JPH09215729A - アンプル補給方法 - Google Patents

アンプル補給方法

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JPH09215729A
JPH09215729A JP8021412A JP2141296A JPH09215729A JP H09215729 A JPH09215729 A JP H09215729A JP 8021412 A JP8021412 A JP 8021412A JP 2141296 A JP2141296 A JP 2141296A JP H09215729 A JPH09215729 A JP H09215729A
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medicine
feeder
drug
ampoule
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JP8021412A
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Shoji Yuyama
正二 湯山
Keita Yasuoka
啓太 安岡
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Yuyama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yuyama Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬剤アンプルの払出装置の薬剤フィーダに薬
剤数量が所定量以下となったため補給する際に棚に保管
されている薬剤保管容器の薬剤が補給しようとするもの
と正確に合致していることを確認して補給する方法を提
供する。 【解決手段】 アンプル払出装置の薬剤フィーダ60の
いずれかが欠品又は数量減少すると、補給すべき薬剤フ
ィーダ60の薬剤が薬剤保管容器Bの薬剤と一致してい
るかを容器に表示されたバーコード表示5をバーコード
リーダ4により読取り、これと上記薬剤フィーダ60の
識別コードの一致、不一致により識別して薬剤を補給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、搬送ラインの途
中に設けられる薬剤アンプルの払出装置において各種ア
ンプルの薬剤フィーダに欠品が生じた場合のアンプル補
給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】病院内で医師の処方箋で指示される注射
薬に適合する薬剤アンプルの種類は、一般に600種類
以上もあり、今後新薬が開発されれば増々種類は増加す
る。このような多種類の薬剤アンプルのうちには、使用
頻度の高いものもあれば、極めて稀にしか使用されない
ものも混在する。このような薬剤アンプルを処方箋の指
示に従って揃える場合に、全て手作業で揃えて多数の患
者に対処することは極めて作業効率が悪く、対処できな
い。
【0003】このため、上記多種類の薬剤アンプルから
特に使用頻度の比較的高いもの200種類程度を選んで
払出装置に収納し、処方箋情報にもとづいて必要な薬剤
アンプルを払出して搬送するシステムが、例えば特願平
7−69566号明細書により提案されている。
【0004】上記払出しシステムにおける薬剤の払出し
方法は、薬剤を定量排出する複数の薬剤フィーダを有
し、各薬剤フィーダから排出される薬剤を一方向に移送
されるトレイで受け取り、そのトレイを他のトレイに薬
剤を移し替えることなくそのまま監査ステーションに搬
送するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、使用頻度の
比較的高い薬剤アンプルを収納して払出しする薬剤払出
装置では、収納されているアンプルの使用頻度が高いも
のが多いため、使用するにつれて薬剤アンプルを収納し
た薬剤フィーダに欠品が生じ易い。このような薬剤アン
プルの欠品が生じた場合、一般には薬剤フィーダに表示
されている薬剤名のタグを薬剤師が確認して同じ薬剤を
保管している薬剤庫の薬剤保管ボックスから薬剤を取り
出して補給が行われる。
【0006】しかし、注射薬の薬剤アンプルは作用が強
いため誤って使用されると死亡事故につながるという重
大な要素を含み、その取扱いは極めて慎重を要する。そ
の反面で、薬剤アンプルは異なる種類の薬剤であっても
