JP2006051178A - 薬剤包装装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 薬剤カセットを特定する識別手段を備え、且つ薬剤棚部は薬剤カセットを立体的に配列して装着するものである。制御装置は、「いずれかの薬剤カセットが空状態となったか否か」「いずれかの薬剤カセットが抜き去られたか否か」「所定の手入力があったか否か」「バーコード読み取り装置からの入力があったか否か」を常時監視している。これらのいずれかの条件が充足されると、表示手段が薬剤補充用画面に切り替わる。 薬剤補充用画面には薬剤棚部を表す表示75がある。
【選択図】 図15
Description
薬剤供給部は、複数のカセット装着部を備え、当該カセット装着部に薬剤カセットが取り付けられたものである。薬剤カセットには、それぞれ別種類の薬剤が多数貯留されている。
薬剤包装装置には、処方箋の内容が入力され、必要な薬剤が貯留された薬剤カセットが特定される。そして薬剤カセットから必要な数の薬剤が排出され、薬剤包装部に送られ、袋に包装されたり、バイアル等の容器に充填される。
そして各薬剤カセットの近傍に第1表示装置が設けられている。また更に、各引出しに対応する第2表示装置を備える。そして特許文献2に開示された散薬錠剤包装機では、ある薬剤カセットに収容されている薬剤が不足した場合、その薬剤カセットに対応して設けられた第1表示装置が薬剤の不足を表示することに加えて、その薬剤カセットの設置された引出体に対応して設けられた第2表示装置もそのことを表示する。そのため作業者は、第2表示装置を見て該当する引出体を引き出し、さらに第1表示装置を見て薬剤を補給すべき薬剤カセットを見つけることができる。
しかしながら薬剤カセットを任意の位置に装着できる構成の薬剤包装装置が知られており、このような薬剤カセットを任意の位置に装着できる構成を採用した場合は、特許文献2に開示された技術を採用したとしても充填が必要なカセットを見つけるのは容易ではない。
カセットの薬剤名称を入力すると、その収納場所が表示されるようなものが望まれる。
そのため大病院や大規模な薬局では、おびただしい種類の薬剤を取り扱うこととなり、薬剤包装装置にはこれに対応すべく多種類の薬剤を供給できる能力が要求される。
したがって薬剤包装装置は、できるだけ多数の薬剤カセットが取り付けられることが望ましい。そこでより多種類の薬剤を包装するため、薬剤供給部には多数のカセット装着部が設けられる傾向にある。
そのため大規模な薬局からは、カセット装着部の数が極めて多数であり、且つ、特許文献3に開示された様に薬剤カセットに識別手段を設けた薬剤包装装置が要求される。
ところが、この様にカセット装着部の数が極めて多数であり、且つ、特許文献3に開示された様に薬剤カセットに識別手段を設けてカセット装着部側で薬剤カセットの識別手段を読み取る構成を採用した場合、薬剤カセットに対する薬剤の補充が煩わしいものとなる。
すなわち上記した構成の薬剤包装装置では、薬剤カセットの取付け位置が任意である。そのため使用者(多くの場合、薬剤師)は、不特定の位置にあるカセット装着部に使用目的の薬剤カセットを装着して使用するので、薬剤カセットの取り付け位置に法則性が無い。その結果、使用目的の薬剤が空となっても補充すべき薬剤カセットがどのカセット装着部にあるのかが分からなくなってしまう。
そのため上記した構造の薬剤包装装置では、薬剤を補充する際に充填すべき薬剤カセットを探す必要があり、この作業に相当の時間を要する。
また薬剤の補充作業に際しては、補充管理アプリケーションを立ち上げて実行するが、その際には包装用アプリケーションを一時停止させなければならない。
そのため薬剤の補充を行う際には、操作者自らが補充管理アプリケーションを立ち上げて使用することが一般的であり、面倒であった。
そして本発明の薬剤包装装置では、薬剤カセット内が空になった場合や、薬剤カセット内の薬剤が少量になったときに表示手段に当該薬剤カセット内に貯留されてい薬剤カセットが装着されていた位置が表示される。
具体的な実施例としては、薬剤カセット内が空になったことを契機として薬剤包装装置を動作させるソフトウェアの中のカセット検索アプリケーションが立ち上がり、前記した様に薬剤カセットが装着されていた位置が表示される。
そのため使用者は、補充すべき薬剤と、入れるべきカセットの位置を簡単に知ることができる。
本発明によると、薬剤名等が表示手段に表示されるので、補充すべき薬剤を探す作業を円滑に行うことができる。
