JP4495542B2 - 薬剤包装装置 - Google Patents

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本発明は、貯留された薬剤を取り出して包装紙に包装したり、容器に充填する薬剤包装装置に関するものである。
処方箋に応じて所定の薬剤を取り出し、これを自動的に包装する薬剤包装装置が知られている。薬剤包装装置の基本構成は、次の特許文献1に開示されている。
特開平8−244702号
すなわち薬剤包装装置は、薬剤供給部と薬剤包装部を備え、薬剤供給部から供給された薬剤を薬剤包装部で包装するものである。
薬剤供給部は、複数のカセット装着部を備え、当該カセット装着部に薬剤カセットが取り付けられたものである。薬剤カセットには、それぞれ別種類の薬剤が多数貯留されている。
薬剤包装装置には、処方箋の内容が入力され、必要な薬剤が貯留された薬剤カセットが特定される。そして薬剤カセットから必要な数の薬剤が排出され、薬剤包装部に送られ、袋に包装されたり、バイアル等の容器に充填される。
また、散薬と錠剤の双方を包装する散薬錠剤包装機が特許文献2に開示されている。特許文献2に開示された散薬錠剤包装機で採用する薬剤供給部は、引出し構造の薬剤棚部を持ち、その薬剤棚部内に複数の薬剤カセットが配備されている。
そして各薬剤カセットの近傍に第1表示装置が設けられている。また更に、各引出しに対応する第2表示装置を備える。そして特許文献2に開示された散薬錠剤包装機では、ある薬剤カセットに収容されている薬剤が不足した場合、その薬剤カセットに対応して設けられた第1表示装置が薬剤の不足を表示することに加えて、その薬剤カセットの設置された引出体に対応して設けられた第2表示装置もそのことを表示する。そのため作業者は、第2表示装置を見て該当する引出体を引き出し、さらに第1表示装置を見て薬剤を補給すべき薬剤カセットを見つけることができる。
特開平2−269621号
特許文献2に開示された散薬錠剤包装機は、薬剤カセットに収容されている錠剤が不足した場合、引出体の表示とカセットの表示を確認して、補給すべき薬剤カセットをきわめて容易に見つけることができるものである。
しかしながら薬剤カセットを任意の位置に装着できる構成の薬剤包装装置が知られており、このような薬剤カセットを任意の位置に装着できる構成を採用した場合は、特許文献2に開示された技術を採用したとしても充填が必要なカセットを見つけるのは容易ではない。
カセットの薬剤名称を入力すると、その収納場所が表示されるようなものが望まれる。
ところで、処方箋は、医師が患者に与えるべき薬剤の種類等を記載した書類であり、投与する薬剤は患者の病状によって異なる。したがって患者の数に比例して処方すべき薬剤の種類も増大する。
そのため大病院や大規模な薬局では、おびただしい種類の薬剤を取り扱うこととなり、薬剤包装装置にはこれに対応すべく多種類の薬剤を供給できる能力が要求される。
したがって薬剤包装装置は、できるだけ多数の薬剤カセットが取り付けられることが望ましい。そこでより多種類の薬剤を包装するため、薬剤供給部には多数のカセット装着部が設けられる傾向にある。
また別の方策によって多数の薬剤を取り扱う構成として、特許文献3に開示された薬剤包装装置が知られている。
特開2002−370703号
特許文献3に記載された薬剤包装装置は、薬剤カセットにそれぞれ識別手段を設け、装置の本体側(カセット装着部側)で薬剤カセットの識別手段を読み取る。そして薬剤カセットに貯蔵された薬剤を特定し、処方箋に応じて薬剤カセットから薬剤を排出させる。
特許文献3に開示された薬剤包装装置は、カセット装着部の数以上の薬剤カセットを取り扱うことができ、多種類の薬剤の包装に供することができる。また特許文献3に開示された薬剤包装装置によると、薬剤カセットを取り付ける位置は任意である。すなわち薬剤カセットは、前記した様にカセット装着部に取り付けられるが、カセット装着部側で薬剤カセットの識別手段を読み取って薬剤カセットを特定するから、薬剤カセットをいずれのカセット装着部に取り付けてもよい。
しかしながら薬剤カセットを取り替えるのは手間であるから、特許文献3の構成を採用する場合であっても、カセット装着部の数は多い方が使い勝手がよい。
そのため大規模な薬局からは、カセット装着部の数が極めて多数であり、且つ、特許文献3に開示された様に薬剤カセットに識別手段を設けた薬剤包装装置が要求される。
ところが、この様にカセット装着部の数が極めて多数であり、且つ、特許文献3に開示された様に薬剤カセットに識別手段を設けてカセット装着部側で薬剤カセットの識別手段を読み取る構成を採用した場合、薬剤カセットに対する薬剤の補充が煩わしいものとなる。
具体的には、薬剤カセットに補充された薬剤が全て排出されて空状態になると、薬剤カセットに新たに薬剤を補充することとなるが、薬剤を補充すべき薬剤カセットがいずれのカセット装着部に取り付けられているのかが分かりにくい。
すなわち上記した構成の薬剤包装装置では、薬剤カセットの取付け位置が任意である。そのため使用者(多くの場合、薬剤師)は、不特定の位置にあるカセット装着部に使用目的の薬剤カセットを装着して使用するので、薬剤カセットの取り付け位置に法則性が無い。その結果、使用目的の薬剤が空となっても補充すべき薬剤カセットがどのカセット装着部にあるのかが分からなくなってしまう。
特に薬剤カセットを3次元的に配列した薬剤包装装置では、使用者から見て、奥側や裏側に位置する薬剤カセットは正面側から確認しにくく、薬剤を充填すべき薬剤カセットがどこにあるのかが分かりにくい。
そのため上記した構造の薬剤包装装置では、薬剤を補充する際に充填すべき薬剤カセットを探す必要があり、この作業に相当の時間を要する。
薬剤カセットに対する薬剤の補充は、薬剤が空になった場合だけでなく、日常的に行われる業務である。たとえば薬剤師が帰宅する直前や外来患者の受付前といった決まった時刻に、一斉に薬剤量の点検と補充が行われる例が多い。この様な定期的な薬剤の補充時においても、使用者は充填すべき薬剤カセットを探す必要があり、この作業が手間であり、改善が望まれていた。
また薬剤包装装置を動作させるソフトウェアは、薬剤を包装する時に実行される包装用アプリケーションと、上記した様な空になった薬剤カセットに薬剤を補充する際に実行される補充管理アプリケーションを備えるものが多い。薬剤の補充作業は、上記した様に補充管理アプリケーションを実行して行うが、このような薬剤の補充作業は、誤薬投与を防止する目的から、誰が何時、何の薬剤をどれだけ、どのカセットに充填したかを記録する必要がある。
また薬剤の補充作業に際しては、補充管理アプリケーションを立ち上げて実行するが、その際には包装用アプリケーションを一時停止させなければならない。
そのため薬剤の補充を行う際には、操作者自らが補充管理アプリケーションを立ち上げて使用することが一般的であり、面倒であった。
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、薬剤の補充作業を円滑に行うことができる薬剤包装装置の提供を課題とするものである。
そして上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、薬剤を供給する薬剤供給部と、薬剤供給部から供給された薬剤を包装する薬剤包装部と、表示手段を有し、前記薬剤供給部は、薬剤が貯留される複数の薬剤カセットと、薬剤カセットを個別に着脱可能に装着する薬剤棚部を備えた薬剤包装装置において、薬剤カセットは当該薬剤カセット自身又は当該薬剤カセット内に貯留される薬剤を特定する識別手段を備え、薬剤棚部は一部又は全部の薬剤カセットが外部から直接視認できない状態に配列して装着するものであり、薬剤包装装置は、薬剤カセットに薬剤を補充する際に実行される補充管理ソフトウェアを動作させる制御装置を備え、制御装置は、いずれかの薬剤カセットが空状態となったか否か,所定の手入力があったか否かを監視し、これらのいずれかの条件が充足されると、補充管理ソフトウェアを動作させて、表示手段が画面を薬剤補充用画面に切り替えて表示し、前記薬剤補充用画面は、薬品名欄と、カセットナンバー欄と、在庫量欄と、充填量欄と、薬剤棚部が表示されるものであることを特徴とする薬剤包装装置である。
