JP3582158B2 - 筆記具のキャップ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、外側面に窒息防止のための複数の溝を形成してなる筆記具のキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、筆記具のキャップを子供などが誤って飲み込んでしまった場合にも窒息しないように空気流通路を確保してなるものが知られている。一例として、ドイツ特許公開第3921730号公報には、筆記具のキャップの外側面全長に渡って複数の溝が形成されているものが示されている。しかし、キャップの外側面全長に渡って溝を形成したものは、キャップ内孔にペン先の乾燥を防止するための気密保持部を設けた場合、射出成形時、合成樹脂の流れや収縮に片寄りが生じ、気密保持部が設計寸法や設計時の形状から大きく外れてしまうことがあり、気密保持部が筆記具本体の当接部分に対して密着せずペン先の乾燥が抑制できない場合があったり、気密保持部における筆記具本体との嵌合が必要以上に強固となってしまい、キャップ取外し時にペン先へ急激な圧力変化の力がかかりペン先よりインキが吸いだされインキ洩れするなどといった問題があった。
【0003】
これに対し、実開平6−29886号公報には、小径部と大径部外面にそれぞれ第1の溝、第2の溝を形成し、キャップ内孔の気密保持部に相当する外面には前記溝の形成されていない部分を設けてなるものが示されている。
【0004】
また、実開平4−89388号には、キャップの外側面の一端より中腹部にまで窒息防止用の溝を形成し、この中腹部より他端にまでは外側面に突出させたリブを形成することによって、この溝とリブとによって、キャップの全長に渡って連続した空気流通路を確保してなるものが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、小径部と大径部外面にそれぞれ第1の溝、第2の溝を形成し、キャップ内孔の気密保持部に相当する外面には前記溝の形成されていない部分を有するものは、筆記具のキャップを子供などが誤って飲み込んでしまった場合にこの溝の形成されていない部位が気管などの内壁と密着した場合、本来の目的である窒息防止を果たせないという問題があった。
【0006】
また、キャップの外側面の一端より中腹部にまで窒息防止用の溝を形成し、この中腹部より他端にまでは外側面に突出させたリブを形成することによって、この溝とリブとによって、キャップの全長に渡って連続した空気流通路を確保してなるものは、キャップを咽喉などに詰まらせた場合、キャップのリブ周辺部分に食物などの異物が詰まった場合には空気流通路を塞いでしまうことになり、窒息防止の確実性に問題があるものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、外側面に窒息防止のための複数の溝を形成してなる筆記具のキャップにおいて、前記外側面がキャップ内孔に筆記具本体の有するペン先の収容室を形成する小径部と前記ペン先の挿入口を形成する大径部とよりなるものとし、前記小径部の外側面には第1の溝を前記大径部の外側面には第2の溝を形成すると共に、この第1の溝と第2の溝との間に周状の空気溜り凹部を形成し、又、その空気溜り凹部を介して前記第1の溝と第2の溝を連結してなる筆記具のキャップを要旨とする。
【0008】
【作用】
本発明の筆記具のキャップを万一咽喉などに詰まらせた場合、形成される空気流通路は、キャップの長手方向のみでなく、周状の空気溜り凹部を介して第1の溝と第2の溝とが連結されているので、第1の溝あるいは第2の溝の一部が食物などの異物にて塞がれてしまっても周状の空気溜り凹部にて他の溝に空気がながれることができるので、全体の溝が有効に確保され窒息防止の確実性に優れたものたり得る。
【0009】
【実施例】
以下、図面に基づき一例について説明する。
図1〜図3は、本発明の実施例を示すものである。
