JP3786496B2 - 筆記具のキャップ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は筆記具のキャップを誤って飲み込み、気管に詰まった場合でも呼吸可能の空気の通気路を設けた筆記具のキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の筆記具のキャップ、特にキャップ全長が比較的短く且つ中キャップにてペン先及び空気孔を密封するキャップは通気孔を設けるため中キャップとキャップ内壁との間に隙間または複数の穴を設け通気出来るようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記、従来の筆記具のキャップは、キャップを被着する際、キャップが短いため往々にしてペン先をキャップに対し斜めに入れる事があり、この場合ペン先を中キャップとキャップ内壁との間の通気を目的にした隙間または複数の穴に差し、ペン先を引っかけてペン先を損傷する問題があった。本発明の目的はかかる弊害を解決したキャップを提供可能とする事にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために案出された本発明の筆記具のキャップは、シール筒の手前に、開口部の内径がキャップ内径に近く外径がほぼキャップ内径と同じか圧入になる寸法で、内径が奥に行くに従い小さくなり、更に奥の内壁が外側に向かって複数の開口部を形成した案内筒を装着し、キャップを被着する際ペン先が引っかからないようにし、且つ通気も可能にする事で上記問題点を解消するものである。
【0005】
【実施例】
図1から図4は本発明の一実施例を示したもので以下図面に基づき詳説する。
キャップ1は開口縁近傍内面に軸筒2の凸部3と係合するための係合突起4が形成され軸筒2の凸部3に系合すると共にキャップ1の開口端部が軸筒2の段部5に当接し軸筒2に対し定位置に被着されるようになっている。
【0006】
更にキャップ1内には、キャップ内壁に形成された複数のリブ6に一体に支持された段付きの内筒7が形成され、その内筒7にシール筒が挿入されており、そのシール筒は非吸水性で弾性に富むゴム等で出来た厚肉の円形の鍔部9と薄肉のカップ状部でその底部はアール曲面状の曲面(ボールペンの場合ボール径の曲率半径以上より3倍以下が望ましい)よりなる。そしてシール筒8は鍔部9を内筒7の段部10に係止させ、その上に案内筒11をキャップ1の開口部から挿入し内筒7の開口端部12に案内筒11の外リブ13を当接させシール筒8の鍔部9を内筒7の段部10と案内筒11の外リブ13で挟み固定されている。そして案内筒11はキャップ内面に設けられた膨出部14に案内筒11の開口端部を引っかけキャップ1に固定するか、又はキャップ1に圧入嵌合して固定されている。
【0007】
上記案内筒11は開口部の内径がキャップ1の内径に近く、外径はほぼキャップ1の内径と同じか圧入になる寸法になっており、奥に行くに従い内径は小さくなり、更に奥は複数の外リブ13となり外リブ13と外リブ13の間が半径方向で外方に開口し、キャップ開口部とその反対側の天井部15は案内筒11の中からその複数の外リブ13の間を通り、更に内筒7とキャップ1の本体を繋ぐ複数のリブ6の間を通り通気している。尚このリブは案内筒11の内壁の外側に回り込みその外リブ13の外径はほぼキャップ1の内径の寸法に形成され、案内筒11の軸心がキャップ1の軸心に対し傾かないようにしてある。
【0008】
ところで軸筒2は先部が案内筒11にほぼ倣う形で先に行くに従い細くなっておりその先にはペン先支持16が装着され、そのペン先支持16と軸筒2の先端細径部17の間に軸筒2の内部に連なる空気口18が形成され、ペン先支持16にはボールペン等のペン先21が装着されている。そして軸筒2をキャップ1に被着するとまずペン先21の先端がシール筒8の底部に当接しペン先21のインク流出部を密封し、その後、更に軸筒が押し込まれ被着が完了すると軸筒2の先端細径部17の端面19がシール筒の端面19に当接密着し空気口18が閉塞する。
【0009】
【作用】
以上の如く構成された筆記具に於て、軸筒2にキャップ1を装着する際、ペン先21を挿入し始めるとき軸筒2の軸心がキャップ1の軸心と傾いていてもペン先21の先端は案内筒11の内壁に案内されペン先21を損傷する事がなく挿入され、更に奥に入りペン先21の先端がシール筒8の開口部付近に来る時は、軸筒2の先部の外形形状が案内筒11の内壁の形状に倣っているため自動的にペン先21はキャップ1の軸心にほぼ一致しシール筒8の端面20に当接する事なくシール筒8の底部の中心に当接するようになり、更に軸筒2の先部がキャップ1の奥に押し込まれると、まずペン先21の先端がシール筒8の底部に当接しペン先18のインク流出部を密封し、その後更に軸筒2が押し込まれ被着が完了すると軸筒2の先端細径部17の端面19がシール筒8の端面20に当接密着し空気口18が閉塞し軸筒2の先部からのインクの蒸発が防止されると共に、誤って飲み込まれた場合には、キャップ1のペン先の挿入側開口部とその反対側の天井部15は案内筒11の中央を通り、その案内筒11の奥は複数の外リブ13の間を通り、更に内筒7とキャップ1本体を繋ぐ複数のリブ6の間を通り通気する事によって呼吸障害を回避するようにしたものである。
【0010】
【発明の効果】
本発明の構成及び作用は以上の通りであり、キャップを軸筒に被着した場合、ペン先先端を損傷する事もなく、シール筒により空気口とペン先は密閉され、キャップのみを誤って飲み込んだ場合でも、案内筒のリブの間の隙間とキャップのリブの間の隙間とで、キャップ開口部と天井部は通気しているので空気の流通を阻害されないので窒息状態にならず呼吸をする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筆記具の縦断面図である。
【図2】図1の軸を外したキャップの断面図である。
【図3】キャップに装着されている案内筒の断面図である。
【図4】図3の案内筒のA矢視図である。
【図5】従来の筆記具の断面図である。
【符号の説明】
1 キャップ
2 軸筒
3 凸部
4 系合突起
5 段部
6 リブ
7 内筒
8 シール筒
9 鍔部
10 段部
11 案内筒
12 開口端部
13 外リブ
14 膨出部
15 天井部
16 ペン先支持
17 先端細径部
18 空気口
19 端面
20 端面
21 ペン先
22 軸筒
23 キャップ
24 内筒
25 系合突起
26 溝
27 シール部
28 ペン先
29 通気路
30 通気孔
Claims (1)
- 筆記具のペン先や空気孔からインクの蒸発を防止するために筆記具先部に装着される筆記具のキャップにおいて、当該キャップは、後端閉塞状でキャップと一体に形成すると共にその閉塞状の後端と反対側に段部を設けた内筒と、非吸液性で弾性を有した材料からなり鍔部を設けたカップ状のシール筒と、ペン先の挿入側開口部の内径がキャップ内径に近く外径がほぼキャップ内径と同じか圧入になる寸法で内径が先方に行くに従い小さくなり更に先端近傍の内壁に外側に向かって複数の開口部が形成された案内筒とからなり、キャップ内周と内筒外周との間に通気孔が設けられ、内筒の段部にシール筒の鍔部を係止して、シール筒はペン先を圧接する状態で配設され、更に案内筒をキャップの開口部から挿入し内筒の開口端部に案内筒の先端を略当接した状態でキャップ内孔部に配設することでシール筒の鍔部が内筒の段部と案内筒とに挟まれ、前記案内筒の開口部とキャップ内周と内筒外周との間に形成された通気孔とが連通されて、キャップの挿入側から後端に至って空気が通気するようにしたことを特徴とする筆記具のキャップ。
Priority Applications (1)
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JP15432897A JP3786496B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 筆記具のキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP15432897A JP3786496B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 筆記具のキャップ |
Publications (2)
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JPH10329487A JPH10329487A (ja) | 1998-12-15 |
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Family
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Family Applications (1)
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JP15432897A Expired - Fee Related JP3786496B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 筆記具のキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (2)
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1997
- 1997-05-29 JP JP15432897A patent/JP3786496B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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JPH10329487A (ja) | 1998-12-15 |
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