外観形状や大きさが同じであったり、単に含有量が異な
るだけであったり、あるいは劇薬扱いのものも存在す
る。
【0007】従って、使用頻度が高いという経済的な理
由で払出装置で自動払出しするようにすると、払出装置
に共通性が生じ、勘違いで隣りのフィーダに誤って補給
されても、払出装置では何ら支障なく払出しが行われる
こととなり、その確認作業は最終検査以外に存在しな
い。
【0008】このように、自動払出装置は多種類の薬剤
アンプルを大量処理する上で今日の薬局では調剤作業を
円滑に進める上で必須のものとなりつつあるが、その反
面薬剤の補給時に間違いが生じ易く、このような間違い
を補給時に絶対起きないように補給する方法を採用する
ことが重要となっている。
【0009】然るに、現状では前述したように単に薬剤
師が補給作業時に目視確認しているだけであり、そのま
までは間違いが生じ易いという問題を解決することがで
きない。
【0010】この発明は、自動払出装置により効率的に
薬剤アンプルを払出しながら、上述した薬剤アンプルの
補給時の問題点を解決することのできるアンプル補給方
法を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決する手段として、多種類の薬剤アンプルをそれぞれ
薬剤フィーダに収納し、処方箋情報に従って必要な薬剤
アンプルを払出しするアンプル払出装置において、薬剤
フィーダに欠品又は数量減少が生じるとそのフィーダに
収納されるべき薬剤アンプルの薬剤に対応する薬剤保管
容器に付与されたバーコード表示を読取り、補給すべき
薬剤と同じであることを識別した後補給することから成
るアンプル補給方法としたのである。
【0012】上記アンプル補給方法では、薬剤フィーダ
に薬剤を補給する際に薬剤フィーダが欠品した場合と数
量が減少した場合のいずれの場合も含む。欠品した場合
は薬剤フィーダに設けられたセンサにより使用される薬
剤数を1つずつ検知し、フィーダの満杯量から減少する
数量をカウンタでカウントし、予め設定された所定量以
下になるとカウンタ信号で欠品状態を表示するとよい。
従って、この場合は欠品した薬剤フィーダを自動で検出
することができる。
【0013】一方、数量がある程度減少した場合は、必
ずしも補給する必要はないが、欠品状態を検出して一日
調剤作業の終わり又は始業前にまとめて補給する際に、
やがて欠品になると思われる程数量が減少していること
を目視により発見した薬剤フィーダについては欠品補給
と同時に補給しておくのが望ましいから、一般には両方
の場合が生じるのである。
【0014】従って、上記薬剤フィーダに補給すべき状
態が生じると、まずその薬剤フィーダの薬剤名を表示器
などにより認識し、それに基づいて対応する薬剤保管容
器を棚から取り出して揃える。そして、その容器に付与
されたバーコード表示を読取り、その表示による薬剤が
上記補給すべき薬剤フィーダの薬剤と一致しているかを
識別する。
【0015】この識別は、表示器に表示されたデータを
目視確認して区別してもよいが、第2の発明のように、
前記薬剤フィーダの薬剤の識別コードとバーコード表示
が一致したことを検知すると補給するというようにして
もよい。即ち、予め記憶されているデータによる識別コ
ードとバーコード表示の識別コードを比較して自動識別
するのである。
【0016】上記第1又は第2の方法による識別の後
は、直ちに該当フィーダに薬剤を補給してもよいが、フ
ィーダが上下に重なって多段状に設けられている場合下
段のフィーダには補給できないから、第3の発明のよう
に、前記バーコード表示が補給すべき薬剤と同じである
ことを識別した後補給許可表示をし、該当薬剤フィーダ
を補給正面位置に移動させて薬剤フィーダのロックを解
除し、薬剤フィーダを正規位置から引出して補給すると
よい。
【0017】第4の発明では、前記薬剤保管容器のバー
コード表示と共に各薬剤フィーダのバーコード表示のう
ち補給すべきフィーダの表示を読取り、補給すべきフィ
ーダの識別コードと一致することを検知すると補給する
としている。補給すべきフィーダのバーコード表示を読
取ることとしたから、さらに確実な識別が可能となり、
誤作業が防止される。
【0018】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図
面を参照して説明する。図1はこの発明のアンプル補給
方法を実施するためのアンプル払出装置を含む搬送ライ
ンの全体概略構成を示す図、図2はアンプル払出装置の
平面図である。10は多段状に積上げられたトレイTを
