JP4818858B2 - 超音波モータ素子 - Google Patents

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Description

本発明は、リニアモータやX−Yステージ等に好適な、圧電素子を利用した超音波モータ素子に関する。
圧電素子をL1B2モードで駆動する超音波モータ素子が知られており、近時、X−Yステージやリニアモータ、回転ステージ、カメラのオートフォーカス機構等の駆動機構へ応用されている(例えば、特許文献1、2参照)。
図3に圧電素子90でのL1B2モードの説明図を示す。L1B2モードは、図3上側に示す長手方向での伸縮一次共振(L1)モードと、図3下側に示す幅方向での曲げ二次共振(B2)モードの重ね合わせ(縮退)によって、振動の腹の部分が楕円運動を行う振動をいう。
このL1B2モードで駆動する超音波モータ素子は、圧電板の一方の主面に2行2列の電極部を形成して対角に位置する2個の電極部どうしをリード線で接続し、他方の主面にグランド(アース)電極を設け、圧電板の側面に駆動対称物に当接する摺動部材を設けた構造となっており、2組の電極部に位相を90度ずらした電圧を印加して駆動する。
図4Aに示すように、圧電素子90の長辺の両端側にそれぞれ被駆動体94Aに当接する摺動部材92を設けた場合には、それぞれの摺動部材92に位相が180度ずれた楕円運動が生じ、交互に被駆動体94Aに摩擦力が作用して、被駆動体94Aを動かす。図4Bに示す圧電素子90の動きは図4Aに示す圧電素子90の動きと同じであるが、この図4Bに示されるように、圧電素子90の短辺の中央部に摺動部材92を設けた場合にも、摺動部材92に楕円運動を生じさせることができる。図4Bに示した被駆動体94Bは回転円板であり、図4Bでは反時計回りに回転する形態が示されている。
特許文献1に開示された超音波モータ素子は、圧電板の一方の主面に2行2列の電極部を形成して対角に位置する2個の電極部どうしをリード線で接続し、他方の主面にグランド(アース)電極を設け、圧電板の側面に駆動対称物に当接する摺動部を備えた構造となっている。
この特許文献1の超音波モータ素子では、摺動部を設けるために圧電板に一定の厚みが必要となるので、駆動電圧が高くなる。また、圧電板の主面に取り付けられるリード線のために集積時の小型化が困難であるという問題がある。
特許文献2には、特許文献1に開示された超音波モータ素子を積層構造化した超音波モータ素子として、対角に位置する2つの電極部が積層方向において互い違いに面内接続された構造のものが開示されており、小型化と駆動電圧の低電圧化を可能としている。
しかしながら、この超音波モータ素子では、その中央部に圧電不活性な領域が広く形成されているので、この圧電不活性部分が振動変位を抑制するおそれがある。
特開平7−184382号公報(図1、段落[0029]〜[0031]等) 特開2006−187112号公報(図3、[0028]〜[0034]等)
本発明は、圧電素子を用いた超音波モータ素子であって、大きな振動変位を生じさせることができ、低電圧駆動が可能で、一側面に給電用電極を集約して形成することができる超音波モータ素子を提供することを目的とする。
本発明に係る超音波モータ素子は、圧電板と第1内部電極とが交互に積層されL1B2モードで動作する2つのL1B2モード駆動部と、圧電板と第2内部電極とが交互に積層されL1モードで動作するL1モード駆動部と、を有する積層体を備えている。このL1モード駆動部は2つのL1B2モード駆動部に挟まれており、2つのL1B2モード駆動部は同じ構造を有していることが好ましい。第1内部電極は、圧電板を挟んで交互に設けられた、2行2列に配置された4つの第1電極部を有する第1駆動電極と、この第1駆動電極に対応する領域を含む第1グランド電極とを有している。第2内部電極は、第1グランド電極に対応する領域を有するように圧電板を挟んで設けられた第2グランド電極と2層の第2駆動電極とを有している。積層体の側面には、第1グランド電極と第2グランド電極とを接続する第1外部電極と、4つの第1電極部のうち対角に位置する2つの第1電極部と一方の第2駆動電極とを接続する第2外部電極と、対角に位置し第2外部電極に接続されていない2つの第1電極部と他方の第2駆動電極とを接続する第3外部電極とを設ける。
本発明の超音波モータ素子は、圧電板の薄板化が容易であるので低電圧駆動を行うことができる。また、L1モード駆動部が備えている第2駆動電極がL1B2モード駆動部が備えている対角に位置する2つの第1駆動電極を接続する役割を果たすので、駆動電圧印加のための外部電極を第1〜第3外部電極の3種で構成することができる。第2,第3外部電極はそれぞれ超音波モータ素子の二側面に形成されるが、そのうち一方の側面に形成されたものを給電用電極として用いればよいので、一側面からの給電が可能になる。さらにこの超音波モータ素子はL1モード駆動部を積層体の中央部に備えているので、L1モードの振動が積層方向(面方向)へぶれ難くなる。これにより被駆動体に与える力の実効成分が大きくなるので、被駆動体の高速移動や高トルク駆動が可能になる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。超音波モータ素子100の概略平面図を図1Aに、概略側面図を図1B,図1Cにそれぞれ示す。図1A〜1Cに示すように、超音波モータ素子10の長さ方向をY方向、幅方向をX方向、厚さ方向(積層方向,面方向)をZ方向とする。
超音波モータ素子100は、圧電板12と第1内部電極(後述する第1駆動電極14と第1グランド電極(アース電極)16を包括する)が交互に積層され、L1B2モードで動作する2つのL1B2モード駆動部10A・10Bと、圧電板22と第2内部電極(後述する第2駆動電極24a・24bと第2グランド電極26a・26bを包括する)とが交互に積層されL1モードで動作するL1モード駆動部20とを有する積層体50を備えており、L1モード駆動部20がL1B2モード駆動部10A・10Bに挟まれた構造となっている。
なお、圧電板12と圧電板22は実質的に同等のものであり、第1グランド電極16と第2グランド電極26a・26bもまた実質的に同等のものである。図1B,1Cでは、内部電極は側面に露出した部分のみが記されている。これら内部電極の形状については後に図2を参照して詳細に説明する。
積層体50の長辺側面の両端部には摺動部材52が取り付けられており、この摺動部材52を被駆動体60に当接させる。被駆動体60はガイドレール62の長さ方向にスライド自在に保持されている。摺動部材52としては耐摩耗性材料(例えば、ステンレス等の合金材料、炭化珪素等のセラミックス材料)が好適に用いられ、エポキシ樹脂等により積層体50に取り付けられる。
積層体50の構成について詳細に説明する。図2に超音波モータ素子100を構成する圧電板と内部電極の構造を示す。図1B,1Cにおいて超音波モータ素子100の下側に位置しているL1B2モード駆動部10Aの圧電板12に対して下から12a〜12dの符号を設け、超音波モータ素子100の上側に位置しているL1B2モード駆動部10Bの圧電板12に対して下から12e〜12hの符号を設けている。また、L1モード駆動部20の圧電板22に対しては下から22a〜22cの符号を設けている。さらに図2では、各圧電板12a〜12h・22a〜22cにその直上の内部電極パターンを示している。
L1B2モード駆動部10Aにおいて、圧電板12a・12cに示されているように、圧電板12a・12b間と圧電板12c・12d間には、2行2列に分割された4つの第1電極部14a〜14dからなる第1電極14が配置されている。また、圧電板12bに示されているように、圧電板12b・12c間には第1グランド電極16が配置されている。
L1B2モード駆動部10Bにおいて、圧電板12e・12gに示されているように、圧電板12e・12f間と圧電板12g・12h間にも、2行2列に分割された4つの第1電極部14a〜14dからなる第1電極14が配置されている。また、圧電板12fに示されているように、圧電板12f・12g間には第1グランド電極16が配置されている。
第1グランド電極16は4つの第1電極部14a〜14dに対応する領域(但しこの領域には、超音波モータ素子100の側面に露出させるための後述する凸部は含まれない)を含んでいる。
第1電極部14a〜14dそれぞれの長辺側には、第1電極部14a〜14dへの電圧印加を行うために第1電極部14a〜14aを積層体50の側面へ露出させるべく、積層方向(Z方向)から見たときに重なる位置に凸部が設けられている。第1グランド電極16の長辺側の一方にも、第1グランド電極16を積層体50の側面へ露出させるべく、凸部が設けられており、この凸部はZ方向から見たときに、第1電極部14a〜14dの凸部とは重ならない位置に設けられている。
