JP2527359Y2 - 筆記具用キャップ - Google Patents

筆記具用キャップ

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JP2527359Y2
JP2527359Y2 JP508491U JP508491U JP2527359Y2 JP 2527359 Y2 JP2527359 Y2 JP 2527359Y2 JP 508491 U JP508491 U JP 508491U JP 508491 U JP508491 U JP 508491U JP 2527359 Y2 JP2527359 Y2 JP 2527359Y2
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cap
writing instrument
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air flow
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和也 西村
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シヤチハタ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、サインペン、ボールペ
ン、フェルトペン等の筆記具用キャップに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、サインペン、ボールペン、フェル
トペン等の筆記具用キャップは、大別するとクリップ付
きのものと、クリップ無しのものに分けることができ、
更に太いもの及び細いものがある。さて、子供又は幼児
が筆記具を使用する場合、誤ってキャップを口に入れて
飲み込んでしまう危険がある。万一誤って飲み込んでし
まった場合、クリップ無しのキャップは空気流通路が全
くできないので大変危険である。
【0003】そこで、空気流通路を形成するために、
(イ)特開平1−157898号、(ロ)実開平1−1
69384号、(ハ)同1−169385号、(ニ)同
1−169386号、(ホ)英国公開特許第21743
74号、(ヘ)実開平2−58981号、(ト)ドイツ
公開特許第3817248号等 が提案されている。 しかし、(イ)は、キャップの外面に空気流通路を設け
たので、キヤップ外径が大きくなり、材料も多くなるた
めコストアップとなる欠点があり、 (ロ)は、インナーキャップとキャップの2部材が必要
であるのでコストアップとなると共に、キャップをペン
先に被せる場合、ペン先がインナーキャップとキャップ
の間に入り、ペン先を崩してしまう欠点があり、 (ハ)は、インナーキャップの外面軸方向に溝を設ける
ので、キャップの肉厚が厚くなりコストアップとなる欠
点があり、 (ニ)は、(ロ)と同様の欠点があり、 (ホ)は、キャップ開口端部に近いので、ペン先を誤っ
て孔にいれてしまいペン先を崩してしまう欠点があり、 (ヘ)及び(ト)は、インナーキャップ開口部近くに空
気流通口があるため誤ってペン先を入れてしまいペン先
を崩してしまう欠点があった。
【0004】このように、前記の従来技術はコスト面及
びペン先を保護することについて全く考えられていなか
った。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】そこで、本考案はキ
ャップに外部と連通する空気流通路を設けると共に、空
気流通孔によってペン先をキズつけることなく着脱で
き、更に、安価に製造できる筆記具用キヤップを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【問題点を解決するための手段】外キャップ1の内周面
と内キャップ2の開口端部2’の全周面とをテーパーを
有する鍔4で連結保持させた筆記具用キャップにおい
て、前記鍔4を軸方向に少なくとも1ケ所分割し、鍔4
の一方の端部における外キャップ1の内周面との連結部
を軸方向にずらして空気流通孔5を設けることにより、
外キャップ1の内周面と内キャップによって形成される
空間と外部とを連通する空気流通路を形成したことを特
徴とする筆記具用キャップ。
【0007】
【作用】外キャップ1の開口端部1’より筆記具のペン
先(図示してない)を挿入しても、鍔4がガイドとなっ
て内キャップ2内部に案内されるので、ペン先は空気流
通孔5に入ることがなくキズつくことがない。
【0008】
【実施例】本考案の筆記具用キャップを実施例にて具体
的に説明する。図1、図2、図3において、1は外キャ
ップ、2は内キャップである。そして、前記外キャップ
1の内周面と内キャップ2の開口端部2’の全周面とを
テーパーを有する鍔4にて連結保持させてある。前記鍔
4は、軸方向に1ケ所分割し、鍔4の一方の端部におけ
る外キャップ1の内周面との連結部を軸方向にずらして
ある。このずれにより、三角形の形状をした空気流通孔
5が1箇所でき、外キャップ1の内周面と内キャップ2
によって形成される空間と外部とを連通する空気流通路
が形成される。ここでもし必要であれば、分割数を2以
上にすることもできる。3はリブであり、内キャップの
外側軸方向に4本設けられており、かつ、外キャップの
内面に一体に連結されており、更に、それぞれの下端は
鍔4の上面と一体に連結されている。このリブの本数は
適宜決めてもよい。図4は従来のキャップを示す。
【0009】本考案のキャップは一体成形でき、更に、
コアピンを細くしなくても金型を作成できるので安価に
製造できる。材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ナイロン、ジュラコン(登録商標:ポリプラスチック株
式会社製ポリオキシメチレン)等の熱可塑性樹脂や、ユ
リア、フェノール、ポリブチルフタレート等の熱硬化性
樹脂を使用できる。また、空気流通孔5の大きさは、ず
れの長さ、内キャップの外径と外キャップの内径の差、
鍔の分割数、及びペン先の太さ等で任意に決定すること
ができる。また、リブ3によって、内キャップ2を外キ
ャップ1に保持させることができるので鍔4の肉厚を薄
くすることができ、0.5mm程度にすることも可能で
ある。
【0010】
【効果】本考案は以上のとおりの構成であり、空気流通
孔5を鍔4のずれによって設けたので、キャップの平面
又は底面から前記空気流通孔5は見えない。従って以下
の効果を有する。 (イ)キャップをペン先にかぶせる時、万一ペン先がず
れの箇所に当たっても、鍔4にテーパーが付いているた
めペン先はすべって内キャップの中に入るので、ペン先
にキズがつかない。 (ロ)誤って飲み込んでも、空気流通孔5により空気流
通路が確保できているので安全である。 (ハ)空気流通孔が見えないので、見た目がきれいであ
る。 (ニ)キャップの構成がシンプルであるので、金型を安
価に製造できる。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一部切欠図
【図2】本考案の平面図
【図3】本考案の底面図
【図4】従来のキャップの一部切欠図
【符号の説明】
1 外キャップ 2 内キャップ 3 リブ 4 鍔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外キャップ1の内周面と内キャップ2の
    開口端部2’の全周面とをテーパーを有する鍔4で連結
    保持させた筆記具用キャップにおいて、前記鍔4を軸方
    向に少なくとも1ケ所分割し、鍔4の一方の端部におけ
    る外キャップ1の内周面との連結部を軸方向にずらして
    空気流通孔5を設けることにより、外キャップ1の内周
    面と内キャップによって形成される空間と外部とを連通
    する空気流通路を形成したことを特徴とする筆記具用キ
    ャップ。
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