JP4499722B2 - 抵抗変化材料の初期化方法、抵抗変化材料を用いた記憶素子、可変抵抗体を用いた不揮発性メモリ回路を初期化する方法 - Google Patents

抵抗変化材料の初期化方法、抵抗変化材料を用いた記憶素子、可変抵抗体を用いた不揮発性メモリ回路を初期化する方法 Download PDF

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Description

本発明は、与えられる電気的パルスの極性に応じてその抵抗値が変化する材料(抵抗変化材料)の初期化方法、抵抗変化材料を用いた記憶素子、および、与えられるパルス電圧の極性に応じてその抵抗値を増加/減少させる可変抵抗体を用いた不揮発性メモリ回路を初期化する方法に関する。
近年、電子機器におけるデジタル技術の進展に伴い、画像などのデータを保存するため、固体記憶素子に対し容量の増大およびデータの転送の高速化の要求がますます高まりつつある。こうした要求に対し、与えられる電気的パルスに応じてその抵抗値が変化する材料(例えば、Pr1-xCaxMnO3(PCMO)、LaSrMnO3(LSMO)、GdBaCoxOy(GBCO)など)を用いて固体記憶素子を構成する技術が米国特許第6,473,332号公報に開示されている。これらの材料(以下、抵抗変化材料という。)は、電気的パルスの極性に応じてその抵抗値を増大もしくは減少させ、その結果変化した抵抗値の状態を異なる数値の記憶に用いることにより、不揮発性の記憶素子として用いるものである。
上述のように抵抗変化材料は、与えられる電気的パルスの極性に応じて抵抗値が増大もしくは減少するという特性を有する。しかしながらこれらの材料に対しある特定の極性の電気的パルスを加えた時に抵抗値が特定の値だけ再現性よく増大もしくは減少するかは抵抗変化材料を形成した段階では不定である。このため、電気的パルスを加えても所望の抵抗状態に変化させることができず記憶素子として動作させることは困難である。また、抵抗変化材料を用いた記憶素子の具体的構成を提供することが必要である。
近年、電子機器におけるデジタル技術の進展に伴い、画像などのデータを保存するために、不揮発性メモリ素子の要望が大きくなってきており、さらに記憶素子の大容量化、書き込み電力の低減、書き込み/読み出し時間の高速化、長寿命化の要求がますます高まりつつある。現在、不揮発性メモリ素子としては半導体トランジスタのゲート部分に浮遊ゲートを設け、その浮遊ゲート内に電子を注入するメカニズムを用いて不揮発性を実現したフラッシュメモリが実用化され、デジタルカメラやパーソナルコンピュータの外部記憶素子として多く用いられている。
しかしながら、フラッシュメモリは書き込み電圧が高い、書き込み/消去時間が遅い、書き換え寿命が短い、大容量化(素子の微細化)が困難等の多くの課題を有している。そのため、現在これらフラッシュメモリの課題を解決すべく、強誘電体を用いた半導体メモリ(FeRAM)、TMR(トンネルMR)材料を用いた半導体メモリ(MRAM)、相変化材料を用いた半導体メモリ(OUM)等の新規な不揮発性メモリ素子の開発が盛んに行われている。しかしながらこれらのメモリ素子も、FeRAMに関しては素子の微細化が困難、MRAMに関しては書き込み電圧が高い、OUMに関しては書き換え寿命が短い等の課題を有しており、不揮発性メモリ素子に対する全ての要望を満たす記憶素子がないのが現状である。さらに、それらを克服するための新しい記録方法としてヒューストン大学からパルス電圧によりペロブスカイト構造酸化物の抵抗値を変化させる手法が開発された(米国特許第6,204,139号公報)が、メモリ素子としての安定な動作および製造歩留まりに大きな課題を有するのが現状である。
本発明による初期化方法は、与えられる電気的パルスの極性に応じてその抵抗値が増加/減少する材料(抵抗変化材料)を初期化する方法であって、前記抵抗変化材料に接続された第1および第2の電極間に、第1の電極の電位のほうが第2の電極の電位よりも高い第1の極性の電気的パルスを少なくとも1回加えることを特徴とする。
上記初期化方法において、前記抵抗変化材料の抵抗値の変化率が所定の値よりも小さくなるまで前記第1および第2の電極間に前記第1の電気的パルスを繰り返し加えることが好ましい。
また、前記抵抗変化材料の抵抗値の変化率が所定の値よりも小さくなるまで前記第1および第2の電極間に前記第1の電気的パルスを繰り返し加えた後、前記抵抗変化材料に接続された第1および第2の電極間に、第1の電極の電位のほうが第2の電極の電位よりも低い第2の極性の電気的パルスを少なくとも1回加えることが好ましい。
また、前記抵抗変化材料の抵抗値の変化率が所定の値よりも小さくなるまで前記第1および第2の電極間に前記第2の電気的パルスを繰り返し加えることが好ましい。
本発明による記憶素子は、与えられる電気的パルスの極性に応じてその抵抗値が増加/減少する材料(抵抗変化材料)を用いた記憶素子であって、第1および第2の電極が接続された抵抗変化材料と、前記第1または第2の電極に一端が接続された固定抵抗とを備え、前記第1および第2の電極間に記録のための電気的パルスが印加されることを特徴とする。
上記記憶素子において、前記第1および第2の電極のうち前記固定抵抗の一端が接続されていない方と前記固定抵抗の他端との間に所定の電圧を加えた状態における前記第1および第2の電極間の電圧に基づいて記憶情報を読み出すことが好ましい。
上記記憶素子において、前記第1および第2の電極のうち前記固定抵抗の一端が接続されていない方と前記固定抵抗の他端との間に所定の電圧を加えた状態における前記固定抵抗の両端間の電圧に基づいて記憶情報を読み出すことが好ましい。
上記記憶素子において、抵抗変化材料は、上述の初期化方法によってあらかじめ初期化されていることが好ましい。
電気的パルスにより抵抗値が変化する材料に対して、所定の極性を有する初期化のための電気パルスを少なくとも1回以上加えることにより、初期化後の抵抗変化材料に初期化の電気パルスと同じ極性のパルスを加えると抵抗を減少させ、初期化の電気パルスと反対の極性のパルスを加えると抵抗を増加させることが可能となる。この初期化を行うことにより、初期化のための電気パルスの極性と同極性もしくは反対の極性を選択して、記録のための電気パルスを加えることにより抵抗変化材料の抵抗値を所望の値に変化させることを可能とする。
抵抗変化材料を用いて素子を構成する際、該素子の該抵抗変化材料からなる抵抗部分と直列に抵抗値の変化しない固定抵抗部分が組み入れられ、記録のための電気パルスが該抵抗変化材料の両端に印加される構成であり、かつ記憶状態を読み出すための電極が該可変抵抗の両端に設けられた構成とすることにより、記憶素子として機能させることが可能となる。
また、別の構成として、素子の該抵抗変化材料からなる抵抗部分と直列に抵抗値の変化しない固定抵抗部分が組み入れられ、記録のための電気パルスが該抵抗変化材料の両端に印加される構成であり、かつ記憶状態を読み出すための電極が固定抵抗の両端に設けられた構成とすることにより、記憶素子として機能させることが可能となる。
本発明による初期化方法は、メモリ回路を初期化する方法であって、前記メモリ回路は、第1の端子と第2の端子との間に直列に接続された第1および第2の可変抵抗体を備え、前記第1の可変抵抗体は、前記第1の端子と第3の端子との間に接続され、前記第1の端子と前記第3の端子との間に印加されるパルス電圧の極性に応じてその抵抗値を増加/減少させるものであり、前記第2の可変抵抗体は、前記第3の端子と前記第2の端子との間に接続され、前記第3の端子と前記第2の端子との間に印加されるパルス電圧の極性に応じてその抵抗値を増加/減少させるものであり、前記初期化方法は、前記第1および第2の可変抵抗体が未だパルス電圧の印加を受けたことがない初期状態において、前記第1の端子と前記第3の端子との間に第1の極性の第1のパルス電圧を、前記第3の端子と前記第2の端子との間に第2の極性の第2のパルス電圧をそれぞれ少なくとも1回与えるステップ(a)と、前記ステップ(a)によるパルス電圧の印加の後に、前記第1の端子と前記第3の端子との間および前記第3の端子と前記第2の端子との間のいずれか一方にステップ(a)において与えられた極性と逆の極性の第3のパルス電圧を少なくとも1回与えるステップ(b)とを備えることを特徴とする。
上記初期化方法では、電気的パルスにより抵抗値が変化する可変抵抗体を2つ直列に接続し、これら2つの可変抵抗体に同極性あるいは逆極性のパルス電圧を印可して2つの可変抵抗体の抵抗値を減少させた後に、2つの可変抵抗体のいずれか一方に前回とは逆極性のパルス電圧を印可してこの可変抵抗体の抵抗値を増加させる。これにより、2つの可変抵抗体の抵抗値を低い値(Low)と高い値(High)の2つの状態に初期化する。
本発明による初期化方法により初期化された不揮発性メモリを用いれば、従来の不揮発性メモリ素子で課題となっていた、書き込み電力が高い、書き込み時間が長い、書き換え寿命が短い、大容量化(素子の微細化)が困難等の多くの課題を全て解決することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付してその説明は繰り返さない。
(第1の実施形態)
<抵抗変化材料の構成>
本発明に用いる抵抗変化材料は、ペロブスカイト構造の酸化物CMR材料、高温超伝導材料であり、具体的には例えば、Pr1-xCaxMnO3(PCMO)、LaSrMnO3、GdBaCoxOy等である。図1に抵抗変化材料および電極を示す。基板4上にスパッタリングにより膜厚約0.8μmの抵抗変化材料2(ここではPr0.7Ca0.3MnO3)を、抵抗変化材料2の上部電極1および下部電極3として0.4μmの膜厚のPtを製膜した。
<抵抗変化材料の初期化方法1>
図1に示した電極1,3間に、図2に示すような上部電極1側が+となる(電極1の電位の方が電極3の電位よりも高い)電気パルスP11を最初に加える。パルスP11の電圧は10V、パルス幅は1μsである。図3に示すように、電気パルスP11が印加された後の抵抗変化材料2の抵抗値は初期値RiniからR11に減少する。なお、図3において記号「+」は、電極1側が+となる(電極1の電位の方が電極3の電位よりも高い)電気パルスが与えられたことを示し、記号「−」は、電極1側が−となる(電極1の電位の方が電極3の電位よりも低い)電気パルスが与えられたことを示している。
さらに、同じ極性の電気パルスP12(図2参照)を加えると抵抗変化材料2の抵抗値はR11からR12へとさらに減少する(図3参照)。
パルスP11,P12と同じ極性の電気パルスを複数回加えると抵抗変化材料2の抵抗値はさらに減少するが、ある回数を超えると抵抗値の減少が飽和し(抵抗値の変化率が所定の値よりも小さくなる)、実質的に最小値Rmin以下には減少しない(図3参照)。
次に、図1に示した電極1,3間に、図2に示すような上部電極1側が−となる(電極1の電位の方が電極3の電位よりも低い)電気パルスP21を加えると抵抗変化材料2の抵抗値はRminからR21へと増加する。
さらに、上部電極1側が−となる電気パルスを加えると抵抗変化材料2の抵抗値はさらに増加し続けるが、ある回数を超えると抵抗の増大が飽和し(抵抗値の変化率が所定の値よりも小さくなる)、実質的に最大値Rmax以上には増大しない。
その後は、抵抗変化材料2の抵抗値をRmaxとRminとの間で、上部電極1側が+となる電気パルスにより減少させ、上部電極1側が−となる電気パルスにより増大させることが可能である。
<抵抗変化材料の初期化方法2>
図1に示したものと同様に作成した別のサンプルに対し、図4に示すような上部電極1側が−となる電気パルスP31を最初に加える。パルスP31の電圧は−10V、パルス幅は1μsとした。図5に示すように、電気パルスP31が印加された後の抵抗変化材料2の抵抗値は初期値RiniからR31に減少する。
さらに、同じ極性の電気パルスP32(図4参照)を加えると抵抗変化材料2の抵抗値はR31からR32へとさらに減少する(図5参照)。
パルスP31,P32と同じ極性の電気パルスを複数回加えると抵抗変化材料2の抵抗値はさらに抵抗は減少するが、ある回数を超えると抵抗の減少が飽和し、実質的に最小値Rmin以下には減少しない(図5参照)。
次に電極1,3間に、図4に示すような上部電極1側が+となる電気パルスP41を加えると抵抗変化材料2の抵抗値はRminからR41へと増加する。
さらに、上部電極1側が+となる電気パルスを加えると抵抗変化材料2の抵抗値はさらに増加し続けるが、ある回数を超えると抵抗の増大が飽和し、実質的に最大値Rmax以上には増大しない。
その後は、抵抗変化材料2の抵抗値をRmaxとRminの間で、上部電極1側が−となる電気パルスにより減少させ、上部電極1側が+となる電気パルスにより増大させることが可能である。
<抵抗変化材料の初期化方法3>
図1に示した電極1,3間に、図6に示すような上部電極1側が+となる(電極1の電位の方が電極3の電位よりも高い)電気パルスP51を最初に加える。パルスP51の電圧は4V、パルス幅は100msである。図7に示すように、電気パルスP51が印加された後の抵抗変化材料2の抵抗値は初期値RiniからR51に減少する。なお、図7において記号「+」は、電極1側が+となる(電極1の電位の方が電極3の電位よりも高い)電気パルスが与えられたことを示し、記号「−」は、電極1側が−となる(電極1の電位の方が電極3の電位よりも低い)電気パルスが与えられたことを示している。
さらに、同じ極性の電気パルスP52(図6参照)を加えると抵抗変化材料2の抵抗値はR51からR52へとさらに減少する(図7参照)。
パルスP51,P52と同じ極性の電気パルスを複数回加えると抵抗変化材料2の抵抗値はさらに減少するが、ある回数を超えると抵抗値の減少が飽和し(抵抗値の変化率が所定の値よりも小さくなる)、実質的に最小値Rmin以下には減少しない(図7参照)。
次に、図1に示した電極1,3間に、図6に示すような上部電極1側が−となる(電極1の電位の方が電極3の電位よりも低い)電気パルスP61を加えると抵抗変化材料2の抵抗値はRminからR61へと増加する。
さらに、上部電極1側が−となる電気パルスを加えると抵抗変化材料2の抵抗値はさらに増加し続けるが、ある回数を超えると抵抗の増大が飽和し(抵抗値の変化率が所定の値よりも小さくなる)、実質的に最大値Rmax以上には増大しない。
その後は、抵抗変化材料2の抵抗値をRmaxとRminとの間で、上部電極1側が+となる電気パルスにより減少させ、上部電極1側が−となる電気パルスにより増大させることが可能である。
<抵抗変化材料の初期化方法4>
図1に示したものと同様に作成した別のサンプルに対し、図8に示すような上部電極1側が−となる電気パルスP71を最初に加える。パルスP71の電圧は−4V、パルス幅は100msとした。図9に示すように、電気パルスP71が印加された後の抵抗変化材料2の抵抗値は初期値RiniからR71に減少する。
さらに、同じ極性の電気パルスP72(図8参照)を加えると抵抗変化材料2の抵抗値はR71からR72へとさらに減少する(図9参照)。
パルスP71,P72と同じ極性の電気パルスを複数回加えると抵抗変化材料2の抵抗値はさらに抵抗は減少するが、ある回数を超えると抵抗の減少が飽和し、実質的に最小値Rmin以下には減少しない(図9参照)。
次に電極1,3間に、図8に示すような上部電極1側が+となる電気パルスP81を加えると抵抗変化材料2の抵抗値はRminからR81へと増加する。
さらに、上部電極1側が+となる電気パルスを加えると抵抗変化材料2の抵抗値はさらに増加し続けるが、ある回数を超えると抵抗の増大が飽和し、実質的に最大値Rmax以上には増大しない。
その後は、抵抗変化材料2の抵抗値をRmaxとRminの間で、上部電極1側が−となる電気パルスにより減少させ、上部電極1側が+となる電気パルスにより増大させることが可能である。
<抵抗変化材料の初期化方法5>
図1に示した電極1,3間に、図10に示すような上部電極1側が+となる(電極1の電位の方が電極3の電位よりも高い)電圧P91を最初に加える。電圧は+1.6Vとし、印加した時間は、2時間とした。時間と共に抵抗変化材料2の抵抗値は初期値Riniから徐々に減少する。抵抗値の時間依存性を、図11に示した。記号「+」は、電極1側が+となる電圧が与えられたことを示す。
ある時間を超えると抵抗値の減少が飽和し(抵抗値の変化率が所定の値よりも小さくなる)、実質的に最小値Rmin以下には減少しない(図11参照)。
次に、図1に示した電極1,3間に、図12に示すような上部電極1側が−となる(電極1の電位の方が電極3の電位よりも低い)電気パルスP101を加える。パルスP101の電圧は−10V、パルス幅は1μsである。抵抗変化材料2の抵抗値はRminからR101へと増加する(図13参照)。
さらに、上部電極1側が−となる電気パルスを加えると抵抗変化材料2の抵抗値はさらに増加し続けるが、ある回数を超えると抵抗の増大が飽和し(抵抗値の変化率が所定の値よりも小さくなる)、実質的に最大値Rmax以上には増大しない。
その後は、抵抗変化材料2の抵抗値をRmaxとRminとの間で、上部電極1側が+となる電気パルスにより減少させ、上部電極1側が−となる電気パルスにより増大させることが可能である。
<抵抗変化材料の初期化方法6>
図1に示した電極1,3間に、図14に示すような上部電極1側が−となる(電極1の電位の方が電極3の電位よりも高い)電圧を最初に加える。電圧は−1.6Vとし、印加した時間は2時間とした。時間と共に抗変化材料2の抵抗値は初期値Riniから徐々に減少する。抵抗値の時間依存性を、図15に示した。記号「−」は、電極1側が−となる電圧が与えられたことを示す。
ある時間を超えると抵抗値の減少が飽和し(抵抗値の変化率が所定の値よりも小さくなる)、実質的に最小値Rmin以下には減少しない(図15参照)。
次に、図1に示した電極1,3間に、図16に示すような上部電極1側が+となる(電極1の電位の方が電極3の電位よりも低い)電気パルスP131を加える。パルスP131の電圧は10V、パルス幅は1μsである。図17に示したように、抵抗変化材料2の抵抗値はRminからR131へと増加する。
さらに、上部電極1側が+となる電気パルスを加えると抵抗変化材料2の抵抗値はさらに増加し続けるが、ある回数を超えると抵抗の増大が飽和し、実質的に最大値Rmax以上には増大しない。
その後は、抵抗変化材料2の抵抗値をRmaxとRminの間で、上部電極1側が−となる電気パルスにより減少させ、上部電極1側が+となる電気パルスにより増大させることが可能である。
なお、本実施形態において用いた電気パルスは図18(a)に示したような矩形波であるが、これに代えて、図18(b),(c)および図19(a)〜(c)に示したような三角波、サイン波、鋸波等の波形を用いても同様の効果が得られる。
<効果>
本実施形態において用いた抵抗変化材料2では、図3,図5等に示したように、初期状態(製膜後に電極1,3間に電気パルスが未だ与えられていない状態であり抵抗値がRiniである状態)において電極1,3間に最初の電気パルスが与えられるとその電気パルスの極性にかかわらず抵抗値が減少する。そして、最初に与えられた電気パルスと同じ極性の電気パルスを電極1,3間に加えると抵抗変化材料2の抵抗値は減少し、逆の極性の電気パルスを加えると抵抗変化材料2の抵抗値は増大する。したがって、抵抗変化材料2に最初に加える電気パルスの極性によって、その後に加える電気パルスの極性と抵抗値の増減の関係が決定される。すなわち、後から加える電気パルスの極性が最初に加える電気パルスの極性と同極性の場合に抵抗変化材料2の抵抗値は減少し、後から加える電気パルスが逆の極性を有する場合に抵抗値が増大する。抵抗変化材料の抵抗値が保持されることを用いて記憶素子を構成するためには、所定の極性を有する電気パルスにより抵抗変化材料の抵抗値が増大もしくは減少することが一義的に決まる必要がある。そのためには、構成要素の抵抗変化材料に対し、本実施形態で説明したように、特定の極性を有する初期化のための電気パルスを加えることにより、記録のために抵抗値を増大もしくは減少させるための電気パルスの極性を一義的に決めることが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態において説明したような抵抗変化材料を用いた記憶素子の具体的な構成の例を図20に示す。図20に示す記憶素子は、抵抗変化のない固定抵抗R0と抵抗変化材料からなる抵抗R1(図1参照)とを直列に接続した構造である。なお、図20に示した端子6は図1の電極1に接続され、端子7は図1の電極3に接続されている。
この記憶素子の抵抗R1を、第1の実施形態において説明した初期化方法2を用いて初期化する。これにより抵抗R1は、端子6と端子7との間に、端子6が端子7に対して+となる電気パルスが与えられると抵抗値が増大し、端子6が端子7に対して−となる電気パルスが与えられると抵抗値が減少するようになる。
次に、この記憶素子の端子6と端子7との間に、図21に示したような記録のための電気パルスを加える。図21において、パルスa,b,cは端子6が端子7に対して+となる電気パルスであり、その振幅は5V、幅は20nsである。リセットパルスrは端子6が端子7に対して−となる電気パルスでありその振幅は−10V、幅は50nsである。図21に示した電気パルスをa→b→c→rの順に端子6,7間に与えると、抵抗R1の抵抗値は、図22に示すように、r10→r11→r12→r13→r10と変化する。各抵抗値を有する抵抗状態は、新たな記録パルスが加えられない限り、保持されるので不揮発の記憶素子として動作する。
記憶された状態を読み出す場合は、端子7を接地し、端子5に電圧Eccを加え、次式で与えられる端子6の電圧V1を読み出す。
V1=Ecc×R1/(R0+R1)
端子6の出力電圧V1を図23に示す。この場合は、4個の異なる出力値v10、v11、v12、v13を2進法の値としてそれぞれ00、01、10、11に対応させることが可能である。読み出しの際、記憶状態を保持する必要があるためEccは1.5Vとした。
なお、本実施形態では記憶素子を2ビットとして動作させる例を示したが、1ビットもしくは3ビット以上の素子として動作させることも可能である。
(第3の実施形態)
第1の実施形態において説明したような抵抗変化材料を用いた記憶素子の具体的な構成のさらに別の例を図24に示す。図24に示す記憶素子は、抵抗変化のない固定抵抗R0と抵抗変化材料からなる抵抗R2(図1参照)とを直列に接続した構造である。なお、図24に示した端子8は図1の電極1に接続され、端子9は図1の電極3に接続されている。
この記憶素子の抵抗R2を、第1の実施形態において説明した初期化方法1を用いて初期化する。これにより抵抗R2は、端子8と端子9との間に、端子8が端子9に対して−となる電気パルスが与えられると抵抗値が増大し、端子8が端子9に対して+となる電気パルスが与えられると抵抗値が減少するようになる。
次に、この記憶素子の端子8と端子9との間に、図21に示したような記録のための電気パルスを加える。ここでは図21において、パルスa,b,cは端子8が端子9に対して+となる電気パルスであり、その振幅は5V、幅は20nsである。リセットパルスrは端子8が端子9に対して−となる電気パルスでありその振幅は−10V、幅は50nsである。図21に示した電気パルスをa→b→c→rの順に端子8,9間に与えると、抵抗R2の抵抗値は、図25に示すように、r20→r21→r22→r23→r20と変化する。各抵抗値を有する抵抗状態は、新たな記録パルスが加えられない限り、保持されるので不揮発の記憶素子として動作する。
記憶された状態を読み出す場合は、端子10を接地し、端子8に電圧Eccを加え、次式で与えられる端子9の電圧V2を読み出す。
V2=Ecc×R0/(R0+R2)
端子9の出力電圧V2を図26に示す。この場合は、4個の異なる出力値v20、v21、v22、v23を2進法の値としてそれぞれ00、01、10、11に対応させることが可能である。読み出しの際、記憶状態を保持するため必要があるためEccは1.5Vとした。
なお、本実施形態では記憶素子を2ビットとして動作させる例を示したが、1ビットもしくは3ビット以上の素子として動作させることも可能である。
(第3の実施形態)
図27に、与えられる電気的パルスの極性に応じて抵抗値が変化する可変抵抗101および102を直列に接続し、各可変抵抗の両端に電源端子104および105を設け、可変抵抗を直列に接続した中間点に入出力端子103を設けたメモリセル回路の構成例を示す。
本実施例では可変抵抗101,102の材料としてPr0.7Ca0.3MnO3(PCMO)からなるCMR材料を用いた。PCMO材料は、印加されるパルス数に依存して抵抗値が変化し、その変化の方向(増加するか減少するか)が印加電圧の極性により異なることが米国特許第6,204,139号公報に報告されているが、そのPCMO材料の抵抗値の初期化方法に関しては明記されていない。そこで我々は、基板温度700℃の基板加熱した状態でスパッタ形成したPCMO材料に異なる極性のパルス電圧を印加した時の抵抗変化のパルス数依存性を調べ、本発明における2つの可変抵抗体を直列に接続した構成のメモリ回路における可変抵抗体の抵抗値の初期化方法を検討した。
図27に示した可変抵抗101,102の各々の構造を図28(a)に示す。可変抵抗体101,102の各々は、基盤112上に下部電極114が形成され、下部電極114の上にPCMO材料111が形成され、PCMO材料111の上に上部電極113が形成されている。図28(b)は、成膜後のPCMO材料111の表面にまず、電源115により−極性のパルス電圧(−2V)を印加した時の抵抗の変化を示す。なお、ここでは上部電極113と下部電極114との間に上部電極113が−となるようにパルス電圧を印加することを−極性のパルス電圧を印加するといい、上部電極113が+となるようにパルス電圧を印加することを+極性のパルス電圧を印加するというように定義する。図28(b)に示すように、成膜後のPCMO材料111は約30kΩの高い抵抗値を示していたが、印加される−極性のパルス数の増加にしたがいその抵抗値は減少していき、約29パルス後に約100Ωまで低下した。その後、極性を反転させ+2Vの(+極性の)パルス電圧を印加すると抵抗値は増加していき、39パルス目に9kΩまで増加した。その後、再び極性を反転させ、−2Vの(−極性の)パルス電圧を印加すると抵抗値は再び減少していく傾向を示す。このように初期化を行った後では、可変抵抗に+極性のパルス電圧を与えるとその抵抗値が増加し、−極性のパルス電圧を与えるとその抵抗値が減少するというように、与えるパルス電圧の極性と抵抗値の増加/減少との関係が一義的に定まる。
また、図29(a),(b)は、成膜後のPCMO材料111の表面にまず、電源115により+極性のパルス電圧(+2V)を印加した時の抵抗の変化を示す。先程と同様に、成膜後のPCMO材料111は約30kΩの高い抵抗値を示していたが、印加される+極性のパルス数の増加にしたがいその抵抗値は減少していき、約29パルス後に約100Ωまで低下した。その後、極性を反転させ−2Vの(−極性の)パルス電圧を印加すると抵抗値は増加していき、39パルス目に9kΩまで増加した。その後、再び極性を反転させ、+2Vの(+極性の)パルス電圧を印加すると抵抗値は再び減少していく傾向を示す。このように初期化を行った後では、可変抵抗に−極性のパルス電圧を与えるとその抵抗値が増加し、+極性のパルス電圧を与えるとその抵抗値が減少するというように、与えるパルス電圧の極性と抵抗値の増加/減少との関係が一義的に定まる。
本実施例ではパルス電圧の極性を、便宜上PCMO材料111の膜表面に与える電圧の極性と定義して説明したが、回路図で説明する場合は材料の表裏の定義は意味を持たないので、本発明の方法で初期化した可変抵抗体を図28(b)および図29(b)に示すような記号で表記すると、図28で説明した特性も図29で説明した特性も同時に説明できることになる。すなわち初期化後の可変抵抗体を表す記号を、矢印の先端に+極性のパルス電圧が印加されると抵抗値が増加し、矢印の先端に−極性のパルス電圧が印加されると抵抗値が減少する特性を有すると定義すると、図28で説明した方法で初期化した可変抵抗体も図29で説明した方法で初期化した可変抵抗体も同様の記号で説明することができる。したがって、本明細書では図28および図29に示した記号で、本発明の方法で初期化した各可変抵抗体を表すことにする。
次に、第3の実施形態によるメモリ回路の初期化方法について説明する。初期化するメモリ回路の構成は図27および30に示すように、電気的パルスにより抵抗値が変化する可変抵抗体101および可変抵抗体102を電源端子104,105間に直列に接続し、2つの可変抵抗体101,102の中間に入出力端子103を設けた構成になっている。
初期化の方法は、まず、図30(a)のステップ1に示すように入出力端子103をグランドGNDにした状態で、電源端子104に+2Vのパルス電圧、電源端子105に−2Vのパルス電圧を印加する。これにより可変抵抗体101,102には同極性のパルス電圧が印加されることになり、2つの可変抵抗体101,102の抵抗値は図30(b)のステップ1に示すように同じように減少していく。
その後、図30(b)のステップ2に示すように電源端子104をグランドにした状態で、電源端子105に先程とは逆極性である+2Vのパルス電圧を印加する。これにより、可変抵抗体102のみにステップ1とは逆極性のパルス電圧が印加され、この可変抵抗体102の抵抗値が増加していく。この結果、2つの可変抵抗体101,102の抵抗値を低い値(Low)と高い値(High)の2つの状態に(ここでは可変抵抗体101を低い値に、可変抵抗体102を高い値に)初期化することができる。
このような方法で2つの可変抵抗体101,102を初期化したメモリ回路は、図31(a)に示すように電源端子104および105をグランドGNDにした状態で、入出力端子103に+2V(+ECC)のパルス電圧(記録パルス)を印加すると、そのパルス数に依存して可変抵抗体101の抵抗値は増加し、可変抵抗体102の抵抗値は減少するという相補的な変化をする。
このように本実施例では、入出力端子103からのパルス電圧の印加により2つの可変抵抗体101,102の抵抗値を初期値と逆方向に変化させることで情報の記録を行うことができた。また、抵抗値が約2桁変化することから、多ビットの多値情報を記録することが可能となった。また、リセット時には入出力端子103に記録時と逆極性のパルス電圧(本実施例の場合は−2Vのリセットパルス)を印加すれば各可変抵抗値を初期値に戻すことが可能である。なお、本実施例では初期化および記録、リセット時のパルス電圧のパルス幅を100nsec.で実施したが、10nsec.の短いパルス幅でも、同様の結果が得られ、非常に高速での書き込み/消去動作が可能であることがわかった。
図32に本実施例のメモリ回路をトランジスタ回路に組み込んでメモリアレイ回路を作成した例を示す。この場合、入出力端子103はトランジスタ110のドレイン(あるいはソース)側に接続され、電源端子104はプレート線108に、電源端子105はプレート線109に接続され、ワード線106でメモリセルを選択し、ビット線107から情報を入出力する構成になっている。
本実施例での可変抵抗体の初期化方法は、ワード線106で全てのメモリセルを選択してビット線107をグランドに落とし、プレート線108に+2V、プレート線109に−2Vのパルス電圧を印加して2つの可変抵抗体101および102の抵抗値を減少させる。その後、プレート線108をグランドに落とし、プレート線109に先程とは逆極性の+2Vの第2のパルス電圧を印加して可変抵抗体102の抵抗値を増加させ、初期状態を決定した。
このような初期化を行った後、記録時にはプレート線108およびプレート線109はいずれもグランドに落として、ビット線に+2Vのパルス電圧を印加し、また再生時にはプレート線108はグランドに落とし、プレート線109に+1Vの電圧を印加してビット線の電圧を出力した。またリセット時には、プレート線108およびプレート線109はいずれもグランドに落として、ビット線に−2Vのパルス電圧を印加した。
図33(a)に本メモリ回路における可変抵抗101および可変抵抗102の抵抗値の記録時およびリセット時の変化の様子を示す。可変抵抗101および可変抵抗102は+2Vのパルス電圧により相補的に変化することがわかる。また図33(b)は各記録状態を読み出した時の再生出力電圧を示す。記録時のパルス数(記録状態)に応じて異なるレベルの電圧が出力され、異なる記録状態を分解能良く再生でき、1ビット情報のみならず他ビット情報を記録再生できることがわかった。またリセット時には記録時と同数の逆極性のパルス電圧を与えることで、初期状態にリセットできることがわかった。
また、本メモリ回路構成は2つの可変抵抗の相補的な変化を利用した構成としているため、図34(a)に示すように、メモリアレイ回路における他のメモリセル、あるいはメモリアレイ回路製造時のSiウエハ−上の他のメモリアレイ回路におけるメモリセル回路の可変抵抗101および可変抵抗102の抵抗値の変化量が小さくなったとしても、その出力電圧は図34(b)に示ように、記録時のパルス数(記録状態)に応じた出力電圧は抵抗変化が通常のものとほぼ同一の値となり、抵抗変化が場所によりばらついても、異なる記録状態を分解能良く再生できることがわかる。またリセット時には記録時と同数の逆極性のパルス電圧を与えることで、初期状態にリセットできることがわかった。
このように2つの可変抵抗を直列に接続して相補的に変化させるメモリ構成により、従来の課題であったメモリ素子としての安定な動作および製造歩留まりを大幅に向上させることができた。
また、本実施例ではリセット時において記録時と逆極性の同電圧(−2V)を印加した例を示したが、さらに高い電圧(−5V)を印加することにより、リセットパルス数を10パルスから1パルスに大幅に減少させることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態によるメモリ回路の初期化方法について説明する。初期化するメモリ回路の構成は第3の実施形態と同様であり、図27および図35に示すように、電気的パルスにより抵抗値が変化する可変抵抗体101および可変抵抗体102を2つ直列に接続し、可変抵抗体101,102の両端に電源端子104および電源端子105、2つの可変抵抗体101,102の中間に入出力端子103を設けた構成になっている。
そして初期化の方法は、図35(a)のステップ1に示すように入出力端子103はグランドGNDにした状態で、電源端子104に−2Vのパルス電圧、電源端子105に+2Vのパルス電圧を印加する。これにより、2つの可変抵抗体101,102には図35(a)に示すような同極性のパルス電圧が印加されることになり、図35(b)に示すように2つの可変抵抗体101,102の抵抗値は同じように減少していく。その後、図35(a)のステップ2に示すように電源端子104をグランドGNDにした状態で、電源端子105に先程とは逆極性である−2Vのパルス電圧を印加する。これにより、可変抵抗体102のみにステップ1におけるのとは逆極性のパルス電圧が印加され、これにより図35(b)に示すように可変抵抗体102の抵抗値が増加していき、2つの可変抵抗体101,102の抵抗値を低い値(Low)と高い値(High)の2つの状態に初期化することができる。
このような方法で2つの可変抵抗体101,102を初期化したメモリ回路は、電源端子104および105をグランドGNDにした状態で、入出力端子103に−2Vのパルス電圧を印加すると、そのパルス数に依存して可変抵抗体101の抵抗値は増加し、可変抵抗体102の抵抗値は減少するという相補的な変化をする。このように本実施形態でも、入出力端子103からのパルス電圧の印加により2つの可変抵抗体101,102の抵抗値を初期値と逆方向に変化させることで実施形態3と同様に情報の記録を行うことができた。
また、このように2つの可変抵抗101,102を直列に接続して相補的に変化させるメモリ構成により、従来の課題であったメモリ素子としての安定な動作および製造歩留まりを大幅に向上させることができた。
(第5の実施形態)
第5の実施形態によるメモリ回路の初期化方法について説明する。初期化するメモリ回路の構成は第3,第4の実施形態と同様であり、図27および図36に示すように、電気的パルスにより抵抗値が変化する可変抵抗体101および可変抵抗体102を2つ直列に接続し、可変抵抗体101,102の両端に電源端子104および電源端子105、2つの可変抵抗体101,102の中間に入出力端子103を設けた構成になっている。
そして初期化の方法は、図36(a)のステップ1に示すように入出力端子103はグランドGNDにした状態で、電源端子104に+2Vのパルス電圧、電源端子105にも同極性の+2Vのパルス電圧を印加する。これにより、2つの可変抵抗体101,102には図36(a)のステップ1に示すような逆極性のパルス電圧が印加されることになるが、図36(b)に示すように2つの可変抵抗体101,102の抵抗値は同じように減少していく。
その後、電源端子104をグランドGNDにした状態で、電源端子105に先程とは逆極性である−2Vのパルス電圧を印加する。これにより、可変抵抗体102のみにステップ1におけるのとは逆極性のパルス電圧が印加され、この可変抵抗体102の抵抗値が増加していき、2つの可変抵抗体101,102の抵抗値を低い値(Low)と高い値(High)の2つの状態に初期化することができる。
このような方法で2つの可変抵抗体101,102を初期化したメモリ回路は、図37に示すように、入出力端子103に、一組の−1Vのパルス電圧と+1Vのパルス電圧からなる記録パルス電圧を印加し、それと同期して、電源端子105には、一組の+1Vのパルス電圧と+1Vパルス電圧からなるパルス電圧を、電源端子104には、一組の−1Vのパルス電圧と−1Vパルス電圧からなるパルス電圧をそれぞれ印加する。これにより、図37(b)に示すように2つの可変抵抗体101,102の抵抗値を逆方向に変化させることができ、入出力端子103からのパルス電圧の印加により2つの可変抵抗体101,102の抵抗値を初期値と逆方向に変化させることで情報の記録を行うことができた。また、抵抗値が約2桁変化することから、多ビットの多値情報を記録することが可能となった。また、リセット時には入出力端子103に、一組の−1Vのパルス電圧と+1Vのパルス電圧からなるパルス電圧からなるリセットパルス電圧を印加し、それと同期して、電源端子105には、一組の−1Vのパルス電圧と−1Vパルス電圧からなるパルス電圧を、電源端子104には、一組の+1Vのパルス電圧と+1Vパルス電圧からなるパルス電圧をそれぞれ印加する。これにより、図37(b)に示すように2つの可変抵抗体101,102の抵抗値を逆方向に変化させることができ、2つの可変抵抗体の抵抗値を初期値に戻すことが可能である。
本実施例では初期化および記録、リセット時のパルス電圧のパルス幅を100nsec.で実施したが、10nsec.の短いパルス幅でも、同様の結果が得られ、非常に高速での書き込み/消去動作が可能であることがわかった。
また、このように2つの可変抵抗101,102を直列に接続して相補的に変化させるメモリ構成により、従来の課題であったメモリ素子としての安定な動作および製造歩留まりを大幅に向上させることができた。
(第6の実施形態)
第6の実施形態によるメモリ回路の初期化方法について説明する。初期化するメモリ回路の構成は第3〜第5の実施形態と同様であり、図27および図38に示すように、電気的パルスにより抵抗値が変化する可変抵抗体101および可変抵抗体102を2つ直列に接続し、可変抵抗体101,102の両端に電源端子104および電源端子105、2つの可変抵抗体101,102の中間に入出力端子103を設けた構成になっている。
そして初期化の方法は、図38(a)のステップ1に示すように入出力端子103はグランドGNDにした状態で、電源端子104に−2Vのパルス電圧、電源端子105にも同極性の−2Vのパルス電圧を印加する。これにより、2つの可変抵抗体101,102には図38(a)のステップ1に示すような逆極性のパルス電圧が印加されることになるが、図38(b)に示すように2つの可変抵抗体101,102の抵抗値は同じように減少していく。その後、電源端子104をグランドGNDにした状態で、電源端子105に先程とは逆極性である+2Vのパルス電圧を印加する。これにより、可変抵抗体102だけにステップ1におけるのとは逆極性のパルス電圧が印加される。これにより可変抵抗体102の抵抗値が増加していき、2つの可変抵抗体101,102の抵抗値を低い値(Low)と高い値(High)の2つの状態に初期化することができる。
このような方法で2つの可変抵抗体101,102を初期化したメモリ回路も、第5の実施形態で説明した回路と同様、非常に高速での書き込み/消去動作が可能であることがわかった。
