JP3789601B2 - 筆記具等のキャップ - Google Patents
筆記具等のキャップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3789601B2 JP3789601B2 JP15811497A JP15811497A JP3789601B2 JP 3789601 B2 JP3789601 B2 JP 3789601B2 JP 15811497 A JP15811497 A JP 15811497A JP 15811497 A JP15811497 A JP 15811497A JP 3789601 B2 JP3789601 B2 JP 3789601B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clip
- cap
- cap body
- base end
- writing instrument
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Clips For Writing Implements (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は筆記具等のキャップ(例えば、マーキングペン、ボールペン、サインペン、万年筆、筆ペン等の筆記具、アイライナー等の化粧具、修正ペン等の塗布具等のキャップ)に関する。さらに詳細には、幼児等が誤って飲み込んだ場合でも窒息しないよう空気流通路を設けた筆記具等のキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、実公平7−12062号公報には「キャップ本体と、このキャップ本体に装着されるクリップとを備えるとともに、上記キャップ本体の先端部に、その隣接部分よりも小さい断面形状をもつ小断面部を設け、上記クリップに、上記キャップ本体の小断面部に外側から嵌着される環状の取付部を設け、この取付部と上記小断面部との間に、その先端側の空間と尾端側において上記クリップの本体とキャップ本体との間に形成された空間とを連通する空気通路を形成したことを特徴とするキャップ」が開示されている。
【0003】
ところが、前記公報のキャップは、キャップ本体にそれとは別体のクリップを取り付ける、二部材よりなる構造であるため、クリップ組付工程を必要とし、安価に提供するには限界がある。そこで、合成樹脂の一体成形によって、クリップとキャップ本体とを連結部等により一体に接続することが考えられるが、ただ単に一体に接続したのでは、キャップ外周面(即ち筒状部外周面)に連結部によって肉厚変動が生じヒケ(凹み)を発生させ、外観を損ねるおそれがある。また、前記ヒケの発生を抑えるためにリブの周方向の厚みを小さくすることも考えられるが、これでは、クリップの取り付け強度が不足し十分なクリップ挟持力が得られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記課題を解決するものであって、誤って飲み込んだとしても窒息事故を回避することは勿論、ヒケの発生を抑えて見栄えを損ねず、その上、十分なクリップの挟持機能を備える、安価なキャップを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、クリップ3基端を筒状部4外面に連設し、前記筒状部4内面とキャップ本体2外面とを複数の連結部5を介して接続し、前記筒状部4内面と前記キャップ本体2外面との間に空気流通孔6を設けた筆記具等のキャップ1であって、前記クリップ3と前記キャップ本体2とを合成樹脂の一体成形により設け、前記複数の連結部5の中で周方向に最も厚肉のリブ51を前記筒状部4のクリップ3基端に対応する箇所に設け、他の薄肉のリブ52を前記筒状部4のクリップ3基端に対応しない箇所に設けたことを要件とする。
【0006】
また、前記筆記具等のキャップ1において、前記クリップ3基端の厚肉のリブ51を、他の薄肉のリブ52よりも長手方向に長く形成することが好ましい。それにより、クリップ3の取付強度が向上し、クリップ3の十分な挟持性能を満足させる。
【0007】
また、前記筆記具等のキャップ1において、キャップ本体2外面に、前記空気流通孔6が開口する環状凹部7を設ける構成が好ましい。それにより、空気流通孔6と、クリップ3内面とキャップ本体2外面との間の空気流通路8とを、確実に連通させることが可能となる。
【0008】
【作用】
本発明・筆記具等のキャップ1は、筒状部4内面とキャップ本体2外面との間に空気流通孔6が形成され、さらに、クリップ3内面とキャップ本体2外面との間に、前記空気流通孔6に連通する空気流通路8が形成され、それにより、幼児等が誤って飲み込んだとしても、気道が確保され窒息事故を回避する。
【0009】
また、本発明・筆記具等のキャップ1は、クリップ3とキャップ本体2とを合成時樹脂の一体成形により構成したことから、部品点数を減少させ、クリップ3組付工程を要さず、安価に提供することが可能である。
【0010】
また、合成樹脂の一体成形の場合、クリップ3とキャップ本体2の連結部5が内周面に位置する筒状部4のその外周面にヒケ(凹み)が生じやすい。しかし、本発明は、複数の連結部5の中で最も厚肉のリブ51を完全にクリップ3基端の対応する箇所に位置させると共に、他の薄肉のリブ52を筒状部4のクリップ3基端に対応しない箇所に位置させている。それにより、前記厚肉のリブ51を備えた筒状部4外周面では、突出するクリップ3基部の径方向の十分な肉厚によってヒケの発生が抑えられ、一方、内周面に薄肉のリブ52が位置する筒状部4のその外周面では、薄肉であるためヒケの発生が抑えられる。
