符号の説明
2 超音波アクチュエータ(振動型アクチュエータ)
4 アクチュエータ本体
46 外部電極(給電電極)
47 外部電極(給電電極)
49 駆動子
5 ケース
61 支持ゴム(弾性支持体)
63 ストッパ(当接部材)

Claims (8)

  1. 圧電素子を用いて構成され、振動方向が互いに異なる複数の振動を発生させるアクチュエータ本体と、
    前記アクチュエータ本体に設けられて該アクチュエータ本体の振動に従って動作することで所定の駆動方向への駆動力を出力する駆動子と、
    前記アクチュエータ本体を収容するケースと、
    前記アクチュエータ本体と前記ケースとの間に設けられて、該アクチュエータ本体を該ケースに対して前記駆動方向に弾性支持する弾性支持体と、
    前記アクチュエータ本体と前記ケースとの間に設けられて、前記アクチュエータ本体が前記駆動方向における所定の範囲内で変位するときには該アクチュエータ本体の該駆動方向への変位を制限せず、該アクチュエータ本体が該所定の範囲を超えて変位するときに少なくとも該アクチュエータ本体及び該ケースの一方と当接することによって該アクチュエータ本体の該駆動方向への変位を制限する当接部材とを備える振動型アクチュエータ。
  2. 圧電素子を用いて構成され、振動方向が互いに異なる複数の振動を発生させるアクチュエータ本体と、
    前記アクチュエータ本体に設けられて該アクチュエータ本体の振動に従って動作することで所定の駆動方向への駆動力を出力する駆動子と、
    前記アクチュエータ本体を収容するケースと、
    前記アクチュエータ本体と前記ケースとの間に設けられて、該アクチュエータ本体を該ケースに対して前記駆動方向に弾性支持する弾性支持体と、
    前記アクチュエータ本体と前記ケースとの間に設けられて、前記アクチュエータ本体が前記駆動方向に変位するときに少なくとも該アクチュエータ本体及び該ケースの一方と当接することによって該アクチュエータ本体の該駆動方向への変位を制限する当接部材とを備え、
    前記弾性支持体は、前記アクチュエータ本体を前記駆動方向における両側から支持すると共に、
    前記当接部材は、前記アクチュエータ本体に対して前記駆動方向の両側に設けられている振動型アクチュエータ。
  3. 前記アクチュエータ本体は、前記駆動方向の何れか一方に変位して前記当接部材と当接することで該駆動方向の一方への変位が制限されているときに、前記駆動方向の他方側の部分が前記弾性支持体で弾性的に支持されている請求項に記載の振動型アクチュエータ。
  4. 圧電素子を用いて構成され、振動方向が互いに異なる複数の振動を発生させるアクチュエータ本体と、
    前記アクチュエータ本体に設けられて該アクチュエータ本体の振動に従って動作することで所定の駆動方向への駆動力を出力する駆動子と、
    前記アクチュエータ本体を収容するケースと、
    前記アクチュエータ本体と前記ケースとの間に設けられて、該アクチュエータ本体を該ケースに対して前記駆動方向に弾性支持する弾性支持体と、
    前記アクチュエータ本体と前記ケースとの間に設けられて、前記アクチュエータ本体が前記駆動方向に変位するときに少なくとも該アクチュエータ本体及び該ケースの一方と当接することによって該アクチュエータ本体の該駆動方向への変位を制限する当接部材とを備え、
    前記アクチュエータ本体には、前記圧電素子と電気的に接続された給電電極が設けられ、
    前記弾性支持体は、導電性ゴムで構成され、前記給電電極と当接して前記アクチュエータ本体を弾性的に支持すると共に該給電電極に給電するための給電端子となる振動型アクチュエータ。
  5. 前記当接部材は、前記弾性支持体よりも弾性率が高い請求項1乃至4の何れか1つに記載の振動型アクチュエータ。
  6. 前記アクチュエータ本体は、長手方向及び該長手方向に直交する短手方向を有する形状をしており、
    前記複数の振動は、前記アクチュエータ本体の前記長手方向への縦振動と前記短手方向への屈曲振動である請求項1乃至5の何れか1つに記載の振動型アクチュエータ。
  7. 前記駆動方向は、前記アクチュエータ本体の前記長手方向と一致する請求項6に記載の振動型アクチュエータ。
  8. 前記駆動方向は、前記アクチュエータ本体の前記短手方向と一致する請求項6に記載の振動型アクチュエータ。
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