本発明の薬剤包装装置で採用する薬剤カセットは、当該薬剤カセット自身又は当該薬剤カセット内に貯留される薬剤を特定する識別手段を備える。そのため薬剤カセットの取付け位置は任意である。
そして本発明の薬剤包装装置では、薬剤カセット内が空になった場合や、所定の手入力があったときに表示手段が画面を薬剤補充用画面に切り替えて表示し、当該薬剤カセット内に貯留されてい薬剤カセットが装着されていた位置が表示される。
具体的な実施例としては、薬剤カセット内が空になったことを契機として薬剤包装装置を動作させるソフトウェアの中のカセット検索アプリケーションが立ち上がり、前記した様に薬剤カセットが装着されていた位置が表示される。
そのため使用者は、補充すべき薬剤と、入れるべきカセットの位置を簡単に知ることができる。
また請求項2に記載の発明は、表示手段の薬剤補充用画面には、カセットの収納位置と共に、薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名または薬剤カセット内に貯留されていた薬剤を特定する記号が表示されることを特徴とする請求項1に記載の薬剤包装装置である。
「薬剤名」は、正式な薬品名称や商標に限定されるものではなく、その略称も含む概念である。
本発明によると、薬剤名等が表示手段の薬剤補充用画面に表示されるので、補充すべき薬剤を探す作業を円滑に行うことができる。
具体的な実施例としては、例えば薬剤包装装置を動作させるソフトウェアの中の補充管理アプリケーションが立ち上がり、薬剤名等が表示される。
また同様の課題を解決するための請求項3に記載の発明は薬剤棚部は薬剤カセットを立体的に配列して装着するものであり、薬剤カセット内に貯留されている薬剤が無くなった時、あるいは貯留されている薬剤の数量が一定以下となった時の少なくともいずれかの場合に、表示手段に当該薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名と薬剤カセットが装着されていた位置が表示されることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤包装装置である。
本発明の薬剤包装装置で採用する薬剤カセットについても、当該薬剤カセット自身又は当該薬剤カセット内に貯留される薬剤を特定する識別手段を備える。そのため薬剤カセットの取付け位置は任意である。また本発明の薬剤包装装置において、薬剤棚部は薬剤カセットを立体的に配列して装着するものであり、薬剤カセットの装着個数が多い。
そして本発明の薬剤包装装置では、薬剤カセット内が空になった場合や、薬剤カセット内の薬剤が少量になったときに表示手段に当該薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名と薬剤カセットが装着されていた位置が表示される。そのため使用者は、補充すべき薬剤と、入れるべきカセットの位置を簡単に知ることができる。
また同様の課題を解決するための請求項4に記載の発明は、前記制御装置は、薬剤カセットに薬剤を補充する際に何時だれが何の薬剤をどの程度補充したかを管理する補充管理ソフトウエアを動作させるものであり、薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られた時、その抜き去られた事実を検出し、これを契機として表示手段に抜き去られた薬剤カセットに貯留されていた薬剤に関する薬剤情報が表示され、前記薬剤情報に対応する補充管理ソフトウエアが自動的に実行されて補充準備状態となることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の薬剤包装装置である。
本発明の薬剤包装装置でも薬剤カセットは識別手段を備える。そのため薬剤カセットの取付け位置が任意である。
本発明の薬剤包装装置は、薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られる場合は、薬剤を補充する場合であることが多い点に注目したものである。
すなわち薬剤カセットを薬剤棚部から抜き去る場合は、薬剤を補充する場合と、薬剤カセットを差し替える場合及び薬剤カセット等を点検する場合であるが、実際の使用状況を分析すると、上記した中で、薬剤を補充する場合が最も多い。
したがって薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去る行為は、薬剤補充の準備段階であると言える。
そこで本発明は、薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られた時、予想される薬剤補充作業に備えるために、補充管理ソフトウエアが自動的に実行される。
さらに請求項5に記載の発明は薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られた時、その抜き去られた事実を検出し、これを契機として表示手段に薬剤補充用画面が表示され、抜き去られた薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名と薬剤カセットが装着されていた位置が表示されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の薬剤包装装置である。
本発明の薬剤包装装置についても薬剤カセットは識別手段を備え、薬剤カセットの取付け位置が任意である。
本発明では、薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られた時、予想される薬剤補充作業に備えるために、表示手段に薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名と薬剤カセットが装着されていた位置を表示させることとした。
具体的な実施例としては、薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られたことを契機として薬剤包装装置を動作させるソフトウェアの中の補充管理アプリケーションが立ち上がり、薬剤名等が表示される。
また請求項6に記載の発明は、薬剤を別途保管する薬剤容器があり、当該薬剤容器内の薬剤を前記薬剤カセットに補充して使用する薬剤包装装置において、前記薬剤容器又は当該容器に付属する部材には当該薬剤容器が内蔵する薬剤に関する情報を記録した薬剤特定手段があり、薬剤包装装置は、前記薬剤特定手段から薬剤に関する情報を読み取る情報読み取り手段を備え、当該情報読み取り手段によって薬剤に関する情報が読み取られると、表示手段に薬剤補充用画面が表示され、前記情報読み取り手段によって読み取られた薬剤に関する情報に基づいて特定の薬剤が貯留された薬剤カセットの収納位置を探査し、発見した位置を表示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の薬剤包装装置である。
本発明の薬剤包装装置は、作業者が薬剤容器を持ち出す場合は、薬剤を補充する場合であることが多い点に注目したものである。
すなわち薬剤を補充しようとする使用者は、当然、別途保管された薬剤容器を持ち出し、薬剤包装装置の近傍に運ぶ。そこで本発明は、薬剤包装装置に、薬剤容器に付された薬剤特定手段を読み取る機能を付加し、薬剤特定手段の内容を読み取ることを端緒として薬剤名と薬剤カセットが装着されていた位置を表示させることとした。
ここで「薬剤特定手段」とは、たとえばバーコードやICチップ、磁気カード等である。これらは、薬剤容器そのものや容器のパッケージに取り付けられたり印刷されている場合が多い。
また請求項7に記載の発明は、薬剤棚部は、複数の引出部を有し、薬剤カセットは各引出部に対して複数行、複数列に取り付けられており、表示部は薬剤棚部の引出部を表示する引出し表示と、各引出部の複数行、複数列を表示する行列表示を行うことによって薬剤カセットの位置を表示することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の薬剤包装装置である。
