JP4499044B2 - 垂直磁気記録媒体及びこれを用いた磁気記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、大容量の情報記録が可能な磁気記録媒体に係り、特に高密度磁気記録に好適な磁気記録媒体及びそれを用いた磁気記憶装置に関するものである。
近年、パーソナルコンピュータのみならず家庭用の電気製品にも小型で大容量の磁気ディスク装置が搭載されるなど、磁気記憶装置の大容量化の要求は強く、記録密度の向上が求められている。これに対応すべく、磁気ヘッドや磁気記録媒体などの開発が精力的に行われている。しかしながら、現在実用化されている面内磁気記録方式を用いて記録密度を向上させることが困難となってきている。そこで面内磁気記録方式に代わる方式として垂直磁気記録が検討されている。垂直磁気記録の場合は隣接する磁化が向き合わないために高密度記録状態が安定であり、本質的に高密度記録に適した方式であると考えられる。また、単磁極型の記録ヘッドと、軟磁性下地層を有する二層垂直磁気記録媒体とを組合せることにより、記録効率を上げることができ、記録膜の保磁力増加に対応することも可能である。ただし、垂直磁気記録方式を用いて高密度記録を実現するためには、低ノイズでかつ熱減磁に強い垂直磁気記録媒体を開発する必要がある。
垂直磁気記録媒体の記録層としては、面内磁気記録媒体で実用化されているCoCrPt系合金膜が従来から検討されている。CoCrPt系合金膜を用いて低ノイズ特性を得るためには、結晶粒界へのCr偏析を利用して磁性結晶粒子間の交換結合を低減して、磁化反転単位を小さくする必要がある。ところが、Cr量が不十分な場合は記録層の形成過程で粒子が互いに合体して肥大化し、あるいは粒子間の交換結合低減が不十分となり、低ノイズ特性を得ることができない。一方、Cr量を多くした場合には、粒子内に多くのCrが残留することにより磁性粒子の磁気異方性エネルギーが低下し、熱減磁に対する十分な耐性が得られない。
このような問題を克服して低ノイズ特性を得るために、例えば特開2003−178413号公報に示されているようにCoCrPt合金に酸化物を添加したグラニュラ型の記録層の検討が盛んに行われるようになってきた。このグラニュラ型の記録層を用いる場合には、磁性粒子を取り囲むように酸化物の粒界層を形成することにより磁性粒子間の交換結合を低減させるため、CoCrPt合金としてはCr濃度に関係なく高い磁気異方性エネルギーを有する材料を用いることができる。また、酸化物の粒界層は磁性粒子とは結晶的に不連続でかつある程度の厚みを有するため、記録層の形成過程での粒子同士の合体は起こり難い。したがって、CoCrPt合金に酸化物を添加したグラニュラ型の垂直磁気記録媒体は、低ノイズでかつ熱減磁に強い垂直磁気記録媒体の候補として注目されている。
垂直磁気記録媒体のシード層及び中間層についてはこれまでにも幅広く検討されている。例えば、酸化物グラニュラ型の垂直磁気記録媒体の中間層としてRuが適していることが、IEEE Transactions on Magnetics, Vol.38, No.5, p.1976 (2002)に報告されており、またTaシード層によってRu中間層の結晶配向性を向上できることがIEEE Transactions on Magnetics, Vol.38, No.5, p.1979 (2002)に報告されている。
IEEE Transactions on Magnetics, Vol.38, No.5, p.1976 (2002) IEEE Transactions on Magnetics, Vol.38, No.5, p.1979 (2002)
これまで垂直磁気記録媒体に関してのシード層に関しては中間層であるRuの結晶配向性の向上のみに主眼が置かれており、耐食性については十分な検討が行われてこなかった。そこで、高い媒体S/Nが得られるTaシード層とRu中間層を用いた酸化物グラニュラ型の垂直磁気記録媒体に関して耐食性試験を行ったところ、数多くの腐食点が観察され耐食性に問題があることがわかった。また、Ruの代わりに、従来の面内磁気記録媒体の中間層としてよく知られている非磁性のCoCr合金を中間層に用いた場合には、耐食性は改善されるが媒体S/Nが大幅に低下することが分かった。つまり、従来知られている中間層材料とシード層材料の組み合わせでは、高い媒体S/Nと耐食性、を両立することができないという問題があることが判明した。
本発明の第一の目的は、垂直磁気記録媒体に関して、中間層とシード層の材料や構造の組み合わせを選ぶことよって媒体S/Nが高く、耐食性に優れた媒体を実現することである。
本発明の第二の目的は、この垂直磁気記録媒体の性能を十分活かした磁気記憶装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、基板上に少なくとも軟磁性層、シード層、中間層、磁気記録層、保護層を順次積層した垂直磁気記録媒体において、シード層を二層構造とし、下層はCrを含む非晶質合金で構成し、上層はNiを主成分とした面心立方格子(fcc)構造を有する結晶質合金で構成した。
上記垂直磁気媒体において腐食が一番問題となる層は、軟磁性下地層に使用しているCo合金である。Co合金は耐食性に優れていないばかりでなく、水溶液環境中において非常に卑な電位を持つために、近接するRuまたはRu合金との間においてガルバニック腐食(異種金属間腐食)を生じる。RuまたはRu合金は貴金属であるために非常に電位が高く、両者の電位差は1.0V程度にも達するため、Co合金の腐食がガルバニック腐食により、単体の腐食よりも非常に加速される。磁気記録層に酸化物グラニュラ型を用いた場合に、その下層の中間層であるRuまたはRu合金は、記録層の結晶粒界への酸化物の偏析を促進する意味から、結晶配向が良く表面の凹凸を大きくする必要がある。腐食の観点から見た場合、このような構造は欠陥が多いために、RuまたはRu合金は耐食性が良いにもかかわらず、軟磁性層の腐食抑制のための保護作用は示さない。このような点で、軟磁性下地層の腐食を抑制するためには、シード層の役割が重要となる。
腐食の観点から要求されるシード層の特性としては、(1)シード層に使用する金属、または合金が、水溶液中において不動態化しやすく、酸化物が安定で水溶液中における耐食性が高いこと、(2)金属または合金の電位が、中間層と軟磁性層の中間に位置し、できれば電位的な傾斜を有すること、(3)平滑で緻密な膜が構成されていること、(4)シード層のそれぞれ上層及び下層に位置する中間層及び軟磁性層との剥離エネルギーが高く密着性が良いこと、があげられる。腐食環境としては基本的には水系であるが、潤滑剤の分解による酸性化またはアルカリ化、塩化物の混入等の要素があり、幅広いpH環境での耐食性が要求される。
このような要求を満たすシード層の構成としては、シード層を二層構造とし、その上層をNiを主成分とした合金層とし、下層をCrを含む非晶質合金層とすることで高耐食性を実現することが可能であり、さらにこの構造により中間層のRuの結晶配向性を最適化することが可能であることを見出した。
上記項目(1)に関して、それぞれの不動態化のしやすさ、酸化物の安定性は、Pourbaixダイヤグラムによりおおよそ推定することができる。Niに関しては、中性からアルカリ領域において酸化物が安定であることから、この領域で耐食性が高くなると考えられる。酸性領域においては安定した酸化物または水酸化物を形成しないために、酸化剤が共存した場合は、腐食する。Ni層の耐食性をさらに向上させる方法の一つには、合金化が挙げられる。Niと全率固溶体を作る金属としては、Co,Cu及びFeがあり、また30%以上の固溶度のある金属としては、Cr,Mo,W,Pt,Ta,Vなどがある。そのなかで、Crの添加により耐食性を著しく向上させることができると考えられる。Crの添加により酸化性の酸に対して良く不動態化するためと予想される。Cr以外には、Taも広いpH領域において不動態化するために、Crと同様に耐食性向上が予測される。WやMoは不動態域が狭いながら酸性域から中性域にかけて安定した酸化物を生成すること、VはNiと同様にアルカリ領域で安定した酸化物を生成するがその電位域はNiよりも広いことがPourbaixダイヤグラムから予想されることから、これらの金属を添加しての合金化による耐食性向上の度合いはCr添加に比較すると低いものの、効果が認められると考えられる。
一方、Crに関しては、弱酸性領域からアルカリ領域の幅広いpH領域において安定した酸化物または水酸化物を生成するために、耐食性が良いことが考えられる。Crは合金化することにより、さらに不動態域を広げることができる。合金化のための添加元素としては、Ti,Zr,Ta,Mo,W,Ni,Ruなどが挙げられる。この中でTi,Taなどは広いpH領域において不動態域を示すことから、その添加によりさらに耐食性が向上することが考えられる。特に添加元素としてのTaに関しては、Taの比率を50%以上に高めた場合、非常に耐食性に優れていることを見出した。また添加元素のTiは、常温付近では塩化物水溶液中で孔食(局部腐食)を作らないという特性を有する。これは、Tiイオンがクロロ錯体を作らず、直ちに加水分解してTiOになるためである。
垂直磁気記録媒体がさらされるであろうと予測される水溶液中における電位は、高い方から、Ru,Ru合金>Ni,Ni合金及び、Cr,Cr合金>Co,Co合金であることを見出した。また、塩化物が混入した水溶液中においてのNiの電位は、Crの電位より高いことを見出した。従って、Ni,Ni合金及び、Cr,Cr合金は上記要求項目(2)を満足していることが分かる。
