JP2007112077A - 筆記具用キャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】キャップ装着時、通気孔を指や手のひら等で塞がず、キャップ内の空気を加圧することを回避するとともに、キャップ上面の優れた外観性を得る。
【解決手段】キャップ本体の閉塞壁上面にキャップ本体内部と外部とを連通させる通気孔22・32を開口させる。キャップ本体内に軸方向に可動の内キャップ4を設ける。筆記具本体9のペン先91側に装着した際、内キャップ4に設けたシール部41aにより前記通気孔を塞ぐ。貫通孔61を有する天冠6をキャップ本体の上面に取り付ける。天冠6によりキャップ本体の上面を覆う。天冠6の貫通孔61とキャップ本体の通気孔とによりキャップ本体内部と外部とを連通する第一の空気通路7を形成する。天冠6下面とキャップ本体上面との間に、前記第一の空気通路7とキャップ本体外部とを連通する第二の空気通路8を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】キャップ本体の閉塞壁上面にキャップ本体内部と外部とを連通させる通気孔22・32を開口させる。キャップ本体内に軸方向に可動の内キャップ4を設ける。筆記具本体9のペン先91側に装着した際、内キャップ4に設けたシール部41aにより前記通気孔を塞ぐ。貫通孔61を有する天冠6をキャップ本体の上面に取り付ける。天冠6によりキャップ本体の上面を覆う。天冠6の貫通孔61とキャップ本体の通気孔とによりキャップ本体内部と外部とを連通する第一の空気通路7を形成する。天冠6下面とキャップ本体上面との間に、前記第一の空気通路7とキャップ本体外部とを連通する第二の空気通路8を形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、筆記具用キャップに関する。詳細には、キャップ本体の閉塞壁上面にキャップ本体内部とキャップ本体外部とを連通させる通気孔を開口させ、前記キャップ本体内に軸方向に可動の内キャップを設け、筆記具本体のペン先側に装着した際、前記内キャップに設けたシール部により前記通気孔を塞いでなる筆記具用キャップに関する。
従来のこの種の筆記具用キャップに関して、特許文献1には、キャップ装着時、通気孔を外側より指や手のひら等で塞いでキャップ内の空気が加圧されることを回避する目的で、キャップ本体の閉塞壁上面に、軸方向上方に開口し且つ径方向外方に開口する連通溝を設け、前記連通溝により、前記通気孔の内面と前記キャップ本体の径方向外面とを連通させてなる構造が開示されている。
前記従来の筆記具用キャップは、連通溝が外部より視覚されるため、キャップの上面の美観が損なわれ、また、キャップの上面をデザインする際の自由度が減少する。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、キャップ装着時、通気孔を指や手のひら等で塞がず、キャップ内の空気を加圧することを回避できるとともに、キャップのデザイン上の自由度が増加し、キャップ上面の優れた外観性が得られる筆記具用キャップを提供しようとするものである。
(構成1)
本発明は、キャップ本体の閉塞壁上面にキャップ本体内部とキャップ本体外部とを連通させる通気孔を開口させ、前記キャップ本体内に軸方向に可動の内キャップ4を設け、筆記具本体9のペン先91側に装着した際、前記内キャップ4に設けたシール部41aにより前記通気孔を塞いでなる筆記具用キャップであって、貫通孔61を有する天冠6をキャップ本体の上面に取り付け、前記天冠6によりキャップ本体の上面を覆い、前記天冠6の貫通孔61とキャップ本体の通気孔22・32とによりキャップ本体内部とキャップ本体外部とを連通する第一の空気通路7を形成し、前記天冠6下面とキャップ本体上面との間に、前記第一の空気通路7とキャップ本体外部とを連通する第二の空気通路8を形成してなること(構成1)を要件とする。
本発明は、キャップ本体の閉塞壁上面にキャップ本体内部とキャップ本体外部とを連通させる通気孔を開口させ、前記キャップ本体内に軸方向に可動の内キャップ4を設け、筆記具本体9のペン先91側に装着した際、前記内キャップ4に設けたシール部41aにより前記通気孔を塞いでなる筆記具用キャップであって、貫通孔61を有する天冠6をキャップ本体の上面に取り付け、前記天冠6によりキャップ本体の上面を覆い、前記天冠6の貫通孔61とキャップ本体の通気孔22・32とによりキャップ本体内部とキャップ本体外部とを連通する第一の空気通路7を形成し、前記天冠6下面とキャップ本体上面との間に、前記第一の空気通路7とキャップ本体外部とを連通する第二の空気通路8を形成してなること(構成1)を要件とする。
前記構成1の筆記具用キャップ1は、キャップ装着時、第一の空気通路7の開口部(即ち天冠6の貫通孔61)を指や手のひら等で塞いだとしても、第二の空気通路8により第一の空気通路7とキャップ本体外部とが連通されているため、キャップ内の空気が加圧されることを十分に回避できる。さらに、前記構成1の筆記具用キャップ1は、天冠6によりキャップ本体の上面を覆い、天冠6下面とキャップ本体上面との間に第二の空気通路8が形成され、第二の空気通路8が外部より視覚されないため、キャップ上面の美観が損なわれるおそれがなく、キャップ上面の外観性が向上するとともに、キャップ上面をデザインする際の自由度が増加する。
(構成2)
また、本発明は、キャップ本体の閉塞壁上面にキャップ本体内部とキャップ本体外部とを連通させる通気孔を開口させ、前記キャップ本体内に軸方向に可動の内キャップ4を設け、筆記具本体9のペン先91側に装着した際、前記内キャップ4に設けたシール部41aにより前記通気孔を塞いでなる筆記具用キャップであって、前記キャップ本体が第一の筒体2と該第一の筒体2の上端部に固着される第二の筒体3とからなるとともに、前記通気孔が第一の通気孔22と第二の通気孔32とからなり、前記第一の筒体2の閉塞壁21上面に、第一の筒体2内部と第一の筒体2外部とを連通させる第一の通気孔22を開口させ、前記第一の筒体2内に軸方向に可動の内キャップ4を設け、前記第二の筒体3の閉塞壁31上面に、第二の筒体3内部と第二の筒体3外部とを連通させる第二の通気孔32を開口させ、貫通孔61を有する天冠6を第二の筒体3の上面に取り付け、前記天冠6により第二の筒体3の上面を覆い、前記天冠6の貫通孔61、第二の筒体3の第二の通気孔32、及び第一の筒体2の第一の通気孔22によりキャップ本体内部とキャップ本体外部とを連通する第一の空気通路7を形成し、前記天冠6下面と第二の筒体3上面との間に、前記第一の空気通路7とキャップ本体外部とを連通する第二の空気通路8を形成してなること(構成2)を要件とする。
また、本発明は、キャップ本体の閉塞壁上面にキャップ本体内部とキャップ本体外部とを連通させる通気孔を開口させ、前記キャップ本体内に軸方向に可動の内キャップ4を設け、筆記具本体9のペン先91側に装着した際、前記内キャップ4に設けたシール部41aにより前記通気孔を塞いでなる筆記具用キャップであって、前記キャップ本体が第一の筒体2と該第一の筒体2の上端部に固着される第二の筒体3とからなるとともに、前記通気孔が第一の通気孔22と第二の通気孔32とからなり、前記第一の筒体2の閉塞壁21上面に、第一の筒体2内部と第一の筒体2外部とを連通させる第一の通気孔22を開口させ、前記第一の筒体2内に軸方向に可動の内キャップ4を設け、前記第二の筒体3の閉塞壁31上面に、第二の筒体3内部と第二の筒体3外部とを連通させる第二の通気孔32を開口させ、貫通孔61を有する天冠6を第二の筒体3の上面に取り付け、前記天冠6により第二の筒体3の上面を覆い、前記天冠6の貫通孔61、第二の筒体3の第二の通気孔32、及び第一の筒体2の第一の通気孔22によりキャップ本体内部とキャップ本体外部とを連通する第一の空気通路7を形成し、前記天冠6下面と第二の筒体3上面との間に、前記第一の空気通路7とキャップ本体外部とを連通する第二の空気通路8を形成してなること(構成2)を要件とする。
前記構成2の筆記具用キャップ1は、キャップ装着時、第一の空気通路7の開口部(即ち天冠6の貫通孔61)を指や手のひら等で塞いだとしても、第二の空気通路8により第一の空気通路7とキャップ本体外部とが連通されているため、キャップ内の空気加圧を十分に回避できる。さらに、前記構成2の筆記具用キャップ1は、天冠6により第二の筒体3の上面を覆い、天冠6下面と第二の筒体3上面との間に第二の空気通路8が形成され、第二の空気通路8が外部より視覚されないため、キャップ上面の美観が損なわれるおそれがなく、キャップ上面の外観性が向上するとともに、キャップ上面をデザインする際の自由度が増加する。また、前記構成2の筆記具用キャップ1は、第一の筒体2、第二の筒体3、及び天冠6の3部材からなるため、一層、キャップ全体をデザインする際の自由度が増加する。