具体的な実施例としては、例えば薬剤包装装置を動作させるソフトウェアの中の補充管理アプリケーションが立ち上がり、薬剤名等が表示される。
そして本発明の薬剤包装装置では、薬剤カセット内が空になった場合や、薬剤カセット内の薬剤が少量になったときに表示手段に当該薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名と薬剤カセットが装着されていた位置が表示される。そのため使用者は、補充すべき薬剤と、入れるべきカセットの位置を簡単に知ることができる。
本発明の薬剤包装装置は、薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られる場合は、薬剤を補充する場合であることが多い点に注目したものである。
すなわち薬剤カセットを薬剤棚部から抜き去る場合は、薬剤を補充する場合と、薬剤カセットを差し替える場合及び薬剤カセット等を点検する場合であるが、実際の使用状況を分析すると、上記した中で、薬剤を補充する場合が最も多い。
したがって薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去る行為は、薬剤補充の準備段階であると言える。
そこで本発明は、薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られた時、予想される薬剤補充作業に備えるために、補充管理ソフトウエアが自動的に実行される。
本発明では、薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られた時、予想される薬剤補充作業に備えるために、表示手段に薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名と薬剤カセットが装着されていた位置を表示させることとした。
具体的な実施例としては、薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られたことを契機として薬剤包装装置を動作させるソフトウェアの中の補充管理アプリケーションが立ち上がり、薬剤名等が表示される。
すなわち薬剤を補充しようとする使用者は、当然、別途保管された薬剤容器を持ち出し、薬剤包装装置の近傍に運ぶ。そこで本発明は、薬剤包装装置に、薬剤容器に付された薬剤特定手段を読み取る機能を付加し、薬剤特定手段の内容を読み取ることを端緒として薬剤名と薬剤カセットが装着されていた位置を表示させることとした。
ここで「薬剤特定手段」とは、たとえばバーコードやICチップ、磁気カード等である。これらは、薬剤容器そのものや容器のパッケージに取り付けられたり印刷されている場合が多い。
加えて本発明で採用する識別手段は、識別手段のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段と同一になることがない。そのため薬剤カセットの取付け姿勢が多少狂っていても、異なるカセットと誤認されることはない。
また本発明で採用する識別手段は、識別手段の一定領域のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段の一定領域と同一になることがない。そのため薬剤カセットの取付け姿勢が多少狂っていても、異なるカセットと誤認されることはない。
また本発明で採用する識別手段では、ON・OFFを表す表示が複数桁設けられたものであり、各薬剤カセットに取り付けられた識別手段は、ON・OFFを表す表示の組み合わせが異なる。そのためON・OFFの組み合わせを認識することによって薬剤カセットを特定することができる。
さらに本発明で採用する識別手段は、識別手段の一定領域のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段の一定領域と同一になることがない。そのため薬剤カセットの取付け姿勢が多少狂っていても、異なるカセットと誤認されることはない。
特に請求項1乃至11に記載の薬剤包装装置は、薬剤を補充する作業に際して、補充すべき薬剤と、薬剤を入れるべき薬剤カセットの位置を簡単に知ることができる。また、所定の表示が補充作業を見越して、立ち上がってくるので、補充作業を直ちに実施することができる。
そのため本発明の薬剤包装装置は、薬剤の補充作業をさらに円滑に行うことができる効果がある。
図1は、本発明の実施形態の薬剤包装装置の斜視図である。図2は、図1の薬剤包装装置の一部たる薬剤包装部の斜視図である。図3は、図1の薬剤包装装置の一部たる薬剤落下通路を構成する共通通路部材の斜視図である。図4(a)は、図1の薬剤包装装置の一部たる棚状部材の斜視図であり、(b)は、(a)の棚状部材を下から見た斜視図である。図5は、図1に示す薬剤包装装置のレイアウトを示す概略斜視図である。図6は、図1に示す薬剤包装装置のレイアウトを示す概略断面図である。
以下順次説明する。
すなわち一つの共通通路部材5は、図3の様に溝型をしており、複数の貫通孔7が設けられている。そして各貫通孔7にそれぞれ薬剤フィーダ8が取り付けられている(図3には、最も下部の薬剤フィーダ8のみを図示)。
カセット装着部34は前記した共通通路部材5に一体的に固定されているが、薬剤カセット33はカセット装着部34に対して着脱自在である。薬剤カセット33がカセット装着部34に装着された状態において図9に示すモータ53から薬剤カセット33内部のロータ35に至る一連の動力伝達経路が完成し、モータ53から動力を受けてロータ35が回転する。
収容部40は、多数の固形状薬剤Tを収容する容器として機能するものであり、内部に大きな薬剤収容空間42を持つ。収容部40は中の薬剤Tの残量が目視できる様に透明な樹脂によって作られている。
収容部40の天面側には開口を塞ぐ蓋体43が着脱自在に装着されている。収容部40の底面の略中央部には、下方に向けて窪んだ凹部45が設けられている。
凹部45の内部には、ロータ35が回転自在な状態で収容されている。
本実施形態で採用する識別標識(識別手段)48は、光学的手段によって内容を読み取るものである。識別標識(識別手段)48は、図13に示すような8列2段に並べた合計16個のマス目によって構成されており、マス目が部分的に着色されている。各マス目は、ON・OFFを表す表示であり、本実施形態では、ON・OFFを表す表示が16桁設けられている。本実施形態では、着色されたマス目がONを表し、空白のマス目がOFFを表す。
図14は、薬剤カセットに設けられた識別標識(識別手段)の一覧表である。
図14に示すように、本実施形態では、ON・OFFを表す表示が16マス設けられているが、各薬剤カセット33に付されたON・OFFを表す表示はいずれも異なり、同じものは無い。
さらに本実施形態では、いずれも始めの第1欄がON表示(黒色:電気的にはOFF(反射信号無しを返す))となっている。また、次の第2欄がOFF表示(白色:電気的にはON(反射信号を返す))となっている。第1欄と第2欄は、いわば位置決め用に設けられたものであり、第1欄と第2欄が無くても全ての薬剤カセット33を識別することが可能である。
本実施形態では、図13に示すように第1欄は、8列2段の上段の奥にあり、第1欄は、その隣に位置する。
しかし薬剤カセット33の取付け姿勢が不正確である場合や、ガラス越しに入射する太陽光などの影響を受けるとセンサー検知波長の光によって、第1欄と第2欄側の数桁の組み合わせが誤検知される可能性がある。そこで本実施形態では、実質的に薬剤カセット33の識別が行われる部位から離れた部位に位置決め用の欄ON欄とOFF欄をそれぞれ1個づつ設けた。
そして第1欄と第2欄のON表示とOFF表示が検出されない場合は、無条件でエラー表示を出すこととしている。そのため仮に薬剤カセット33の取付け姿勢が不正確であれば、当該位置のON表示とOFF表示が検知できないので、検知エラーとなり、薬剤の種類を誤ると言った致命的な事故が防止される。
逆に、第1欄がOFF表示(白色:電気的にはON(反射信号を返す))設定とする場合、同等の波長が外乱光によって入射されると、薬剤カセットが装着されているとして判断されて、検出精度が悪化する。
前記第1欄と第2欄の組み合わせは、薬剤カセットの有無を識別するだけではなく、装着ミスや、外乱光の影響を少なくして、識別の検出精度を向上させることが可能となる。
続くケース番号2のON・OFFを表す表示は、図13,14に示すように、第14欄だけがONであり、他はすべてOFFである。両者の中間たる第15欄だけがONの組み合わせは欠番である。
しかしながら、2進法を応用した数式に則って薬剤カセット33の識別手段を選定すれば便利である。
以下、2進法を応用した薬剤カセット33の識別手段を選定する数式について説明する。
本実施形態では、下記の数式1を使用して薬剤カセット33の識別手段を選定する。
Nは2以上の正の整数であり、この数が大きいほど識別手段の欠番が増加する。すなわちNが2であれば有効な「識別手段表示」は、1,3,5・・・。と言うように1飛ばしの数となり、Nが3であれば有効な「識別手段表示」は、1,4,7・・・。と言うように2飛ばしの数となる。
Nの数は大きいほど誤検知の確率が低くなる。しかしながら、Nの数として過度に大きいものを採用すると、欠番の数が増えすぎて表示欄のマスが足りなくなってしまうので、Nの数は3程度が望ましい。
実際の識別手段は、前記した数式に基づく10進法の数値を2進法の数値に変換し、識別手段の所定のマスを着色している。
例えば図14に示す識別標識(識別手段)の一覧表では、「N=3」「M=1」として上記した数式に則って演算されている。ただし図14に示す識別標識(識別手段)の一覧表では、カセットNoの通し番号は、0から開始されている。
また磁気的記憶手段によるものや、平面的なバーコードを利用する場合、ICチップを活用する場合は、薬剤カセット33の内部に貯留されている薬剤の情報を直接的に記憶させてもよい。
開口36の内壁には薬剤の錠数を計量する錠数カウンター37が設けられている。
カセット装着部34に薬剤カセット33が装着されると、カセット装着部34に設けられた読み取り機50が機能し、薬剤カセット33の識別標識(識別手段)48のON・OFFの組み合わせ配列を読み取る。
またカセット装着部34の正面部には、表示部51が設けられている。表示部51は、発光ダイオードであり、制御装置から信号を受けて発光する。
すなわち棚状部材6は、共通通路部材5が、図4に示すように二つが一組となって凹側の開口側同士が合致され、さらにこれを垂直姿勢にした状態で多数横方向に並べられたものである。そのため棚状部材6を正面側から見ると、薬剤フィーダ8が縦横行列状に並んで配置されている。したがって薬剤カセット33は、各棚状部材6に対して複数行、複数列に取り付けられている。
なお棚状部材6は前記した様に4列に並べて配されており、中央の二枚の棚状部材6b,6cの構造は上記した通りであるが、両端部の棚状部材6a,6dは、片側だけしか薬剤フィーダ8が無い。
各薬剤フィーダ8の薬剤カセット33には別種の錠剤又はカプセル等の固形状薬剤が内蔵されている。
すなわち本実施形態で採用する薬剤供給部2では、薬剤棚部70は、複数の引出部を有し、薬剤カセットは各引出部に対して複数行、複数列に取り付けられている。
より具体的には、薬剤供給部2は、棚状部材6ごとに独立した引出しを構成している。すなわち本実施形態では、図5の様に4列の棚状部材6a,6b,6c,6dを持ち、それぞれが独立して引出し可能である。
本実施形態の薬剤包装部3では、上面の中央に薬剤の導入口(包装部導入口17)があり、包装部導入口17から導入された薬剤が前記した様に包装される。本実施形態では、包装部導入口17はロート状の薬剤受け部材20である。
図7は、散薬分割装置の概念図である。
散薬分割装置9は、図7に示すように散薬薬剤フィーダ18と円板11と掻き出し装置12を備えるものである。散薬薬剤フィーダ18は、収容された薬剤(主に散薬、顆粒を含む)を一定量ずつ供給する。円板11は、略ドーナツ状であり、上面外周部に環状溝15を有し、モータ16によって一定速度で回転する。散薬薬剤フィーダ18から散薬を供給する際、円板11を回転させながら行うことにより、環状溝15内に均等に薬剤が収容される。掻き出し装置12は、円板11の回転により、環状溝15内の散薬を円周方向に掻き寄せた後、図示しないモータの駆動によって径方向に薬剤を一包分だけ掻き出す。
なお本実施形態の薬剤包装部3では、図2の様に上面部の前側に二箇所、散薬導入口21があり、当該散薬導入口21に供給された散薬が散薬分割装置9によって分割される。
薬剤移送装置28は、図5に示すような円板形をしている。薬剤移送装置28は、内部に回転円板部材(図示せず)を有している。そして回転円板部材で薬剤を保持した状態で回転円板部材を回転し、薬剤を水平方向に移動して薬剤包装部3に運ぶものである。
そして本実施形態の薬剤包装装置1では、正面から見て左側二列の棚状部材6a,6bに第一のホッパ26aが装着され、残る二列の棚状部材6c,6dに第二のホッパ26bが装着されている。
そして薬剤供給部2から排出された薬剤は、いずれかのホッパ26a,26bによってどちらかの薬剤移送装置28a,28bに集められ、さらに薬剤移送装置28a,28bによって横方向に移動されて薬剤包装部3に導入される。薬剤包装部3に導入された薬剤は、所定の工程によって包装される。
図11は、本実施形態の薬剤包装装置の制御手段のブロック図である。また図12は、本実施形態の薬剤包装装置に特有の動作を示すフローチャートである。
制御装置71には、薬剤を包装する時に実行される包装用アプリケーションと、薬剤カセットに薬剤を補充する際に実行される補充管理アプリケーションがインストールされている。また補充管理アプリケーション内には、カセット検索アプリケーションが含まれている。
制御装置71には、各薬剤フィーダ33の識別標識(識別手段)48と、貯留されている薬剤の名称との対応関係が記憶されている。
本実施形態の薬剤包装装置1では、上位コンピュータ72の図示しないタッチパネルへの入力を端緒とし、タッチパネルに処方箋の内容が入力される。そして上位コンピュータ72は、本体装置30の制御装置71に処方箋の内容をデータ送信する。
本体装置30側では、入力された処方箋データに基づいて複数の薬剤フィーダ8の中から特定の薬剤フィーダ8を選定する。ここで本実施形態では、薬剤カセット33に識別標識(識別手段)48が設けられており、制御装置71は、どの薬剤フィーダ8の薬剤カセット33にどの薬剤が保管されているかを認識することができる。本実施形態では、識別標識(識別手段)48を検索し、入力された処方箋データに基づいて複数の薬剤フィーダ8の中から該当する薬剤カセット33が装着された薬剤フィーダ8を特定する。
なお、識別標識(識別手段)48の検索は、予め識別標識(識別手段)48と薬剤フィーダ8の位置関係を記憶し、このデータベースから検索してもよいし、薬剤の包装作業を開始するごとに各識別標識(識別手段)48を読み出して検索してもよい。
後者の方策を採用する場合には、薬剤の包装作業を開始する際に、各識別標識(識別手段)48を読み出し、目的の薬剤が貯蔵された薬剤カセット33の位置を検索する。
そして薬剤は、薬剤移送装置28によって水平方向に運ばれ、薬剤包装部3に導入されて包装される。
本実施形態では、図12に示すように、「いずれかの薬剤カセットが空状態となったか否か」「いずれかの薬剤カセットが抜き去られたか否か」「所定の手入力があったか否か」「バーコード読み取り装置からの入力があったか否か」を常時監視している。そしてこれらのいずれかの条件が充足されると、補充管理アプリケーションのソフトウェアが立ち上がり、表示手段が薬剤補充用画面に切り替わる。また薬剤供給部2の薬剤棚部では、特定のカセット装着部34の表示部51が発光する。
さらに薬剤師コード欄と、薬剤師名欄が表示される。
JANコード欄についても、キーボードの操作によって手入力で変更することができる。JANコード欄が変更されると、他の欄の表示もそれに合わせて自動変更される。
管理棚の番号欄は、薬剤の保管場所を示すものである。すなわち倉庫等に補充用の薬剤が保管されるが、管理棚の番号欄は、当該補充用薬剤の保管場所を示す。
カセットナンバー欄が変更されると、他の欄の表示もそれに合わせて自動変更される。
充填量欄は、充填作業によって充填する薬剤の個数を入力する欄である。例えば充填作業によって新たに500個の薬剤を補充した時は、充填量欄に500の数を手入力する。 また充填量欄の「満量」の文字をクリックすると、充填量欄には「満量」の文字が表示される。例えばビタミン剤の様に毒性が低く、敢えて個々の薬剤量を管理するまでも無い様な場合は、薬剤カセットに適量の薬剤を補充し、「満量」の文字をクリックする。
適正在庫量欄は、薬剤カセット内の薬剤の管理下限を示すものである。すなわち適正在庫量欄の数値は、例えば満量個数の5分の1であり、薬剤カセット内の薬剤個数がこの個数を下回った場合、薬剤を補充すべきである。
ロット番号欄は、薬剤カセット内に保管されている薬剤のロット番号を表示する欄である。
使用期限欄は、薬剤カセット内に保管されている薬剤の使用期限が表示される欄である。
薬剤師コード欄は、薬局や病院に所属する薬剤師のコードを入力する欄である。薬剤師コードは、予め制御装置71に記憶されている。薬剤師コード欄は直接数値を入力してもよいし、隣の三角印をクリックすることによってコード番号を順送りして入力してもよい。
すなわち薬剤棚部70を表す表示75の中で、左側の引出し表示76は、引出部を表示するものであり、薬剤棚部70を正面から見た様子を模式的に表している。引出し表示76では、長方形の表示が平行に6列表示されている。各長方形は、それぞれ各面状配置部60〜65を表示している。6列表示された長方形は、中央の4列が2列づつ接合された状態で表され、両端の2列は、一列単独で表示されているが、これは引出し構造の組み合わせを示している。すなわち長方形の組が4列の棚状部材6a,6b,6c,6dを示している。
