JP4504770B2 - トレイ型部品供給装置および部品供給システム - Google Patents

トレイ型部品供給装置および部品供給システム Download PDF

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Description

本発明は、トレイ型部品供給装置およびトレイ型部品供給装置を含む部品供給システムに関するものであり、特に、ストッカに収容されたトレイをストッカの外へ移動させて電子回路部品を供給させるトレイ型部品供給装置および部品供給システムに関するものである。
トレイは、収容凹部が一平面に沿って配列されたものであり、それぞれの収容凹部に電子回路部品が位置決めされて収容される。下記の特許文献1に記載のトレイ型部品供給装置においては、トレイがパレットにより支持されるとともに、複数のパレットがそれぞれ、昇降部材に支持された複数のトレイセッタに載置され、昇降部材に鉛直方向に並んで保持されており、昇降部材が昇降装置によって昇降させられることにより、複数のパレットが順次、予め設定された部品供給高さに位置決めされる。部品供給高さにはパレット移動装置が設けられており、部品供給高さに位置決めされたパレットは水平方向に移動させられてトレイセッタの外へ出され、電子回路部品の供給後、トレイセッタへ戻される。パレット移動装置は、移動部材,移動部材に設けられたパレット把持装置および移動部材駆動装置を備え、パレット把持装置がパレットを把持した状態で移動部材が移動させられることにより、パレットがトレイセッタおよび昇降部材外に設けられた1対の支持レールにより下方から支持されて移動させられる。
特開平9−130086号公報
しかしながら、特許文献1に記載のトレイ型部品供給装置においては、パレットがトレイセッタおよび支持レール上を滑りつつ移動させられるため、パレットとトレイセッタおよび支持レールとの間に生じる摺動抵抗によってパレットが振動し、トレイに収容されている電子回路部品がずれたり、姿勢が変わったりすることがあり、電子回路部品の供給が信頼性高くあるいは精度良く行われないことがある。パレットの移動速度を小さくすれば、振動の発生を抑制することができるが、パレットの移動に時間を要し、供給能率が低下する。また、トレイセッタと支持レールとの間に高さの差がある場合には、パレットが低い方から高い方へ乗り上げる際に強い衝撃が生じるため、両者の高さを精度良く合わせることが必要であり、頻繁に高さ調整を行うことが必要であり、また毎回の高さ調整に長時間を要する問題もあった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、供給能率を低下させることなく、供給の信頼性あるいは精度を向上させることを課題とする。
本発明に係るトレイ型部品供給装置は、上記の課題を解決するために、(A)複数段のトレイ収容部を備えたストッカと、(B)そのストッカを昇降させ、前記複数段のトレイ収容部を一つずつ選択的に供給高さに停止させるストッカ昇降装置と、(C)前記供給高さに停止させられたトレイ収容部から、前記ストッカの外部へトレイを移動させ、予め定められた供給位置に位置決めするトレイ移動装置とを含み、かつ、前記トレイ移動装置が、(i)前記ストッカの前記複数段のトレイ収容部の各々に少なくとも1つずつ設けられたストッカ側ベルトコンベヤであって、停止状態において前記トレイを支持するとともに、作動によりトレイをストッカの外部へ移動させるものと、(ii)前記ストッカの外部に設けられ、前記複数段のトレイ収容部の各々に設けられたストッカ側ベルトコンベヤと共同してトレイを前記供給位置へ搬送する少なくとも1つの外部ベルトコンベヤとを含むことを特徴とする。
トレイは、収容凹部が一平面に沿って配列されたものであり、それぞれの収容凹部に電子回路部品を位置決めして収容する。トレイが直接ストッカの各トレイ収容部に収容されてもよく、パレットに収容された上、そのパレットが各トレイ収容部に収容されてもよい
。後者は、トレイが比較的小さいものである場合に特に適している
また、本発明に係る部品供給システムは、(a)本発明に係るトレイ型部品供給装置と、(b)電子回路部品を一列に整列させた状態で送り、位置が一定の部品供給部に1個ずつ順次位置決めする複数の定位置供給型部品供給装置と、(c)それらトレイ型部品供給装置と定位置供給型部品供給装置とを選択的に取り付け可能な取付台とを含み、かつ、前記取付台に、前記複数の定位置供給型部品供給装置の各々の第一コネクタ部と接続される複数の第二コネクタ部が設けられ、前記トレイ型部品供給装置に複数の第三コネクタ部が前記複数の第二コネクタ部の対応するものにそれぞれ接続可能に設けられ、かつ、それら複数の第三コネクタ部と複数の第二コネクタ部とが同時に接続可能であることを特徴とする。
定位置供給型部品供給装置には、部品保持テープを送ることによって、その部品保持テープに保持された複数の電子回路部品を1個ずつ順次供給するテープフィーダや、バルク状の電子回路部品を整列させて送るバルクフィーダ等が含まれる。
本発明に係るトレイ型部品供給装置において供給高さに停止させられたトレイ収容部に収容されたトレイは、ストッカの外へ移動させられるとき、ストッカの内部においても外部においてもベルトコンベヤにより支持されつつ移動させられる。トレイがトレイ収容部に戻される場合も同様である。トレイとベルトコンベヤのトレイを支持して移動する部材との間には相対移動が殆どなく、移動速度を小さくしなくても、移動経路の全部においてトレイを振動少なく搬送することができ、供給能率を低下させることなく、部品供給の信頼性あるいは精度を高めることができる。
本発明に係る部品供給システムにおいては、本発明に係るトレイ型部品供給装置の作用および効果が得られる上、定位置供給型部品供給装置とトレイ型部品供給装置とについて取付台を共用することができる。したがって、定位置供給型部品供給装置とトレイ型部品供給装置とのそれぞれについて専用の取付台を設ける場合に比較して装置コストを低減することができる。また、取付台設置スペースが少なくて済み、部品供給システムをコンパクトに構成することができる。
コネクタ部は、例えば、通信および電力供給のために部品供給装置と取付台とを接続するために用いられる。本発明に係る部品供給システムによれば、定位置供給型部品供給装置とトレイ型部品供給装置とが取付台のコネクタ部も共用し、システムをより簡易に構成することができる。また、トレイ型部品供給装置は、定位置供給型部品供給装置に比較して大形で、消費電力が大きいことが多いが、本発明に係る部品供給システムによれば、定位置供給型部品供給装置と第二コネクタ部を共用しつつ、十分な電力供給を受けることができる。
取付台には、定位置供給型部品供給装置とトレイ型部品供給装置との両方を取り付けてもよく、いずれか一方のみを取り付けてもよい。前者の場合、両装置に電子回路部品を供給させてもよく、いずれか一方の装置に電子回路部品を供給させてもよい。両装置に電子回路部品を供給させる場合、例えば、本部品供給システムが電子回路部品装着機に設けられて回路基板に装着される電子回路部品を供給する場合、1枚の回路基板に装着される電子回路部品を両部品供給装置に共同で供給させることができる。あるいは回路基板の種類に応じていずれかの部品供給装置に選択的に電子回路部品を供給させることができ、この場合、例えば、装着される電子回路部品の種類が異なる2種類の回路基板への電子回路部品の装着に段取替えを行うことなく対応することができ、電子回路部品装着機の稼動率を向上させることができる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、少なくとも、請求の範囲に記載された発明である「本発明」ないし「本願発明」を含むが、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(2)項が請求項1に相当し、その請求項1に(4)項に記載の事項を付加したものが請求項2に、請求項1または2に記載のトレイ型部品供給装置の外部ベルトコンベヤのベルトに(5)項に記載のトレイ保持装置を取り付けたものが請求項3にそれぞれ相当する。また、請求項1〜3のいずれかに記載のトレイ型部品供給装置と、(11)項に記載の定位置供給型部品供給装置および取付台とを備え、その定位置供給型部品供給装置が複数であり、さらに、(18)項および(19)項に記載の事項と、実施例の項に記載の「第三コネクタ部が第二コネクタ部の対応するものに接続可能に設けられること」とを含むことを明らかにしたものが請求項4に相当する。
(1)複数段のトレイ収容部を備えたストッカと、
そのストッカを昇降させ、前記複数段のトレイ収容部を一つずつ選択的に供給高さに停止させるストッカ昇降装置と、
前記供給高さに停止させられたトレイ収容部から、前記ストッカの外部へトレイを移動させ、予め定められた供給位置に位置決めするトレイ移動装置と
を含み、かつ、前記トレイ移動装置が、前記ストッカの内部と外部との両方においてトレイを少なくとも1つのベルトコンベヤにより搬送するトレイ型部品供給装置。
ベルトコンベヤは、収縮状態でストッカの昇降を許容し、ストッカの停止後に伸長状態となってストッカ内部まで延びる伸縮型ベルトコンベヤとすることも、(2)項以下の構成とすることも可能である。
(2)前記トレイ移動装置が、
前記ストッカの前記複数段のトレイ収容部の各々に少なくとも1つずつ設けられたストッカ側ベルトコンベヤであって、停止状態において前記トレイを支持するとともに、作動によりトレイをストッカの外部へ移動させるものと、
前記ストッカの外部に設けられ、前記複数トレイ収容部の各々に設けられたストッカ側ベルトコンベヤと共同してトレイを前記供給位置へ搬送する少なくとも1つの外部ベルトコンベヤと
を含む(1)項に記載のトレイ型部品供給装置。
ストッカ側ベルトコンベヤが複数設けられる場合、それら複数のベルトコンベヤは直列に設けられ、あるいは並列に設けられる。外部ベルトコンベヤが複数設けられる場合も同様である。
本トレイ型部品供給装置においてトレイは、トレイ収容部からストッカ外部へ移動させられるときも、ストッカ外部からトレイ収容部に収容されるときも、ストッカ側ベルトコンベヤと外部ベルトコンベヤとの間を乗り移る。いずれの場合にも2つのベルトコンベヤは作動させられており、トレイは共に動いているベルトコンベヤの一方から他方へ乗り移るため、乗り移り先のベルトコンベヤとトレイとの間に相対移動が生じないか、生じても小さいため、衝撃少なく乗り移ることができる。
トレイ収容部にベルトコンベヤを設けず、静止したトレイ支持部と外部ベルトコンベヤとの間でトレイの受渡しが行われるようにすることも考えられるが、その場合には、トレイ支持部から外部ベルトコンベヤにトレイが乗り移る際には、乗り移りと同時にトレイがベルトと共に移動する状態となるため、ベルトコンベヤとの間に相対移動が殆ど生ぜず、衝撃が抑制されるのに対し、外部ベルトコンベヤからトレイ支持部にトレイが乗り移る時には、外部ベルトコンベヤにより移動させられているトレイが静止しているトレイ支持部に乗り移るため、乗り移り先における相対移動速度差が大きく、衝撃が生ずる。本項の装置によれば、そのような衝撃の発生が抑制される。
また、ベルトコンベヤのベルトがプーリ等の回転巻掛部材に巻き掛けられてベルトの移動経路が設定されるため、ストッカ側ベルトコンベヤと外部ベルトコンベヤとは、それぞれベルトの回転巻掛部材に巻き掛けられた部分同士が近接して設けられる。そのため、トレイがベルト間を乗り移るとき、多少の段差があっても衝撃少なく乗り移ることができる。したがって、高さ調整を省略するか、頻度を少なくすることができるとともに、トレイ収容部の供給高さへの停止精度をそれほど高く制御しなくてもよくなり、例えば、(6)項のトレイ型部品供給装置におけるようにストッカ昇降装置を安価に構成することが可能となる。
(3)前記供給高さに停止させられた前記ストッカ側ベルトコンベヤと、前記外部ベルトコンベヤとが、共通の駆動源により駆動される(2)項に記載のトレイ型部品供給装置。
ストッカ側ベルトコンベヤと外部ベルトコンベヤとがそれぞれ専用の駆動源により駆動されるようにすることも可能である。しかし、本項におけるように、駆動源を共通にすれば、両ベルトコンベヤの作動速度を一致させることが容易となる。
それにより、例えば、トレイがストッカ側ベルトコンベヤと外部ベルトコンベヤとを乗り移る際の衝撃をより少なくすることができる。また、駆動源の数が少なくて済み、トレイ型部品供給装置を安価に構成することができる。
(4)前記ストッカの停止状態において、前記供給高さにあるストッカ側ベルトコンベヤに駆動源の回転を伝達する接状態となり、前記ストッカの昇降時には断状態となるクラッチ装置を含む(2)項または(3)項に記載のトレイ型部品供給装置。
複数段のトレイ収容部の各々に設けられたストッカ側ベルトコンベヤにそれぞれ専用の駆動源を設けることも可能である。しかし、本項におけるように、クラッチ装置を使用すれば、複数段のトレイ収容部の各々に設けられたストッカ側ベルトコンベヤに駆動源を共有させ、駆動源の数を低減させながら、供給高さへ移動してきたストッカ側ベルトコンベヤには駆動源の回転を伝達することが可能となる。
その上、本項が(3)項に従属する態様においては、外部コンベヤと共用の駆動源の回転を、昇降するストッカ側ベルトコンベヤに容易に伝達することができる。また、外部ベルトコンベヤおよび複数のストッカ側ベルトコンベヤの全部について駆動源を共用とすることができる。