また酸環境中においては、Ni合金の電位は軟磁性下地層の電位とほぼ同じになり、Cr合金の電位より低くなる。この場合、Ni合金は軟磁性下地層を保護するCrを含む合金の犠牲陽極として働くために、Cr合金の耐食性を高めることが可能であり、軟磁性下地層の腐食を防止することが可能になる。以上のことから、Ni系合金とCr系合金を積層化させることにより、幅広いpH領域において耐食性を有する層を構成させることができ、またNi系合金を上層にCr系合金を下層に配置することにより、中間層及び軟磁性下地層とのガルバニック腐食をも抑制することができると考えられる。
上記項目(3)に関しては、Crは結晶化し、表面の凹凸が大きくなる。シード層の厚さはわずか数nmであるために被覆率の低下による耐食性劣化が考えられる。それに対し、たとえばTiを50%添加したCr−Ti合金では、非晶質構造となり平滑性に優れることを見出した。Ni系では、V,Cr,Ta等を添加した場合に平滑性に優れており、表面が均一に被覆される。
上記項目(4)に関して、分子動力学シミュレーションを用いて、中間層とシード層の界面及びシード層と軟磁性下地層との界面剥離強度を計算した。Crに関しては、中間層のRu及び軟磁性下地層のCo合金との剥離強度はいずれも低く、密着性は高いものではない。しかし、Crに、Ti,Mo,W,Co等を添加すると、特に軟磁性層との剥離強度が増加し密着性が高くなる。またNiにTa,Cr,Mo,W等を添加すると、特にRuとの剥離強度が増すことを見出した。密着性の観点からもガルバニック腐食抑制の場合と同等に、シード層を二層に分け、Ni系合金を上層にCr系合金を下層に配置することにより、密着性の高い垂直磁気記録媒体にすることが可能となる。
TaやZrの金属単体でもPourbaixダイヤグラム上では、幅広いpH領域において安定な酸化物を生成する。しかし、これらの金属は上記(3)及び(4)の項目を満足することができないために、シード層として使用することはできないと考えられる。
本発明によれば、 Crを含む非晶質合金の上にNiを主成分とするfcc構造を有する結晶質合金が形成された二層構造からなるシード層を選択することによって、媒体S/Nが高く、耐食性に優れた二層垂直磁気記録媒体を実現できる。
さらに、上記本発明の垂直磁気記録媒体と、該磁気記録媒体を記録方向に駆動する手段と、記録部と再生部からなる磁気ヘッドと、該磁気ヘッドを前記磁気記録媒体に対して相対的に駆動する手段と、前記磁気ヘッドに対する入力信号及び出力信号を波形処理する信号処理手段とを有する磁気記憶装置を構成することで、1平方センチあたり25ギガビット以上の記録密度を有する磁気記憶装置を達成することができる。
垂直磁気記録媒体を、ANELVA製スパッタ装置(C3010)を用いて作製した。このスパッタ装置は10個のプロセスチャンバと1個の基板導入チャンバから構成され、それぞれのチャンバは独立に排気されている。全てのチャンバの排気能力は6×10−6Pa以下である。
本発明の垂直磁気記録媒体は、基板上に密着層が形成され、密着層上に軟磁性下地層が形成され、軟磁性下地層上にシード層が形成され、シード層上に中間層が形成され、中間層上に垂直記録層が形成されている。
密着層の材料としては、基板との密着性、表面平坦性に優れていれば特に限定するものではないが、Ni,Al,Ti,Ta,Cr,Zr,Co,Hf,Si,Bの少なくとも二種以上の金属を含む合金で構成することが好ましい。より具体的には、NiTa,AlTi,AlTa,CrTi,CoTi,NiTaZr,NiCrZr,CrTiAl,CrTiTa,CoTiNi,CoTiAl等を用いることができる。
軟磁性層下地層は、飽和磁束密度(Bs)が少なくとも1テスラ以上で、ディスク基板の半径方向に一軸異方性が付与されており、ヘッド走行方向に測定した保磁力が1.6kA/m以下で、さらに表面平坦性に優れていれば特に材料を限定するものではない。具体的には、CoもしくはFeを主成分とし、これにTa,Hf,Nb,Zr,Si,B,C等を添加した非晶質合金を用いると上記特性が得られやすい。その膜厚は20nm以上で用いることにより、保磁力を小さく制御でき、150nm以下で用いることによりスパイクノイズを抑制でき、かつ浮遊磁界耐性を向上することができる。
軟磁性下地層のノイズをより低減するために、軟磁性下地層に非磁性層を挿入し、この非磁性層を介して上下の軟磁性層を反強磁性的に結合させる。非磁性層の上側の軟磁性層と下側の軟磁性層の磁気モーメントを等しくすると両層の間で磁束が還流し、両層の磁区状態がより安定化されるので好ましい。非磁性層の材料としてはRu,Cr或いはCuを用いることが望ましい。