そして薬剤棚部70を表す表示75は、引出し表示76及び行列表示77の双方ともに部分的に明るさが異なる注意喚起表示がなされた部位がある。薬剤棚部70を表す表示75は、薬剤棚部70の立体座標を表示するものであり、注意喚起表示がなされた部位は、カセットナンバーの欄に表示された薬剤カセット33の位置を表す。
これは、薬剤棚部の第一面状配置部60であって、その2行4列目のカセット装着部34にカセットナンバー160の薬剤カセット33が装着されており、その薬剤カセット33にアリナミンEX(武田薬品工業株式会社の登録商標)が貯留されていることを示している。
薬剤包装装置1が通常動作を実行している際に、薬剤を排出している薬剤カセット33が空になった場合、薬剤が無いと判断する。すなわち処方箋データに基づいて複数の薬剤フィーダ8の中から特定の薬剤フィーダ8を選定し、薬剤フィーダ8のモータ53を起動し、薬剤カセット33のロータ35を回転させ、薬剤カセット33から一個づつ薬剤を排出させるのであるが、ロータ35を回転させても薬剤カセット33から必要量の薬剤が排出されない場合は、薬剤カセット33内に薬剤が無いと判断する。
たとえば、アリナミンEX(武田薬品工業株式会社の登録商標)を40個排出させるためにカセット160番が装着された薬剤フィーダ8のモータ53を回転し、一定時間が経過しても所定量の薬剤が得られなかった場合は、表示手段の表示が図15の様な表示に切り替わる。
また薬剤供給部2の薬剤棚部では、カセット160番が装着されたカセット装着部34の表示部51が発光する。
図15では、在庫量が83となっているが、上記した状況では、充填量は0となっている。
使用者は表示画面を見て、アリナミンEX(武田薬品工業株式会社の登録商標)が無くなったことを知り、薬剤カセットにアリナミンEXを補充する。
すなわち前記した表示画面の「充填」のクリック部をクリックすると、カセット検索アプリケーションが実行される。そして薬剤棚部70に現在収納されている薬剤カセット群から前記した貯留されている薬剤が無くなった薬剤カセット33の収納位置を探査し、発見した位置を表示77に表示する。
そこで作業者は倉庫のB03に薬剤を取りに行くこととなるが、もしどの様な箱に入っていたかが分からない場合は、元棚欄をクリックする。その結果、図17の様にアリナミンEX(武田薬品工業株式会社の登録商標)のパッケージが表示され、倉庫内での薬剤を探す作業が円滑に進む。
なお、薬剤のパッケージには、多くの場合、バーコードが付されており、多くの情報をバーコードから読み取ることができるので、バーコード読み取り機によって必要な情報を読み取り、これを自動的に必要箇所に入力する構成としてもよい。また薬剤カセット33に補充すべき薬剤と、実際に補充する薬剤との同一性をバーコードによって確認してもよい。
たとえば、特定の薬剤補充用画面を表示した状態で、バーコード読み取り機50によって薬剤のパッケージからバーコードを読み込ませた際、薬剤補充用画面に表示された薬剤名と、バーコードから読み込んだ薬剤名が異なるものであれば、警報が発せられる様な構成が推奨される。
具体的に説明すると、薬剤カセット33が取り出されると、表示画面は、自動的に取り出された薬剤カセット33の薬剤補充用画面に切り換わる。そして目視によって薬剤カセット33内の薬剤残量が少ないと判断すると、表示部材に表示された薬剤名を確認し、先の場合と同様の手順で薬剤を補充する。
この場合においても、表示画面の薬剤棚部70を表す表示77によって薬剤を補充すべき薬剤カセット33の位置を容易に知ることができる。薬剤名やその保管場所は、薬剤補充用画面の薬品名欄及び管理棚の番号欄を見ることによって容易に知ることができる。
また先の実施形態では、薬剤棚部の例として引出し状のものを示した。引出し状の薬剤棚部は、空間を密に利用できる点で推奨される。他の薬剤棚部の例としては、薬剤カセットを円形配列するものや、渦巻き状に配列する構成が考えられる。
6a,6b,6c,6d 棚状部材
8 薬剤フィーダ
30 本体装置
31 入力・表示装置(入力手段及び表示手段)
32 表示部(表示手段)
33 薬剤カセット
38 バーコード読み取り装置
48 識別標識(識別手段)
50 読み取り機
51 表示部
60 第一面状配置部
61 第二面状配置部
62 第三面状配置部
63 第四面状配置部
64 第五面状配置部
65 第六面状配置部
70 薬剤棚部
71 制御装置