(5)前記少なくとも1つのベルトコンベヤのベルトの前記ストッカの外部に位置する部分に取り付けられ、前記トレイを保持する保持部を備え、その保持部によりトレイを保持した状態で前記ベルトとともに移動するトレイ保持装置を含む(1)項ないし(4)項のいずれかに記載のトレイ型部品供給装置。
ベルトに取り付けられた保持部はベルトと一体的に移動し、その保持部により保持されたトレイは、ベルトと同じ速度で移動する。そのため、トレイがベルトに対して相対移動し、振動することがより確実に抑制され、その振動が良好に抑制される。
(6)前記ストッカ昇降装置が、
鉛直方向に延びる直線部を備えた昇降用ベルトと、
その昇降用ベルトを周回させるベルト駆動装置と、
前記直線部の運動を前記ストッカに伝達することにより、ストッカを昇降させる伝達装置と
を含む(1)項ないし(5)項のいずれかに記載のトレイ型部品供給装置。
本項のストッカ昇降装置は、送りねじによる昇降装置に比較して安価に構成し得るが、ストッカの高さ方向の位置決め精度がやや低くなることを否めない。しかし、ストッカ内部においてもベルトコンベヤによりトレイを移動させることにすれば、ストッカの位置決め精度が多少悪くても、トレイを衝撃少なく移動させることができる。ベルトコンベヤが伸縮型とされ、ストッカの内部と外部とにわたって延びる状態となるものである場合には、ベルトコンベヤ間におけるストッカの乗り移りがなく、ストッカがより衝撃少なく移動させられ、トレイ移動装置がストッカ側ベルトコンベヤと外部ベルトコンベヤとを含む場合であっても、前述のようにトレイは衝撃少なく乗り移ることができるため、ストッカの位置決め精度が多少悪くても支障なくトレイを移動させることができるのである。
(7)前記ストッカの前記複数段のトレイ収容部の各々に設けられ、前記トレイのストッカ外への移動を防止する作用状態と、移動を許容する非作用状態とに切換え可能な移動防止装置と、
前記供給高さに停止させられたトレイ収容部の移動防止装置に係合して、前記作用状態から前記非作用状態に切り換える移動防止装置解除装置と
を含む(1)項ないし(6)項のいずれかに記載のトレイ型部品供給装置。
供給高さに停止させられたトレイ収容部の移動防止装置は移動防止装置解除装置によって非作用状態に切り換えられ、トレイの移動を許容し、トレイはストッカの内から外へ、外から内へ移動することができる。供給高さに停止させられたトレイ収容部の移動防止装置のみが移動防止装置解除装置によって作用状態から非作用状態に切り換えられるのであり、そのトレイ収容部以外のトレイ収容部の各々について設けられた移動防止装置は作用状態に保たれ、例えば、供給高さに停止させられたトレイ収容部に収容されたトレイの移動やそのトレイによる電子回路部品の供給の間、他のトレイがずれたり、ストッカから飛び出したりすることが防止される。
また、移動防止装置は、供給高さに停止させられたトレイ収容部の移動防止装置についても、必要に応じて非作用状態に切り換えたり、作用状態のままとする。それにより、例えば、ストッカが昇降させられるときには移動防止装置が作用状態のままとされ、移動が許容されたトレイがなく、昇降時にトレイがストッカから飛び出す恐れがない。また、トレイ収容部内にトレイが収容された状態においてトレイ型部品供給装置を運ぶ場合、トレイがストッカから飛び出すことなく、運ぶことができる。
複数段のトレイ収容部の各々について移動防止解除機能付移動防止装置を設けてもよいが、本項のトレイ型部品供給装置によれば、移動防止装置解除装置は、複数のトレイ収容部の各移動防止装置に共用され、1つで済み、トレイ型部品供給装置を簡易にかつ安価に構成することができる。
(11)(1)項ないし(7)項のいずれかに記載のトレイ型部品供給装置と、
電子回路部品を一列に整列させた状態で送り、位置が一定の部品供給部に1個ずつ順次位置決めする定位置供給型部品供給装置と、
それらトレイ型部品供給装置と定位置供給型部品供給装置とを選択的に取り付け可能な取付台と
を含む部品供給システム。
本項の部品供給システムについては、次項の説明がそのまま当てはまる。
(12)(a)複数段のトレイ収容部を備えたストッカと、(b)そのストッカを昇降させ、前記複数段のトレイ収容部を一つずつ選択的に供給高さに停止させるストッカ昇降装置と、(c)前記供給高さに停止させられたトレイ収容部から、前記ストッカの外部へトレイを移動させ、予め定められた供給位置に位置決めするトレイ移動装置とを含むトレイ型部品供給装置と、
電子回路部品を一列に整列させた状態で送り、位置が一定の部品供給部に1個ずつ順次位置決めする定位置供給型部品供給装置と、
それらトレイ型部品供給装置と定位置供給型部品供給装置とを選択的に取り付け可能な取付台と
を含む部品供給システム。
従来、例えば、特許第2824378号公報に記載されているように、トレイ型部品供給装置と、定位置供給型部品供給装置とについてそれぞれ、専用の取付台が設けられた部品供給システムが知られている。しかしながら、この部品供給システムにおいては、取付台を少なくとも2つ設けることが必要であり、部品供給システムが高価で大形になる。それに対し、本項の部品供給システムによれば、取付台が少なくとも1つで済み、部品供給システムを安価にコンパクトに構成することができる。
本項のトレイ型部品供給装置として、例えば、(1)項ないし(7)項のいずれかに記載の装置や、未だ公開されていないが、本出願人に係る特願2003−100845号の明細書に記載の装置等、種々の態様の装置が採用可能である。また、本項のトレイ型部品供給装置のトレイ移動装置は、ベルトコンベヤを含む装置に限らず、トレイを移動させることができる装置であれば、採用可能である。
取付台は複数設けてもよい。その場合、複数の取付台の各々についてトレイ型部品供給装置と定位置供給型部品供給装置とを選択的に取付け可能とすれば、特にバラエティに富んだ形態で電子回路部品を供給し得る部品供給システムが得られる。例えば、複数の取付台の一部に取り付けられたトレイ型部品供給装置と定位置供給型部品供給装置とから電子回路部品の供給が行われている間に、他の取付台に対する部品供給装置の着脱を行ったり、複数の取付台の各々からそれぞれ異なる種類の回路基板に対する部品供給が行われるようにしたり、一部の取付台には定位置供給型部品供給装置を、残りの取付台にはトレイ型部品供給装置をそれぞれ取り付けたりすることができる。また、すべての取付台に定位置供給型部品供給装置とトレイ型部品供給装置との一方のみを取り付けることも可能であり、供給可能な電子回路部品の種類,数を増やすことができる。
(13)前記トレイ型部品供給装置が、前記取付台に設けられた定位置供給型部品供給装置用の取付台側位置決め固定部により位置決め固定可能に構成された(11)項または(12)項に記載の部品供給システム。
定位置供給型部品供給装置は取付台に、取付台側位置決め固定部と部品供給装置側位置決め固定部との共同により位置決め固定される。トレイ型部品供給装置にも部品供給装置側位置決め固定部が設けられるが、本項の態様においては、この部品供給装置側位置決め固定部が、定位置供給型部品供給装置用の取付台側位置決め固定部との共同により、トレイ型部品供給装置を取付台に位置決め固定する。取付台側位置決め固定部が、定位置供給型部品供給装置用とトレイ型部品供給装置用とに兼用されるのである。
(14)前記トレイ型部品供給装置が、複数の前記取付台側位置決め固定部により前記取付台に位置決め固定される(13)項に記載の部品供給システム。
トレイ型部品供給装置は定位置供給型部品供給装置に比較して大形であることが多いが、複数の取付台側位置決め固定部により、取付台に安定して位置決めされ、固定される。(15)前記取付台側位置決め固定部が、前記定位置供給型部品供給装置の本体に設けられた直線的な第一ガイド部と嵌合可能な第二ガイド部を含む(13)項または(14)項に記載の部品供給システム。
定位置供給型部品供給装置も、トレイ型部品供給装置も、第一,第二ガイド部により案内されて直線的に移動させられつつ取付台に容易に取り付けられる。
トレイ型部品供給装置は、定位置供給型部品供給装置に比較して幅(複数の定位置供給型部品供給装置が並べて配置される方向の寸法)が大きくなることが多い。したがって、複数の第一ガイド部と第二ガイド部との嵌合により案内されて取付台に取り付けられることが望ましい。
(16)前記取付台側位置決め固定部が、前記定位置供給型部品供給装置の本体に設けられた位置決め穴と位置決め突起との一方と嵌合する位置決め穴と位置決め突起との他方を1つ以上含む(13)項ないし(15)項のいずれかに記載の部品供給システム。
本項が(15)項に従属する態様では、位置決め突起または位置決め穴は、前記第一,第二ガイド部の長手方向と平行に延びるものとされることが望ましい。第一,第二ガイド部との嵌合によって案内されることにより、位置決め突起と位置決め穴とがスムーズに嵌合されるからである。また、トレイ型部品供給装置は、2つの位置決め突起または位置決め穴を備え、それら位置決め突起または位置決め穴の、取付台側の複数の位置決め穴または位置決め突起との嵌合により、取付台に対して位置決めされることが望ましい。その場合、二つの位置決め穴の一方は円形穴、他方は長穴とされることが望ましい。
(17)前記定位置供給型部品供給装置および前記トレイ型部品供給装置が、前記取付台に設けられた共通の被係合部に係合することにより、それら両部品供給装置の取付台からの離間を防止する係合装置をそれぞれ含み、前記被係合部が前記定位置供給型部品供給装置用の取付台側位置決め固定部の少なくとも一部を構成する(13)項ないし(16)項のいずれかに記載の部品供給システム。
被係合部は、種々の態様で構成することができ、例えば、後述の実施例におけるように係合面を含むものとすることや、特許第3397900号公報に記載されているように取付台に、係合位置と解除位置とに移動可能に取り付けられた可動部材を含むものとすることができる。係合装置は被係合部に応じた構成とされる。
(18)前記取付台に、前記定位置供給型部品供給装置の第一コネクタ部と接続される第二コネクタ部が設けられ、前記トレイ型部品供給装置の第三コネクタ部が前記第二コネクタ部と接続可能な位置に設けられた(11)項ないし(17)項のいずれかに記載の部品供給システム。
コネクタ部は、例えば、通信および電力供給のために部品供給装置と取付台とを接続するために用いられる。本項の部品供給システムによれば、定位置供給型部品供給装置とトレイ型部品供給装置とがコネクタ部も共用し、システムをより簡易に構成することができる。
本項が(16)項に従属する態様では、位置決め穴と位置決め突起との嵌合によって部品供給装置が取付台に位置決めされることにより、第一コネクタ部あるいは第三コネクタ部と第二コネクタ部とが位置決めされ、コネクタ部の破損を生ずることなく、スムーズに接続される。
(19)前記記トレイ型部品供給装置に前記第三コネクタ部が複数設けられ、それら複数の第三コネクタ部が、複数の前記第二コネクタ部と同時に接続可能である(18)項に記載の部品供給システム。
トレイ型部品供給装置は、定位置供給型部品供給装置に比較して大形で、消費電力が大きいことが多いが、本項の部品供給システムによれば、定位置供給型部品供給装置と第二コネクタ部を共用しつつ、十分な電力供給を受けることができる。
(20)前記取付台に、前記定位置供給型部品供給装置としてのテープフィーダから電子回路部品が供給される際に、電子回路部品供給後の残テープを導くダクトが着脱可能に取り付けられる一方、前記トレイ型部品供給装置が、前記ダクトが取り外された後のスペースをも占める状態で取り付けられる形状,寸法を有する(11)項ないし(19)項のいずれかに記載の部品供給システム。
ダクトは、テープフィーダの部品供給部に近接して設けられる。この部品供給部から電子回路部品を受け取って保持する部品保持装置に、トレイの最もストッカ側の部分に保持された電子回路部品をも受け取らせようとすれば、トレイがテープフィーダの前端部よりさらに前方へ延び出した状態とすることが必要であり、トレイあるいはトレイ移動装置とダクトとが干渉してしまう。この干渉を避けるために、トレイをテープフィーダの部品供給部の位置より後方までしか移動させないようにすければ、部品保持装置の移動可能範囲をテープフィータの部品供給部に対応する位置よりさらにストッカ側へ拡げることが必要となってしまう。それに対し、本項の構成によれば、部品保持装置の移動可能範囲を拡げることなく、部品保持装置をテープフィーダとトレイ型部品供給装置とに共用することができる。また、本部品供給システムが、電子回路部品装着機に設けられる場合には、回路基板保持装置の近くまでトレイを移動させることが可能となり、トレイ型部品供給装置と回路基板保持装置との間における電子回路部品の搬送時間が短くて済み、装着能率が向上する効果が得られる。
以下、請求可能発明のいくつかの実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施例の他、上記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1に請求可能発明の一実施例である部品供給システムを備えた電子回路部品装着機が図示されている。この電子回路部品装着機は、部品装着ヘッドが回路基板の表面に平行な平面内の任意の位置へ移動させられて電子回路部品を部品供給装置から受け取り、回路基板に装着するものである。