【0011】
また、前記厚肉のリブ51によって、クリップ3の使用時、大きな負荷のかかる箇所であるクリップ3基端とキャップ本体2外面とを、強固に連結できることから、クリップ3基端の十分な取付強度が得られ、クリップ3の挟持力を向上させる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明・筆記具等のキャップ1の実施の形態を図面に従って説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施例の縦断面図である。図2は図1の線A−Aに沿う断面図である。
【0014】
キャップ1は、有底筒体のキャップ本体2と、内面に挟持用凸部を備えたクリップ3と、前記クリップ3の基端に連設された筒状部4と、前記キャップ本体2と前記筒状部4とを接続する連結部5とが、合成樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等)の射出成形により一体に形成される。
【0015】
前記筒状部4は、キャップ本体2の底部近傍の外周面を包囲するよう配設される。また、前記筒状部4の外周面にはクリップ3基端が一体に連設される。さらに、前記筒状部4内周面と前記キャップ本体2外周面との間には、長手方向に延びる複数の連結部5(ここでは5本のリブ51,52)が周方向に等間隔で一体に配設されている。
【0016】
前記連結部5は、クリップ3基端に位置する一本の厚肉のリブ51と、クリップ3基端に位置しない他の4本の薄肉のリブ52とからなる。前記筒状部4内周面の前記厚肉のリブ51は、筒状部4外周面のクリップ3基端と、筒状部4を間に挟んで内外面の位置が一致している。前記厚肉のリブ51は、クリップ3基端の中心方向直下に完全に配置しており、クリップ3の基端の周方向の肉厚より薄く、また、クリップ3基端の長手寸法より短く設定されている。
【0017】
前記厚肉のリブ51がクリップ3基端に位置しているため、筒状部4の厚肉のリブ51の位置する外周面には十分な径方向の肉厚を有する。従って、クリップ3基部の径方向の十分な肉厚よって、厚肉のリブ51とクリップ3表面との間で十分な距離が確保され、キャップ1外面(ここではクリップ3表面)での前記厚肉のリブ51によるヒケは生じない。
【0018】
また、前記薄肉のリブ52は、筒状部4内周面のクリップ3基端に対応しない位置に一体に連設されている。前記薄肉のリブ52は、筒状部4外周面及び内周面に肉厚変動によるヒケを生じさせない程度に薄い肉厚に設定されている。
【0019】
即ち、クリップ3基端に位置する厚肉のリブ51、及び他の薄肉のリブ52により、キャップ1外面でのヒケの発生を回避することができ、見栄えを損ねるおそれがない。
【0020】
また、クリップ3とキャップ本体2とを接続する複数の連結部5の中で、クリップ3使用時、最も大きな負荷のかかるクリップ3基端に、厚肉のリブ51が設けられていることから、クリップ3基端の取付強度がさらに強固なものとなり、クリップ3の挟持力を長期間維持できる。
【0021】
前記筒状部4内周面とキャップ本体2外周面との間には、前記連結部5により、複数の空気流通孔6が形成される。それにより、幼児等が誤って飲み込んだとしても、前記空気流通孔6、及びクリップ3内面とキャップ本体2外面との間の空気流通路8により、気道が確保され窒息させるおそれがない。
【0022】
また、キャップ本体2外面には、環状凹部7が形成されている。前記環状凹部7は、空気流通孔6が開口しており、それにより、空気流通孔6と、クリップ3内面とキャップ本体2外面との間の空気流通路8とを連通させる。前記環状凹部7により、幼児が飲み込んだとしても、のど内壁で前記空気流通孔6を塞いでしまうことがなく、確実に気道を確保し、より一層、安全性を向上できる。
【0023】
【発明の効果】
本発明・筆記具等のキャップは、請求項1の構成により、幼児等が誤って飲み込んだとしても窒息事故が回避できることは勿論、ヒケの発生を抑えて外観性を満足させると共に、十分なクリップの挟持機能を備える、安価なキャップとなる。また、請求項1の構成により、クリップの取付強度が向上し、クリップの十分な挟持性能を満足させる。
【0024】
また、本発明・筆記具等のキャップは、請求項2の構成により、幼児等が誤って飲み込んだとしても窒息事故が回避できることは勿論、ヒケの発生を抑えて外観性を満足させると共に、十分なクリップの挟持機能を備える、安価なキャップとなる。また、請求項2の構成により、空気流通孔と、クリップ内面とキャップ本体外面との間の空気流通路とを、確実に連通させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の縦断面図である。
【図2】図2は図1のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 キャップ
2 キャップ本体
3 クリップ
4 筒状部
5 連結部
51 厚肉のリブ
52 薄肉のリブ
6 空気流通孔
7 環状凹部
8 空気流通路
Claims (2)
- クリップ(3)基端を筒状部(4)外面に連設し、前記筒状部(4)内面とキャップ本体(2)外面とを複数の連結部(5)を介して接続し、前記筒状部(4)内面と前記キャップ本体(2)外面との間に空気流通孔(6)を設けた筆記具等のキャップ(1)であって、前記クリップ(3)と前記キャップ本体(2)とを合成樹脂の一体成形により設け、前記複数の連結部(5)の中で周方向に最も厚肉のリブ(51)をクリップ(3)基端に位置させ、前記クリップ(3)基端の厚肉のリブ(51)を、他の薄肉のリブ(52)よりも長手方向に長く形成したことを特徴とする筆記具等のキャップ。
- クリップ(3)基端を筒状部(4)外面に連設し、前記筒状部(4)内面とキャップ本体(2)外面とを複数の連結部(5)を介して接続し、前記筒状部(4)内面と前記キャップ本体(2)外面との間に空気流通孔(6)を設けた筆記具等のキャップ(1)であって、前記クリップ(3)と前記キャップ本体(2)とを合成樹脂の一体成形により設け、前記複数の連結部(5)の中で周方向に最も厚肉のリブ(51)をクリップ(3)基端に位置させ、キャップ本体(2)外面に、前記空気流通孔(6)が開口する環状凹部(7)を設けたことを特徴とする筆記具等のキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15811497A JP3789601B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 筆記具等のキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15811497A JP3789601B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 筆記具等のキャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10329486A JPH10329486A (ja) | 1998-12-15 |
JP3789601B2 true JP3789601B2 (ja) | 2006-06-28 |
Family
ID=15664617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15811497A Expired - Fee Related JP3789601B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 筆記具等のキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3789601B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005186441A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Pentel Corp | 棒状体繰り出し装置 |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP15811497A patent/JP3789601B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10329486A (ja) | 1998-12-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH039878U (ja) | ||
JP3789601B2 (ja) | 筆記具等のキャップ | |
JPH09169196A (ja) | 筆記具用キャップ | |
JPH0712062Y2 (ja) | キャップ | |
JP3939845B2 (ja) | 筆記具のキャップ | |
JP2542158Y2 (ja) | 筆記具用キャップ | |
JP2581454Y2 (ja) | 筆記具のキャップ | |
JPH10166785A (ja) | 筆記具等のキャップ | |
JP4493161B2 (ja) | 筆記具等用キャップ | |
JP3833376B2 (ja) | 筆記具等のキャップ | |
JP2537913Y2 (ja) | 筆記具などのキャップ | |
US5927888A (en) | Cap for writing instruments | |
JP2579707Y2 (ja) | 筆記具のキャップ | |
JPS6139584Y2 (ja) | ||
JPH0712061Y2 (ja) | 筆記具等のキャップ | |
JP2516858Y2 (ja) | 筆記具用キャップ | |
JP2512102Y2 (ja) | 筆記具などのキャップ | |
JP2503072Y2 (ja) | 筆記具用キャップ | |
JPH0721352Y2 (ja) | 筆記具用キャップ | |
JP3487020B2 (ja) | 筆記具のキャップ | |
JP3756247B2 (ja) | 筆記具等のキャップ | |
JP2527359Y2 (ja) | 筆記具用キャップ | |
JP2578273Y2 (ja) | 筆記具の消し具付きキャップ | |
JP3097373U (ja) | 安全キャップ | |
JP2580003Y2 (ja) | 筆記具等のキャップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040309 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051220 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060328 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060329 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |