JP4309736B2 - 振動波リニアモータ - Google Patents

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Description

本発明は、超音波振動子による振動波を用いた振動波リニアモータに係わり、特に簡単な構成で小型化を可能にした振動波リニアモータに関する。
近年、電磁型モータに代わる新しいモータとして超音波モータ(振動波モータ)が注目されている。この超音波モータは、従来の電磁型モータに比べて、a:ギヤ無しで低速高推力が得られる。b:保持力が大きい。c:ストロークが長く高分解能である。d:静穏性に富んでいる。e:磁気的ノイズを発生せずノイズの影響も受けない、などの利点を有している。
このような利点を有する従来の超音波モータとしては、本出願人によって、超音波振動子を用いた一つの基本形としてのリニア型の超音波モータが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
また、上記の特性を生かし、振動子をレンズ保持部材である鏡枠に一体に設け振動子により固定軸に対して鏡枠を進退させるようにして、超音波モータをカメラの鏡枠の進退移動用の駆動源として用いることが提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
また、超音波モータを使用したカード搬送装置も提案されている。この超音波モータは、多重モード振動をするリング状の振動板と、この振動板をガイドする溝が形成された一対のガイドレールとを備えている。そして、一方のガイドレールには可動レールが配置され、この可動レールを振動板に圧接している。これにより、振動板を振動させることで振動板がガイドレールに沿って直線的に移動するというものである。(例えば、特許文献3参照。)
また、振動体と披駆動部である軸を圧接ローラを用いて圧接し、振動体を超音波振動させることで軸を直線的に移動させるリニア超音波モータも提案されている。そして、振動体と軸部の圧接部において、振動体の断面形状をV字状や円弧状にする旨が記載されてい
る。(例えば、特許文献4参照。)
特開平07−163162号公報(段落[0035]〜段落[0040]、図7、図18) 特開平08−179184号公報([要約]、図1) 特開平04−069072号公報([第3頁左欄第20行目〜第4頁左欄第13行目、第1図、第3図) 特開平09−149664号公報([要約]、図1)
しかしながら、特許文献1の発明は、超音波モータの一つの基本形を示したものであり、図7から看ても判明するように振動子に比較して駆動方式が大掛かりであり超音波モータ全体が大型化している。したがって構成を小型化する考慮の余地が残されている。
また、特許文献2の発明は、超音波モータが他の装置からの独立体でなく振動子がレンズ保持部材の鏡枠と一体に設けられ、鏡枠をガイドする長軸に振動子が駆動係合している点で、設計上の自由度が制約される虞がある。
また、特許文献3の発明は、リング体を2分する上下2つの扇型の振動体の特定個所においてレールに接触する必要があるため、組み付け時に精密な位相合わせが必要となり技術的に面倒である。また、リング状の振動板を用いているためリング状の振動板が2本のレールを含む平面内で回転しないように回転止め装置が必要であり、装置の小型化と低コスト化を阻害するという問題を有している。
そして、特許文献4の発明は、軸体と振動子との係合に圧接ローラが必要なため構造が大掛かりであり、この場合も装置の小型化、低コスト化が困難である。また、振動体の両端に駆動接触部を配置した場合については何らの考慮もなされていない。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、簡単な構成で小型化を可能にした振動波リニアモータを提供することである。
先ず、本発明における第1の発明の振動波リニアモータは、圧電体部を含んで構成される振動子本体と該振動子本体の対向する2面にそれぞれ設けられた駆動接触部とを有する振動子と、上記振動子を、上記駆動接触部を介して狭持する第1及び第2の規制部材と、上記第2の規制部材を上記上記第1の規制部材に向けて相対的に付勢し、上記第2の規制部材から上記第1の規制部材に向いた押圧力を発生させる押圧手段と、上記第1の規制部材を固定して保持すると共に、上記第2の規制部材を上記押圧力の方向に移動可能に保持する保持手段と、を備え、上記振動子本体への電圧印加により発生する振動を上記駆動接触部が駆動力に変換することにより、上記振動子と上記2つの規制部材とが相対的に移動する振動波リニアモータであって、上記振動子の移動に伴って上記第1の規制部材と上記第2の規制部材との間に発生する傾きφは、上記第1または第2の規制部材のうちの一方の規制部材が接触する上記駆動接触部と上記振動子上のその他の部分とを結んでなる直線と、上記一方の規制部材に相対する他方の規制部材とが成す傾きθよりも小さくなるように構成される。
上記振動子は、例えば上記対向する2面にそれぞれ少なくとも2個の上記駆動接触部を有するように構成され、また、例えば上記対向する2面のうち一方の面には少なくとも1個、他方の面には少なくとも2個以上の上記駆動接触部を有するように構成される。
この振動波リニアモータは、例えば上記振動子の上記規制部材に対する相対的移動方向における移動範囲を制限する第1の制限手段を有するように構成される。
この場合、上記第1の制限手段は、例えば上記保持手段または上記第1または第2の規制部材に固定されていることが好ましく、また、例えば上記保持手段または上記第1または第2の規制部材の一部が兼ねるようにしてもよい。
また、上記振動波リニアモータにおいて、上記第1の制限手段は、上記傾きφが上記傾きθよりも小さい範囲になるように上記振動子の移動範囲を制限するように構成され、また、例えば上記押圧手段は、上記第2の規制部材の2点に対して上記押圧力を作用させ、上記第1の制限手段は、上記振動子の相対的移動方向において当該2点の外側に上記駆動接触部がはみ出さないように上記振動子の移動範囲を制限するように構成される。
また、上記振動波リニアモータにおいて、例えば上記振動子は、上記対向する2面にそれぞれ少なくとも2個の上記駆動接触部を有し、上記押圧手段は、上記第2の規制部材の2点に対して上記押圧力を作用させ、上記第1の制限手段は、上記振動子の相対的移動方向において上記2点に作用する押圧力の均衡位置を、上記駆動接触部が挟む範囲に上記振動子の移動を制限するように構成される。
また、上記振動波リニアモータにおいて、例えば上記第2の規制部材の押圧方向への移動を制限する第2の制限手段を有するように構成される。
上記第2の制限手段は、例えば上記保持手段に固定されているように構成され、また、例えば上記保持手段の一部が兼ねるように構成され、また、例えば上記傾きφが上記傾きθよりも小さい範囲で上記第2の規制部材の移動を許容するように構成される。
また、この振動波リニアモータは、上記振動子の移動に伴って上記第1の規制部材と上記第2の規制部材との間に発生する傾きφまたはそれを算出可能なパラメータを検出し、該傾きφが、上記傾きθよりも小さくなるように、上記押圧手段を制御する制御手段をさらに有して構成される。
次に、本発明における第2の発明の振動波リニアモータは、圧電体部を含んで構成される振動子本体と、該振動子本体に対向する2面にそれぞれ設けられた駆動接触部とを有する振動子と、上記振動子を、上記駆動接触部を介して狭持する第1及び第2の規制部材と、上記第2の規制部材を上記第1の規制部材に向けて相対的に付勢し、上記第2の規制部材から上記第1の規制部材に向いた押圧力を発生させる押圧手段と、上記第1の規制部材を固定して保持すると共に、上記第2の規制部材を上記押圧力の方向に移動可能に保持する保持手段と、を備え、上記振動子本体への電圧印加により発生する振動を上記駆動接触部が駆動力に変換することにより、上記振動子と上記2つの規制部材とが相対的に移動する振動波リニアモータであって、上記振動子の相対的な移動に伴って発生する上記第1の規制部材に対する上記第2の規制部材の変位を、所定の範囲に限定する規制部材変位限定手段をさらに有して構成される。

上記規制部材変位限定手段は、例えば上記振動子の相対的な移動の範囲を所定の範囲に限定することにより、上記第2の規制部材の変位を限定するように構成され、また、例えば上記振動子の相対的な移動の範囲を所定の範囲に制御することにより、上記第2の規制部材の変位を限定するように構成され、また、例えば上記規制部材の変位を制限する部位を有して構成される。
また、この振動波リニアモータは、圧電体部を含んで構成される振動子本体と該振動子本体の対向する2面にそれぞれ設けられた駆動接触部とを有する振動子と、上記振動子を、上記駆動接触部を介して狭持するの第1及び第2の規制部材と、上記第2の規制部材を上記第1の規制部材に向けて相対的に付勢し、上記第2の規制部材から上記第1の規制部材に向いた押圧力を発生させる押圧手段と、上記第1の規制部材を固定して保持すると共に、上記第2の規制部材を上記押圧力の方向に移動可能に保持する保持手段と、を備え、上記振動子本体への電圧印加により発生する振動を上記駆動接触部が駆動力に変換することにより、上記振動子と上記2つの規制部材とが相対的に移動する振動波リニアモータであって、上記第1または第2の規制部材のうちの一方の規制部材が接触する上記駆動接触部と上記振動子上のその他の部分とを結んでなる直線と、上記一方の規制部材に相対する他方の規制部材とが成す傾き角度θは、所定の傾き角度より大きくなるように構成される。
上記所定の傾き角度は、例えば上記第1又は第2の規制部材の長さ、上記押圧手段の有するバネ定数、該押圧手段の初期位置と上記第2の規制部材と上記駆動接触部との接触点を通り上記第1の規制部材に平行な線との距離、上記第2の規制部材と上記駆動接触部との接触点を通り上記第1の規制部材に平行な線と上記第2の規制部材の両端部周面上部との距離、及び上記第2の規制部材の押圧均衡位置から上記駆動接触部との接触点までの距離によって定まる最大値であるように構成される。
この場合、上記最大値は、例えば上記第1又は第2の規制部材の長さを2l、上記押圧手段の有するバネ定数をk、該押圧手段の初期位置と上記第2の規制部材と上記駆動接触部との接触点を通り上記第1の規制部材に平行な線との距離をx0 、上記第2の規制部材と上記駆動接触部との接触点を通り上記第1の規制部材に平行な線と上記第2の規制部材の両端部周面上部との距離をd1 及びd2 、並びに上記第2の規制部材の押圧均衡位置から上記駆動接触部との接触点までの距離をzとして得られる式
で求められる角度φの最大値であるように構成される。
本発明は、振動波リニアモータの二つのガイド軸のうち可動ガイド軸の傾きをφとし、傾いた可動ガイド軸が振動子の駆動接触部以外の部分に接触する角度をθとして、θ>φとなるように各部を設計し、又は振動子の移動量を制限し、又は可動ガイド軸の傾きを制限するので、ガイド軸と振動子の不要な部分での接触を防止することができ、これにより振動波リニアモータの駆動力の信頼度が高まると共に寿命を可及的に長期化させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
<振動波リニアモータ搭載のレンズ装置>
図1(a) は、本発明の振動波リニアモータを搭載したレンズ装置を示す外観斜視図であり、同図(b) は、同図(a) に示すレンズ装置のA−A´矢視断面を同図(a) の矢印a方向から見た図であり、レンズユニット各部の概略の構成を示している。
尚、図1(a) には、レンズ装置1と共に例えばカメラなどの本体装置のハウジング内に組み込まれるこのレンズ装置1の各部の駆動を制御する制御回路を備えた回路基板2の一部も共に示している。
同図(a) に示すレンズ装置1は、特には図示しない本体装置のハウジングの撮影レンズ窓から撮影光軸O1(図では鉛直方向で示している)に沿ってレンズL1に入射する被写体からの光束を、レンズL1と一体なプリズムによって、水平方向にほぼ直角に(図では斜め右上方向に)折れ曲がるように反射させる。このレンズ装置1は、上記折り曲げられた同図(b) に示す第2の光軸O2に沿って、上記の入射光束を、レンズ装置1の端部(図では斜め右上方向端部)に配設されている例えばCCDなどからなる撮像素子14まで導いて撮像画像を生成する。
同図(b) に示すように、レンズ装置1の内部には、上記水平方向に折り曲げられた第2の光軸O2に沿って、レンズL1及びレンズL2からなる第1の固定レンズ部8、レンズL3及びレンズL4からなる第1の移動レンズ部9、レンズL5、レンズL6及びレンズL7からなる第2の移動レンズ部11、レンズL8からなる第3の移動レンズ部12、並びにレンズL9からなる第2の固定レンズ部13で構成される複数のレンズを備えている。そして、これらのレンズ群の終端には撮像素子14が配置されている。
上記第1の固定レンズ部8のレンズL1は、上述した撮影レンズ窓から撮影光軸O1に沿って入射する被写体からの光束をほぼ90°水平方向に反射して折り曲げて、第2の光軸O2に沿って光束の進路を変更するプリズムと一体化されており、レンズ2と共に第1の固定鏡枠部15に保持されてレンズ装置1内で固定されている。また、上記第2の固定レンズ部13は、第2の固定鏡枠部16に保持されてレンズ装置1内で固定されている。
上記第1の固定鏡枠部15と第2の固定鏡枠部16は、第2の光軸O2に対し垂直な面で切られた断面がほぼL字形状を成す後述する金属フレームの長手方向の端部に一体的に樹脂成形により形成されている。
これら第1の固定鏡枠部15と第2の固定鏡枠部16との間に、上記第1の移動レンズ部9を保持する第1の移動鏡枠17、第2の移動レンズ部11を保持する第2の移動鏡枠18、及び第3の移動レンズ部12を保持する第3の移動鏡枠19が配置されている。
上記第1の移動鏡枠17、第2の移動鏡枠18、及び第3の移動鏡枠19は、上記の第1の移動レンズ部9、第2の移動レンズ部11及び第3の移動レンズ部12を、上記のレンズL1(以下、プリズムL1ともいう)によりほぼ直角に折り曲げられた第2の光軸O2に沿って、それぞれ独立に移動可能に保持している。
上記第1の移動レンズ部9及び第2の移動レンズ部11は、このレンズ装置1の光学系の第2の光軸O2に沿って入射する被写体の光束の焦点距離を変化させるために設けられている。換言すれば、これら第1の移動レンズ部9及び第2の移動レンズ部11を保持する第1の移動鏡枠17及び第2の移動鏡枠18は、レンズ系のズーム比調節用のために設けられている。
これら第1の固定鏡枠部15と第2の固定鏡枠部16との間に、上記第1の移動レンズ部9を保持する第1の移動鏡枠17、第2の移動レンズ部11を保持する第2の移動鏡枠18、及び第3の移動レンズ部12を保持する第3の移動鏡枠19が配置されている。
上記第1の移動鏡枠17、第2の移動鏡枠18、及び第3の移動鏡枠19は、上記の第1の移動レンズ部9、第2の移動レンズ部11及び第3の移動レンズ部12を、上記のレンズL1(以下、プリズムL1ともいう)によりほぼ直角に折り曲げられた第2の光軸O2に沿って、それぞれ独立に移動可能に保持している。
上記第1の移動レンズ部9及び第2の移動レンズ部11は、このレンズ装置1の光学系の第2の光軸O2に沿って入射する被写体の光束の焦点距離を変化させるために設けられている。換言すれば、これら第1の移動レンズ部9及び第2の移動レンズ部11を保持する第1の移動鏡枠17及び第2の移動鏡枠18は、レンズ系のズーム比調節用のために設けられている。
また、第3の移動レンズ部12は、上記の光束が撮像素子14上に結像する焦点調節のために設けられている。換言すれば、この第3の移動レンズ部12を保持する第3の移動鏡枠19は、第2の光軸O2方向に移動自在な合焦用の鏡粋として設けられている。
また、上記第1の移動レンズ部9と第2の移動レンズ部11の間の21は、絞り位置を示している。
また、このレンズユニットは、上下の厚み(実際には撮影用のレンズユニットとしては奥行き方向の厚みとなる)を極力薄くするように、径の比較的大きなレンズL2、L5、L8を含む第1の固定レンズ部8、第2の移動レンズ部11、第3の移動レンズ部12をそれぞれ保持する第1の固定鏡枠部15、第2の移動鏡枠18、第3の移動鏡枠19の枠壁の、第2の光軌O2に対し上下方向の一方の一部又は全部(図1(b) の例では下方のレンズ下端部に対応する部分)が切り欠かれて、切欠部15−1、18−1、19−1が形成されている。
そして、この切り欠かれて枠壁が欠如した分だけ強度が弱くなる鏡枠の、第1の固定鏡枠15のように特に他に補強部分を持たない第2、第3の移動鏡枠18、19については、上記の切り欠き部に第2の光軸O2を挟んで対向する側、つまり上側の枠壁に、外部に突出する後述する凸部を設けている。図において、第2、第3の移動鏡枠18,19の上側枠壁がやや厚く見えるのは、上記凸部の断面を示しているためである。
また、更に、第3の移動鏡枠19については、全体が左右に薄くて弱いので、上記の凸部による補強だけでは不十分の虞があるので、レンズL8の下部側に形成されている切欠部19−1の反対側に形成されているレンズ胴付部から、レンズL8の有効光線の範囲外となる左方面の周囲に回り込むように、突設部19−2が設けられている。
図2は、上記のレンズ装置1を、上方から見た分解斜視図である。
図3は、同じく上記レンズ装置1を天地を逆にして下方から見た分解斜視図である。尚、上記の図2及び図3には、図1(a),(b) に示した構成と同一の構成部分には図1(a),(b) と同一の番号を付与して示している。
上記の図2及び図3に示すように、レンズ装置1は、主固定鏡枠22を備えている。この主固定鏡枠22の内外に図2又は図3に示す全ての構成要素が組み付けれて収納されたとき、全体が、対向する長方形の2つの主面と該2つの主面に挟まれた扁平な空間内に構成要素が詰め込まれてなる装置本体の図1(a) に示す外形形状を形成する。
上記の主固定鏡枠22は、上記2つの主面の少なくとも一方の主面を形成する金属フレーム23aを備えている。このレンズ装置1の構成において、他方の主面は開放されている。この金属フレーム23aで形成される一方の主面と開放されている他方の主面とで挟まれた扁平な空間の長手方向の一方の側面も、一方の主面の金属フレーム23aからほぼ直角に連設される金属フレーム23bで構成される。
また、短手方向の一方の側面(図2、図3では斜め左下方の短手方向側面)も上記主面の金属フレーム23a及び長手方向側面の金属フレーム23bにそれぞれほぼ直角に連設される金属フレーム23cで構成される。
これにより、金属フレーム23(23a、23b)は、長手方向(前述した折り曲げられた第2の光軸O2方向でもある)に直角な断面が、1つの主面と長手方向の1つの側面からなるL字型のフレームを構成し、少量の材料で剛性を形成する理想的な構造のフレームとなっている。
この金属フレーム23の長手方向の両端部には、それぞれ金属フレーム23にアウトサート成形により一体成型された固定成形部が形成されている。これら2つの固定成形部が、図1(b) にも示した第1の固定鏡枠部15と第2の固定鏡枠部16である。
そして、第1の固定鏡枠部15は図1(b) にも示したプリズムL1及び図2と図3には図示を省略しているがレンズL2が保持されて固定される。また第2の固定鏡枠部16には、これも図2と図3には図示を省略しているが図1(b) に示したレンズL9が保持されて固定される
これら第1の固定鏡枠部15と第2の固定鏡枠部16との間に、図1(b) にも示した3つの移動鏡枠(第1の移動鏡枠17、第2の移動鏡枠18、及び第3の移動鏡枠19)が配置される。
これら3つの移動鏡枠及び上記2つの固定鏡枠には、それぞれレンズを保持して固定する接着剤が周囲にあふれ出ないようにする接着剤溜まり部24(図2参照)が形成されている。この接着剤溜まり部24は、固定されるレンズの周面と鏡枠との間に形成されている僅かな間隙である。
尚、第3の移動鏡枠19及び第2の固定鏡枠部16の接着剤溜まり部は図では陰になって見えない。また、第1の固定鏡枠部15の接着剤溜まり部も図では定かに見えないが、レンズL1と一体なプリズムの側面に対応する部分に設けられている。
上記3つの移動鏡枠が組み込まれるに先立って、ズーム用シャフトカム25が、主固定鏡枠22の開放側の長手方向側面の且つ第1の固定鏡枠部15の側部に近接して配置される。ズーム用シャフトカム25は、カム部のカム溝が設けられた周面を形成する太径部と、太径部の両端から同軸に突設された細径部26(26a、26b)を有しており、撮像素子14とは反対側端部に突設されている細径部26aにはギア27が固設されている。
ズーム用シャフトカム25は、第1の固定鏡枠部15の金属フレーム23cとの一体化融着部に形成されている軸受嵌合孔28内に一方の細径部26aを一旦挿通した後、図の斜め右方に引きながら他方の細径部26bを図では陰になって見えない第1の固定鏡枠部15に形成されている軸受け孔に嵌入させ、一方の細径部26aを軸受嵌合孔28内において軸受29と係合させる。これによりズーム用シャフトカム25は第1の固定鏡枠部15に対し回転可能に支持される。
ズーム用シャフトカム25の一方の細径部26aの突端には更に径の小さな凸部31が形成されており、この凸部31は、一方の細径部26aが軸受29と係合したとき軸受29から上方外部に突出する。この凸部31を付勢板バネ32により押し付勢されることにより、ズーム用シャフトカム25は上下の軸受けに位置決めされて安定して保持される。
付勢板バネ32には、ほぼ四角な本体部から切り目によって一部を分離され下方に折り曲げられ更にその先端を水平に折り曲げられて形成された3個の曲がり足部32−1と、本体部中央を切り欠いて形成された止め切片32−2、及び本体部から一体に延設された付勢バネ部32−3とから構成されている。
他方、金属フレーム23c側には、上記付勢板バネ32の3個の曲がり足部32−1に対応する位置に、3個の切欠部33が形成され、これら3個の切欠部33に囲まれたほぼ中央に、上記付勢板バネ32の止め切片32−2に対応する凸部34が形成されている。
付勢板バネ32の3個の曲がり足部32−1を金属フレーム23cの3個の切欠部33に係合させながら、付勢板バネ32の本体部が金属フレーム23c側に押し込まれると、止め切片32−2の先端が凸部34の周面に係止することにより、付勢板バネ32が金属フレーム23cの外面に位置固定され、その付勢バネ部32−3の先端部によりズーム用シャフトカム25の凸部31が押し付勢されて、位置決めされる。
これにより、ズーム用シャフトカム25は、その中心軸が主固定鏡枠22の長手方向すなわち第2の光軸O2に平行する向きで、第1の固定鏡枠部15に保持されるプリンズムL1の近傍に配置され、少なくとも軸方向での一部分がプリンズムL1の側面に隣接するように配置される。
続いて、ズーム用モータユニット35が、レンズ(プリズム)L1の反射面裏側を保持する第1の固定鏡枠部15の斜面と金属フレーム23cによりに形成される略三角柱形状の空間部(図3参照)に配置され、その減速ギア列36がズーム用シャフトカム25のギア27に係合する。このズーム用モータユニット35は、ギア軸固定部37及び止め板固定部38の2箇所の止め部(図3参照)が、第1の固定鏡枠部15に形成されている位置決め孔39及び止め孔41にネジ止めされることによって第1の固定鏡枠部15に固定される。
上記に続いて、主固定鏡枠22に、絞り・シャッタユニット42が組み付けられる。絞り・シャッタユニット42は(以下、図2参照)、第2の光軸O2を形成する反射光の通過光量を規制する絞りとシャッタを備えた絞り・シャッタ部43と、この絞り・シャッタ部43の絞りとシャッタとをそれぞれ機械的に駆動するロータリーソレノイド44及び45を備えている。
絞り・シャッタ部43は図1(b) に示した絞りの位置21に配置され、2個のロータリーソレノイド44及び45はズーム用シャフトカム25の下方に配置される。
更に、この絞り・シャッタユニット42の下方に、第3の移動鏡枠19を移動駆動するための振動波リニアモータ46と磁気センサユニット47とが、主固定鏡枠22の短手方向に並んで重なるようにして配置される。
これにより、振動波リニアモータ46は、ズーム用シャフトカム25の軸の延長方向の位置で且つ撮像面側に配置される。
磁気センサユニット47は(図3参照)、磁気センサホルダ48、磁気センサ49、磁気スケール51、及び付勢バネ52を備えている。
尚、上記の振動波リニアモータ46と、磁気センサユニット47については更に詳しくは後述する。
このように、上述した各部材が配置された後、図1(b) に示した移動レンズ部9、11、及び12(図2と図3には図示を省略)をそれぞれ接着剤で固定された第1の移動鏡枠17、第2の移動鏡枠18、及び第3の移動鏡枠19が組み付けられる。
これらの第1の移動鏡枠17、第2の移動鏡枠18、及び第3の移動鏡枠19に保持される図1(b) に示した移動レンズ部9、11及び12の各レンズL3〜L8は、図1(b) では側断面図のため定かではないが、レンズは図1(a) に示すレンズ装置1に対して上下(図1(b) でも上下)を切除されて上下の周面が平坦な周面を形成して、レンズを正面で見ると小判形の形状を成している。
そして、第1、第2、第3の移動鏡枠17、18、19のレンズ保持部外周は上記小判形の形状のレンズを保持することに対応して、第2の光軸O2に沿った上下(図1(a) に示すレンズ装置1における上下、図1(b) に示すレンズユニットでの上下)の周面が平面的に形成されており、これによりレンズ装置1に組み込まれる移動鏡枠の薄型化が図られている。
また、第2、第3の移動鏡枠18、19は、更なる薄型化を図るために、レンズを保持する鏡枠の下部(図2では下方の部分、図3では上方の部分)の、レンズ下部の平坦周面部分に対応する枠壁が切り欠かれて図1(b) に示した切欠部18−1、19−1が形成され、レンズ後部の平坦周面部分が露出している。
尚、上記の切欠部は、第2の移動鏡枠18については図2及び図3で見える部分にあるが、第3の移動鏡枠19については、図3では見えるが図2えは残る周囲の鏡枠の陰になって定かには見えない。
これら第1の移動鏡枠17、第2の移動鏡枠18及び第3の移動鏡枠19は(図2参照)、それぞれ、軸受部53(53−1、53−2、53−3)を備え、これらの軸受部53には、それぞれ、ガイド孔54(54−1、54−2、54−3)が設けられている。
また、これら第1の移動鏡枠17、第2の移動鏡枠18、及び第3の移動鏡枠19には、上記軸受部53と対向する端部に、それぞれU字切欠部55(55−1、55−2、55−3)を備えている(図2参照)。