75 薬剤棚部を表す表示
76 引出し表示
77 行列表示
Claims (13)
- 薬剤を供給する薬剤供給部と、薬剤供給部から供給された薬剤を包装する薬剤包装部と、表示手段を有し、前記薬剤供給部は、薬剤が貯留される複数の薬剤カセットと、薬剤カセットを個別に着脱可能に装着する薬剤棚部を備えた薬剤包装装置において、薬剤カセットは当該薬剤カセット自身又は当該薬剤カセット内に貯留される薬剤を特定する識別手段を備え、薬剤棚部は一部又は全部の薬剤カセットが外部から直接視認できない状態に配列して装着するものであり、薬剤カセット内に貯留されている薬剤が無くなった時、あるいは貯留されている薬剤の数量が一定以下となった時の少なくともいずれかの場合に、表示手段にカセット位置検索画面が立ち上がって表示され、カセット位置検索画面には、少なくとも薬剤カセットの検索を実施するためのキーと前記検索をキャンセルするためのキーが設けられており、検索を実施するためのキーが操作されると薬剤棚部に現在収納されている薬剤カセット群から前記した貯留されている薬剤が無くなった薬剤カセットあるいは貯留されている薬剤の数量が一定以下となった薬剤カセットの収納位置を探査し、発見した位置を表示することを特徴とする薬剤包装装置。
- 表示手段には、カセットの収納位置と共に、薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名または薬剤カセット内に貯留されていた薬剤を特定する記号が表示されることを特徴とする請求項1に記載の薬剤包装装置。
- 薬剤を供給する薬剤供給部と、薬剤供給部から供給された薬剤を包装する薬剤包装部と、表示手段を有し、前記薬剤供給部は、薬剤が貯留される複数の薬剤カセットと、薬剤カセットを個別に着脱可能に装着する薬剤棚部を備えた薬剤包装装置において、薬剤カセットは当該薬剤カセット自身又は当該薬剤カセット内に貯留される薬剤を特定する識別手段を備え、薬剤棚部は薬剤カセットを立体的に配列して装着するものであり、薬剤カセット内に貯留されている薬剤が無くなった時、あるいは貯留されている薬剤の数量が一定以下となった時の少なくともいずれかの場合に、表示手段に当該薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名と薬剤カセットが装着されていた位置が表示されることを特徴とする薬剤包装装置。
- 薬剤を供給する薬剤供給部と、薬剤供給部から供給された薬剤を包装する薬剤包装部と、表示手段を有し、前記薬剤供給部は、薬剤が貯留される複数の薬剤カセットと、薬剤カセットを個別に着脱可能に装着する薬剤棚部を備えた薬剤包装装置において、薬剤カセットに薬剤を補充する際に何時だれが何の薬剤をどの程度補充したかを管理する補充管理ソフトウエアを動作させる制御装置を備え、薬剤カセットは当該薬剤カセット自身又は当該薬剤カセット内に貯留される薬剤を特定する識別手段を備え、薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られた時、その抜き去られた事実を検出し、これを契機として表示手段に抜き去られた薬剤カセットに貯留されていた薬剤に関する薬剤情報が表示され、前記薬剤情報に対応する補充管理ソフトウエアが自動的に実行されて補充準備状態となることを特徴とする薬剤包装装置。
- 薬剤を供給する薬剤供給部と、薬剤供給部から供給された薬剤を包装する薬剤包装部と、表示手段を有し、前記薬剤供給部は、薬剤が貯留される複数の薬剤カセットと、薬剤カセットを個別に着脱可能に装着する薬剤棚部を備えた薬剤包装装置において、薬剤カセットは当該薬剤カセット自身又は当該薬剤カセット内に貯留される薬剤を特定する識別手段を備え、薬剤カセットが薬剤棚部から抜き去られた時、その抜き去られた事実を検出し、これを契機として表示手段に補充管理画面が表示され、抜き去られた薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名と薬剤カセットが装着されていた位置が表示されることを特徴とする薬剤包装装置。
- 薬剤を供給する薬剤供給部と、薬剤供給部から供給された薬剤を包装する薬剤包装部と、表示手段を有し、前記薬剤供給部は、薬剤が貯留される複数の薬剤カセットと、薬剤カセットを個別に着脱可能に装着する薬剤棚部を備え、薬剤を別途保管する薬剤容器があり、当該薬剤容器内の薬剤を前記薬剤カセットに補充して使用する薬剤包装装置において、前記薬剤容器又は当該容器に付属する部材には当該薬剤容器が内蔵する薬剤に関する情報を記録した薬剤特定手段があり、薬剤包装装置は、前記薬剤特定手段から薬剤に関する情報を読み取る情報読み取り手段を備え、当該情報読み取り手段によって薬剤に関する情報が読み取られると、表示手段にカセット位置検索画面が立ち上がって表示され、前記情報読み取り手段によって読み取られた薬剤に関する情報に基づいて特定の薬剤が貯留された薬剤カセットの収納位置を探査し、発見した位置を表示することを特徴とする薬剤包装装置。
- 薬剤棚部は、複数の引出部を有し、薬剤カセットは各引出部に対して複数行、複数列に取り付けられており、表示部は薬剤棚部の引出部を表示する引出し表示と、各引出部の複数行、複数列を表示する行列表示を行うことによって薬剤カセットの位置を表示することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の薬剤包装装置。
- 表示手段は、ディスプレイであり、当該ディスプレイの同一画面に、前記薬剤カセット内に貯留されていた薬剤名と、薬剤カセットが装着されていた位置と共に、薬剤の残量が表示され、さらに同一画面に新規に薬剤カセットに充填する追加薬剤量を入力することができることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の薬剤包装装置。
- 識別手段は、ON・OFFを表す表示が複数桁設けられたものであり、各薬剤カセットに取り付けられた識別手段は、ON・OFFを表す表示の組み合わせが異なり、且つ、いずれの識別手段のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段と同一となることがないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の薬剤包装装置。
- 識別手段は、ON・OFFを表す表示が複数桁設けられたものであり、各薬剤カセットに取り付けられた識別手段は、ON・OFFを表す表示の組み合わせが異なり、且つ、いずれの識別手段の一定領域のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段の一定領域と同一となることがないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の薬剤包装装置。
- 薬剤棚部は、薬剤カセットを装着する複数のカセット装着部を備え、カセット装着部の近傍に表示部が設けられ、表示手段に表示された薬剤カセットの位置に対応する表示部が所定の表示を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の薬剤包装装置。
- 薬剤を供給する薬剤供給部と、薬剤供給部から供給された薬剤を包装する薬剤包装部と、表示手段を有し、前記薬剤供給部は、薬剤が貯留される複数の薬剤カセットと、薬剤カセットを個別に着脱可能に装着する薬剤棚部を備えた薬剤包装装置において、薬剤カセットは当該薬剤カセット自身又は当該薬剤カセット内に貯留される薬剤を特定する識別手段を備え、識別手段は、ON・OFFを表す表示が複数桁設けられたものであり、各薬剤カセットに取り付けられた識別手段は、ON・OFFを表す表示の組み合わせが異なり、且つ、いずれの識別手段のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段と同一となることがないことを特徴とする薬剤包装装置。
- 薬剤を供給する薬剤供給部と、薬剤供給部から供給された薬剤を包装する薬剤包装部と、表示手段を有し、前記薬剤供給部は、薬剤が貯留される複数の薬剤カセットと、薬剤カセットを個別に着脱可能に装着する薬剤棚部を備えた薬剤包装装置において、薬剤カセットは当該薬剤カセット自身又は当該薬剤カセット内に貯留される薬剤を特定する識別手段を備え、識別手段は、ON・OFFを表す表示が複数桁設けられたものであり、識別手段は、ON・OFFを表す表示が複数桁設けられたものであり、各薬剤カセットに取り付けられた識別手段は、ON・OFFを表す表示の組み合わせが異なり、且つ、いずれの識別手段の一定領域のON・OFFを表す表示を一桁ずらしても他の識別手段の一定領域と同一となることがないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の薬剤包装装置。
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