1つずつ送り出すトレイ供給部、20は送り込まれたト
レイTを所定高さに持上げる昇降装置、30はトレイT
を移載するための移載装置、20′はトレイTを上下多
段状に設けられた薬剤フィーダ60に沿って下降させる
下降装置、40は下降したトレイTを所定位置まで送る
搬送装置、50は搬送部の端でトレイTを積上げるトレ
イ積層装置である。
【0019】なお、図示の搬送ライン、アンプル払出装
置は単なる一例であるから、詳細については図示省略
し、簡単に説明する。
【0020】トレイ供給部10は、2つの回転爪11、
12から成るトレイ積上部と搬送コンベア13を備えて
いる。回転爪11、12は別々に回転動作し、上段の爪
11で下から2段目以上を支持している間に下段の爪1
2が回転して下段のトレイTを落下させて送り出し、そ
の後下段の爪12を回転させてトレイを保持し得る角度
にセットし上段の爪11を回転させて2段目以上のトレ
イTを落下させ下段の爪12で支持し、こうして1段ず
つトレイTを落下供給するようになっている。
【0021】昇降装置20は短いコンベア21から成
り、図示省略しているがこのコンベア21をねじ軸等で
所定高さ位置まで上昇させるようになっている。又、ね
じ軸でなくコンベア21を台板に乗せこれをチェーン、
ロッド等で持ち上げる形式としてもよいことは勿論であ
る。
【0022】移載装置30は、搬送コンベア31とトレ
イTを把持する把持部32と、この把持ユニット32を
図示のような略コ字状の矢印のように移動昇降させる駆
動部33(詳細な図示省略)から成る。なお、把持部3
2の詳細については図3を参照して下降ユニット2
0′、薬剤フィーダ60と共に説明する。
【0023】図3に示すように、把持部32は、昇降動
されるロッド32aの下端にクランプ支持板32bを取
付け、そのクランプ支持板32bの両側部に設けた係合
爪32cをクランプ支持板32b上に支持されたシリン
ダ32dの作動によってピン32eを中心に開閉させる
ようにしている。
【0024】上記把持部32は、クランプ支持板32b
が搬送コンベヤ31の排出端部の上方と下降装置20の
上方に臨む位置との間で水平方向に往復動される。この
把持部32は、クランプ支持板32bを搬送コンベヤ3
1の排出端部で停止するトレイTの上方まで移動させた
のち、ロッド32aを下降させ、クランプ支持板32b
がトレイTの上端に当接する状態において、一対の係合
爪32cを閉じ、その係合爪32cをトレイTの上部の
フランジFに係合させるようにしている。
【0025】また、係合爪32cがフランジFに係合す
る状態において、ロッド32aを引き上げ、把持部32
の水平方向の移動により下降装置20′の上方まで搬送
し、その位置でロッド32aを所定位置まで下降させた
のち、一対の係合爪32cを開放させてトレイTを落下
させるようにしている。
【0026】図1に示すように、下降装置20′は、上
下のプーリ22、22間にベルト23をかけ渡した前後
一対のベルトコンベヤ21をトレイTの幅寸法に対応す
る間隔をおいて左右に設け、各ベルトコンベヤ21のベ
ルト23にトレイTのフランジFに係合可能な受爪24
を等間隔に設けている。
【0027】上記下降装置20′は、把持部32から排
出されるトレイTのフランジFを受爪24で支持し、図
2の矢印で示す方向のベルト23の移動によってトレイ
Tを下方向に搬送する。
【0028】下降装置20′によって下降動されるトレ
イTの移動路一側には、そのトレイTに薬剤を排出する
複数の薬剤フィーダ60が上下方向に多段に設けられて
いる。
【0029】ここで、薬剤フィーダ60から払い出され
る薬剤Aとして、アンプル、バイアル、錠剤、カプセル
等を挙げることができる。実施例では、アンプルを払出
すようにした薬剤フィーダ60が示されている。
【0030】上記薬剤フィーダ60は、図3に示すよう
に、薬剤収納容器61の前側に小容器62を接続し、各
容器61、62の底壁61a、61aをトレイTの下降
路に向けて下り勾配をもって傾斜させ、その傾斜下部に
形成した貫通孔61b、62bに沿って上下動される第
1突き上げ部材61cおよび第2突き上げ部材62cの
各上端に1つの薬剤Aを支持可能とする受部61d、6
2dを設け、その受部61d、62dを先端に向けて下
り勾配をもって傾斜させている。
【0031】上記薬剤フィーダ60は、第1突き上げ部
材61cを上下動させ、上端の受部61dによる薬剤A
を上方に搬送し、その薬剤Aを受部61dの傾斜に沿っ
て滑らせて小容器62に供給している。
