JP4493161B2 - 筆記具等用キャップ - Google Patents
筆記具等用キャップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4493161B2 JP4493161B2 JP2000168813A JP2000168813A JP4493161B2 JP 4493161 B2 JP4493161 B2 JP 4493161B2 JP 2000168813 A JP2000168813 A JP 2000168813A JP 2000168813 A JP2000168813 A JP 2000168813A JP 4493161 B2 JP4493161 B2 JP 4493161B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- clip
- peripheral surface
- outer peripheral
- caps
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Clips For Writing Implements (AREA)
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、修正具、塗布具、あるいは筆記具からなる筆記具等用キャップの構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
筆記具には鉛筆、サインペン、羽ペン、筆、万年筆等の様々な種類があるが、この他にツインタイプのマーカ等があげられる。このマーカ等は、図示しないが、軸の一端部である筆記先端部に第一のキャップを、他端部である筆記末端部には第二のキャップをそれぞれ着脱自在に備え、これら第一、第二のキャップが相互に嵌合する構造に成形されているものがある。
【0003】
なお、この種の先行技術文献として、実用新案登録2596066号、同2595869号、同2542080号、同2552154号、特開平9−24693、同9−39479号、同9−48195号公報等があげられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の筆記具等用キャップは、以上のように構成され、諸性能を向上させるべく鋭意研究開発されているが、その研究項目の一つとして安全性がある。すなわち、ツインタイプの第一、第二のキャップが単独でも、あるいは組み合わせの状態で狭いところにはいったときにも通気性を発揮するようにし、空気の流通を確保するようにすれば、ある種の好ましくない事態を容易に回避することが可能である。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、第一、第二のキャップに単独でも、あるいは組み合わせの状態でも通気性を確保し、安全性を高めることのできる筆記具等用キャップを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため次の構成を有する。
本発明は、軸の一端部に嵌め入れる第一のキャップと、該軸の他端部に嵌め入れ可能、かつ、上記第一のキャップの頂部に嵌めることが可能な第二のキャップとを含んでなる筆記具等用キャップであって、第一のキャップは外周面に長手方向の全長に亙ってリブが突出形成され、リブ同士の間に溝が形成され、第二のキャップの外周面にクリップを、第二キャップの長手方向に沿いかつ該外周面との間に通気路が連続するように支持部により固定し、第一のキャップと第二のキャップを相互に嵌めたときに、第一のキャップのリブ間の溝と第二のキャップのクリップとキャップ外周面との間の通気路が連続して通気可能になっていることを特徴とする筆記具等のキャップである。
これにより、第一、第二のキャップに単独でも、あるいは組み合わせの状態でも通気性を確保でき、安全性を高めることができる。
【0007】
本発明において、第一のキャップと第二のキャップは、ほぼ中央部に段差部が形成されていると共に、一方のキャップの閉塞部側であって段差部より先が縮径して他のキャップの開口部に嵌る外径に形成されており、第二のキャップの段差部よりも開口部側外周面にほぼクリップよりも幅狭の例えばリブ状の支持部によりクリップが固定され、キャップ同士を相互に嵌め合わせたときにリブ間の溝とキャップ外周面とクリップとの間の通気路がほぼ同一位置で連続するように形成したものが好適である。これにより、リブ間の溝とクリップとキャップ外周面との間の通気路を確実に連通させることができる。
【0008】
また、本発明において、クリップは、第二のキャップの開口部側端の近傍またはそれよりも長く延在して形成されたものが好適である。これにより、キャップとクリップ間の通気路を確保でき、確実な通気が可能である。
【0009】
ここで、本発明における特許請求の範囲における筆記具等は、ツインタイプのサインペン、ボールペン、水性や油性のマーカ等の筆記具が主であるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えばツインタイプのリップブラシやアイカラースティック等の化粧具、修正具、塗布具等でも良い。また、ほぼ中央部には、中央部と、中央部の近傍のいずれもが含まれる。この点については、閉塞端面付近や開口端面付近についても同様である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0011】
図1(a)、(b)は実施形態に係る先端と末端の両端部に筆記端部を備える筆記具と第一、第二のキャップの説明図、図2(a)、(b)は第一のキャップの説明図、図3は第一のキャップと第二のキャップを嵌合した状態の説明図、図4は他の実施形態の説明図である。
【0012】
本実施形態における筆記具等用キャップは、図1に示すように、軸(barrel)10の一端部である筆記先端部に着脱自在に嵌入される第一のキャップ1と、軸の他端部である筆記末端部に着脱自在に嵌入され、第一のキャップ1の頂部に嵌め入れ可能で相互に嵌合する第二のキャップ2とを備えている。
【0013】
前記第一、第二のキャップ1、2は、成形性、曲げ強さ、剛性、可滅菌性に優れたPP、PE、ABS、PET、それらの再生材等を用いて基本的には概略円筒形に成形され、軸のインクの蒸発を防止するよう機能する。
【0014】
図1、図2に示すように、第一キャップ1は、外周面に長手方向の全長に亙って断面歯車状のリブ3が複数突出形成されて、リブ3、3…同士の間に溝4、4…が形成される。
また、第二のキャップ2の外周面2aには、クリップ5が該第二キャップ2の長手方向に沿いかつ該外周面2aとの間に通気路6が連続するようにリブ状のブリッジ部(支持部に相当)7により固定している。
【0015】
図3に示すように、第一のキャップ1と第二のキャップ2を相互に嵌めたときに(各キャップの先後はいずれでもよい、また、3以上つなげても良い)、第一のキャップ1のリブ3、3…間の溝4、4…と第二のキャップ2のクリップ5とキャップ2a外周面との間の通気路6が連続して通気可能になっているものである。
【0016】
詳細には、各キャップ1、2は、軸10の各端部10a、10bの外面に嵌入する概略円筒形の外筒8を備え、この外筒8では閉塞端部側の周壁9に嵌入係止用の段差部11が形成され、このキャップ1、2の閉塞部側は該側段差部11を介して縮径され、一方のキャップの段差部11より先の縮径部が他のキャップの開口部に嵌る外径とほぼ同径に形成されており、嵌め込んだときに段差部11が係止ストッパの機能を果たすようになっている。
第一のキャップ1では、外筒8の縮径の周壁9内に、開口端面を外筒8の開口端面側に向け段差部11近傍に位置させる円筒形状の内筒部12が前記縮径の周壁9から釣り下がるように形成され、これら外筒8の縮径の周壁9と内筒部12の外周との間は連結されて一体的に成形されている。
【0017】
一方、第二のキャップ2は、クリップ5の一端部が段差部11近傍の開口部側外周面にほぼクリップ5よりも幅狭のリブ状ブリッジ部7により該クリップ5が弾性変形可能に固定されると共に、クリップ5の他端部には、外筒8外面との間でポケットの縁部など係止箇所を挟みつけるための玉縁13が外筒8近くまであるいは接する状態に突出形成されている。
第一のキャップ1においては、リブ3は、キャップ1の天頂部を除いて長手方向に全体に軸方向に沿って形成されている。また、第二のキャップ2においては外筒8外壁とクリップ5との間に空間があり、かつブリッジ部7と玉縁13は幅がクリップ5本体よりも狭く形成してあるので通気路6が確保されるものである。
【0018】
キャップ1、2同士を相互に嵌め合わせたときにリブ3間の溝4とキャップ外周面とクリップ5との間の通気路6がほぼ同一位置で連続するように形成したものである。
したがって、キャップ1、2外周部のリブ3により単独状態でも連結状態であるので、たとえ狭いところに入っても溝4と通気路6で通気でき、不具合は生じない。
【0019】
第一のキャップ1の天頂部のリブ3外径を外筒の開口内径よりもわずかに大径に形成しており、第一のキャップ1頂部から第二のキャップ2を嵌め入れるとキャップ開口端が段差部11に当たって嵌着位置決めができる。
【0020】
また、本発明は前記の実施形態に限定されるものでなく本発明の範囲内で種々に変形実施できるものである。たとえば、図4に示す他の実施形態のように、クリップ5を第二のキャップ2の開口端よりも先方に延出してもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、第一、第二のキャップに単独でも、あるいは組み合わせの状態でも通気性を確保し、安全性を高めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る両端部に筆記端部を備える筆記具の説明図であって、(a)は軸に各キャップを設けた説明図、(b)は各キャップの説明図である。
【図2】(a)、(b)はキャップの平面視、側面視した説明図である。
【図3】キャップ同士を嵌合した状態の説明図である。
【図4】他の実施形態の説明図である。
【符号の説明】
1 第一のキャップ
2 第二のキャップ
3 リブ
4 溝
5 クリップ
6 通気路
7 ブリッジ部
8 外筒
9 周壁
10 軸
11 段差部
12 内筒部
13 玉縁
Claims (3)
- 軸の一端部に嵌め入れる第一のキャップと、該軸の他端部に嵌め入れ可能、かつ、上記第一のキャップの頂部に嵌めることが可能な第二のキャップとを含んでなる筆記具等用キャップであって、
第一のキャップは外周面に長手方向の全長に亙ってリブが突出形成され、
リブ同士の間に溝が形成され、
第二のキャップの外周面にクリップを、第二キャップの長手方向に沿いかつ該外周面との間に通気路が連続するように支持部により固定し、
第一のキャップと第二のキャップを相互に嵌めたときに、第一のキャップのリブ間の溝と第二のキャップのクリップとキャップ外周面との間の通気路が連続して通気可能になっていることを特徴とする筆記具等のキャップ。 - 第一のキャップと第二のキャップは、ほぼ中央部に段差部が形成されていると共に、一方のキャップの閉塞部側であって段差部より先が縮径して他のキャップの開口部に嵌る外径に形成されており、第二のキャップの段差部よりも開口部側外周面にほぼクリップよりも幅狭の支持部によりクリップが固定され、キャップ同士を相互に嵌め合わせたときにリブ間の溝とキャップ外周面とクリップとの間の通気路がほぼ同一位置で連続するように形成したことを特徴とする請求項1に記載の筆記具等用のキャップ。
- クリップは、第二のキャップの開口部側端の近傍またはそれよりも長く延在して形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具等用のキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000168813A JP4493161B2 (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 筆記具等用キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000168813A JP4493161B2 (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 筆記具等用キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001341490A JP2001341490A (ja) | 2001-12-11 |
