JP3939845B2 - 筆記具のキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は筆記具のキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6に示すように、キャップ本体20の内部に筆先部のシール部材21を装着する内筒部22を一体的に設けるとともに、その内筒部22を支持するために内筒部22の周囲の複数箇所にリブ23を設け、さらに、各リブ23の間に通気用の間隙24を設け、又、キャップ本体20の上端開口部に天冠25を装着して、その天冠25に装飾部材26を組み付けて成る筆記具のキャップが存在する。
【0003】
上記のような構造の筆記具のキャップは、内筒部22、リブ23、及び通気用の間隙24等をキャップ本体20の内部に設けるので、キャップ本体20の内部構造が複雑で、金型により成形する場合に離型抵抗が大きくなり、材料に離型性の劣る樹脂を使用できず、材料選択が制限されてしまうという不満があった。
【0004】
ところで、筆記具のキャップに透明樹脂、特に、嵌合耐久性に優れて品質向上が期待でき、かつ、材料単価が低くてコストダウンを図れるPET(ポリエチレンテレフタレート)の使用が強く望まれている。しかしながら、PETは離型性が劣るので上記のような構造の従来の筆記具のキャップには使用することができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、PETのような離型性の劣る樹脂を用いてもキャップ本体を成形できてキャップ本体の材料が制限されず、しかも、筆先部のシールと通気性を確保できて装飾部材も取付けることができる筆記具のキャップを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の筆記具のキャップは、上記の課題を解決するものであって、筆先部のシール部材6の装着部7、装飾部材8の取付部9、及び空気流通路16を設けた天冠2を形成するとともに、上下両端を開口した筒状のキャップ本体1を形成して、天冠2をキャップ本体1の上端開口部に嵌着した筆記具のキャップであって、上記天冠2は円筒状に形成され、内面部における周方向の複数箇所に径方向のリブ3を突設し、各リブ3の間に通気用間隙4を形成すると共に、軸方向の略中央部において対向する2つのリブ3の間にブリッジ5を架設して、そのブリッジ5に筆先部のシール部材6が当接するように構成されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】
筆先部のシール部材6の装着部7、装飾部材8の取付部9、及び空気流通路16を天冠2に設けたので、キャップ本体1の内部には天冠2の係止部と、軸筒本体に対する係止部を設ければよく、キャップ本体1の形状をシンプルな筒状にして金型成形時の離型性を向上することができる。
【0008】
【実施例】
以下、図1〜図5に示した本発明の実施例について説明する。このキャップは図1に示すようにキャップ本体1と天冠2とを組み付けることによって構成されている。天冠2は、図2〜図5に示すように、内面部における周方向の6箇所に径方向のリブ3を突設して、各リブ3の間に通気用間隙4を形成している。そして、軸方向の略中央部において対向する2つのリブ3の間にブリッジ5を架設して、そのブリッジ5に筆先部のシール部材6が当接するようになっている。シール部材6は軟質ゴム等の材料で形成され形状は球状を呈している。シール部材6は、図1に示すように、径方向の中心部に挿入されて各リブ3の先端縁によって挟着され、かつ、上記のようにブリッジ5により位置決めされて保持される。すなわち、図中、符号7で示す箇所がシール部材6の装着部になっている。また、天冠2の天面における径方向の中心部には、マスコット人形等の装飾部材8の取付部9を設けている。この取付部9は装飾部材8の脚部10を挿入可能な筒状を呈し、その下半部はテーパ状に内径を縮小した係止筒部11となっている。その係止筒部11は一部に溝12を有している。図1に示すように、装飾部材8の脚部10はスリ割り13を有して弾性変形が容易になっている。また、脚部10の先端には係止鍔部14を設けている。装飾部材8の脚部10を取付部9に挿入すると、脚部10の係止鍔部14が係止筒部11を弾性変形により乗り越えて係止筒部11の先端縁に係止する。天冠2の天面における装飾部材8の取付部9の周囲には断続的に環状の凹部15を設けている。その凹部15は上記の通気用間隙4と開通している。すなわち、通気用間隙4と凹部15とによって空気流通路16を構成している。また、天冠2の側面部にはキャップ本体1に対する係止凸部17を設けている。なお、クリップを設ける場合は、天冠2に一体的に設けてもよい。
【0009】
一方、キャップ本体1は、図1に示すように、上下両端を開口したシンプルな筒状を呈して、その内面部に天冠2の係止凸部17と係合する係止凸部18を設けるとともに、筆記具の軸筒と係合する係止凸部19を設けている。天冠2はシール部材6を装着してからキャップ本体1に嵌合係止し、その後、天冠2の取付部9に装飾部材8を組み付けてキャップが完成する。
【0010】
【発明の効果】
本発明の筆記具のキャップは、上記のように構成されることにより、キャップ本体1の形状をシンプルな筒状にして金型成形時の離型抵抗を小さくすることができる。したがって、PETのような離型性の劣る樹脂の使用も可能になって、材料選択の範囲が広くなる有利がある。また、空気流通路16を天冠2に確保しているので誤飲しても窒息を防止することができ、かつ、装飾部材8を天冠2に取付けることができるので消費者にアピールすることができ、さらに、シール部材6を天冠2に装着できるので筆先部からのインクの蒸発を防止することができる。また、部品点数も従来品に比べて増えることはないのでコストアップを避けることができる。なお、装飾部材8の取付部9、及びシール部材6の装着部7を上記実施例のような構造にすることによって、天冠2を金型によって容易に成形できるという利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャップ全体の断面図である。
【図2】天冠の平面図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】図2のB−B線における断面図である。
【図5】図3のC−C線における断面図である。
【図6】従来例のキャップ全体の断面図である。
【符号の説明】
1 キャップ本体
2 天冠
3 リブ
4 通気用間隙
5 ブリッジ
6 シール部材
7 シール部材の装着部
8 装飾部材
9 取付部
10 脚部
11 係止筒部
12 溝
13 スリ割り
14 係止鍔部
15 凹部
16 空気流通路
17 係止凸部
18 係止凸部
19 係止凸部
20 キャップ本体
21 シール部材
22 内筒部
23 リブ
24 通気用の間隙
25 天冠
26 装飾部材
Claims (1)
- 筆先部のシール部材6の装着部7、装飾部材8の取付部9、及び空気流通路16を設けた天冠2を形成するとともに、上下両端を開口した筒状のキャップ本体1を形成して、天冠2をキャップ本体1の上端開口部に嵌着した筆記具のキャップであって、
上記天冠2は円筒状に形成され、内面部における周方向の複数箇所に径方向のリブ3を突設し、各リブ3の間に通気用間隙4を形成すると共に、軸方向の略中央部において対向する2つのリブ3の間にブリッジ5を架設して、そのブリッジ5に筆先部のシール部材6が当接するように構成されていることを特徴とする筆記具のキャップ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04106198A JP3939845B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | 筆記具のキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04106198A JP3939845B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | 筆記具のキャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11221997A JPH11221997A (ja) | 1999-08-17 |
JP3939845B2 true JP3939845B2 (ja) | 2007-07-04 |
Family
ID=12597922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP04106198A Expired - Lifetime JP3939845B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | 筆記具のキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013176231A1 (ja) * | 2012-05-25 | 2013-11-28 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具 |
EP2857219A4 (en) | 2012-06-05 | 2016-03-09 | Mitsubishi Pencil Co | CAP FOR A WRITING DEVICE AND WRITING DEVICE |
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-
1998
- 1998-02-06 JP JP04106198A patent/JP3939845B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11221997A (ja) | 1999-08-17 |
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