JP3359148B2 - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP3359148B2
JP3359148B2 JP10441994A JP10441994A JP3359148B2 JP 3359148 B2 JP3359148 B2 JP 3359148B2 JP 10441994 A JP10441994 A JP 10441994A JP 10441994 A JP10441994 A JP 10441994A JP 3359148 B2 JP3359148 B2 JP 3359148B2
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光雄 稲沢
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三晶技研株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度上昇や気圧変動等
によるインキの過剰溢出を阻止した筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】インキを保溜する筆記具にあっては、不
使用の間にインキが蒸発しないよう抑制する必要がある
が、そのインキ蒸発抑制手段として、筆記具本体の先部
に通気孔を穿設した端面部を設け、端面部にキャップと
密接するシールを嵌挿するか、反対に、キャップの内部
にシールを嵌挿し、シールに筆記具本体の端面部を密接
してインキの蒸発を抑制する端面タイト式筆記具が工夫
されている。(例えば実開平2-10079 号公報、実開平4-
69184 号公報、実開平4-5984号公報)
【0003】筒状軸筒に空気孔を穿設し、該空気孔をキ
ャップで閉鎖する側面タイト式筆記具や、円錐形の軸筒
に空気孔を穿設し、該空気孔をキャップで閉鎖する斜面
タイト式筆記具も工夫されている。(例えば実公昭61-1
1016号公報)更に、図7に示すようにキャップ2の内部
に中筒12を設け、この中筒12に筆記具本体1のペン先7
から空気孔aを含む先端部までを挿入し、中筒12の内面
を空気孔aの設置箇所より後方の本体軸筒1a外面に密着
させ、空気孔aからのインキ蒸発を抑制する側面タイト
式筆記具が工夫されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】端面タイト式筆記具
は、キャップの嵌挿終了時に筆記具本体と密接するた
め、インキの蒸発抑制手段として理想的であるが、筆記
具本体の軸筒先部にシールを嵌挿し、そのシールにキャ
ップを当接する端面タイト式筆記具にあっては、本体内
に複雑な流量調節体や軸先体を嵌挿し、流量調節体を介
して軸先体よりタンクまでインキ誘導棒を挿通するた
め、本体軸筒にシールの嵌挿部を形成することが困難
で、しかも構造も複雑になる問題点があった。
【0005】斜面タイト式や側面タイト式の筆記具にあ
っては、キャップを嵌着する際に中筒の内面が軸筒の外
面に密接しながら嵌挿するので、中筒内の空気が僅かに
圧縮され、特にペン先に向けてキャップを嵌着すると、
その圧縮された空気が空気孔を通って軸筒に逆流し、更
にインキ誘導棒を通って気泡としてインキタンクまで侵
入し、その分だけインキが押出されるという問題点があ
るし、反対に、筆記具本体からキャップを外す際には、
中筒の内部の気圧が逆に減圧され、それによりインキが
吸引されて溢出すという現象が生じた。
【0006】インキを保溜する筆記具におけるタイトの
欠点として、キャップの着脱毎にインキが少しづつ溢出
蓄積され、一定以上に達すると空気孔やペン先から吹き
出すという問題もあった。そこでこの発明は、従来技術
の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、キャップの着脱等によっ
て生じる気圧変動を吸収し得る端面タイト式筆記具を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の筆記具は、筆記具本体の先に嵌挿する軸先
体の先細頭部後方に、流量調節体の先部に挿入する尻筒
部を突設し、尻筒部の外周に本体の先端に連続し先細と
なる傘状部を設け、該傘状部の先端面を先細頭部の後端
より僅かに大径に、且つ平滑面に形成すると共に、傘状
部先端面に本体の空気流通路に連通する通気孔を穿設
し、キャップの内部に軸先体傘状部の先端面に密接し、
軸先体先細頭部に被さる弾性中キャップを備え、軸先体
の通気孔と連通するようにしたものである。
【0008】
【作用】軸先体に筆記具本体の先端に連続し先細となる
傘状部を設けることにより、該傘状部の先端面を平滑面
に形成し、端面タイトを可能にする。キャップに嵌挿し
た弾性中キャップのシール面が軸先体傘状部の先端面に
密接し、中キャップの袋部に、或いはキャップの保持部
で先端部を塞いだ筒状弾性中キャップに軸先体の先細頭
部が挿入し、中キャップと軸先体の通気孔が連通するた
め、キャップの着脱等によって生じる気圧変動を吸収し
得る。
【0009】
【実施例】先ず本発明による筆記具の基本構造を図1と
図2に基づき説明すれば、筆記具本体1は軸筒1aの内部
前方に、外周溝3aを列設した流量調節体3を嵌挿し、流
量調節体3より後方の軸筒1aにインキタンク9を備え、
軸筒1aの先部に流量調節体3の先部に挿入する軸先体4
を嵌挿し、流量調節体3内より軸先体4にインキ誘導棒
6を貫通するものであり、筆記具本体1の軸筒1aに嵌挿
するキャップ2は、内部に軸先体4の傘状部先端面5aに
密接し、傘状部5より先方に被さる弾性中キャップ8を
取付けている。
【0010】軸先体4は図3の如く、ペン先7に向けて
小径となる先細頭部4aの後方に、流量調節体3の内部に
挿入する尻筒部4bを設け、尻筒部4bの前部外周に、軸筒
1aの先端に連続しペン先7に向けて先細となる傘状部5
を設け、傘状部5の先端面5aを先細頭部4aの後端より僅
かに大径に、且つ平滑面に形成すると共に、傘状部先端
面5aに筆記具本体1の空気流通路Aに連通する通気孔a
を1〜6条設する。
【0011】中キャップ8は図4の如く、基部8aに軸先
体傘状部5の先端面5aに密接するシール面8bを形成し、
基部8aの先に傘状部5より先方に被さる袋部18を設け、
全体が袋状を成し、弾性力を有するゴム、又は合成樹脂
より形成され、シール面8bが軸先体傘状部5の先端面5a
に密着し、袋部18に軸先体4の通気孔aが連通し、通気
孔aを外部から完全に遮断するもので、例えばキャップ
2の中キャップ8に軸先体4の傘状部5を挿入する際、
或いは軸先体4よりキャップ2を取外す際に気圧変化が
生じても、袋部18が膨脹収縮変形して気圧変化等を吸収
する。キャップ2は嵌挿状態にあっても振動により微動
し、その微動により気圧変化を生じることもあるが、気
圧変化は袋部18の変形にて吸収し得る。
【0012】キャップ2は周壁2bの中間部内周に弾性中
キャップ8の係止部21を周設すると共に、係止部21より
キャップ仕切壁2aまでの内部に中キャップ8の案内片22
を複数突設するもので、係止部21を中キャップ長さLに
応じた位置に突設し、且つ中キャップ8の嵌挿が可能
で、嵌挿後、中キャップ8の基部8aに係止するものであ
り、案内片22は仕切壁2aに向けて広くなる楔状を成し、
等間隔に突設する。キャップ2は筆記具本体1や軸先体
4と同様に、合成樹脂にて形成するものである。
【0013】筆記具本体1の先部にキャップ2を嵌挿し
た場合、弾性中キャップ8のシール面8bが通気孔aより
外周の軸先体傘状部5の先端面5aに密着し、通気孔aが
中キャップ8の袋部18に連通するため、通気孔aからの
インキ蒸発が防止されると共に、ペン先7の乾燥も防止
される。又キャップ2から筆記具本体1を抜出す際も、
通気孔aと弾性中キャップ8の連通が瞬時に解除され、
通気孔aが外部と通気するので、キャップ2の着脱時に
よって通気孔a内の空気が加圧、又は減圧されることは
ない。
【0014】図5の軸先体4は、先細頭部4aの後部外周
に、傘状部先端面5aの内周まで隆起する突条14を適宜間
隔で設け、突条14と隣接突条14の間に筆記具本体1の空
気流通路Aに連通する通気孔aを形成するもので、この
先細頭部4aをキャップ2の弾性中キャップ8に挿入した
場合、突条14に沿って中キャップ8が嵌挿するので、通
気孔aは確実に袋部18と連通する。
【0015】図6のキャップ2は周壁2bの内部に、周壁
2bより小径の内筒12を設け、内筒12の先端部を仕切壁2a
で閉鎖し、仕切壁2aの内部側に中キャップ8の保持部23
を設け、その保持部23に筒状の弾性中キャップ8を嵌挿
し、筒状中キャップ8の先端を仕切壁2aで閉鎖するもの
で、このキャップ2を筆記具本体1に嵌挿した際、中キ
ャップ8後端のシール面8bが軸先体傘状部5の先端面5a
に密接し、中キャップ8と軸先体4の通気孔aが連通す
る。
【0016】尚、本発明による筆記具は上記実施例に限
定されるものではなく、例えばキャップ2の内周に周設
する係止部21を分散して突設することも可能であるし、
キャップ2の仕切壁2aに中キャップ8の保持部23を突設
することも可能である。また筆記具本体1と、その先に
嵌挿する軸先体4、及びキャップ2と、その内部に嵌挿
係止する弾性中キャップ8の形状構造は、本発明の要旨
に反しない限り適宜変更可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明による筆記具は上記構造であるか
ら、次に記載する効果を奏する。軸先体に筆記具本体の
先端に連続し先細となる傘状部を設けることにより、該
傘状部の先端面を平滑面に形成することが可能となる。
キャップに嵌挿した弾性中キャップのシール面が軸先体
傘状部の先端面に密接し、中キャップの袋部に、或いは
キャップの保持部で先端部を塞いだ筒状弾性中キャップ
に軸先体の先細頭部が挿入し、中キャップと軸先体の通
気孔が連通するため、キャップの着脱等によって生じる
気圧変動を吸収し得る。
【0018】その結果、キャップの機能を損なうことな
く、筆記具本体の通気孔やペン先からインキの吹き出し
事故を防止し得ると共に、ペン先の乾燥や通気孔からの
インキの蒸発も防止し得る。中キャップは弾性材にて形
成されているので、キャップに対する嵌挿は至って簡単
容易であるし、一度嵌挿すると係止、又は挟持されるの
で、簡単に離脱しない利点がある等、簡単な構造で理想
的な端面タイトを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による筆記具の要部構造を示す一部切欠
側面図である。
【図2】軸先体嵌挿部の縦断面図である。
【図3】(A)(B)(C)筆記具本体の要部分解断面
図と組立状態の一部切欠側面図、及び軸先体の正面図で
ある。
【図4】(A)(B)袋状中キャップの嵌挿例を示す断
面図である。
【図5】(A)(B)(C)通気孔の形成例を示す筆記
具本体とその使用例を示す一部切欠側面図、及び筆記具
本体の正面図である。
【図6】(A)(B)筒状中キャップの嵌挿例を示す断
面図である。
【図7】従来筆記具の要部断面図である。
【符号の説明】
1 筆記具本体、1a 軸筒 2 キャップ、2a 仕切壁 3 流量調節体 4 軸先体、4a 先細頭部、4b 尻筒部 5 傘状部、5a 先端面 6 インキ誘導棒 7 ペン先 8 弾性中キャップ、8a 基部、8b シール面 9 インキタンク 14 突条、18 袋部 21 係止部、22 案内片、23 保持部 a 通気孔 A 空気流通路 L 中キャップ長さ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記具本体(1)の内部前方に流量調節
    体(3)を、その後方にインキタンク(9)を備え、本
    体軸筒(1a)の先に連続する軸先体(4)よりタンク
    (9)までインキ誘導棒(6)を挿通し、筆記具本体
    (1)の前部にキャップ(2)を嵌挿するインキ保溜式
    筆記具において、軸先体(4)の先細頭部(4a)後方
    に、流量調節体(3)の先部に挿入する尻筒部(4b)を
    突設し、尻筒部(4b)の先部外周に本体軸筒(1a)の先
    端に連続しペン先(7)に向けて先細となる傘状部
    (5)を設け、該傘状部(5)の先端面(5a)を先細頭
    部(4a)の後端より僅かに大径に、且つ平滑面に形成す
    ると共に、筆記具本体(1)の空気流通路(A)に連通
    する通気孔(a)を穿設し、キャップ(2)の内部に軸
    先体傘状部(5)の先端面(5a)に密接し、傘状部
    (5)より先方に被さる弾性中キャップ(8)を備えた
    ことを特徴とする筆記具。
  2. 【請求項2】 軸先体傘状部(5)の先端面(5a)に通
    気孔(a)を設け、弾性中キャップ(8)がキャップ
    (2)に係止する基部(8a)と、軸先体先細頭部(4a)
    に被さる袋部(18)から成る袋状を成し、通気孔(a)
    を避けた傘状部先端面(5a)に中キャップ基部(8a)の
    シール面(8b)が密接し、袋部(18)と通気孔(a)を
    連通するようにした請求項1記載の筆記具。
  3. 【請求項3】 軸先体先細頭部(4a)の外周に通気孔
    (a)を設け、弾性中キャップ(8)が筒状を成し、そ
    の先端部をキャップ(2)の保持部(23)で塞ぎ、後端
    のシール面(8b)を軸先体傘状部(5)の先端面(5a)
    に密接し、中キャップ(8)と通気孔(a)を連通する
    ようにした請求項1記載の筆記具。
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