L1モード駆動部20において、圧電板22a・22b間には第2駆動電極24aが配置され、圧電板22b・22c間には第2駆動電極24bが配置されている。
圧電板12dと圧電板22aとの間に設けられるグランド電極は、L1B2モード駆動部10Aを構成する第1グランド電極16でもあり、L1モード駆動部20を構成する第2グランド電極26aでもある。圧電板22cと圧電板12eとの間に設けられるグランド電極は、L1B2モード駆動部10Bを構成する第1グランド電極16でもあり、L1モード駆動部20を構成する第2グランド電極26bでもある。
第2駆動電極24a・24bそれぞれの各長辺側には、第2駆動電極24a・24bへの電圧印加を行うために第2駆動電極24a・24bを積層体50の側面へ露出させるべく、凸部が設けられている。第2駆動電極24aの2カ所の凸部はそれぞれ第1電極部14a・14dの各凸部と重なる位置に設けられており、第2駆動電極24bの2カ所の凸部はそれぞれ第1電極部14b・14cの各凸部と重なる位置に設けられている。
第2グランド電極26a・26bは第1グランド電極16と同じ構造を有しているので、第2グランド電極26a・26bの長辺側の一方にも、第2グランド電極24a・24bを積層体50の側面へ露出させるべく、凸部を備えており、これら凸部はZ方向から見たときに、第1グランド電極16の凸部と重なる位置に設けられている。
図1Bには第1電極部14b・14cとグランド電極16・26a・26bのそれぞれの露出部分が示されており、図1Cには第1電極部14a・14dと第2駆動電極24a・24bのそれぞれの露出部分が示されている。
図1Bに示されるように、積層体50の側面において第1グランド電極16と第2グランド電極26a・26bが露出している部分には、これらを接続するための第1外部電極34が設けられている。また、第2駆動電極24bと第1電極部14bが露出している部分には、これらを接続するための第2外部電極36aが設けられている。第2駆動電極24aと第1電極部14dが露出している部分には、これらを接続するための第3外部電極38aが設けられている。
図1Cに示されるように、第2駆動電極24bと第1電極部14cが露出している部分には、これらを接続するための第2外部電極36bが設けられている。第2駆動電極24aと第1電極部14aが露出している部分には、これらを接続するための第3外部電極38bが設けられている。
このような電極構成により、2つの第2外部電極36a・36bは第2駆動電極24bを通じて導通するため、結果的に、第1駆動電極14において対角に位置している2つの第1電極部14b・14cも電気的に接続された状態となる。同様に、2つの第3外部電極38a・38bは第2駆動電極24aを通じて導通するため、結果的に、第1駆動電極14において対角に位置している残り2つの第1電極部14a・14dが電気的に接続された状態となる。
超音波モータ素子100では、給電のために、第1外部電極34にリード線72を、第2外部電極36aにリード線74を、第3外部電極38aにリード線76をそれぞれ取り付けた構造としている。このように超音波モータ素子100では、このように積層体50の一側面から給電を行うことができる。この場合、第2外部電極36bと第3外部電極38bにはリード線を取り付ける必要はないことは、前述の電極構造から明らかである。
なお、第2外部電極36a・36bのいずれか一方にリード線を、第3外部電極38a・38bのいずれか一方にリード線を取り付けた構成とすることもできる。また、超音波モータ素子100を固定保持等するための治具または容器に、これらの外部電極と接触する給電端子を設けておけば、各外部電極にリード線を取り付ける必要はない。
上述した構造を有する超音波モータ素子100は、好適には、以下のプロセスにより製造することができる。チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系圧電セラミックス等の圧電セラミックス粉末を、ドクターブレード法や押出成形法等のシート成形技術を用いてシート状に成形し、得られたグリーンシートを、焼成収縮を考慮して、圧電板の矩形形状に打ち抜く。
圧電セラミックスの焼成温度に適合する内部電極材のペースト(例えば、Ag/Pdペースト、Pdペースト、Ptペースト等)を用いて、矩形グリーンシートに第1駆動電極の電極パターンを印刷したもの(以下「シートA」という)を所定枚数作製する。同様に、矩形グリーンシートに第1グランド電極(第2グランド電極も同じ)の電極パターンをスクリーン印刷法等により印刷したもの(以下「シートB」という)と、第2駆動電極の電極パターンを印刷したもの(以下「シートC」という)を所定枚数作製する。作製したシートA・B・Cを、下から順番に、シートA,B,A,B,C,C,B,A,B,Aの順番で積み重ね(2枚のシートCは電極パターンの凸部位置が反転するように配置する)、その上に電極ペーストが印刷されていない矩形グリーンシートをさらに積み重ね、熱プレス等を用いて一体化(熱圧着)する。
この圧着体を所定温度で焼成することにより、矩形グリーンシート部分は圧電板へ、印刷された電極ペーストはそれぞれの内部電極へと変化する。得られた焼成体の側面や端面を必要に応じて研磨加工し、形状を整えることで、積層体が得られる。第1〜第3外部電極を形成するために、積層体の側面の所定位置にAgペースト等を塗布し、これを焼成して焼き付ける。
次いで第1〜第3外部電極にリード線をハンダ付け等により取り付ける。第1外部電極と第2・第3外部電極との間に所定の直流電圧を印加することによって、圧電板を分極処理する。こうして、超音波モータ素子を得ることができる。
グリーンシートを用いた製造方法は生産性に優れており、また、圧電板の厚さを薄く構成することができるので、超音波モータ素子100は低電圧駆動で大きな変位を得ることができる。
超音波モータ素子100の駆動方法は、リード線72・74間に印加する交流電圧V1とリード線72・76間に印加する交流電圧V2の位相を90度ずらすことにより行うことができる。交流電圧V1・V2としては正弦波または三角波が好適である。
圧電板12a・12hには駆動電圧が印加されないので、圧電効果による変位は発生しない。圧電板22bは分極されておらず、駆動電圧を印加しても電位差の方向が周期的に変化するために実質的に分極は進行せず、そのために圧電効果により変位することはない非駆動圧電板となる。これら圧電板12a・12h・22bは、圧電効果により変位を生じる圧電板の振動に追随して振動する。
圧電板12b〜12d・12e〜12gにはL1B2モードの振動が生じる。また、圧電板22a・22cにはL1モードの振動が生じる。このL1モードの振動により、L1B2モード駆動部10で発生したL1B2モードの振動におけるL1モードの変位が増幅され、積層体50全体としてL1B2モードの振動が発生する。
積層体50の構造は圧電板22bを中心としてZ方向で対称であり、これにより積層体50には、内部電極面と平行な面内(図1AのX−Y面内)での振動が生じやすくなっている。また、L1モード駆動部20を積層体50の積層方向中央に配置することによって、L1モードの振動がZ方向にぶれることが抑制される。さらに、圧電板22bにも積層体50に発生するL1B2モードの振動がZ方向にぶれるのを抑制する効果がある。
これらの効果により、超音波モータ素子100は、L1モード駆動部20を備えていない超音波モータ素子と比較すると、摺動部材52の楕円軌道径を長くすることができるので摺動部材52の楕円軌道を描く際の線速が速くなり、またZ方向(面方向)への振動のぶれを抑制できるので、被駆動体60に与える振動の実効成分が大きくなる。つまり、発生する振動を効率よく摺動部材52を通して被駆動体60に与えることができる。こうして、被駆動体60をガイドレール62の長さ方向であるX方向に高速移動させたり、駆動に大きなトルクを必要とする被駆動体60を動かしたりすることができるようになる。被駆動体60の進行方向の制御は、交流電圧V1・V2のうちのどちらの位相を90度進めるかで決定することができる。
ところで、圧電板22bの厚さが厚すぎると積層体50に発生する振動振幅を小さくしてしまう。そのため、圧電板22bの厚さは、電圧印加によりL1B2モードおよびL1モードで動作する他の圧電板の厚さよりも、薄くすることが好ましい。同様の理由で、Z方向端に位置する非駆動圧電板である圧電板12a・12hの厚さもまた圧電板22bと同様に薄く構成することが好ましい。例えば、圧電板22bの厚さを100μmとし、他の駆動圧電板の厚さを340μmとする等である。
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではないことはいうまでもない。L1モード駆動部とL1B2モード駆動部をそれぞれ構成する圧電板と電極数は図1B・1Cおよび図2に限定されるものではないが、L1モードで振動する圧電板の数は、L1B2モードで振動する圧電板の数よりも少なくすることで、摺動部材52に確実に楕円運動を生じさせることができる。