更に、第1の移動鏡枠17の上記軸受部53とU字切欠部55とを有する後端部と対向する前端部外面56と(図2参照)上記軸受部53が配置される側面部57との境界に形成される段差部58には、光反射部材59が貼着されて配置される。
また、第1の移動鏡枠17の軸受部53−1に一体に横に突設された部分と、第2の移動鏡枠18の軸受部53−2に一体に上に延設された部分に、それぞれカムフォロア61(61−1、61−2)が形成されている。
また、第3の移動鏡枠19の軸受部53−3に一体に横方向に立設される側面には光反射部材62が貼着されている。
また、第2の移動鏡枠18及び第3の移動鏡枠19には、上記軸受部53とU字切欠部55とを有する後端部と対向する前端部外面に図1(b) で説明した補強用の凸部63(63−2、63−3)が形成されている。
この凸部63は、上述した装置全体を薄型にするために小判形のレンズの後部平坦部分に対応する枠壁が切り欠かれて欠如している鏡枠の強度を補強するために設けられている。
また、上記3個の移動鏡枠のガイド孔54には、第1の固定鏡枠部15と第2の固定鏡枠部16のそれぞれ開口側面と開口主面に最も近接する角部に形成されたガイド軸支持孔64(64−1、64−2)に両端を支持される第1のガイド軸65が挿通される。
これにより、第1,第2及び第3の移動鏡枠17、18及び19(つまり3個の移動レンズ部9、11、12)は、図1(b) に示す光軸O2方向に移動可能に支持される。
また、第1のガイド軸65を支持するガイド軸支持孔64(64−1、64−2)が、開口側面と開口主面に最も近接する角部に形成されていることにより、第1のガイド軸65は、主固定鏡枠22により形成されるレンズ装置1本体内において、開放された側面と開放された主面とが交わる最外部に可及的に近接して配置される。このように最外部に可及的に近接して配置された第1のガイド軸65に軸受部53が支持されることにより、3個の移動鏡枠は、狭い扁平な装置本体内部において空間に無駄なく配置される。
この第1のガイド軸65の挿通に際しては、第1の移動鏡枠17の軸受部53−1と、第2の移動鏡枠18の軸受部53−2との間に、押し付勢力を有する圧縮バネ66が、第1のガイド軸65に外嵌して介装される。
また、上記3個の移動鏡枠の組み付けに先立って、第1の固定鏡枠部15と第2の固定鏡枠部16のそれぞれ金属フレーム23bで構成される閉側面と開口主面とに最も近接する位置に形成された他の2つのガイド軸支持孔67(図3参照)により両端を支持されて第2のガイド軸68が配置される。
上記3個の移動鏡枠の組み付けに際しては、上述したU字切欠部54が上記第2のガイド軸68に横から嵌合して摺動自在に支持された後、その第2のガイド軸68を支点にして各移動鏡枠を内側に回動させることにより、第1の移動鏡枠17及び第2の移動鏡枠18に配設されているカムフォロア61が、ズーム用シャフトカム25のカム溝に滑動自在に嵌入して係合する。
すなわち、ズーム用シャフトカム25には、複数の鏡枠(この例では第1の移動鏡枠17及び第2の移動鏡枠18)に対応するカム(カムフォロア61−1、61−2が係合するカム溝)がそれぞれ形成されている。
上記のようにカムフォロア61がズーム用シャフトカム25のカム溝に嵌入することにより、ズーム用シャフトカム25と第1の移動鏡枠17及び第2の移動鏡枠18とが摺動自在に係合する。
また、これと共に、第1の移動鏡枠17の上部外面56(図2参照)が一方の主面を形成している金属フレーム23aの裏面に近接して配置され、第2の移動鏡枠18及び第3の移動鏡枠19の前端部外面に形成されている補強用の凸部63が、同じく金属フレーム23aに形成されている開口部69に嵌入する。
この開口部69は、第2の移動鏡枠18及び第3の移動鏡枠19の移動によって移動する移動レンズ(図1(b) のレンズL5〜L8参照)の移動との干渉を回避するために、つまり凸部63が移動することへの妨害となるのを回避すべく、上記移動レンズの移動ストロークに応じた上下に長い開口部を形成している。
この後、上述した第1のガイド軸65が各移動鏡枠の軸受部53のガイド孔54及び両端部のガイド軸支持孔64に挿通される。これにより、上記二本のガイド軸(65、68)は、ズーム用シャフトカム25に隣接し且つズーム用シャフトカム25の軸と平行に配置される。
このように、軸形状部材が、相互に隣接し且つ並行して配置されるので、装置全体の小型化に貢献できる。
これら二本のガイド軸により支持されて、3個の移動鏡枠(17、18、19)が、光軸O2方向に摺動可能に規制され且つ一方のガイド軸により他方のガイド軸周りの回転を禁止され、光軸O2に直角方向の位置決めをされて主固定鏡枠22内に配置される。
また、第1の移動鏡枠17の軸受部53−1と第2の移動鏡枠18の軸受部53−2との間に圧縮バネ66が第1のガイド軸65に外嵌して介装されることにより、第1の移動鏡枠17と第2の移動鏡枠18は互いに相反する方向に付勢されている。
これにより、ズーム用シャフトカム25のカム溝に係合するそれぞれのカムフォロア61−1、61−2が、ズーム用シャフトカム25のカム溝の溝壁のそれぞれ相反する片側に押し付けられるようになり、したがって、ズーム用シャフトカム25の回転駆動時のカム溝とカムフォロア間に生じる遊びが解消される、これにより、左移動時と右移動時における位置関係が正しく制御される。
上記の配置において、第1のガイド軸65は、ズーム用シャフトカム25とほぼ並行に且つ隣接して配置される。
この後、撮像素子14が第2の固定鏡枠部16の下面に取り付けられる。また、金属フレーム23aと同一面にある第1の固定鏡枠部15の面の、第1の移動鏡枠17に取り付けられている光反射部材59に対応する位置にフォトセンサ取付孔71が設けられており、このフォトセンサ取付孔71にフォトセンサ72が配置される。
このフォトセンサ72は、第1の移動鏡枠の絶対位置を検知する。その検知した絶対位置からの第1の移動鏡枠の移動距離は、ズーム用モータユニット35のステップ駆動されるズームモータのステップ数を、不図示の制御装置がカウントすることにより移動位置を検出して決定される。
また、第2の固定鏡枠部16の開放されている側面に面する側の、第3の移動鏡枠19に取り付けられている光反射部材62に対応する位置に、他のフォトセンサ73が配置される。このフォトセンサ73は、第3の移動鏡枠19に取り付けられた光反射部材62からの反射光を検出して第3の移動鏡枠19の絶対位置を検知する。
これら絶対位置の決定後、ズーム用モータユニット35におけるモータの順逆両方向の回転により、ズーム用シャフトカム25が所定範囲の角度内で順逆両方向に回動する。このズーム用シャフトカム25の外周に設けられた2つのカム溝に、第1の移動鏡枠17のカムフォロワ61−1及び第2の移動鏡枠18のカムフォロワ61−2が係合していることにより、上記ズーム用シャフトカム25の回動に応じて、第1の移動鏡枠17と第2の移動鏡枠18(つまり第1の移動レンズ部9及び第2の移動レンズ部11)が、第2の光軸O2方向に沿って離接の移動を行って、光軸O2方向に進む光束の映像に対し縮小/拡大のズームを行う。
また、図1(b) に示した第1、第2の移動レンズ部9、11の間の絞り位置21に絞り・シャッタ部43が配置される絞り・シャッタユニット42によって、光軸O2を進行する光束の進路が開閉されるとともに、撮像面への光量を制御する光学フィルタ(NDフィルタ)が光束の進路内に進退される。
<振動波リニアモータの全体構成>
続いて、合焦用の第3の移動レンズ部12を保持する第3の鏡粋の移動を駆動する振動波リニアモータについて説明する。
図4(a) は、本例において用いられる振動波リニアモータの基本的な構成を示す分解斜視図であり、同図(b) は、その組み立て上がり状態を示す斜視図である。同図(a),(b) に示すように、振動波リニアモータ46は、先ず、直方体形状をした振動子本体75と、この振動子本体75の上下に対向する2面にそれぞれ振動子本体75と一体に形成された又は別体で接着された突起形状の複数(図の例ではそれぞれ2個)の駆動接触部76(76−1、76−2)とから成る振動子70を備えている。
上記のように、振動子本体75が凹凸の無い直方体形状であるので全体の小型化が容易であると共に、その対向する2面に駆動接触部76を備えているので、強力な駆動力を発揮することができる。
更に、この振動子70の駆動接触部76を介して振動子本体75を上下から移動方向に並行に挟持して振動子70の移動をガイドする2本のガイド軸77(77−1、77−2)と、これらを位置決めしながら全体を支持する支持部78とを備えている。上記の駆動接触部76は、それぞれの配設面において、ガイド軸77の方向に突出するように形成されている。
支持部78には、基部78−1の両端からそれぞれ基部78−1と一体に設けられた立設部78−2の上部に、上記2本のガイド軸77のうち、上のガイド軸77−1を接着固定して支持する固定軸受孔79がそれぞれ形成され、その下方に下のガイド軸77−2を揺動自在に支持する軸受長孔81が形成されている。この支持部78の立設部78−2には、上記2本のガイド軸77を支持している側方に開口部78−3が形成されている。
また、支持部78の基部78−1の両端部近傍の外底部には、軸受長孔81に挿通される下のガイド軸77−2の両端部に対応する位置に凸部82がそれぞれ設けられており、この凸部82は、図では定かには見えないが上方から見ると内空になっていて、この内空部に押し付勢力を有する螺旋バネ(コイルバネ)83が保持される。
そして、内空部から外部上方に突出する螺旋バネ83の上端部が下のガイド軸77−2の両端部近傍において下のガイド軸77−2を上方に、つまり上のガイド軸77−1に向けて付勢する。これにより、下のガイド軸77−2は、上のガイド軸77−1と共に挟持する振動子70下面の駆動接触部76に押圧され、振動子70の後述する振動運動と螺旋バネ83の付勢力とによって、上下に揺動可能に軸受長孔81により支持される。
このように、下のガイド軸77−2が上下に揺動可能なように軸受長孔81によって支持されているので、これにより、ガイド軸77間の組み立て誤差を容易に吸収することができ、したがって、全体の小型化も容易になる。
また、その下のガイド軸77−2の両端部近傍で、螺旋バネ83による付勢を行っているので、振動子70の進行方向全体に亘って下のガイド軸77−2を均等に振動子70に押圧することができ、したがって、振動子70の位置が何処に在っても、その駆動接触部を常に安定してガイド軸77に押圧させることができ振動子70の安定した進退移動を実現することができる。
尚、2本のガイド軸77について、上と下で説明しているが、レンズ装置1に組み込まれる際の位置関係によっては天地が逆になって、下のガイド軸77−2が上のガイド軸となったり、また、レンズ装置1が図1(b) の平面にある状態から立ち上がれば、左または右のガイド軸、あるいは手前または向う側のガイド軸として説明されるものである。
また、上記下のガイド軸77−2の両端部近傍を上のガイド軸77−1方向へ付勢する付勢部材については、螺旋バネ83と限ることなく、板バネを用いても良く、また、マグネット等を用いてもよい。また、押し付勢力で上のガイド軸77−1方向へ押すと限ることなく、引き付勢力を用する付勢部材により上のガイド軸77−1方向へ引くようにしてもよい。
次に、上記の揺動自在な下のガイド軸77−2の軸受長孔81からの脱落や脱出を防止するために、軸受長孔81に挿通された下のガイド軸77−2の両端部に当接して抜け止めピン84が配置され、この抜け止めピン84は、その両端部を軸受長孔81の開口部外側に形成されるピン固定溝85内に接着固定される。下のガイド軸77−2は、上記の抜け止めピン84によって、脱落や脱出を防止されると共に、振動子70の移動方向への連れ動き移動を制限されている。
上記の振動子70は、その後述する特有の振動運動と駆動接触部76及び2本のガイド軸77−1、77−2の作用により、図4(b) に示す両方向矢印bで示すガイド軸77−1及び77−2と並行する方向へ両端の立設部78−2間を進退移動する。
上記の駆動接触部76は、第1又は第2のガイド軸77との接触面に、第1又は第2のガイド軸77から適正にガイドされる(あるいは規制される)ための凹状の切り欠き部が設けられており、これにより、振動子70は、駆動接触部76を介して第1又は第2のガイド軸77に沿った方向のみに移動するように移動方向を規制されている。
このように、振動子70の移動路を形成するガイド軸77が駆動接触部76を介して振動子70の移動方向をも規制する。また、駆動接触部76が3個以上あるために振動子70は第1、第2のガイド軸76、77の形成する面内での回転も規制されている。従って、振動子70の回転止めが不要となり構成が簡単となる。
この図4(b) に示す本例における振動波リニアモータ46は、振動子70が上記のように2つのガイド軸77に対しては自走しているが、例えば振動子70の移動方向の前後の端部を挟持する部材を設け、この部材をフレームに固定すれば、2つのガイド軸77を保持する支持部78の方が移動することになり、振動子70と2つのガイド軸77は、相対的に移動する関係にある。これについては更に後述する。
<振動子の構成>
図5(a) は、上記のような振動波リニアモータ46の振動子70の正面図であり、同図(b) は、その側面図、同図(c) は、同図(a),(b) に示す振動子70の圧電体シートと電極配置を示する図である。また、同図(d),(e) は、振動子の他の構成例を2例示す図であり、同図(f) は、連結型駆動接触部の他の形状の例を示す図である。
尚、同図(a) 及び(f) には振動子70の向きを図4(a),(b) に示す場合と天地を逆にして示している。また、図4(a),(b) では図示を省略した振動子本体75へ配線された電極も示している。
同図(a),(b) に示すように、振動子70は、積層された圧電体シート86から成る圧電体シート層87とその下方に積層された弾性体シート88から成る弾性体シート層89とで構成された振動子本体75と、振動子本体75の圧電体シート86の積層方向の対向する2面にそれぞれ設けられた複数個(本例では合計4個)の駆動接触部76とで構成されている。
圧電体シート層87の上面と、弾性体シート層89の下面には、それぞれ絶縁体シート91が貼着されている。尚、この絶縁体シート91は、元来が絶縁体である弾性体シート88と同一部材を用いることもできる。
上記の駆動接触部76は、絶縁体シート91のそれぞれ外側面に密着して形成されている。また、各2個の駆動接触部76は、それぞれ単体ではなく、板状部材から成る平板部92と一体に形成され、これにより2個の駆動接触部76が相互に連結された連結型駆動接触部93(全体が接触部ではなく2つの駆動接触部76が接触部を形成している)を形成している。また、この連結型駆動接触部93は振動子本体75とは別体で形成されている。
このように、連結型駆動接触部93とすることにより、複数の駆動接触部76がばらばらである場合に比べて組立性が向上する。尚、必ずしも2面とも連結型駆動接触部93に構成する必要はなく、いずれか1面の駆動接触部76が連結型駆動接触部93を形成しているだけでも組立性の向上に寄与することができる。
また、この連結型駆動接触部93は、例えばアルミナ粉などの砥粒を分散固化させた樹脂材で形成されていることが好ましい。この材質は振動子70の他の部分に比べて音響インピーダンスが低いため、概ね連結駆動接触部以外の部分の後述する縦振動や屈曲振動に近いものが励起されるため、設計がしやすい。
また、この連結型駆動接触部93は、その材質として硬度と弾力性を兼ね備えた材質を選択することによって、上記のように振動子本体75と一体に振動することが容易になると共に耐磨耗性が向上して振動波リニアモータ46の耐久性に寄与することができる。
また、連結型駆動接触部93の平板部92の大きさは、振動子本体75の面に一致する大きさに形成することが好ましい。(連結型駆動接触部93と振動子本体75とが互いに固着する面は、形状、大きさが同一であること、すなわち、連結型駆動接触部93の底面は、連結型駆動接触部93が固着されるべき振動子本体の面と同一であることが好ましい。)
このようにすると、連結型駆動接触部93を振動子本体75に取り付ける際に位置合わせが容易となって組み立て作業の能率が向上する。なお、図5(f) 下側の連結型駆動接触部93のように平板部92(連結型駆動接触部93)の一端が振動子本体75の面の一端と揃っているだけでも同じ目的を達成することができる。
上記振動子本体75の圧電体シート層87は、主に強制振動を与えるための圧電体部を構成しており、弾性体シート層89は、圧電体部と合わせて特定の振動モードを励起する励起部を構成している。ただし、圧電体部だけで所望の振動モードを励起することができれば、励起部は必ずしも必要ではない。
圧電体シート層87を形成する圧電体シート86と、弾性体シート層89の弾性体シート88は、図5(c) に示す内部電極処理が施されたているかいないかの違いだけで、本来は例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の同一材質から成る薄い矩形状のシート部材である。具体的には例えば縦10mm、横2.5mm、高さ(積層方向の厚さ)80μmの形状を有している。
尚、本例において使用するPZT材は、Qm値が2000というように大きいハード系材料が選択されて使用される。弾性体シートも同様である。また、圧電体シート層87と弾性体シート層89を上下から挟持する絶縁体シート91は、同じPZT材で、厚さは40μmの形状である。これらの絶縁体シートは圧電体シートと同一材料ではあるが電極が設けられていないので未分極状態であり、圧電性は無く、したがって、実質的に絶縁体としての特性を有している。
圧電体シート層87の圧電体シート86は、内部電極処理が施された電極のパターンのみが異なる2種類のシート状圧電素子で構成される。これら2種類の圧電体シート86は同図(c) に示すように、一方は左右二方に分けてほぼ全面にA+内部電極箔94とB−内部電極箔95を形成された圧電体シート86mである。上記A+内部電極箔94とB−内部電極箔95には、それぞれ左右両端に近い位置に、外部と接続するための端子94−1と端子95−1が圧電体シート86mの一方の側方に突出して形成されている
他方は同じく左右二方に分けてほぼ前面にA−内部電極箔96とB+内部電極箔97を形成された圧電体シート86nである。上記A−内部電極箔96とB+内部電極箔97には、それぞれ左右の中央に近い位置に、外部と接続するための端子96−1と端子97−1が圧電体シート86nの上記と同じ一方の側方に突出して形成されている。
上記の内部電極箔は、その電極材料としては銀パラジウム合金もしくは銀が用いられ、例えば蒸着とフォトリソグラフィー技術によって、厚さ4μmの形状となるように形成されている。
本例では、圧電体シート層87は、これら2種類の圧電体シート86mと86nとを、それぞれ24枚ずつ合計48枚のシート層として、交互に重ねて構成されている。
このようにして、最上部と最下部を除く中間部では、一枚の内部電極箔が自身が形成されている圧電体シート86(86a又は86b)と、自身に接する圧電体シート86(86b又は86a)の両方へ反対電位の電圧を印加する内部電極を構成している。
上記のA+内部電極箔94、A−内部電極箔96、B+内部電極箔97、及びB−内部電極箔95からそれぞれ圧電体シート86(86m、86n)の一方の側方に突出して形成されている外部接続用の端子94−1、95−1、96−1及び97−1は、同図(a) に示す振動子本体75の一方の側面(図4(a),(b) に示した2本のガイド軸77に並行で且つガイド軸77に対面していない2つの側面のうちの一方の側面)において、焼き付け銀より成るA+電極接続外部端子98、A−電極接続外部端子99、B+電極接続外部端子101、及びB−電極接続外部端子102にそれぞれ接続されている。
上記の一方のA+電極接続外部端子98とA−電極接続外部端子99はA相電極として構成され、他方のB+電極接続外部端子101とB−電極接続外部端子102はB相電極として構成されている。尚、この場合、A−電極接続外部端子99とB−電極接続外部端子102は、それぞれA相とB相のグラウンド(GND)接続用として構成するものであるので、その場合は同一のリード線等に接続して電気的に同電位となるように構成しても良い。
これらA相とB相の電極接続外部端子を介して後述する駆動回路から電圧が圧電体シート層87に印加されて、振動子本体75は後述する超音波楕円振動を発生する。
尚、本例における振動子本体75の寸法は、例えば、長手方向の寸法が10mm、短手方向の寸法が2mm、そして高さが2.5mmの形状で構成されている。この振動子本体75には、図5(a) に示すように、図4(a),(b) では図示省略したピン部材取り付け孔103が、上記のA相電極とB相電極のほぼ中間、つまり振動子本体75のほぼ央部に形成されている。このピン部材取り付け孔103については後述する。
また、圧電体部としては必ずしも圧電体シート層87でなくても以下のようなものでもよい。図5(d) は圧電体部として、積層圧電体又は圧電素子からなる圧電体105と、たとえば真鍮材からなる振動子本体主要部106、振動子本体部品107とを接着結合して振動子本体として、これに連結型駆動接触部93を接着したものである。振動子本体主要部106、振動子本体部品107が励起部をなす。
また、図5(e) は、直方体形状のたとえば真鍮部材の弾性体部108に薄い単板圧電体109、連結型駆動接触部93を接着した構成を示している。弾性体部108が励起部をなす。これらの部材の接着時には十分な押圧をかけて接着することが、振動伝達効率を上げるために重要である。
<駆動原理>
図6は、上記構成の振動波リニアモータ46を駆動制御する駆動回路を示す図である。同図に示す駆動回路110は、AF(オートフォーカス)回路109と共に図1(a) に示した回路基板2に搭載されている。
駆動回路110のCPU(central processing unit)111は、AF回路109から移動・停止いずれかの指示信号と共に前・後方向いずれかの指示信号を受け取ると、対応する信号を発振回路112および90°移相回路113に出力する。
発振回路112は、移動信号を受け取ると超音波駆動電圧をAMP(増幅器)114−1を介して振動波リニアモータ46のA相電極98、99に印加し、他方で同じ超音波駆動電圧を90°移相回路113に出力する。
90°移相回路113は、CPU111からの移動信号と共に受け取った前・後方向いずれかの指示信号に基づいて、発信回路112から入力される超音波駆動電圧を周波数の位相を+90°又は−90°移相して他のAMP(増幅器)114−2を介して振動波リニアモータ46のB相電極101、102に印加する。
これにより振動波リニアモータ46は、超音波振動を発生して後述するように所定の方向に自走して、第3の移動鏡枠19を光軸O2に沿って所定の方向に移動させる。
前述したように第3の移動鏡枠19の絶対位置はリフレクタ(光反射部材62)と反射型フォトセンサ73によって予め検出されており、この絶対位置はCPU111に通知されている。
他方、第3の移動鏡枠19の移動量は、磁気センサユニット47の磁気スケールを磁気センサが読み取ることによって検出される。この磁気センサによって読み取られた移動量を示すパルス信号は、AMP(増幅器)114−3を介してカウンタ115に出力される。カウンタ115は、その移動量を示すパルス信号を計測して計測結果をCPU111に出力する。
CPU111は、フォトセンサ73から入力されている第3の移動鏡枠19の絶対位置と、カウンタ115から入力される移動量計測結果とから、第3の移動鏡枠19の現在位置を認識して、この認識した第3の移動鏡枠19の現在位置をAF回路109に通知する。CPU111は、AF回路109からの停止信号によって、上記発振回路の出力を停止させる。
図7(a),(b) は、上記のようにして発振駆動される振動波リニアモータ46の振動子本体75の超音波楕円振動を模式的に説明する斜視図である。
先ず、図5(a) に示した振動子本体75のA相電極98,99、及びB相電極101、102に、同位相で周波数160kHz近傍の交番電圧を印加すると、振動子本体75には1次の縦振動が励起される。また、上記A相電極98,99、及びB相電極101、102に、逆位相で周波数160kHz近傍の交番電圧を印加すると、振動子本体75には2次の屈曲振動が励起される。
これらの振動を、有限要素法を用いてコンピュータ解析すると、図7(a) に示すような共振縦振動姿勢,及び図7(b) に示すような共振屈曲振動姿勢がそれぞれ予想された。そして、超音波振動測定の結果は、それらの予想が実証された。
尚、本実施の形態では、共振周波数に関して、屈曲2次振動の共振周波数を縦1次振動の共振周波数より数%程度(望ましくは3%程度)低くなるように設計している。このように構成することで、後述するように振動波リニアモータとしての出力特性を大幅に向上させることができる。
次に、振動子本体75のA相電極98,99、及びB相電極101、102に、位相がπ/2だけ異なる160kHz近傍の交番電圧を印加すると、振動子70の駆動接触部76の位置で、楕円振動を観測することが出来た。
この場合、振動子70の底面にある駆動接触部76の位置での超音波振動による楕円振動の回転の向きと、上面に配置してある駆動接触部76の位置での超音波振動による楕円振動の回転の向きとは逆になる。
また、更に図7(a) の共振縦振動と同図(b) の共振屈曲振動を分析すると、共振縦振動では、振動子本体の同図(a) に示す長手方向の伸縮振動に対応して、短手方向の縦と横方向のそれぞれに圧縮と膨張の繰り返しによる伸縮振動が現われる。この現象は振動子本体の中央部cほど大である。説明の都合上、振動子本体の短手方向の縦方向のみの圧縮と膨張から生じる伸縮振動について表すと同図(a) に示す伸縮幅dhの範囲で振動するようになる。
また、共振屈曲振動では、振動子本体の同図(b) に示す短手方向の縦方向の屈曲振動に対応して、振動子本体の中央部cに、振動子本体の長手方向に沿った幅dwの範囲の振り子状の振動が現われる。
上記の縦方向への伸縮幅dhの振動と、長手方向への幅dwの振り子状振動とで、この中央部cにも楕円運動が発生する。この中央部cにおける楕円運動の周期は、上述した長手方向端部又はそれよりも中央部寄りの駆動接触部76(図5参照)の楕円運動の周期よりも約90°のずれを持っている。
図8(a) 〜(f) は、それぞれ位相が異なる交番電圧を印加したときの振動子の駆動接触部の楕円振動を模式的に示す図である。尚、同図(a) 〜(f) において、駆動接触部76に添えて示す円形の矢印の始点と終点は、印加電圧の位相の始点と終点に対応する駆動接触部76の楕円振動の周期の始点と終点を示している。
図8(a),(b) は、位相がπ/2だけ異なる160kHz近傍の交番電圧を印加したときの振動子70の駆動接触部の楕円振動を模式的に示す図である。図8(a) は図5(a) に示したA相電極98,99が、B相電極101、102よりも、印加される交番電圧の位相がπ/2だけ遅れている場合の動作を示しており、振動子70の底面の駆動接触部76は反時計回り方向の回転をしており、他方、上面の駆動接触部76は時計回り方向の回転をしている。
このように、各駆動接触部76は、上と下で異なる方向の楕円振動が出現する位置に配置されており、これによって、振動子70としては同じ方向への駆動力が発生するように構成されている。
また、図8(b) は、A相電極98,99が、B相電極101、102よりも、印加される交番電圧の位相がπ/2だけ進んでいる場合の動作を示しており、振動子70の底面の駆動接触部76は時計回り方向の回転をしており、他方、上面の駆動接触部76は反時計回り方向の回転をしている。この場合に振動子70に発生する駆動力は、図8(a) の場合と逆方向になる。
図8(c),(d) は、駆動接触部76を3個とした場合の振動子において考えられる駆動接触部76の配置例の一例を示しており、同図(a),(b) の下の連結型駆動接触部の右側の駆動接触部76を取り除いて、下側の駆動接触部76を1個のみとした例である。
尚、図8(c),(d) 及び同図(e),(f) に示す振動子74の内部の構成は、図5(a) 〜(f) に例示した振動子70の内部構成と同一である。
図8(c),(d) の場合も、右上の駆動接触部76の楕円回転の位相に対して、左上の駆動接触部76は、π/2だけ遅れて又は進んで、同一周期で同一方向に回転する楕円運動をしており、左上の駆動接触部76と左下に1個のみ配置された駆動接触部76とは同一周期で反対方向に回転する楕円運動をしている。これにより、この場合も振動子74には3個の駆動接触部76による同一方向への駆動力が発生している。
図8(e),(f) は、上記同様に駆動接触部76を3個とした場合の振動子74において考えられる駆動接触部76の配置例の他の例を示している。この場合は、同図(a),(b) の振動子70の上下を逆にして、下となった間隔の広い連結型駆動接触部に代えて、中央に1個のみの駆動接触部76を設けた構成となっている。
この場合は、振動子74に印加する交番電圧の位相はπ/4だけ遅らせて又は進ませて印加すると、3個の駆動接触部76による適正な駆動力を発生させることができる。
このように、振動子本体75の図7(a),(b) に示した縦振動と屈曲振動とから合成される楕円振動が、4個又は3個の駆動接触部76を介して図4に(a),(b) に示す2本のガイド軸77に作用し、その反作用として振動子本体75が、2本のガイド軸77に沿って、支持部78の両立設部78−2間を進退移動する。これが、本発明における振動波リニアモータの動作原理である。
尚、本実施の形態では、圧電体部が、A相電極98,99が配設されるA相とB相電極101、102が配設されるB相の2個所で構成されているが、圧電体部は2個所と限ることなく、縦振動と屈曲振動を起こさせることができれば3個所以上であってもよい。
また、本例では、振動子70(又は74)が、ほぼ直方体形状であるので、このような場合は、縦振動と屈曲振動により上記の駆動力が得られるが、駆動接触部に楕円振動を起こして駆動力を得られるのであれば、振動子は他の形状でもよい。また、1または複数の、同じまたは整数倍の周波数のモードを同時に励起しても、同じような振動運動を得ることができる。
更に、駆動接触部は、振動波リニアモータとして最も高レベルの出力特性が得られる任意の位置、すなわち、振動子70の最も高レベルの超音波楕円振動が行われる位置に設けられるのが望ましいが、一般には、楕円振動を行うことが駆動の源となるため少なくとも1個以上の駆動接触部では楕円振動が起こっており、少なくとも全ての駆動接触部の部位で生ずる振動による駆動力の総和が0にならないように駆動接触部を配置すればよい。
また、全ての駆動接触部の位置で楕円運動が起こっている必要はなく、単振動または逆方向の振動が起こってもいても、各駆動接触部からの駆動力の総計が0でなく、ある1方向への駆動力となっていればよい。
<連結部の構成>
次に、上述したような楕円振動による振動子70の振動波リニアモータ46内での2本のガイド軸77に沿った進退移動力を、第3の移動鏡枠19の移動駆動力として取り出す構成について説明する。
図9(a) は、上記振動波リニアモータ46と、第3の移動鏡枠19との連結方法を説明する斜視図であり、同図(b) は、その連結部のみを取り上げて示す拡大斜視図、同図(c) は、第3の移動鏡枠19の移動量を検出する磁気センサユニットを示す拡大図である。
図10(a) は、図9(b) を矢印c方向に見た図、図10(b) は図9(b) のA−A´矢視断面図である。
尚、図9(a) は、図3において振動波リニアモータ46と第3の移動鏡枠19を見た図である。また、図9(a) は、振動子70の斜め左上向う側のピン固設面の中央の図5(a),(d),(e),(f) に示したピン部材取り付け孔103から内部に挿通されて固定されている移動出力取出用のピン部材120を、分かり易いようにピン固設面側に抜き出して示している。
図9(a) に示すように、第3の移動鏡枠19は、第3の移動レンズ部12を保持する鏡枠本体116と軸受け部53−3と、この軸受部53−3から下方に突設された係合突設部117から構成されている。係合突設部117のほぼ中央部には、鏡枠本体116が光軸O2に沿って移動する移動方向に並行する方向に長い長孔118が穿設されている。
この長孔118には(以下、図10(a),(b) も参照)、移動出力取出用のピン部材120を第3の移動鏡枠19との当接個所(係合突設部117の長孔118)に付勢する板バネ119が図の向う側から係合する。
板バネ119は、平らな本体部119−1と、この本体部119−1の下方から手前と上方に2段に折り曲げられたけ係止部119−2と、本体部119−1の左横から手前に折り曲げられた付勢部119−3とで構成されている。
この板バネ119は、その係止部119−2が、第3の移動鏡枠19の長孔118が形成されている係合突設部117の下端部を向う側から回り込むように挟みつけて係合突設部117に係止する。これにより板バネ119の本体部119−1が長孔118の向う側開口面に密着し、付勢部119−3が長孔118内の所定の位置に向う側から挿入される。
付勢部119−3と長孔118の左端部間には移動出力取出用のピン部材120が挿通されるだけの間隙が形成されている。
第3の移動鏡枠19の鏡枠本体116の向う側の側面116−1と、係合突設部117の手前側の面との間には、ちょうど振動波リニアモータ46の振動子70と、この振動子70の図5に示したA+電極接続外部端子98、A−電極接続外部端子99、B+電極接続外部端子101、及びB−電極接続外部端子102に接続されるフレキシブル基板が配置されるだけの空隙が形成されている。
この空隙に振動波リニアモータ46が配置されたとき、その移動出力取出用のピン部材120が、図9(b) に示すように、付勢部119−3と長孔118の左端部間に形成されている間隙に挿通される。
この係合により、移動出力取出用のピン部材120は、長孔118内において、第2の光軸O2方向への動きを禁止され、図9では図示を省略している金属フレーム23aに固定配置される振動波リニアモータ46の振動子70の第2の光軸O2方向への移動を忠実に第3の移動鏡枠19に伝達する。
また、ピン部材120は、他方では、上記の係合において、上下の動きには遊びが許されている。この遊びにより、振動子70と2本のガイド軸77(77−1、77−2)との取り付け時の位置ずれ等が吸収される。
また、これにより、移動出力取出用のピン部材120は、上記のように振動子70の第2の光軸O2方向への移動の向きと力を第3の移動鏡枠19に正確に伝達する一方で振動子70の楕円振動等による上下動は、長孔118内における上下動で吸収し、第3の移動鏡枠19に伝達することはない。
このように、本例では振動子70と第3の移動鏡枠19間の連結には、一方で振動子70に固定され、他方では板バネ119の付勢力により第3の移動鏡枠19鏡枠との当接個所(係合突設部117の長孔118)に当接するのみの移動出力取出用のピン部材120による連結状態を形成して、これにより振動子70の移動力(駆動力)を第3の移動鏡枠19の移動に伝達するようにしている。
このように、ピン部材120は、振動波リニアモータ46を或る電子機器、装置等に搭載した場合に、振動子70の移動駆動力を外部(電子機器内の移動駆動機構、装置内の被移動駆動物)へと伝達するための移動駆動伝達手段である。
また、本例では、振動子70の中央部、すなわち1次縦振動と2次屈曲振動の共通の節部(それぞれの振動モードにおいて静止している点の近傍)に、振動子70の移動力(駆動接触部76の駆動力)を外部に取り出すためのピン部材120が固定配置されているが、振動子の振動モードとして他の振動モードまたは振動モードの合成を利用している場合でも、それらの振動モードの共通の節部または振動が極小になる部分にピン部材120を配置すれば、振動子の振動を阻害することなく被移動部材へ振動子の移動力を伝達することが可能である。
ところで、前述の図4(b) において、本例における振動波リニアモータ46は、振動子70と2つのガイド軸77は相対的に移動する関係にあると説明した。これを図9で説明すると、図9の場合は固定された支持部78に対して自走する振動子70によって、この振動子70に連結された第3の移動鏡枠19が移動するが、例えば振動子70の移動方向の前後の端部を、振動子70の振動を阻害しない弾性部材で挟持し、この弾性部材を金属フレーム23aに固定し、2つのガイド軸77を保持する支持部を第3の移動鏡枠19の適宜の部位に形成する。
そうにすれば、振動子70は固定配置となり、この振動子70の駆動接触部76に駆動される2つのガイド軸77が移動することになり、すなわち2つのガイド軸77に連結された形の第3の移動鏡枠19の方が移動するようになる。
そのような構成にすることも可能であり、従って振動子70と2つのガイド軸77は相対的に移動する関係にあると説明したものである。ただし、以下の説明では、図9の構成を基本として、振動子70が2つのガイド軸77に対し自走すると表現することもある。
<移動量の検出>
ところで、図9に示した連結構成において、第3の移動鏡枠19の係合突設部117においては、図の向う側に磁気センサユニット47の磁気スケール121の図では陰になって見えない一端が係合突設部117に固定して配設され、磁気スケール121の図に見える他端部に対向する位置に、磁気センサユニット47の磁気センサ122が図9では図示を省略している金属フレーム23aに固定して配置される。
この磁気センサ122の金属フレーム23aへの配設は、磁気センサ122がセンサ保持枠123に嵌め込まれ、このセンサ保持枠123を固定する固定板124が固定孔124−1によって金属フレーム23aに固定されることにより磁気センサ122が金属フレーム23aに固定される。また、このとき磁気スケール121を磁気センサ122方向に付勢する板バネ部材125が同時に固定配置される。
図11は、図2及び図3に示した磁気センサユニット47の詳細な構成を、この磁気センサユニット47が組み付けられる振動波リニアモータ46と第3の移動鏡枠19と共に示す一部分解斜視図である。
この磁気センサユニット47は、図2に示したフォトセンサ73が第3の移動鏡枠19の絶対位置を検知した後、その絶対位置からの第3の移動鏡枠19の移動距離を検出するために設けられる。
図11に示すように、上述した振動波リニアモータ46は、図9でも説明したように第3の移動鏡枠19の鏡枠本体116の側面(U字切欠部55−3のある側面とは反対側の側面)と係合突設部117との間に配置される。そして、この振動波リニアモータ46は、磁気センサホルダ126(センサ保持枠123、固定板124)と共に、金属フレーム23aに固定される。
磁気センサホルダ126の固定板124には板バネ125の係止部125−1が係止するように構成されており、磁気センサホルダ126のセンサ保持枠123には、磁気センサ122が保持されている。
磁気センサ122にはほぼ中央部に磁気を検出するための検出部122−1が形成されている。また、検出部122−1の上方から、接着剤127により磁気センサ122との電気的接続が補強された4本の電極リード線128が引き出されている。
また、第3の移動鏡枠19の軸受部53−3から上に立設する(図3および図9では見方が上下逆になるため下方に立設する形状で示している)係合突設部117から更に所定の段差で外側(図11では斜め右下方向)に張り出して平面部を形成しているスケール保持部117−1には磁気スケール121の係止部121−1が接着され、これにより磁気スケール121はスケール面を磁気センサ122の検出部122−1に向けてスケール保持部117−1に固定される。
