JP4500604B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の運転条件に応じてパワーステアリング出力部に導かれる作動油の流量QPを調節するフローコントロールバルブを備えたパワーステアリング装置の改良に関するものである。
従来、この種のパワーステアリング装置の一例として、特許文献1に開示されたものは、エンジンによって駆動され作動油を吐出するポンプと、このポンプからパワーステアリング出力部に導かれる作動油の流量QPを調節するフローコントロールバルブとを備える。
フローコントロールバルブは、コントローラによって制御される電磁弁と、電磁弁の作動に応動して作動油の一部をタンク側に戻すスプールとを備え、このスプールを介してパワーステアリング出力部に供給される作動油の流量QPを調節する。コントローラがパワーステアリング出力部に供給される流量QPを要求流量QMに近づけるように調節することにより、無駄な作動油をパワーステアリング出力部に供給することが抑えられ、ポンプの駆動損失を低減するようになっている。
コントローラは、舵角センサからの舵角θの信号と車速センサからの車速vの信号とを入力し、舵角θを微分して舵角速度ωを算出し、舵角θと舵角速度ωと車速vに基づいて要求流量QMを推定し、フローコントロールバルブの作動を制御する。
コントローラは操舵トルクの検出値を用いることなく要求流量QMを推定する構成のため、操舵トルクを直接検出するトルクセンサが不要であり、制御システムのコストダウンがはかれる。
特開2001−163233号公報 特開2001−260917号公報
このような従来のパワーステアリング装置にあっては、舵角θを基に算出される舵角速度ωを制御するための演算に使用する構成としているため、舵角センサが検出する舵角分解能に起因して舵角速度ωの信号波形にリップルが生じる。ハンドルがゆっくり操舵される状況では、このリップルによる出力変動が大きくなり、このリップルに起因する操舵アシスト力の変動が運転者に違和感を与える可能性があった。
この対策として、舵角速度ωの信号波形をローパスフィルタを経て導き、信号波形に含まれるリップルによる高周波数成分をカットして出力することが考えられる。
しかし、ローパスフィルタにて舵角速度ωの信号波形に生じる高周波数成分をカットして出力すると、ハンドルが速く操作される高速転舵時に制御応答性が不足するという問題点が生じた。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、舵角センサの舵角分解能を高めることなく、ハンドルがゆっくり操舵される状況にてリップル感を解消することと、ハンドルが速く操舵される状況にて制御応答性すなわち転舵追従性を高めることとを両立できるパワーステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンによって駆動されるポンプからパワーステアリング出力部に導かれる作動油の流量QPを調節するフローコントロールバルブと、車両に搭載される舵角センサによって検出される操舵角θに応じて流量QPを制御するコントローラとを備える車両のパワーステアリング装置に適用する。
そして、コントローラは、舵角θを基に舵角速度ω1を算出する舵角速度算出手段と、舵角速度ω1を入力しカットオフ周波数fcより高い周波数成分をカットした信号を舵角速度ω2として出力するローパスフィルタと、高速転舵時を検出する高速転舵時検出手段と、この高速転舵時にローパスフィルタのカットオフ周波数fcを高く変更するカットオフ周波数変更手段と、舵角θと舵角速度ω2の少なくとも一つに応じて流量QPを制御する流量制御手段とを備え、高速転舵時検出手段は舵角速度ω1がしきい値ω3より高い場合に高速転舵時と判定する構成とし、舵角センサが舵角θを検出する舵角分解能をXとし、舵角速度ω1の演算周期をYとすると、しきい値ω3をX/Yより大きい値に設定し、カットオフ周波数変更手段は、舵角速度ω1がしきい値ω3より高い高速転舵時に舵角速度ω1の信号をローパスフィルタを経ずに導く状態に切り換える構成としたことを特徴とするものとした。
本発明によると、流量制御手段は舵角θと舵角速度ω2の少なくとも一つに応じてフローコントロールバルブの作動を制御し、パワーステアリング出力部に導かれる作動油の流量QPを調節する。これにより、適度な操舵アシスト力が得られるとともに、ポンプの駆動損失を低く抑えられる。