軟磁性下地層に一軸異方性を確実に付与するために、磁界中冷却工程を行うことが望ましい。磁界は基板半径方向に印加することが望ましく、軟磁性層の半径方向の磁化が飽和する必要があり、磁界の大きさは少なくともディスク基板上で4kA/m以上であれば良い。冷却温度は、理想的には室温まで冷却することが望ましいが、媒体製造プロセス時間の短縮を考慮すると60〜100℃程度まで下げるのが現実的である。また、冷却工程の導入箇所は、媒体形成プロセスにより必ずしも軟磁性層形成後である必要はなく、中間層或いは記録層を形成した後であっても良い。
シード層は、基板側から第一のシード層と第二のシード層の二層構造を有する。基板側に形成された第一のシード層は、主に軟磁性下地層の腐食を抑制することを目的として形成されており、Crを含む非晶質合金を用いることができる。ここで、非晶質とは、X線回折スペクトラムにおいて、ハローパターン以外の明瞭な回折ピークを示さないことを、もしくは高分解能電子顕微鏡にて撮影した格子像から得られた平均粒径が5nm以下であることを示す。第一のシード層は、具体的には、CrにTa,Ti,Nb,Al,Siから選ばれた1種以上の元素を含む合金で構成すること、より具体的にはCrTi,CrTa,CrNb,CrTiNb,CrTiSi,CrTiAl,TaCrNb,TaCrSiを用いることが望ましい。記録層側に形成された第二のシード層は、中間層の配向を制御することと中間層の結晶粒径を制御することを目的としており、Niを主成分とするfcc構造を有する結晶質合金を用いることができる。具体的には、NiにTa,Ti,Nb,W,Cr,V,Mo,Cuから選ばれた1種以上を含む合金で構成すること、より具体的にはNiW,NiCr,NiTa,NiTi,NiV,NiMo,NiCu,NiCrTa,NiCrNb,NiCrW,NiTiNb,NiCuNb等を用いることが望ましい。
中間層としては、Ru単体か、Ruを主成分とした六方稠密格子(hcp)構造やfcc構造の合金、或いはグラニュラ構造を有する合金を用いることができる。また、中間層は単層膜でもよいが、結晶構造の異なる材料を用いた積層膜でもよい。
垂直記録層としては、少なくともCoとPtを含む合金を用いることができる。またCoCrPtを主成分とし、それに酸化物を添加したグラニュラ構造を有する合金、具体的にはCoCrPt−SiO,CoCrPt−MgO,CoCrPt−TaOなどを用いることができる。さらに、 (Co/Pd)多層膜,(CoB/Pd)多層膜,(Co/Pt)多層膜,(CoB/Pt)多層膜等の人工格子膜を用いることができる。
垂直記録層の保護層としては、カーボンを主体とする厚さ2nm以上、8nm以下の膜を形成し、さらにパーフルオロアルキルポリエーテル等の潤滑層を用いることが好ましい。これにより信頼性の高い垂直記録媒体が得られる。
基板はガラス基板、NiPめっき膜をコーティングしたAl合金基板、セラミックス基板、さらにテクスチャ加工により表面に同心円状の溝が形成された基板を用いることができる。
媒体の記録再生特性はスピンスタンドによって評価した。評価に用いたヘッドは、シールドギャップ長55nm、トラック幅120nmの巨大磁気抵抗効果を利用した再生素子と、トラック幅170nmの単磁極書き込み素子からなる複合磁気ヘッドである。周速10m/s、スキュー角0度、磁気スペーシング約15nmの条件で再生出力とノイズを測定し、媒体S/Nは線記録密度1970fr/mmの信号を記録したときの孤立波再生出力と線記録密度23620fr/mmの信号を記録したときの積分ノイズの比として求めた。
耐食性の評価は以下の手順で行った。まず、温度60℃、相対湿度90%RH以上の高温多湿状態の条件下にサンプルを96時間放置する。次に、Optical Surface Analyzerを用いて半径14mmから25mmまでの範囲内における腐食点の数をカウントし、以下のようにランク付けした。カウント数が50未満のものをA、50以上200未満のものをB、200以上500未満のものをC、500以上のものをDとして評価した。実用的にはB以上のランクが望ましい。
以下、本発明を適用した具体的な実施例について、図面を参照して説明する。
図1に、本実施例の垂直磁気記録媒体の層構成を示す。基板11には表面に同心円状の溝が形成された厚さ0.635mm、直径65mm(2.5インチ型)のガラスディスク基板を用い、スパッタリング法により密着層12、軟磁性下地層13、第一シード層141、第二シード層142、中間層15、垂直記録層16、保護層17を順次形成した。表1に、本実施例で用いたターゲット組成とArガス圧及び膜厚を示す。
Figure 0004499044
まず、基板11上に密着層12であるNiTaを10nm、その上に第一軟磁性層131であるCoTaZr(at%)を50nm、非磁性層132であるRuを0.8nm、第二軟磁性層133であるCoTaZr(at%)を50nm順に形成し、基板を約80℃以下まで磁界中冷却した。さらに第一シード層141である50Cr−50Tiを2nm、第二シード層142である94Ni−6W(at%)を5nm、中間層15であるRuを16nm、記録層16であるCoCrPt−SiOを16nm、保護層17であるカーボンを5nm形成した。その後、パーフルオロアルキルポリエーテル系の材料をフルオルカーボン材で希釈した潤滑剤を塗布し、表面にバニッシュをかけて本実施例である垂直記録媒体1−1を作製した。スパッタガスとしてはArを使用し、磁気記録層を形成する際には酸素を20mPaの分圧で添加した。保護層17を形成する時は、製膜時のAr圧力0.6Paに対し窒素を50mPaの分圧で添加した。
本実施例の媒体1−1の媒体S/Nと耐食性を調べたところ、18dB以上の高い媒体S/NとAランクの優れた耐食性が得られた。
次に第一シード層CrTiの膜厚を変化させて、媒体S/Nと耐食性の関係を調べた。図2(a)に第一シード層であるCrTiの膜厚と媒体S/Nの関係を、図2(b)にCrTiの膜厚と腐食点のカウント数との関係を示す。ここで第二シード層であるNiWの膜厚は5nmと固定している。膜厚が7nmまではいずれも高い媒体S/Nが得られ、膜厚の増加にかかわりなく18dB近い特性が得られた。ただし、膜厚が8nm以上厚くなると媒体S/Nは劣化する。これはシード層の膜厚増加によって記録効率が下がることが原因と考えられる。一方、CrTiの膜厚が1nm以上あればBランクの優れた耐食性が得られ、膜厚を厚くするほど腐食カウントが減少して耐食性が向上することが分かった。
さらに第二シード層であるNiWの膜厚を変えた媒体を作製し、媒体S/Nと耐食性を評価した。その結果を表2に示す。ここで第一シード層であるCrTiの膜厚は2nmと固定している。媒体2−1〜2−4はいずれも18dB程度の高い媒体S/Nが得られたが、媒体2−5の媒体S/Nは劣化した。これは、第二シード層であるNiWの膜厚が厚くなると表面凹凸が大きくなって記録層の特性が劣化したために、媒体S/Nが低くなったものと考える。耐食性はいずれの媒体もAランクであった。
Figure 0004499044
次に第一シード層及び第二シード層の組成を変化させて、媒体S/Nと耐食性との関係を調べた。その結果を表3に示す。ここで、第一シード層CrTiと第二シード層NiWの膜厚は、それぞれ2nm、5nmとした。まず、CrTiのCr含有量に着目する。媒体3−1〜3−3はいずれもCrの含有量にかかわらず18dB以上の高い媒体S/NとAランクの優れた耐食性が得られた。Cr含有量が70at%である媒体3−4は、腐食カウントが増加し耐食性が劣化する。それぞれの組成についてX線回折測定を行い、CrTiの結晶構造を調べた。その結果、Cr含有量が20〜55at%のCrTiは非晶質構造であり、70Cr−30Tiはbccが混在した結晶構造であることがわかった。
上記CrTi上に形成されたNiWの結晶構造を調べたところ、いずれもfcc結晶構造であったが、媒体S/Nが劣化した70Cr−30Tiは他の組成に比較して、NiWの(111)配向が悪いことが分かった。つまり高い媒体S/Nと耐食性に優れた媒体を得るためのCrTiの組成の比率は、CrTiが非晶質構造を有すること、その上に形成されるNiWのfcc(111)配向が良好であることを満たす範囲内で決まる。
次に、第二シード層であるNiWのW含有量に着目する。媒体3−5〜3−7はW含有量にかかわらずいずれも18dB程度の高い媒体S/Nと優れた耐食性が得られた。媒体3−8に見られるように、W含有量が20%では媒体S/Nは低下する。上記と同様に結晶構造をX線回折で調べたところ、W含有量が15at%以下のNiWはfcc結晶構造であり、80Ni−20Wはbccが混在した結晶構造であることがわかった。つまり、NiW合金がfcc結晶構造を有する場合に高い媒体S/Nが得られることがわかった。これらのことから、高い媒体S/Nと優れた耐食性を両立させるためには、基板側の第一シード層には非晶質合金を形成し、その上の第二シード層にはfcc構造を有する結晶質合金を形成することが望ましいことがわかった。
Figure 0004499044
本実施例では、第一シード層であるCrTiの膜厚は1nm以上7nm以下で、Crの含有量が70at%より少ないこと、第二シード層であるNiWの膜厚は20nmよりも薄く、Wの含有量は20at%よりも少ないところが最適であった。しかし、上記に示す最適な膜厚や組成は、記録層や中間層の材料や膜厚、或いは評価に用いるヘッドとの組み合わせによって異なってくる。
実施例1の媒体1−1と同じ層構成で、シード層の異なる媒体を作製し、実施例1と同じ手法で媒体S/Nと耐食性を評価した。シード層以外の各層の組成、膜厚及び成膜プロセスは媒体1−1と同じである。ここで、第一シード層に用いた材料はいずれも非晶質合金であり、第二シード層に用いた材料はいずれもfcc構造を有する結晶質合金である。膜厚はそれぞれ2nm、5nmとした。
Figure 0004499044
媒体4−1〜4−8は、第一シード層をCrTiに固定して、第二シード層の材料を変えている。また媒体4−9〜4−15は、第二シード層をNiWに固定して、第一シード層の材料を変えている。表4に示すように、いずれの媒体も18dB以上の高い媒体S/NとAランクの優れた耐食性を示すことがわかる。また、本実施例で示した組み合わせ以外でも、第一シード層がCrを含む非晶質合金であること、第二シード層がNiを主成分とするfcc構造を有する結晶質合金であるという条件を満たしていれば、同様な効果が見られるし、本実施例で示した以外の組成でも上記条件を満たしていれば同様な結果が得られる。
実施例1の媒体1−1と同じ層構成で、記録層の異なる媒体を作製し、実施例1と同じ手法で媒体S/Nと耐食性を評価した。記録層以外の各層の組成、膜厚及び成膜プロセスは媒体1−1と同じである。媒体5−1はCoCrPtにTa酸化物を添加したグラニュラ構造の記録層からなり、媒体5−2、媒体5−3の記録層はおのおのCoとPd、CoとPtの多層膜からなる。
表5に示すように、耐食性はいずれもAランクと良好であったが、媒体S/Nは媒体5−1が最も良好であった。このように本発明のシード層は記録層にCo/Pd,Co/Pt多層膜を用いても良好な媒体S/Nが得られるが、CoCrPt系に酸化物を添加したグラニュラ構造を有する記録層に対し、最も効果が現れることがわかった。
Figure 0004499044
本発明の一実施例である磁気記憶装置の断面模式図を図3に示す。磁気記録媒体30は本実験例の媒体1−1と同じ層構成である。この磁気記録媒体30を駆動する駆動部31と、記録部と再生部からなる磁気ヘッド32と、磁気ヘッドを磁気記録媒体に対して相対運動させる手段33と、磁気ヘッドへの信号の入出力を行うための手段34で構成した。磁気ヘッド32は磁気的な浮上量を15nmとし、再生部は磁気抵抗効果を利用しており、記録部の主磁極は単磁極型ヘッドとした。この装置構成とすることによって、1cm当たりの線記録密度を354600ビット、1cm当たりのトラック密度を78740トラックとすることによって1平方センチあたり27.9ギガビットでの動作を確認できた。
本発明の一実施例である磁気記憶装置の断面模式図を図3に示す。磁気記録媒体30は本実験例の媒体1−1と同じ層構成である。この磁気記録媒体30を駆動する駆動部31と、記録部と再生部からなる磁気ヘッド32と、磁気ヘッドを磁気記録媒体に対して相対運動させる手段33と、磁気ヘッドへの信号の入出力を行うための手段34で構成した。磁気ヘッド32と磁気記録媒体30の関係を図4に示す。磁気ヘッドの磁気的な浮上量を15nmとし、再生部40の再生素子41には巨大磁気抵抗効果素子(GMR)を使用しており、記録部42の主磁極43の周りにはラップアラウンドシールド44が形成されたヘッドとした。このように、記録部の主磁極の周りにシールドを形成した磁気ヘッドを用いることで記録磁界の勾配を急峻にし、かつ第三の記録層を形成した磁気記録媒体を用いることで高い媒体S/Nを維持しつつオーバーライト特性を改善でき、1cm当たりの線記録密度を374100ビット、1cm当たりのトラック密度を86620トラックとすることによって1平方センチあたり32.4ギガビットでの動作を確認できた。
また、図4に示す再生素子41は巨大磁気抵抗効果素子の他にトンネル磁気抵抗効果素子(TMR、CPP)を用いても同様の効果が得られる。
比較例
比較例として、シード層14を第一シード層141であるCrTiのみを2nm形成した媒体6−1と第二シード層142であるNiWのみを5nm形成した媒体6−2を用意した。さらに、軟磁性下地層13上にNiWを5nm形成し、その上にCrTiを2nm形成した媒体6−3と、軟磁性下地層13上にbcc構造を持つCrを2nm形成し、その上にNiWを5nm形成した媒体6−4と、CrTi(2nm)の上に、非晶質合金であるNiTaを5nm形成した媒体6−5を用意した。さらに第一シード層にCrを含まない非晶質合金であるNiTaを2nm形成した媒体6−6と、第二シード層にfcc結晶構造を持つPtを5nm形成した媒体6−7、PtNiを5nm形成した媒体6−8を用意した。媒体6−6は第二シード層にNiWを5nm、媒体6−7及び6−8は第一シード層にCrTiを2nm形成している。その他の層構成は、実施例の媒体1−1と同じである。