本発明の薬剤包装装置で採用する薬剤棚部は、複数の引出部を備え、薬剤カセットは各引出部に対して複数行、複数列に取り付けられている。この様な形式の薬剤棚部は、多数の薬剤カセットを装着できるという利点があるが、引出部の内部の薬剤カセットを正面側から目視しにくく、目的とする薬剤カセットの位置を探しにくいという欠点がある。しかしながら、本発明は、前記した請求項1乃至6のいずれかに従属するものであり、前記した請求項1乃至6に記載の発明の特徴を備えるので、薬剤カセットの捜索が容易であり、使い勝手がよい。
また請求項8に記載の発明は、表示手段は、ディスプレイであり、当該ディスプレイの同一画面に新規に薬剤カセットに充填する追加薬剤量を入力することができることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の薬剤包装装置である。
本発明の薬剤包装装置では、薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名と、薬剤カセットが装着されていた位置と共に、薬剤の残量が表示され、さらに同一画面に新規に薬剤カセットに充填する追加薬剤量を入力することができる。そのため薬剤の補充作業をただちに開始することができる。
また請求項9に記載の発明は、識別手段は、ON・OFFを表す表示が複数桁設けられたものであり、各薬剤カセットに取り付けられた識別手段は、ON・OFFを表す表示の組み合わせが異なり、且つ、いずれの識別手段のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段と同一となることがないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の薬剤包装装置である。
本発明で採用する識別手段は、ON・OFFを表す表示が複数桁設けられたものであり、各薬剤カセットに取り付けられた識別手段は、ON・OFFを表す表示の組み合わせが異なる。そのためON・OFFの組み合わせを認識することによって薬剤カセットを特定することができる。
加えて本発明で採用する識別手段は、識別手段のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段と同一になることがない。そのため薬剤カセットの取付け姿勢が多少狂っていても、異なるカセットと誤認されることはない。
また請求項10に記載の発明は、識別手段は、ON・OFFを表す表示が複数桁設けられたものであり、各薬剤カセットに取り付けられた識別手段は、ON・OFFを表す表示の組み合わせが異なり、且つ、いずれの識別手段の一定領域のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段の一定領域と同一となることがないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の薬剤包装装置である。
本発明で採用する識別手段についても、ON・OFFを表す表示が複数桁設けられたものであり、各薬剤カセットに取り付けられた識別手段は、ON・OFFを表す表示の組み合わせが異なる。そのためON・OFFの組み合わせを認識することによって薬剤カセットを特定することができる。
また本発明で採用する識別手段は、識別手段の一定領域のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段の一定領域と同一になることがない。そのため薬剤カセットの取付け姿勢が多少狂っていても、異なるカセットと誤認されることはない。
請求項11に記載の発明は、薬剤棚部は、薬剤カセットを装着する複数のカセット装着部を備え、カセット装着部の近傍に表示部が設けられ、表示手段に表示された薬剤カセットの位置に対応する表示部が所定の表示を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の薬剤包装装置である。
本実施形態の薬剤包装装置では、薬剤棚部側にも表示部が設けられている。そして表示手段に表示された薬剤カセットの位置に対応する表示部が所定の表示を行う。そのため目的の薬剤カセット又は薬剤カセットの装着位置を容易に見つけることができる。
本発明の薬剤包装装置は、薬剤の補充作業を円滑に行うことができる効果がある。
請求項1乃至11に記載の薬剤包装装置は、薬剤を補充する作業に際して、補充すべき薬剤と、薬剤を入れるべき薬剤カセットの位置を簡単に知ることができる。また、所定の表示が補充作業を見越して、切り替わって表示されるので、補充作業を直ちに実施することができる。
そのため本発明の薬剤包装装置は、薬剤の補充作業をさらに円滑に行うことができる効果がある。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態の薬剤包装装置の斜視図である。図2は、図1の薬剤包装装置の一部たる薬剤包装部の斜視図である。図3は、図1の薬剤包装装置の一部たる薬剤落下通路を構成する共通通路部材の斜視図である。図4(a)は、図1の薬剤包装装置の一部たる棚状部材の斜視図であり、(b)は、(a)の棚状部材を下から見た斜視図である。図5は、図1に示す薬剤包装装置のレイアウトを示す概略斜視図である。図6は、図1に示す薬剤包装装置のレイアウトを示す概略断面図である。
図1,5,6において1は、本実施形態の薬剤包装装置を示す。本実施形態の薬剤包装装置1は、大きく分けて本体装置30と入力・表示装置(入力手段及び表示手段)31及びバーコード読み取り装置38によって構成されている。薬剤包装装置1の本体装置30は、薬剤供給部2と、薬剤梱包部3を備え、その中間部分に薬剤路25(図6)が設けられている。また薬剤包装装置1の入力・表示装置31は、具体的にはパーソナルコンピュータであり、液晶ディスプレイからなる表示部(表示手段)32を内蔵している。
以下順次説明する。
薬剤供給部2は、図3の様な共通通路部材5を多数並べて図4の様な棚状部材6を構成し、さらにこの棚状部材6を図5の様に4列に並べて成るものである。
すなわち一つの共通通路部材5は、図3の様に溝型をしており、複数の貫通孔7が設けられている。そして各貫通孔7にそれぞれ薬剤フィーダ8が取り付けられている(図3には、最も下部の薬剤フィーダ8のみを図示)。
図8は、本実施形態の薬剤フィーダの斜視図である。図9は、本実施形態の薬剤フィーダの分解斜視図であり、支持台と薬剤カセットを示す。図10は、図9に示す薬剤カセットの内部構造を示す断面斜視図である。
薬剤フィーダ8は、図9に示すように、大別して薬剤カセット33と、薬剤カセット33が装着されるカセット装着部34とから構成されている。
カセット装着部34は前記した共通通路部材5に一体的に固定されているが、薬剤カセット33はカセット装着部34に対して着脱自在である。薬剤カセット33がカセット装着部34に装着された状態において図9に示すモータ53から薬剤カセット33内部のロータ35に至る一連の動力伝達経路が完成し、モータ53から動力を受けてロータ35が回転する。
薬剤カセット33は、合成樹脂によって成形されたものであり、多数の薬剤Tが収容される収容部40と、収容部40に対して一体化された合成樹脂製の台座部41とから構成されている。
収容部40は、多数の固形状薬剤Tを収容する容器として機能するものであり、内部に大きな薬剤収容空間42を持つ。収容部40は中の薬剤Tの残量が目視できる様に透明な樹脂によって作られている。
収容部40の天面側には開口を塞ぐ蓋体43が着脱自在に装着されている。収容部40の底面の略中央部には、下方に向けて窪んだ凹部45が設けられている。
凹部45の内部には、ロータ35が回転自在な状態で収容されている。
ロータ35は、図8,10のように天面が円錐形の傾斜面を構成しており、外周面には軸方向に延びるポケット部46が等角度で複数箇所に形成されている。ポケット部46は溝状であり、その両端は、ロータ35の天地方向に開放されている。そのためロータ35の上方に溜まった薬剤Tは、ロータ35の傾斜面に沿って順次下方に滑り、ロータ35のポケット部46によって構成される空隙に流れ込む。
ロータ35が回転すると、ロータ35に設けられたポケット部46の一部が順次薬剤排出口47に露出し、薬剤Tが一個づつ薬剤排出口47から払い出される。
薬剤カセット33の台座部41には、識別標識(識別手段)48が設けられている。カセット装着部34は、読み取り機50が設けられ、薬剤カセット33に設けられた識別標識(識別手段)48を装着ズレなどによる誤検出を防止する案内部材54によって、カセット装着部34と薬剤カセット33の位置を正確に位置決めしている。
本実施形態で採用する識別標識(識別手段)48は、光学的手段によって内容を読み取るものである。識別標識(識別手段)48は、図12に示すような8列2段に並べた合計16個のマス目によって構成されており、マス目が部分的に着色されている。各マス目は、ON・OFFを表す表示であり、本実施形態では、ON・OFFを表す表示が16桁設けられている。本実施形態では、着色されたマス目がONを表し、空白のマス目がOFFを表す。
なお本実施形態では、識別標識(識別手段)48のON・OFFを表す表示の組み合わせに特殊な法則が採用されている。
13は、薬剤カセットに設けられた識別標識(識別手段)の一覧表である。
13に示すように、本実施形態では、ON・OFFを表す表示が16マス設けられているが、各薬剤カセット33に付されたON・OFFを表す表示はいずれも異なり、同じものは無い。
さらに本実施形態では、いずれも始めの第1欄がON表示(黒色:電気的にはOFF(反射信号無しを返す))となっている。また、次の第2欄がOFF表示(白色:電気的にはON(反射信号を返す))となっている。第1欄と第2欄は、いわば位置決め用に設けられたものであり、第1欄と第2欄が無くても全ての薬剤カセット33を識別することが可能である。
本実施形態では、図12に示すように第1欄は、8列2段の上段の奥にあり、第1欄は、その隣に位置する。
前記した様に第1欄と第2欄はいわば位置決め用に設けられたものであるから、第1欄と第2欄以外のセンサーによって実質的に薬剤カセット33の識別が行われている。
しかし薬剤カセット33の取付け姿勢が不正確である場合や、ガラス越しに入射する太陽光などの影響を受けるとセンサー検知波長の光によって、第1欄と第2欄側の数桁の組み合わせが誤検知される可能性がある。そこで本実施形態では、実質的に薬剤カセット33の識別が行われる部位から離れた部位に位置決め用の欄ON欄とOFF欄をそれぞれ1個づつ設けた。
そして第1欄と第2欄のON表示とOFF表示が検出されない場合は、無条件でエラー表示を出すこととしている。そのため仮に薬剤カセット33の取付け姿勢が不正確であれば、当該位置のON表示とOFF表示が検知できないので、検知エラーとなり、薬剤の種類を誤ると言った致命的な事故が防止される。
ここで、位置決め検出用のセンサーを2つ採用している理由を述べると、例えば位置決め検出用のセンサーを1つとし、第1欄がON表示(黒色:電気的にはOFF(反射信号無しを返す))設定とする場合、薬剤カセットが装着されない状態と同じであるため、いつでも薬剤カセットの識別が検出可能な状態となってしまい、検出精度が悪い。
逆に、第1欄がOFF表示(白色:電気的にはON(反射信号を返す))設定とする場合、同等の波長が外乱光によって入射されると、薬剤カセットが装着されているとして判断されて、検出精度が悪化する。
前記第1欄と第2欄の組み合わせは、薬剤カセットの有無を識別するだけではなく、装着ミスや、外乱光の影響を少なくして、識別の検出精度を向上させることが可能となる。
また、さらに本実施形態では、識別手段のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段と同一になることはない。また識別手段のON・OFFを表す表示の内、実質的に薬剤カセット33の識別が行わしめる部位を一桁ずらしても他の識別手段の同一箇所と同一になることはない。具体的に説明すると、カセット番号0番のON・OFFを表す表示は、図12,13に示すように、最終の第16欄がONであり、他の欄はすべてOFFである(第1欄と第2欄を除く)。
続くケース番号2のON・OFFを表す表示は、図12,13に示すように、第14欄だけがONであり、他はすべてOFFである。両者の中間たる第15欄だけがONの組み合わせは欠番である。
ここで薬剤カセット33の取付け姿勢が不正確であり、ON・OFFの検知が一桁ずれたと仮定すると、ケース番号1の場合では、第15欄だけがONとなる。しかしながら、本実施形態では、第15欄だけがONとなる表示は欠番であり、該当する薬剤カセット33は無い。同じくケース番号2の表示が一桁ずれた組み合わせも欠番である。こうして全てのケース番号の表示について、一桁ずれた組み合わせはいずれも欠番となっている。そのため仮に薬剤カセット33の取付け姿勢が不正確であれば、欠番を検知することとなり、薬剤の種類を誤ると言った致命的な事故が防止される。
本実施形態では、前記した様に、各薬剤カセット33の識別手段のON・OFFを表す表示は、これを一桁ずらしても他の識別手段と同一になることがないように配列されているが、どの薬剤カセット33にどのON・OFFの識別手段を設けるかは任意である。
しかしながら、2進法を応用した数式に則って薬剤カセット33の識別手段を選定すれば便利である。
以下、2進法を応用した薬剤カセット33の識別手段を選定する数式について説明する。
本実施形態では、下記の数式1を使用して薬剤カセット33の識別手段を選定する。
Figure 0004495542
ここで「識別手段表示」は、10進法の数値である。カセットNoは、薬剤カセット33の通し番号である(本実施形態では、薬剤カセットNoは0番から始まる)。
Nは2以上の正の整数であり、この数が大きいほど識別手段の欠番が増加する。すなわちNが2であれば有効な「識別手段表示」は、1,3,5・・・。と言うように1飛ばしの数となり、Nが3であれば有効な「識別手段表示」は、1,4,7・・・。と言うように2飛ばしの数となる。
Nの数は大きいほど誤検知の確率が低くなる。しかしながら、Nの数として過度に大きいものを採用すると、欠番の数が増えすぎて表示欄のマスが足りなくなってしまうので、Nの数は3程度が望ましい。
Mは、正の整数又は0である。Mは、「識別手段表示」の最初の数値を決めるものである。
実際の識別手段は、前記した数式に基づく10進法の数値を2進法の数値に変換し、識別手段の所定のマスを着色している。
例えば図13に示す識別標識(識別手段)の一覧表では、「N=3」「M=1」として上記した数式に則って演算されている。ただし図13に示す識別標識(識別手段)の一覧表では、カセットNoの通し番号は、0から開始されている。
実際に数値を代入すると、最初のカセットNoは、0であるから、次の数式の通り、「識別手段表示」は10進法の数値で1となる。
これを2進法の数値に変換すると「1」であるから、実際の識別手段は、図12及び図13の様に第16欄がONで他がOFFの表示となる。
Figure 0004495542
また続くカセットNoは、1であるから、次の数式の通り、「識別手段表示」は10進法の数値で4となる。
これを2進法の数値に変換すると「100」であるから、実際の識別手段は、図12及び図13の様に第14欄がONで他がOFFの表示となる。
Figure 0004495542
さらに続くカセットNoは、2であるから、次の数式の通り、「識別手段表示」は10進法の数値で7となる。
これを2進法の数値に変換すると「111」であるから、実際の識別手段は、図12及び図13の様に第14欄、第15欄、第16欄がONで他がOFFの表示となる。
Figure 0004495542
本実施形態では識別標識(識別手段)48として8列2段に並べた合計16個のマス目によって構成されたものを例示したが横方向に直列状に並べたマス目によって構成されるものであってもよい。またマス目は、縦方向に並べられたものや、平面的に並べられたものであってもよい。また識別標識は、バーコードの様なものであってもよい。さらに光学的に読み取るものに限らず、磁気的記憶手段によるものや、ICチップの様なものであってもよい。
また磁気的記憶手段によるものや、平面的なバーコードを利用する場合、ICチップを活用する場合は、薬剤カセット33の内部に貯留されている薬剤の情報を直接的に記憶させてもよい。
次にカセット装着部34について説明する。カセット装着部34は、その上部に前記した薬剤カセット33を装着するものである。カセット装着部34の奥部には開口36が設けられ、当該開口36は、カセット装着部34の裏面側に貫通する。開口36の位置は、薬剤カセット33が装着されたときに薬剤カセット33の薬剤排出口47と一致する場所であり、薬剤カセット33の薬剤排出口47から排出された薬剤は開口36を通じて外部に排出される。
開口36の内壁には薬剤の錠数を計量する錠数カウンター37が設けられている。
カセット装着部34には薬剤カセット33の識別標識(識別手段)48を読み取る読み取り機50が設けられている。読み取り機50は、発光素子と受光素子が一体化されたものであり、発光素子から識別標識(識別手段)48に向かって光を発し、反射した光を受光素子で検知するものである。
カセット装着部34に薬剤カセット33が装着されると、カセット装着部34に設けられた読み取り機50が機能し、薬剤カセット33の識別標識(識別手段)48のON・OFFの組み合わせ配列を読み取る。
またカセット装着部34の正面部には、表示部51が設けられている。表示部51は、発光ダイオードであり、制御装置から信号を受けて発光する。
薬剤供給部2の共通通路部材5の説明に戻ると、共通通路部材5は、図4に示すように開口同士が合わせられ、さらにこれを5組、平面的に並べて棚状部材6が構成されている。
すなわち棚状部材6は、共通通路部材5が、図4に示すように二つが一組となって凹側の開口側同士が合致され、さらにこれを垂直姿勢にした状態で多数横方向に並べられたものである。そのため棚状部材6を正面側から見ると、薬剤フィーダ8が縦横行列状に並んで配置されている。したがって薬剤カセット33は、各棚状部材6に対して複数行、複数列に取り付けられている。
また棚状部材6を裏面側から見ても同様であり、薬剤フィーダ8が縦横行列状に並んで面状に配置されている。本実施形態では、4列の棚状部材6a,6b,6c,6dを持ち、これらによって薬剤棚部70が構成されている。薬剤棚部70は、複数列の棚状部材6を持ち、各棚状部材6に平面的に薬剤カセット33が取り付けられるから、三次元の立体的に薬剤カセット33を配列して装着することができる。
なお棚状部材6は前記した様に4列に並べて配されており、中央の二枚の棚状部材6b,6cの構造は上記した通りであるが、両端部の棚状部材6a,6dは、片側だけしか薬剤フィーダ8が無い。
本実施形態では、前記した様に4列の棚状部材6a,6b,6c,6dを備えて薬剤棚部70を持ち、棚状部材6aの片面に薬剤フィーダ8の第一面状配置部60がある。また棚状部材6bの一方の面に第二面状配置部61があり、他方の面に第三面状配置部62がある。同様に棚状部材6cの一方の面に第四面状配置部63があり、他方の面に第五面状配置部64がある。さらに棚状部材6dの片面に第六面状配置部65がある。
共通通路部材5は、前記した様に溝状の部材であり、垂直方向に配置されているから、共通通路部材5の内面同士の間によって天地方向に延びる空隙が形成される。そしてこの空隙が薬剤落下通路10として機能する。
各薬剤フィーダ8の薬剤カセット33には別種の錠剤又はカプセル等の固形状薬剤が内蔵されている。
本実施形態で採用する薬剤供給部2では、図6に示す様に上部側レール4と下部側レール13によって棚状部材6が支持されており、棚状部材6を図1の正面側に引き出すことができる。
すなわち本実施形態で採用する薬剤供給部2では、薬剤棚部70は、複数の引出部を有し、薬剤カセットは各引出部に対して複数行、複数列に取り付けられている。
より具体的には、薬剤供給部2は、棚状部材6ごとに独立した引出しを構成している。すなわち本実施形態では、図5の様に4列の棚状部材6a,6b,6c,6dを持ち、それぞれが独立して引出し可能である。
本実施形態で採用する薬剤棚部70は、前記した様に引出し状の構造であって三次元の立体的に薬剤カセット33を配列しているので、引出しを引き込んだ状態の場合、棚状部材6の中央に取り付けられた薬剤カセットは、外部から直接視認できない状態にある。
薬剤包装部3は、錠剤及び散剤を包装紙で包装する機能を有する。すなわち薬剤包装部3は、包装紙のロールが内蔵され薬剤供給部2側から供給された薬剤等を包装するものである。薬剤包装部3の内部の詳細説明は省略するが、内部において包装紙が2つ折りにされた後に長手方向に所定間隔でシールされて連続的な小袋が形成され、当該小袋の中に薬剤供給部2側から供給された薬剤を投入し、さらに開口部分をシールする様にしたものである。
本実施形態の薬剤包装部3では、上面の中央に薬剤の導入口(包装部導入口17)があり、包装部導入口17から導入された薬剤が前記した様に包装される。本実施形態では、包装部導入口17はロート状の薬剤受け部材20である。
また薬剤包装部3には散薬を分割する散薬分割装置9が内蔵されている。
図7は、散薬分割装置の概念図である。
散薬分割装置9は、図7に示すように散薬薬剤フィーダ18と円板11と掻き出し装置12を備えるものである。散薬薬剤フィーダ18は、収容された薬剤(主に散薬、顆粒を含む)を一定量ずつ供給する。円板11は、略ドーナツ状であり、上面外周部に環状溝15を有し、モータ16によって一定速度で回転する。散薬薬剤フィーダ18から散薬を供給する際、円板11を回転させながら行うことにより、環状溝15内に均等に薬剤が収容される。掻き出し装置12は、円板11の回転により、環状溝15内の散薬を円周方向に掻き寄せた後、図示しないモータの駆動によって径方向に薬剤を一包分だけ掻き出す。
散薬分割装置9から掻き出された散薬についても、錠剤等と同様に包装される。
なお本実施形態の薬剤包装部3では、図2の様に上面部の前側に二箇所、散薬導入口21があり、当該散薬導入口21に供給された散薬が散薬分割装置9によって分割される。
薬剤路25は、薬剤供給部2と包装部導入口17を繋ぐものであり、本実施形態では、二基のホッパ26a,26bと二台の薬剤移送装置28a,28bによって構成されている。
薬剤移送装置28は、図5に示すような円板形をしている。薬剤移送装置28は、内部に回転円板部材(図示せず)を有している。そして回転円板部材で薬剤を保持した状態で回転円板部材を回転し、薬剤を水平方向に移動して薬剤包装部3に運ぶものである。
図5,6に示すように本実施形態の薬剤包装装置1では、上部に薬剤供給部2があり、下部に薬剤包装部3が配置されている。本実施形態の薬剤包装装置1では、前記した様に二台の薬剤移送装置28を備える。
本実施形態では、前記した様に棚状部材6が4列設けられており、各棚状部材6の下部は開口している。すなわち各棚状部材6の下部はいずれも薬剤落下通路の下端であり、図4(b)の様にそれぞれ5個の開口73があり、これらが直列的に並んでいる。
そして本実施形態の薬剤包装装置1では、正面から見て左側二列の棚状部材6a,6bに第一のホッパ26aが装着され、残る二列の棚状部材6c,6dに第二のホッパ26bが装着されている。
そして薬剤供給部2から排出された薬剤は、いずれかのホッパ26a,26bによってどちらかの薬剤移送装置28a,28bに集められ、さらに薬剤移送装置28a,28bによって横方向に移動されて薬剤包装部3に導入される。薬剤包装部3に導入された薬剤は、所定の工程によって包装される。
入力・表示装置31及びバーコード読み取り装置(入力手段)38は、本体装置に隣接して配置されたテーブル69に設置されている。
次に本実施形態の薬剤包装装置の制御手段について説明する。
図11は、本実施形態の薬剤包装装置の制御手段のブロック図である。
本実施形態の薬剤包装装置1は、コンピュータ(CPU)を内蔵した制御装置71によって制御される。
制御装置71には、薬剤を包装する時に実行される包装用アプリケーションと、薬剤カセットに薬剤を補充する際に実行される補充管理アプリケーションがインストールされている。また補充管理アプリケーション内には、カセット検索アプリケーションが含まれている。
本実施形態では、図11に示すようにCPUを備えた制御装置71に、各薬剤フィーダ8の読み取り機50の信号が入力される。また入力・表示装置31の入力信号についても制御装置71に入力される。さらにバーコード読み取り装置38の信号についても制御装置71に入力される。さらに上位コンピュータ72が存在し、上位コンピュータ72からの信号も制御装置71に入力される。
制御装置71には、各薬剤カセット33の識別標識(識別手段)48と、貯留されている薬剤の名称との対応関係が記憶されている。
また制御装置71の出力側には、入力・表示装置31の表示部32が接続されている。さらに制御装置71の出力側には、図示しないリレー等を介して各カセット装着部34の表示部51が接続されている。
次に、本実施形態の薬剤包装装置の通常動作について説明する。なお通常の動作は、包装用アプリケーションのソフトウェアによって実行される。
本実施形態の薬剤包装装置1では、上位コンピュータ72の図示しないタッチパネルへの入力を端緒とし、タッチパネルに処方箋の内容が入力される。そして上位コンピュータ72は、本体装置30の制御装置71に処方箋の内容をデータ送信する。
本体装置30側では、入力された処方箋データに基づいて複数の薬剤フィーダ8の中から特定の薬剤フィーダ8を選定する。ここで本実施形態では、薬剤カセット33に識別標識(識別手段)48が設けられており、制御装置71は、どの薬剤フィーダ8の薬剤カセット33にどの薬剤が保管されているかを認識することができる。本実施形態では、識別標識(識別手段)48を検索し、入力された処方箋データに基づいて複数の薬剤フィーダ8の中から該当する薬剤カセット33が装着された薬剤フィーダ8を特定する。
なお、識別標識(識別手段)48の検索は、予め識別標識(識別手段)48と薬剤フィーダ8の位置関係を記憶し、このデータベースから検索してもよいし、薬剤の包装作業を開始するごとに各識別標識(識別手段)48を読み出して検索してもよい。
前者の方策を採用する場合には、カセット装着部34に薬剤カセット33を装着した時点で識別標識(識別手段)48を読み出し、制御装置71の所定の記憶手段にこの情報を予め記憶しておく。そして処方箋データが入力されると前記した記憶手段から識別標識を読み出して検索する。
後者の方策を採用する場合には、薬剤の包装作業を開始する際に、各識別標識(識別手段)48を読み出し、目的の薬剤が貯蔵された薬剤カセット33の位置を検索する。
いずれの場合であっても、該当する薬剤フィーダ8のモータ53を起動し、薬剤カセット33のロータ35を回転させ、薬剤カセット33から一個づつ薬剤を排出させる。排出された薬剤は、薬剤落下通路10に落下する。さらに薬剤は薬剤落下通路10から排出されてホッパ26に捕捉され、ホッパ26の排出口から薬剤移送装置28に入る。
そして薬剤は、薬剤移送装置28によって水平方向に運ばれ、薬剤包装部3に導入されて包装される。
また処方箋データが散薬を処方するものである場合は、散薬分割装置9が動作して散薬が一包分ずつ掻き出され、錠剤等と同様に包装される。
次に本実施形態の薬剤包装装置に特有の機能について説明する。本実施形態の薬剤包装装置1は、薬剤の補充が予想される場合に、自動的に入力・表示装置31の表示が薬剤補充用画面に切り替わる。すなわち薬剤の補充が予想される場合に、補充管理アプリケーションのソフトウェアが立ち上がり、薬剤補充用画面が立ち上がる。
本実施形態では「いずれかの薬剤カセットが空状態となったか否か」「いずれかの薬剤カセットが抜き去られたか否か」「所定の手入力があったか否か」「バーコード読み取り装置からの入力があったか否か」を常時監視している。そしてこれらのいずれかの条件が充足されると、補充管理アプリケーションのソフトウェアが立ち上がり、表示手段が薬剤補充用画面に切り替わる。また薬剤供給部2の薬剤棚部では、特定のカセット装着部34の表示部51が発光する。
ここで薬剤補充用画面は、例えば図14に示すような表示画面であり、薬品名欄と、JANコード欄、管理棚の番号欄、カセットナンバー欄、在庫量欄、充填量欄、在庫上限量欄、適正在庫量欄、ロット番号欄、使用期限表示欄が表示される。また画面右側に、薬剤棚部を表す表示75が表れる。さらに、「元箱」「充填」「閉じる」で表示されるクリック部が表れる。なお「充填」のクリック部は、薬剤カセットの検索を実施するためのキーであり、「閉じる」のクリック部は、検索をキャンセルするためのキーである。
さらに薬剤師コード欄と、薬剤師名欄が表示される。
ここで、薬品名欄は、具体的な薬剤の名称が表示される欄である。薬品名欄は、キーボードの操作によって手入力で変更することができる。なお薬品名欄が変更されると、他の欄の表示はそれに合わせて自動変更される。薬品名は略称で表示する場合もある。すなわち薬品名には長いものも多く、作業現場においては略称が使用される場合もある。そこで薬品名欄に記載する薬品名として略称を使用することもある。
JANコード欄には薬剤のJANコードが表示される。ここでJANコードとは個々の薬剤に付されたコードであり、個々の薬剤とJANコードは、一対一に対応する。
JANコード欄についても、キーボードの操作によって手入力で変更することができる。JANコード欄が変更されると、他の欄の表示もそれに合わせて自動変更される。
管理棚の番号欄は、薬剤の保管場所を示すものである。すなわち倉庫等に補充用の薬剤が保管されるが、管理棚の番号欄は、当該補充用薬剤の保管場所を示す。
カセットナンバー欄は、薬剤カセットに固有の番号である。なお薬剤カセットの数は、カセット装着部34の数よりも多い。カセットナンバー欄の表示は、手入力又は三角印をクリックすることによって変更可能である。
カセットナンバー欄が変更されると、他の欄の表示もそれに合わせて自動変更される。
在庫量欄は、カセットナンバー欄に表示された薬剤カセットの中に現に存在する薬剤の個数を表示するものである。
充填量欄は、充填作業によって充填する薬剤の個数を入力する欄である。例えば充填作業によって新たに500個の薬剤を補充した時は、充填量欄に500の数を手入力する。
また充填量欄の「満量」の文字をクリックすると、充填量欄には「満量」の文字が表示される。例えばビタミン剤の様に毒性が低く、敢えて個々の薬剤量を管理するまでも無い様な場合は、薬剤カセットに適量の薬剤を補充し、「満量」の文字をクリックする。
在庫上限量欄は、薬剤カセットに充填可能な薬剤の最大量を示すものである。
適正在庫量欄は、薬剤カセット内の薬剤の管理下限を示すものである。すなわち適正在庫量欄の数値は、例えば満量個数の5分の1であり、薬剤カセット内の薬剤個数がこの個数を下回った場合、薬剤を補充すべきである。
ロット番号欄は、薬剤カセット内に保管されている薬剤のロット番号を表示する欄である。
使用期限欄は、薬剤カセット内に保管されている薬剤の使用期限が表示される欄である。
薬剤師コード欄は、薬局や病院に所属する薬剤師のコードを入力する欄である。薬剤師コードは、予め制御装置71に記憶されている。薬剤師コード欄は直接数値を入力してもよいし、隣の三角印をクリックすることによってコード番号を順送りして入力してもよい。
薬剤師コード欄が変更されると、となりの薬剤師名欄に該当する薬剤師名が表示される。また逆に薬剤師名欄を手入力すると、隣の薬剤師コード欄が変更される。
「元箱」で表示されるクリック部をクリックすると、表示画面が切り替わり、当該薬剤のパッケージが表示される。具体的には、「元箱」で表示されるクリック部をクリックすると、図16の様に薬剤のパッケージ表示に切り替わる。
薬剤棚部を表す表示75は、図14,図15に示すように左側の引出し表示76と右側の行列表示77に分かれている。図15は、薬剤棚部70を表す表示の拡大図である。
すなわち薬剤棚部70を表す表示75の中で、左側の引出し表示76は、引出部を表示するものであり、薬剤棚部70を正面から見た様子を模式的に表している。引出し表示76では、長方形の表示が平行に6列表示されている。各長方形は、それぞれ各面状配置部60〜65を表示している。6列表示された長方形は、中央の4列が2列づつ接合された状態で表され、両端の2列は、一列単独で表示されているが、これは引出し構造の組み合わせを示している。すなわち長方形の組が4列の棚状部材6a,6b,6c,6dを示している。
また右側の行列表示77には、正方形が枡目状に配置された図が表示されている。右側の行列表示77は、各引出部の複数行、複数列を表示するものであり、各面状配置部60〜65におけるカセット装着部34の配置を表している。
そして薬剤棚部70を表す表示75は、引出し表示76及び行列表示77の双方ともに部分的に明るさが異なる注意喚起表示がなされた部位がある。薬剤棚部70を表す表示75は、薬剤棚部70の立体座標を表示するものであり、注意喚起表示がなされた部位は、カセットナンバーの欄に表示された薬剤カセット33の位置を表す。
14,15に示す例で説明すると、左側の表示では最も左側の第一面状配置部60に相当する長方形が注意喚起表示されている。また右側の表示では、2行4列目のマス目が注意喚起表示されている。
これは、薬剤棚部の第一面状配置部60であって、その2行4列目のカセット装着部34にカセットナンバー160の薬剤カセット33が装着されており、その薬剤カセット33にアリナミンEX(武田薬品工業株式会社の登録商標)が貯留されていることを示している。
次に本実施形態の薬剤包装装置1の特有の機能を実際の使用状況に則して説明する。
薬剤包装装置1が通常動作を実行している際に、薬剤を排出している薬剤カセット33が空になった場合、薬剤が無いと判断する。すなわち処方箋データに基づいて複数の薬剤フィーダ8の中から特定の薬剤フィーダ8を選定し、薬剤フィーダ8のモータ53を起動し、薬剤カセット33のロータ35を回転させ、薬剤カセット33から一個づつ薬剤を排出させるのであるが、ロータ35を回転させても薬剤カセット33から必要量の薬剤が排出されない場合は、薬剤カセット33内に薬剤が無いと判断する。
薬剤が無いと判断すると、当該薬剤カセット33のロータ35を停止し、補充管理アプリケーションのソフトウェアが自動的に立ち上がり、入力・表示装置31の表示を前記した薬剤補充用画面に切り換える。また表示される画面は、ロータ35を回転させても必要量の薬剤が排出されなかった薬剤カセット33の表示である。
たとえば、アリナミンEX(武田薬品工業株式会社の登録商標)を40個排出させるためにカセット160番が装着された薬剤フィーダ8のモータ53を回転し、一定時間が経過しても所定量の薬剤が得られなかった場合は、表示手段の表示が図14の様な表示に切り替わる。
また薬剤供給部2の薬剤棚部では、カセット160番が装着されたカセット装着部34の表示部51が発光する。
使用者は、薬剤の包装作業中に、表示画面が図14の様な表示に切り替わることによって薬剤切れを知る。なお他に音声や光等の表示を併用して薬剤切れを知らせることが望ましい。
14では、在庫量が83となっているが、上記した状況では、充填量は0となっている。
使用者は表示画面を見て、アリナミンEX(武田薬品工業株式会社の登録商標)が無くなったことを知り、薬剤カセットにアリナミンEXを補充する。
ここで本実施形態では、表示画面の薬剤棚部70を表す表示75によって薬剤を補充すべき薬剤カセット33の位置を知ることができる。
すなわち前記した表示画面の「充填」のクリック部をクリックすると、カセット検索アプリケーションが実行される。そして薬剤棚部70に現在収納されている薬剤カセット群から前記した貯留されている薬剤が無くなった薬剤カセット33の収納位置を探査し、発見した位置を表示75に表示する。
具体的には、表示75の注意喚起表示がなされた部位に薬剤を補充すべき薬剤カセット33がある。すなわち薬剤棚部70の第一面状配置部60であって、その2行4列目のカセット装着部34にアリナミンEX(武田薬品工業株式会社の登録商標)が入っていた薬剤カセットがある。またアリナミンEX(武田薬品工業株式会社の登録商標)は、倉庫のB03の位置に保管されている。
そこで作業者は倉庫のB03に薬剤を取りに行くこととなるが、もしどの様な箱に入っていたかが分からない場合は、元棚欄をクリックする。その結果、図16の様にアリナミンEX(武田薬品工業株式会社の登録商標)のパッケージが表示され、倉庫内での薬剤を探す作業が円滑に進む。
薬剤を探し終えると、表示画面の薬剤師コード欄をクリックし、自己の薬剤師コードを入力する。続いて充填欄をクリックする。
またこれと平行して薬剤包装装置1の薬剤棚部70の最も左の引出部を引出して、第一面状配置部60を抜き出し、その2行4列目のカセット装着部34に装着された160番の薬剤カセット33を取り外す。なお、2行4列目のカセット装着部34の表示部51は発光しているので、該当する薬剤カセット33は、容易に発見できる。
そして160番の薬剤カセット33に、新たに薬剤を充填する。作業者は、表示画面の充填量欄に補充した薬剤数を入力する。また薬剤のロット番号と使用期限を更新入力する。
なお、薬剤のパッケージには、多くの場合、バーコードが付されており、多くの情報をバーコードから読み取ることができるので、バーコード読み取り機によって必要な情報を読み取り、これを自動的に必要箇所に入力する構成としてもよい。また薬剤カセット33に補充すべき薬剤と、実際に補充する薬剤との同一性をバーコードによって確認してもよい。
たとえば、特定の薬剤補充用画面を表示した状態で、バーコード読み取り機50によって薬剤のパッケージからバーコードを読み込ませた際、薬剤補充用画面に表示された薬剤名と、バーコードから読み込んだ薬剤名が異なるものであれば、警報が発せられる様な構成が推奨される。
そして薬剤カセット33を元のカセット装着部34に戻し、一連の作業を終了する。
また薬局の終業時間近くになると、日常的な薬剤補充作業が行われる。この時には、作業者の手によって、薬剤カセット33が順次取り出され、目視によって残量が少ないと判断された薬剤カセットに薬剤が補充される。
具体的に説明すると、薬剤カセット33が取り出されると、表示画面は、自動的に取り出された薬剤カセット33の薬剤補充用画面に切り換わる。そして目視によって薬剤カセット33内の薬剤残量が少ないと判断すると、表示部材に表示された薬剤名を確認し、先の場合と同様の手順で薬剤を補充する。
なお日常的な薬剤補充作業のやり方としては、薬剤カセット33内の薬剤在庫量が、適正在庫量を下回っているものだけを検索し、適正在庫量を下回っている薬剤カセットだけに薬剤を補充してもよい。
この場合においても、表示画面の薬剤棚部70を表す表示75によって薬剤を補充すべき薬剤カセット33の位置を容易に知ることができる。薬剤名やその保管場所は、薬剤補充用画面の薬品名欄及び管理棚の番号欄を見ることによって容易に知ることができる。
また処方箋を入力する際に類似の処方が連続し、経験則上、特定の薬剤が不足することが予想される場合もある。この様な場合は、予め当該薬剤を倉庫から取り出し、パッケージのバーコードをバーコード読み取り機で読み込む。バーコード読み取り機から所定の信号が入力されると、表示画面は、自動的に取り出された読み出されたバーコードに相当する薬剤が保管された薬剤カセットの薬剤補充用画面に切り換わる。
作業者は、表示画面の薬剤棚部70を表す表示によって薬剤を補充すべき薬剤カセットの位置を知り、所定の引出部を引出して、面状配置部60を抜き出し、目的の薬剤が貯留された薬剤カセットを取り出す。そして必要量の薬剤を補充し、薬剤カセットを元の位置に戻す。
上記した作業では、不足することが予想される薬剤を倉庫等から取り出してパッケージのバーコードをバーコード読み出し、制御装置に必要な情報を入力したが、キーボードを操作して薬剤名やJANコードを入力し、薬剤補充用画面を切り換えてもよい。
以上説明した実施形態では、「いずれかの薬剤カセットが空状態となったか否か」を監視することとしたが、これに代わって、一定量以下となったか否かを監視してもよい。
また先の実施形態では、薬剤棚部の例として引出し状のものを示した。引出し状の薬剤棚部は、空間を密に利用できる点で推奨される。他の薬剤棚部の例としては、薬剤カセットを円形配列するものや、渦巻き状に配列する構成が考えられる。