【0032】また、小容器62に供給された薬剤Aを底
壁62aの傾斜に沿って滑らせ、第2突き上げ部材62
cの下降時にその上端の受部62dにのる薬剤Aを第2
突き上げ部材62cの上昇により上方に搬送し、上限位
置まで搬送した薬剤Aを受部62dの傾斜に沿って滑ら
せて小容器62の前側に接続した排出シュート63に排
出し、その排出シュート63の傾斜に沿って滑らせてシ
ュート先端から排出させるようにしている。
【0033】ここで排出シュート63には薬剤Aの通過
を検出するセンサPHが設けられ、そのセンサPHが予
め定められた数の薬剤Aを検出すると、第1および第2
突き上げ部材61c、61cが停止するようになってい
る。
【0034】薬剤フィーダ60の下部には、図3に示す
ように、各フィーダ60の薬剤補給時のため薬剤フィー
ダ60を図4に示すように補給位置で引出すためのフィ
ーダ引出モータ67と、補給後に正規位置にフィーダ6
0を戻した後その位置にフィーダ60をロックするため
のフィーダロック部64とを備えている。
【0035】67aはモータ67により回転駆動される
ピニオン、68はラックである。又、フィーダロック部
64は、例えばソレノイドから成り、そのソレノイドロ
ッド65をフィーダ60の下底に設けた凹部66に突入
させることによりフィーダ60のロックを行なうように
している。
【0036】上記の構成から成る薬剤の払出し装置は、
演算制御部を通じて払出しに必要な薬剤が収納されてい
る薬剤フィーダ60を選択して作動させる。
【0037】その薬剤フィーダ60が薬剤Aを払い出す
前に、供給コンベヤ1の排出端部で停止するトレイTを
送り込み装置10の作動により下降装置20′の上方ま
で搬送して落下させ、そのトレイTを下降装置20′の
作動により下降させて、演算制御部により作動する薬剤
フィーダ60の排出シュート63の先端に開口部が臨む
位置まで移動させて待機させておく。
【0038】トレイTが所定の位置で待機していること
を図示省略したセンサが検出すると、薬剤フィーダ60
が作動して薬剤Aを排出シュート63上に払い出す。
【0039】排出シュート63上の薬剤は排出シュート
63の傾斜に沿って滑り、シュート先端からトレイT内
に排出される。排出シュート63上に必要数の薬剤Aが
払い出され、その薬剤AがトレイTに供給されると、下
降装置20′が作動してトレイTを下降させ、搬送コン
ベヤ30の供給端部にトレイTが排出されると、搬送コ
ンベヤ40が作動して、そのトレイTをトレイ積層装置
50へ搬送する。
【0040】トレイ積層装置50は、図1に示すよう
に、搬送装置40のコンベア41により送られて来るト
レイTを受入れる短いコンベア51と、図示省略してい
るが、このコンベア51を上方へ持上げるリフト、所定
高さ位置に設けた一対の回転支持爪52、52から成
る。なお、トレイ積層装置50は、一般的には病院の薬
局内に設置され、これに隣接して監査位置Xが設けられ
る。
【0041】なお、搬送装置40の搬送経路途中には処
方箋情報に基づく必要薬剤リストなどをプリントして搬
送コンベア上のトレイTに投入するためのプリンタ70
が設けられている。
【0042】以上のようなアンプル払出装置11を含む
搬送ラインでトレイTに投入されるアンプルは、処方箋
により要求される薬剤の全ての種類を用意できる訳では
なく、一般に600種類以上と言われるアンプルの全種
類のうち使用頻度の高いせいぜい200種類程度までで
あり、特定の患者に対しては使用頻度の稀れな特殊なも
のを必要とする場合がある。
【0043】そこでこのような場合に対処するため一般
には図示省略しているが、薬局内には別途特殊な薬剤ボ
ックスが棚に多種類置かれており、これらから所定のも
のを手作業で取り出して揃えてトレイT内に投入する。
その後監査位置Xで監査が行われる。
【0044】上記構成の装置各部を駆動制御する制御装
置の全体概略ブロック図を図5に示す。上述した各構成
部の駆動部分は、図示の演算制御部100により制御さ
れる。この演算制御部100にはホストコンピュータ1
が接続されており、その外部入力手段2から各患者毎の
処方箋情報が入力されると表示器3に表示されると共に
一定のタイミングで演算制御部100へ送信され、その
処方箋情報に基づいて全体の制御が行われる。
【0045】演算制御部100においては、上記処方箋
情報が送られてくると、アンプル払出装置Uに貯留され
ている薬剤アンプルから必要なものを払出しさせるた
め、全薬剤アンプルのマスタメモリ(演算制御部100
内に内蔵されている)からコード記号等の照合によって
貯留されているかを確認し、必要な薬剤アンプルを払出
しさせる。
【0046】各薬剤フィーダ60内にはフィーダ駆動部
160がそれぞれ設けられており、このフィーダ駆動部
160として図示のように表示ランプa、フィーダ引出
モータb、フィーダロック部c、アンプル払出駆動部
d、アンプルカウンタeが含まれる。表示ラベルa〜フ
ィーダロック部cは、各薬剤フィーダ60のうち使用し
て所定量以下となりアンプルの補給を必要とする状態に
なると表示ランプaを点灯し、補給モードに制御プログ
ラムが切換えられた際に薬剤フィーダ60を補給のため
正規位置からドラムの半径方向に引出すためのモータb
を駆動する。
【0047】補給後は正規位置にフィーダ60を戻し、
その位置でフィーダをロックするフィーダロック部cが
設けられている。なお、補給時に薬剤フィーダ60のド
ラム全体を回転自在とし、必要であればドラムを回転駆
動するモータを設けて、押ボタンであるいはプログラム
に従って必要角度回転するようにしておけばよい。
【0048】図6にフィーダ駆動部160に含まれる駆
動回路(a〜e)と各フィーダ60の構成部の制御対象
部との関係を示している。
【0049】正常動作時には表示ランプa以外は、アン
プル払出駆動部dとアンプルカウンタeが作動し、アン
プル払出しが演算制御部100の指令によって行われ
る。アンプル払出し動作は、前述したように、各薬剤フ
ィーダ60の第1突き上げ部材61cと第2突上げ部材
62cを作動させて行われる。アンプルカウンタeは、
センサPHによって薬剤Aの通過を検知し、その通過毎
にその回数をカウンタ信号として出力してアンプルの数
量をカウントする。
【0050】以上のアンプル払出装置Uは、前述したト
レイ供給部10、昇降装置20、移載装置30、下降装
置20′、搬送装置40、トレイ積層装置50と連動し
て適宜タイミングで互いに作動することは言うまでもな
い。
【0051】上記全体の動作制御は、演算制御部100
からの制御指令に基づいてシーケンサ110により行わ
れている。シーケンサ110により制御されるものとし
て、図示のように、トレイ積卸ユニット111は、2段
形式の回転爪11、12を回転駆動し、搬送ユニット1
13は搬送コンベア13、41を所定のタイミングで駆
動する。昇降ユニット120は、昇降装置20、下降装
置20′内でトレイTを上昇又は下降するようにモータ
を駆動制御し、送込みユニット130は移動装置のコン
ベア31や、把持部32を矢印方向へ移動するように図
示省略した駆動部を駆動制御する。
【0052】トレイ積層ユニット150は、トレイ積層
装置50のコンベア51や図示省略のリフト、回転爪5
2の一対を回転制御する。なお、プリンタ70は演算制
御部100により直接制御して処方箋情報や必要な加工
を加えてリストをプリントする。
【0053】バーコードリーダ4は、例えば棚に置かれ
ている手作業で揃えられるアンプルの薬剤ボックスBの
バーコード表示5、あるいは別途保管されている補給用
薬剤ボックス(図示省略)のバーコードを読取るのい用
いられる。
【0054】以上のようなアンプル払出装置Uを含む搬
送ラインで必要な薬剤アンプルが自動払出しされ揃えら
れるが、アンプル払出装置Uでは使用頻度の比較的高い
薬剤アンプルが収納されているため、使用されるにつれ
ていずれかの薬剤フィーダ60に欠品が生じる。
【0055】なお、以下では主として薬剤フィーダ60
に欠品が生じた場合の補給について説明するが、補給タ
イミングは必ずしも欠品時に限られず、例えばある程度
の薬剤アンプルの数量を使用した中間的な状態でも補給
は行われるから、補給タイミングは一般的には任意のタ
イミングである。
【0056】通常モードでアンプル払出装置Uが使用さ
れ、いずれかの薬剤フィーダ60に欠品が生じると図6
に示すフィーダ60の前面の表示ランプaが点灯され欠
品が生じたことを注意する。但し、欠品が生じてもアン
プル払出装置Uの通常のアンプル払出し動作が直ちに停
止することはなく、薬剤フィーダ60の収納している数
量にある程度の余裕を残すようにするのが一般的であ
る。
【0057】従って、例えば一日のアンプル払出作業終
了後、あるいは翌日の作業開始前に上記表示ランプaの
点灯した薬剤フィーダ60又は数量の減少した任意のフ
ィーダ60に補給が行われる。この場合、演算制御部1
00による制御モードは通常モードから補給モードに切
換えられる。以下補給モードに入った後の補給動作につ
いて図7のフローチャートを参照して説明する。
【0058】補給モードで薬剤を補給する場合、上述し
たように薬剤フィーダ60に薬剤が欠品した場合、ある
いは数量減少した場合のいずれかの場合に補給が行われ
ることもあるが、欠品した場合と数量減少した場合の両
方について補給が行われる場合もある。図7では、理解
し易くするため図示のように、欠品した場合と数量減少
して任意の薬剤を特定して補給する場合とを別々に行な
うとしたが、実際には両方の補給を混合して行えるよう
にしている。
【0059】ステップS1 では欠品した場合又は数量減
少した任意のフィーダ60に補給するのかをまず判定
し、欠品した場合であればステップS2 で欠品フィーダ
を自動的にチェックし、ステップS3 でそのフィーダ番
号及び欠品薬剤を表示する。
【0060】又、欠品の場合でなく数量が減少した任意
の薬剤フィーダ60に補給する場合はステップS4 でど
の補給薬剤フィーダ60を補給するかを特定する。この
特定は、図示省略のキーボード等による外部信号入力手
段等によりフィーダ番号を特定するなどの方法により行
なう。ステップS5 で補給薬剤の表示をする。
【0061】欠品又は数量減少した薬剤フィーダ60が
特定されると、ステップS6 でそれらのフィーダ数Nを
設定する(例えばフィーダ数が10であればN=1
0)。ステップS7 で変数NN=0と置き、ステップS
8 でNNに1を加えてNN=1とし、ステップS9 でバ
ーコードリーダ4により薬剤保管容器Bのバーコード記
号5を読取る。
【0062】次に、ステップS10でバーコードリーダ4
により読取られた薬剤保管容器Bに収納されている薬剤
を収納すべき薬剤フィーダのドラム内での座標位置信号
を受信し、ステップS11で保管容器Bの薬剤のバーコー
ド信号と欠品又は特定された薬剤の識別信号が一致して
いるかを判定する。一致しない時はエラー表示(S12
をしてステップS9 の前に戻り、バーコード記号5を読
み直す。なおステップS10′については後で説明する。
【0063】上記両信号が一致すればステップS13で補
給許可表示をし、該当するフィーダが補給位置で正面位
置となるようにドラムを回転させる(S14)。このと
き、複数の薬剤フィーダが順次回転移動する際にそれぞ
れのフィーダが最も短時間内に正面位置に来るように予
めステップS6 でフィーダ数Nを設定する際にそのよう
な工程となるようにフィーダ数Nのインクリメントされ
て変化する変数値にそれぞれ対応するフィーダを設定す
るようにするか、あるいは短時間に回転駆動し得るよう
にプログラムを設定しておきそのプログラムに従って該
当フィーダを正面位置に回転移動させるとよい。
【0064】該当フィーダ60が正面位置に来ると、フ
ィーダ駆動部160を駆動してフィーダロック部64の
ソレノイドロッド65を引き込みロック解除し
(S15)、その後該当フィーダの引出モータ67を作動
させて(S16)、該当フィーダが完全に引き出されると
(S17)そこで停止させる(S18)。
【0065】引き出された該当フィーダ60にバーコー
ド記号を読取った薬剤保管容器B内の薬剤を投入し、補
給が完了すると(S19)、引出モータを逆転させて該当
フィーダを元の位置へ収納し(S20)、その位置でフィ
ーダ60をフィーダロック部64でロックする
(S21)。
【0066】その後ステップS22でNN=10であるか
を判定し、NNが10でなければステップS8 に戻り、
変数NNを1インクリメントしてNN=2として上記と
同様な作用を繰り返す。そして、NN=10となるまで
上記作用を繰り返すとそこで動作は終了する。この場
合、ステップS22での変数NN=10は、予めステップ
6 で設定されるフィーダ数Nにより設定される変数で
あり、最初にNが10と設定されるとこれに対応して同
じ設定値が置かれるものとする。
【0067】なお、上記補給動作の過程でステップS18
で薬剤フィーダを引出して停止中に薬剤を補給する際
に、もう1度保管容器Bのバーコード表示を読取って該
当フィーダの薬剤と一致しているかを再確認するように
してもよい。
【0068】図8に一部変形の実施形態の作用の説明図
を示している。図示のように、この実施形態では各薬剤
フィーダ60の全ての前面パネルにバーコード表示5′
が設けられており、図7のフローチャートにおいてステ
ップS10′でこの薬剤フィーダ60の薬剤が欠品又は特
定されたものと一致しかつ保管容器Bのバーコード読取
りで指定される薬剤と一致しているかを判定するように
している。これによりさらに一層確実性が増し、操作ミ
スを防止できる。