表6に、実施例の媒体1−1と比較例の媒体6−1〜6−8の耐食性ランクと媒体S/N、Ru(0002)回折のロッキングカーブの半値幅Δθ50の結果を合わせて示す。
Figure 0004499044
まず、耐食性の結果に着目する。実施例の媒体1−1と、比較例の媒体6−5に見られるように、第一シード層にCrを含む非晶質の材料を、第二シード層にNiを含む材料を用いることによって、Aランクの良好な耐食性を示す。しかし、媒体6−2にみられるように、NiWを単独で形成した場合や、媒体6−3に見られるように、媒体1−1の層構成を逆にした場合(Niを含む材料の上にCrを含む材料を形成した場合)には、Cランク以下の悪い結果が得られている。CrTiを単独で形成した媒体6−1もまた、Bランクではあるが媒体1−1に比較すると耐食性が若干悪くなっている。媒体6−4は第一シード層にCrを、第二シード層にNiを含む合金を用いているにもかかわらず耐食性に差異が見られた。また、媒体6−6も第一シード層に非晶質合金を用いているにもかかわらず、耐食性はCランク以下であった。
これは次のように説明することができる。Ni系の合金は、酸性溶液中においては保護作用の酸化物、水酸化物を形成しない。またfccの結晶構造をとるために薄膜では欠陥が多く、したがって耐食性が悪い。それに対しCr系の合金は、酸性領域において安定な酸化物または水酸化物を形成し、また非晶質合金であるために欠陥も少ない。そのため耐食性に優れている。腐食が媒体表面から進行し、第二シード層表面に達した場合、第二シード層のNi合金は媒体6−2に見られるように耐食性があまり良くないために、そのまま第一シード層側に腐食が進行する。腐食が第一シードに達すると、第一シード層に使用しているCr合金は媒体6−1に示すようにある程度の耐食性を有することから腐食の進行はやや低下する。しかし、この腐食ポイントの周りにはNi合金が存在する。Ni合金はCr合金と比較して電位が低いために、Cr合金と接触している部分ではNi合金が溶解し、Cr合金の腐食を大幅に低減するカソード防食の状態になる。このため腐食の進行は、Cr合金のところでほぼ停止し、その下の軟磁性下地層まで達しない。
媒体6−6にみられるように第一シード層にCr合金が形成されていないと、腐食の進行を抑えることができないし、媒体6−3にみられるようにNi合金とCr合金の順が入れ替わると、Ni合金のカソード防食機能が発揮されないために、耐食性を向上させることはできない。すなわち、Cr合金は耐食性をある程度有するもののそれだけでは十分でなく、Cr合金の上層にNi合金を積層させた場合にのみ、非常に優れた耐食性を有することができるのである。媒体6−4は、第一シード層のCrが結晶構造を有するため欠陥が多く、従って耐食性が劣化したのである。
媒体6−7や媒体6−8は、第二シード層にPt或いはPt合金を用いている。Pt合金それ自身は耐食性の優れた金属である。しかし、媒体6−7及び媒体6−8に見られるようにシード層に使用した場合に、耐食性ランクはCと芳しくない。Ptは貴金属であり電位が非常に高く、しかも結晶構造であるため欠陥が多い。前述したようにRuが軟磁性下地層の腐食抑制のための保護作用を示さないと同様に、Pt合金も耐食性向上を期待できない。媒体6−8に見られるようにPtにNiを添加した場合も、その含有量が少量の場合にはNiの効果がほとんど見られないことがわかった。
次に、媒体S/Nに着目する。実施例の媒体1−1と媒体6−2、6−6、6−7、6−8は18dB以上の高い媒体S/Nが得られているが、それ以外の媒体はいずれも16dB以下と低かった。それぞれの媒体について、X線回折装置を用いてRu(0002)回折のロッキングカーブの半値幅Δθ50を測定した。その結果、媒体S/Nが低いサンプルはいずれもΔθ50が大きく、Ruの結晶配向が悪いことが分かった。媒体6−4に見られるように、第一シード層が結晶構造を有する材料で形成された場合に、特に結晶配向が悪くなることがわかる。媒体6−5は、第一シード層にCrTi、第二シード層にNiTaを形成しており、実施例2の媒体4−4とほぼ同じ層構成であるにもかかわらず媒体S/Nに差異が見られた。媒体4−4の第二シード層はTa含有量が10at%と少なく結晶構造を有しているのに対し、媒体6−5はTa含有量が多く非晶質構造を有している。また媒体6−5のRu(0002)回折のロッキングカーブの半値幅Δθ50は媒体1−1に比較して僅かに大きく、Ruの結晶配向が悪いことが分かった。このように、CoCrPt合金に酸化物を添加したグラニュラ型の磁気記録層を有する垂直磁気記録媒体において、高い媒体S/N(例えば18dB以上)を得るためには、Ruの結晶配向をよくすることがより好ましく、これを実現するためには第二シード層としてNiを主成分とする結晶質合金が適していることが分かる。