また上記した実施形態では、入力手段の一つとしてバーコード読み取り装置38を示したが、他に磁気を利用したものや、ICチップの内容を読み取る装置を利用することもできる。
本実施形態の薬剤包装装置を使用すると、薬剤カセットの捜索や、保管薬剤の捜索に要する時間を短縮することができる。
本発明の実施形態の薬剤包装装置の斜視図である。 図1の薬剤包装装置の一部たる薬剤包装部の斜視図である。 図1の薬剤包装装置の一部たる薬剤落下通路を構成する共通通路部材の斜視図である。 (a)は、図1の薬剤包装装置の一部たる棚状部材の斜視図であり、(b)は、(a)の棚状部材を下から見た斜視図である。 図1に示す薬剤包装装置のレイアウトを示す概略斜視図である。 図1に示す薬剤包装装置のレイアウトを示す概略断面図である。 散薬分割装置の概念図である。 本実施形態の薬剤フィーダの斜視図である。 本実施形態の薬剤フィーダの分解斜視図であり、支持台と薬剤カセットを示す。 図9に示す薬剤カセットの内部構造を示す断面斜視図である。 本実施形態の薬剤包装装置の制御手段のブロック図である。 薬剤カセットに設けられた識別標識(識別手段)の説明図である。 薬剤カセットに設けられた識別標識(識別手段)の一覧表である。 薬剤補充用画面のレイアウト図である。 薬剤棚部を表す表示の拡大図である。 薬剤補充用画面の「元箱」で表示されるクリック部をクリックした時に表示される画面を表す説明図である。
1 薬剤包装装置
6a,6b,6c,6d 棚状部材
8 薬剤フィーダ
30 本体装置
31 入力・表示装置(入力手段及び表示手段)
32 表示部(表示手段)
33 薬剤カセット
38 バーコード読み取り装置
48 識別標識(識別手段)
50 読み取り機
51 表示部
60 第一面状配置部
61 第二面状配置部
62 第三面状配置部
63 第四面状配置部
64 第五面状配置部
65 第六面状配置部
70 薬剤棚部
71 制御装置
75 薬剤棚部を表す表示
76 引出し表示
77 行列表示

Claims (11)

  1. 薬剤を供給する薬剤供給部と、薬剤供給部から供給された薬剤を包装する薬剤包装部と、表示手段を有し、前記薬剤供給部は、薬剤が貯留される複数の薬剤カセットと、薬剤カセットを個別に着脱可能に装着する薬剤棚部を備えた薬剤包装装置において、薬剤カセットは当該薬剤カセット自身又は当該薬剤カセット内に貯留される薬剤を特定する識別手段を備え、薬剤棚部は一部又は全部の薬剤カセットが外部から直接視認できない状態に配列して装着するものであり、薬剤包装装置は、薬剤カセットに薬剤を補充する際に実行される補充管理ソフトウェアを動作させる制御装置を備え、制御装置は、いずれかの薬剤カセットが空状態となったか否か,所定の手入力があったか否かを監視し、これらのいずれかの条件が充足されると、補充管理ソフトウェアを動作させて、表示手段が画面を薬剤補充用画面に切り替えて表示し、前記薬剤補充用画面は、薬品名欄と、カセットナンバー欄と、在庫量欄と、充填量欄と、薬剤棚部が表示されるものであることを特徴とする薬剤包装装置。
  2. 表示手段の薬剤補充用画面には、カセットの収納位置と共に、薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名または薬剤カセット内に貯留されていた薬剤を特定する記号が表示されることを特徴とする請求項1に記載の薬剤包装装置。
  3. 薬剤棚部は薬剤カセットを立体的に配列して装着するものであり、薬剤カセット内に貯留されている薬剤が無くなった時、あるいは貯留されている薬剤の数量が一定以下となった時の少なくともいずれかの場合に、表示手段に当該薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名と薬剤カセットが装着されていた位置が表示されることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤包装装置。
  4. 前記制御装置は、薬剤カセットに薬剤を補充する際に何時だれが何の薬剤をどの程度補充したかを管理する補充管理ソフトウエアを動作させるものであり、薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られた時、その抜き去られた事実を検出し、これを契機として表示手段に抜き去られた薬剤カセットに貯留されていた薬剤に関する薬剤情報が表示され、前記薬剤情報に対応する補充管理ソフトウエアが自動的に実行されて補充準備状態となることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の薬剤包装装置。
  5. 薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られた時、その抜き去られた事実を検出し、これを契機として表示手段に薬剤補充用画面が表示され、抜き去られた薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名と薬剤カセットが装着されていた位置が表示されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の薬剤包装装置。
  6. 薬剤を別途保管する薬剤容器があり、当該薬剤容器内の薬剤を前記薬剤カセットに補充して使用する薬剤包装装置において、前記薬剤容器又は当該容器に付属する部材には当該薬剤容器が内蔵する薬剤に関する情報を記録した薬剤特定手段があり、薬剤包装装置は、前記薬剤特定手段から薬剤に関する情報を読み取る情報読み取り手段を備え、当該情報読み取り手段によって薬剤に関する情報が読み取られると、表示手段に薬剤補充用画面が表示され、前記情報読み取り手段によって読み取られた薬剤に関する情報に基づいて特定の薬剤が貯留された薬剤カセットの収納位置を探査し、発見した位置を表示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の薬剤包装装置。
  7. 薬剤棚部は、複数の引出部を有し、薬剤カセットは各引出部に対して複数行、複数列に取り付けられており、表示部は薬剤棚部の引出部を表示する引出し表示と、各引出部の複数行、複数列を表示する行列表示を行うことによって薬剤カセットの位置を表示することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の薬剤包装装置。
  8. 表示手段は、ディスプレイであり、当該ディスプレイの同一画面に新規に薬剤カセットに充填する追加薬剤量を入力することができることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の薬剤包装装置。
  9. 識別手段は、ON・OFFを表す表示が複数桁設けられたものであり、各薬剤カセットに取り付けられた識別手段は、ON・OFFを表す表示の組み合わせが異なり、且つ、いずれの識別手段のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段と同一となることがないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の薬剤包装装置。
  10. 識別手段は、ON・OFFを表す表示が複数桁設けられたものであり、各薬剤カセットに取り付けられた識別手段は、ON・OFFを表す表示の組み合わせが異なり、且つ、いずれの識別手段の一定領域のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段の一定領域と同一となることがないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の薬剤包装装置。
  11. 薬剤棚部は、薬剤カセットを装着する複数のカセット装着部を備え、カセット装着部の近傍に表示部が設けられ、表示手段に表示された薬剤カセットの位置に対応する表示部が所定の表示を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の薬剤包装装置。
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