JP5380342B2 - 容器 - Google Patents
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Description
このように容器の内圧が高まってしまった場合には、意図せずに内容物が容器の外部へ飛散したり、キャップ等が外れて容器が開封されたりすることがある。
また、容器本体の口部と蓋体とが螺着されているため、例えば斜めに傾いた状態で蓋体が螺着されるおそれがあり、その装着操作に改善の余地があった。
本発明に係る容器は、内容物が収容される容器本体と、該容器本体の口部に着脱自在に装着された蓋体と、を備える容器であって、前記容器本体および前記蓋体のいずれか一方には、弾性変形可能でかつヒンジ部回りに回動可能な係合片が周方向に間隔をあけて複数設けられるとともに、他方には、前記係合片が着脱自在に係合された被係合部が設けられ、内圧が上昇したときに、前記係合片が前記被係合部に係合した状態で容器軸方向に弾性的に引張変形させられて、前記蓋体が前記容器本体に対して押し上げられることで、前記口部と前記蓋体との間に当該容器の内部と外部とを連通する連通路が形成されることを特徴とする。
また、係合片を被係合部に係合させることで蓋体が容器本体に装着されることから、例えば蓋体を容器本体に螺着させる場合に比べて、蓋体が傾いた状態で装着されるのを抑制することが可能になり、蓋体と容器本体の口部との間のシール性を安定して確保し易くすることができる。したがって、容器本体内に収容された内容物が容器からこぼれ出るのを抑制することができる。
以上より、容器の内圧が高まった場合でも、不用意に内容物が容器の外部へ飛散したり、蓋体が容器本体から離脱したりすることを抑制することができる。
図1に示すように、容器1は、内容物が収容される容器本体2と、該容器本体2の口部3に着脱自在に装着された蓋体4と、を備えている。
なお本実施形態では、容器本体2は有底筒状に形成されるとともに蓋体4は有頂筒状に形成され、容器本体2および蓋体4は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿った蓋体4側を上側といい、容器本体2側を下側といい、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
胴部5の上端部は、胴部5においてこの上端部よりも下側に位置する部分に比べて厚肉に形成されている。
図2および図3に示すように、下筒部8の内周面と口部3の外周面との間には、周方向の全周にわたって延びる第1隙間11が形成されている。また段部10の下面は、口部3の上端開口縁に当接している。
環状部17には、上方から蓋体4の前記下筒部8の下端縁が近接しており、環状部17の上面と下筒部8の下端縁との間には、周方向の全周にわたって延びる第2隙間19が形成されている。第2隙間19は、前記第1隙間11と容器1の外部とを連通している。
第2係合突起24は、前記突条部18に径方向の内側から近接もしくは当接している。
この容器1では、蓋体4の前記段部10の下面が、容器本体2の口部3の上端開口縁に密接し、かつ蓋体4の前記シール筒部12の外周面が、口部3の内周面に全周にわたって密接することで、蓋体4と口部3との間のシール性が確保されている。また、係合片15が容器軸O方向に弾性的に引張変形させられた状態で被係合部16に係合しており、前述のシール性が安定して確保されている。
すると図6に示すように、蓋体4の前記段部10の下面と容器本体2の口部3の上端開口縁とが離間し、蓋体4と口部3との間に、前記第1隙間11に連通する第3隙間25が形成されるとともに、蓋体4の前記シール筒部12の凹溝13が前記第3隙間25に連通する。
そして、前述のように内圧が外部に逃がされた後には、係合片15の弾性復元力によって蓋体4が復元移動させられて、蓋体4と容器本体2の口部3とが密接させられることで、再び前述のシール性が確保される。
なお、前述した蓋体4の着脱操作は、例えば容器本体2を把持せずに図示しない載置台上に載置して行っても良い。
また、係合片15を被係合部16に係合させることで蓋体4が容器本体2に装着されることから、例えば蓋体4を容器本体2に螺着させる場合に比べて、蓋体4が容器本体2に傾いた状態で装着されるのを抑制することが可能になり、蓋体4と容器本体2の口部3との間のシール性を安定して確保し易くすることができる。したがって、容器本体2内に収容された内容物が容器1からこぼれ出るのを抑制することができる。
以上より、容器1の内圧が高まった場合でも、不用意に内容物が容器1の外部へ飛散したり、蓋体4が容器本体2から離脱したりすることを抑制することができる。
例えば、係合片15は前記実施形態に示したものに限られず、図7に示す容器30の係合片31であっても良い。
図8に示すように、この係合片31の弾性変形部32は、周方向に間隔をあけて配設された一対の湾曲板部33で構成されている。一対の湾曲板部33は、連結板部20および操作板部21それぞれの周方向の端部同士を連結している。湾曲板部33は、係合片31の正面視で、連結板部20および操作板部21から周方向の外側に膨出するように湾曲している。そして図9に示すように、弾性変形部32が容器軸O方向に弾性的に引張変形させられることで、係合片31が容器軸O方向に弾性的に引張変形させられる。
なお一対の湾曲板部33は、前述したものに限られず、例えば、連結板部20の下端部および操作板部21の上端部を連結し、かつ前記正面視で、容器軸O方向の両端から中間部に向かうに従い漸次、周方向の内側に向かうようにそれぞれ湾曲していても良い。
また、前記実施形態では、シール筒部12の外周面には、複数の凹溝13が形成されているものとしたが、1つでも良い。また凹溝13は、容器軸O方向に延びる縦溝でも、周方向に延びる周溝であっても良い。さらに凹溝13は、周方向に全周にわたって延びる周溝であっても良い。
2 容器本体
3 口部
4 蓋体
14 ヒンジ部
15、31 係合片
16 被係合部
26 連通路
O 容器軸
Claims (2)
- 内容物が収容される容器本体と、
該容器本体の口部に着脱自在に装着された蓋体と、を備える容器であって、
前記容器本体および前記蓋体のいずれか一方には、弾性変形可能でかつヒンジ部回りに回動可能な係合片が周方向に間隔をあけて複数設けられるとともに、他方には、前記係合片が着脱自在に係合された被係合部が設けられ、
内圧が上昇したときに、前記係合片が前記被係合部に係合した状態で容器軸方向に弾性的に引張変形させられて、前記蓋体が前記容器本体に対して押し上げられることで、前記口部と前記蓋体との間に当該容器の内部と外部とを連通する連通路が形成されることを特徴とする容器。 - 請求項1記載の容器であって、
前記係合片は、容器軸方向に弾性的に引張変形させられた状態で前記被係合部に係合されていることを特徴とする容器。
Priority Applications (1)
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JP2010070118A JP5380342B2 (ja) | 2010-03-25 | 2010-03-25 | 容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010070118A JP5380342B2 (ja) | 2010-03-25 | 2010-03-25 | 容器 |
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JP2011201565A JP2011201565A (ja) | 2011-10-13 |
JP5380342B2 true JP5380342B2 (ja) | 2014-01-08 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2010070118A Expired - Fee Related JP5380342B2 (ja) | 2010-03-25 | 2010-03-25 | 容器 |
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- 2010-03-25 JP JP2010070118A patent/JP5380342B2/ja not_active Expired - Fee Related
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