図1は、キャップAの縦断面図である。キャップAの内孔1は、図面上破線にて示した筆記具本体Bの有するペン先B1が収容されるペン先収容室2と、ペン先挿入口3を有する。キャップAの外側面4は、小径部5と大径部6が形成されており、内孔1の小径部5に相当する位置にペン先収容室2が位置している。筆記具のキャップのペン先収容室は、ペン先のインキ乾燥を抑制しなくてはならないので、その容量を少なくした方が好ましく、特に、筆記具としてアルコールなどの有機溶剤を使用した所謂油性インキ筆記具を用いた場合、キャップと筆記具本体とを装着した状態でのペン先収容室内空間は極力少なくすることが好ましい。また、このペン先収容室2の内壁には、筆記具本体を装着した状態でペン先収容室2内の空間を気密に保つよう筆記具本体Bと当接する周状の気密保持凸部7と、筆記具本体Bに対して圧入状態となる周上の固定凸面部8が形成されている。更に、内孔1の大径部6に相当する部位には、筆記具本体の後部(図示せず)と圧入嵌合するための嵌合面9が形成されている。
【0010】
外側面4の小径部5には第1の溝10、大径部6には第2の溝11が長手方向にそれぞれ複数形成されている。また、大径部6は、小径部5の第1の溝10上にまで延在するスカート部12を有しており、これによって第1の溝10と第2の溝11との間に周状の空気溜り凹部13が形成されている。本図の例において、小径部5の空気溜り凹部13内領域の部分には一部第1の溝が形成されていない領域が存在するようなしてあるが、これは前述のキャップ内孔1に形成されている気密保持凸部7に相当する部分の周方向での肉厚を変化させないことにより、該部分の寸法や形状が設計から大きく外れてしまうことを極力抑制するためである。
【0011】
第1実施例の側面図である図2にも示したように、大径部6に形成された第2の溝11は、そのスカート部12の先端部分において、切欠14と連通する。この切欠14を介して第2の溝11と空気溜り凹部13及び第1の溝10とが連通していることにより、スカート部12の先端部分に異物が当接した場合にも空気流通路を確保することができるものである。また、図2のI方向矢視図である図3にも示すように、第1の溝10と第2の溝とで径方向に位置をずらしたので、一つの異物によって第1の溝及び第2の溝が同時に空気流通不可となる状態を極力抑制することができるものである。尚、金型の製造容易性を考慮して第1の溝と第2の溝とを同一直線上に、更に、溝形状も同一となるように形成しても良い。
【0012】
以上の他にも本発明の要旨を逸脱しない限りで種々なせるものである。一例を挙げると、内孔1に形成した凸部状部分は、ペン先収容部内空間の気密を保持するための凸部以外は、外側面に溝が形成されている部分に相当する部位に形成することもでき、筆記具本体との嵌合突起を大径部6に相当する部位に形成することもできるが、筆記具本体との嵌合強度や嵌合位置などの状態を考慮すると外側面に溝が形成されていない部位に形成したり、成形時のひけ現象を極力抑制するために周状の凸部とせずに同一周上に複数配置される突起状部として、溝が形成されている位置に相当する位置に形成するなどするとより好ましい。また、上述の例では溝はそれぞれ直線上でありキャップAの長手方向と平行方向に形成されたものを示したが、曲線上に形成したり、直線上であってもキャップAの長手方向に対して斜めに形成するようなこともできるし、雌螺子状に形成することなどもできる。特に、溝を曲線上や斜めに形成した場合、キャップを筆記具本体に対して着脱するに際し、径方向の手掛かりができるので好ましいといえる。
【0013】
【発明の効果】
本発明の筆記具のキャップは、子供などが誤って飲み込んでしまった場合にも、呼吸用の空気流通路として、全体の溝が有効に確保され窒息防止の確実性に優れたものたり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す縦断面図。
【図2】実施例を示す外観図。
【図3】図2のI方向矢視図。
【符号の説明】
A キャップ
B 筆記具本体
B1 ペン先
1 内孔
2 ペン先収容室
3 ペン先挿入口
4 外側面
5 小径部
6 大径部
7 気密保持凸部
8 固定凸面部
9 嵌合面
10 第1の溝
11 第2の溝
12 スカート部
13 空気溜り凹部
14 切欠

Claims (1)

  1. 外側面に窒息防止のための複数の溝を形成してなる筆記具のキャップにおいて、前記外側面がキャップ内孔に筆記具本体の有するペン先の収容室を形成する小径部と前記ペン先の挿入口を形成する大径部とよりなるものとし、前記小径部の外側面には第1の溝を前記大径部の外側面には第2の溝を形成すると共に、この第1の溝と第2の溝との間に周状の空気溜り凹部を形成し、又、その空気溜り凹部を介して前記第1の溝と第2の溝を連結してなる筆記具のキャップ。
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