本電子回路部品装着機は、図1および図2に示すように、装着機本体の一部であるベッド10,ベッド10に設けられた基板搬送装置12,回路基板保持装置14,部品装着装置16,部品供給システム18,マーク撮像システム20,部品撮像システム22,これら装置等を制御する制御装置24(図17参照)等を備えている。
回路基板保持装置14は、回路基板30への電子回路部品の装着作業が行われる作業エリアに設けられ、例えば、回路基板30の搬送方向に平行な両側縁部をそれぞれクランプするとともに、両側縁部の間の部分を下方から支持する装置とされている。基板搬送装置12は、本実施例では、ベルトコンベヤを備え、回路基板30を水平な姿勢で搬送して回路基板保持装置14に搬入し、回路基板保持装置14から搬出する。なお、基板搬送方向に平行な方向をX軸方向、X軸方向と直交し、水平な方向をY軸方向とする。
前記部品装着装置16は、図2に概略的に示すように、部品装着ヘッド40およびヘッド移動装置としてのXY移動装置42を備えている。XY移動装置42は、移動部材としてのX軸スライド50,X軸スライド移動装置52,移動部材としてのY軸スライド54,Y軸スライド移動装置56を備えている。Y軸スライド移動装置56は、ベッド10上に固定のコラム57に設けられたY軸スライド駆動用モータ58,送りねじの一種であるボールねじ60およびナット62を備え、Y軸スライド54をY軸方向に移動させ、Y軸スライド54と共にY軸移動装置64を構成している。X軸スライド移動装置52はY軸スライド54上に設けられ、X軸スライド駆動用モータ68,ボールねじ70およびナット(図示省略)を備え、X軸スライド50をX軸方向に移動させ、X軸スライド50と共にX軸移動装置72を構成している。
部品装着ヘッド40は、X軸スライド50上に設けられており、XY移動装置42により、回路基板保持装置14および部品供給システム18を含む領域(図1に二点鎖線で示される)内の任意の位置へ移動させられる。部品供給システム18は、図1に示すように、基板搬送装置12に対してY軸方向の一方の側に設けられており、これらにわたって部品装着ヘッド40が移動させられるのである。部品装着ヘッド40は、図2に示すように、保持具保持部材としてのノズルホルダ76を含む。ノズルホルダ76は、部品保持具の一種である吸着ノズル78を保持し、ホルダ昇降装置80により、回路基板30の表面に直角な方向である鉛直方向に昇降させられ、ホルダ回転装置82により自身の軸線まわりに回転させられる。ホルダ昇降装置80およびホルダ回転装置82は、例えば、特開2003−101294号公報,特許第3093339号公報等によりよく知られており、詳細な図示および説明を省略する。本実施例では、XY移動装置42,ホルダ昇降装置80およびホルダ回転装置82が、保持具保持部材,部品供給システムおよび基板保持装置に電子回路部品の装着に必要な相対運動を付与する相対運動付与装置を構成している。X軸スライド50上にはまた、図2に示すように前記マーク撮像システム20が搭載されており、XY移動装置42により水平面内の任意の位置へ移動させられる。マーク撮像システム20は、マーク撮像装置84および照明装置86を含む。
前記部品撮像システム22は、図1に示すように、ベッド10の回路基板保持装置14と部品供給システム18との間の部分に位置を固定して上向きに設けられている。部品撮像システム22は、本実施例では、部品撮像装置88および照明装置89を含む。
部品供給システム18を説明する。
部品供給システム18は、図1,図3および図4に示すように、少なくとも1つのテープフィーダ90と、トレイ型部品供給装置92と、それらテープフィーダ90とトレイ型部品供給装置92とを選択的に取付け可能な取付台94とを含む。取付台94は前記ベッド10上に位置を固定して設けられており、図1に示すようにX軸方向に長い長手形状を成し、図3ないし図5に示すように、係合台部96と位置決め台部98とを有し、テープフィーダ用の取付台側位置決め固定部100が複数、X軸方向に適宜の距離を隔てて、本実施例では等間隔に設けられている。
係合台部96は水平に設けられ、図5および図6に示すように、その後部(回路基板保持装置14側とは反対側)に、上面に開口し、X軸方向に貫通する係合溝104が形成されている。係合溝104は、本実施例では横断面形状が長方形状を為し、そのX軸方向に平行で前側(回路基板保持装置14側)を向いた溝側面が鉛直な係合面106を構成している。係合台部96にはまた、図5ないし図7に示すように、係合溝104より前側の部分に、Y軸方向に平行に直線状に延びるT溝110が複数、適宜の距離を隔てて、本実施例においては等間隔に形成され、係合溝104より後側の部分に、複数のT溝110の各々に対応して案内溝112が形成されている。複数のT溝110はそれぞれ、図7に示すように、横断面形状が逆T字形を成し、係合溝104に開口して設けられ、ガイド部を構成している。T溝110は、本実施例では、幅が最小のテープフィーダ90が、できる限り小さい隙間を隔てて取り付けられる間隔で形成されている。また、案内溝112は、係合台部96の後面と係合溝104とに開口してY軸方向に平行に設けられ、その幅は、T溝110の広い方の溝幅よりやや大きくされている。
取付台94の位置決め台部98は、係合台部96の前端部から上方へ延び出させられ、図5および図7に示すように、複数のT溝110の各々に対応する部分にそれぞれ、位置決め穴120,122およびコネクタ部124が設けられている。位置決め穴120,122およびコネクタ部124はそれぞれ、T溝形成ピッチと等しいピッチで複数ずつ設けられているのである。位置決め穴120は横断面形状が正円の円形穴とされ、位置決め穴122は上下方向に長い長穴とされており、いずれも中心線がY軸方向に平行に延びる状態で設けられている。これら位置決め穴120,122は上下方向に距離を隔てて設けられ、それらの間にコネクタ部124が設けられている。コネクタ部124と、テープフィーダ90およびトレイ型部品供給装置92にそれぞれ設けられた後述するコネクタ部との接続により、テープフィーダ90およびトレイ型部品供給装置92と制御装置24等との間における通信および電源(図示省略)からの電流供給が行われる。
前記テープフィーダ90は、図3に概略的に示すように、部品保持テープ130を送ることによって、その部品保持テープ130に保持された複数の電子回路部品を1個ずつ順次供給する部品供給装置であり、取付台94に取り付けられた状態では位置が固定され、位置が一定の部品供給部において電子回路部品を供給する定位置供給型部品供給装置である。部品保持テープ130は、例えば、多数の部品収容凹部が等間隔に1列に設けられ、それら部品収容凹部の各々に電子回路部品が収容されたキャリヤテープ132と、キャリヤテープ132の上面に貼り付けられて部品収容凹部の開口を覆うカバーテープ134とを含み、リール136等の部品保持テープ保持部材に保持されてテープフィーダ90にセットされる。
テープフィーダ90は、図3に示すように、フィーダ本体140と、フィーダ本体140に設けられたテープ保持部材保持部142,部品保持テープ送り装置,カバーテープ剥離装置(図示省略)およびフィーダ側位置決め固定部144を含む。部品保持テープ130は部品保持テープ送り装置により送られるとともに、カバーテープ剥離装置によりカバーテープ134がキャリヤテープ132から剥がされ、部品保持テープ130に保持された電子回路部品は、一列に整列させられた状態で送られるとともに、部品収容凹部から取出し可能な状態で1個ずつ順次、予め定められた位置が一定の部品供給部に位置決めされる。部品保持テープ送り装置およびカバーテープ剥離装置は、例えば、特開平10−294595号公報等により従来公知の装置と同様に構成されており、詳細な図示および説明は省略する。
フィーダ本体140は、図3に示すように、幅が狭い長手形状の板状を為し、その長手方向の一端部である前部の下面にT形レール150が長手方向に平行に直線状に突設されている。このT形レール150は、横断面形状が逆T字形を成し、前記取付台94のT溝110に嵌合可能に設けられ、ガイド部を構成している。
フィーダ本体140にはまた、図3に概略的に示すように、その長手方向の中間部に係合装置156が設けられている。係合装置156は、係合部材162を有する。係合部材162は棒状を為し、フィーダ本体140に、下部ほど後方に向かう向きに傾斜させられるとともに、その傾斜方向であって、自身の長手方向に移動可能に設けられ、下端部に後ろ向きの鉛直な係合面166が設けられている。係合部材162は、フィーダ本体140との間に配設された圧縮コイルスプリング(図示省略)により、係合面166がフィーダ本体140の下面から下方へ突出する向きに付勢されている。圧縮コイルスプリングは、付勢手段の一種である弾性部材としてのばね部材であり、本明細書に記載の他の圧縮コイルスプリングも同様である。
係合装置156は、操作部材としての操作レバー158により操作される。操作レバー158は、フィーダ本体140の後部に、回動軸157により、テープフィーダ90の幅方向に平行な回動軸線まわりに回動可能に設けられており、操作力伝達装置としての連結装置170によって係合部材162に連結されている。連結装置170は、複数のローラ160およびワイヤ164を含む。複数のローラ160はそれぞれフィーダ本体140に、操作レバー158の回動軸線と平行な軸線まわりに回転可能に設けられている。ワイヤ164は、その一端が操作レバー158の回動軸157に連結され、複数のローラ160に巻き掛けられるとともに、他端は係合部材162に連結されている。
図3に実線で示すように、操作レバー158が係合操作位置に位置する状態では、係合部材162はスプリングの付勢により係合面166がフィーダ本体140の下面から下方へ突出させられ、前記係合溝104の係合面106に係合する係合位置に位置させられ、操作レバー158が作業者により、図3に二点鎖線で示す解除操作位置へ回動させられれば、ワイヤ164が引き締められ、係合部材162がスプリングの付勢力に抗して移動させられ、係合面166がフィーダ本体140内に引っ込み、係合面106との係合を解かれる解除位置に移動させられる。ワイヤ164および複数のローラ160により、操作レバー158に加えられる操作力が係合部材162に伝達されるのであり、連結装置170は操作力伝達装置の一種であり、ワイヤ164は操作力伝達部材としての連結部材であり、複数のローラ160は、操作力伝達部材の一種である連結部材としての回転連結部材ないし回転案内部材である。係合装置156はフィーダ本体140の長手方向の中間部に設けられているが、作業者は、フィーダ本体140の後部に設けられた操作レバー158を操作することにより、テープフィーダ90の手前側において容易に係合装置156を係合状態あるいは非係合状態とし、テープフィーダ90を取付台94に係合させ、係合を解除することができる。操作レバー158も含めて操作力伝達装置が構成されていると考えることもできる。
フィーダ本体140にはさらに、図3に示すように、その前面178に位置決め突起180,182およびコネクタ部184が突設されている。位置決め突起180,182はそれぞれ、横断面形状が円形を成し、フィーダ本体140の長手方向に平行に、かつ上下方向に距離を隔てて設けられている。位置決め突起180,182は、その先端部に、先端ほど直径が漸減するテーパ状の案内部が設けられている。また、位置決め突起180,182のうち、下側の位置決め突起182の方が上側の位置決め突起180より長くされている。コネクタ部184は位置決め突起180,182の間の部分に設けられている。
テープフィーダ90の取付台94への取付け,取外しは、作業者によって行われる。取付け時には、作業者は操作レバー158を解除操作位置へ回動させ、係合部材162を解除位置へ移動させた状態でT形レール150の前端部を案内溝112に上方から嵌合し、テープフィーダ90を前方へ移動させる。T形レール150は案内溝112により幅方向においてほぼ位置決めされ、案内されてT溝110にスムーズに進入する。テープフィーダ90はT形レール150およびT溝110により案内され、取付台94からの離脱を防止されつつ水平な姿勢で前方へ真っ直ぐに移動させられて位置決め突起180,182がそれぞれ位置決め穴120,122に嵌合され、コネクタ部184がコネクタ部124に接続される。この際、長い下側の位置決め突起182がまず位置決め穴122に嵌合される。位置決め穴122は上下方向に長い長穴とされており、位置決め突起182に上下方向の位置ずれがあったり、フィーダ本体140が作業者により上下方向において傾いた状態で保持されていても嵌合することができる。テープフィーダ90は幅が狭いものであり、T形レール150とT溝110との嵌合部を中心として幅方向への倒れを生じ易いが、下側の位置決め突起182はT形レール150との上下方向の距離が、上側の位置決め突起180に比較して短いため、倒れ量が少なく、先端部に設けられた案内部に案内されて位置決め穴122に嵌合される。それにより、テープフィーダ90の幅方向への倒れが矯正されて上下方向に真っ直ぐとなり、T形レール150との上下方向の距離が大きい上側の位置決め突起180を位置決め穴120にスムーズに嵌合することができる。
テープフィーダ90は、前面178が位置決め台部98の後面(回路基板保持装置14側の面とは反対側の面)186に当接するまで前進させられ、その状態で作業者は操作レバー158を係合操作位置へ回動させる。それにより係合部材162がスプリングの付勢により係合位置へ移動させられ、取付台94の係合溝104内に進入するとともに、係合面166が係合面106に係合させられる。その反力により前面178が後面186に押し付けられ、テープフィーダ90が前後方向(テープフィーダ90の長手方向であって、取付台94に取り付けられた状態ではY軸方向に平行な方向)において位置決めされる。また、位置決め突起180,182と位置決め穴120,122との嵌合により、テープフィーダ90が幅方向(テープフィーダ90の長手方向に直角な方向であって、取付台94に取り付けられた状態ではX軸方向に平行な方向)において位置決めされるとともに、取付台94からの浮上がりが防止される。テープフィーダ90の浮上がりは、係合面166,106との間の摩擦によっても防止され、テープフィーダ90の取付台94からの離間が防止される。T溝110とT形レール150との間には、T形レール150の嵌合および移動を許容する嵌合クリアランスが設けられているが、本実施例においては、嵌合クリアランスは、T溝110の後部において前部より小さくされ、T形レール150はその後部において前部よりもT溝110に精度良く嵌合され、テープフィーダ90を幅方向において位置決めするようにされている。テープフィーダ90は、その長手方向に隔たった2箇所において幅方向において位置決めされるのである。本実施例においては、係合面106の係合面166と係合する部分が被係合部を構成し、取付台側位置決め固定部100は、係合面106の係合面166と係合する部分,位置決め穴120,122,T溝100および後面186を含む。また、フィーダ側位置決め固定部144は、T形レール150,係合装置156,位置決め突起180,182および前面178を含み、これら取付台側位置決め固定部100およびフィーダ側位置決め固定部144の嵌合,係合等の作用により、テープフィーダ90は上記のように位置決めされた状態で取付台94に固定される。テープフィーダ90は、その後部が取付台94から突出した状態で取り付けられる。
テープフィーダ90を取付台94から取り外す場合には、作業者は、操作レバー158を解除操作位置へ回動させ、係合面166の係合面106に対する係合を解除した状態でテープフィーダ90を後退させ、取付台94から離脱させる。
このようにテープフィーダ90が取付台94に取り付けられ、部品保持テープ130により電子回路部品を供給するとき、図3に示すように、取付台94にダクト190が取り付けられ、電子回路部品が取り出された後の残テープであるキャリヤテープ132が収容されるようにされる。ダクト190は、ベッド10に設けられたテープ排出部材としてのテープ排出器192と、取付台94に取り付けられたテープフィーダ90の前面上部であって、位置決め台部98から上方へ突出させられた部分との間の部分に着脱可能に設けられ、キャリヤテープ132をテープ排出器192へ導く。ダクト190は、本実施例では、テープフィーダ複数個分であって、トレイ型部品供給装置92の幅に応じた幅(X軸方向に平行な方向の寸法)を有するものとされており、取付台94の幅(X軸方向に平行な方向の寸法)より小さく、取付台94にX軸方向に並んで複数、取り付けることができ、テープ排出器192は複数のダクト190に共用とされている。なお、キャリヤテープ132から剥がされたカバーテープ134は、従来公知の方法で適宜に処理される。
トレイ型部品供給装置92を説明する。
トレイ型部品供給装置92は、図4に示すように、本体200と、本体200に組み付けられたストッカ202,ストッカ昇降装置204,トレイ移動装置206およびトレイ型部品供給装置側位置決め固定部208を含む。本体200は、前記テープフィーダ90の複数個分の幅であって、取付台94の幅より短い幅を有し、その前部には、図8および図9に示すように、幅方向に隔たった2箇所にそれぞれ、T形レール218が前後方向に一直線状に延びる状態で設けられ、ガイド部を構成している。これらT形レール218は、横断面形状が逆T字形を成し、取付台94の前記T溝110の形成ピッチの整数倍の距離を隔てて設けられており、複数のT溝110のうちの2つに嵌合可能である。
また、本体200の前面220には、図4および図8に示すように、複数、本実施例では2つの位置決め突起222,224および3つのコネクタ部226,228,230が突設されている。これら位置決め突起222,224は、1対のT形レール218がそれぞれT溝110に嵌合されてトレイ型部品供給装置92が取付台94に取り付けられるとき、同時に位置決め穴120,122に嵌合可能な位置に設けられ、コネクタ部226,228,230は、取付台94に設けられた複数の取付台側位置決め固定部100の各コネクタ部124のうちの3つに同時に接続可能な位置に設けられている。
詳細には、位置決め突起222,224は、上下方向においては、前記テープフィーダ90の位置決め突起180,182の上下方向の距離と等しい距離を隔てて設けられ、トレイ型部品供給装置92の幅方向においては、1対のT形レール218の各々に対して、T溝形成ピッチの整数倍の距離を隔てた位置に設けられている。位置決め突起222,224はそれぞれ先端部に、先端ほど直径が減少するテーパ状の案内部が設けられている。また、下側の位置決め突起224は上側の位置決め突起222より長くされている。コネクタ部226〜230は、上下方向においては、前記テープフィーダ90のコネクタ部124と同様に位置決め突起222,224の間の部分に設けられ、幅方向においてはT溝形成ピッチと等しい距離を隔てて並ぶとともに、1対のT形レール218の各々に対して、T溝形成ピッチの整数倍の距離を隔てた位置に設けられている。
本体200には更に、図4に示すように、その長手方向の中間部近傍に係合装置240が設けられている。係合装置240は、本実施例では、作業者が操作部材としての操作レバー242を操作することにより、係合部材244の係合面246を係合溝104の係合面106に係合させるものとされている。
係合部材244は、図9に示すように1対設けられている。本体200の前部には、移動部材250が案内部材としての1対のガイドロッド252に案内されて、下方ほど後方へ向かう向きに傾斜した方向に移動可能に設けられるとともに、そのトレイ型部品供給装置92の幅方向に隔たった両端部にそれぞれ、係合部材244が取り付けられている。係合部材244は長手形状の棒状を成し、図10に示すように、移動部材250に、その移動方向に平行に取り付けられ、前後方向に対して傾斜した方向に移動させられるとともに、下端に係合面246が前後方向に直角にかつ後ろ向きに設けられている。
本体200にはまた、図9に示すように、回動軸254が、トレイ型部品供給装置92の幅方向に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられるとともに、その長手方向に隔たった2箇所にそれぞれカム256が固定され、本体200との間に配設された弾性部材の一種であるばね部材としてのねじりばね258により、その外面により構成されるカム面260(図10参照)が係合部材244の前部に係合する向きに付勢されている。回動軸254にはまた、その長手方向の中央部にレバー264が固定されるとともに、図10に示すように、移動部材250にピン265によって回動可能に取り付けられたリンク266にピン268および長穴270によって相対回動可能に連結されている。
前記操作レバー242は、図9に示すように、幅が狭い棒状を成し、図4に示すように、本体200の外面の後端部(取付台94に取り付けられたトレイ型部品供給装置92に作業者が対峙する場合、作業者にとって手前側)に、トレイ型部品供給装置92の幅方向に平行な回動軸線まわりに回動可能に取り付けられ、図4および図10に示すように、リンク274,276,278,レバー280および円板状の回転部材282,284,286を含む操作力伝達装置たる連結装置288によって回動軸254に連結され、操作レバー242に加えられる操作力が係合装置240に伝達され、係合装置240が作動させられる。リンク274,276,278,レバー280は操作力伝達部材の一種であって、連結部材たる移動連結部材であり、回転部材282,284,286は、操作力伝達部材たる操作力回転伝達部材の一種であって、連結部材たる回転連結部材であり、それぞれ、図9に示すように、幅の狭い板状を成し、本体200の外面に設けられている。
レバー280は、その一端部が回動軸254に固定されている。操作レバー242が図4に実線で示すように係合操作位置へ回動させられれば、図10(a)に示すように、回動軸254と共にカム256が回動し、係合部材244に係合してそれを斜め下方へ移動させる。カム256のカム面260は、カム256の回動に伴って、係合部材244を本体200の下面から下方へ突出した係合位置へ移動させ、係合面246が係合溝104の係合面106に係合した状態で、回動軸254の軸線を中心とする円にほぼ接する状態となる形状を有している。したがって、係合部材244にそれを係合位置から後退させる向きの力が加えられても、その力がカム256に回転モーメントを生じさせることはなく、係合部材244が係合位置にロックされたこととなり、係合装置240が係合状態に保たれる。カム256は、ねじりばね258の弾性力により係合部材244をロックした状態に保たれる。また、操作レバー242の係合操作位置からの回動操作が、図示を省略するロック装置により阻止されるため、係合部材244が誤って係合位置から後退させられることも防止される。
なお、回動軸254の回動に伴ってレバー264も回動し、リンク266を移動させる。このリンク266は係合部材244と一体的な移動部材250と連結されているが、レバー264とリンク266とはピン268と長穴270とにより余裕を持って連結されているため、上記カム256による係合部材244の移動を妨げることはない。
上記係合部材244の係合を解除する必要が生じた場合には、ロック装置が解除された状態で、操作レバー242が図4に二点鎖線で示す解除操作位置へ回動させられる。するとまず、回動軸254によりカム256が回動させられ、カム256による係合部材244のロックが解除される。その間、レバー264も回動するが、ピン268が長穴270内を移動するのみで、リンク266は移動させられない。カム256による係合部材244のロックが解除された後、ピン268が長穴270の端部に係合し、以後はレバー264の回動に伴ってリンク266が移動させられ、移動部材250および係合部材244が斜め上方へ移動させられる。係合部材244は、図10(b)に示すように、係合面246が係合溝104から離脱させられるとともに、本体200内に引っ込んだ解除位置へ移動させられ、係合装置240が解除状態ないし非係合状態とされる。トレイ型部品供給装置92の取付台94に対する取付け,取外しについては後述するが、トレイ型部品供給装置92が取付台94に取り付けられた状態では、その前後方向がY軸方向に平行、幅方向がX軸方向に平行であって、共に水平となる。また、上下方向が鉛直となり、係合部材244の係合面246は鉛直面となる。この係合装置240によるトレイ型部品供給装置92の取付台94に対する係合は、係合確認センサ290(図13参照)により検出される。係合確認センサ290は、係合部材244の係合位置への移動を検出する。
ストッカ202を説明する。
ストッカ202は、本実施例では、図11に示すように、前後に開口する枠体状を成し、複数段のトレイ収容部300を備えている。これらトレイ収容部300はそれぞれ、ストッカ202の1対の側壁302の内面にそれぞれ設けられた案内面304を有する。これら案内面304はそれぞれ、トレイ型部品供給装置92の前後方向に平行に延びる鉛直面とされ、トレイ306あるいはトレイ306を保持したパレット308の前後方向の移動を案内する。
トレイ306は、図12に示すように、一平面に沿って配列された複数の収容凹部310を備え、それら収容凹部310の各々に電子回路部品312(以後、部品312と略称する)が1個ずつ、位置決めされて収容されている。このトレイ306は、複数、上記一平面に平行な方向において互いに位置決めされた状態で複数、重ねることができるものとされている。トレイ306が大きく、上記1対の案内面304によって互いに平行な1対の側面が案内可能であれば、トレイ収容部300に直接収容される。例えば、JEDEC(Joint Electron Devices Engineering Council 米国共同電子機器技術委員会)の規格によるトレイであれば、トレイ収容部300に直接収容される。また、トレイ306が小さい場合には、パレット308に収容された上、そのパレット308がトレイ収容部300に収容され、案内面304により案内される。この場合、トレイ306は、図示を省略する位置決め固定装置によってパレット308に位置決めされ、固定される。位置決め固定装置は、例えば、特開2001−180683号公報,特開平9−148787号公報等において既に知られており、図示および説明を省略する。