【0069】なお、上記補給作業で必要な各種データは
記憶部に記憶されるが、記憶される各データは補給記録
データとして記憶保存され、後日必要に応じて表示器に
表示したり、あるいはプリンタに打出しされる。この補
給記録データは、補給作業において補給すべき薬剤が薬
剤フィーダに正しく補給されたかの補給照合結果を含む
リスト形式で表示するのが好ましい。
【0070】その際補給照合結果リストには少なくとも
次の各事項を含める。
【0071】・薬剤容器の識別コード(バーコード)記
号 ・薬剤フィーダの識別コード記号 ・補給照合で一致、不一致の判定結果 ・補給量、薬剤の識別コード記号 ・補給照合の経過(照合の結果不一致の場合のエラー信
号、リセット信号、再度の薬瓶等の識別コードの読込
み、時間経過)。
【0072】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
の補給方法は薬剤保管容器に付されたバーコード表示を
補給すべき薬剤フィーダの識別コードと一致することを
識別した後補給することとしたから、欠品又は数量減少
した薬剤フィーダに対して誤認して隣りのフィーダに薬
剤を補給したりする誤動作を防止し確実な補給を期すこ
とができる。
【0073】第2の発明では、上記識別を薬剤保管容器
のバーコード表示と薬剤フィーダの薬剤識別コードが一
致することにより検出する方法としたから、これにより
自動識別して迅速、効率的に識別が可能となる。
【0074】第3の発明では、上記識別後の準備動作と
して補給許可表示、フィーダの正面移動、フィーダのロ
ック解除、フィーダの引き出しをして補給するとしたか
ら、バーコード表示を確認することにより該当するフィ
ーダのみが引出され補給の際極めて効率よく薬剤の補給
が可能となる。
【0075】第4の発明では、薬剤保管容器だけでなく
補給すべきフィーダのバーコード表示も読取ることとし
たから、これによる識別はさらに確実性が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンプル払出装置を含む搬送ライン及び監査位
置でのアンプル取揃え方法を示す概略図
【図2】アンプル払出装置の平面図
【図3】同上の詳細断面側面図
【図4】薬剤フィーダ引出作用の説明図
【図5】アンプル払出装置を含む搬送ラインの全体制御
ブロック図
【図6】バーコードリーダによる薬剤保管容器Bの読取
方法の説明図
【図7】薬剤補給方法の作用を説明するフローチャート
【図8】他の実施形態の薬剤補給方法の作用の説明図
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 外部入力手段 3 表示器 4 バーコードリーダ 5 バーコード表示 10 トレイ供給部 20 昇降装置 30 移載装置 40 搬送装置 50 トレイ積層装置 60 薬剤フィーダ 64 フィーダロック部 67 引出モータ 70 プリンタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多種類の薬剤アンプルをそれぞれ薬剤フ
    ィーダに収納し、処方箋情報に従って必要な薬剤アンプ
    ルを払出しするアンプル払出装置において、薬剤フィー
    ダに欠品又は数量減少が生じるとそのフィーダに収納さ
    れるべき薬剤アンプルの薬剤に対応する薬剤保管容器に
    付与されたバーコード表示を読取り、補給すべき薬剤と
    同じであることを識別した後補給することから成るアン
    プル補給方法。
  2. 【請求項2】 前記薬剤フィーダの薬剤の識別コードと
    バーコード表示が一致したことを検知すると補給するこ
    とから成る請求項1に記載のアンプル補給方法。
  3. 【請求項3】 前記バーコード表示が補給すべき薬剤と
    同じであることを識別した後補給許可表示をし、該当薬
    剤フィーダを補給正面位置に移動させて薬剤フィーダの
    ロックを解除し、薬剤フィーダを正規位置から引出して
    補給することを特徴とする請求項1又は2に記載のアン
    プル補給方法。
  4. 【請求項4】 前記薬剤保管容器のバーコード表示と共
    に各薬剤フィーダのバーコード表示のうち補給すべきフ
    ィーダの表示を読取り、補給すべきフィーダの識別コー
    ドと一致することを検知すると補給する請求項1乃至3
    のいずれかに記載のアンプル補給方法。
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