JP4493161B2 true JP4493161B2 (ja) | 2010-06-30 |
Family
ID=18671764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000168813A Expired - Fee Related JP4493161B2 (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 筆記具等用キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4493161B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20060248671A1 (en) * | 2005-05-04 | 2006-11-09 | Holcomb Thomas C | Retractable nail brush |
CN104875526A (zh) * | 2015-05-10 | 2015-09-02 | 深圳市中幼国际教育科技有限公司 | 一种幼儿安全笔及其使用方法 |
JP7171237B2 (ja) | 2018-05-21 | 2022-11-15 | 三菱鉛筆株式会社 | 両頭式筆記具 |
KR200493418Y1 (ko) * | 2019-08-06 | 2021-03-25 | 알리시아 르네 위긴스 | 형광펜이 부착된 결합 필기구 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2542080Y2 (ja) * | 1989-10-06 | 1997-07-23 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具等のキャップ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3582158B2 (ja) * | 1995-06-29 | 2004-10-27 | ぺんてる株式会社 | 筆記具のキャップ |
JPH0924693A (ja) * | 1995-07-12 | 1997-01-28 | Tombow Pencil Co Ltd | キャップを有する筆記具などの軸 |
JPH0948195A (ja) * | 1995-08-04 | 1997-02-18 | Sailor Pen Co Ltd:The | 筆記具用キャップ |
JP3756247B2 (ja) * | 1996-05-02 | 2006-03-15 | パイロットインキ株式会社 | 筆記具等のキャップ |
-
2000
- 2000-06-06 JP JP2000168813A patent/JP4493161B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2542080Y2 (ja) * | 1989-10-06 | 1997-07-23 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具等のキャップ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001341490A (ja) | 2001-12-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4493161B2 (ja) | 筆記具等用キャップ | |
JPH0756225Y2 (ja) | 筆記具等のキャップ | |
JPH039880U (ja) | ||
JP4493157B2 (ja) | 筆記具等用キャップ | |
JP6699025B2 (ja) | 毛筆状塗布具 | |
JP2001341491A (ja) | 筆記具等用キャップ | |
JP4493802B2 (ja) | 筆記具等用キャップ | |
JP2537913Y2 (ja) | 筆記具などのキャップ | |
JP2001334792A (ja) | 筆記具等用キャップ | |
JPH0750233Y2 (ja) | キャップ装着構造 | |
JP2579697Y2 (ja) | 筆記具のキャップ | |
CN210881415U (zh) | 书写工具和笔尖 | |
JP3789601B2 (ja) | 筆記具等のキャップ | |
JP2560138Y2 (ja) | 筆記具等のキャップ | |
JP3833376B2 (ja) | 筆記具等のキャップ | |
JPH0711383U (ja) | キャップ | |
JPS635910Y2 (ja) | ||
JPH0756227Y2 (ja) | 筆記具等のキャップ | |
JPH01169386U (ja) | ||
JP2544517Y2 (ja) | 筆記具などのキャップ | |
JPH0473589U (ja) | ||
KR200181734Y1 (ko) | 뚜껑이 필요 없는 수성 및 유성 필기구 | |
JPH0118389Y2 (ja) | ||
JPH0354930Y2 (ja) | ||
KR200187585Y1 (ko) | 양단에 다른 색을 가진 보드마카나 매직펜 등 필기구 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070530 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100325 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100406 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100406 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |