JP6447415B2 - 排水管用通気弁 - Google Patents

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Description

本発明は、排水管用通気弁に関する。
従来、建物などの排水管の途中には上方に延びる通気管が接続されており、この通気管の上端部には排水管内の圧力を調整するための通気弁が設けられている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の通気弁は、通気管の上端部に接続される接続管を備えている。この接続管の上部には、上部開口端に向けて拡径された環壁が設けられており、この環壁には内外を連通する複数の弁口が周方向に間隔をおいて形成されている。環壁の内周面である弁座には、周方向に隣り合う2つの弁口を閉塞する扇板状の弁体が周方向において複数配置されている。弁座における弁口よりも上側には突出板が設けられており、弁体の基端部に形成された貫通孔に上記突出板が挿通されている。また、接続管の上部開口には弁箱が取り付けられており、この弁箱と接続管及び弁体によって弁室が形成されている。
特許文献1に記載の通気弁によれば、排水時などに排水管内に負圧が発生して弁室の内部の圧力が外部の圧力に比べて低くなると、弁体がその基端部を起点としてスイングすることにより、弁口が開放される。これにより、弁口を通じて弁室内に外気が導入されることで弁室の内部の圧力、すなわち排水管の内部の圧力が高められて負圧が緩和される。
特開平10−103549号公報
ところで、特許文献1に記載の通気弁の場合、各弁体は扇板状をなしており、その上端縁及び下端縁はそれぞれ円弧状をなしている。しかしながら、各弁体は平板状とされているため、閉弁時には弁体が弁座に乗っているだけとなり、弁体と弁座との密着度が低く、シール性が低い。
またこの通気弁は、弁体の下端縁全体が基端部を起点としてスイングされる、すなわち、持ち上げられることで弁口が開放されるものである。そのため、弁体を持ち上げるために大きな力が必要となり、開弁動作が遅れるなどの問題が生じる。
本発明の目的は、閉弁時のシール性を高めることができるとともに、開弁動作を速やかに行なうことのできる通気弁を提供することにある。
上記目的を達成するための排水管用通気弁は、上部開口端に向けて内径が拡大された傾斜面を有し、前記傾斜面に内外を連通する弁口が形成された筒状のケースと、前記ケースの上部開口端の内周縁に沿った形状を有するとともに前記上部開口端に固定された基端部と、前記傾斜面上に配置された傾斜部とを有する弁体と、前記ケースの上部開口に取り付けられ、前記ケース及び前記弁体と弁室を形成するキャップと、を備え、前記弁体は、弾性力により前記傾斜部が前記傾斜面にシートされることで前記弁口を閉塞する一方、前記弁室内の圧力と外部の圧力との圧力差によって、前記傾斜部における周方向の縁と先端縁とによって形成される角部が持ち上げられるように弾性変形することで前記弁口を開放可能に構成されている。
同構成によれば、弁体の基端部がケースの上部開口端の内周縁に沿った形状を有するとともに上部開口端に固定されるため、弁体の傾斜部全体の形状がケースの傾斜面に沿いやすくなる。そして、傾斜部が弾性力によってケースの傾斜面にシートされることで弁口を閉塞する。このため、弁体の傾斜部がケースの傾斜面に対して密着することとなり、閉弁時のシール性を高めることができる。
また、弁室内の圧力が外部の圧力よりも低くなってその圧力差が大きくなると、弁体の傾斜部の上記角部が持ち上げられるように弾性変形する。これにより、上記角部が閉塞していた弁口が開放される。このように上記構成によれば、弁体の先端縁全体が持ち上げられるのではなく、上記角部が持ち上げられるため、傾斜部のうち弾性変形される部位が小さくて済む。したがって、開弁動作を速やかに行なうことができる。
上記排水管用通気弁において、前記弁体の前記基端部は、前記ケースの前記上部開口端と前記キャップとによって挟着されていることが好ましい。
同構成によれば、ケースの上部開口端とキャップとによって弁体の基端部を挟着することにより、ケースの上部開口端に弁体の基端部を容易且つ確実に固定することができる。
上記排水管用通気弁において、前記ケースの前記傾斜面には、複数の前記弁口が周方向に間隔をおいて形成されており、前記弁体の前記基端部は環状をなしており、前記弁体の前記傾斜部は、複数の前記弁口に対応して周方向に分割された複数の分割部を有していることが好ましい。