以上のことから、高い媒体S/Nと優れた耐食性を両立させるためには、基板側の第一シード層にCrを含む非晶質合金を形成し、その上の第二シード層にNiを主成分とするfcc構造を有する結晶質合金を形成することが望ましいことがわかった。
本発明の垂直磁気記録媒体の構造例を示す図。 本発明の垂直磁気記録媒体の第一シード層の膜厚と媒体S/N及び腐食点の数の関係を示す図。 本発明の一実施例である磁気記憶装置を示す断面模式図。 磁気ヘッドと磁気記録媒体の関係を示す模式図。
符号の説明
11…基板、12…密着層、13…軟磁性下地層、14…シード層、15…中間層、16…記録層、17…保護層、131…第一軟磁性層、132…非磁性層、133…第二軟磁性層、141…第一シード層、142…第二シード層、30…磁気記録媒体、31…磁気記録媒体駆動部、32…磁気ヘッド、33…磁気ヘッド駆動部、34…信号処理系、40…再生部、41…再生素子、42…記録部、43…主磁極、44…ラップアラウンドシールド

Claims (11)

  1. 基板上に軟磁性層、シード層、中間層、磁気記録層及び保護層が順次積層され、
    前記軟磁性層はCo合金を有し、
    前記シード層は前記軟磁性層側の第一シード層と前記中間層側の第二シード層を有し、前記第一シード層はCrを含む非晶質合金からなり、前記第二シード層はNiを主成分とする結晶質合金からなることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  2. 請求項1記載の垂直磁気記録媒体において、前記第一シード層は、CrにTa,Ti,Nb,Si,Alから選ばれた1種以上の元素を含む非晶質合金であることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  3. 請求項1記載の垂直磁気記録媒体において、前記第二シード層は面心立方格子(fcc)構造を有する結晶質合金からなることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  4. 請求項1記載の垂直磁気記録媒体において、前記第二シード層は、NiにCr,Ta,Ti,Nb,V,W,Mo,Cuから選ばれた1種以上の元素を含む面心立方格子構造を有することを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  5. 請求項1記載の垂直磁気記録媒体において、前記中間層はRu或いはRu合金からなることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  6. 磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体を記録方向に駆動する手段と、記録部と再生部からなる磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを前記磁気記録媒体に対して相対的に駆動する手段と、前記磁気ヘッドに対する入力信号及び出力信号を波形処理する信号処理手段とを有する磁気記憶装置において、
    前記磁気記録媒体は、基板上に軟磁性層、シード層、中間層、磁気記録層及び保護層が順次積層され、前記軟磁性層はCo合金を有し、前記シード層は前記軟磁性層側の第一シード層と前記中間層側の第二シード層を有し、前記第一シード層はCrを含む非晶質合金からなり、前記第二シード層はNiを主成分とする結晶質合金からなる垂磁気記録媒体であることを特徴とする磁気記憶装置。
  7. 請求項6記載の磁気記憶装置において、前記第一シード層は、CrにTa,Ti,Nb,Si,Alから選ばれた1種以上の元素を含む非晶質合金であることを特徴とする磁気記憶装置。
  8. 請求項6記載の磁気記憶装置において、前記第二シード層は面心立方格子(fcc)構造を有する結晶質合金からなることを特徴とする磁気記憶装置。
  9. 請求項6記載の磁気記憶装置において、前記第二シード層は、NiにCr,Ta,Ti,Nb,V,W,Mo,Cuから選ばれた1種以上の元素を含む面心立方格子構造を有することを特徴とする磁気記憶装置。
  10. 請求項6記載の磁気記憶装置において、前記中間層はRu或いはRu合金からなることを特徴とする磁気記憶装置。
  11. 請求項6記載の磁気記憶装置において、前記磁気ヘッドは記録部が単磁極型であり、前記単磁極部の周囲はシールドによって囲まれた構造を有することを特徴とする磁気記憶装置。
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