舵角速度ω1がしきい値ω3以下の低中速転舵時に、このカットオフ周波数fcを低くすることにより、舵角速度ω1の信号に含まれる高周波数成分がカットされ、舵角速度ω2を舵角速度ω1のリップルを解消した信号出力となる。これにより、舵角分解能に起因した信号波形のリップルによって操舵アシスト力が変動することが抑えられ、運転者にリップル感を与えることを回避できる。
一方、高速転舵時に、ローパスフィルタのカットオフ周波数fcを高く変更することにより、舵角速度ω2の信号の応答性が高められ、ハンドルが速く操舵される状況にて操舵アシスト力が速やかに立ち上がり、操舵アシスト力が十分に確保される。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、パワーステアリング装置は、車両に搭載されるエンジン14によって駆動されるポンプ1と、このポンプ1から吐出される作動油をタンクT側に還流しパワーステアリング出力部8に導かれる作動油の流量QPを調節するフローコントロールバルブ9とを備える。
パワーステアリング出力部8は、図示しないハンドルの操舵角及び操舵トルクに応じて作動油の流路方向及び圧力を制御するステアリングバルブ15と、このステアリングバルブ15を介して制御された作動油圧力により操舵力を付与するパワーシリンダ16等によって構成される。ポンプ1から吐出される作動油は、ハンドル(ステアリングホイール)の操作によって切換わるステアリングバルブ15を介して導かれ、操舵に対応するいずれか一方のパワーシリンダ室に流入し、パワーシリンダ16に接続されたステアリングリンクに操舵アシスト力が付与される。
このフローコントロールバルブ9は、ポンプ1から吐出される作動油を並列に分岐してパワーステアリング出力部8へと導く第一、第二供給通路5,6を備え、この第一供給通路5に電磁弁60が介装され、この第二供給通路6に回転数感応弁3が介装される。
フローコントロールバルブ9は、この電磁弁60及び回転数感応弁3の前後差圧に応じて供給通路2の作動油をポンプ吸込み側に戻す流量調整弁4と、電磁弁60及び回転数感応弁3より下流側に連通するリリーフバルブ7とを備える。
フローコントロールバルブ9は、そのケーシングとしてバルブボディ21とキャップ31とを備える。このバルブボディ21には流量調整弁4を構成するスプール11が摺動可能に挿入されるスプール孔26、ポンプ1の吐出側に連通するポンプポート22、ポンプ吸込み側に連通する戻りポート23、第一供給通路5を構成するバイパスポート24,25等が形成される。このキャップ31には、回転数感応弁3を構成する供給ポート34、第二供給通路6を構成する下流側室32、第一供給通路5を構成するバイパスポート33等が形成される。
流量調整弁4は、スプール11の外周にスプール孔26に摺接するランド部10が形成され、スプール11がスプリング13に抗して図面左方向に移動するとランド部10の先端が戻りポート23に面してポンプポート22と戻りポート23を連通し、スプール11の摺動位置に応じてポンプポート22から戻りポート23へと戻される作動油の流量を調節するようになっている。スプール11の一端には上流側パイロット圧室20が画成され、この上流側パイロット圧室20は電磁弁60及び回転数感応弁3の上流側に連通している。スプール11の他端にはスプリング13が介装された下流側パイロット圧室27が画成され、この下流側パイロット圧室27は通孔28を介して電磁弁60及び回転数感応弁3の下流側に連通している。こうして流量調整弁4は、スプール11の両端に電磁弁60及び回転数感応弁3の前後差圧が導かれ、スプール11は電磁弁60及び回転数感応弁3の前後差圧とスプリング13のバネ力が釣り合う位置へと移動する。
回転数感応弁3は第二供給通路6の途中に介装される供給ポート34と、この供給ポート34の開口面積を変えるテーパロッド12とを備え、このテーパロッド12はスプール11の一端から突出し、テーパロッド12がスプール11とともに移動するのに伴って所定のストローク域にて供給ポート34の開口面積が次第に減少する。こうして流量調整弁4と回転数感応弁3は連携し、流量調整弁4の開度が増えるのにしたがって回転数感応弁3の開度が減るようになっている。
ポンプ1の停止時に、フローコントロールバルブ9はスプリング13の付勢力によってスプール11がキャップ31の端面38に着座する。これにより、スプール11のランド部10によって戻りポート23が閉塞され、流量調整弁4が全閉するとともに、スプール11がキャップ31の端面38に着座して供給ポート34が閉塞され、回転数感応弁3が全閉する。