同構成によれば、弁体の数が1つとなる。したがって、通気弁の部品点数を低減することができるとともに、ケースに対して弁体を容易に組み付けることができる。
上記排水管用通気弁において、前記傾斜部における周方向に互いに隣り合う前記分割部の間には切欠部がそれぞれ形成されており、前記ケースの前記傾斜面には複数のリブが周方向に間隔をおいて形成されており、複数の前記リブは前記切欠部を通じて前記分割部よりも内周側に突出していることが好ましい。
同構成によれば、ケースに対する弁体の位置決めを容易に行なうことができる。したがって、ケースに対して弁体を容易に組み付けることができる。
上記排水管用通気弁において、複数の前記リブのうちの1つのリブにおける周方向の一方の縁が前記傾斜部の前記分割部に当接しているときに、他のリブにおける周方向の両縁と前記傾斜部の前記分割部との間に隙間が形成されるように複数の前記リブ及び複数の前記切欠部がそれぞれ形成されていることが好ましい。
ケースの傾斜面における正規の位置から周方向にずれた位置に弁体が組み付けられた場合、傾斜部の分割部がケースのリブに当接してその開閉動作が円滑に行なわれなくなるおそれがある。
この点、上記構成によれば、傾斜部の全ての分割部がリブに当接することを回避することができる。したがって、通気弁の開閉動作の信頼性を向上させることができる。
上記排水管用通気弁において、複数の前記分割部は互いに同一の形状をなしており、複数の前記切欠部は互いに同一の形状をなしており、複数の前記リブのうちの1つのリブにおける周方向の幅が他のリブにおける周方向の幅よりも大きくされていることが好ましい。
同構成によれば、複数の分割部が互いに同一の形状をなし、複数の切欠部が互いに同一の形状をなしているため、ケースに対する弁体の位置合せを容易に行なうことができる。また、複数のリブのうちの1つのリブにおける周方向の幅が他のリブにおける周方向の幅よりも大きくされているため、相対的に幅の大きい1つのリブの縁が傾斜部の分割部に当接したときに、相対的に幅の小さい他のリブの両縁と傾斜部の分割部との間に隙間が形成されることとなる。したがって、傾斜部の全ての分割部がリブに当接することを回避することができ、通気弁の開閉動作の信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、閉弁時のシール性を高めることができるとともに、開弁動作を速やかに行なうことができる。
排水管用通気弁の第1実施形態について、通気弁の分解斜視図。 同実施形態におけるケースの平面図。 (a)は同実施形態の弁体の平面図、(b)は弁体の側面図。 (a)は弁体の断面図、(b)はケースの断面図。 ケースに弁体を組み付ける途中の状態の断面図。 同実施形態におけるキャップが取り付けられていない状態の通気弁の平面図。 同実施形態のキャップの斜視図。 図6の8−8線に沿った断面図。 図6の9−9線に沿った断面図。 同実施形態の作用を説明する図であって、閉弁状態の通気弁の斜視図。 同実施形態の作用を説明する図であって、開弁状態の通気弁の斜視図。 第2実施形態におけるキャップが取り付けられていない状態の通気弁の平面図。 第3実施形態における通気弁の断面図。 第4実施形態におけるケースの平面図。 同実施形態の弁体の平面図。 同実施形態の作用を説明する図であって、閉弁状態の通気弁の斜視図。 同実施形態の作用を説明する図であって、開弁状態の通気弁の斜視図。
<第1実施形態>
以下、図1〜図11を参照して、第1実施形態について説明する。
図1に示すように、排水管用通気弁(以下、通気弁10)は、円筒状のケース20とケース20の上部開口に取り付けられるキャップ40と、ケース20とキャップ40との間に設けられる弁体30とを備えている。ケース20及びキャップ40は硬質の合成樹脂材料によって形成されている。
<ケース20>
図1、図2、図4(b)、図8、及び図9に示すように、ケース20は、上下に延びる外筒部21、外筒部21の上端部の内周面から下方に向けて延びるとともに外筒部21と二重管をなす内筒部22、及び外筒部21の上端から上方に向けて延びる拡径部24を有している。図4(b)に示すように、これら外筒部21と内筒部22との間には、環状凹部23が形成されている。
図1及び図4(b)に示すように、拡径部24は、上部開口端28に向けて内径が拡大された傾斜面25を有している。この傾斜面25によって囲まれた内部空間は逆円錐台形状をなしている。
図1、図2、及び図4(b)、図8、及び図9に示すように、傾斜面25には、軸線方向に対して長い5つの第1リブ271と1つの第2リブ272とからなる都合6つのリブ271,272が周方向において等角度(60度)間隔にて突設されている。本実施形態では、これらリブ271,272の軸線方向に沿った長さが互いに同一とされる一方、第2リブ272における周方向の幅が第1リブ271における周方向の幅よりも大きくされている。
図1及び図2に示すように、周方向において互いに隣り合うリブ271,272の間には、ケース20の内外を連通する複数(本実施形態では3つ)の弁口26が周方向において間隔をおいてそれぞれ形成されている。
図1、図2、及び図8に示すように、各弁口26は、内周面側の開口面積が外周面側の開口面積よりも大きくなるテーパ状をなしている。
また、ケース20の上部開口端28の外周縁には、フランジ部281が全周にわたって形成されている。このフランジ部281の外周面には、3つの係合凸部29が周方向において等角度(120度)間隔にて形成されている。
<弁体30>
図1、図3(a)、図3(b)、図4(a)、図8、及び図9に示すように、弁体30は、ケース20の上部開口端28に沿った円環状をなすとともに上部開口端28上に配置される基端部31と、基端側から先端側に向けて縮径された略筒状をなすとともにケース20の傾斜面25上に配置される傾斜部32とを有している。
図4(a)及び図4(b)に示すように、弁体30の中心軸線に対する傾斜部32の傾斜角度αは、ケース20の中心軸線に対する傾斜面25の傾斜角度βよりも小さくされている(α<β)。なお、図4(a)では、弁体30の中心軸線と平行な二点鎖線を示している。
弁体30は、合成ゴムなどの弾性材により形成されている。なお、弁体30を形成する合成ゴムとしては、例えばエチレン・プロピレン・ジエン共重ゴム(EPDM)や、シリコーンゴムなどが好ましい。
基端部31は、ケース20のフランジ部281の外周面側に折り返された環状の折り返し部311を有している。
傾斜部32には、その先端縁332から軸線方向に沿って延びる複数(本実施形態では6つ)の切欠部34が周方向において等角度(60度)間隔にて形成されている。複数の切欠部34の周方向の幅は互いに同一に設定されている。複数の切欠部34の周方向の幅は互いに同一に設定されており、第2リブ272の周方向の幅よりも大きくされている。したがって、傾斜部32には、周方向に分割されるとともに互いに同一の形状を有する複数(本実施形態では6つ)の分割部33が形成されている。
図6、図8、及び図9に示すように、各リブ271,272は切欠部34を通じて分割部33よりも内周側に突出している。このことにより、ケース20に対する弁体30の位置決めがなされている。
各分割部33は、周方向において互いに隣り合うリブ271,272の間にそれぞれ位置する3つの弁口26を閉塞している。
<キャップ40>
図1、図7〜図9に示すように、キャップ40は、円筒状の周壁41と周壁41の一端に設けられた頂壁42とを有している。キャップ40の周壁41と頂壁42との間には、周壁41から頂壁42に向けて内周面が縮径されることによって段差部43が全周にわたって設けられている。
図8及び図9に示すように、周壁41の内周面は、ケース20のフランジ部281の外周面及び弁体30の基端部31の折り返し部311の外周面に対向している。また、段差部43とケース20の上部開口端28とによって弁体30の基端部31が挟着されている。このことによって、弁体30の基端部31が上部開口端28に固定されている。
図7及び図8に示すように、キャップ40の内周面には、ケース20の係合凸部29にそれぞれ係合する3つの係合凹部44が周方向において等角度(120度)間隔にて形成されている。また、キャップ40の外周面には、3つの係合凹部44の形成位置にそれぞれ対応して3つの突条45が形成されている。これら突条45は、係合凹部44の位置をキャップ40の外周側から把握するための目印である。
図8及び図9に示すように、ケース20の内周面、弁体30の内周面、及びキャップ40の頂壁42の内面によって弁室11が形成されている。
図8及び図9に示すように、図示しない排水管から上方に向けて延びる通気管51に対して通気弁10を固定する際には、通気管51の上端部の外周面にケース20の外筒部21の内周面を嵌入することにより、通気管51の上端部がケース20の環状凹部23に挿入される。なお、ケース20の外筒部21の内周面と通気管51の上端部の外周面との間には接着剤が塗布されている。
こうした通気弁10においては、ケース20の中心軸線に対する弁体30の傾斜部32の傾斜角度αがケース20の中心軸線に対するケース20の傾斜面25の傾斜角度βよりも小さくされている。このため、図5に示すように、ケース20の傾斜面25上に弁体30の傾斜部32を載置する際に、傾斜部32は傾斜面25によって内周側に向けて弾性変形される。したがって、図8及び図9に示すように、この弾性力により傾斜部32は傾斜面25にシートされることとなる。
また、通気弁10においては、弁室11内の圧力と外部の圧力との圧力差によって、弁体30の分割部33(傾斜部32)における周方向の縁331と先端縁332とによって形成される角部333が持ち上げられるように弾性変形することで弁口26を開放可能に弁体30が構成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図10に示すように、弁体30の基端部31がケース20の上部開口端28の内周縁に沿った円弧形状を有するとともに上部開口端28に固定されるため、弁体30の傾斜部32全体の形状がケース20の傾斜面25に沿いやすくなる。そして、傾斜部32が弾性力によってケース20の傾斜面25にシートされることで弁口26を閉塞する。このため、弁体30の傾斜部32がケース20の傾斜面25に対して密着することとなり、閉弁時のシール性が高められる。
また、図11に示すように、図示しない排水管内の圧力が低くなり、弁室11内の圧力が外部の圧力よりも低くなってその圧力差が大きくなると、弁体30の分割部33(傾斜部32)の上記角部333が持ち上げられるように弾性変形する。これにより、角部333が閉塞していた弁口26が開放される。このように本実施形態によれば、弁体の先端縁全体が持ち上げられるのではなく、上記角部333が持ち上げられるため、傾斜部32のうち弾性変形される部位が小さくて済む。したがって、開弁動作が速やかに行なわれる。
ところで、複数のリブ271,272の周方向の幅を同一に設定した場合、ケース20の傾斜面25における正規の位置から周方向にずれた位置に弁体30が組み付けられると、傾斜部32の分割部33がケース20のリブ271,272に当接してその開閉動作が円滑に行なわれなくなるおそれがある。
この点、本実施形態においては、第2リブ272における周方向の一方の縁が弁体30の分割部33に当接しているときに、第1リブ271における周方向の両縁と弁体30の分割部33との間に隙間が形成されるように複数のリブ271,272及び複数の切欠部34がそれぞれ形成されている。このため、傾斜部32の全ての分割部33がリブ271,272に当接することを回避することができ、通気弁10の開閉動作の信頼性を向上させることができる。
以上説明した本実施形態に係る通気弁によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)弁体30を、ケース20の上部開口端28の内周縁に沿った円弧形状を有するとともに上部開口端28に固定された基端部31と、傾斜面25上に配置された傾斜部32とを有するものとした。また、弁体30を、弾性力により傾斜部32が傾斜面25にシートされることで弁口26を閉塞する一方、弁室11内の圧力と外部の圧力との圧力差によって、傾斜部32における周方向の縁331と先端縁332とによって形成される角部333が持ち上げられるように弾性変形することで弁口26を開放可能なものとした。
こうした構成によれば、弁体30の傾斜部32がケース20の傾斜面25に対して密着することとなり、閉弁時のシール性を高めることができる。また、傾斜部32のうち弾性変形される部位(角部333)が小さくて済むため、開弁動作を速やかに行なうことができる。したがって、閉弁時のシール性を高めることができるとともに、開弁動作を速やかに行なうことができる。
(2)弁体30の基端部31がケース20の上部開口端28とキャップ40とによって挟着されている。このため、ケース20の上部開口端28に対して弁体30の基端部31を容易且つ確実に固定することができる。
(3)弁体30の基端部31は円環状をなしている。弁体30の傾斜部32は、複数の弁口26に対応して周方向に分割された複数の分割部33を有している。こうした構成によれば、弁体30の数が1つとなる。したがって、通気弁10の部品点数を低減することができるとともに、ケース20に対して弁体30を容易に組み付けることができる。
(4)複数のリブ271,272は切欠部34を通じて分割部33よりも内周側に突出している。こうした構成によれば、ケース20に対する弁体30の位置決めを容易に行なうことができる。したがって、ケース20に対して弁体30を容易に組み付けることができる。
(5)複数のリブ271,272のうちの1つのリブ272における周方向の一方の縁が傾斜部32の分割部33に当接しているときに、他のリブ271における周方向の両縁と傾斜部32の分割部33との間に隙間が形成されるように複数のリブ271,272及び複数の切欠部34がそれぞれ形成されている。
こうした構成によれば、傾斜部32の全ての分割部33がリブ271,272に当接することを回避することができるため、通気弁10の開閉動作の信頼性を向上させることができる。
(6)複数の分割部33は互いに同一の形状をなしており、複数の切欠部34は互いに同一の形状をなしており、複数のリブ271,272のうちの1つのリブ272における周方向の幅が他のリブ271における周方向の幅よりも大きくされている。
こうした構成によれば、複数の分割部33が互いに同一の形状をなし、複数の切欠部34が互いに同一の形状をなしているため、ケース20に対する弁体30の位置合せを容易に行なうことができる。また、複数のリブ271,272のうちの1つのリブ272における周方向の幅が他のリブ271における周方向の幅よりも大きくされているため、相対的に幅の大きい1つのリブ272の縁が傾斜部32の分割部33に当接したときに、相対的に幅の小さい他のリブ271の両縁と傾斜部32の分割部33との間に隙間が形成されることとなる。したがって、傾斜部32の全ての分割部33がリブ271,272に当接することを回避することができ、通気弁10の開閉動作の信頼性を向上させることができる。
<第2実施形態>
以下、図12を参照して、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
なお、第1実施形態の構成と同一または対応する構成については、同一の符号を付すことにより重複する説明を省略する。
図12に示すように、ケース20の傾斜面25には、3つのリブ271が周方向において等角度(120度)間隔にて突設されている。本実施形態では、これらリブ271の軸線方向に沿った長さが同一に設定されている。また、これらリブ271における周方向の幅が同一に設定されている。
周方向において互いに隣り合うリブ271の間には、複数(本実施形態では8つ)の弁口26が周方向において間隔をおいてそれぞれ形成されている。
弁体30の傾斜部32には、その先端縁332から軸線方向に沿って延びる複数(本実施形態では3つ)の切欠部34が周方向において等角度(120度)間隔にて形成されている。複数の切欠部34の周方向の幅は互いに同一に設定されており、上記リブ271の周方向の幅よりも大きくされている。したがって、傾斜部32には、周方向に分割されるとともに互いに同一の形状を有する複数(本実施形態では3つ)の分割部33が形成されている。
各分割部33は、周方向において互いに隣り合うリブ271の間にそれぞれ位置する8つの弁口26を閉塞している。
また、本実施形態では、弁体30の分割部33(傾斜部32)における周方向の縁331と先端縁332とによって形成される角部333(図12において二点鎖線にて示された三角形の部分)の肉厚が分割部33の他の部位に比べて薄くされている。
以上説明した本実施形態に係る通気弁によれば、第1実施形態の効果(1)〜(6)に加えて、新たに以下に示す作用効果が得られるようになる。
(7)分割部33における角部333の肉厚が他の部位に比べて薄くされている。このため、角部333が弾性変形しやすくなる。したがって、弁体30の開弁動作を一層速やかに行なうことができる。
<第3実施形態>
以下、図13を参照して、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
なお、第1実施形態の構成と同一または対応する構成については、同一の符号を付すことにより重複する説明を省略する。
図13に示すように、ケース20の拡径部24の内周面には、傾斜面25に対して外周側に窪んだ凹部241が形成されている。この凹部241は、周方向に隣り合うリブ271,272の間の中央部分に位置している。
以上説明した本実施形態に係る通気弁によれば、第1実施形態の効果(1)〜(6)に加えて、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(8)ケース20の拡径部24の内周面に凹部241が形成されている。このため、凹部241によって、弁体30の分割部33の外周面とケース20の拡径部24との間に部分的に隙間が形成される。これにより、図示しない排水管内の圧力が高くなり、弁室11内の圧力が外部の圧力よりも高くなってその圧力差が大きくなると、分割部33における周方向の中央部分が凹部241内へ膨出し、その反動により分割部33の角部333が持ち上げられる。これにより、角部333が閉塞していた弁口26が開放される。したがって、弁室11内の圧力が低くなったときだけでなく、高くなったときでも弁体30を開弁させることができる。
<第4実施形態>
以下、図14〜図17を参照して、第4実施形態について第2実施形態との相違点を中心に説明する。
なお、第2実施形態の構成と同一または対応する構成については、同一の符号を付すことにより重複する説明を省略する。
図14に示すように、周方向において互いに隣り合う一対のリブ271の間には、4つの第1弁口261、第1弁口261よりも周方向の幅が大きい1つの第2弁口262、及び1つの第1弁口261が周方向に間隔をおいて形成されている。第1弁口261の形状及び位置は、第2実施形態における対応する弁口26の形状及び位置と一致している。第2弁口262の外形は、第2実施形態の周方向に並設された3つの弁口26の外形と一致している。したがって、第2弁口262の開口面積は第1弁口261の開口面積の3倍以上である。
図15に示すように、弁体30の1つの分割部33における第2弁口262に対応する部位、すなわち分割部33の周方向における中央部には、分割部33の他の部位よりも肉厚の薄い薄肉部334が形成されている。したがって、図16に示すように、薄肉部334は第2弁口262に対向することとなる。なお、本実施形態の弁体30では、分割部33の角部333の肉厚が他の部位よりも薄くされていない。なお、本実施形態では、第2実施形態とは異なり、分割部33における角部333の肉厚は分割部33における他の部位と同一とされている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図示しない排水管内の圧力が高くなり、弁室11内の圧力が外部の圧力よりも高くなってその圧力差が大きくなると、図17に示すように、分割部33の薄肉部334が第2弁口262内へ膨出し、その反動により分割部33の角部333が持ち上げられる。これにより、角部333が閉塞していた第1弁口261が開放される。したがって、開弁動作を一層速やかに行なうことができる。
以上説明した本実施形態に係る通気弁によれば、第1実施形態の効果(1)〜(6)、及び第3実施形態の効果(8)に準じた効果を奏することができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第1実施形態や第4実施形態において、第2実施形態と同様に、弁体30の分割部33における角部333の肉厚を分割部33の他の部位に比べて薄くすることもできる。
・例えば第1実施形態において、周方向に互いに隣り合うリブ271,272の間に位置する3つの弁口26のうち中央に位置する弁口26を省略することもできる。すなわち、弁口26は弁体30の分割部33における角部333によって開閉される部位に形成されていればよい。
・図8及び図9において二点鎖線にて示すように、通気管51の上端部の内周面にケース20の外筒部21の外周面を嵌入することにより、通気管51に対して通気弁10を固定することもできる。この場合、通気管51の内周面を虫が伝い登ろうとする際に環状凹部23が障壁となることから、ケース20の傾斜面25と弁体30との間に虫が入り込むことを抑制することができる。
・弁体30の分割部33の数(分割数)は上記実施形態において例示した数に限定されない。例えば表1に示すように通気管51の管径(外径)に応じて分割数を設定することが好ましい。
表1に、通気管51の管径と好ましい分割部33の枚数(分割数)との関係を示す。
上記分割数は、弁体30の厚み、弁体30の硬度、傾斜部32の長さ、傾斜部32の傾斜角度α、基端部31の内周縁の円周の長さなどのパラメータに基づいて導出される。
・複数の分割部33の形状や大きさを互いに異ならせることもできる。
・複数の切欠部34の形状や大きさを互いに異ならせることもできる。
・傾斜部32における周方向に互いに隣り合う分割部33の間に切欠部34をそれぞれ形成するようにしたが、切欠部34に代えて切れ込みを形成するようにしてもよい。この場合、ケース20のリブ271,272を省略すればよい。
・弁体は弾性変形可能な材質によって形成されていればよく、例えば薄板状のステンレス鋼やアルミニウムなどによって形成することもできる。この場合、弁体の耐腐食性や耐久性を向上させることができ、通気弁の弁機能の信頼性を向上させることができる。
・例えば金属材料などの硬質材料と硬質材料よりも軟らかい合成ゴムなどの軟質材料とを含む複合材料によって弁体を形成することもできる。この場合、弁体のうちケースに固定される基端部や傾斜部における開閉動作に寄与しない部分(角部を含まない部分)については硬質材料によって形成する一方、傾斜部における開閉動作に寄与する部分(角部を含む部分)、すなわち弁機能を発揮する部分については軟質材料によって形成することが好ましい。こうした弁体によれば、弁体の基端部などの形状が保持されやすくなることでケースに対する弁体の組み付け性を向上させることができるとともに、傾斜部の開閉動作に寄与する部分については弾性変形しやすくなることで弁機能を容易に発揮させることができる。
・傾斜面25における周方向に互いに隣り合うリブ271,272の間に位置する部分毎に、独立した複数の弁体を設けることもできる。
・ケース20の傾斜面25に弁口26を1つだけ形成することもできる。
・弁体の基端部はケースの上部開口端とキャップとによって挟着されるものに限定されない。他に例えば、キャップとは別の固定部材によって弁体の基端部をケースの上部開口端に固定するようにしてもよい。
10…通気弁、11…弁室、20…ケース、21…外筒部、22…内筒部、23…環状凹部、24…拡径部、241…凹部、25…傾斜面、26…弁口、261…第1弁口、262…第2弁口、271…第1リブ、272…第2リブ、28…上部開口端、281…フランジ部、29…係合凸部、30…弁体、31…基端部、311…折り返し部、32…傾斜部、33…分割部、331…周方向の縁、332…先端縁、333…角部、34…切欠部、40…キャップ、41…周壁、42…頂壁、43…段差部、44…係合凹部、45…突条、51…通気管。

Claims (3)

  1. 上部開口端に向けて内径が拡大された傾斜面を有し、前記傾斜面に内外を連通する複数の弁口が周方向に間隔をおいて形成された筒状のケースと、
    前記ケースの上部開口端の内周縁に沿った形状を有するとともに前記上部開口端に固定された環状の基端部と、複数の前記弁口に対応して周方向に分割され、前記傾斜面上に配置された複数の分割部を有する傾斜部とを有する弁体と、
    前記ケースの上部開口に取り付けられ、前記ケース及び前記弁体と弁室を形成するキャップと、を備え、
    前記傾斜部における周方向に互いに隣り合う前記分割部の間には切欠部がそれぞれ形成されており、
    前記ケースの前記傾斜面には複数のリブが周方向に間隔をおいて形成されており、
    複数の前記リブは前記切欠部を通じて前記分割部よりも内周側に突出しており、
    前記弁体は、弾性力により前記傾斜部が前記傾斜面にシートされることで前記弁口を閉塞する一方、前記弁室内の圧力と外部の圧力との圧力差によって、前記傾斜部における周方向の縁と先端縁とによって形成される角部が持ち上げられるように弾性変形することで前記弁口を開放可能に構成されている、
    排水管用通気弁。
  2. 複数の前記リブのうちの1つのリブにおける周方向の一方の縁が前記傾斜部の前記分割部に当接しているときに、他のリブにおける周方向の両縁と前記傾斜部の前記分割部との間に隙間が形成されるように複数の前記リブ及び複数の前記切欠部がそれぞれ形成されている、
    請求項1に記載の排水管用通気弁。
  3. 複数の前記分割部は互いに同一の形状をなしており、
    複数の前記切欠部は互いに同一の形状をなしており、
    複数の前記リブのうちの1つのリブにおける周方向の幅が他のリブにおける周方向の幅よりも大きくされている、
    請求項2に記載の排水管用通気弁。
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