ストッカ昇降装置204は、本実施例では、図4に概略的に示すように、昇降用ベルト320,ベルト駆動装置322および連結部材324を含む。昇降用ベルト320は、本実施例ではタイミングベルトとされ、本体200に回転可能に取り付けられた1対の回転巻掛部材たるタイミングプーリ328に巻き掛けられている。これらタイミングプーリ328は鉛直方向に隔たった位置に、トレイ型部品供給装置92の幅方向に平行な回転軸線まわりに回転可能に配設され、昇降用ベルト320は、鉛直方向に延びる直線部330を備え、ストッカ202は直線部330に連結部材324によって連結され、直線部330と一体的に移動可能とされている。連結部材324は、ストッカ202の外面に複数、本実施例では2つ設けられ、ボルト等、適宜の固定手段によって直線部330に着脱可能に固定され、伝達装置を構成している。
ベルト駆動装置322は、本実施例では、ストッカ昇降用モータ336を駆動源とし、1対のタイミングプーリ328の一方がストッカ昇降用モータ336によって回転させられることにより昇降用ベルト320が鉛直方向に周回させられ、その運動が連結部材324によりストッカ202に伝達されて、ストッカ202が案内装置338により案内されて昇降させられる。案内装置338は、本実施例では、リニアガイド装置とされており、図4に示すように、それぞれ案内部材であって、本体200に鉛直方向に設けられた1対のガイドレール340,ストッカ202に設けられてガイドレール340に嵌合された1対のガイドブロック342およびガイドブロック342により循環可能に保持された複数の転動体としてのボール(図示省略)を含む。
トレイ移動装置206は、本実施例では、ストッカ202の複数段のトレイ収容部300の各々に1つずつ設けられたストッカ側ベルトコンベヤ360と、ストッカ202の外部であって、ストッカ202の前側に設けられ、複数のストッカ側ベルトコンベヤ360と共同してトレイ306を予め定められた供給位置へ搬送し、位置決めする外部ベルトコンベヤ362とを含む。
複数のストッカ側ベルトコンベヤ360はそれぞれ同様に構成されており、1つを代表的に説明する。ストッカ側ベルトコンベヤ360は、図9および図11に示すように、1対のベルト370を含む。これらベルト370はそれぞれ、ストッカ202の前記1対の案内面304の各々の下側に、トレイ型部品供給装置92の幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に、かつ、前後方向に距離を隔てて取り付けられた2個ずつのプーリ372に巻き掛けられており、水平にかつ前後方向に延びる直線部を備え、その直線部の上面が水平な搬送面ないし支持面374を構成している。ストッカ側ベルトコンベヤ360は、自身の停止状態において、トレイ306が直接支持面374上に載置されてトレイ収容部300に収容される。あるいはトレイ306が小さいものである場合には、パレット308に収容された上、そのパレット308が支持面374に載置されてトレイ収容部300に収容される。ストッカ側ベルトコンベヤ360は、その作動によりトレイ306を直接、あるいはパレット308を介して間接的にストッカ22の外部あるいは内部へ移動させる。
ベルト370は、本実施例ではタイミングベルトとされ、プーリ372はタイミングプーリとされている。また、1対のベルト370がそれぞれ巻き掛けられた2個ずつのプーリ372のうち、それぞれ前側に配置されたプーリ372は、図9に示すように、前記1対の側壁302により回転可能に支持された回転軸376に相対回転不能に取り付けられており、回転軸376の回転により2個のプーリ372が同時に回転させられ、1対のベルト370が同期して周回させられる。ストッカ側ベルトコンベヤ360は、自身の停止状態において支持面374によりトレイ306あるいはパレット308を支持し、ベルト370が周回させられることにより、トレイ306あるいはパレット308が1対の案内面304により案内されつつストッカ202の外部へあるいは内部へ移動させられる。なお、図9において符号378はベルトガイドであり、ベルト370の周回を案内する。
このようにそれぞれ、1対の案内面304およびストッカ側ベルトコンベヤ360を含む複数段のトレイ収容部300の各々は、ストッカ202がストッカ昇降装置204によって昇降させられることにより、一つずつ選択的に供給高さに停止させられる。供給高さは、本実施例では、ベルト370の支持面374が、外部ベルトコンベヤ362の後述するベルトの支持面と同一水平面内に位置する高さである。なお、本体200は、図8に概略的に示すように、カバー379により覆われているが、供給高さに停止させられたトレイ収容部300およびその近傍部に対応する部分は覆わず、供給高さに停止させられたトレイ収容部300のトレイ306のストッカ内から外へ、ストッカ外から内への移動を許容する。図8以外の図においてはカバー379の図示は省略されている。
また、本体200には、図13に概略的に示すように、供給高さに停止させられたトレイ収容部300にトレイ306が収容されているか否かを確認するトレイ有無確認センサ380が設けられている。トレイ有無確認センサ380は、本実施例では非接触型センサの一種である透過型の光電センサにより構成され、投光部382および受光部384は、本体200の供給高さに対応する部分に、トレイ移動方向に対して傾斜した方向において、ストッカ202を挟んで設けられ、受光部384の受光量の変化に基づいてトレイ306の有無が検出される。なお、本体200の供給高さに対応する部分およびストッカ202の側壁302の複数のトレイ収容部300の各々に対応する部分にはそれぞれ、投光部382が照射する光の通過を許容する開口(図示省略)が設けられている。
本体202にはまた、図13に概略的に示すように、供給高さに停止させられたトレイ収容部300に対応する部分の後部に、トレイ後退確認センサ386が設けられ、トレイ306がトレイ移動装置206により後退端位置まで移動させられ、その全体がトレイ収容部300に収容されたことを検出するようにされている。トレイ後退確認センサ386は、例えば、透過型の光電センサにより構成され、投光部387および受光部388が、ストッカ202を間に挟んで、トレイ移動方向に直角な水平方向に隔たって設けられており、受光部388の受光量の変化に基づいてトレイ306の後退端位置への移動が検出される。このセンサ386についても、本体200の供給高さに対応する部分およびストッカ202の側壁302の複数のトレイ収容部300の各々に対応する部分にそれぞれ、投光部387が照射する光の通過を許容する開口(図示省略)が設けられている。
ストッカ202の複数段のトレイ収容部300の各々には、図14および図15に示すように、その前端部に移動防止装置390が設けられ、トレイ306のストッカ202外への移動が防止されるようにされている。移動防止装置390は、移動防止部材としての係合部材たる係合ピン392を含む。係合ピン392は、ストッカ202の側壁302の案内面304が設けられた部分の前端部を、トレイ移動方向に直角な水平方向に貫通して軸方向に移動可能に嵌合されるとともに、その後端部はストッカ202の外面へ突出させられ、ストッカ202の外面に、軸394により鉛直軸線まわりに回動可能に取り付けられた保持部材としてのレバー396の一端部が、ピン398および長穴400(図15参照)により相対回動可能に連結されている。
レバー396は、図15に示すように、その他端部とストッカ202との間に配設された圧縮コイルスプリング404により、係合ピン392の先端部がストッカ202内に進入する向きに付勢されている。このスプリング404の付勢による係合ピン392の移動限度は、係合ピン392に設けられた大径のフランジ状のストッパ部406がストッカ202に当接することにより規定され、係合ピン392は、その先端部が案内面304からストッカ202内に突出し、ベルト370上に載置されたトレイ306あるいはパレット308の先端(前端)に当接して、その移動を防止する作用位置に位置させられ、移動防止装置390は作用状態に切り換えられた状態に保たれる。レバー396の他端部の外面には、その回動軸線と直交する方向であって、ストッカ202から離れるほど後方へ傾斜させられるとともに鉛直な傾斜面が設けられ、被係合面ないし被駆動面408を構成している。
移動防止装置390は、移動防止装置解除装置418によりトレイ306の移動を許容する非作用状態に切り換えられる。移動防止装置解除装置418は、本体200の供給高さに対応する部分に設けられ、解除部材420および解除部材駆動装置422を含む。解除部材駆動装置422は、前後方向に平行に配設された駆動源としてのソレノイド424と、ソレノイド424のプランジャ426をハウジング428から突出する向きに付勢する圧縮コイルスプリング430とを含む。解除部材420はプランジャ426の先端に取り付けられており、前記レバー396の被駆動面408側へ屈曲させられた駆動部432を有する。
ソレノイド424が消磁された状態では、図15に示すように、プランジャ426がスプリング430の付勢により前進させられる。スプリング430の付勢によるプランジャ426の移動限度は、本体200に設けられたストッパ434により規定され、解除部材420は駆動部432が被駆動面408から離れた非解除位置に位置させられ、レバー396がスプリング404の付勢により回動し、係合ピン392が作用位置へ移動することを許容するとともに、ストッカ202の昇降を許容する。ソレノイド424が励磁されれば、プランジャ426はスプリング430の付勢力に抗して後退させられ、解除位置ないし作用位置へ移動させられる。その途中で駆動部432が、供給高さに停止させられたトレイ収容部300の移動防止装置390のレバー396の被駆動面408に係合し、図15に二点鎖線で示すように、レバー396をスプリング404の付勢力に抗して回動させる。それにより、係合ピン392が、その先端部がストッカ202の側壁302内に引っ込んだ解除位置へ移動させられ、移動防止装置390がトレイ306が移動することを許容する非作用状態に切り換えられる。移動防止装置解除装置418は、供給高さに停止させられたトレイ収容部300について設けられた移動防止装置390のみを作用状態から非作用状態に切り換え、その他のトレイ収容部300について設けられた移動防止装置390は作用状態に切り換わったままとされ、トレイ306のストッカ外への移動を防止する状態に保たれる。移動防止装置解除装置418およびスプリング404が移動防止部材を移動防止位置と移動許容位置とに移動させる移動防止部材駆動装置を構成しているとも考えることができる。本体200の移動防止装置390の近傍には、図13に概略的に示すように、移動防止装置作用状態確認センサ440および移動防止装置非作用状態確認センサ442が設けられており、それぞれ、移動防止装置390の作用状態と非作用状態とを検出する。
前記外部ベルトコンベヤ362は、図4および図9に示すように、1対のベルト450およびベルト周回装置452を含み、ストッカ202の前側に、トレイ型部品供給装置92の前後方向に延びる状態で設けられている。本体200には、長手形状を成す1対の支持部材としてのサイドフレーム454が本体200から前方へ延び出す状態で設けられている。これらサイドフレーム454にはそれぞれ、前記トレイ収容部300に設けられた1対の案内面304とそれぞれ同一鉛直面内に位置する案内面456が設けられており、トレイ306あるいはパレット308の移動を案内する。
1対のベルト450はそれぞれ、図4に示すように、1対のサイドフレーム454の各々および本体200に回転可能に取り付けられた複数のプーリ460に巻き掛けられている。本実施例では、1対のベルト450はタイミングベルトとされ、プーリ460はタイミングプーリとされている。複数のプーリ460のうちの2個はサイドフレーム454の前部と後部とに設けられ、ベルト450は、水平に前後方向に延びる直線部を備え、その上面が搬送面ないし支持面461(図14参照)を構成している。また、1対のベルト450は、トレイ型部品供給装置92の幅方向において前記ストッカ側ベルトコンベヤ360の1対のベルト370と同じ距離を隔てて設けられている。サイドフレーム454の後部は、図14に示すようにストッカ202に近接して設けられ、その後部に設けられたプーリ460およびそのプーリ460に巻き掛けられたベルト450は、供給高さに停止させられたストッカ側ベルトコンベヤ360のベルト370の前端部であって、プーリ372に巻き掛けられた部分に対して短い距離を隔てて隣接する。
上記複数のプーリ460には、駆動源としてのベルト周回用モータ462の回転が回転伝達装置464により伝達され、1対のベルト450が同期して周回させられる。回転伝達装置464は、本実施例では、図9に示すように、プーリ466,468,ベルト470および回転軸472を含み、回転軸472の両端部にそれぞれ、プーリ460が1つずつ取り付けられている。本実施例では、ベルト470はタイミングベルト,プーリ466,468はタイミングベルトとされている。図9において符号474は、ベルトガイドであり、ベルト450の移動を案内する。外部ベルトコンベヤ362は、ベルト450の周回により、その支持面461上に載置されたトレイ306あるいはパレット308を移動させ、予め設定された供給位置に位置決めする。供給位置は、外部ベルトコンベヤ362のストッカ202から離れた先端部であって、トレイ型部品供給装置92の前端部に設定されている。トレイ306は、前述のように複数の収容凹部310が一平面に沿って配列されており、それら収容凹部310の各々から部品312が取り出される。トレイ型部品供給装置92においては、部品供給部が複数あるのである。
本トレイ型部品供給装置92では、供給高さに停止させられたストッカ側ベルトコンベヤ360は、外部ベルトコンベヤ362のベルト周回用モータ462により駆動される。これらベルトコンベヤ360,362は共通の駆動源により駆動されるのであり、本体200にはクラッチ装置480が設けられ、ベルト周回用モータ462の回転をベルトコンベヤ360に伝達し、伝達を遮断するようにされている。クラッチ装置480は、図16に示すように、1対の回転伝達部材としての係合部材482,484,回転伝達装置486および係合部材移動装置487を備えている。
これら係合部材482,484等は、本体200の外面に、前記プーリ460等の回転軸線に平行な方向に移動可能に設けられた移動部材488に設けられている。係合部材482,484はそれぞれ、移動部材488に、プーリ460等の回転軸線に平行な軸線まわりに回転可能に支持されており、それぞれ一端部に係合部490,492が設けられている。係合部材482の係合部490は、外部ベルトコンベヤ362の回転伝達装置464の回転軸472の一端部に設けられた係合部494に相対回転不能に係合させられる。また、係合部材484の係合部492は、供給高さに停止させられたストッカ側ベルトコンベヤ360の前端部側のプーリ372の回転軸376と同軸に設けられた係合部496に相対回転不能に係合させられ、ベルト周回用モータ462の回転をストッカ側ベルトコンベヤ360に伝達する。回転伝達装置486は、係合部材482,484の各他端部に設けられたプーリ500,502およびベルト504を含み、係合部材482の回転を係合部材484に伝達する。本実施例では、ベルト504はタイミングベルトとされ、プーリ500,502はタイミングプーリとされている。
移動部材488は、移動部材駆動装置510により移動させられる。移動部材駆動装置510は、駆動源としてのソレノイド512および圧縮コイルスプリング514を含む。移動部材488はソレノイド512のプランジャ516に取り付けられており、ソレノイド512が消磁させられた状態では、図16に示すように移動部材488がスプリング514の付勢により、本体200から離れた断位置へ移動させられ、係合部材482,484が、係合部490,492が係合部494,496から離脱させられた離脱位置,回転非伝達位置ないし断位置へ移動させられてクラッチ装置480が断状態とされる。ソレノイド512が励磁されれば、移動部材488がスプリング514の付勢力に抗して本体200に接近した接位置へ前進させられ、係合部材482,484が、係合部490,492が係合部494,496に係合させられた係合位置,回転伝達位置ないし接位置へ移動させられてクラッチ装置480が接状態とされる。それにより、ベルト周回用モータ462の回転が、回転伝達装置464,係合部494,490,回転伝達装置486,係合部492,496によりプーリ372に伝達され、ストッカ側ベルトコンベヤ360が駆動される。回転伝達装置486は、プーリ460を支持する回転伝達軸472の回転を等速で回転軸376に伝達するように構成されており、ストッカ側ベルトコンベヤ360のベルト370と外部ベルトコンベヤ362のベルト450とは、確実に同期して同速度で周回させられる。係合部材移動装置487は、移動部材488および移動部材駆動装置510を含む。なお、スプリング514の付勢による移動部材の移動限度は、本体200に設けられたストッパ部材(図示省略)により規定される。
クラッチ装置480の切換え状態は、図13に概略的に示すクラッチ接状態確認センサ530およびクラッチ断状態確認センサ532により検出され、確認される。また、図13に概略的に示すように、前記供給位置より小距離後方(ストッカ202側)にトレイ前進停止用センサ540が設けられ、供給位置に停止させられたトレイ306とストッカ202との間の部分には、トレイ前進減速用兼トレイ後退停止用センサ542が設けられている。これらセンサ530,532,540,542は、例えば、光電センサにより構成される。なお、図13において符号550はストッカ202の正面扉であり、符号552は正面扉550のロック装置、符号554は正面扉が閉じられたことを検出する正面扉安全確認センサである。
前記制御装置24は、図17に示すように、CPU,ROM,RAMおよびそれらを接続するバスを有する装着制御コンピュータ580を主体として構成され、図示を省略する駆動回路を介して基板搬送装置12等を制御する。また、トレイ型部品供給装置92にも制御装置590が設けられている。制御装置590は、CPU600,ROM602,RAM604およびそれらを接続するバスを有する供給制御コンピュータ610を主体とするものである。バスには入出力インタフェース612が接続されており、係合確認センサ290等のセンサが接続されている。また、入出力インタフェース612には、制御装置24の装着制御コンピュータ580が接続されている。供給制御コンピュータ610は、コネクタ部124とコネクタ部226〜230との接続により装着制御コンピュータ580に接続され、情報等のやりとり等が行われる。入出力インタフェース612にはまた、駆動回路620を介してストッカ昇降装置204等の駆動源を構成する各種アクチュエータ等が接続されている。これら装置204等において駆動源を構成するモータはアクチュエータの一種であり、本実施例においては、電動モータの一種である電動回転モータであって、回転角度の精度の良い制御が可能なステップモータにより構成されている。ステップモータに代えてサーボモータを用いてもよい。ROM602およびRAM604には、トレイ306の入替えを行うためのプログラム等が記憶させられている。図示は省略するが、複数のテープフィーダ90の各々にも制御装置が設けられ、コネクタ部184のコネクタ部124への接続により装着制御コンピュータ580に接続される。
次に作動を説明する。
テープフィーダ90により供給される電子回路部品の回路基板30への装着は既に知られており、説明は省略し、トレイ型部品供給装置92による部品312の供給を説明する。トレイ型部品供給装置92により部品312を供給する場合には、取付台94からテープフィーダ90が取り外され、トレイ型部品供給装置92が取り付けられる。この交換作業は作業者により行われ、まず、現に取付台94に取り付けられている複数のテープフィーダ90のうち、トレイ型部品供給装置92の取付けに必要な数のテープフィーダ90およびダクト190が取付台94から取り外される。トレイ型部品供給装置92の幅は取付台94の幅より小さく、取付台94に複数のトレイ型部品供給装置92を取り付けることができ、複数のダクト190のうち、取付台94のトレイ型部品供給装置92が取り付けられる部分に取り付けられたダクト190が取り外される。テープフィーダ90とトレイ型部品供給装置92とが取付台94に混載される場合もある。
テープフィーダ90およびダクト190の取外し後、作業者はトレイ型部品供給装置92を取付台94の空いた部分に取り付ける。この際、作業者は、操作レバー242を係合解除位置へ操作し、係合部材244を解除位置へ移動させた状態を保ってトレイ型部品供給装置92を持ち、1対のT形レール218の前端部をそれぞれ、取付台94の2個の案内溝112に上方から嵌合するとともに、トレイ型部品供給装置92を前進させ、2つのT形レール218をそれぞれT溝110に嵌合し、T形レール218およびT溝110の案内により更に前進させ、位置決め突起222,224を位置決め穴120,122に嵌合させる。トレイ型部品供給装置92は、T形レール218およびT溝110の嵌合により、取付台94からの浮上がりを防止され、水平な姿勢で真っ直ぐ前方に移動させられ、位置決め突起222,224が位置決め穴120,122へ導かれ、嵌合される。この際、長い下側の位置決め突起224が先端の案内部に案内されつつ先に位置決め穴122に嵌合され、トレイ型部品供給装置92の幅方向への倒れが矯正され、上側の位置決め突起222がスムーズに位置決め穴120に嵌合される。また、位置決め突起222,224が位置決め穴120,122の嵌合により、3つのコネクタ部226,228,230がそれぞれコネクタ部124に対して位置決めされ、損傷することなく接続される。トレイ型部品供給装置92の取付台94への取付けと同時にコネクタ部の接続が完了し、作業性に優れている。
作業者はトレイ型部品供給装置92を本体200の前面220が位置決め台部98の後面186に当接するまで前進させ、操作レバー242を係合操作位置へ回動させる。それにより1対の係合部材244がそれぞれ係合位置へ移動させられ、係合面246が係合面106に係合し、トレイ型部品供給装置92の取付台94からの離間を防止する。トレイ型部品供給装置92は、テープフィーダ90と同様に、位置決め突起222,224の位置決め穴120,122への嵌合により幅方向に位置決めされるとともに浮上がりを防止され、前面220と後面186との係合および係合面246,106の係合により前後方向において位置決めされ、係合面246,106間の摩擦によっても浮上がりが防止される。さらに、T形レール218のT溝110への嵌合により、それらの後部においてトレイ型部品供給装置92が幅方向において位置決めされる。トレイ型部品供給装置92は、テープフィーダ90と同様に、T溝110とT形レール218との嵌合クリアランスがT溝110の後部において前部より小さくされており、長手方向に隔たった2箇所において幅方向の位置決めが為されるのであり、供給位置に位置決めされたトレイ306の位置ずれが抑制され、部品312が精度良く供給される。本実施例においては、トレイ型部品供給装置側位置決め固定部208は、1対のT形レール218,位置決め突起222,224,前面220および係合装置240を含む。係合面106は、係合装置156,240に共通の被係合部であり、トレイ型部品供給装置92は、トレイ型部品供給装置側位置決め固定部208および2つの取付台側位置決め固定部100の作用により取付台94に位置決め固定される。
また、トレイ型部品供給装置92において外部ベルトコンベヤ362は、本体200より前方へ延び出させられているが、この延出しは、ダクト190が取り外されて、取付台94の前方に空いたダクト配設スペースにより許容される。トレイ型部品供給装置92は、フィーダ配設スペースに加えて、ダクト配設スペースをも占める状態で取付台94に取り付けられ、外部ベルトコンベヤ362の先端部に設定された供給位置は、より回路基板保持装置14の近くに位置することとなる。本トレイ型部品供給装置92においては、外部ベルトコンベヤ362は、トレイ306あるいはパレット308を保持装置によって保持することなく、トレイ306あるいはパレット308はベルト450上に載せられるのみであって、ベルト450の周回によって移動させられるため、トレイ306あるいはパレット308の供給位置へ移動する際の移動方向において下流側には、トレイ306あるいはパレット308以外の部材がなく、供給位置をより回路基板保持装置14に近接した位置に設定することができる。そのため、トレイ306を、部品装着ヘッド40のテープフィーダ90からの部品取出し時の移動可能範囲内に位置させることができ、部品装着ヘッド40の移動可能範囲を広げることなく、トレイ型部品供給装置92とテープフィーダ90とに部品装着ヘッド40を共用させることができる。また、部品312のトレイ型部品供給装置92から回路基板30への搬送距離をより短くし、装着サイクルタイムを短縮することができる。
操作レバー242は、本体200の後端部であって、作業者に対してはトレイ型部品供給装置92の手前側に設けられているため、作業者は操作レバー242を操作し易く、トレイ型部品供給装置92の長手方向の中間部近傍に設けられた係合装置240を、係合装置240から離れた位置において容易に操作することができる。また、トレイ型部品供給装置92は前記テープフィーダ90より長く、取付台94に取り付けられた状態では、トレイ型部品供給装置92の後部(ストッカ202が設けられた部分)は、取付台94から後方へ突出させられるとともに、その後端がテープフィーダ90の後端より後側に位置する。そのため、操作レバー242を本体200の後端部に取り付ければ、操作レバー242はテープフィーダ90より後方へ外れた位置に位置することとなり、テープフィーダ90は作業者による操作レバー242の操作を妨げず、取付台94にトレイ型部品供給装置92を取り付ける場合、すぐ隣にテープフィーダ90を取り付けることができる。さらに、操作レバー242およびリンク274等の連結装置288の構成部材はそれぞれ薄い板状を成すため、トレイ型部品供給装置92を幅方向においてコンパクトに構成することができる。係合装置240,操作レバー242および連結装置288がトレイ型部品供給装置92を取付台94に係合させる係合装置を構成し、そのうち係合装置240が係合部を、操作レバー242が操作部を、連結装置288が操作力伝達部たる連結部をそれぞれ構成していると考えることもでき、操作レバー242が操作力伝達装置の構成要素であると考えることもできる。あるいは操作部材および操作力伝達装置が操作装置を構成すると考えることもできる。操作力伝達装置は、例えば、チェーン,ベルト,ワイヤ等の巻掛伝達部材およびスプロケット,プーリ,ローラ等の巻掛回転体を含む装置としてもよい。また、操作部材と操作力伝達部材とを一体に設けてもよい。操作部材および操作力伝達装置は、本体の内側に設けてもよい。
係合装置240によるトレイ型部品供給装置92の取付台94への係合は係合確認センサ290により検出され、係合確認センサ290から供給制御コンピュータ610へON信号が出力されるとともに、供給制御コンピュータ610から装着制御コンピュータ580へ取付完了信号が出力される。トレイ型部品供給装置92の取付け後、作業者は、正面扉550を開けて複数段のトレイ収容部300の各々にトレイ306を収容し、収容後、正面扉550が閉じられ、それが正面扉安全確認センサ554により確認されたならば、正面扉ロック装置552が作動させられ、正面扉550がロックされる。トレイ型部品装置92の取付台94への取付け後、電子回路部品装着機による回路基板30への部品312の装着開始を指示する起動スイッチが押されれば、ロック装置が操作レバー242をロックし、係合操作位置に位置する状態に保つ。
トレイ型部品供給装置92による部品312の供給を説明する。部品312は供給位置に位置決めされたトレイ306により供給される。トレイ306の供給位置への移動および位置決めについては後述する。部品装着ヘッド40はXY移動装置42により、供給位置に位置決めされたトレイ306へ移動させられ、吸着ノズル78が、複数の収容凹部310のうちの一つであって、今回、回路基板30に装着される部品312が収容された収容凹部310上へ移動させられるとともに下降させられ、負圧の供給により部品312を吸着し、保持する。部品装着装置16が部品保持装置でもある。
部品吸着後、吸着ノズル78が上昇させられて部品312を収容凹部310から取り出すとともに回路基板30へ移動させられ、下降させられて部品装着個所に装着するが、その途中で部品撮像装置88により、吸着ノズル78に保持された部品312が撮像され、保持位置誤差が検出される。保持位置誤差には、X軸,Y軸方向の位置誤差および回転位置誤差が含まれる。また、回路基板30に設けられた基準マークがマーク撮像装置84により撮像され、複数の部品装着個所の各々のX軸,Y軸方向の位置誤差が検出され、部品装着ヘッド40の移動位置の修正により、部品312のX軸,Y軸方向の位置誤差と共に修正される。回転位置誤差はノズルホルダ76がホルダ回転装置82によって回転させられることにより修正され、部品312は回路基板30の部品装着個所に正規の姿勢で精度良く装着される。
例えば、回路基板30に装着される部品312の種類が変わる場合に、部品312を供給するトレイ306が入れ替えられる。このトレイ入替えを図18に示すタイムチャートに基づいて説明する。
この場合、部品供給を終了するトレイ306から最後に部品312が吸着ノズル78により取り出され、部品撮像装置88の撮像に基づく画像処理が完了した後、装着制御コンピュータ580から供給制御コンピュータ610へトレイ306の供給を要求するトレイ供給要求信号が出される。トレイ供給要求信号がOFF信号からON信号に変わるのであり、それと同時に装着制御コンピュータ580においてトレイ供給完了信号がON信号からOFF信号とされ、トレイ306が入れ替えられるトレイ型部品供給装置92からの部品312の取出しが禁止される。部品装着ヘッド40が既に取り出している部品312の回路基板30への取付けは行われる。また、部品装着ヘッド40による他のトレイ型部品供給装置92やテープフィーダ90からの部品312の取出しおよび部品装着動作は継続して行われる。トレイ型部品供給装置92においては、ストッカ202は停止状態にあり、供給高さに停止させられたトレイ収容部300はトレイ306が供給位置へ移動させられていて空の状態にあり、移動防止装置390は作用状態に切り換えられ、クラッチ装置480は接状態に切り換えられている。移動防止装置390は、前述のように、移動防止装置解除装置418によって非作用状態に切り換えられるが、そのためにはソレノイド424への電流供給が必要であるため、移動防止装置390が非作用状態に切り換えられ、トレイ306がトレイ収容部300から外へ出された後は、ソレノイド424への電流供給が遮断され、移動防止装置390が作用状態に切り換えられるのである。
そして、トレイ有無確認センサ380の信号がOFF信号であり、供給高さに停止させられたトレイ収容部300にトレイ306がないことが確認されれば、移動防止装置390が非作用状態に切り換えられるとともにベルト周回用モータ462が起動され、供給高さに位置するストッカ側ベルトコンベヤ360および外部ベルトコンベヤ362が作動させられ、ベルト370およびベルト450が同期して周回させられてトレイ306が供給位置からストッカ202に向かってへ移動させられる。ベルト周回用モータ462の起動後、トレイ306の搬送速度は設定速度まで増大させられた後、一定とされるが、移動の途中でトレイ306がトレイ前進減速用兼トレイ後退停止用センサ542により検出され、その出力信号がOFF信号からON信号に変わったならば、その後、ベルト周回用モータ462が規定パルス数、駆動されてトレイ306が停止させられる。トレイ306は停止前には減速させられる。
トレイ306がトレイ収容部300に至ったときには、移動防止装置390は非作用状態に切り換わっており、係合ピン392の先端部が側壁302内に引っ込んでいて、トレイ306はトレイ収容部300に進入することができる。トレイ306は、同期して周回させられているベルト450からベルト370に乗り移り、ストッカ側ベルトコンベヤ360によっても搬送されてトレイ収容部300に進入する。このようにトレイ306は、ストッカ202の内部においても外部においてもベルトコンベヤにより搬送され、振動少なく搬送される。また、複数のトレイ収容部300の各ストッカ側ベルトコンベヤ360は、供給高さに停止させられたとき、支持面374が外部ベルトコンベヤ362の支持面461と同一水平面内に位置するように設けられるが、僅かな段差が生じることがある。しかし、仮に、支持面374の方が支持面461より高いとしても、トレイ306は、ベルト370のプーリ372に巻き掛けられて湾曲させられた部分に当たるとともに、その湾曲およびベルト370の移動に案内されて支持面374上に衝撃少なく乗り移ることができる。
トレイ収容部300内に進入したトレイ306は、トレイ有無確認センサ380により検出され、その出力信号がOFF信号からON信号に変わり、さらに、後退端位置まで後退させられて停止させられ、全体がトレイ収容部300内に収容されれば、トレイ後退確認センサ386の出力信号がOFF信号からON信号に変わり、トレイ306の収容が確認される。トレイ306がトレイ前進減速用兼トレイ後退停止用センサ542に検出された後のベルト周回用モータ462の駆動パルス数は、トレイ306がトレイ収容部300に収容され、後退端位置まで後退する数に設定されている。トレイ306の移動が停止させられたならば、トレイ306の収容が確認されて、供給高さに停止させられているトレイ収容部300に設けられた移動防止装置390が作用状態に切り換えられるとともに、クラッチ装置480が断状態に切り換えられる。
クラッチ断状態確認センサ532の出力信号がOFF信号からON信号に変わり、クラッチ装置480が断状態に切り換えられたことが検出されるとともに、移動防止装置作用状態確認センサ440の出力信号がOFF信号からON信号に変わり、移動防止装置390が作用状態に切り換わったことが確認されたならば、ストッカ昇降装置204が作動させられ、ストッカ202が昇降させられて、次に部品312を供給するトレイ306が収容されたトレイ収容部300が供給高さへ移動させられる。クラッチ装置480は断状態に切り換えられ、係合部材482,484の係合部490,492が係合部494,496から外れているため、ストッカ202を昇降させることができるのであり、また、全部のトレイ収容部300の各移動防止装置390がいずれも作用状態にあり、移動防止装置390の作用位置に位置する係合ピン392によりトレイ306のストッカ22からの抜け出しが防止される。昇降中、トレイ有無検出センサ380およびトレイ後退確認センサ386は、トレイ収容部300から外れるため、出力信号がON信号からOFF信号に変わるが、トレイ収容部300が供給高さに停止させられれば、出力信号はいずれもON信号に変わる。
移動後、トレイ有無確認センサ380により、トレイ収容部300にトレイ306が収容されていることが確認されたならば、移動防止装置390が非作用状態に切り換えられるとともに、クラッチ装置480が接状態に切り換えられる。供給高さに停止させられたトレイ収容部300においては、移動防止装置390のレバー396が移動防止装置解除装置418の解除部材420と対向し、係合可能であり、ストッカ側ベルトコンベヤ360の回転軸376の係合部496がクラッチ装置480の係合部材484の係合部492と対向し、係合可能であり、移動防止装置解除装置418およびクラッチ装置480がそれぞれ作動させられ、係合ピン392が解除位置へ移動させられ、係合部材484が係合位置へ移動させられて回転軸376に係合させられる。これらの切換えが、クラッチ接状態確認センサ530および移動防止装置非作用状態確認センサ442の各出力信号がOFF信号からON信号に変わることによって確認されたならば、ベルト周回用モータ462が起動され、その回転がクラッチ装置480により、供給高さに移動させられたと収容部300のストッカ側ベルトコンベヤ360に伝達され、ストッカ側ベルトコンベヤ360および外部ベルトコンベヤ362が同期して作動させられる。供給高さに停止させられたトレイ収容部300のトレイ306は、ストッカ側ベルトコンベヤ360によってストッカ22の外へ移動させられるとともに、周回している外部ベルトコンベヤ362に乗り移り、供給位置へ振動少なく搬送される。
この搬送の途中でトレイ306がトレイ前進減速用兼トレイ後退停止用センサ542により検出され、その出力信号がOFF信号からON信号に変わったならば、その後、ベルト周回用モータ462の所定パルス数の作動の間にトレイ306の減速が完了させられる。そして、トレイ前進停止用センサ540によりトレイ306が検出されたならば、その後、ベルト周回用モータ462の所定パルス数の駆動によりトレイ306が供給位置に到達し、停止させられる。トレイ306の供給位置への到達情報は、供給制御コンピュータ610から装着制御コンピュータ580へ送られ、装着制御コンピュータ580においては、トレイ供給要求信号がON信号からOFF信号に変えられるとともに、トレイ供給完了信号がOFF信号からON信号に変えられ、入れ替えられたトレイ306からの部品312の取出しが可能とされる。なお、トレイ306の減速の開始後、移動防止装置390が作用状態に切り換えられる。
トレイ型部品供給装置92を取付台94から取り外す場合には、作業者は操作レバー242を解除操作位置へ回動させ、係合部材244を解除位置へ移動させた状態を保ってトレイ型部品供給装置92をそのまま後退させ、T形レール218をT溝110,案内溝112から離脱させる。この場合にも、トレイ型部品供給装置92はT溝110および案内溝112に案内されて水平な姿勢で後退させられ、取り外される。
請求可能発明の別の実施例を図19および図20に基づいて説明する。なお、上記実施例のトレイ型部品供給装置92の構成要素と同じ作用を成す構成要素には同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。
本実施例のトレイ型部品供給装置650は、外部ベルトコンベヤ360のベルト450と共に移動するトレイ保持装置652を備えている。このトレイ保持装置652は、未だ公開されていないが、本出願人に係る特願2003−100845号の明細書に記載のトレイ保持装置と同様に構成されており、簡単に説明する。
トレイ保持装置652は、図20に示すように、保持部としての1対のチャック660を備え、1対のベルト450にわたって固定された移動部材662に設けられている。1対のチャック660はそれぞれ、把持爪664,666を備えている。これら把持爪664,666は、本体200のストッカ202に隣接する部分に設けられたチャック駆動装置670を含む開閉装置により開閉させられ、パレット672の前端部に設けられた1対の被把持部674をそれぞれ把持,開放する。本実施例では、パレット672に被保持部としての被把持部674が設けられ、トレイ306は、その大きさに関係なくパレット672に搭載され、パレット672を介してトレイ収容部300に収容される。トレイ保持装置652は、パレット672を介してトレイ306を保持し、パレット保持装置でもある。
トレイ保持装置652の1対のチャック660は、供給高さに位置決めされたトレイ収容部300に収容されたパレット672の被把持部674を保持する。その状態でストッカ側ベルトコンベヤ360および外部ベルトコンベヤ362が作動させられ、ベルト370,450が周回させられてパレット672がストッカ202の外部へ移動させられ、ベルト450上へ乗り移る。ベルト450が周回させられれば、移動部材662がベルト450と一体的に移動させられ、移動部材662に設けられたトレイ保持装置652がベルト450と同じ速度で移動させられる。それにより、トレイ保持装置652に保持されたパレット672もベルト450と同じ速度で移動させられ、ベルト450と一体的に移動させられる。パレット672をトレイ収容部300の外部へ移動させる場合も内部へ移動させる場合も同様であり、パレット672がトレイ保持装置652およびベルト450に対して相対移動し、振動することが殆どなく、パレット672に位置決めされ、固定されたトレイも殆ど振動せず、トレイに収容された部品のずれ等がより確実に回避される。