また、L1モード駆動部に非駆動圧電板を設けた構成について示したが、この非駆動圧電板を設けない構成としてもよい。例えば、図2に示した構成における圧電板22aと圧電板22bの間に、グランド電極が設けられた圧電板が挿入された構成としてもよい。
上記説明においては、摺動部材52を積層体50の長辺側側面の両端近傍に設けた形態を示したが、先に図4Bを参照して説明したように、摺動部材52は積層体50の短辺側側面の中央部に設けてもよい。この場合には、摺動部材52が被駆動体60を押圧する方向での変位量が大きくなるので、被駆動体60を動かすために大きなトルクが必要とされる場合に好適である。また、直線的な動きを行う被駆動体60を取り上げた形態について説明したが、被駆動体はこれに限られるものではなく、例えば、回転自在に保持された円板の側面に摺動部材52をその径方向で当接させることにより、この円板を回転させることができる。
超音波モータ素子の概略平面図。 超音波モータ素子の概略側面図。 超音波モータ素子の別の概略側面図。 超音波モータ素子を構成する圧電板と電極の構造を示す平面図。 L1B2共振モードの説明図。 超音波モータ素子のL1B2共振モードによる被駆動体の駆動態様を示す図。 超音波モータ素子のL1B2共振モードによる被駆動体の別の駆動態様を示す図。
符号の説明
10A・10B…L1B2モード駆動部、12・12a〜12h…圧電板、14…第1駆動電極、14a〜14d…第1電極部、16…第1グランド電極、20…L1モード駆動部、22・22a〜22c…圧電板、24a・24b…第2駆動電極、26a・26b…第2グランド電極、34…第1外部電極、36a・36b…第2外部電極、38a・38b…第3外部電極、50…積層体、52…摺動部材、60…被駆動体、62…ガイドレール、72・74・76…リード線、90…圧電素子、90…圧電素子、92…摺動部材、94A・94B…被駆動体、100…超音波モータ素子。

Claims (5)

  1. 圧電板と第1内部電極とが交互に積層されL1B2モードで動作する2つのL1B2モード駆動部と、圧電板と第2内部電極とが交互に積層されL1モードで動作するL1モード駆動部と、を有する積層体を備えた超音波モータ素子であって、
    前記L1モード駆動部は前記2つのL1B2モード駆動部に挟まれ、
    前記第1内部電極は、圧電板を挟んで交互に設けられた、2行2列に配置された4つの第1電極部を有する第1駆動電極と、この第1駆動電極に対応する領域を含む第1グランド電極とを有し、
    前記第2内部電極は、前記第1グランド電極に対応する領域を有するように圧電板を挟んで設けられた第2グランド電極と2層の第2駆動電極とを有し、
    前記積層体の側面には、前記第1グランド電極と前記第2グランド電極とを接続する第1外部電極と、前記4つの第1電極部のうち対角に位置する2つの第1電極部と一方の前記第2駆動電極とを接続する第2外部電極と、対角に位置し前記第2外部電極に接続されていない2つの前記第1電極部と他方の前記第2駆動電極とを接続する第3外部電極とが設けられていることを特徴とする超音波モータ素子。
  2. 前記L1モード駆動部は、前記2層の第2駆動電極に挟まれて駆動しない圧電板を有していることを特徴とする請求項1に記載の超音波モータ素子。
  3. 前記L1モード駆動部に設けられた非駆動圧電板の厚さは、その他の駆動可能な圧電板の厚さよりも薄いことを特徴とする請求項2に記載の超音波モータ素子。
  4. 前記L1モード駆動部はさらに、前記第2外部電極と接続された別の第2駆動電極と、前記第3外部電極に接続されたさらに別の第2駆動電極を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の超音波モータ素子。
  5. 前記圧電板は矩形形状を有し、前記積層体の側面において前記圧電板の短辺中央部または長辺両端部に対応する部分に、被駆動体に当接する摺動部材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の超音波モータ素子。
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