この磁気スケール121がスケール保持部117−1を介して第3の移動鏡枠19に固定して取り付けられているのに対し、磁気センサ122は金属フレーム23aに固定され、この金属フレーム23aに対し第3の移動鏡枠19が前述したように2本のガイド軸(65、68)に沿って移動可能に配置されていることにより、磁気センサ122と磁気スケール121も相対的に移動可能に配置されている。
この磁気スケール121は、弾性のあるシート材、例えばポリエステル等の樹脂製シートから成り、スケール面側に磁性体を塗布し、この磁性体を一定間隔で磁化したものである。この磁気を磁気センサ122が読み取るためには、磁気スケール121のスケール面と磁気センサ122の検出部122−1とが常にできるだけ近接していることが好ましい。
そこで、板バネ125が設けられている。すなわち板バネ125は、係止部125−1から下方に下がって横に鉤型に張り出すバネ部125−2を備え、バネ部125−2の端部には、磁気スケール121側に向けて突設されたドーム状の凸部125−3が形成されている。この凸部125−3は、磁気センサ122の検出部122−1に対応する位置に形成されている。
この板バネ125の係止部125−1が磁気センサホルダ126の固定板124と共に金属フレーム23aに固定されることにより、板バネ125の凸部125−3が、磁気センサ122の検出部122−1に対し磁気スケール121の係止部117−1に固定されない部分すなわち自由端側121−2を押圧する。
これにより磁気スケール121のスケール面が磁気センサ122の検出部122−1に摺接しながら相対移動する。このように磁気スケール121のスケール面が磁気センサ122の検出部122−1に接触移動することにより、磁気センサ122は、正しく磁気スケール121のスケールを読み取ることができる。
上記のように磁気スケール121のスケール面の背面を押圧する板バネ125の部分がドーム状の凸部125−3で形成されているので、磁気スケール121のとの摩擦抵抗が極めて小さくて済み、これにより、押圧により発生する抵抗負荷が低滅される。
また、上記の磁気スケール121の背面には、表面の滑らかな非磁性の金属箔を貼着するか、あるいは滑らかな樹脂層を形成するようにすることが好ましい。そうすると、板バネ125との摩擦による磨耗を低く抑えることができ、装置の寿命を長期に維持することができる。
<フレキシブル基板>
次に、この振動波リニアモータ46の振動子70の外部電極と駆動回路110間に配置されるフレキシブル基板について説明する。
図12(a),(b) は、上述した振動波リニアモータ46と、この振動波リニアモータ46の振動子70の外部電極と駆動回路110に配置されるフレキシブル基板を示す斜視図である。
前述したように(図5(a) 参照)、振動子70に配設される焼き付け銀より成るA相およびB相の4つの電極接続外部端子(A+電極接続外部端子98、A−電極接続外部端子99、B+電極接続外部端子101、及びB−電極接続外部端子102)は、各内部電極箔の外部接続用の端子94−1、95−1、96−1及び97−1の突設側の振動子側面でこれら内部電極箔の外部接続用端子と接続されている。
つまり、上記A相およびB相の4つの電極接続外部端子は、振動子本体75の2本のガイド軸77の軸方向(つまり振動子70の自走方向)に並行で且つガイド軸77に対面していない(つまりガイド軸77が配されていない)2つの側面のうちの一方の側面のみに配置されている。この一方の側面のみに配置されている4つの電極接続外部端子に、フレキシブル基板130の電極接続部130−1が電気的に接続して配設される。
そして、このフレキシブル基板130は、先ず図12(a) に示すように、電極(A相およびB相の4つの電極接続外部端子)に接続された端部(電極接続部130−1)から、駆動回路110までの配線部130−2が、振動子70の自走方向の前後二方に枝分かれして配置される。また、この二方に枝分かれした配線部130−2は、それぞれ同一の幅に形成されている。
この振動波リニアモータ46は、支持部78の両端にある立設部78−2によって、2本のガイド軸77(77−1、77−2)のそれぞれ両端を保持しているが、上記のフレキシブル基板130の二方に枝分かれした配線部130−2は支持部78の両端つまり2つの立設部78−2の近傍で屈曲して中央部に折り返され、その中央部で合流するよう配置されている。
そして、支持部78の端部である2つの立設部78−2のうち少なくとも一方の端部(本例では二方の端部とも)に、上記フレキシブル基板130の屈曲した配線部130−2が振動子70の自走移動に伴われて屈曲移動する際の進入と退出を許容する開口部78−3が設けられている。
また、この振動波リニアモータ46の振動子本体75は、図5(a) に示したように、上記A相、B相の電極の近傍の位置にピン部材取り付け孔103が形成されているが、このピン部材取り付け孔103によって、図9および図10に示したように、第3の移動鏡枠19の係合突設部117と連結するためのピン部材120が振動子70の自走方向と直交する方向に突設されている。そして、上記のフレキシブル基板130はその電極接続部130−1に、上記のピン部材120の突出を妨げない回避孔130−3を備えている。
このように、本例のフレキシブル基板130は、その続すべき振動子本体75の電極接続外部端子が振動子本体75の2つの側面のうちの一方の側面のみに配置されているので、フレキシブル基板130の駆動回路110までの配線が一部分に集中でき、したがって、全体の小型化が促進される。
また、支持部78の端部の立設部78−2にフレキシブル基板130の屈曲する配線部130−2が進退可能な開口部78−3が設けられているので、振動子70の自走移動に伴なうフレキシブル基板130の屈曲移動時の収容空間が拡大され、振動子70の自走によるフレキシブル基板130の屈曲した配線部130−2の屈曲変動の負荷が低減されて、振動子70の自走が、より容易となる。
また、フレキシブル基板130の電極接続部130−1にピン部材120の突出を妨げない回避孔13−3を備えているので、ピン部材120により連結される第3の移動鏡枠19と振動子70との間にフレキシブル基板130を配置することができ、振動波リニアモータ46が組み込まれる例えばレンズ装置1などの本体装置の小型化が促進される。
また、このように、自走式の振動子を備えた小型な振動波リニアモータを合焦用レンズの鏡枠駆動源として搭載すれば、静穏なレンズ駆動を行うレンズ装置を提供することが可能となる。
また、この場合、振動波リニアモータのフレキシブル基板の屈曲配線部は、上述したように、振動波リニアモータに連結されて駆動される鏡枠との間に配置されるので、より小型なレンズ装置を提供することが可能となる。
また、図12(b) に示すように、フレキシブル基板130の配線部130−2が、2本に枝分かれせず、振動子の進行方向に沿って1本だけ配置される構成でも、小型化に貢献することができる。また、このようにフレキシブル基板130の配線部130−2を振動子70の進行方向に沿って1本だけ配置する構成は、後述するように、振動子70を2個の配設構成としたときに用いると効果的である。
すなわち、2個の振動子のそれぞれ反対側にフレキシブル基板130の配線部130−2が1本だけ配置されるようにすると、2個の振動子それぞれのフレキシブル基板130の配線部130−2が相手側に干渉することがないので組み立てが容易となる。
<可動ガイド軸と振動子本体との干渉回避>
ところで、固定側のガイド軸77−1に対して、可動側のガイド軸77−2は、振動子70の動き応じて揺動する。そして、可動側のガイド軸77−2(以下、単に可動シャフト77という)と振動子70の位置関係によっては、ときに大きな傾きが発生する。
図13(a) 〜(d) は、第2以降の実施形態において前提となる可動シャフト77に傾きを生じない振動子70と可動シャフト77との位置関係を示す図である。
ここで、可動シャフト77の両端部を下から上に押し付勢している螺旋バネ83(図4(a),(b) も参照)の押し付勢力が同等であるとして、図13(a) 〜(d) に示す両螺旋バネ83間の中心位置fを押圧力が均衡する位置とみなし、これを押圧均衡位置fということにする。
もし、2個の螺旋バネ83の押し付勢力が不同であるときは、梃子の原理により、上記の押圧均衡位置fは、押し付勢力の強い螺旋バネ83の方へ移動することになる。本例では、押圧均衡位置fが可及的に可動シャフトの中心位置に一致するように2個の螺旋バネ83の押し付勢力を予め調整するようにする。
一般に押圧が均衡する位置とは、可動シャフトの1点を押して、2本のシャフトの間隔を広げ、所定の押圧力に達したときに、全ての押圧力のトルクバランスが均衡し、2本のシャフトが平行を保つ位置である。
換言すれば、押圧均衡位置fは、そこに1個のみの駆動接触部76が当接しているときに、可動シャフト77が螺旋バネ83の押圧力によるトルクによって回転することなく、固定側のガイド軸77−1に対して平行を維持する点でもある。
図13(a),(b) は、振動子70の駆動接触部76が4個の場合を示し、上下どちらの面も押圧均衡位置fの左右に駆動接触部76があれば可動シャフト77に傾きは生じない。これは振動子70を上下逆にしても同様である。
同図(c),(d) は、振動子70の駆動接触部76が3個の場合を示し、1個のみの駆動接触部76が押圧均衡位置fにあるときのみ傾きは生じない。この場合も振動子70を上下逆にしても同様である。
図14(a) 〜(d) は、第2以降の実施形態において前提となる可動シャフト77に傾きを生じる振動子70と可動シャフト77との位置関係を示す図である。同図(a),(b) は、振動子70の駆動接触部76が4個の場合を示し、上下どちらか一方の面の駆動接触部76が全て押圧均衡位置fに対して一方の側に片寄ると可動シャフト77が傾く。この状態は、振動子70を上下逆にしても同様である。
同図(c),(d) は、振動子70の駆動接触部76が3個の場合を示し、やはり上下どちらか一方の面の駆動接触部76が全て押圧均衡位置fに対して一方の側に片寄ると(図では1個のみの駆動接触部76が押圧均衡位置fに対して一方の側に片寄っている)、可動シャフト77に傾きが生じる。この場合も振動子70を上下逆にしても同様である。
図15は、第2以降の実施形態において前提となる可動シャフト77に傾きを生じる振動子70と可動シャフト77との位置関係の極端に異なる例を示す図である。同図は振動子70が二つの螺旋バネ83の外側まで移動したときの状態を示している。
ここで図のように一方の側の駆動接触部76が全て、全ての押圧点の外側(同図では左外側)になる場所まで移動したとする。その面の押圧点にもっとも近い駆動接触部76(76−1−1)の周りの押圧によるトルクは、同図の場合、螺旋バネ83が可動シャフト77に接着されていなければ、反時計回り方向のものしかなく、そのため可動シャフト77は、図のように傾き、螺旋バネ83の押圧力が実質0になって始めて安定する。
換言すれば、左側の螺旋バネ83の押圧点gを中心として、可動シャフト77の右方部分の自重による時計回り方向のトルクと左方部分の自重プラス振動子70の自重プラス固定シャフトからの反力による反時計回り方向のトルクとが均衡するところで安定する。
尚、振動子70に押圧力がかかっている状態では必ず幅の広い側の駆動接触部76−2が接触しているシャフト(77−1又は77−2)に倣うが、この場合振動子70に押圧力が殆どかからず、下に落ちた状態となるので、狭い方の駆動接触部76−1(76−1、76−1−1)の側が接触しているシャフト(同図の場合は可動シャフト77)に倣っている。そして、この状態では駆動力は生じない。
従って、このような駆動力が「0」になる状態にならないように振動子70の移動を制限することが必要である。これは振動子70の駆動接触部76の一つを除いて他の残り全てが常に二つの螺旋バネ83の押圧点の内側に在るように振動子70の移動範囲を規制するようにすればよい。
ところで、このように振動子70の移動を制限する必要があることの他に、可動側シャフト77が振動子70の動きにつれて、図14(a) 〜(d) に示したように傾くことで、この傾きによって、可動シャフト77が振動子70の駆動接触部76以外の部分に接触する虞がある。
可動シャフト77が振動子70の駆動接触部76以外の部分に接触すると、駆動接触部76以外の部分は駆動に対して最適な楕円振動を起こしているわけではないので、むしろ接触による抵抗要因となって駆動力を低減させる虞がある。
また、それだけでなく、駆動接触部76以外の部分は材料も接触に対して最適化されてない、つまり駆動接触部76よりも硬度が低いので、振動子本体75が損傷する虞があり、振動子本体75が損傷すると振動波リニアモータの寿命を低下させるという事態が招くことになる。従って、可動シャフトに傾きが生じたときに、振動子70の駆動接触部76以外の部分との接触を避けるために、振動子70の動き量を制限する必要がある。
図16(a) は、可動側シャフト77が振動子70の動きにつれて傾いて、この傾きによって可動シャフト77が振動子70の駆動接触部76以外の部分に接触している例を示す図である。
ここで、傾いた可動シャフト77と駆動接触部76との接触点Aを通って水平な線と、同じく接触点Aを通って可動シャフト77の軸に倣った線とが成す角を角度θとすると、可動シャフト77に傾きが生じたとき可動シャフト77が振動子70の駆動接触部76以外の部分に接触しないようにするためには、可動シャフト77の水平線に対する傾きを角度φとして、この角度φが上記の角度θよりも小さくなるようにしなければならない。