(構成3)
また、前記構成1または2において、キャップ本体にクリップ5が取り付けられ、前記クリップ5と前記天冠6が金属材料により一体に形成されること(構成3)が好ましい。
また、前記構成1または2において、キャップ本体にクリップ5が取り付けられ、前記クリップ5と前記天冠6が金属材料により一体に形成されること(構成3)が好ましい。
前記構成3の筆記具用キャップ1は、金属製のクリップ5と金属製の天冠6との一体感により優れた外観性を得るとともに、クリップ5及び天冠6の組立が容易となり、製造コストを低下させることができる。
請求項1の筆記具用キャップによれば、キャップ装着時、第一の空気通路の開口部を指や手のひら等で塞いだとしても、第二の空気通路によりキャップ内の空気加圧を回避できる。さらに、キャップ上面の美観が損なわれるおそれがなく、キャップ上面の外観性が向上するとともに、キャップ上面をデザインする際の自由度が増加する。
請求項2の筆記具用キャップによれば、キャップ装着時、第一の空気通路の開口部を指や手のひら等で塞いだとしても、第二の空気通路によりキャップ内の空気加圧を回避できる。さらに、キャップ上面の美観が損なわれるおそれがなく、キャップ上面の外観性が向上するとともに、一層、キャップをデザインする際の自由度が増加する。
請求項3の筆記具用キャップによれば、金属製のクリップと金属製の天冠との一体感により優れた外観性を得るとともに、クリップ及び天冠の組立が容易となり、製造コストを低下させることができる。
図1乃至図6に本発明の実施の形態を示す。
本実施の形態の筆記具用キャップ1は、主に、キャップ本体と、キャップ本体内に軸方向可動に収容される内キャップ4と、キャップ本体の外面に取り付けられるクリップ5とからなる。
本実施の形態の筆記具用キャップ1は、主に、キャップ本体と、キャップ本体内に軸方向可動に収容される内キャップ4と、キャップ本体の外面に取り付けられるクリップ5とからなる。
・キャップ本体
前記キャップ本体は、上端に閉塞壁21を備え且つ下端が開口された有底筒状の第一の筒体2と、上端に閉塞壁31を備え且つ下端が開口された有底筒状の第二の筒体3とからなる。前記第二の筒体3が第一の筒体2の上端部に固着される。前記第一の筒体2の閉塞壁21の中央には、第一の通気孔22が軸方向に貫設される。前記第二の筒体3の閉塞壁31には、軸方向に第二の通気孔32が貫設される。
前記キャップ本体は、上端に閉塞壁21を備え且つ下端が開口された有底筒状の第一の筒体2と、上端に閉塞壁31を備え且つ下端が開口された有底筒状の第二の筒体3とからなる。前記第二の筒体3が第一の筒体2の上端部に固着される。前記第一の筒体2の閉塞壁21の中央には、第一の通気孔22が軸方向に貫設される。前記第二の筒体3の閉塞壁31には、軸方向に第二の通気孔32が貫設される。
・第一の筒体
前記第一の筒体2内には、軸方向可動に内キャップ4が収容される。前記内キャップ4の上端には、第一の通気孔22を閉鎖可能な弾性シール体41が取り付けられる。前記弾性シール体41の上端には、環状のシール部41aが形成されている。前記第一の筒体2内にはバネ45(具体的には圧縮コイルスプリング)が収容される。前記内キャップ4の側壁には、前記バネ45を受ける鍔部42と、内キャップ4の内部と外部とを連通させる複数の窓孔43とが形成される。前記バネ45の上端は第一の筒体2の閉塞壁31に当接され、前記バネ45の下端は内キャップ4の鍔部42に当接され、それにより、前記内キャップ4は前記バネ45により下方に付勢される。
前記第一の筒体2内には、軸方向可動に内キャップ4が収容される。前記内キャップ4の上端には、第一の通気孔22を閉鎖可能な弾性シール体41が取り付けられる。前記弾性シール体41の上端には、環状のシール部41aが形成されている。前記第一の筒体2内にはバネ45(具体的には圧縮コイルスプリング)が収容される。前記内キャップ4の側壁には、前記バネ45を受ける鍔部42と、内キャップ4の内部と外部とを連通させる複数の窓孔43とが形成される。前記バネ45の上端は第一の筒体2の閉塞壁31に当接され、前記バネ45の下端は内キャップ4の鍔部42に当接され、それにより、前記内キャップ4は前記バネ45により下方に付勢される。