電磁弁60は、バルブボディ21に挿入して取り付けられる円筒状のハウジング61と、このハウジング61側のシャフト穴59に摺動可能に挿入されるシャフト62を備える。ハウジング61にはポンプ1の吐出側に連通する上流室64と、シャフト62との間で可変絞り部を画成するバルブ穴66と、パワーステアリング出力部8に連通する下流室67が形成される。ポンプ1から吐出される作動油は、上流室64、バルブ穴66、下流室67を通ってパワーステアリング出力部8へと流れる。シャフト62はコイル69に生じる電磁力によりスプリング68に抗して開弁方向(図1において上方向)に駆動される。
円柱状のシャフト62はその先端に円錐状の弁体部63が形成され、この弁体部63がバルブ穴66に挿入され、両者の間に可変オリフィス52がシャフト62の弁体部63とバルブ穴66の間に画成される環状の間隙として形成される。可変オリフィス52は、コイル69が非励磁状態のときにその開度が最少になり、励磁電流が大きくなるのにしたがってシャフト2が図1において上方向に変位して、可変オリフィス52の開口面積が次第に大きくなる。
電磁弁60はコア77がハウジング61の段部78に着座した状態で、弁体部63がバルブ穴66からわずかに離れて第一供給通路5を全閉しない構造とする。これにより、可変オリフィス52は供給通路2に対して回転数感応弁3の上流側と下流側に接続し、スプール11がバルブボディ21やキャップ31に固着するバルブスティックが起きた場合にも、可変オリフィス52を流れる作動油が回転数感応弁3を迂回してパワーステアリング出力部8に供給される。この結果、パワーステアリング出力部8に操舵アシスト力が得られるとともに、ポンプ1の負荷が過大になることを回避し、フェイルセーフ機能を果たすことができる。
エンジン14によってポンプ1が駆動され、ポンプポート22に加圧作動油が供給されると、作動油が流れる電磁弁60側のバルブ穴66及び回転数感応弁3に圧力損失が生じ、両パイロット圧室20,27に導かれる圧力差に応じてスプール11がスプリング13に抗して移動し、そのバランス位置にてポンプポート22と戻しポート23との開度が決まり、戻りポート23に還流される作動油の流量とパワーステアリング出力部8に供給される作動油の流量QPが調節される。
以下、回転数感応弁3がポンプ1の回転数に応じてフローコントロールバルブ9の流量QPを調節する動作について説明する。
ポンプ1が低速域で回転している状態では、流量調整弁4及び回転数感応弁3が閉弁しており、ポンプ1の回転数に比例した流量QPの作動油が電磁弁60側のバルブ穴66を通ってパワーステアリング出力部8に供給される。
ポンプ1の回転数が中速域に達すると、流量調整弁4が開弁し、上流側パイロット圧室20に流入する作動油の一部がポンプ1の回転数増大に応じて戻りポート23に還流されるため、電磁弁60側のバルブ穴66と回転数感応弁3を介してパワーステアリング出力部8に供給される作動油の流量QPは略一定に保たれる。
さらにポンプ1の回転数が増大すると、回転数感応弁3はテーパロッド12がスプール11とともに移動して供給ポート34の開口面積が次第に減少し、パワーステアリング出力部8に供給される作動油の流量QPは次第に減少する。
このフローコントロールバルブ9の作動時、電磁弁60側のバルブ穴66を通過した作動油と、回転数感応弁3を通過した作動油が合流してパワーステアリング出力部8に供給される。
さらに、コントローラ17がコイル69の励磁電流を制御して可変オリフィス52の開口面積が変化すると、両パイロット圧室20,27に導かれる圧力差に応じてスプール11がスプリング13に抗して移動し、そのバランス位置にてポンプポート22と戻しポート23との開度が決まり、パワーステアリング出力部8に供給される作動油の流量QPが調節される。
こうしてフローコントロールバルブ9は、電磁弁60すなわち可変オリフィス52の開度と回転数感応弁3の開度に応じてスプール11を移動し、ポンプ1から吐出される作動油の一部を戻りポート23からタンクTに還流する。この作動油を戻しポート23からタンクTまたはポンプ1の吸い込み側に還流する流路は、バルブボディ21内に設けられるため、その圧力損失が小さく、ポンプ1側の駆動損失を低く抑えられ、エンジン14の燃料消費量の低減化がはかれる。
コントローラ17は、舵角センサ18からの舵角θの信号と車速センサ19からの車速vの信号とを入力し、舵角θを微分して舵角速度ω1を算出し、舵角速度ω1をローパスフィルタに入力し、このローパスフィルタからカットオフ周波数fcより高い周波数成分をカットした舵角速度ω2の信号を出力し、舵角θと舵角速度ω2と車速vに基づいて要求流量QMを推定し、電磁弁60を駆動してフローコントロールバルブ9の作動を制御する。