尚、上記の接触点Aを通って水平な線は、固定側のガイド軸77−1を基準とする線と同一であり、接触点Aを通って可動シャフト77の軸に倣った線は、可動シャフト77が接触する駆動接触部76(との接触点A)と振動子70上のその他の部分Bとを結んでなる直線と言い換えることもできる。
つまり角度θは、固定側のガイド軸77−1と、可動シャフト77が接触する駆動接触部76(との接触点A)と振動子70上のその他の部分Bとを結んでなる直線と成す角度であると言い換えることができる。
また、図16(b) は、振動子70を異なる配置でセットすると。振動子70の動きにつれて可動シャフト77と振動子70が傾いて、この傾きによって可動シャフト77が振動子70の駆動接触部76以外の部分に接触している例を示す図である。
ここで、駆動接触部76と固定側のガイド軸77−1との接触点Aを通って水平な線と、同じく接触点Aを通って可動シャフト77の軸に倣った線とが成す角を角度θとすると、可動シャフト77に傾きが生じたとき可動シャフト77が振動子70の駆動接触部76以外の部分に接触しないようにするためには、可動シャフト77の水平線に対する傾きを角度φとして、この角度φが上記の角度θよりも小さくなるようにしなければならない。
尚、上記の接触点Aを通って水平な線は、固定側のガイド軸77−1が接触する駆動接触部(との接点A)と振動子70上のその他の部分Bとを結んでなる直線と言い換えることもできる。
つまり、角度θは、可動シャフト77と、固定側のガイド軸77−1が接触する駆動接触部76(との接触点A)と振動子70上のその他の部分Bとを結んでなる直線となす角度であると言い換えることができる。
図(a),(b) より、角度θは、一般に、一方がガイド軸(またはシャフト)に接触している駆動接触部76と振動子70上の他の部分とを結んでなる直線と、他方のガイド軸(またはシャフト)とのなす角で、これがφより大きいことが、可動シャフト77に傾きが生じたときに、振動子70の駆動接触部76以外の部分との接触を避けるための条件である。
図17(a) は、可動シャフト77の傾き角度と各部の状態との関係を説明する図であり、同図(b) は、その関係式から得られる傾き角度φのグラフである。
同図(a) は、可動シャフト77の両端に螺旋バネ83が配置されている構成であり、狭い間隔の駆動接触部76−1の右方の駆動接触部76−1−1が、中央部の押圧均衡位置fよりも左にいくと、同図(a) のように可動シャフト77が傾き、上述しようにトルクが均衡したところで停止する。
ここで、上下両シャフトの全長を2lとし、上記の均衡位置での可動シャフト77の傾きの角度をφ、押圧均衡位置fから接触点Aまでの距離をZ、上記接触点Aを通る水平線131と可動シャフト77の右端周面上部との間に形成される距離をd1 、同じく接触点Aを通る水平線131と可動シャフト77の左端周面上部との間に形成される距離をd2 、螺旋バネ83のバネ定数をk、螺旋バネ83上端部(押圧部)の初期位置の水平線132から接触点Aを通る水平線131までの距離をx0 として、d1 、d2 と、押圧力を計算する。
トルクバランスの式は、
で表される。本計算は、螺旋バネ83が可動シャフト77に接着されており、従って正負両方向に力が働く場合を考えている。可動シャフト77は、右側の駆動接触部76−1−1を支点にして回動するから、d1 とd2 の間には以下の関係がある。
上記の式(1)を変形すると
式(2)を用いて
すなわち、可動シャフト77の傾き角度φは
となる。
上記の式から図17(b) に示す傾き角度φのグラフが示される。このグラフはx0 =0.1lのときの計算結果である。このグラフに示されるように傾き角度の最大値は2.9°なので、同図(a) においてθ>2.9°となるように設計すればよい。このように設計すると、振動子70がどのような位置にあっても、傾いた可動シャフト77が振動子70の駆動接触部76以外の部分に接触することはない。
本例では、駆動接触部76を振動子本体75から十分突出させることでθを大きくすることがきで、所望のθ>2.9°を達成することができる。
尚、図17(a) とは逆に、同図記載の振動子70が上下逆転しているときは、振動子70は可動シャフト77に倣って傾くが、この場合も全く同様にして、固定側のガイド軸77−1が振動子70の駆動接触部76以外の部分に接触しないためのθの条件を求めることができる。
<振動子の移動範囲の規制(その1)>
ところで、可動シャフト77の傾き角度の規制(制限)では、上記のように或る範囲までの傾きを許容するのではなく、振動子70の移動範囲を図13(a) 〜(d) で説明した可動シャフト77が傾かない条件の範囲内とすれば、常に可動シャフト77の傾き角度を「0」とすることができる。これであれば、不測の振動や衝撃が外部から加えられたような場合でも可動シャフト77が振動子70の駆動接触部76以外の部分に接触することを確実に防止することができる。
図18は、第3の実施形態としての振動子70が図13(a) 〜(d) 及び図14(a) 〜(d) で説明した可動シャフト77が傾かない条件の範囲外に移動しないように、振動子70の移動を規制する構成を示す図である。
同図に示すように、この振動波リニアモータは、二つのガイド軸77−1、77−2を支持する支持部78の立設部78−2の内側に固定して、それぞれストッパ133が横方向に突設されて配置される。同図に示す例では、振動子70が左方に移動して左側の立設部78−2の内側に設けられたストッパ133に当接して、それ以上の移動を制限されており、振動子70は、図13(a) 〜(d) で説明した可動シャフト77が傾かない条件の範囲の限界点で停止している。
このように振動子70の移動方向両側にストッパを設けることは、上記のように可動シャフト77の傾きを「0」に維持することだけでなく、可動シャフト77の傾きを前述したθ>φの範囲で許容する場合にも、その範囲内を振動子70が移動するように規制するものとして有効である。
また、このストッパ133は、上記のように二つのガイド軸を支持する支持部78に固定されている形状で設けられることによって、振動波リニアモータの小型化に貢献することができる。
尚、このようにストッパによる振動子70への直接的な移動の制限を行う代わりに、振動子70の絶対位置を検出する位置検出センサを用い、可動シャフトが傾かない条件の範囲内で振動子70が移動するように振動子70の位置制御を行うようにしてもよい。
例えば、振動子70と一体になって移動する第3の移動鏡枠19に取り付けられた光反射部材62からの反射光を検出して第3の移動鏡枠19の絶対位置を検知するフォトセンサ73によって、間接的に振動子70の絶対位置を検出し、この情報をもとに、回路基板2に搭載されている制御回路で、可動シャフト77が傾かない条件の範囲内を振動子70が移動するように振動子70の位置を制御すればよい。
<振動子の移動範囲の規制(その2)>
ところで、可動シャフト77の傾きを前述したθ>φの範囲で許容する場合、その範囲内を振動子70が移動するようにストッパを設けて制限すると、ストッパを設けた分だけ二つのガイド軸を支持する支持部78の構成が大型化する。
図19(a) は、第4の実施の形態としての小型であって可動シャフト77の傾きがθ>φの範囲に維持されるように振動子70の移動を規制する振動波リニアモータの構成を示す正面断面図、同図(b) は、その側面図である。
同図に示すように、可動シャフト77は、両端部を軸受長孔81により揺動自在に保持されており、振動子70の移動に応じて傾き角度φの傾きを生じるが、支持部78の立設部78−2の内壁面78−2−1がストッパの機能を兼ねており、この内壁面78−2−1が、可動シャフト77の傾きが最大でもθ>φとなる位置で振動子70の移動を規制するようにしている。
<可動シャフトの傾き規制(その1)>
上述した第2〜第4の実施の形態では、可動シャフトと振動子本体との干渉(接触)を回避するために、専ら振動子の移動範囲を規制する構成を説明してきたが、可動シャフトの揺動による傾きそのものを規制(制限)するようにしてもよい。
その場合でも、図15に示したように、振動子70の上下面のうち一方の駆動接触部76が全ての押圧部の外側に移動することが無いように、或いは振動子70が上下二つのシャフトの長さの範囲を越えて移動しないように、ストッパ、支持部立設部の内壁、又は位置制御等で、振動子70の移動を規制する必要があることは勿論である。
図20(a) は、第5の実施の形態としての小型であって可動シャフトの傾きがθ>φの範囲に維持されるように可動シャフトの傾きを規制する振動波リニアモータの正面断面図であり、同図(b) は、その側面図である。
同図(a) に示すように、図14(a) に示した図の場合と同様に、上下どちらか一方の面の駆動接触部76(図20(a) では下面の駆動接触部76)が全て押圧均衡位置fに対して一方の側(図20(a) では左側)に片寄って、可動シャフト77が反時計回り方向に回動して傾いているが、その可動シャフト77の端部周面上部77−2−1が、支持部78の立設部78−2の軸受長孔81の上部内面81−1に当接して、それ以上の傾きを制限されている。
このように、軸受長孔81の上部内面81−1を、可動シャフト77の傾きへのストッパとして利用するようにしても、振動子70の位置に関わり無く、可動シャフト77の傾きをθ>φの範囲に維持することができる。
<可動シャフトの傾き規制(その2)>
図21(a) は、第6の実施の形態としての小型であって可動シャフトの傾きが常に「0」に維持されるように可動シャフトの傾き規制する振動波リニアモータの正面断面図であり、同図(b) は、その側面図である。
同図(a),(b) に示す振動波リニアモータにおいては、螺旋バネ83の下端部は、図4(a),(b) に示したように支持部78の基部78−1の外底部に設けられた凸部82の内空部に保持されるのではなく、図21(a) に示すように、図(a),(b) の凸部82と同様位置に設けられた円柱状アクチュエータ134の上部に保持されている。
円柱状アクチュエータ134は、制御回路からの制御により昇降駆動され、上昇したときは螺旋バネ83を下から押圧して螺旋バネ83の付勢力を強め、下降したときは螺旋バネ83への押圧を緩めて螺旋バネ83の付勢力を弱める。
同図(a) に示すように、振動子70が一方(図の例では左方)に寄ったことを、前述した絶対位置センサと駆動電圧パルスで検出すると、制御回路は、振動子70が近づいた方の螺旋バネ83に設けられた円柱状アクチュエータ134を上昇させることで螺旋バネ83の付勢力を強めて可動シャフト77に加わるトルクの不均衡を常に補正する。これにより、トルクの均衡位置を振動子70の移動につれて移動させ、常に可動シャフト77を固定側のガイド軸77−1に対して平行に保つようにする。
このように常に可動シャフト77を固定側のガイド軸77−1に対して平行に保つので、振動子70の4個の駆動接触部76を常に二つのガイド軸77に接触させることができ、これにより、4個の駆動接触部76による振動子70の効率のよい駆動力を引き出すことができる。
(a) は第1の実施の形態における振動波リニアモータを搭載したレンズ装置を示す外観斜視図、(b) は(a) に示すレンズ装置のA−A´矢視断面を(a) の矢印a方向から見たレンズユニット各部の概略の構成を示す図である。 レンズ装置を上方から見た分解斜視図である。 レンズ装置を天地を逆にして下方から見た分解斜視図である。 (a) は一実施の形態における超音波リニアモータの分解斜視図、(b) はその組み立て上がり状態を示す斜視図である。 (a) は振動波リニアモータの振動子の正面図、(b) はその側面図、(c) は(a),(b) に示す振動子の圧電体シートと電極配置を示する図である。 振動波リニアモータを駆動制御する駆動回路を示す図である。 (a),(b) は振動波リニアモータの振動子本体の超音波楕円振動を模式的に説明する斜視図である。 (a) 〜(f) はそれぞれ位相が異なる交番電圧を印加したときの振動子の駆動接触部の楕円振動を模式的に示す図である。 (a) は振動波リニアモータと第3の移動鏡枠との連結方法を説明する斜視図、(b) はその連結部のみを取り上げて示す拡大斜視図、(c) は第3の移動鏡枠の移動量を検出する磁気センサユニットを示す拡大図である。 (a) は図9(b) を矢印c方向に見た図、(b) は図9(b) のA−A´矢視断面図である。 磁気センサユニットの詳細な構成を磁気センサユニットが組み付けられる振動波リニアモータと第3の移動鏡枠と共に示す一部分解斜視図である。 (a) は振動波リニアモータとこの振動波リニアモータの振動子の外部電極と駆動回路間に配置される枝分かれフレキシブル基板を示す斜視図、(b) は一本配置のフレキシブル基板を示す斜視図である。 (a) 〜(d) は第2以降の実施形態において前提となる可動シャフト(固定側のガイド軸に対して押し付勢されているガイド軸)に傾きを生じない振動子と可動シャフトとの位置関係を示す図である。 (a) 〜(d) は第2以降の実施形態において前提となる可動シャフトに傾きを生じる振動子と可動シャフトとの位置関係を示す図である。 第2以降の実施形態において前提となる可動シャフト77に傾きを生じる振動子と可動シャフトとの位置関係の極端に異なる例を示す図である。 (a) は第2以降の実施形態において前提となる可動側シャフトが振動子の動きにつれて傾いて可動シャフトが振動子の駆動接触部以外の部分に接触している例を示す図、(b) は同じく他の例を示す図である。 (a) は第2の実施形態としての可動シャフトの傾き角と各部の状態との関係を説明する図、(b) はその関係式から得られる傾き角度のグラフである。 第3の実施形態としての振動子が可動シャフトが傾かない条件の範囲外に移動しないように振動子の移動を規制する構成を示す図である。 (a) は第4の実施の形態としての小型であって可動シャフトの傾きがθ>φの範囲に維持されるように振動子の移動を規制する振動波リニアモータの正面断面図、(b) はその側面図である。 (a) は第5の実施の形態としての小型であって可動シャフトの傾きがθ>φの範囲に維持されるように可動シャフトの傾きを規制する振動波リニアモータの正面断面図、(b) はその側面図である。 (a) は第6の実施の形態としての小型であって可動シャフトの傾きが常に「0」に維持されるように可動シャフトの傾きを規制する振動波リニアモータの正面断面図、(b) はその側面図である。
符号の説明
1 レンズ装置
2 回路基板
8 第1の固定レンズ部
9 第1の移動レンズ部
11 第2の移動レンズ部
12 第3の移動レンズ部
13 第2の固定レンズ部
14 撮像素子
L1 プリズム一体化レンズ
L2、L9 固定レンズ
L3、L4、L5、L6、L7、L8 移動レンズ
15 第1の固定鏡枠部
15−1 切欠部
16 第2の固定鏡枠部
17 第1の移動鏡枠
18 第2の移動鏡枠
18−1 切欠部
19 第3の移動鏡枠
19−1 切欠部
19−2 突設部
21 絞り位置(シャッタ位置)
22 主固定鏡枠
23(23a、23b、23c) 金属フレーム
24 接着剤溜まり部
25 ズーム用シャフトカム
26(26a、26b) 細径部
27 ギア
28 軸受嵌合孔
29 軸受
31 凸部
32 付勢板バネ
32−1 曲がり足部
32−2 止め切片
32−3 付勢バネ部
33 切欠部
34 凸部
35 ズーム用モータユニット
36 減速ギア列
37 ギア軸固定部
38 止め板固定部
39 位置決め孔
41 止め孔
42 絞り・シャッタユニット
43 絞り・シャッタ部
44、45 ロータリーソレノイド
46 振動波リニアモータ
47 磁気センサユニット
48 磁気センサホルダ
49 磁気センサ
51 磁気スケール
52 付勢バネ
53(53−1、53−2、53−3) 軸受部
54(54−1、54−2、54−3) ガイド孔
55(55−1、55−2、55−3) U字切欠部
56 前端部外面
57 側面部
58 段差部
59 光反射部材
61(61−1、61−2) カムフォロア
62 光反射部材
63(63−2、63−3) 凸部
64(64−1、64−2) ガイド軸支持孔
65 第1のガイド軸
66 圧縮バネ
67 ガイド軸支持孔
68 第2のガイド軸
69 開口部
70 振動子
71 フォトセンサ取付孔
72、73 フォトセンサ
74(74、74a、74b) 振動子
75 振動子本体
76(76−1、76−1−1、76−2) 駆動接触部
77(77−1、77−2) ガイド軸(シャフト)
77−2−1 可動シャフト端部周面上部
78 支持部
78−1 基部
78−2 立設部
78−2−1 内壁面
78−3 開口部
79 固定軸受孔
81 軸受長孔
81−1 上部内面
82 凸部
83 螺旋バネ
84 抜け止めピン
85 ピン固定溝
86 圧電体シート
87 圧電体シート層
88 弾性体シート
89 弾性体シート層
91 絶縁体シート
92 平板部
93 連結型駆動接触部
94 A+内部電極箔
94−1 外部接続用の端子
95 B−内部電極箔
95−1 外部接続用の端子
96 A−内部電極箔
96−1 外部接続用の端子
97 B+内部電極箔
97−1 外部接続用の端子
98 A+電極接続外部端子
99 A−電極接続外部端子
101 B+電極接続外部端子
102 B−電極接続外部端子
103 ピン部材取り付け孔
105 圧電体
106 振動子本体主要部
107 振動子本体部品
108 弾性体部
109 AF(オートフォーカス)回路
110 駆動回路
111 CPU(central processing unit)
112 発信回路
113 90°移相回路
114−1、114−2、114−3 AMP(増幅器)
115 カウンタ
116 鏡枠本体
117 係合突設部
117−1 スケール保持部
118 長孔
119 板バネ
119−1 本体部
119−2 係止部
119−3 付勢部
120 ピン部材
121 磁気スケール
121−1 係止部
121−2 自由端側
122 磁気センサ
122−1 検出部
123 センサ保持枠
124 固定板
124−1 固定孔
125 板バネ部材
125−1 係止部
125−2 バネ部
125−3 凸部
126 磁気センサホルダ
127 接着剤
128 電極リード線
130 フレキシブル基板
130−1 電極接続部
130−2 配線部
130−3 回避孔
131 接触点Aを通る水平線
132 螺旋バネの初期位置
133 ストッパ
134 円柱状アクチュエータ

Claims (21)

  1. 圧電体部を含んで構成される振動子本体と該振動子本体の対向する2面にそれぞれ設けられた駆動接触部とを有する振動子と、
    前記振動子を、前記駆動接触部を介して狭持する第1及び第2の規制部材と、
    前記第2の規制部材を前記第1の規制部材に向けて相対的に付勢し、前記第2の規制部材から前記第1の規制部材に向いた押圧力を発生させる押圧手段と、
    前記第1の規制部材を固定して保持すると共に、前記第2の規制部材を前記押圧力の方向に移動可能に保持する保持手段と、
    を備え、
    前記振動子本体への電圧印加により発生する振動を前記駆動接触部が駆動力に変換することにより、前記振動子と前記2つの規制部材とが相対的に移動する振動波リニアモータであって、
    前記振動子の移動に伴って前記第1の規制部材と前記第2の規制部材との間に発生する傾きφは、前記第1または第2の規制部材のうちの一方の規制部材が接触する前記駆動接触部と前記振動子上のその他の部分とを結んでなる直線と、前記一方の規制部材に相対する他方の規制部材とが成す傾きθよりも小さくなるように構成されたことを特徴とする振動波リニアモータ。
  2. 前記振動子は、前記対向する2面にそれぞれ少なくとも2個の前記駆動接触部を有することを特徴とする請求項1に記載の振動波リニアモータ。
  3. 前記振動子は、前記対向する2面のうち一方の面には少なくとも1個、他方の面には少なくとも2個以上の前記駆動接触部を有することを特徴とする請求項1に記載の振動波リニアモータ。
  4. 前記振動子の前記規制部材に対する相対的移動方向における移動範囲を制限する第1の制限手段を有することを特徴とする請求項1に記載の振動波リニアモータ。
  5. 前記第1の制限手段は、前記保持手段または前記第1または第2の規制部材に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の振動波リニアモータ。
  6. 前記第1の制限手段は、前記保持手段または前記第1または第2の規制手段の一部が兼ねていることを特徴とする請求項4に記載の振動波リニアモータ。
  7. 前記第1の制限手段は、前記傾きφが前記傾きθよりも小さい範囲になるように前記振動子の移動範囲を制限することを特徴とする請求項4記載の振動波リニアモータ。
  8. 前記押圧手段は、前記第2の規制部材の2点に対して前記押圧力を作用させ、前記第1の制限手段は、前記振動子の相対的移動方向において当該2点の外側に前記駆動接触部がはみ出さないように前記振動子の移動範囲を制限することを特徴とする請求項4に記載の振動波リニアモータ。
  9. 前記振動子は、前記対向する2面にそれぞれ少なくとも2個の前記駆動接触部を有し、前記押圧手段は、前記第2の規制部材の2点に対して前記押圧力を作用させ、前記第1の制限手段は、前記振動子の相対的移動方向において前記2点に作用する押圧力の均衡位置を、前記駆動接触部が挟む範囲に前記振動子の移動を制限することを特徴とする請求項4に記載の振動波リニアモータ。
  10. 前記第2の規制手段の押圧方向への移動を制限する第2の制限手段を有することを特徴とする請求項1に記載の振動波リニアモータ。
  11. 前記第2の制限手段は、前記保持手段に固定されていることを特徴とする請求項10に記載の振動波リニアモータ。
  12. 前記第2の制限手段は、前記保持手段の一部が兼ねていることを特徴とする請求項10に記載の振動波リニアモータ。
  13. 前記第2の制限手段は、前記傾きφが前記傾きθよりも小さい範囲で前記第2の規制手段の移動を許容することを特徴とする請求項10に記載の振動波リニアモータ。
  14. 前記振動子の移動に伴って前記第1の規制部材と前記第2の規制部材との間に発生する傾きφまたはそれを算出可能なパラメータを検出し、該傾きφが、前記傾きθよりも小さくなるように、前記押圧手段を制御する制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の振動波リニアモータ。
  15. 圧電体部を含んで構成される振動子本体と、該振動子本体に対向する2面にそれぞれ設けられた駆動接触部とを有する振動子と、
    前記振動子を、前記駆動接触部を介して狭持する第1及び第2の規制部材と、
    前記第2の規制部材を前記第1の規制部材に向けて相対的に付勢し、前記第2の規制部材から前記第1の規制部材に向いた押圧力を発生させる押圧手段と、
    前記第1の規制部材を固定して保持すると共に、前記第2の規制部材を前記押圧力の方向に移動可能に保持する保持手段と、
    を備え、
    前記振動子本体への電圧印加により発生する振動を前記駆動接触部が駆動力に変換することにより、前記振動子と前記2つの規制部材とが相対的に移動する振動波リニアモータであって、
    前記振動子の相対的な移動に伴って生ずる前記第1の規制部材に対する前記第2の規制部材の回動を、所定の範囲に規制する規制部材の傾き規制手段をさらに有することを特徴とする振動波リニアモータ。
  16. 前記規制部材の傾き規制手段は、前記振動子の相対的な移動の範囲を所定の範囲に規制することにより、前記第2の規制部材の回動を所定の範囲に規制することを特徴とする請求項15に記載の振動波リニアモータ。
  17. 前記規制部材の傾き規制手段は、前記振動子の相対的な移動の範囲を所定の範囲に制御することにより、前記第2の規制部材の回動を所定の範囲に規制することを特徴とする請求項15に記載の振動波リニアモータ。
  18. 前記規制部材の傾き規制手段は、前記規制部材の回動を制限する部位を前記保持手段に有することを特徴とする請求項15に記載の振動波リニアモータ。
  19. 圧電体部を含んで構成される振動子本体と該振動子本体の対向する2面にそれぞれ設けられた駆動接触部とを有する振動子と、
    前記振動子を、前記駆動接触部を介して狭持する第1及び第2の規制部材と、
    前記第2の規制部材を前記第1の規制部材に向けて相対的に付勢し、前記第2の規制部材から前記第1の規制部材に向いた押圧力を発生させる押圧手段と、
    前記第1の規制部材を固定して保持すると共に、前記第2の規制部材を前記押圧力の方向に移動可能に保持する保持手段と、
    を備え、
    前記振動子本体への電圧印加により発生する振動を前記駆動接触部が駆動力に変換することにより、前記振動子と前記2つの規制部材とが相対的に移動する振動波リニアモータであって、
    前記第1または第2の規制部材のうちの一方の規制部材が接触する前記駆動接触部と前記振動子上のその他の部分とを結んでなる直線と、前記一方の規制部材に相対する他方の規制部材とが成す傾き角度θは、所定の傾き角度より大きいことを特徴とする振動波リニアモータ。
  20. 前記所定の傾き角度は、前記第1又は第2の規制部材の長さ、前記押圧手段の有するバネ定数、該押圧手段の初期位置と前記第2の規制部材と前記駆動接触部との接触点を通り前記第1の規制部材に平行な線との距離、前記第2の規制部材と前記駆動接触部との接触点を通り前記第1の規制部材に平行な線と前記第2の規制部材の両端部周面上部との距離、及び前記第2の規制部材の押圧均衡位置から前記駆動接触部との接触点までの距離によって定まる最大値であることを特徴とする請求項19に記載の振動波リニアモータ。
  21. 前記最大値は、前記第1又は第2の規制部材の長さを2l、前記押圧手段の有するバネ定数をk、該押圧手段の初期位置と前記第2の規制部材と前記駆動接触部との接触点を通り前記第1の規制部材に平行な線との距離をx0 、前記第2の規制部材と前記駆動接触部との接触点を通り前記第1の規制部材に平行な線と前記第2の規制部材の両端部周面上部との距離をd1 及びd2 、並びに前記第2の規制部材の押圧均衡位置から前記駆動接触部との接触点までの距離をzとして得られる式
    で求められる角度φの最大値であることを特徴とする請求項20に記載の振動波リニアモータ。
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