前記第一の筒体2の内周面には、内キャップ4の下端と当接して該内キャップ4の脱落を防止する抜け止め突起23が一体に形成される。また、前記第一の筒体2の内周面には、筆記具本体9の外周面と気密嵌合する環状突起24が一体に形成される。
・第二の筒体
前記第二の筒体3の閉塞壁31の上面は、クリップ5の反対側の端部が鋭角となるように、軸線に対して傾斜面状に形成される。前記第二の筒体3の閉塞壁31には、軸方向に第二の通気孔32が貫設される。また、第二の筒体3の閉塞壁31の上面には、連通溝33が形成される。前記連通溝33の一端が、第二の通気孔32の内周面に開口され、前記連通溝33の他端が、径方向外方に開口される。
前記第二の筒体3の閉塞壁31の上面は、クリップ5の反対側の端部が鋭角となるように、軸線に対して傾斜面状に形成される。前記第二の筒体3の閉塞壁31には、軸方向に第二の通気孔32が貫設される。また、第二の筒体3の閉塞壁31の上面には、連通溝33が形成される。前記連通溝33の一端が、第二の通気孔32の内周面に開口され、前記連通溝33の他端が、径方向外方に開口される。
また、前記第二の筒体3の外面には、略直方体状の取付凸部34が一体に形成される。前記取付凸部34は、第二の筒体3の傾斜面状の上面の鈍角側に形成される。前記取付凸部34に、クリップ5の取付基部52が固着される。
前記第二の筒体3の傾斜面状の閉塞壁31上面には天冠6が被着される。それにより、前記連通溝33が隠蔽され、前記連通溝33は外部から視認されない。また、前記第二の筒体3の上面の周縁部には周壁31aが一体に突設される。前記周壁31aには、切り欠き部31bが形成される。また、前記第二の筒体3の閉塞壁31上面には、凸面31cが一体に形成される。前記凸面31cは、天冠6の貫通孔61に沿った形状を有する。
・クリップ
前記クリップ5は、クリップ本体51と、クリップ本体51の下端部の裏面に一体に形成される玉部(図示せず)と、前記クリップ本体51の上端部の裏面に一体に形成され且つ前記クリップ本体51が第二の筒体3に取り付けられる取付基部52と、前記取付基部52から上方に一体に連設され且つ第二の筒体3の上面を覆う天冠6とからなる。
前記クリップ5は、クリップ本体51と、クリップ本体51の下端部の裏面に一体に形成される玉部(図示せず)と、前記クリップ本体51の上端部の裏面に一体に形成され且つ前記クリップ本体51が第二の筒体3に取り付けられる取付基部52と、前記取付基部52から上方に一体に連設され且つ第二の筒体3の上面を覆う天冠6とからなる。
前記クリップ5は、金属板を打ち抜き加工した後、折り曲げ加工により、クリップ本体51、天冠6、取付基部52、及び玉部の各々が一体に形成される。
前記天冠6は、略円形の天板部62と、該天板部62と取付基部52の上端とを連結する連結部63とからなる。前記天冠6が、第二の筒体3の傾斜面状の上面に圧接されその上面を覆う。また、前記天冠6(天板部62)には軸方向に貫通孔61が貫設される。前記貫通孔61は、結合部分がくびれた円と楕円が結合した形状(即ちひょうたん形状)を有する。
前記天冠6の天板部62の周縁部が前記周壁31aにより包囲されるとともに、前記凸面31cが天冠6の貫通孔61内に収容される。それにより、天冠6が、第二の筒体3上面からはみ出すことなく、確実に上面の中央に配置され、上面との天冠6の径方向のずれが防止される。また、前記切り欠き部31bに、連結部63が収容され、一層、天冠6と第二の筒体3上面との圧接を確実にする。
前記取付基部52は、折り曲げ加工により箱型形状に形成される。前記取付基部52の裏面には、食いつき係止部52aが形成される。前記食いつき係止部52aが取付凸部34の側面に食いつき係止される。
・第一の空気通路
前記第一の通気孔22と第二の通気孔32と貫通孔61とが連通されることにより、第一の空気通路7が形成される。前記第一の空気通路7により、キャップ装着前において、キャップ本体外部とキャップ本体内部(即ち第一の筒体2内部と外気)とが連通される。
前記第一の通気孔22と第二の通気孔32と貫通孔61とが連通されることにより、第一の空気通路7が形成される。前記第一の空気通路7により、キャップ装着前において、キャップ本体外部とキャップ本体内部(即ち第一の筒体2内部と外気)とが連通される。
・第二の空気通路
前記第二の筒体3の上面の連通溝33と天冠6下面との間には、第一の空気通路7とキャップ本体外部とを連通する第二の空気通路8が形成される。キャップ装着過程において第一の空気通路7が指や手のひら等で塞がれたとしても、前記第二の空気通路8により、キャップ本体内部とキャップ本体外部(即ち第一の筒体2内部と外気)とが連通され、キャップ本体内の空気を加圧するおそれがない。本実施の形態では、第二の空気通路8を形成するために、第二の筒体3の上面に連通溝33を形成したが、これ以外にも天冠6の下面に連通溝を形成することもできる。また、本実施の形態では、前記第二の空気通路8は、クリップ5の取付基部52内面と第二の筒体3の取付凸部34の外面との間を通って外気と連通される。これ以外にも前記第二の空気通路8は、クリップ5の取付基部52に孔を貫設し、そこから外気と連通してもよい。
前記第二の筒体3の上面の連通溝33と天冠6下面との間には、第一の空気通路7とキャップ本体外部とを連通する第二の空気通路8が形成される。キャップ装着過程において第一の空気通路7が指や手のひら等で塞がれたとしても、前記第二の空気通路8により、キャップ本体内部とキャップ本体外部(即ち第一の筒体2内部と外気)とが連通され、キャップ本体内の空気を加圧するおそれがない。本実施の形態では、第二の空気通路8を形成するために、第二の筒体3の上面に連通溝33を形成したが、これ以外にも天冠6の下面に連通溝を形成することもできる。また、本実施の形態では、前記第二の空気通路8は、クリップ5の取付基部52内面と第二の筒体3の取付凸部34の外面との間を通って外気と連通される。これ以外にも前記第二の空気通路8は、クリップ5の取付基部52に孔を貫設し、そこから外気と連通してもよい。
・作用
キャップを筆記具本体9のペン先91側に装着する以前の状態(図2)において、内キャップ4がバネ45により下方に付勢され、該内キャップ4の下端がキャップ本体内周面の抜け止め突起23に当接している。このとき、第一の筒体2の第一の通気孔22外周の閉塞壁21内面と弾性シール体41とは非接触状態にあり、第一の通気孔22は塞がれていない。それにより、第一の筒体2内部のペン先91が収容される空間は、第一の空気通路7(即ち、内キャップ4の窓孔43、第一の通気孔22、第二の通気孔32、及び天冠6の貫通孔61)を通して、外気と連通している。
キャップを筆記具本体9のペン先91側に装着する以前の状態(図2)において、内キャップ4がバネ45により下方に付勢され、該内キャップ4の下端がキャップ本体内周面の抜け止め突起23に当接している。このとき、第一の筒体2の第一の通気孔22外周の閉塞壁21内面と弾性シール体41とは非接触状態にあり、第一の通気孔22は塞がれていない。それにより、第一の筒体2内部のペン先91が収容される空間は、第一の空気通路7(即ち、内キャップ4の窓孔43、第一の通気孔22、第二の通気孔32、及び天冠6の貫通孔61)を通して、外気と連通している。
次に、キャップを筆記具本体9のペン先91側に装着していくと、まず、筆記具本体9外面のペン先91下方に位置する肩部93が、内キャップ4内面の段部44に当接し、キャップの装着過程に従って、内キャップ4が上方へ移動される。その後、図1に示すように、弾性シール体41の上端の環状のシール部41aが第一の筒体2の閉塞壁21内面に密接し、第一の通気孔22が内側より塞がれると同時に、第一の筒体2内周面の環状突起24が筆記具本体9外周面の環状突起92と乗り越えて気密嵌合する。それにより、キャップ内は、外部と通気が遮断される。
また、本実施の形態の筆記具用キャップ1は、第二の空気通路8が外部より視覚されず、キャップ上面の美観を損なうことがなく、しかも、金属製のクリップ5と金属製の天冠6とにより、キャップ上面の優れた外観性を得る。
また、本実施の形態の筆記具用キャップ1は、天冠6の貫通孔61が第二の通気孔32の開口部より大きく設定され、外部より貫通孔61を通して第二の筒体3の上面(即ち凸面31c)を視認することができる。前記第二の筒体3は、筆記具本体9内のインキ色と略同色に着色されているため(具体的には筆記具本体9内のインキ色と略同色に着色された合成樹脂の成形体よりなるため)、外部より貫通孔61を通して第二の筒体3の上面のインキ色を視認することができる。さらに、前記貫通孔61のデザイン形状により、外観性が向上する。
1 筆記具用キャップ
2 第一の筒体
21 閉塞壁
22 第一の通気孔
23 抜け止め突起
24 環状突起
3 第二の筒体
31 閉塞壁
31a 周壁
31b 切り欠き部
31c 凸面
32 第二の通気孔
33 連通溝
34 取付凸部
4 内キャップ
41 弾性シール体
41a シール部
42 鍔部
43 窓孔
44 段部
45 バネ
5 クリップ
51 クリップ本体
52 取付基部
52a 食いつき係止部
6 天冠
61 貫通孔
62 天板部
63 連結部
7 第一の空気通路
8 第二の空気通路
9 筆記具本体
91 ペン先
92 環状突起
93 肩部
2 第一の筒体
21 閉塞壁
22 第一の通気孔
23 抜け止め突起
24 環状突起
3 第二の筒体
31 閉塞壁
31a 周壁
31b 切り欠き部
31c 凸面
32 第二の通気孔
33 連通溝
34 取付凸部
4 内キャップ
41 弾性シール体
41a シール部
42 鍔部
43 窓孔
44 段部
45 バネ
5 クリップ
51 クリップ本体
52 取付基部
52a 食いつき係止部
6 天冠
61 貫通孔
62 天板部
63 連結部
7 第一の空気通路
8 第二の空気通路
9 筆記具本体
91 ペン先
92 環状突起
93 肩部
Claims (3)
- キャップ本体の閉塞壁上面にキャップ本体内部とキャップ本体外部とを連通させる通気孔を開口させ、前記キャップ本体内に軸方向に可動の内キャップを設け、筆記具本体のペン先側に装着した際、前記内キャップに設けたシール部により前記通気孔を塞いでなる筆記具用キャップであって、貫通孔を有する天冠をキャップ本体の上面に取り付け、前記天冠によりキャップ本体の上面を覆い、前記天冠の貫通孔とキャップ本体の通気孔とによりキャップ本体内部とキャップ本体外部とを連通する第一の空気通路を形成し、前記天冠下面とキャップ本体上面との間に、前記第一の空気通路とキャップ本体外部とを連通する第二の空気通路を形成してなることを特徴とする筆記具用キャップ。
- キャップ本体の閉塞壁上面にキャップ本体内部とキャップ本体外部とを連通させる通気孔を開口させ、前記キャップ本体内に軸方向に可動の内キャップを設け、筆記具本体のペン先側に装着した際、前記内キャップに設けたシール部により前記通気孔を塞いでなる筆記具用キャップであって、前記キャップ本体が第一の筒体と該第一の筒体の上端部に固着される第二の筒体とからなるとともに、前記通気孔が第一の通気孔と第二の通気孔とからなり、前記第一の筒体の閉塞壁上面に、第一の筒体内部と第一の筒体外部とを連通させる第一の通気孔を開口させ、前記第一の筒体内に軸方向に可動の内キャップを設け、前記第二の筒体の閉塞壁上面に、第二の筒体内部と第二の筒体外部とを連通させる第二の通気孔を開口させ、貫通孔を有する天冠を第二の筒体の上面に取り付け、前記天冠により第二の筒体の上面を覆い、前記天冠の貫通孔、第二の筒体の第二の通気孔、及び第一の筒体の第一の通気孔によりキャップ本体内部とキャップ本体外部とを連通する第一の空気通路を形成し、前記天冠下面と第二の筒体上面との間に、前記第一の空気通路とキャップ本体外部とを連通する第二の空気通路を形成してなることを特徴とする筆記具用キャップ。
- キャップ本体にクリップが取り付けられ、前記クリップと前記天冠が金属材料により一体に形成される請求項1または2記載の筆記具用キャップ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005308113A JP2007112077A (ja) | 2005-10-24 | 2005-10-24 | 筆記具用キャップ |
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JP2005308113A JP2007112077A (ja) | 2005-10-24 | 2005-10-24 | 筆記具用キャップ |
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- 2005-10-24 JP JP2005308113A patent/JP2007112077A/ja active Pending
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