図2に示すように、コントローラ17は、舵角センサ18からの舵角θの信号を入力し、舵角θを微分して舵角速度ω1を算出する舵角速度算出手段81と、舵角速度ω1を入力しカットオフ周波数fcより高い周波数成分をカットした信号を舵角速度ω2として出力するローパスフィルタ82と、舵角θを基に要求流量QMを求める舵角補正テーブル83と、舵角速度ω2を基に要求流量QMを求める舵角速度補正テーブル84と、この各テーブル83、84を基に求められた要求流量QMを比較して大きい方の値を基にコイル69の励磁電流を制御する比較手段85とを備え、電磁弁60を駆動してフローコントロールバルブ9の作動を制御する。
なお、舵角補正テーブル83と、舵角速度ω2を基に要求流量QMを求める舵角速度補正テーブル84と比較手段85によって、舵角θと舵角速度ω2の少なくとも一つに応じて流量QPを制御する流量制御手段80を構成している。
舵角θを微分して算出される舵角速度ω1は、舵角θが舵角センサ18の舵角分解能を超える毎にその信号波形が瞬間的に高くなるリップルが生じる。例えば舵角センサが舵角θを検出する舵角分解能が1.5degであり、舵角速度ω1の演算周期が10msである場合、舵角速度ω1が150deg/sとして算出される可能性がある。例えば舵角センサが舵角θを検出する舵角分解能が2.5degであり、舵角速度ω1の演算周期が10msである場合、舵角速度ω1が250deg/sとして算出される可能性がある。
こうして舵角速度ω1の信号波形に生じるリップルは、ハンドルがゆっくり操舵される状況で大きくなるため、これに起因した操舵アシスト力の変動が運転者に違和感を与える可能性がある。
これに対処して設けられるローパスフィルタ82は、舵角速度ω1を入力しカットオフ周波数fcより高い周波数成分をカットした信号を舵角速度ω2として出力する。このカットオフ周波数fcを例えば1Hzとすることにより、舵角速度ω1の信号に含まれる1Hzより高い周波数成分がカットされ、舵角速度ω2を舵角速度ω1のリップルを解消した信号出力とすることができる。
しかし、ローパスフィルタ82のカットオフ周波数fcを1Hzとすると、舵角速度ω1の信号に含まれる1Hzより高い周波数成分がカットして出力されるため、ハンドルが速く操舵される状況においては、ハンドル操作に対する舵角速度ω2の信号の応答性が悪化し、操舵アシスト力の立ち上がりが遅れる。
本発明はこれに対処して、舵角速度ω1がしきい値ω3より高い高速転舵時を検出する高速転舵時検出手段86と、この高速転舵時に前記ローパスフィルタ82のカットオフ周波数fcを高く変更するカットオフ周波数変更手段87とを備える。
高速転舵時検出手段86は例えば舵角速度ω1としきい値ω3とを比較し、舵角速度ω1がしきい値ω3以下の運転時を低速転舵時と判定し、舵角速度ω1がしきい値ω3より高い運転時を高速転舵時と判定する。
舵角センサ18が舵角θを検出する舵角分解能をX(deg)とし、舵角速度ω1の演算周期をY(s)とすると、しきい値ω3をX/Y(deg/s)より大きい値に設定する。
舵角分解能が1.5degまたは2.5degであり、舵角速度ω1の演算周期が10msである場合、X/Yが150deg/sまたは250deg/sとなる。これに対応して、本実施の形態では、しきい値ω3を例えば300deg/sに設定する。
このようにしきい値ω3がこれらX/Yの値より大きな値に設定されることにより、ハンドルがゆっくり操舵される状況にて、舵角分解能に起因して変動する舵角速度ω1がしきい値ω3より高くなることがなく、この低速転舵時を高速転舵時と誤って判定することが回避され、ローパスフィルタ82のカットオフ周波数fcが1Hzに維持される。
本実施の形態では、カットオフ周波数変更手段87は、舵角速度ω1がしきい値ω3以下の低中速転舵時に舵角速度ω1の信号を例えばカットオフ周波数fcを1Hzとしたローパスフィルタ82を経て導く状態にし、舵角速度ω1がしきい値ω3より高い高速転舵時に舵角速度ω1の信号をローパスフィルタ82を経ずに導く状態に切り換える構成とする。
換言すると、カットオフ周波数変更手段87は、舵角速度ω1がしきい値ω3以下の低中速転舵時に、ローパスフィルタ82のカットオフ周波数fcを例えば1Hzにする一方、舵角速度ω1がしきい値ω3より高い高速転舵時にカットオフ周波数fcを無限大にし、舵角速度ω1の信号がそのまま舵角速度ω2として出力されるように切り換える構成としている。
コントローラ17は以上のように構成されて、舵角速度ω1がしきい値ω3以下の低中速転舵時に、このカットオフ周波数fcを例えば1Hzにすることにより、舵角速度ω1の信号に含まれる1Hzより高い周波数成分がカットして出力され、舵角速度ω2を舵角速度ω1のリップルを解消した信号出力とする。これにより、舵角分解能に起因した信号波形のリップルによって操舵アシスト力が変動することが抑えられ、運転者にリップルの違和感を与えることを回避できる。
一方、舵角速度ω1がしきい値ω3より高い高速転舵時に、舵角速度ω1の信号がそのまま舵角速度ω2として出力されることにより、舵角速度ω2の信号の応答性が最大限に高められ、ハンドルが速く操舵される状況にて操舵アシスト力が速やかに立ち上がり、操舵アシスト力が十分に確保される。
なお、この高速転舵時に、舵角速度ω1が高いためこれに対する舵角分解能に起因した信号波形のリップルが小さくなるため、舵角速度ω1の信号がそのまま舵角速度ω2として出力されても運転者にリップルの違和感を与える心配がない。
このようにして、舵角センサ18の舵角分解能を高めることなく、ハンドルがゆっくり操舵される状況にてリップル感を解消することと、ハンドルが速く操舵される状況にて制御応答性すなわち転舵追従性を高めることとを両立し、運転者に違和感を与えないようにすることができる。
他の実施の形態として、図3に示すように、カットオフ周波数変更手段87は、舵角速度ω1がしきい値ω3以下の低中速転舵時に舵角速度ω1の信号をカットオフ周波数fcを例えば1Hzとしたローパスフィルタ82を経て導く状態にし、舵角速度ω1がしきい値ω3より高い高速転舵時に舵角速度ω1の信号をカットオフ周波数fcを例えば9Hzとしたローパスフィルタ88を経て導く状態に切り換える構成とする。
この場合、舵角速度ω1がしきい値ω3より高い高速転舵時に、ローパスフィルタ82のカットオフ周波数fcを9Hzと高く変更することにより、舵角速度ω2の信号の応答性が高められ、ハンドルが速く操舵される状況にて操舵アシスト力が速やかに立ち上がり、操舵アシスト力が十分に確保される。そして、舵角速度ω1の信号に含まれる9Hzより高い周波数成分のノイズがカットして出力されるため、舵角速度ω2の安定性を高められる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明は車両の運転条件に応じてパワーステアリング出力部に導かれる作動油の流量QPを調節するフローコントロールバルブを備えたパワーステアリング装置に利用できる。
本発明の実施の形態を示すパワーステアリング装置のシステム図。 同じくコントローラの構成を示すブロック図。 他の実施の形態を示すコントローラの構成を示すブロック図。
符号の説明
1 ポンプ
8 パワーステアリング出力部
9 フローコントロールバルブ
14 エンジン
17 コントローラ
18 舵角センサ
80 流量制御手段
81 舵角速度算出手段
82 ローパスフィルタ
86 高速転舵時検出手段
87 カットオフ周波数変更手段

Claims (1)

  1. エンジンによって駆動されるポンプからパワーステアリング出力部に導かれる作動油の流量QPを調節するフローコントロールバルブと、
    車両に搭載される舵角センサによって検出される操舵角θに応じて流量QPを制御するコントローラとを備える車両のパワーステアリング装置において、
    前記コントローラは、舵角θを基に舵角速度ω1を算出する舵角速度算出手段と、
    舵角速度ω1を入力しカットオフ周波数fcより高い周波数成分をカットした信号を舵角速度ω2として出力するローパスフィルタと、
    高速転舵時を検出する高速転舵時検出手段と、
    この高速転舵時に前記ローパスフィルタのカットオフ周波数fcを高く変更するカットオフ周波数変更手段と、
    舵角θと舵角速度ω2の少なくとも一つに応じて流量QPを制御する流量制御手段とを備え
    前記高速転舵時検出手段は舵角速度ω1がしきい値ω3より高い場合に高速転舵時と判定する構成とし、
    前記舵角センサが前記舵角θを検出する舵角分解能をXとし、前記舵角速度ω1の演算周期をYとすると、前記しきい値ω3をX/Yより大きい値に設定し、
    前記カットオフ周波数変更手段は、前記舵角速度ω1が前記しきい値ω3より高い高速転舵時に前記舵角速度ω1の信号を前記ローパスフィルタを経ずに導く状態に切り換える構成としたことを特徴とするパワーステアリング装置。
JP2004197600A 2004-07-05 2004-07-05 パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP4500604B2 (ja)

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