なお、トレイがトレイ収容部に直接収容可能な大きさを有するものである場合、トレイに被把持部を設けてトレイ保持装置に保持させ、トレイ保持装置と共に移動させてもよい。また、トレイ保持装置の保持部は複数設けてもよい。例えば、パレットあるいはトレイの幅方向に離れた複数箇所を保持するように設ける。
請求可能発明の更に別の実施例を図21および図22に基づいて説明する。
本実施例のトレイ型部品供給装置700においては、トレイ移動装置702が、伸縮型ベルトコンベヤ704によってトレイあるいはパレットを搬送するものとされている。伸縮型ベルトコンベヤ704は、1対のベルト706を備えている。これらベルト706はそれぞれ、1対のサイドフレーム710の各々に取り付けられた複数、例えば6個のプーリ708に巻き掛けられており、本実施例では、ベルト706はタイミングベルトとされ、プーリ708はタイミングプーリとされている。6個のプーリ708のうちの4個のプーリ708aは、サイドフレーム710に位置を固定して回転可能に取り付けられた固定プーリ708aとされ、2個は、1対のサイドフレーム710にそれぞれ、トレイ移動方向に平行な方向に移動可能に設けられた移動部材712に回転可能に取り付けられて、移動部材712と共に移動する可動プーリ708bとされている。一方のサイドフレーム710に取り付けられた固定プーリ708aのうちの1つが駆動プーリとされ、ベルト周回装置713により回転させられるとともに、回転伝達軸715により、他方のサイドフレーム710に取り付けられた固定プーリ708aに回転が伝達され、1対のベルト706が同期して周回させられる。符号714は、トレイ306の移動を案内する鉛直な案内面であり、1対のサイドフレーム710にそれぞれ、設けられている。なお、図22においてはサイドフレーム710の図示は省略されている。
ストッカ716の複数段のトレイ収容部718にはそれぞれ、上記1対の案内面714と同一鉛直面内に位置する1対の案内面720が設けられるとともに、トレイ移動方向に平行に延び、水平な1対の支持面722が設けられている。上記1対のベルト706は、1対の支持面722間に進入し得る間隔で設けられ、トレイ収容部718の供給高さは、支持面722が、1対のベルト706の水平な搬送面724(図22参照)よりやや上側に位置する高さに設定されている。
移動部材712は、図示を省略する移動部材駆動装置により移動させられる。伸縮型ベルトコンベヤ704は、図21および図22に実線で示すように、移動部材712がストッカ202外の退避位置ないし収縮位置へ移動させられ、可動プーリ708bがストッカ716から離れる方向に移動させられることにより、ベルト706が固定プーリ708a側へ引き込まれ、ストッカ716の外へ退避させられてストッカ716の昇降を許容する収縮状態とされる。伸縮型ベルトコンベヤ704はまた、二点鎖線で示すように、移動部材712がストッカ716内へ進入させられ、進入位置ないし伸長位置へ移動させられて、可動プーリ708bがストッカ716内へ進入させられることにより、ベルト706の2つの可動プーリ708bの間の部分およびストッカ716から遠い側の可動プーリ708bとストッカ716に近い側の固定プーリ708aとの間の部分がトレイ収容部718内部へ繰り出されてトレイ306を支持する伸長状態とされる。移動部材駆動装置は、流体圧アクチュエータの一種であるエアシリンダや、電動モータ等、適宜のアクチュエータを駆動源として構成することができる。
ストッカ202の昇降時には、伸縮型ベルトコンベヤ704は収縮状態とされ、ストッカ716の昇降が許容される。トレイ収容部718の供給高さへの停止後、移動部材712が伸長位置へ移動させられる。この際、ベルト706は、支持面722により支持されたトレイ306のやや下側に進入し、その後、ストッカ716が小距離下降させられ、支持面722がベルト706の搬送面724よりやや下方の位置へ下降させられる。それにより、トレイ306が支持面722から搬送面724に乗り移り、ベルト706が周回させられることによりトレイ306がストッカ716の外へ出され、供給位置へ移動させられる。伸縮型ベルトコンベヤ704は、部品供給中、伸長状態のままとされ、供給終了後、ベルト706の逆方向の周回によりトレイ306がストッカ716に戻される。そして、ストッカ716が小距離上昇させられ、支持面722がベルト706上に載置されたトレイ306を支持し、ベルト706から持ち上げる。その後、伸縮型ベルトコンベヤ704が収縮させられてストッカ716から退避させられ、ストッカ716が昇降させられる。このようにトレイ移動装置702が伸縮型ベルトコンベヤ704を備える場合、ベルトコンベヤが1つ設けられるのみであり、伸縮型ベルトコンベヤ704の伸長によりベルト706がストッカ716の外部と内部とにわたって配設されてトレイ306を移動させるため、トレイ306のベルト間の乗り移りがなく、より振動少なく移動させられる。
伸縮型ベルトコンベヤにおいても、ベルトにトレイ保持装置を取り付けてもよい。上記伸縮型ベルトコンベヤ704においてベルト706は、ベルトコンベヤ704の伸縮時には、可動プーリ708bの移動によって繰り出され、引き込まれる部分以外の部分は移動しないため、ベルト706のその移動しないコンベヤ伸縮時静止部にトレイ保持装置を取り付ける。例えば、ベルト706の、ストッカ716側に位置する可動プーリ708bと、その可動プーリ708bに隣接する固定プーリ708aとの間の部分にトレイ保持装置を取り付け、トレイ保持装置は、ベルトコンベヤの伸縮時には移動せず、ストッカ716に対して予め設定された位置に位置する状態に保たれる。伸縮型ベルトコンベヤ704が伸長させられ、パレットに収容されたトレイ306がまだトレイ収容部718の支持面722に支持された状態では、トレイ保持装置はストッカ716に対して予め設定された位置であって、パレットに設けられた被保持部に近接した保持待機位置に位置し、その状態からベルト706が小距離周回させられてトレイ保持装置がパレットに設けられた被保持部を保持する保持位置へ前進させられる。その後、トレイ収容部が小距離下降させられてパレットがベルト706の搬送面724に移載され、その状態でトレイ保持装置が被保持部を保持する。この状態でベルト706が周回させられれば、パレットおよびトレイ306はトレイ保持装置により保持された状態でトレイ保持装置およびベルトと共に移動させられる。トレイ306をストッカ716に戻す場合には、ベルト706が逆向きに周回させられてトレイ306およびパレットがトレイ収容部718に収容されるとともに、トレイ保持装置が保持位置へ移動させられた後、トレイ保持装置によるパレットの保持が解除され、その後、トレイ収容部718が小距離上昇させられてトレイ306がベルト706の搬送面724から支持面722に移載される。その状態でベルト706が小距離周回させられてトレイ保持装置がトレイ306から離間させられ、保持待機位置に位置させられ、その後、ベルトコンベヤが収縮させられる。
なお、前記実施例においてクラッチ装置は係合部材を2つ備え、外部ベルトコンベヤ側においても、ストッカ側ベルトコンベヤへのベルト周回用モータの回転伝達が許容,遮断されるようにされていたが、これは不可欠ではなく、外部ベルトコンベヤ側においては回転が伝達される状態のままとされてもよい。
また、ベルトコンベヤは、ベルトを1つ有するものとしてもよい。例えば、ベルトを幅の広いものとし、トレイあるいはパレットの幅方向の中央部近傍を支持させるのである。
さらに、トレイのストッカ外への移動を防止する移動防止装置は、係合部材を備え、その係合部材の係合部が、トレイあるいはパレットに設けられた係合部に係合してストッカ外への移動を防止し、係合が解除されて移動を許容する装置としてもよい。これら係合部は、例えば、互いに嵌合する凹部と凸部とを有するものとする等、種々の態様で構成することができる。
また、部品保持装置は、部品保持具を複数保持可能な装置としてもよい。例えば、部品装着装置において部品装着ヘッドを複数設け、各部品装着ヘッドに部品保持具を1つずつ保持させたり、複数ずつ保持させたりしてもよい。
請求可能発明の一実施例である部品供給システムを備えた電子回路部品装着機を概略的に示す平面図である。 上記電子回路部品装着機の部品装着装置を示す正面図である。 上記部品供給システムのテープフィーダを概略的に示す側面図である。 上記部品供給システムのトレイ型部品供給装置を概略的に示す側面図である。 上記部品供給システムの取付台を示す側面図(一部断面)である。 上記取付台の一部を示す平面図である。 上記取付台の一部を示す正面図である。 上記トレイ型部品供給装置を示す背面図である。 上記トレイ型部品供給装置を示す平面図である。 上記トレイ型部品供給装置の係合装置を示す側面図であり、図10(a)は係合状態、図10(b)は非係合状態を示す図である。 上記トレイ型部品供給装置のストッカを示す正面図である。 上記ストッカに収容されたトレイを示す正面断面図である。 上記トレイ型部品供給装置に設けられた各種センサを概略的に示す平面図である。 上記トレイ型部品供給装置の移動防止装置および移動防止装置解除装置を示す側面図である。 上記移動防止装置および移動防止装置解除装置を示す平面図(一部断面)である。 上記トレイ型部品供給装置のクラッチ装置を示す平面図(一部断面)である。 上記トレイ型部品供給装置を制御する制御装置を概略的に示す図である。 上記トレイ型部品供給装置におけるトレイの入替えを説明する図である。 請求可能発明の別の実施例であるトレイ型部品供給装置を概略的に示す側面図である。 図19に示すトレイ型部品供給装置の外部ベルトコンベヤに設けられたトレイ保持装置を示す平面図である。 請求可能発明の更に別の実施例であるトレイ型部品供給装置の伸縮型ベルトコンベヤを概略的に示す平面図である。 図21に示す伸縮型ベルトコンベヤを概略的に示す側面図である。
符号の説明
18:部品供給システム 24:制御装置 90:テープフィーダ 92:トレイ型部品供給装置 100:取付台側位置決め固定部 124:コネクタ部 144:フィーダ側位置決め固定部 156:係合装置 190:ダクト 202:ストッカ 204:ストッカ昇降装置 206:トレイ移動装置 208:トレイ型部品供給装置側位置決め固定部 240:係合装置 300:トレイ収容部 306:トレイ 320:昇降用ベルト 322:ベルト駆動装置 324:連結部材 360:ストッカ側ベルトコンベヤ 362:外部ベルトコンベヤ 390:移動防止装置 480:クラッチ装置 650:トレイ型部品供給装置 652:トレイ保持装置 660:チャック 700:トレイ型部品供給装置 702:トレイ移動装置 704:伸縮型ベルトコンベヤ 716:ストッカ 718:トレイ収容部

Claims (4)

  1. 複数段のトレイ収容部を備えたストッカと、
    そのストッカを昇降させ、前記複数段のトレイ収容部を一つずつ選択的に供給高さに停止させるストッカ昇降装置と、
    前記供給高さに停止させられたトレイ収容部から、前記ストッカの外部へトレイを移動させ、予め定められた供給位置に位置決めするトレイ移動装置と
    を含み、かつ、前記トレイ移動装置が
    前記ストッカの前記複数段のトレイ収容部の各々に少なくとも1つずつ設けられたストッカ側ベルトコンベヤであって、停止状態において前記トレイを支持するとともに、作動によりトレイをストッカの外部へ移動させるものと、
    前記ストッカの外部に設けられ、前記複数段のトレイ収容部の各々に設けられたストッカ側ベルトコンベヤと共同してトレイを前記供給位置へ搬送する少なくとも1つの外部ベルトコンベヤと
    を含むことを特徴とするトレイ型部品供給装置。
  2. 前記ストッカの停止状態において、前記供給高さにあるストッカ側ベルトコンベヤに駆動源の回転を伝達する接状態となり、前記ストッカの昇降時には断状態となるクラッチ装置を含むことを特徴とする請求項に記載のトレイ型部品供給装置。
  3. 前記少なくとも1つの外部ベルトコンベヤのベルトに取り付けられ、前記トレイを保持する保持部を備え、その保持部によりトレイを保持した状態で前記ベルトとともに移動するトレイ保持装置を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のトレイ型部品供給装置。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載のトレイ型部品供給装置と、
    電子回路部品を一列に整列させた状態で送り、位置が一定の部品供給部に1個ずつ順次位置決めする複数の定位置供給型部品供給装置と、
    それらトレイ型部品供給装置と定位置供給型部品供給装置とを選択的に取り付け可能な取付台と
    を含み、かつ、
    前記取付台に、前記複数の定位置供給型部品供給装置の各々の第一コネクタ部と接続される複数の第二コネクタ部が設けられ、前記トレイ型部品供給装置に複数の第三コネクタ部が前記複数の第二コネクタ部の対応するものにそれぞれ接続可能に設けられ、かつ、それら複数の第三コネクタ部と複数の第二コネクタ部とが同時に接続可能であることを特徴とする部品供給システム。
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