JP2013229628A - 電子回路部品装着機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子回路部品装着機の装着作業能率の向上、あるいは電子回路部品装着機に対する複数種類の要求に応えることを容易にすることを課題とする。
【解決手段】互いに平行な一対の案内レール36,38により回路基板52を案内して第一軸方向に搬送するとともに、装着作業領域において固定して保持する基板搬送保持装置14と、第一軸方向と交差する第二軸方向において基板搬送保持装置14と並んで設けられた部品供給装置18と、少なくとも1つの部品保持具により部品供給装置18から電子回路部品を受け取って基板搬送保持装置14に保持された回路基板52に装着する部品装着装置とを含む電子回路部品装着機において、部品供給装置18を第二軸方向に移動可能とし、その移動により一対の案内レール36,38のうち、部品供給装置18に近い側の案内レール36に対して接近・離間可能とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子回路部品装着機に関するものであり、特に、装着能率の向上に関するものである。
電子回路部品装着機は、下記の特許文献1に記載されているように、基板搬送保持装置,部品供給装置および部品装着装置を備え、部品装着装置が部品保持具により部品供給装置から電子回路部品を受け取り、基板搬送保持装置により搬送されるとともに装着作業領域に固定された回路基板に装着する。特許文献1に記載の基板搬送保持装置は、ベルトコンベヤを備え、それぞれベルトを保持する1対のレールの一方が位置固定の固定レールとされ、他方が固定レールに対して接近,離間可能に設けられた可動レールとされている。また、部品供給装置は1対のレールの両側にそれぞれ設けられ、可動レール側の部品供給装置は、可動レールが設けられた可動ベース上に設けられ、可動レールと共に移動させられる。そのため、可動レールは、可動ベースが移動させられることにより、固定レールとの間隔が回路基板の幅に応じた大きさとされるが、それと共に部品供給装置が移動させられるため、回路基板の幅が大きくても小さくても可動レールと部品供給装置との間隔は変わらず、回路基板の幅が小さい場合、部品供給装置が位置を固定して設けられる場合に比較して可動レールと部品供給装置との間隔が短くなり、部品保持具の移動距離を最小限に抑え、装着サイクルタイムを短縮することができる。
特開昭62−42597号公報
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、電子回路部品装着機の装着作業能率を向上させること、あるいは電子回路部品装着機に対する複数種類の要求に応えることを容易にすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る電子回路部品装着機は、(A)互いに平行な一対の案内レールを備え、それら一対の案内レールにより回路基板を案内して水平な第一軸方向に搬送するとともに、装着作業領域において固定して保持する基板搬送保持装置と、(B)前記第一軸方向と交差する別の水平な方向である第二軸方向において前記基板搬送保持装置と並んで設けられ、その基板搬送保持装置に保持された回路基板に装着されるべき電子回路部品を供給する部品供給装置と、(C)少なくとも1つの部品保持具を含み、その部品保持具により前記部品供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板搬送保持装置に保持された回路基板に装着する部品装着装置とを含み、かつ、前記部品供給装置が前記第二軸方向に移動可能とされ、その移動により前記一対の案内レールのうち、その部品供給装置に近い側の案内レールに対して接近・離間可能とされたことを特徴とする。
基板搬送保持装置が、回路基板を一対の案内レールにより案内して第一軸方向に搬送するものである場合には、「部品供給装置がその部品供給装置に近い側の案内レールに対して接近・離間可能」とは、一対の案内レールが共に位置固定の固定レールである場合は勿論、位置固定の固定レールとその固定レールに接近,離間させられる可動レールとを含み、搬送幅が可変である場合にも同様である。すなわち、部品供給装置が固定レール側に設けられる場合には、その固定レールに対して部品供給装置が接近,離間可能とされ、部品供給装置が可動レール側に設けられる場合には、その可動レールに対して部品供給装置が接近,離間可能とされるのである。
また、部品供給装置を基板搬送保持装置に対する接近,離間は、部品撮像装置,保持具収納装置および部品収容装置の少なくとも1つの取付け,取り外しや、交換に応じて行われるようにしたり、電子回路部品装着機の仕様に応じて行われるようにしたりすることができる。前者の場合には、電子回路部品装着機が、人の手によって操作される操作部材を備えた取付装置を含む構成とされ、その取付装置による上記少なくとも1つの、装着機本体等の対象部材に対する取付け,取り外しが電子回路部品装着機のユーザによって行われるのに応じて部品供給装置が基板搬送保持装置に対して接近,離間させられるようにするのであり、後者の場合には、メーカにより、電子回路部品装着機が製造される際や、ユーザからの要望に応じて電子回路部品装着機の構成が変更される際に、部品供給装置が基板搬送保持装置に対して接近,離間させられ得るようにするのである。後者の場合には、装着機本体等の対象部材が、複数種類の仕様の電子回路部品装着機に対して共通化できることや、後に必要となる仕様変更の要望に容易に対処可能となる効果が得られる。
なお、上記「水平」はほぼ水平であればよく、厳密に水平である必要はない。回路基板にはクリーム状はんだや接着剤により電子回路部品が仮止めされるため、回路基板の表面が傾けば、重力の影響で電子回路部品の位置ずれが生じる恐れがある。したがって、回路基板は水平に保たれることが望ましく、必然的に第一軸,第二軸も水平方向に延びる軸線であることが望ましいが、小角度であれば傾斜させても位置ずれが生じることはなく、何らかの事情でやや傾かせることが必要である場合には第一軸と第二軸との少なくとも一方を小角度傾かせることは可能なのである。
また、種々の部材の位置を決める上でXY座標が便利であり、したがって、第一軸,第二軸は互いに直交するX軸,Y軸とすることが便利であるが、不可欠ではない。例えば、斜交座標の使用も可能であり、第一軸と第二軸とは互いに交差する軸であればよい。
さらに、部品供給装置の基板搬送保持装置に対する接近,離間は段階的に行われるようにしてもよく、連続的に行われるようにしてもよい。前者の場合、接近,離間は2種類の異なる位置に行われてもよく、3種類以上に異なる位置に行われてもよい。
前記特許文献1に記載の発明は、電子回路部品が装着されるべき回路基板の寸法が小さくなるのに応じて、基板搬送保持装置の幅を小さくすべく、可動レールが第二軸方向に移動させられるのに伴って、可動レールと部品供給装置との間に存在するスペースの第二軸方向の寸法が大きくなり、部品保持具の無駄な移動が生じるのを排除し、移動距離の短縮を図ることによって、装着作業能率の向上を図ったものである。
それに対し、本発明は、基板搬送保持装置と部品供給装置との間に配設される装置の有無や、第二軸方向の寸法の変化に応じる等の目的で、部品保持具の移動距離の短縮を図ることによって、装着作業能率の向上を図ったものである。
電子回路部品装着機においては、装着能率向上の観点から、あるいは他の装置との設置スペースの割振りの観点から、基板搬送保持装置と部品供給装置との間に配設することが必要である、あるいは配設することが望ましい装置がある。部品撮像装置,保持具収納装置および部品収容装置はその代表的なものであるが、基板搬送保持装置と部品供給装置との間に配設される装置は、後に詳述するように、一義的に決まっているわけではなく、また、配設される装置の第二軸方向における寸法も固定的ではない。本発明はこの事実に着目して、基板搬送保持装置と部品供給装置との間に配設される装置の有無、あるいは第二軸方向の寸法の変化等に応じて、部品供給装置を基板搬送保持装置に対して接近,離間可能とすることにより、基板搬送保持装置に保持された回路基板と部品供給装置との間における部品保持具の移動距離の短縮を図ることによって、装着作業能率の向上を図ったものなのである。
このような両発明の違いによって、前記特許文献1に記載の発明は、部品供給装置が可動レール側に設けられる場合にのみ有効なものであるが、本発明は、部品供給装置が固定レール側に設けられる場合にも、可動レール側に設けられる場合にも有効である。また、本発明と特許文献1に記載の発明とを共に実施することも可能である。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、少なくとも、請求の範囲に記載された発明である「本発明」ないし「本願発明」を含むが、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施形態の記載,従来技術等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
(1)回路基板を水平な第一軸方向に搬送するとともに、装着作業領域において固定して保持する基板搬送保持装置と、
前記第一軸方向と交差する別の水平な方向である第二軸方向において前記基板搬送保持装置と並んで設けられ、その基板搬送保持装置に保持された回路基板に装着されるべき電子回路部品を供給する部品供給装置と、
少なくとも1つの部品保持具を含み、その部品保持具により前記部品供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板搬送保持装置に保持された回路基板に装着する部品装着装置と、
前記第二軸方向において前記基板搬送保持装置と前記部品供給装置との間に配設される(a)前記部品保持具に保持された電子回路部品を撮像する第二部品撮像装置と、(b)前記部品保持具を複数種類着脱可能に保持し、前記部品装着装置との間で部品保持具の交換を行う保持具収納装置と、(c)前記部品装着装置に保持された前記部品保持具に一旦保持された後解放される電子回路部品を収容する部品収容装置との少なくとも1つと
を含む電子回路部品装着機であって、
前記第二部品撮像装置,前記保持具収納装置および前記部品収容装置の前記少なくとも1つに必要な所要スペースの前記第二軸方向における寸法の変化に応じて、前記第二軸方向における前記基板搬送保持装置と前記部品供給装置との間隔を変更可能に構成されたことを特徴とする電子回路部品装着機。
部品保持具には、例えば、吸着ノズルや、互いに対称に開閉可能に設けられた複数の把持部材により電子回路部品を把持する部品把持具がある。
(2)前記所要スペースの前記第二軸方向における寸法の変化が、所要スペースの要,不要と、所要スペースの大小との少なくとも一方を含む(1)項に記載の電子回路部品装着機。
例えば、第二部品撮像装置に関して、部品装着装置が、後記(9)項,(10)項に記載の態様におけるように部品保持具(あるいは1つ以上の部品保持具を着脱可能に保持する装着ヘッド)と共に第一部品撮像装置を備えたものである場合には、第二部品撮像装置が基板搬送保持装置と部品供給装置との間に配設されないように構成したり、あるいは第二部品撮像装置が視野の異なる別の第二部品撮像装置に変えられたりするように構成することが可能である。後者の場合には、例えば、部品保持具に保持されることが予定される電子回路部品の最大のものに応じて第二部品撮像装置を平面視の寸法が異なるものに変えられるように構成するのである。
また、保持具収納装置に関して、収容すべき部品保持具の数や大きさに応じて平面視における寸法が複数種類に異なる保持具収納装置が選択的に取り付けられるように構成することが望ましい。部品装着装置に設けられて部品保持具を保持する装着ヘッドの種類(例えば、部品保持具を保持する保持具保持部の個数)や、保持すべき部品保持具の大きさ等に応じて、平面視における寸法が複数種類に異なる保持具収納装置を準備することが望ましいからである。また、保持具の自動交換が行われないようにする場合には、保持具収納装置自体を設けない構成とすることも可能である。前者の場合には所要スペースの第二軸方向の寸法が大小に変化し、後者の場合は所要スペースが要と不要とに変化することになる。
さらに、部品収容装置に関して、解放される電子回路部品の大きさや数に応じて平面視の寸法が異なる部品収容装置が選択的に取り付けられるようにすることが望ましい。また、部品収容装置の配設位置を、基板搬送保持装置と部品供給装置との間以外の位置に変更したり、部品収容装置自体を設けない構成とすることも可能である。前者の場合には所要スペースの第二軸方向の寸法が大小に変化し、後者の場合には所要スペースが要と不要とに変化することになる。
所要スペースの第二軸方向における寸法の変化が、3つの装置の少なくとも1つの有無に基づく場合には、その少なくとも1つがない場合に間隔が最小となり、その少なくとも1つがある場合には、存在するもののうちで寸法が最大のものによって基板搬送保持装置と部品供給装置との間隔が決まる。また、3つの装置の少なくとも1つの寸法の大小の違いに基づく場合には、その少なくとも1つのうちの寸法が最大のものによって上記間隔が決まる。
(3)前記所要スペースの要,不要が、少なくとも前記第二部品撮像装置の所要スペースの要,不要を含む (2)項に記載の電子回路部品装着機。
部品保持具に保持された電子回路部品の撮像に基づいて、部品保持具による電子回路部品の保持の有無,保持姿勢の適否,保持位置の適否,保持された電子回路部品の種類の適否等の判定を行うことができ、電子回路部品の回路基板への正確で精度の良い装着が実現される。したがって、多くの電子回路部品装着機において部品撮像装置が設けられるが、基板搬送保持装置と部品供給装置との間に配設されるとは限らず、また、その視野が大きいものとされる場合には装置が大形となり、第二軸方向における寸法が大きいため、その有無による所要スペースの第二軸方向における寸法の変化が大きく、少なくとも第二部品撮像装置の所要スペースの要,不要を含むことにより、基板搬送保持装置と部品供給装置との間隔を変更可能とすることによる効果を有効に享受することができる。
(4)前記第二軸方向における前記基板搬送保持装置と前記部品供給装置との間隔が、それら基板搬送保持装置と部品供給装置との間に、前記第二部品撮像装置,前記保持具収納装置および前記部品収容装置のいずれも配設されていない状態において最小とされる(2)項または(3)項に記載の電子回路部品装着機。
(5)前記第二部品撮像装置,前記保持具収納装置および前記部品収容装置の前記少なくとも1つが、前記第二軸方向における寸法を互いに異にする複数種類を含み、それら複数種類の交換によって、前記所要スペースの前記第二軸方向における寸法の大小が生じる(2)項ないし(4)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
第二部品撮像装置,保持具収納装置および部品収容装置の少なくとも1つについて、回路基板に装着される電子回路部品の種類や電子回路部品の保持に使用される部品保持具の種類に応じて複数種類の装置が用意され、選択して使用される場合、基板搬送保持装置と部品供給装置との間隔を、その使用される装置の所要スペースの寸法に応じた間隔とすることができる。
(6)前記第二部品撮像装置,前記保持具収納装置および前記部品収容装置の前記少なくとも1つが、平面視において互いに直交する2つの方向の寸法が互いに異なるものであり、前記第二軸方向における寸法の大小の違いが、それら互いに直交する2つの方向が前記第二軸方向と前記第一軸方向とのいずれと平行になる姿勢で配設されるかにより生じる(2)項ないし(5)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
平面視において互いに直交する2つの方向の寸法はそれぞれ、装置の2つの方向の各々において、互いに逆向きの方向にそれぞれ最も出っ張った部分間の寸法であって、最大の部分の寸法である。
同じ装置でも、平面視において互いに直交する2つの方向の寸法が互いに異なるものであれば、配設姿勢を変えることにより、第二軸方向における寸法を大きくし、あるいは小さくすることができ、所要スペースの第二軸方向の寸法が変化することになる。
(7)前記基板搬送保持装置が固定レールと可動レールとを備え、可動レールの固定レールに対する前記第二軸方向における相対移動により両レール間の幅である搬送幅が変更可能であり、
前記部品供給装置が、前記固定レールと前記可動レールとの一方に対して他方とは反対側においてその一方に沿って設けられた(1)項ないし(6)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
本項の基板搬送保持装置によれば、幅が異なる複数種類の回路基板を搬送し、保持することができる。
一対のレールは、いずれも可動レールとしてもよいが、一方を固定レールとすれば、固定レールを基準として搬送幅の変更を行うことができ、変更が容易である。
(8)前記固定レールと前記可動レールとの前記一方が固定レールである(7)項に記載の電子回路部品装着機。
部品供給装置を可動レールに沿って設けることもできるが、その場合には、次項において説明するように、第二部品撮像装置,保持具収納装置および部品収容装置の少なくとも1つと部品供給装置とを可動レールと共に可動部材に保持させることが望ましく、構成が複雑となる。それに対し、本項に記載の電子回路部品装着機においては、部品供給装置をレールと共に移動するようにしなくてよく、構成が簡単で済む。
部品供給装置は、基板搬送保持装置を構成する2つのレール(レールが複数対、並列に設けられる場合には、最も離れた2つのレール)の第二軸方向における一方の側のみに設けられてもよく、両側に設けられてもよい。後者の場合、部品供給装置と基板搬送保持装置との第二軸方向における間隔は、2つの部品供給装置の両方について変更されるようにしてもよく、一方のみについて変更されるようにしてもよい。両方について変更される場合、2つの部品供給装置の各々と基板搬送保持装置との間の各距離は、同じにされてもよく、異ならされてもよい。また、2つのレールは少なくとも一方が可動レールでもよく、両方とも固定レールでもよい。
2つの部品供給装置の両方について基板搬送保持装置との第二軸方向における間隔が変更されるようにすれば、例えば、次項に記載の部品装着ヘッドが2つ設けられる場合、2つの部品供給装置の各々と基板搬送保持装置との間隔をそれぞれ、部品装着ヘッドの種類に応じた間隔とすることができる。例えば、2つの部品供給装置のうちの一方が部品フィーダにより小形の電子回路部品を供給する装置とされ、他方がトレイにより大形の電子回路部品を供給する装置とされ、2つの部品装着ヘッドの一方が部品フィーダから小形の電子回路部品を受け取って回路基板への装着を行うものとされて、下記(9)項,(10)項に記載の態様におけるように第一部品撮像装置が共に移動させられ、他方がトレイから大形の電子回路部品を受け取って回路基板への装着を行うものとされて第二部品撮像装置が装着機本体の基板搬送保持装置と部品供給装置との間に配設される場合、一方の部品供給装置については基板搬送保持装置との間隔を狭くし、他方の部品供給装置については基板搬送保持装置との間隔を広くして第二部品撮像装置の有無に対応することができる。また、2つの部品供給装置がいずれも部品フィーダにより電子回路部品を供給する装置とされ、2つの部品装着ヘッドがいずれも第一部品撮像装置が共に移動させられるものとされる場合、2つの部品供給装置の各々と基板搬送保持装置との間隔をいずれも狭くすることができる。
(9)前記部品装着装置が、
少なくとも1つの前記部品保持具を備え、前記部品供給装置から電子回路部品を受け取って、前記基板搬送保持装置に保持された回路基板に装着する部品装着ヘッドと、
その部品装着ヘッドが取り付けられる移動部材と、
その移動部材を前記第一軸方向と前記第二軸方向とに平行で、前記部品供給装置と前記基板搬送保持装置とに跨った移動平面内において任意の位置へ移動させる移動装置と
を含み、第一部品撮像装置が前記移動部材に、前記部品保持具に保持された電子回路部品を撮像可能な状態で取り付けられて、前記部品装着ヘッドと共に前記移動装置により移動させられる(1)項ないし(7)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
本項が(7)項に従属する態様のうち、部品供給装置が可動レールに対して固定レールとは反対側において可動レールに沿って設けられる態様においては、部品供給装置が、前記可動レールを保持してその可動レールと共に装着機本体に対して移動させられる可動部材に保持され、前記第二部品撮像装置,前記保持具収納装置および前記部品収容装置の前記少なくとも1つもその対象部材たる可動部材に保持されるようにすることが望ましい。
なお、部品装着ヘッドは、少なくとも1つの部品保持具を備え、部品供給装置から電子回路部品を受け取って、基板搬送保持装置に保持された回路基板に装着するものであればよく、部品保持具を着脱可能に保持する保持具保持部を備えたものであることが望ましい。また、保持具保持部を回転軸線のまわりに回転させる回転装置や、保持具保持部を基板保持装置に接近,離間させる移動装置を含む部分を部品装着ヘッドと考えることや、複数の保持具保持部を備えた回転体あるいはスライドとその回転体またはスライドを回転または平行移動させる装置を含む部分を装着ヘッドと考えることも可能であり、さらに、それら保持具保持部,回転装置および移動装置、あるいは、保持具保持部,回転装置,移動装置,回転体またはスライドならびに回転体またはスライドを回転または平行移動させる装置を保持する保持体をも含めて部品装着ヘッドと考えることも可能である。特に、部品装着ヘッドが移動部材に交換可能に取り付けられる場合には、移動部材に対して着脱される部分全体を部品装着ヘッドと考えることが便利である。
上記回転体またはスライド、あるいは保持体を装着ヘッド本体と考えることができる。そして、第一部品撮像装置は、上記保持体に取り付けられてもよく、その保持体が直接または間接に取り付けられる移動部材に取り付けられてもよい。前者の場合には、保持体を移動部材と考えることも、第一部品撮像装置が保持体を介して移動部材に取り付けられると考えることもできる。後者の場合、第一部品撮像装置を、移動部材に取り付けられる複数種類の部品装着ヘッドに共用することができる場合がある。
本項に記載の電子回路部品装着機においては、部品保持具が部品供給装置から電子回路部品を受け取った後、回路基板への移動中に第一部品撮像装置に電子回路部品を撮像させることができ、あるいは、部品装着装置が部品保持具を複数備える場合、部品保持具による部品供給装置からの電子回路部品の受取りと撮像とを並行して行うことができ、部品装着ヘッドを電子回路部品の受取り後、予め定められた部品撮像位置へ移動させなくてよく、部品装着ヘッドの移動距離を短くすることができる。
本電子回路部品装着機においては、第一部品撮像装置が移動部材に取り付けられるため、本項に記載の部品装着ヘッドが電子回路部品の回路基板への装着に使用される場合には、基板搬送保持装置と部品供給装置との間に第二部品撮像装置を設けなくてよく、それらの第二軸方向における間隔を短くすることが可能である。
(10)前記部品装着装置が、
少なくとも1つの前記部品保持具を備え、前記部品供給装置から電子回路部品を受け取って、前記基板搬送保持装置に保持された回路基板に装着する部品装着ヘッドと、
その部品装着ヘッドが取り付けられる移動部材と、
その移動部材を前記第一軸方向と前記第二軸方向とに平行で、前記部品供給装置と前記基板搬送保持装置とに跨った移動平面内において任意の位置へ移動させる移動装置と
を含み、第一部品撮像装置が前記移動部材に、前記部品保持具に保持された電子回路部品を撮像可能な状態で取り付けられて、前記部品装着ヘッドと共に前記移動装置により移動させられる(8)項に記載の電子回路部品装着機。
(11)前記基板搬送保持装置と前記部品供給装置とを保持するとともに、それら基板搬送保持装置と前記部品供給装置との間に前記部品保持具に保持された電子回路部品を撮像する第二部品撮像装置を保持する第一状態と、保持しない第二状態とを取り得る装着機本体を含み、その装着機本体が、前記第二状態では、前記第一状態に比較して、前記部品供給装置を固定レールにより近い位置に保持可能に構成された(10)項に記載の電子回路部品装着機。
基板搬送保持装置と部品供給装置との間に配設されるのが第二部品撮像装置のみである場合には、装着機本体が第二部品撮像装置を保持しない状態では、部品供給装置を固定レールに隣接させることができ、本項に係る発明の効果を特に有効の享受することができる。しかし、基板搬送保持装置と部品供給装置との間に配設されるのが第二部品撮像装置のみではない場合でも、例えば、次項の特徴を採用することにより、本項に係る発明の効果を享受することができる。
また、装着機本体が基板搬送保持装置と部品供給装置との間に第二部品撮像装置を保持しない状態は、最も単純には第二部品撮像装置を装着機本体から取り外すことによって実現できるが、装着機本体と第二部品撮像装置との間に、第二部品撮像装置を、その第二部品撮像装置が基板搬送保持装置と部品供給装置との間に位置する作用位置とその作用位置から退避した退避位置とに移動させる第二部品撮像装置移動装置を設けることによっても実現できる。
(11)項ないし(23)項にそれぞれ記載の特徴は、部品供給装置が可動レールに沿って設けられる場合にも採用可能である。
(12)前記装着機本体が、前記第一状態においては、前記第二部品撮像装置と共に、前記保持具収納装置と前記部品収容装置との少なくとも一方であって、平面視において互いに直交する方向の第一寸法が第二寸法より大きいものを、第一寸法が前記第二軸方向に平行となる姿勢で保持し、前記第二状態においては、前記少なくとも一方のものを前記第一寸法が前記第一軸方向に平行となる姿勢で保持するように構成された(11)項に記載の電子回路部品装着機。
平面視において互いに直交する2方向の各寸法が異なる装置であれば、その配設姿勢により、第二軸方向における寸法を短くも長くもすることができ、第二部品撮像装置の有無に対応させることができる。
(13)前記部品供給装置が、
複数の電子回路部品を収容する部品供給具と、
その部品供給具を着脱可能に保持するとともに、自身も前記装着機本体に着脱可能に保持される供給具保持部材と
を含み、その供給具保持部材の、少なくとも前記部品供給具を保持する部分が前記装着機本体に対して、前記固定レールに近い前進位置と、前記固定レールから離れた後退位置との少なくとも2つの位置を取り得るように構成された(11)項または(12)項に記載の電子回路部品装着機。
供給具保持部材全体が前進位置と後退位置とを取り得るように構成することも可能である。しかし、部品供給具を保持する部分のみが前進位置と後退位置とを取り得るように構成することが望ましい場合が多い。
(14)前記部品供給装置が、前記部品供給具として、それぞれ複数の電子回路部品を収容し、予め定められた部品供給部へ順次送る複数の部品フィーダを含み、前記供給具保持部材がそれら複数の部品フィーダを前記第一軸方向に並べて保持するものである(13)項に記載の電子回路部品装着機。
部品フィーダには、例えば、テープフィーダ、バルクフィーダ、スティックフィーダ等、種々の態様のフィーダがある。
部品供給装置は、それぞれ電子回路部品が収容される複数の部品収容凹部を備えたトレイを含む装置でもよい。
フィーダは、一般に、トレイに比較して、第一軸方向に並べて配設し得る数が多く、装着ヘッドが部品供給装置と基板搬送保持装置との間を往復移動する回数が多いため、部品供給装置と基板搬送保持装置との間隔を狭くすることの効果を特に有効に享受し得る。
(15)前記供給具保持部材が、少なくとも、後部と、その後部に対して前記少なくとも前進位置と後退位置との2つを取り得、前記部品供給具を保持する前部とを含む(13)項または(14)項に記載の電子回路部品装着機。
前部と後部とをテレスコーピックに嵌合し、上記のように前部が後部に対して少なくとも前進位置と後退位置との2つを取り得るようにしたり、前部と後部とを少なくとも2つの状態でボルトにより互いに固定し得るようにしたりすることができる。
供給具保持部材の第二軸方向に平行な方向において固定レールとは反対側の端の位置を変えることなく、部品供給装置と基板搬送保持装置との間隔を変更するようにすることができる。
(16)前記前部を保持する保持台を含み、その保持台が前記装着機本体に対して少なくとも前記前進位置と前記後退位置とに対応する2つの位置に固定可能に構成された(15)項に記載の電子回路部品装着機。
前部を直接装着機本体に前後方向において異なる2つの位置において選択的に保持させるようにすることもできる。しかし、前部を保持台を介して装着機本体に保持させれば、部品供給具を保持する前部と保持台との相対位置を一定に保つことができる。後者の態様は、供給具保持部材を容易に脱着可能とするための装置や、部品供給具との関係で必要な装置を保持台に設ける場合に特に有効である。
(17)前記保持台と前記前部とに、互いに係合して前部を保持台に対して前後方向に摺動可能に案内する第一案内部と第二案内部とが設けられた(16)項に記載の電子回路部品装着機。
(18)前記保持台と前記前部とが前記第一および第二案内部において互いに係合した状態から前記供給具保持部材が後退することを防止する後退防止装置が前記装着機本体に設けられた(17)項に記載の電子回路部品装着機。
前部が保持台に、電流の供給により作動する固定装置によって固定される場合、電源非投入時、例えば、出荷時や電子回路部品装着機の非稼動時には固定することができないが、後退防止装置によって供給具保持部材の後退が防止されることにより、供給具保持部材の離脱が防止される。
上記後退防止装置が、供給具保持部材の後部に作用して供給具保持部材の後退を防止するものである場合に(15)項,(16)項等の構成を採用すれば、前部が前進位置にあるか後退位置にあるかに関係なく、同じ後退防止装置により供給具保持部材の後退を防止することができる。
(19)さらに、
前記装着機本体に取り付けられ、前記固定レールから離れた後退位置に保持された状態の前記部品供給装置を覆う第一カバーと、
前記装着機本体に取り付けられ、前記固定レールに近い前進位置に保持された状態の前記部品供給装置を覆う第二カバーと
を含む(11)項ないし(18)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
第一,第二カバーは、実施形態において説明するように、作業者が部品供給装置内へ手を突っ込むことを防止し、あるいは部品フィーダの保持具保持部材への前部の取付けを案内する役割を果たす。
(20)前記第一カバーが取り付けられた状態と前記第二カバーが取り付けられた状態とで異なる電気信号を発生するカバー検出装置を含む(19)項に記載の電子回路部品装着機。
カバー検出装置の信号は種々の目的で利用し得る。例えば、電子回路部品装着機の制御装置が第一,第二のいずれのカバーが取り付けられた状態にあるか自体を知るためや、部品供給装置が前進位置にあるか後退位置にあるかを知るために利用可能である。前者においては、例えば、部品装着装置に保持された部品保持具や部品装着ヘッドと第二カバーとの衝突の防止に利用でき、後者においては、例えば、部品保持具が部品供給装置から電子回路部品を受け取る部品受取位置の制御に利用できる。カバー検出装置による検出結果を表示装置に表示させることも有効である。
(21)前記移動装置が、前記装着機本体に対して前記第二軸方向に移動する第二軸スライドを含む一方、前記装着機本体に、前記第二軸スライドに当接することによりその第二軸スライドの前記部品供給装置側への移動限度を規定するとともに、その移動限度を前記部品供給装置が前記固定レールに近い前進位置と前記固定レールから離れた後退位置とのいずれにあるかに応じて変更可能なストッパ装置が設けられた(11)項ないし(20)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
部品供給装置の位置に応じて第二軸スライドの移動限度が変えられることにより、第二軸スライドが部品供給装置の位置に応じた位置へ移動することが許容されるとともに、必要以上の移動が防止される。
ストッパ装置は、第二軸スライドの移動範囲を機械的に制限するのに有効である。電子回路部品装着機が自動で作動させられる間は、第二軸スライドの移動はソフト的に制御され、そのソフト的な制御は例えば前記部品供給装置が前進位置にあるか後退位置にあるかに応じて変えられる。そのため、例えば、部品保持具や部品装着ヘッドと第二カバーとが衝突することはないが、第二軸スライドが手動で移動させられる場合には、上記ソフト的な衝突防止機能を期待できないのが普通であるため、ストッパ装置を第二軸スライドに当接させ、ハード的に部品装着ヘッドと第二カバーとの衝突を防止することが望ましいのである。
(22)前記ストッパ装置が、前記第二軸スライドの前記移動限度を、前記部品供給装置が前記前進位置と前記後退位置とのいずれにあるかに応じたいずれの移動限度に規定しているかにより、互いに異なる電気信号を発生するストッパ装置状態検出装置を含む(21)項に記載の電子回路部品装着機。
ストッパ装置状態検出装置の信号は種々の目的で利用し得る。例えば、第二軸スライドの移動がソフト的に制御される場合、その制御がストッパ装置状態検出装置の出力信号に基づいて切り換えられるようにすることができる。
あるいは、ストッパ装置状態検出装置の出力信号と前述のカバー検出装置の出力信号とを比較することにより、電子回路部品装着機が正しい状態にセットされているか否かの判定を行うことができる。
また、ストッパ装置状態検出装置による検出結果や、電子回路部品装着機が正しい状態にセットされているか否かの判定結果を、ディスプレイ等の表示装置に表示させることも有効である。
(23)前記部品装着ヘッドが、
前記移動部材により回転中心線のまわりに回転可能に保持された回転体と、
その回転体の前記回転中心線を中心とする一円周上に複数配設された前記部品保持具と、
前記回転体を前記移動部材に対して回転させる回転駆動装置と
を含み、かつ、前記第一部品撮像装置が、少なくとも、
前記回転体の回転に伴う前記部品保持具の旋回軌跡に下方から対向する状態で設けられ、前記部品保持具に保持された電子回路部品の像を形成する像形成光の向きを下向きから横向きに変える反射面と、
その反射面により向きを変えられた像光形成光に基づいて前記電子回路部品を撮像するカメラと
を含む(10)項ないし(22)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
本項の構成を採用すれば、前記(10)項における「移動装置が、部品装着ヘッドと共に第一部品撮像装置を、その第一部品撮像装置が部品装着ヘッドに保持された電子回路部品を撮像可能な状態で移動させる」という条件を満たすことが容易となる。
請求可能発明の一実施形態である電子回路部品装着機としての装着モジュールを複数含む電子回路部品装着システムを示す斜視図である。 上記複数の装着モジュールの一部をカバーを外して示す斜視図である。 上記装着モジュールの基板搬送保持装置の基板コンベヤを示す図であり、図3(a)は正面図(一部断面)、図3(b)は図3(a)におけるA−A断面図である。 上記装着モジュールの部品装着装置を示す斜視図である。 上記部品装着装置のヘッド移動装置を示す分解斜視図である。 上記装着モジュールを示す側面図であり、図6(a)は部品供給装置が後退位置に位置する状態、図6(b)は前進位置に位置する状態を示す図である。 上記ヘッド移動装置のY軸スライドの移動限度を規定するストッパ装置を示す背面図(一部断面)である。 上記ストッパ装置を示す側面図であり、図8(a)はY軸スライドの移動限度を部品供給装置の後退位置に対応する位置に規定するストッパがモジュール本体に取り付けられた状態を示す図、図8(b)はY軸スライドの移動限度を部品供給装置の前進位置に対応する位置に規定するストッパがモジュール本体に取り付けられた状態を示す図である。 上記部品装着装置の部品装着ヘッドの1つを示す斜視図であり、図9(a)は部品装着ヘッドを示し、図9(b)はその部品装着ヘッドの吸着ノズルを示す図である。 図9に示す部品装着ヘッドとは別の種類の部品装着ヘッドを示す斜視図である。 図9および図10に示す部品装着ヘッドとはさらに別の種類の部品装着ヘッドを示す斜視図である。 図12(a)は、上記部品装着ヘッドのヘッド本体の背面に設けられた脚部等を示す斜視図であり、図12(b)はX軸スライドに部品装着ヘッドを取り付けるためのヘッド固定装置等を示す斜視図である。 図13(a)は、上記ヘッド固定装置等を示す側面断面図であり、図13(b)は図13(a)におけるA−A断面図である。 上記装着モジュールの部品供給装置を構成するフィーダおよびフィーダ取付台の一部を示す側面図(一部断面)である。 上記フィーダが保持されるフィーダ保持部材を示す斜視図である。 図16(a)は、上記フィーダ保持部材のフィーダ取付台を示す側面図であり、図16(b)は、上記フィーダに設けられたレールがフィーダ取付台に設けられた溝に嵌合された状態を示す正面断面図である。 上記フィーダ取付台を保持する保持台を示す斜視図である。 上記保持台を示す平面図である。 上記保持台を示す正面図である。 上記フィーダ保持部材がフィーダ取付台が後退位置に位置する状態でモジュール本体に取り付けられた状態を示す側面図である。 上記フィーダ保持部材がフィーダ取付台が後退位置に位置する状態でモジュール本体に取り付けられた状態を示す平面図である。 上記フィーダ保持部材がフィーダ取付台が前進位置に位置する状態でモジュール本体に取り付けられた状態を示す側面図である。 上記フィーダ保持部材がフィーダ取付台が前進位置に位置する状態でモジュール本体に取り付けられた状態を示す平面図である。 上記フィーダ保持部材の後退を防止する後退防止装置を示す側面図である。 上記モジュール本体に後退位置に位置する状態で取り付けられたフィーダ取付台がカバーにより覆われた状態を示す平面図である。 上記モジュール本体に前進位置に位置する状態で取り付けられたフィーダ取付台がカバーにより覆われた状態を示す平面図である。 上記基板搬送保持装置と部品供給装置との間に配設される部品撮像装置,ノズル収容装置および部品収容装置が取付板に取り付けられた状態を示す正面図である。 上記モジュール本体の上記取付板が取り付けられる部分を示す平面図である。 図29(a)は部品撮像装置等が取り付けられる取付板を示す平面図であり、図29(b)はキャリブレーション用撮像装置等が取り付けられる取付板を示す平面図である。 上記取付板をモジュール本体に固定するための係合部材および係合具を示す正面図(一部断面)である。 上記係合部材および係合具を示す側面図(一部断面)である。 モジュール本体の部品撮像装置,ノズル収容装置および部品収容装置が配設される部分の別の態様を示す平面図である。 図32に示すモジュール本体に取り付けられる取付板であって、部品撮像装置,ノズル収容装置および部品収容装置が取り付けられる取付板を示す平面図である。 図32に示すモジュール本体に取り付けられる取付板であって、キャリブレーション用撮像装置,ノズル収容装置および部品収容装置が取り付けられる取付板を示す平面図である。 装着モジュールのヘッド移動装置のY軸スライドの移動限度を規定するストッパ装置の別の態様を示す背面図(一部断面)である。 図35に示すストッパ装置を示す側面図である。 部品撮像装置がモジュール本体に回動可能に取り付けられた態様を概略的に示す正面図である。
以下、請求可能発明のいくつかの実施形態を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施形態の他、上記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1には、電子回路部品装着システム(以下、特に必要がない限り、システムと略称する)の外観が示されている。本システムは、それぞれ請求可能発明の一実施形態である電子回路部品装着機たる装着モジュール10が、共通で一体のベース11上に、互いに隣接して1列に配列されて固定されることにより構成されており、それら装着モジュール10が分担して回路基板への電子回路部品の装着を行う。本システムでは複数の装着モジュール10は水平に並べられ、この並び方向に平行で水平な方向を第一軸方向たるX軸方向、X軸方向と直交する別の水平方向を第二軸方向たるY軸方向とする。
複数の装着モジュール10はそれぞれ、装着機本体たるモジュール本体12,基板搬送保持装置14,部品装着装置16,部品供給装置18および制御装置20を含む。モジュール本体12は、図2に示すように、長手形状を成す基台部22と、基台部22の幅方向であるX軸方向に隔たった両側部にそれぞれ設けられた1対の側壁部24と、基台部22の長手方向ないし前後方向の両端部にそれぞれ立設されたコラム部26と、それらコラム部26の各上端部にわたって設けられたビーム部28とを含む。ビーム部28には、図2に一部の装着モジュール10について示すように、カバー29が被せられている。
複数の装着モジュール10は互いに近接して並べられているが、基台部22においてベース11上に長手方向がY軸方向に平行となるとともにY軸方向に移動可能に載置され、装着モジュール10をベース11上から引き出して作業を行うことができる。本システムでは、Y軸方向において装着モジュール10が引き出される側を正面とし、Y軸方向を前後方向とする。本装着モジュール10では、正面側(図6においては左側)が前側である。
各装着モジュール10において基板搬送保持装置14は、図2に示すように、Y軸方向の中央部に設けられ、部品供給装置18は基板搬送保持装置14に対してY軸方向において装着モジュール10の正面側に設けられ、部品装着装置16は基板搬送保持装置14および部品供給装置18の上方に設けられている。各装着モジュール10の基板搬送保持装置14は、特開2004−104075公報に記載の基板搬送保持装置と同様に構成されており、図2に示すように、少なくとも1つ、本基板搬送保持装置14では2つの基板コンベヤ30,32と2つの基板保持装置34,35とを含む。本基板コンベヤ30,32はベルトコンベヤとされ、基板コンベヤ30を構成する1対の案内レール36,38および基板コンベヤ32を構成する1対の案内レール40,42はそれぞれ長手形状の板状を成し、図3に案内レール38について示すように、無端のコンベヤベルト44が移動可能に取り付けられている。
コンベヤベルト44は、図3(a)に示すように、案内レール38にY軸方向に平行な回転軸線まわりに回転可能に取り付けられた駆動プーリ46および複数のガイドプーリ48に巻き掛けられ、駆動プーリ46がベルト周回用モータ50によって回転させられることにより移動させられる。ベルト周回用モータ50は、対を成す案内レール36,38の各駆動プーリ46に共用であり、1対のコンベヤベルト44の周回により、各上向きで水平な搬送面上に両側縁部が載せられた回路基板52(図3(b)参照)がX軸方向に搬送される。回路基板52の移動は、案内レール38に設けられた鉛直な案内面56により案内される。鉛直方向は、X軸方向およびY軸方向に直角な方向であり、上下方向あるいはZ軸方向とも称する。
本装着モジュール10では、2つの基板コンベヤ30,32のうち、正面側に設けられた基板コンベヤ30の1対の案内レール36,38のうち、正面側の案内レール36が位置固定の固定レールとされ、他方の案内レール38がY軸方向に移動可能であって、案内レール36に接近,離間可能に設けられて可動レールとされている。したがって、本装着モジュール10では、基板搬送保持装置14に対して正面側に設けられた前記部品供給装置18は、固定レールに対して可動レールとは反対側に設けられている。また、基板コンベヤ32では、1対の案内レール40,42がいずれも可動レールとされている。これら可動レールである案内レール38,40,42はそれぞれ、エンコーダ付きサーボモータにより構成される位置変更用モータを駆動源とする位置変更装置60,62,64(図2参照)により移動させられる。案内レール38の位置の変更により案内レール36,38の間隔が変更され、案内レール40,42のいずれか一方の位置の変更により、それらの間隔が変更され、基板コンベヤ30,32の各搬送幅が回路基板52の幅に応じた幅に変更される。
前記基板保持装置34,35は、図2に示すように、基板コンベヤ30,32による回路基板52の搬送経路中に設定された装着作業領域に設けられている。基板保持装置34,35は、図3(a)に基板保持装置34を示すように、支持台70と、支持台70に着脱可能に取り付けられる支持部材としての複数の支持ピン72(図3(a)には1つのみ図示されている)と、前記案内レール36,38,40,42にそれぞれ、昇降可能に設けられた押上部材(図示省略)と、昇降装置74とを含む。支持ピン72は、支持台70に設けられた複数の取付部のうちから選択された取付部に取り付けられ、回路基板52の裏面に設定された支持箇所を支持する。支持台70は昇降装置74により昇降させられ、その上昇に伴って押上部材が上昇させられて回路基板52をコンベヤベルト44から押し上げ、回路基板52の搬送方向に平行な両側縁部をそれぞれ、一方の側縁部について示すように、案内レール38の上端部に設けられた押さえ部76(図3(b)参照)に押し付けて固定し、保持する。また、支持ピン72も上昇させられて回路基板52を下方から支持する。昇降装置74は、例えば、エアシリンダを駆動源として構成される。
各装着モジュール10の部品装着装置16は、図2に示すように、部品装着ヘッド90およびヘッド移動装置92を含む。ヘッド移動装置92は、図4に示すように、X軸方向移動装置96およびY軸方向移動装置98を含む。本Y軸方向移動装置98は、可動部材たる第二軸スライドとしてのY軸スライド100および第二軸スライド移動装置たるリニアモータ102を含む。本リニアモータ102は、円筒形のリニアモータであって、三相のコアレスリニアモータであり、固定子104および可動子106を含む。
固定子104は、本リニアモータ102においては、複数の永久磁石(図示省略)および磁性材製の磁石保持部材としてのロッドを含む。複数の永久磁石は、ロッドの表面に、軸方向において磁極が交互に変わるように等ピッチで、かつ隣接する永久磁石との間に非磁性材製のスペーサを挟んで設けられている。固定子104は、前記1対のコラム部26により軸方向の両端部を支持されてY軸方向に平行に配設され、基板コンベヤ30,32および部品供給装置18に跨って設けられている。
可動子106は、複数のコイル(図示省略)を含む。これらコイルはそれぞれ、本リニアモータ102では、線材が巻回されて円筒状を成し、非磁性材製のリング状のスペーサを間に挟んで同心状に一体的に、かつ等間隔に設けられている。可動子106は、固定子104の外側に半径方向の隙間を有して嵌合されており、固定子104の軸方向に沿って移動可能であり、コイルの外側を樹脂モールドにより覆われてY軸スライド100の上面に固定されている。
したがって、可動子106のコイルへ電流が供給されれば、固定子104の永久磁石との間の電磁作用によって生じさせられる推進力により可動子106が移動させられ、Y軸スライド100がビーム部28に設けられたリニアガイド110に案内されて、Y軸方向に移動させられる。リニアガイド110は、図4に示すように、ビーム部28に設けられた1対の案内部材としてのガイドレール112と、Y軸スライド100に設けられて各ガイドレール112に相対移動可能に嵌合された1対ずつのガイドスライド114と、ガイドスライド114に循環可能に保持された転動体(図示省略)とを含む。また、図示は省略するが、リニアエンコーダが設けられ、Y軸スライド100の位置が検出されるようにされている。
Y軸スライド100の部品供給装置18側への移動限度は、図6(a),(b)に示すように、ストッパ装置120により規定され、部品装着ヘッド90が後述するカバーに当たらないようにされる。ストッパ装置120は、主として、作業者がY軸スライド100を手動で移動させる場合の部品装着ヘッド90のカバーとの衝突を防止する役割を果たす。本ストッパ装置120は、図8(a),(b)に示すように、2種類のストッパ122,124を含み、Y軸スライド100の移動限度を2種類に変更可能である。その理由は後に説明する。ストッパ122,124はそれぞれ2つずつ設けられ、図7に2つのストッパ122を示すように、前記1対のコラム部26のうち、正面側のコラム部26の上端部の前記1対のガイドレール112の各々に対応する位置に取り付けられる。
ストッパ122,124はそれぞれ、図8(a),(b)に示すように、金属製の基台126,128と合成樹脂製の当接部材130,132とを含む。基台126,128は、図7に基台126を示すように、コラム部26に固定装置の一種であるボルト134によって固定され、当接部材130は基台126にボルト136によって固定されている。したがって、作業者が工具を用いてボルト134を操作し、基台126をコラム部26に取付け,取外しすることにより、ストッパ122をコラム部26に取付け,取外しすることができる。ストッパ124についても同様であり、ストッパ122,124はコラム部26に選択的に取り付けられ、当接部材130,132においてY軸スライド100に当接し、その移動限度を規定する。当接部材130,132は合成樹脂製であり、Y軸スライド100が当接する際の衝撃を軽減し、緩衝材としても機能する。当接部材130,132は同じ形状,寸法のものであるが、基台128は基台126よりY軸方向の長さが長く、図6(a),(b)に示すように、Y軸スライド100のストッパ124により規定される移動限度は、ストッパ122により規定される移動限度より固定レールである案内レール36に近く、装着モジュール10において後方側の位置となる。ストッパ122,124によりそれぞれ得られる移動限度規定位置間の距離をL(図8参照)とする。
ビーム部28には、図7および図8に示すように、コラム部26にストッパ122,124のいずれが取り付けられているかを検出するストッパ装置状態検出装置138が取り付けられている。本ストッパ装置状態検出装置138はセンサ140,142を含む。これらセンサ140,142はそれぞれ、非接触型センサたる光電センサの一種である透過型の光電センサにより構成され、発光部144および受光部146を備え、ビーム部28にY軸方向に距離を隔てた2つの位置にそれぞれ設けられ、受光部146の受光が妨げられるか否かによって異なる信号を出力する。センサ140,142の各受光部146はそれぞれ、ストッパ122,124にそれぞれ設けられた被検出部148,150によって受光を妨げられ、受光部146の受光が妨げられた状態に対応する信号であるストッパ検出信号が、センサ140,142のいずれから出力されているかによって、ストッパ122,124のいずれがコラム部26に取り付けられ、ストッパ装置120がY軸スライド100の移動限度を前,後いずれの位置において規定する状態にあるかがわかる。なお、2つのストッパ122にそれぞれ被検出部を設けていずれもセンサにより検出されるようにしてもよい。2つのストッパ124についても同様である。また、センサはリミットスイッチ等の接触型センサとしてもよい。
図4および図5に示すように、前記X軸方向移動装置96は、Y軸スライド100に設けられている。本X軸方向移動装置96は、図5に示すように、それぞれ可動部材たる第一軸スライドとしての2つのX軸スライド160,162を備え、それらX軸スライド160,162がそれぞれX軸スライド移動装置164,166によって移動させられる。これら移動装置164,166はそれぞれ、電動回転モータの一種であるエンコーダ付きのサーボモータにより構成されるX軸方向移動用モータ168,170を駆動源とし、それらモータ168,170の回転がそれぞれ、運動変換機構たる送りねじ機構172,174によって直線移動に変換される。それにより、X軸スライド160がY軸スライド100上において案内装置176により案内されつつX軸方向に移動させられ、X軸スライド162がX軸スライド160上において案内装置178により案内されつつX軸方向に移動させられる。案内装置176,178はそれぞれ、X軸方向に平行に配設された1対ずつのガイドレール180,182を含む。
前記部品装着ヘッド90はX軸スライド162に搭載され、X軸スライド162と共にY軸方向移動装置96およびX軸スライド160,X軸スライド移動装置164,166により、X軸方向およびY軸方向に平行な方向へ移動させられ、基板搬送保持装置14と部品供給装置18とに跨った水平な移動平面内の任意の位置へ移動させられる。本装着モジュール10では、X軸スライド162が移動部材を構成し、Y軸方向移動装置98およびX軸スライド162,X軸スライド移動装置164,166が移動装置を構成している。X軸スライド162の一部が移動部材を構成し、X軸スライド162の残りの部分がX軸スライド移動装置164,166等と共に移動装置を構成すると考えることもでき、あるいはX軸スライド162が移動部材と一体的に設けられ、あるいは移動部材を兼ね、移動装置を構成すると考えることもできる。あるいはX軸スライド162に、X軸スライド162とは別体の部品装着ヘッド保持部材を設け、その保持部材が移動部材を構成し、X軸スライド162は移動装置を構成するようにしてもよい。なお、X軸方向移動装置は、X軸スライドを1つ備えたものとしてもよい。
本部品装着ヘッド90は、図9ないし図11に示すように、部品保持具として、負圧により電子回路部品を吸着して保持する吸着ノズル184を備えているが、保持可能な吸着ノズル184の数を異にする複数種類の部品装着ヘッド90があり、それらのうちの1つが、回路基板52に装着される電子回路部品の種類および数に応じて選択的にX軸スライド162に取り付けられる。図9(a)に示す部品装着ヘッド90aの吸着ノズル184aを図9(b)に示すように、吸着ノズル184aは吸着管186aおよび背景形成板188aを備えている。吸着ノズル184には、吸着管186の形状,直径および背景形成板188の直径を異にする複数種類の吸着ノズルがあり、小形の電子回路部品の装着には吸着管186および背景形成板188の各直径が小さい吸着ノズル184が使用される。ヘッド移動装置により移動させられる部品装着ヘッド90の寸法,重量等には制限があり、吸着ノズル184が吸着管186等の直径が小さいものであるほど、部品装着ヘッド90が備える吸着ノズル184の数を多くすることができる。
図9(a)に示す部品装着ヘッド90aは、保持具保持部を構成するノズルホルダ190a(図9(b)参照)を1つ備え、吸着ノズル184aを1つ保持する。ノズルホルダ190aは、部品装着ヘッド90aのヘッド本体192aに自身の軸線に平行な方向に移動可能であって昇降可能かつ自身の軸線まわりに回転可能に保持されて吸着ノズル184aを着脱可能に保持し、ヘッド本体192aに設けられた移動装置たるホルダ昇降装置(図示省略)により昇降させられて基板保持装置34,35に接近,離間させられ、ホルダ回転装置(図示省略)により回転させられる。吸着ノズル184aは、吸着管186aおよび背景形成板188aの直径が大きいものであり、部品装着ヘッド90aは大形の電子回路部品の回路基板52への装着に使用される。
また、図10に示す部品装着ヘッド90bは、吸着ノズルを8つ備えている。部品装着ヘッド90bのヘッド本体192bには、回転体194bが部品装着ヘッド90bがX軸スライド162に取り付けられた状態において鉛直方向に平行となる回転中心線のまわりに回転可能に設けられ、回転体194bの回転中心線を中心とする一円周上に等角度間隔を隔てた8つの位置にそれぞれ、保持具保持部を構成するノズル保持軸198bが昇降可能かつ自身の軸線まわりに回転可能に保持され、それぞれ吸着ノズルを着脱可能に保持する。回転体194bがヘッド本体192bに設けられた回転体回転装置によって回転させられることにより、8つのノズル保持軸198bが順次、予め設定された部品吸着装着位置へ旋回させられ、ヘッド本体192bの部品吸着装着位置に対応する位置に設けられた保持軸昇降装置により昇降させられ、吸着ノズルが昇降させられて電子回路部品の部品供給装置18からの取出しおよび回路基板52への装着を行う。また、8つのノズル保持軸198bはそれぞれ、ヘッド本体192bに設けられた共通の保持軸回転装置により自身の軸線まわりに回転させられ、吸着ノズルに保持された電子回路部品の姿勢が変えられる。
さらに、図11に示す部品装着ヘッド90cは、吸着ノズル184cを12個備えている。この部品装着ヘッド90cは、基本的には特開平10−212023号公報に記載の部品装着ヘッドと同様に構成されており、簡単に説明する。部品装着ヘッド90cにおいては、部品装着ヘッド90bと同様に、ヘッド本体192cに回転可能に保持されたヘッド本体194cに12個のノズル保持軸198cがそれぞれ昇降可能かつ回転可能に設けられて吸着ノズル184cを着脱可能に保持し、回転体194cが回転駆動装置200によって回転させられることにより順次、部品吸着装着位置へ移動させられ、昇降装置202により昇降させられる。また、12個のノズル保持軸198cは共通の保持軸回転装置により、自身の軸線まわりに回転させられる。回転駆動装置200および保持軸回転装置はいずれも、ヘッド本体192cに設けられている。
部品装着ヘッド90cにおいてはさらに、ヘッド本体192cに旋回時昇降装置(図示省略)が設けられ、ノズル保持軸198cを旋回に伴って昇降させる。旋回時昇降装置は、回転体194cの回転中心線のまわりにおいて高さが漸変し、下向きのカム面を有するカムを備え、12個のノズル保持軸198cの各々の上端部に設けられたカムフォロワがカム面に沿って移動し、全部のノズル保持軸198cが旋回させられつつ昇降させられる。カム面は最も低い位置から正逆両方向に180度離れた位置において最も高さが高くなるように構成され、その最低位置における停止時に吸着ノズル184の位置が最も低くなり、この位置が部品吸着装着位置とされて昇降装置202が設けられ、最も高い位置が部品撮像位置とされ、ヘッド本体192cの部品撮像位置に対応する部分に部品撮像装置204が設けられている。この部品撮像装置204が第一部品撮像装置である。
部品撮像装置204は、図11に示すように、撮像デバイスとしてのCCDカメラ206,照明装置208および反射装置210を含む。照明装置208および反射装置210は、部品撮像位置に停止させられた吸着ノズル184cおよび吸着ノズル184cに保持された電子回路部品の下側において、部品撮像位置に位置するノズル保持軸198cの旋回軌跡に対する接線および回転体194cの回転中心線に対して直角に延び、かつノズル保持軸198cの旋回軌跡に下方から対向する状態で設けられている。部品撮像装置204は、部品撮像位置が部品吸着装着位置より高くされることにより得られる隙間に配設され、部品撮像装置204と吸着ノズル184c,電子回路部品,部品供給装置18,回路基板52との干渉を回避しつつ、電子回路部品の吸着,装着のための吸着ノズル184cの昇降距離が小さくて済む。
照明装置208から吸着ノズル184cの背景形成板188cに照射された光の反射により得られる像形成光の向きは、反射装置210の複数のミラーの各反射面によって下向きから横向き(水平方向向き)に変えられ、さらに上向きに変えられてCCDカメラ206に入射させられ、電子回路部品が撮像される。複数の吸着ノズル184cはそれぞれ、部品吸着装着位置へ移動させられて電子回路部品を吸着した後、部品撮像位置へ至り、停止させられる毎に部品撮像装置204により、保持した電子回路部品が撮像される。部品装着ヘッド90cは12個の吸着ノズル184cを保持し、それら吸着ノズル184cにより吸着される電子回路部品は小さく、電子回路部品を1個ずつ撮像する部品撮像装置204はCCDカメラ206等が小形のものでよく、ヘッド本体192cに設けられることによりX軸スライド162に取り付けられ、部品装着ヘッド90cと共にヘッド移動装置92により移動させられる。
なお、図示は省略するが、吸着ノズルを2つあるいは4つ備えた部品装着ヘッドもある。吸着ノズルが2つの場合、それら吸着ノズルはそれぞれノズルホルダに保持され、ヘッド本体に一列、例えば、Y軸方向に平行に並んで設けられ、2つのノズルホルダがそれぞれホルダ昇降装置およびホルダ回転装置により昇降,回転させられる。また、吸着ノズルが4つの場合、部品装着ヘッドは、吸着ノズルの数は異なるが、吸着ノズルを8つ備える部品装着ヘッドと同様に構成される。さらに、吸着ノズルを12個備える部品装着ヘッドは、部品撮像装置がヘッド本体に設けられず、共に移動させられず、部品装着ヘッド90aや90bと同様に、吸着ノズルが保持した電子回路部品がモジュール本体に位置を固定して設けられた部品撮像装置によって撮像されるものとされてもよい。
上記部品装着ヘッド90a〜90cの各ヘッド本体192a〜192cにはそれぞれ、図12(a)に示すように、X軸スライド162への取付けのために、その背面部に1対の脚部214および係合ブロック216が設けられ、前記X軸スライド162の正面部には、図12(b)に示すように、1対の脚部214をそれぞれ支承する脚部支承部218およ
び係合ブロック216の一部分を掛止させて固定するヘッド固定装置220が設けられている。ヘッド固定装置220は、特開2004−172500公報に記載のヘッド固定装置と同様に構成され、1対の脚部214を脚部支承部218に受けさせるとともに、係合ブロック216を係合穴222に嵌合した状態で作業者がグリップ224(図13(a)参照)を回転操作することにより、図13(a),(b)に示すように、掛止ピン226が、ヘッド本体192に設けられた掛止ローラ228に係合させられてヘッド本体192a〜cをX軸スライド162に押し付け、X軸方向,Y軸方向およびZ軸方向において部品装着ヘッド90a〜90cを位置決めした状態で固定するものとされている。部品装着ヘッド90cでは、ヘッド本体192cに設けられた部品撮像装置204が部品装着ヘッド90cと共にX軸スライド162に対して取付け,取外しされる。
さらに、X軸スライド162には、図4に示すように、基準マーク撮像装置229が取り付けられている。基準マーク撮像装置229は照明装置およびCCDカメラを備えて下向きに設けられ、回路基板52に設けられた基準マークを撮像する。
各装着モジュール10の部品供給装置18を説明する。
本部品供給装置18は、図2および図6に示すように、前記正面側の基板コンベヤ30の固定レールである案内レール36に沿って設けられ、それぞれ部品供給具としての部品フィーダの一種である複数のテープフィーダ(以下、フィーダと略称する)230と、それらテープフィーダ230を着脱可能に保持するフィーダ保持部材232とを含む。複数のフィーダ230において電子回路部品は、図14に示すように、テープ化部品234とされて供給される。フィーダ230は、特開2004−47951公報に記載のフィーダと同様に構成されており、簡単に説明する。
本テープ化部品234において電子回路部品は、図14に示すように、キャリヤテープ236およびカバーテープ238によって保持されている。キャリヤテープ236の長手方向に並んで等間隔に形成された複数の収容凹部にそれぞれ、電子回路部品が収容されるとともに、キャリヤテープ236に重ねて貼り付けられたカバーテープ238により、収容凹部からの飛出しが防止されている。
フィーダ230の本体であるフィーダ本体240は、図14に示すように、幅の狭い長手形状の板状を成し、送り装置242,カバーテープ剥離装置244,部品保持装置246および係合装置248が設けられている。本フィーダ230においてテープ化部品234は、テープ化部品保持部材たるリール254に巻き付けられて保持されており、部品保持装置246はリール254をフィーダ230の幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に支持するリール保持部材256を備え、フィーダ本体240の後端部に設けられている。フィーダ230の長手方向が前後方向であり、フィーダ230がフィーダ保持部材232に保持されてモジュール本体12に取り付けられた状態では、長手方向がY軸方向に平行となり、幅方向がX軸方向に平行となる。
本リール保持部材256はフィーダ本体240に、フィーダ230の長手方向と幅方向とに直角な方向(フィーダ230がフィーダ保持部材232に保持されてモジュール本体12に取り付けられた状態では鉛直方向)に移動可能に設けられ、伸縮可能なガイドレール258に案内されつつ移動させられ、図14に隣接する2つのフィーダ230について示すように、リール254をフィーダ本体240とほぼ同じ高さに位置する状態で回転可能に支持する第一位置と、第一位置に位置するリール保持部材256より下方においてリール254を回転可能に支持する第二位置とに選択的に移動させられる。複数のフィーダ230がフィーダ保持部材232に保持された状態では、隣接するフィーダ230のリール254が上下方向に互い違いに位置させられ、フィーダ230がリール254の幅より狭い間隔でフィーダ保持部材232に取り付けられる。
リール254から引き出されたテープ化部品234は、図14に示すように、案内装置262により案内されつつ、送り装置242により長手方向に送られる。本送り装置242は電動回転モータの一種であるエンコーダ付きのサーボモータ264を駆動源とし、電子回路部品が順次、フィーダ230の前端部に設定された部品供給部へ送られる。カバーテープ剥離装置244は、送り装置242と駆動源を共用し、カバーテープ238はテープ化部品234の送りと同期して送られつつ、部品供給部の上流側においてキャリヤテープ236から剥がされ、部品装着ヘッド90の吸着ノズル184により収容凹部からの電子回路部品の取出しが行われるようにされる。
前記係合装置248は、図14に示すように、係合部材268と係合部材操作装置270とを含み、フィーダ230をフィーダ保持部材232に係合させる。フィーダ本体240にはまた、その前面に位置決め突起280,282およびコネクタ284が突設されている。さらに、フィーダ本体240の底面には、図14および図16(b)に示すように、横断面形状が逆T字形を成すレール286が長手方向に平行に形成されている。
前記フィーダ保持部材232は、図15に示すように、フィーダ取付台290と、1対のアーム292とを含む。フィーダ取付台290は、係合台部294と、係合台部294に対して直角な位置決め台部296とを含む。係合台部294には、その後部に上面に開口し、幅方向に貫通する係合溝302が形成されている。フィーダ保持部材232がモジュール本体12に取り付けられた状態においてY軸方向と平行となる方向が前後方向であり、X軸方向と平行となる方向が幅方向であり、前後方向および幅方向と直角な方向がZ軸方向である上下方向となる。フィーダ取付台290においては、位置決め台部296側を前側とする。
係合台部294にはまた、係合溝302より前側の部分に、前後方向に平行に直線状に延びる溝306が複数、幅方向に適宜の距離を隔てて、本フィーダ保持部材232では等間隔に形成され、係合溝302より後側の部分に、複数の溝306の各々に対応して案内溝308が形成されている。複数の溝306はそれぞれ、図16(b)に示すように、横断面形状が逆T字形を成し、係合溝302に開口して設けられている。また、案内溝308は、係合台部294の後面と係合溝302とに開口して前後方向に平行に設けられ、その幅は、溝306の逆Tの字の広い方の溝幅よりやや大きくされている。位置決め台部296には、図14および図15に示すように、複数の溝306の各々に対応する部分にそれぞれ、位置決め穴310,312およびコネクタ314が設けられている。
係合台部294には、図19に概略的に示すように、その幅方向に隔たった両側部にそれぞれ、側壁部316が係合台部294から溝306等が形成された側とは反対側へ突出する状態で設けられ、それら1対の側壁部316の互いに対向する面である内側面にはそれぞれ、図16および図19に示すように、複数の案内ローラ320が前後方向に適宜の距離を隔てて、幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられている。
また、1対の側壁部316の各後部にはそれぞれ、図16に一方の側壁部316を示すように、雌ねじ穴322が複数、本フィーダ取付台290では4つ、側壁部316を幅方向に貫通して形成されている。これら4つの雌ねじ穴322は、2つずつが前後方向においていずれも前記距離Lと等しい距離(図16ではLで表す)を隔てて形成されるとともに、それら2つずつが、前後方向と、前後方向および幅方向に直角な方向とにおいて互いに位置を異ならされ、千鳥状に形成されている。さらに、1対の側壁部316の前端部は位置決め台部296より前方へ突出させられるとともに、それぞれ案内ローラ324が、前後方向および幅方向に直角な方向に平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられている。
前記1対のアーム292は、図15に示すように板状を成し、それぞれ、長手方向ないし前後方向の中間部がアーム292の板面を含む平面内において屈曲させられ、両端部がそれぞれ、互いに平行であるが、長手方向および幅方向に直角な方向における位置を異ならされた形状を有する。これらアーム292の各長手方向の一端部である前端部にはそれぞれ、図20に一方のアーム292を示すように、複数、本アーム292では6つのねじ取付穴である皿ねじ取付穴330が幅方向に貫通して形成されている。これら皿ねじ取付穴330は、3個ずつが前記距離Lに等しい距離(図20ではLで表す)を隔てて形成されるとともに、それら3個ずつが、アーム292の長手方向と、長手方向および幅方向に直角な方向とにおいて位置を異ならされ、千鳥状に形成されている。これら3個ずつの皿ねじ取付穴330の位置のずれは、前記2つずつの雌ねじ穴322の位置のずれと同じにされている。また、アーム292の長手方向の他端部である後端部には取手332が設けられている。
フィーダ取付台290は、図15に示すように1対のアーム292に取り付けられてモジュール本体12に取り付けられるが、図20および図22に示すように、アーム292からの突出長さが異なる2つの状態のいずれかで取り付けられる。図20に示すように、フィーダ取付台290を1対のアーム292に、アーム292からの突出長さが短く、アーム292に対して後退位置に位置する状態で取り付ける場合には、フィーダ取付台290の4つの雌ねじ穴322が、アーム292の6つの皿ねじ取付穴330のうち、後側の4つと位置を合わされ、4つの雌ねじ穴322にそれぞれ、ねじの一種である皿ねじ340が皿ねじ取付穴330を通って螺合され、フィーダ取付台290がアーム292に固定される。
また、図22に示すように、フィーダ取付台290を1対のアーム292に、アーム292からの突出長さが長く、アーム292に対して前進位置に位置する状態で取り付ける場合には、4つの雌ねじ穴322が、6つの皿ねじ取付穴330のうち、前側の4つと位置を合わされ、4つの雌ねじ穴322にそれぞれ皿ねじ340が螺合されてフィーダ取付台290がアーム292に固定される。本フィーダ保持部材232では、フィーダ取付台290が前部を構成し、1対のアーム292が後部を構成し、前進位置と後退位置とでは、フィーダ取付台290のアーム292からの突出長さは距離Lに等しい長さ、異なる。
フィーダ保持部材232がモジュール本体12に取り付けられるとき、フィーダ取付台290は、図20に示すように、モジュール本体12の基台部22に固定された保持台350により保持される。保持台350は、図17ないし図19に示すように、底壁352の幅方向(モジュール本体12に取り付けられた状態でX軸方向に平行となる方向)の両縁部からそれぞれ立ち上がって設けられた1対の取付部354と、それら取付部354より内側の部分に設けられた1対の案内レール部356とを含む。なお、保持台350については、部品供給装置18のモジュール本体12に対する基板搬送保持装置14との前後関係と同様に、基板搬送保持装置14に近い側を前側とする。1対の取付部354にはそれぞれ、図18に示すように、複数、本保持台350では4つの皿ねじ取付穴360が形成されている。これら皿ねじ取付穴360はそれぞれ、取付部354を底壁352に直角な方向に貫通して形成されるとともに、前後方向に前記距離Lの2分の1に相当する距離を隔てて等間隔に形成されている。
1対の案内レール部356の各底壁352からの突出端部にはそれぞれ、図18〜図20に示すように、その外側面に開口し、前後方向に貫通する案内溝364が形成されている。案内溝364の1対の溝側面は底壁352と平行であり、それらのうち、底壁352に近い側であって下側の溝側面が案内面366を構成している。この案内面366の後端部は、図20に示すように、後方ほど底壁352に接近する向きに傾斜させられて傾斜案内面368とされている。1対の溝側面の他方を画定する側壁370は、図18および図20に示すように、傾斜案内面368に対応する部分にはなく、この側壁370の後端部は、図18に示すように、外側ほど前方へ傾斜させられて案内部372とされている。
さらに、底壁352には、図18に示すように、厚さ方向に貫通して、それぞれ位置決め凹部たる2つの位置決め穴374が形成されている。これら位置決め穴374は前後方向に延びる長穴とされ、それぞれ、基台部22に突設された位置決め突部たる2つの位置決めピン376に嵌合され、保持台350がX軸方向およびY軸方向に位置決めされる。位置決め穴374の長さは、前記距離Lに等しい距離に位置決めピン376の直径を加えた長さとされている。基台部22に位置決め凹部を設け、保持台350に位置決め突部を設けてもよい。
保持台350は、位置決め穴374が位置決めピン376に嵌合されたままの状態でモジュール本体12に対して前後方向(Y軸方向)に移動させられ、図18に二点鎖線で示すように、2つの位置決め穴374の各前端がそれぞれ位置決めピン376に当接する第一位置と、実線で示すように、2つの位置決め穴374の各後端がそれぞれ位置決めピン376に当接する第二位置との2つの位置のいずれか一方に位置決めされる。保持台350はモジュール本体12に対して、第一位置に位置する状態では第二位置に位置する状態より後側に位置し、各位置における保持台350の前後方向(Y軸方向)における位置の差は前記距離Lに等しい。保持台350の第一位置を後退位置、第二位置を前進位置と称する。
モジュール本体12の基台部22には、図19に示すように、1対の取付部354に対応する部分にそれぞれ、複数、例えば、2つの雌ねじ穴380(図19には一方の雌ねじ穴380のみが図示されている)が前後方向に距離Lの2分の1に等しい距離を隔てて形成されている。したがって、保持台350を後退位置において基台部22に固定する場合には、4つの皿ねじ取付穴360のうちの前側の2つがそれぞれ、雌ねじ穴380と位置を合わされ、皿ねじ取付穴360を通って皿ねじ382(図19参照)が雌ねじ穴380に螺合され、前進位置において固定する場合には、後側の2つがそれぞれ雌ねじ穴380と位置を合わされ、皿ねじ382が螺合される。
さらに、図17に概略的に示すように、保持台350には固定装置386が設けられ、フィーダ取付台290を保持台350に固定するようにされている。この固定装置386は、例えば、エアシリンダを駆動源として構成されており、本装着モジュール10では、固定装置386は、作業者による作動指示に基づいて作動させられるが、電源が投入されない状態では作動せず、フィーダ取付台290を固定することができない。そのため、図24に示すように、モジュール本体12の1対の側壁部24の一方の基台部22より後方へ突出させられた部分の下部には後退防止装置390が設けられ、フィーダ取付台290が保持台350上に載せられたフィーダ保持部材232の後退を防止するようにされている。
後退防止装置390は、図24に示すように、上記一方の側壁部24の内側面に取り付けられた1対の後退防止部材たる係合部材としてのレバー392,394を含む。これらレバー392,394はそれぞれ板状を成し、側壁部24に取り付けられた板状の取付部材395の上下方向に距離を隔てた位置に軸396,398により、X軸方向に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられている。
上側のレバー392には、軸396に後方側に隣接する部分に上面に開口し、回動軸線に平行な方向に貫通する係合溝400が形成され、係合部たる係合凹部を構成するとともに、係合溝400より後側の部分の上面に、後方ほど下方へ向かう向きに傾斜させられた傾斜面402が形成されている。レバー392は、軸396から前方へ延び出させられた部分において、上下方向に配設されたリンク406の上端部に軸408により、軸396の軸線と平行な軸線まわりに回動可能に連結されている。リンク406は、その下端部と、取付部材395との間に張り渡された付勢装置の一種である弾性部材としてのスプリングたる引張コイルスプリング410により下方へ付勢されている。このスプリング410の付勢によるレバー392の回動限度は、レバー392の側壁部24側の側面に設けられた当接部412が、取付部材395に設けられたストッパ414に当接することにより規定され、この回動限度が規定された状態では、係合溝400の底面が水平となり、係合溝400の後側の溝側面415は鉛直となる。また、係合溝400の前側の溝側面416は、傾斜面402に対応する傾斜の傾斜面とされている。
下側のレバー394には、図24に示すように、レバー392と同様に、係合溝420,傾斜面422,傾斜した溝側面423および鉛直となる溝側面426が設けられ、軸424によって前記リンク406に、軸398の軸線と平行な軸線まわりに回動可能に連結されている。レバー394にはまた、その内側面(側壁部24側とは反対側の面)に板状の作用部材である当接部材430がボルト432により着脱可能に固定されている。この当接部材430は、レバー394の傾斜面422が形成された部分から溝420が形成された部分を含む部分と同じ形状のものとされ、傾斜面422と同一平面内に位置する傾斜面434を有し、係合溝420に続く係合溝436を有する。
前記フィーダ保持部材232の1対のアーム292のうち、モジュール本体12への取付け時に後退防止装置390が設けられた側壁部24側となるアーム292には、図15,図20および図24に示すように、その後端部に、アーム292の長手方向および幅方向に直角に延び出す係合突部440が設けられ、係合部を構成している。係合突部440には、その前面に、前記傾斜面402に対応する傾斜の傾斜面442が形成され、後面に鉛直な係合面ないし当接面444が形成されている。
フィーダ保持部材232のモジュール本体12への取付けを説明する。
フィーダ保持部材232は、フィーダ取付台290が保持台350に取り付けられることにより、モジュール本体12に取り付けられる。保持台350は、フィーダ取付台290がアーム292に対して前進位置に取り付けられたフィーダ保持部材232の取付け時には前進位置に固定され、フィーダ取付台290がアーム292に対して後退位置に取り付けられたフィーダ保持部材232の取付け時には後退位置に固定される。フィーダ取付台290は、アーム292に対して前後いずれの位置に取り付けられていても、保持台350に対する位置は変わらないのであり、モジュール本体12に対するY軸方向の取付位置が2種類に変えられ、モジュール本体12に対して固定レールである案内レール36に近い前進位置と、案内レール36から離れた後退位置との2つの位置を取り得る。フィーダ取付台290は、1対のアーム292に対する取付位置が変更されてモジュール本体12に対する位置が変更されるため、1対のアーム292のモジュール本体12に対するY軸方向における位置は変わらず、フィーダ保持部材232のY軸方向に平行な方向において案内レール36とは反対側の端である後端の位置は変わらない。
保持台350の前進位置は、フィーダ取付台290のモジュール本体12に対する前進位置が、部品供給装置18と案内レール36との間に、前記部品撮像装置204とは別の部品撮像装置(この部品撮像装置については後述する)を配設するには小さいが、後述するキャリブレーション用撮像装置が配設される間隔が得られる位置となる位置に設定され、保持台350の後退位置は前進位置より前記距離Lに等しい距離後方であって、フィーダ取付台290のモジュール本体12に対する後退位置が、部品供給装置18と案内レール36との間に上記別の部品撮像装置を配設する間隔が得られる位置となる位置に設定されている。
フィーダ保持部材232のモジュール本体12への取付けは、フィーダ取付台290が1対のアーム292に対して前進位置と後退位置とのいずれに取り付けられていても、作業者により同じ手順で行われるため、フィーダ取付台290が前進位置に位置する場合のフィーダ保持部材232の取付けを例に取って説明する。
取付け時には、作業者は基台部22に保持台350を前進位置において固定し、フィーダ取付台290を1対のアーム292に対して前進位置に位置する状態に取り付ける。そして、取手332を持ち、フィーダ取付台290の1対の側壁部316にそれぞれ設けられた案内ローラ320を、保持台350の1対の案内レール部356の各傾斜案内面368上に載せ、傾斜案内面368に案内させつつ、案内溝364内に進入させる。また、1対の側壁部316の各前端に設けられた案内ローラ324がそれぞれ、案内部372に案内されて案内レール部356の外側へ導かれ、保持台350をX軸方向の両側から挟み、フィーダ取付台290は1対の側壁部316が保持台350のX軸方向の両側に位置し、案内ローラ320の案内面366上の転動により案内されつつ、前進させられる。本装着モジュール10では、案内溝364が第一案内部を構成し、案内ローラ324が第二案内部を構成している。
フィーダ保持部材232が、フィーダ取付台290全体がほぼ保持台350上に位置するまで前進させられた状態で、アーム292の係合突部440が後退防止装置390に至り、その傾斜面442と、上側のレバー392の傾斜面402との斜面の作用によりレバー392がスプリング410の付勢力に抗して、当接部412がストッパ414から離れる向きに回動させられ、フィーダ保持部材232(係合突部440)の前進を許容する。係合突部440が傾斜面402を乗り越え、係合溝400に嵌入する位置に至れば、レバー392がスプリング410の付勢により回動させられて当接部412がストッパ414に当接する位置に戻り、図24に示すように、係合突部440が係合溝400に嵌入し、係合突部440の当接面444と係合溝400の溝側面415との当接により、フィーダ保持部材232の後退が防止される状態となる。また、フィーダ保持部材232の前進は、モジュール本体12に設けられた基準面(図示省略)に当接することにより止められる。係合溝400の前後方向の寸法は、係合突部440より大きく、係合突部440は係合溝400内に前後方向において隙間を有して嵌合され、フィーダ保持部材232はモジュール本体12に対して前後方向にほぼ位置決めされた状態で前進を停止させられる。また、フィーダ保持部材232のモジュール本体12に対するX軸方向の位置は、1対の側壁部316の各案内ローラ324が保持台350の1対の案内レール部356をX軸方向の両側から挟むことにより位置決めされる。
本装着モジュール10の電源が投入された状態では、作業者は、上記のようにフィーダ取付台290を保持台350に載せた後、固定装置386の作動を指示し、フィーダ取付台290を保持台350に固定させる。それにより、フィーダ取付台290はモジュール本体12に対して、X軸方向およびY軸方向において予め設定された位置に位置決めされ、フィーダ保持部材232は、フィーダ取付台290が前進位置に位置する状態でモジュール本体12に固定され、部品供給装置18は、フィーダ取付台290がアーム292に後退位置に取り付けられる場合より、モジュール本体12に対して固定レールである案内レール36に近い前進位置に保持された状態となる。部品供給装置18については、Y軸方向において基板搬送保持装置14側が前側である。フィーダ取付台290のY軸方向の位置は、前記基準面により決められる。フィーダ保持部材232をモジュール本体12か
ら取り外す場合には、作業者は固定装置386によるフィーダ保持台292の保持台350への固定の解除を指示し、固定装置386による固定が解除された後、後退防止装置390のレバー392をスプリング410の付勢に抗して手動で回動させ、係合突部440が係合溝400から離脱可能とした状態でフィーダ保持部材232を後方へ移動させ、モジュール本体12から引き出す。フィーダ取付台290が1対のアーム292に対して後退位置に取り付けられた状態で保持台350に保持された場合には、部品供給装置18はモジュール本体12に対して、前進位置に保持された状態より前記距離Lに等しい距離長く、案内レール36から離れた後退位置に保持された状態となる。
後退防止装置390の下側のレバー394は、図示を省略する別のフィーダ保持部材がモジュール本体12に取り付けられる際に、そのフィーダ保持部材のアームの係合突部と係合して後退を防止する。このフィーダ保持部材は、テープ化部品を保持するリールがフィーダにより保持されず、フィーダとは別体であって、1対のアームに取り付けられたバケットによって保持されるフィーダを保持するものであり、モジュール本体12に取り付けられた状態においてフィーダ保持部材232のアーム292より下方へ延び出すアームを備え、そのアームに係合突部が設けられている。このフィーダ保持部材を保持台350に取り付け、モジュール本体12に取り付ける場合には、アームに設けられた係合突部が下側のレバー394を回動させるが、係合突部の前側に設けられた傾斜面は、下側のレバー394に固定の当接部材430の傾斜面434に係合して、斜面の作用によりレバー394をスプリング410の付勢力に抗して回動させてフィーダ保持部材の前進を許容させ、係合突部が当接部材430に設けられた係合溝436に嵌入し、後退が防止される。フィーダ保持部材232のフィーダ取付台290がアーム292に対して前進位置に位置させられてフィーダ230が取り付けられる場合、隣接する2つのフィーダ230のうち、リール254を下側(前記第二位置)において支持するリール保持部材256が当接部材430と干渉する。そのため、フィーダ取付台290を前進位置に位置させる場合には、作業者が工具を用いてボルト432を緩め、当接部材430をレバー394から取り外し、リール保持部材256と干渉しないようにされる。また、リールがバケットによって保持されるフィーダによって電子回路部品を供給する場合には、当接部材430がレバー394に取り付けられる。
モジュール本体12には、上記のように保持台350に保持されたフィーダ取付台290を覆い、部品供給装置18を覆うカバーが取り付けられる。カバーには、図20および図22に示すように、2種類のカバー450,452があり、図20に示すように、前記フィーダ取付台290がモジュール本体12に対して後退位置に位置する場合にはカバー450が使用され、図22に示すように、前進位置に位置する場合にはカバー452が使用される。したがって、カバー450,452についての前後は、部品供給装置18の基板搬送保持装置14に対する前後と同様とし、基板搬送保持装置14に近い側を前側とする。
カバー450は、図20および図25に示すように、金属製のカバー(以後、金属カバーと称する)456と透明な合成樹脂、例えば、アクリル樹脂製のカバー(以後、アクリルカバーと称する)458とを含む。アクリルカバー458は板状を成し、図25に示すように、フィーダ取付台290を幅方向の全体にわたって覆う幅と、フィーダ取付台290の係合台部294の後部およびフィーダ取付台290より後方の部分を覆う長さとを有するとともに、図20に示すように、フィーダ本体240の後部上端の形状に対応する形状を備え、後部は後方ほど上方へ向かう向きに傾斜させられている。
金属カバー456は板状を成し、図20および図25に示すように、アクリルカバー458と同様に、フィーダ取付台290を幅方向の全体にわたって覆うを幅を有し、後部はアクリルカバー458に沿って傾斜させられるとともに、前後方向においてはアクリルカバー458よりやや短いものとされている。金属カバー456は、アクリルカバー458の前端部および後端部を残してその上面に重ねられて固定され、図25に示すように、その前端部の幅方向の両端部からそれぞれ延び出させられた腕部460においてモジュール本体12の1対の側壁部24にそれぞれ位置決めされて固定される。これら1対の腕部460の一方にはボルト挿通穴(図示省略)が形成され、他方にはボルト挿通穴,1対の位置決め穴462および金属製の被検出部たる被検出片463が設けられている。被検出片463は、腕部460からカバー450の幅方向において外側へ突出させられた後、腕部460に直角に下方へ突出させられた形状を有する。
1対の側壁部24にはそれぞれ、図25および図26に示すように、その上面上に2つの雌ねじ穴464,466が前後方向に前記距離Lと等しい距離を隔てて形成され、1対の側壁部24の一方にはまた、距離Lと等しい距離を隔てた2箇所にそれぞれ、1対ずつの位置決めピン468,470が突設されている。この一方の側壁部24にはさらに、カバー検出装置474が設けられている。カバー検出装置474は2つのセンサ476,478を含む。これらセンサ476,478は、例えば、透過型の光電センサにより構成され、それぞれ発光部480および受光部482を備え、前後方向に前記距離Lに等しい距離を隔てた位置に設けられている。
前記カバー452は、図22および図26に示すように、カバー450と同様に、互いに重ねられ、固定された金属カバー486およびアクリルカバー488を含むが、前後方向においてカバー450より長く、カバー450の後端からさらに、前部と平行に後方へ前記距離Lに等しい長さ、延び出す部分が設けられた形状を有する。また、金属カバー486の前端部には、金属カバー456と同様に、モジュール本体12に固定するための1対の腕部490が設けられ、ボルト挿通穴等が設けられている。
カバー450は、図25に示すように、金属カバー456の腕部460の1対の位置決め穴462が、側壁部24に設けられた後側の1対の位置決めピン468に嵌合されて位置決めされた状態で、後側の雌ねじ穴464にボルト492が螺合されて側壁部24に固定される。また、被検出片463が後側のセンサ476の発光部480と受光部482との間に嵌入させられる。それにより、受光部480の受光が妨げられ、センサ476からカバー450の取付けを検出するカバー検出信号が出力される。
カバー452は、図26に示すように、金属カバー486の腕部490が、側壁部24に設けられた前側の1対の位置決めピン470により位置決めされ、前側の雌ねじ穴466にボルト494が螺合されてモジュール本体12に固定され、被検出片463がセンサ478により検出されるようにされる。したがって、2つのセンサ476,478のいずれからカバー検出信号が出力されているかによって、モジュール本体12に取り付けられたカバーの種類がわかる。
カバー450,452のいずれがモジュール本体12に取り付けられる場合にも、フィーダ230はモジュール本体12に取り付けられたカバーにより案内されつつ、保持台350により保持されたフィーダ取付台290に取り付けられる。フィーダ230の取付けは作業者により行われ、作業者はフィーダ取付台290の後方においてフィーダ230のレール286とフィーダ取付台290の溝306との位置をX軸方向および上下方向においてそれぞれ合わせ、レール286を案内溝308を通って溝306に嵌合し、それらの嵌合により案内させつつ、フィーダ230を前方へ移動させる。この際、フィーダ230がフィーダ取付台290に対して後部が前部より上に位置する斜めの姿勢とされていれば、係合台部294の後部を覆い、溝306の後端部を覆うカバーに当たってレール286を案内溝308に嵌合することができず、作業者は、フィーダ230をY軸方向に平行となる水平で真っ直ぐな姿勢とした状態でフィーダ取付台290への取付けを行うこととな
り、レール286を溝306にこじることなく嵌合し、前進させることができる。
フィーダ230の前進により、位置決め突起280,282が位置決め穴310,312に嵌合され、コネクタ284がコネクタ314に接続される。そして、係合装置248の係合部材268が係合溝302の溝側面に係合させられてフィーダ230がフィーダ取付台290に固定され、それぞれ逆Т字形を成すレール286と溝306との嵌合によりフィーダ230のフィーダ取付台290からの浮上がりが防止される。フィーダ取付台290にはフィーダ230が複数、取り付けられ、それらフィーダ230はX軸方向に並ぶ状態で保持される。フィーダ230をフィーダ取付台290から取り外す際には、作業者は係合部材操作装置270を操作して係合部材268の係合溝302の溝側面に対する係合を解除し、フィーダ230を後方へ移動させてレール286を溝306,308から抜け出させる。
カバー450,452をそれぞれ側壁部24に位置決めし、固定するための位置決めピン468,470等の前後方向の間隔は前記距離Lに等しい距離とされており、Y軸方向におけるカバー450,452の取付位置の差は距離Lに等しく、カバー450,452のそれぞれフィーダ取付台290に対するY軸方向の位置は同じであり、その後部の上方に位置し、また、フィーダ230の後部上端に沿った形状を有するため、同様にフィーダ230の取付け姿勢を規制する。
また、カバー452はカバー450より距離Lと等しい長さ、長いものとされているため、カバー450,452の各後端のモジュール本体12に対するY軸方向の位置は変わらない。そのため、カバー450,452のいずれがモジュール本体12に取り付けられている場合にも、作業者が、フィーダ取付台290にフィーダ230が取り付けられていない状態においてフィーダ取付台290の上方から、あるいはフィーダ取付台290のフィーダ230が取り付けられていない部分から装着モジュール12内へ手を入れることが防止される。
さらに、カバー450,452はそれぞれ金属カバー456,486およびアクリルカバー458,488を含むとともに、アクリルカバー458,488の方が金属カバー456,486より大きく、フィーダ取付台290側に位置させられているため、金属カバー456,486によってカバー450,452の強度が確保される一方、フィーダ230がカバー450,452に当たっても、アクリルカバー458,488に当たることによりフィーダ230の損傷が回避され、あるいは損傷が少なくて済む。
なお、前記ストッパ装置120のストッパ122,124はそれぞれ、図6(a),(b)に示すように、Y軸方向において、カバー450,452より基板搬送保持装置14側においてY軸スライド100に当接し、部品装着ヘッド90のカバー450,452との衝突が回避される位置に設けられる。ストッパ装置120においてストッパ122は、部品供給装置18がモジュール本体18により後退位置に位置する状態で保持される場合に使用され、ストッパ124は部品供給装置18が前進位置に位置する状態で保持される場合に使用される。したがって、正面側を前側とする装着モジュール10においてはストッパ122の方がストッパ124より前方側に位置するが、部品供給装置18のモジュール本体12に対する基板搬送保持装置14との前後関係に対応させれば、ストッパ124の方がストッパ122より前方側に位置することとなる。
さらに、モジュール本体12には、図20および図22に示すように、テープ化部品234の電子回路部品が取り出された空のキャリヤテープ236が入れられ、モジュール本体18の基台部22に設けられたテープ収容器500に導くダクト502が取り付けられる。ダクト502には、ダクト502a,502bの2種類がある。これらダクト502a,502bはいずれも幅はフィーダ取付台290の幅方向に長く、フィーダ取付台290全体に対応する長さを備え、フィーダ取付台290に取り付けられたフィーダ230の上部とテープ収容器500とに開口させられているが、高さが異ならされ、ダクト502aはダクト502bより高く、高さの高い電子回路部品の収容に使用されたキャリヤテープ236を入れることができる。ダクト502a,502bは、フィーダ230により供給される電子回路部品の高さ(キャリヤテープの厚さ)に応じた高さを有するものがモジュール本体12に取り付けられる。フィーダ取付台290のモジュール本体12に対する前進位置および後退位置はそれぞれ、ダクト502a,502bの取付けも考慮して設定される。
前述のように、フィーダ取付台290はモジュール本体12に対して前進位置と後退位置との2つの位置を取り、それに応じて案内レール36とフィーダ保持部材232とのY軸方向における間隔が変わるが、フィーダ取付台290がいずれの位置を取るかは、基板搬送保持装置14と部品供給装置18との間に配設される装置によって決められる。案内レール36とフィーダ保持部材232との間に、図6(a),図20および図21に示すように、第二部品撮像装置としての部品撮像装置520,保持具収納装置としてのノズル収容装置522および部品収容装置524が配設される場合には、部品撮像装置520が平面視において互いに直交する2方向の各寸法が大きいものであるため、フィーダ取付台290が後退位置に位置させられ、案内レール36とフィーダ保持部材232との間隔が広くされる。図6(a)では
、部品収容装置524および1対の側壁部24の一方の図示が省略されている。
部品撮像装置520は、図6(a)に示すように、照明装置536およびCCDカメラ538を含み、それらが直列に設けられ、撮像軸線に平行な方向に長いものとされている。この部品撮像装置520は、部品装着ヘッド90aにより回路基板52に装着される大形の電子回路部品を撮像し、あるいは部品装着ヘッド90bの複数の吸着ノズル184bの各々により保持された複数の電子回路部品を一括して同時に撮像することができるものであり、図21に示すように、平面視の形状がほぼ正方形状を成し、互いに直交する2方向における各寸法がいずれも大きい。
ノズル収容装置522は、特開2004−311599公報等によって既に知られており、図21に示すように、複数のノズル収容穴540が形成されたノズル収容台542と、ノズル収容台542を昇降させる収容台昇降装置(図示省略)と、ノズル収容台542に対して、その表面(上面)に平行な方向に移動可能に設けられ、ノズル収容穴540からの吸着ノズルの取出しを許容する位置と、取出しを阻止する位置とに移動させられるシャッタ544と、シャッタ移動装置(図示省略)とを含み、部品装着ヘッド90との間で吸着ノズル184の自動交換が可能なものとされている。ノズル収容装置522に収容される吸着ノズル184は大形の電子回路部品を吸着するものであり、ノズル収容穴540は直径が大きいものとされ、ノズル収容装置522の平面視において互いに直交する2方向の各長さは互いに異なり、シャッタ移動方向に平行な方向の寸法が長く、部品撮像装置520の平面視における1方向の寸法とほぼ等しい長さとされている。
部品収容装置524は、部品装着ヘッド90によって電子回路部品が一旦、フィーダ230から取り出されたが、種類が間違っていたり、吸着ノズル184による保持姿勢が修正不可能なほどずれている等、何らかの理由で回路基板52に装着できない場合に、吸着ノズル184による保持が解放された電子回路部品を収容する装置である。この部品収容装置524は、大形の電子回路部品を収容可能なものとされ、図21に示すように、平面視の寸法が大きく、深さも深い。そして、平面視において互いに直交する2方向の各寸法が異なり、長い方の寸法は部品撮像装置520の平面視における1方向の寸法よりやや短い長さとされている。
また、案内レール36とフィーダ保持部材232との間に、図6(b),図22および図23に示すように、キャリブレーション用撮像装置528,ノズル収容装置530および部品収容装置532が配設される場合には、キャリブレーション用撮像装置528が部品撮像装置520より小さく、ノズル収容装置530および部品収容装置532がキャリブレーション用撮像装置528に合うものとされているため、案内レール36とフィーダ保持部材232との間隔を部品撮像装置520の配設時より狭くすることができ、フィーダ取付台290が前進位置に位置させられる。図6(b)では、部品収容装置532および1対の側壁部24の一方の図示が省略されている。
キャリブレーション用撮像装置528は、前記部品装着ヘッド90cについてキャリブレーションを行うために、部品装着ヘッド90cに設けられた基準マークを撮像することと、部品装着ヘッド90cに保持されたキャリブレーション治具(吸着ノズル184がキャリブレーション治具として使用される場合もある)を一定角度ずつ回転させつつ撮像することとの少なくとも一方を行う撮像装置であり、詳細な図示は省略するが、図6(b)に示すように、照明装置548およびカメラ550を備えている。この撮像装置528は、上記キャリブレーションのための撮像を行うことができる大きさのものであればよく、平面視において互いに直交する2方向の各寸法はいずれも部品撮像装置528より小さい。
ノズル収容装置530は、小形の電子回路部品を吸着する吸着ノズル184が収容されるものであり、構成は前記ノズル収容装置522と同じであるが、ノズル収容台554に形成されたノズル収容穴556は直径が、ノズル収容装置522のノズル収容穴540より小さいものとされ、シャッタ558はノズル収容穴556に応じたものとされている。ノズル収容装置530は、図23に示すように、平面視において互いに直交する2方向の各長さは互いに異なり、短い方の寸法は、キャリブレーション用撮像装置528の平面視において互いに直交する2方向の各寸法のうち、長い方の寸法とほぼ等しい。また、部品収容装置532は小形の電子回路部品が収容されるものであり、その平面視において互いに直交する2方向の各寸法は互いに異なり、いずれも前記部品収容装置524より小さく、また、長い方の寸法がキャリブレーション用撮像装置528の上記長い方の寸法とほぼ等しく、かつ、深さが浅いものとされている。
部品撮像装置520,ノズル収容装置522および部品収容装置524は、図20に示すように取付部材たる取付板570に取り付けられ、キャリブレーション用撮像装置528,ノズル収容装置530はおよび部品収容装置532は、図22に示すように取付部材たる取付板572に取り付けられ、それぞれユニット化された状態でモジュール本体12に選択的に取り付けられる。
取付板570は、図27および図28に示すように、長手形状を成し、図21に示すように、部品撮像装置520,ノズル収容装置522および部品収容装置524が取付板570の長手方向に沿って1列に並べられ、位置決めされて固定される。図21に示すように、部品撮像装置520は取付板570の長手方向の中央に取り付けられ、ノズル収容装置522および部品収容装置524はそれぞれ、部品撮像装置520の取付板570の長手方向の両側にそれぞれ、平面視において互いに直交する2方向の各寸法のうち、長い方が取付板570の幅方向と平行となる姿勢で取り付けられる。これら装置520,522,524にはそれぞれ、位置決め凹部たる位置決め穴(図示省略)が2つずつ形成され、取付板570には各装置520,522,524の取付箇所毎に位置決め突部たる位置決めピン(図示省略)が2本ずつ突設され、それら位置決めピンと位置決め穴との嵌合により装置520,522,524がそれぞれ、取付板570の長手方向および幅方向に位置決めされ、その状態でボルト(図示省略)により取付板570に固定される。位置決めピンが装置520,522,524に設けられ、取付板570に位置決め穴が設けられてもよい。
取付板570は、図21に示すように、モジュール本体12の基台部22に、長手方向がX軸方向と平行となり、幅方向がY軸方向と平行となる姿勢で着脱可能に取り付けられる。それにより、取付板570に固定された部品撮像装置520,ノズル収容装置522および部品収容装置524がモジュール本体12にX軸方向に平行に並び、ノズル収容装置522および部品収容装置524は、平面視において互いに直交する2方向のうち、長い方がY軸方向に平行となる姿勢で配設される。なお、基台部22には、図20に示すように、部品撮像装置520の一部の配設を許容する凹部576が設けられている。
前記キャリブレーション用撮像装置528,ノズル収容装置530および部品収容装置532はそれぞれ、図23に示すように、長手形状を成す取付板572に、その長手方向に1列に並び、図示を省略する位置決め穴と位置決めピンとの嵌合により位置決めされた状態でボルトにより固定される。キャリブレーション用撮像装置528は取付板572の長手方向の中央部に固定され、ノズル収容装置530はキャリブレーション用撮像装置528の取付板572の長手方向の一方の側に、その平面視において互いに直交する2方向の寸法のうち、短い方が取付板572の幅方向と平行となる姿勢で配設され、部品収容装置532は、その平面視において互いに直交する2方向の寸法のうち、長い方が取付板の幅方向と平行となる姿勢で配設される。
取付板572も取付板570と同様に、基台部22に、長手方向がX軸方向に平行となり、幅方向がY軸方向に平行となる姿勢で着脱可能に取り付けられる。それにより、キャリブレーション用撮像装置528,ノズル収容装置530および部品収容装置532はX軸方向に平行な方向に並び、ノズル収容装置530は、平面視において互いに直交する2方向のうち、短い方の寸法がY軸方向に平行となる姿勢で配設され、ノズル収容装置530および部品収容装置532はそれぞれ、Y軸方向において、キャリブレーション用撮像装置528とほぼ同じ範囲に配設され、それらの配設に要する所要スペースのY軸方向の寸法は、部品撮像装置520等の配設時より小さくて済む。部品撮像装置520の有無と、ノズル収容装置522,530の配設姿勢の違い(平面視において互いに直交する方向の第一第二寸法のうち、長い方の第一寸法の配設方向の違い)と、部品収容装置524,532の寸法の違いとによって、それらの配設に要する所要スペースのY軸方向の寸法が2種類に変えられるのであり、その寸法の差が前記Y軸スライド100の移動限度を規定する2種類のストッパ122,124の移動限度規定位置間の距離Lとされるとともに、フィーダ取付台290のアーム292に対する2つの取付位置の各位置間の距離等は、すべてこのY軸方向の寸法差に合わせて設定され、図6に示すように、部品供給装置18が上記寸法差に等しい距離(図6ではLで表されている)の差を有する後退位置と前進位置とにそれぞれ位置する状態に対応するようにされている。
取付板570,572は基台部22に取付装置590によって取り付けられ、作業者が取付装置590を操作することにより、工具を使用することなく簡単に取付け,取外しされ、部品撮像装置520等とキャリブレーション用撮像装置528等とを交換することができるようにされている。取付装置590は、図28に示すように、モジュール本体12の基台部22の案内レール36と部品供給装置18との間の部分に、取付板570に相当する長方形(図28に二点鎖線で示される)の対角線方向に隔たった2箇所にそれぞれ設けられて係合部を構成する係合部材592と、図29(a)に示すように、取付板570の対角線方向に隔たった2箇所にそれぞれ設けられた係合具593とを含む。係合部材592は、図30および図31に示すように、金属製の板材が曲げられて成り、基台部22から直角に立ち上がらされた後、基台部22に平行に延び出させられ、その延び出し端部が基台部22側に屈曲させられて係合部598を形成する。基台部22にはまた、図28に示すように、別の対角線上に隔たった2箇所にそれぞれ、位置決め突部たる位置決めピン594,596が突設されている。
係合具593は、図30および図31に示すように、取付板570上に固定的に設けられた支持台614に、取付板570の板面に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられた操作部材たる操作レバー616と、操作レバー616により、操作レバー616の回動軸線と平行な軸線まわりに回動可能に保持されたリング状のフック618とを含む。取付板570には、図29(a)に示すように、2つの係合具593にそれぞれ対応する部分に開口619が形成されており、支持台614は、その一端部が開口619内へ突出するように設けられるとともに、その突出端の幅方向の中央部に支持部としてのヨーク部620が設けられている。ヨーク部620の幅は開口619の幅より小さく、その1対の支持壁部622にそれぞれ、取付板570に対して直角な方向に延びる長穴624が形成されている。
操作レバー616は、その長手方向の一端部に取手628が設けられている。操作レバー616の他端部は、取付板570側へ屈曲させられてカム部630が形成され、このカム部630の基端部には、操作レバー616の回動軸線に平行な方向に隔たった両側面からそれぞれ、軸部632が突出させられるとともに、それぞれ上記長穴624に、長穴624の長手方向に移動可能かつ回動可能に嵌合されている。
フック618はばね線材により作られ、1対のアーム部638と、それらアーム部638の各一端部をつなぐ係合部640と、各アーム部638の他端部に、アーム部638に直角に、かつ互いに接近する向きに設けられた軸部642とを含む形状とされ、2つの軸部642がそれぞれ、上記2つの軸部632に回動可能に嵌合されて、フック618が操作レバー616により保持されている。1対のアーム部638はそれぞれ、図30に示すように、ほぼくの字形に湾曲させられている。また、係合部640は、その中央部が軸部632側およびアーム部638から離れる側へ屈曲させられて引掛け部644が形成されている。上記アーム部638のくの字形の湾曲の伸びと、係合部640の曲げと捩じりとを主体とするフック618の弾性変形によって、軸部642と引掛け部644とを互いにに接近させる向きの弾性力が生じさせられる。
取付板570は、部品撮像装置520,ノズル収容装置522および部品収容装置524が取り付けられた状態で基台部22に着脱される。取付板570にはまた、図29(a)に示すように、1対の係合具593が位置する対角線方向とは別の対角線上に隔たった2箇所にそれぞれ、位置決め凹部たる位置決め穴648,650が形成され、位置決め穴648は正円、位置決め穴650は長穴とされている。
取付板570を基台部22に取り付ける場合には、位置決め穴648,650を位置決めピン594,596に嵌合させ、取付板570をX軸方向およびY軸方向に位置決めされた状態で基台部22上に乗せる。この状態では、図30および図31に示すように、取付板570の2つの開口619内にそれぞれ、係合部材592が位置する状態となる。
係合具593は、取付板570が基台部22に載せられる際に、図30に二点鎖線で示すように、操作レバー616が非係合位置へ操作され、カム部630が操作レバー616の回動軸線を取手628側へ越え、フック618が下がった状態とされており、取付板570を基台部22に位置決めして載せた後、フック618の引掛け部644を係合部材592の係合部598に引っ掛けることができる。そして、その状態で操作レバー616を図30において時計方向に回す。この際、カム部630のカム作用によって軸部632が長穴624内を上方へ移動させられ、フック618の1対のアーム部638が伸長させられるとともに、係合部640に曲げと捩じりとが複合した弾性変形が生じ、操作レバー616のカム部630が操作レバー616の回動軸線を取手628側とは反対側へ超えることを許容する。カム部630がこの回動軸線を越えた後、操作レバー616の取手628側の端部がちょうど支持台614に当接した状態となる。この状態では、操作レバー616の長手方向の両端部がそれぞれ、アーム部638と係合部640との弾性復元力により支持台614に押し付けられて安定状態となるとともに、フック618が係合部材592により下方へ引っ張られ、取付板570が基台部22に引き付けられて固定される。
取付板570を基台部22から外す場合には、操作レバー616を図30において反時計方向へ回動させ、カム部630が操作レバー616の回動軸線を取手628側へ越えた状態とする。それにより、軸部632が長穴624内を下方へ移動し、フック618が下がって係合部材632との係合が解除可能となり、取付板570の基台部22への固定が解除され、基台部22から外すことができる。
取付板572は、キャリブレーション用撮像装置528が基台部22に取り付けられる際の周辺部材の都合により、取付板570よりやや小さいが、大きさはほぼ同じにされ、図29(b)に示すように、取付板570と同様に2つの係合具593,開口619,位置決め穴648,650が設けられ、2つの係合部材592および位置決めピン594,596を取付板570と共用して、基台部22に位置決めされて固定されるようにされている。したがって、取付板570には、図29(a)に一点鎖線で示される領域に部品撮像装置520等をそれぞれ位置決めする位置決めピンおよび固定するための雌ねじ穴(図示省略)が2つずつ設けられ、取付板570の全体を使って部品撮像装置520等が位置決めされ、固定されるが、取付板572は、キャリブレーション用撮像装置528,ノズル収容装置530および部品収容装置532の取付けには大きく、図29(b)に二点鎖線で示すように、その一部であって、基台部22に取り付けられた状態において案内レール36側となる部分に位置決めピンおよび雌ねじ穴(図示省略)が設けられ、キャリブレーション用撮像装置528等がそれぞれ位置決めされて固定されるようにされている。このように取付板570,572はいずれも、装置が取り付けられた状態で基台部22に取付け,取外しされ、作業者が係合具593を操作することにより容易に基台部22に取付け,取外しすることができ、基板搬送保持装置14と部品供給装置18との間に配設する装置の取付け,取り外しや交換を容易に行うことができる。
本モジュール本体12は、基台部22の基板搬送保持装置14と部品供給装置18との間に、部品装着ヘッド90cと共に移動させられる部品撮像装置204とは別の部品撮像装置520が取り付けられた取付板570と、部品撮像装置204等の代わりにキャリブレーション用撮装置528等が取り付けられた取付板572とを選択的に取り付けることができる部分を有するため、部品撮像装置520を保持する状態と、部品撮像装置520を保持せず、部品撮像装置520より小さい別の撮像装置であるキャリブレーション用撮像装置528を保持する状態とを取ることができ、取付板570,572の選択的な取付けにより、部品撮像装置520を保持しない状態では保持する状態より部品供給装置18を固定レールである案内レール36に近い位置に保持可能である。また、取付板570,572の取付けに2つの係合部材592および位置決めピン594,596が共用されるようにされ、部品撮像装置520等の交換を安価に実現することができる。取付板570,572に位置決め突部を設け、基台部22に位置決め凹部を設けてもよい。
複数の装着モジュール10の各制御装置20(図2参照)はコンピュータを主体として構成され、センサ140等の検出信号が入力され、リニアモータ102を始めとする各種装置を制御する。また、図2に示すように、制御装置20により表示装置660が制御される。表示装置660は表示画面を備え、文字,図形等の表示により作業者に各種情報が報知される。音声や光の点灯,点滅等により報知が行われるようにしてもよい。さらに、コンピュータには操作装置ないし入力装置662が接続され、前記フィーダ取付台290を保持台350に固定する固定装置386の作動を作業者が指示するようにされている。
以上のように構成された電子回路部品装着システムにおいては、複数の装着モジュール10の各々において、回路基板52に装着される電子回路部品の種類に応じて使用される部品装着ヘッド90の種類が決められ、それに応じて、基板搬送保持装置14と部品供給装置18との間に配設される装置が決まり、基板搬送保持装置14と部品供給装置18との間隔が決まる。それにより、フィーダ取付台290のアーム292に対する取付位置,キャリヤテープ236の排出に使用されるダクトの種類,部品供給装置18を覆うカバーの種類,Y軸スライド100の移動限度を規定するストッパの種類が決まる。
例えば、部品装着ヘッド90aが電子回路部品の装着に使用される場合、部品撮像装置520が基板搬送保持装置14と部品供給装置18との間に配設されて、吸着ノズル184aに保持された電子回路部品を撮像する。そのため、基板搬送保持装置14と部品供給装置18とのY軸方向における間隔を部品撮像装置520を配設することができる間隔とすることが必要であり、フィーダ取付台290がアーム292に対して後退位置に取り付けられ、ダクト502a,カバー450,ストッパ122が使用される。
この場合、モジュール本体12にフィーダ保持部材232等が取り付けられていないとすれば、作業者は、まず、部品撮像装置520,ノズル収容装置522および部品収容装置524が取り付けられた取付板570を基台部22に取り付ける。次いで、ダクト502aをモジュール本体12に取り付けた後、保持台350を後退位置に位置させて基台部22に固定する。また、カバー450をモジュール本体12に取り付ける。そして、フィーダ取付台290を1対のアーム292に対して後退位置に位置する状態に取り付け、保持台350に載せ、固定装置386により保持台350に固定した後、フィーダ230をフィーダ取付台290に搭載する。さらに、ストッパ122をコラム部26に取り付ける。
また、部品装着ヘッド90cが電子回路部品の装着に使用される場合、部品撮像装置204がヘッド本体192cに取り付けられているため、基板搬送保持装置14と部品供給装置18との間に部品撮像装置520は配設されず、キャリブレーション用撮像装置528が配設され、基板搬送保持装置14と部品供給装置18とのY軸方向における間隔は部品撮像装置520が配設される場合より狭くてよい。そのため、フィーダ取付台290がアーム292に対して前進位置に取り付けられ、ダクト502b,カバー452,ストッパ124が使用される。
この場合、モジュール本体12にフィーダ保持部材232等が取り付けられていないとすれば、作業者は、まず、キャリブレーション用撮像装置528,ノズル収容装置530および部品収容装置532が取り付けられた取付板572を基台部22に取り付ける。次いで、ダクト502bをモジュール本体12に取り付けた後、保持台350を前進位置に位置させて基台部22に固定する。また、カバー452をモジュール本体12に取り付ける。そして、フィーダ取付台290を1対のアーム292に対して前進位置に取り付け、保持台350に載せ、固定装置386により保持台350に固定した後、フィーダ230をフィーダ取付台290に搭載する。さらに、ストッパ124をコラム部26に取り付ける。また、後退防止装置390の下側のレバー394に当接部材430が取り付けられていれば、レバー394から外す。
装着モジュール10における回路基板52への電子回路部品の装着は、同じ種類の部品装着ヘッド90のみを使用して行われることもあり、回路基板52の種類に応じて変更され、部品装着ヘッド90cとそれ以外の部品装着ヘッド90とが交替で使用されることもあり、後者の場合、部品装着ヘッド90の種類の変更に応じて、基板搬送保持装置14と部品供給装置18との間隔が変更され、それらの間に配設される装置が交換される。この場合、現にモジュール本体12に取り付けられているフィーダ保持部材232等を取り外し、次に使用されるフィーダ保持部材232等をモジュール本体12に取り付ける。例えば、部品装着ヘッド90aが部品装着ヘッド90cに変えられるのであれば、フィーダ保持部材232,カバー450,ダクト502aおよびストッパ122をモジュール本体12から外し、取付板570を基台部22から外して部品撮像装置520等を外す。保持台350は基台部22に取り付けたままであり、保持台350に対する固定を解除して前進位置へ移動させ、基台部22に固定する。そして、キャリブレーション用撮像装置528等のモジュール本体12への取付けを行う。
ストッパ122,124およびカバー450,452については、いずれがモジュール本体12に取り付けられたかがそれぞれ、ストッパ装置状態検出装置138およびカバー検出装置474により検出される。制御装置20のコンピュータでは、検出装置138,474の各検出信号に基づいて、現にモジュール本体12に取り付けられているストッパおよびカバーの種類が取得される。それにより、例えば、モジュール本体12に取り付けられるべきストッパおよびカバーが取り付けられているか否か(基板搬送保持装置14と部品供給装置18とのY軸方向における間隔に応じた種類のストッパおよびカバーが取り付けられているか否か)の判定が行われ、間違った種類のストッパあるいはカバーが取り付けられていれば、その旨を表示装置660に表示し、警告を発する。
取り付けられたストッパあるいはカバーの種類が間違っているか否かは、例えば、装着モジュール10において電子回路部品の装着プログラムとカバーの種類との少なくとも一方とストッパの種類との不一致に基づいて判定される。例えば、ストッパとカバーとの種類が不一致であれば、いずれかが間違って取り付けられていることがわかり、実際に取り付けられているストッパおよびカバーの種類を表示装置660に表示して警告する。また、装着プログラムにおいてY軸スライド100の部品供給装置18側への移動限度が規定されているのであれば、その移動限度とストッパの種類とが比較され、ストッパにより規定される移動限度が装着プログラムにおいて規定されている移動限度より基板搬送保持装置14側であれば、ストッパの種類が間違っていることがわかる。装着プログラムにおいて移動限度が規定されていないのであれば、そのプログラム中において規定されているY軸スライド100の最も部品供給装置18側への移動位置と比較されればよい。
このように本装着モジュール10では、電子回路部品の回路基板への装着に使用される部品装着ヘッド90の種類に応じて基板搬送保持装置14と部品供給装置18とのY軸方向における間隔が変更され、部品装着ヘッド90cの使用時には、その間隔が短くされるため、部品装着ヘッド90cの移動距離が短くて済み、装着能率が向上し、スループットが7%向上することが確認されている。装着モジュール10においては、回路基板52の搬送に基板コンベヤ30のみが使用されることもあり、基板コンベヤ30,32が使用されることもあるが、いずれにしても部品供給装置18がモジュール本体12に対して前進位置に位置させられ、Y軸方向における基板搬送保持装置14との間隔が後退位置に位置する場合より短くされれば、部品装着ヘッドの移動距離が短くて済み、装着能率の向上効果が得られる。
電子回路部品装着機において基板搬送保持装置と部品供給装置との間隔の変更は、仕様に応じて行われてもよい。この場合、電子回路部品装着機において基板搬送保持装置と部品供給装置との間に配設される装置は決まっていて、回路基板の種類に応じて変えられることはないため、その装着機本体への取付けを、頻繁には取付け,取外しを行うことがないことを前提として行うことができる。例えば、図32に示す装着モジュール698のように、モジュール本体700の基台部702の固定レールにY軸方向において隣接する部分に、1対ずつの位置決めピン704および雌ねじ穴706を設け、前記部品撮像装置520,ノズル収容装置522および部品収容装置524を取り付けるための取付部材としての取付板710(図33参照)と、前記キャリブレーション用撮像装置528,ノズル収容装置530および部品収容装置532を取り付けるための取付部材としての取付板712(図34参照)とのいずれか一方を位置決めして固定する。
取付板710には、図33に示すように、上記1対の位置決めピン704が嵌合される1対の位置決め穴714および雌ねじ穴706に螺合されるボルト(図示省略)が挿通される1対の貫通穴716およびが形成されるとともに、部品撮像装置520,ノズル収容装置522および部品収容装置524の各取付箇所にそれぞれ、1対ずつの位置決めピン718および雌ねじ穴720が設けられている。一方の位置決め穴714は長穴とされている。
取付板712は、図34に示すように、Y軸方向の寸法が取付板710より小さく、キャリブレーション用撮像装置528,ノズル収容装置530および部品収容装置532を取り付けるのに足る大きさのものとされ、取付板712と同様に1対ずつの位置決め穴724および貫通穴726が形成されるとともに、キャリブレーション用撮像装置528,ノズル収容装置530および部品収容装置532の各取付箇所にそれぞれ、1対ずつの位置決めピン728および雌ねじ穴730が設けられている。
基台部702に設けられた1対ずつの位置決めピン704および雌ねじ穴706は、図32に示すように、大きさが異なる取付板710,712のいずれも位置決めして固定することができる位置に形成されており、まず、基板搬送保持装置と部品供給装置との間に取付板が位置決めされ、ボルト(図示省略)が貫通穴を通って雌ねじ穴706に螺合され、基台部702に固定される。そして、その固定された取付板に装置が位置決めされて固定される。モジュール本体700は基台部702の部品供給装置と基板搬送保持装置との間に、大きさが異なる2種類の取付板を仕様に応じて固定することができる部分を有するため、部品撮像装置520等を保持する状態とキャリブレーション用撮像装置528等を保持する状態とを取ることができる。
このように取付板710,712をボルトによりモジュール本体700に固定する場合、雌ねじ穴を2種類の取付板の各大きさに応じた箇所にそれぞれ設け、取り付けられる取付板に応じて選択されてボルトが螺合され、取付板が固定されるようにしてもよい。位置決めピンも取付板の大きさに応じた箇所に設け、選択的に取付板を位置決めするようにしてもよい。この場合、大きい取付板には、小さい取付板を位置決めする位置決めピンとの干渉を回避する開口が設けられる。
また、取付板をボルトによって装着機本体に固定する場合、2種類の取付板を前記取付板570,572のようにほぼ同じ大きさあるいは同じ大きさのものとしてもよく、前記実施形態のように、取付装置を用いて取付板を装着機本体に取り付ける場合に、2種類の取付板を、取付板710,712のように、取付板に取り付けられる装置の寸法に応じた大きさを有するものとしてもよい。
部品装着ヘッドが取り付けられる移動部材を移動させる移動装置の第二軸スライドの部品供給装置側への移動限度を規定するストッパ装置は、第二軸スライドの移動限度を、部品供給装置の前進位置に対応する位置と、後退位置に対応する位置とにそれぞれ規定する2種類のストッパが常時、装着機本体に固定されているものとしてもよい。
例えば、図35および図36に示すストッパ装置750のストッパ752,754のうち、第二軸スライドであるY軸スライド756の移動限度を、部品供給装置の後退位置に対応する位置に規定するストッパ752は、前記ストッパ122と同様に、モジュール本体12のコラム部26に取り付けられ、Y軸スライド756に当接して、その移動限度を規定する。
また、Y軸スライド756の移動限度を、部品供給装置の前進位置に対応する位置に規定するストッパ754は、ビーム部28のストッパ752より前方であって、Y軸スライド756の移動領域より上方の位置に設けられている。Y軸スライド756の上面には、アクチュエータの一種であるエアシリンダ760により昇降させられる当接部材762が設けられている。当接部材762は退避位置である下降端位置においては、図35に実線で示すように、ストッパ754より下方に位置させられ、当接位置である上昇端位置においては、図35に二点鎖線で示すように、ストッパ754に当接する高さへ上昇させられる。
部品供給装置がモジュール本体12に対して後退位置に位置する場合には、当接部材762は退避位置に位置させられ、ストッパ754に当たらず、Y軸スライド756の移動限度がストッパ752によって規定されることを許容する。また、部品供給装置がモジュール本体12に対して前進位置に位置する場合には、当接部材762は当接位置へ上昇させられ、ストッパ754に当接してY軸スライド756の移動限度を規定する。
当接部材762の退避位置と当接位置とへの移動は、部品供給装置を覆うカバーの種類の検出に基づいて行われるようにすることができる。モジュール本体12に取り付けられたカバーが、後退位置に位置する部品供給装置を覆うカバー450であることが検出されれば、当接部材762が退避位置に位置させられ、前進位置に位置する部品供給装置を覆うカバー452であることが検出されれば、当接位置に位置させられるようにするのである。このカバー種類対応制御は、カバー検出装置の検出信号に基づいて制御装置がエアシリンダ760を制御することにより行うことができる。
なお、基板搬送保持装置と部品供給装置との間に部品撮像装置が配設される場合、それらの間に部品撮像装置を、基板搬送保持装置と部品供給装置との間に位置する作用位置とその作用位置から退避した退避位置とに移動可能に設け、部品撮像装置移動装置によって移動させるようにしてもよい。
例えば、図37に示す部品撮像装置800は、モジュール本体802の基台部804の基板搬送保持装置と部品供給装置との間の部分に設けられた凹所806に軸808により、Y軸方向(紙面に直角な方向)に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられ、エアシリンダ810により回動させられる。エアシリンダ810は、シリンダハウジング812において基台部804に軸814により、Y軸方向に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられるとともに、ピストンロッド816が部品撮像装置800に軸817により、Y軸方向に平行な軸線まわりに相対回動可能に連結されており、ピストンロッド816の伸長により、部品撮像装置800は、図37に実線で示すように、光軸が鉛直となり、基台部804より上方へ突出した作用位置へ回動させられ、収縮により、図37に二点鎖線で示すように光軸が水平となり、基台部804の上面より下方へ引っ込んだ退避位置へ回動させられる。部品撮像装置800の作用位置は、部品撮像装置800に取り付けられた当接部材としてのアジャストボルト818が、基台部804に設けられたストッパ820に当接することにより規定され、退避位置は、エアシリンダ810のピストンのストロークエンドにより決められる。アジャストボルト818は、部品撮像装置800に固定のブラケット822に螺合され、ブラケット822に対する螺合位置の調節により、作用位置が調節される。部品撮像装置800を退避位置へ退避させた状態で、基台部804にキャリブレーション用撮像装置等、別の装置を取り付ける。
部品撮像装置800と共に保持具収納装置と部品収容装置との少なくとも一方を設ける場合には、例えば、その少なくとも一方の装置を基台部804に着脱可能に取り付けるようにし、部品撮像装置800が作用位置に位置する状態で基台部804に取り付け、部品撮像装置800を退避位置へ退避させる場合には、その退避に先立って基台部804から取り外す。
部品撮像装置移動装置は直線移動、例えば、昇降により部品撮像装置を作用位置と退避位置とに移動させる装置としてもよく、直線移動と回動との組合わせにより部品撮像装置を作用位置と退避位置とに移動させる装置としてもよい。部品撮像装置移動装置は、部品撮像装置を保持して移動させられる可動部材と、可動部材を駆動する可動部材駆動装置とを含む装置としてもよい。部品撮像装置800とピストンロッド816とのそれぞれ連結される部分の少なくとも一方が可動部材を構成し、エアシリンダ810が可動部材駆動装置を構成していると考えることもできる。
また、部品撮像装置が共に移動させられる部品装着ヘッドが保持する部品保持具の数は、12個に限らず、それより多くても少なくてもよい。
また、部品撮像装置,保持具収納装置および部品収容装置の少なくとも1つの交換に応じて第二軸方向における部品搬送保持装置と部品供給装置との間隔が変更される場合、交換される装置が取り付けられる取付部材を交換前後の装置について共用の部材とし、取付部材を装着機本体から外して交換前の装置を外すとともに、取付部材に交換後の装置を取り付けて装着機本体に取り付けてもよい。
さらに、部品撮像装置,保持具収納装置および部品収容装置の少なくとも1つを装着機本体に直接取り付けるようにしてもよい。この場合、装着機本体の基板搬送保持装置と部品供給装置との間に、上記3つの装置の少なくとも1つに必要な所要スペースの第二軸方向における寸法の変化に対応する箇所に、装置を位置決めする位置決めピンおよび固定するための雌ねじ穴を設ける。
また、供給具保持部材が、少なくとも、後部と前部とを含み、それらを結合部材,締結部材ないし固定部材の一種であるボルト(小ねじを含む)によって互いに取付け,取り外し可能であって、前後方向の位置を複数に変更可能に固定する場合、後部と前部との一方に設けられて結合部を構成する雌ねじ穴や、他方に設けられて結合部を構成するボルト挿通穴あるいはボルト取付穴はそれぞれ、前部が後部に対して取り得る位置の数に応じて適宜の数、設けられればよい。
さらに、基板搬送保持装置が基板コンベヤを含む場合、基板コンベヤは1列のみ設けられてもよく、あるいは3列以上、並列に設けられてもよい。
10:装着モジュール 12:モジュール本体 14:基板搬送保持装置 16:部品装着装置 18:部品供給装置 20:制御装置 30,32:基板コンベヤ 34,35:基板保持装置 36,38,40,42:案内レール 52:回路基板 90a,90b,90c:部品装着ヘッド 92:ヘッド移動装置 100:Y軸スライド 120:ストッパ装置 138:ストッパ状態検出装置 184:吸着ノズル 192:ヘッド本体 194:回転体 204:部品撮像装置 230:フィーダ 232:フィーダ保持部材 234:テープ化部品 236:キャリヤテープ 240:フィーダ本体 286:レール 290:フィーダ取付台 292:アーム 320:案内ローラ 350:保持台 364:案内溝 390:後退防止装置 450,452:カバー 474:カバー検出装置 502a,502b:ダクト 520:部品撮像装置 522:ノズル収容装置 524:部品収容装置 528:キャリブレーション用撮像装置 530:ノズル収容装置 532:部品収容装置 570,572:取付板 592:係合部材 593:係合具 698:装着モジュール 700:モジュール本体 750:ストッパ装置 800:部品撮像装置 802:モジュール本体

Claims (10)

  1. 互いに平行な一対の案内レールを備え、それら一対の案内レールにより回路基板を案内して水平な第一軸方向に搬送するとともに、装着作業領域において固定して保持する基板搬送保持装置と、
    前記第一軸方向と交差する別の水平な方向である第二軸方向において前記基板搬送保持装置と並んで設けられ、その基板搬送保持装置に保持された回路基板に装着されるべき電子回路部品を供給する部品供給装置と、
    少なくとも1つの部品保持具を含み、その部品保持具により前記部品供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板搬送保持装置に保持された回路基板に装着する部品装着装置と、
    を含む電子回路部品装着機であって、
    前記部品供給装置が前記第二軸方向に移動可能とされ、その移動により前記一対の案内レールのうち、その部品供給装置に近い側の案内レールに対して接近・離間可能とされたことを特徴とする電子回路部品装着機。
  2. 前記基板搬送保持装置が、当該電子回路部品装着機の本体である装着機本体に固定の固定レールと装着機本体に対して前記第二軸方向に移動可能な可動レールとを備え、可動レールの固定レールに対する相対移動により両レール間の幅である搬送幅が変更可能であり、
    前記部品供給装置が、前記固定レールに対して前記可動レールとは反対側においてその固定レールに沿って設けられた請求項1に記載の電子回路部品装着機。
  3. 前記部品供給装置が、
    複数の電子回路部品を収容する部品供給具と、
    その部品供給具を着脱可能に保持して前記装着機本体に支持される供給具保持部材と
    を含み、その供給具保持部材の、少なくとも前記部品供給具を保持する部分が前記装着機本体に対して、前記固定レールに近い前進位置と、前記固定レールから離れた後退位置との少なくとも2つの位置を取り得るように構成された請求項2に記載の電子回路部品装着機。
  4. 前記供給具保持部材が前記装着機本体に着脱可能に保持された請求項3に記載の電子回路部品装着機。
  5. 前記部品供給装置が、前記部品供給具として、それぞれ複数の電子回路部品を収容し、予め定められた部品供給部へ順次送る複数の部品フィーダを含み、前記供給具保持部材がそれら複数の部品フィーダを前記第一軸方向に並べて保持するものである請求項3または4に記載の電子回路部品装着機。
  6. 当該電子回路部品装着機が、前記部品供給装置が前記固定レールに接近した状態とその固定レールから離間した状態との両方においてその部品供給装置を覆うカバー装置を含む請求項2ないし5のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
  7. 前記カバー装置が、
    前記装着機本体に取り付けられ、前記部品供給装置が前記固定レールから離間した後退位置にある状態において、その部品供給装置を覆う第一カバーと、
    前記装着機本体に取り付けられ、前記部品供給装置が前記固定レールに接近した前進位置にある状態において、その電子回路部品供給装置を覆う第二カバーと
    を含む請求項6に記載の電子回路部品装着機。
  8. 前記第一カバーが取り付けられた状態と前記第二カバーが取り付けられた状態とで異なる電気信号を発生するカバー検出装置を含む請求項7に記載の電子回路部品装着機。
  9. 前記部品装着装置が、
    少なくとも1つの前記部品保持具を備え、前記部品供給装置から電子回路部品を受け取って、前記基板搬送保持装置に保持された回路基板に装着する部品装着ヘッドと、
    その部品装着ヘッドが取り付けられる移動部材と、
    前記移動部材を前記第一軸方向と前記第二軸方向とに平行で、前記部品供給装置と前記基板搬送保持装置とに跨った移動平面内において任意の位置へ移動させる移動装置と
    を含み、その移動装置が、当該電子回路部品装着機の本体である装着機本体に対して前記第二軸方向に移動する第二軸スライドを含む一方、前記装着機本体に、その第二軸スライドに当接することによりその第二軸スライドの前記部品供給装置側への移動限度を規定するとともに、その移動限度を前記部品供給装置が前記固定レールに近い前進位置と前記固定レールから離れた後退位置とのいずれにあるかに応じて変更可能なストッパ装置が設けられた請求項1ないし8のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
  10. 前記ストッパ装置が、前記第二軸スライドの前記移動限度を、前記部品供給装置が前記前進位置と前記後退位置とのいずれにあるかに応じたいずれの移動限度に規定しているかにより、互いに異なる電気信号を発生するストッパ装置状態検出装置を含む請求項9に記載の電子回路部品装着機。
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