また、このように2つの可変抵抗101,102を直列に接続して相補的に変化させるメモリ構成により、従来の課題であったメモリ素子としての安定な動作および製造歩留まりを大幅に向上させることができた。
本発明による初期化方法により初期化された不揮発性メモリは、低電力、高速書き込み・消去、大容量化が可能な有用なメモリである。
図1は、抵抗変化材料と電極の構成を示す図である。 図2は、初期化の電気パルスの例を示す図である。 図3は、電気パルスによる抵抗変化例を示す図である。 図4は、初期化の電気パルスの例を示す図である。 図5は、電気パルスによる抵抗変化例を示す図である。 図6は、初期化の電気パルスの例を示す図である。 図7は、電気パルスによる抵抗変化例を示す図である。 図8は、初期化の電気パルスの例を示す図である。 図9は、電気パルスによる抵抗変化例を示す図である。 図10は、初期化の電気パルスの例を示す図である。 図11は、電気パルスによる抵抗変化例を示す図である。 図12は、抵抗変化材料に印加する電気パルスの例を示す図である。 図13は、電気パルスによる抵抗変化例を示す図である。 図14は、初期化の電気パルスの例を示す図である。 図15は、電気パルスによる抵抗変化例を示す図である。 図16は、抵抗変化材料に印加する電気パルスの例を示す図である。 図17は、電気パルスによる抵抗変化例を示す図である。 図18は、電気パルスの波形例を示す図である。 図19は、電気パルスの波形例を示す図である。 図20は、抵抗変化材料を用いた記憶素子の構成例を示す図である。 図21は、記録のための電気パルスの例を示す図である。 図22は、記憶素子の抵抗変化部分の抵抗値の変化を示す図である。 図23は、記憶素子の読み出し出力の変化を示す図である。 図24は、抵抗変化材料を用いた記憶素子の構成例を示す図である。 図25は、記憶素子の抵抗変化部分の抵抗値の変化を示す図である。 図26は、記憶素子の読み出し出力の変化を示す図である。 図27は、本発明の実施形態において初期化されるメモリ回路の構成を示す図である。 図28は、(a)は、図27に示したメモリ回路における可変抵抗体の構造を示す図であり、(b)は、(a)に示した可変抵抗体の表面に−極性のパルス電圧を印加して初期化する過程での抵抗値の変化および可変抵抗体の初期化後の記号を示す図である。 図29は、(a)は、図27に示したメモリ回路における可変抵抗体の構造を示す図であり、(b)は、(a)に示した可変抵抗体の表面に+極性のパルス電圧を印加して初期化する過程での抵抗値の変化および可変抵抗体の初期化後の記号を示す図である。 図30は、第3の実施形態によるメモリ回路の初期化方法を説明するための図である。 図31は、第3の実施形態における記録時の抵抗変化および各記録状態での再生出力電圧、リセット時の抵抗変化および出力電圧の変化を示す図である。 図32は、第3の実施形態におけるメモリアレイ回路を示す図。 図33は、第3の実施形態での、記録/リセット時でのメモリセルを構成する可変抵抗体の抵抗変化および出力変化を示す図である。 図34は、第3の実施形態での、記録/リセット時での他のメモリセル(抵抗変化が小さい場合)を構成する可変抵抗体の抵抗変化および出力変化を示す図である。 図35は、第4の実施形態によるメモリ回路の初期化方法を説明するための図である。 図36は、第5の実施形態によるメモリ回路の初期化方法を説明するための図である。 図37は、第5の実施形態における記録時の抵抗変化および各記録状態での再生出力電圧、リセット時の抵抗変化および出力電圧の変化を示す図である。 図38は、第6の実施形態によるメモリ回路の初期化方法を説明するための図である。

Claims (4)

  1. 印加される電気的パルスの極性に応じてその抵抗値が増加/減少する材料を記憶素子として利用する方法であって、
    前記抵抗変化材料が製膜後に電気的パルスを未だ1回も印加されていない初期状態において、前記抵抗変化材料に接続された第1および第2の電極間に、第1の電極の電位のほうが第2の電極の電位よりも高い第1の極性の電気的パルスを少なくとも1回加えるステップ(a)と、
    前記第1および第2の電極間に印加される電気的パルスの極性と前記抵抗変化材料の抵抗値の増加/減少との関係を、前記ステップ(a)において印加した電気的パルスの極性に基づいて一義的に決定するステップ(b)と、
    前記ステップ(b)において決定した関係に基づいて前記第1の極性、または、前記第1の電極の電位のほうが前記第2の電極の電位よりも低い第2の極性を選択し、選択した極性の電気的パルスを前記第1および第2の電極間に印加して前記抵抗変化材料の抵抗値を増加/減少させることで前記抵抗変化材料の抵抗値を所望の値に変化させるステップ(c)と
    を含む方法
  2. 請求項1において、
    前記ステップ(a)では、
    前記抵抗変化材料の抵抗値の変化率が所定の値よりも小さくなるまで前記第1および第2の電極間に前記第1の電気的パルスを繰り返し加える
    方法
  3. 請求項2において、
    前記ステップ(a)では、
    前記抵抗変化材料の抵抗値の変化率が所定の値よりも小さくなるまで前記第1および第2の電極間に前記第1の電気的パルスを繰り返し加えた後、
    前記抵抗変化材料に接続された第1および第2の電極間に、第1の電極の電位のほうが第2の電極の電位よりも低い第2の極性の電気的パルスを少なくとも1回加える
    方法
  4. 請求項3において、
    前記ステップ(a)では、
    前記抵抗変化材料の抵抗値の変化率が所定の値よりも小さくなるまで前記第1および第2の電極間に前記第2の電気的パルスを繰り返し加える
    方法
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