JP6170794B2 - 回転式蓋付カップ容器 - Google Patents
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Description
このように、ストローを挿通孔に挿し込み、蓋体及びカップ本体を相対的に容器軸回りに回転移動させる操作だけで、カップ本体の開封、及び添加剤の添加を双方ともに行うことが可能になり、優れた開封操作性を具備させることができる。
本実施形態の回転式蓋付カップ容器1は、図1及び図2に示されるように、内容物が収容されるカップ本体11と、カップ本体11を覆う蓋体12と、を備えている。カップ本体11は有底筒状に形成され、蓋体12は有頂筒状に形成されている。
カップ本体11、及び蓋体12それぞれの中心軸線は、共通軸と同軸に配置されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿う蓋体12の頂壁部17側を上側、カップ本体11の底部11a側を下側といい、また、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
なお、カップ本体11の下部には、径方向の内側に向けて突出する支持突起11dが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。この支持突起11dは、カップ本体11内に、他のカップ本体11が底部11a側から挿入された状態で、他のカップ本体11の底部11aの外周縁部を支持する。これにより、両カップ本体11の密接を防止し、複数積み重ねられたカップ本体11を個別に容易に取り出すことができる。
なお、蓋体12の周壁部14には、径方向の内側に向けて突出する支持突起12cが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。この支持突起12cは、蓋体12内に、他の蓋体12が頂壁部17側から挿入された状態で、他の蓋体12の頂壁部17の外周縁部17aを支持する。これにより、両蓋体12の密接を防止し、複数積み重ねられた蓋体12を個別に容易に取り出すことができる。
挿通孔18は、図1に示されるように、頂壁部17において、径方向のうちの一方向に容器軸Oからずれた位置に形成されている。挿通孔18は、その上面視において、円形部分と、一辺が円形部分の半径より小さく、かつ円形部分から径方向のうちの一方向と反対側の他方側に向けて突出する矩形部分と、を備えている。
内挿体23は、挿通孔18の前記円形部分内に配置され、連結部21は、挿通孔18の前記矩形部分内に配置されている。内挿体23は、挿通孔18の前記円形部分よりわずかに小さく、かつ上面視形状は、挿通孔18の前記円形部分の上面視形状と同じとなっている。連結部21は、挿通孔18の前記矩形部分よりわずかに小さく、かつ上面視形状は、挿通孔18の前記矩形部分の上面視形状と同じとなっている。
蓋体12の頂壁部17には、挿通孔18を内挿体23及び連結部21とともに上方から閉塞する第3シール材27が配設されている。第3シール材27は、頂壁部17の内側部分17bにおける全域にわたって配設されている。
なお、第3シール材27は、少なくとも挿通孔18を閉塞していれば、その大きさは適宜変更してもよい。また、第3シール材27の外部から挿通孔18を容易に視認できるようにするために、例えば、第3シール材27に明示部等を設けてもよい。
接続部材31は、カップ本体11及び蓋体12それぞれのフランジ部11b、12aが挿入される外筒部32と、外筒部32から径方向の内側に向けて突出し、かつ全周にわたって連続して延びる環板部33と、を備えている。
外筒部32には、カップ本体11のフランジ部11bを、このフランジ部11bの下側から支持する下側支持突部32aと、蓋体12のフランジ部12aを、このフランジ部12aの上側から支持する上側支持突部32bと、が形成されている。
環板部33における径方向の中間部には、カップ本体11のフランジ部11bを下方に向けて付勢する下付勢突起35と、蓋体12のフランジ部12aを上方に向けて付勢する上付勢突起36と、が形成されている。これらの両付勢突起35、36はそれぞれ、全周にわたって連続して延びる突条状に形成されている。
環板部33の下面において、下付勢突起35より径方向の内側に位置する部分には、下方に向けて突出する圧接突起34が形成されている。圧接突起34は、環板部33に、周方向に間隔をあけて複数(例えば8つ)形成されている。なお、圧接突起34は、全周にわたって連続して延在させてもよい。圧接突起34は、カップ本体11のフランジ部11bに圧接している。
上付勢突起36は、環板部33において、径方向に沿う圧接突起34と下付勢突起35との間に位置する部分から上方に向けて突出している。
ここで、蓋体12のフランジ部12aには上付勢突起36が当接する一方、カップ本体11のフランジ部11bには、下付勢突起35のみならず圧接突起34も当接している。さらに、接続部材31の外筒部32の内周面のうち、環板部33より下方に位置する下側部分には、径方向の内側に向けて突出する図示されない縦リブが、周方向に間隔をあけて複数形成されており、これらの縦リブが、カップ本体11のフランジ部11bに対して径方向の外側から圧接している。
そして、蓋体12及び接続部材31の容器軸O回りの相対的な回転移動は許容される一方、カップ本体11及び接続部材31の容器軸O回りの相対的な回転移動は規制されている。すなわち、蓋体12は、カップ本体11及び接続部材31に対して容器軸O回りに回転自在に配設されている。
規制部38は、図3に示されるように、接続部材31の外筒部32に径方向の内側に向けて突設された係止突部32cと、蓋体12のフランジ部12aに形成されるとともに、係止突部32cが周方向に相対的に移動自在に収容される周溝12dと、を備えている。
係止突部32cの上面視形状は矩形状となっている。係止突部32cは、外筒部32の内周面のうち、環板部33より上方に位置する上側部分の容器軸O方向の全長にわたって形成されている。
周溝12dは、蓋体12のフランジ部12aに、上面視で容器軸Oを中心に90°の範囲にわたって形成されている。周溝12dは、フランジ部12aを容器軸O方向に貫き、かつ径方向の外側に向けて開口している。
そして、係止突部32cは、周溝12dにおける周方向の一方側の端部内に位置している。
なお、ストロー30の基端側部分30bの上端は、ストロー30の前記挿し込み状態で、蓋体12の頂壁部17より上方に突出している。図示の例では、ストロー30の前記挿し込み状態で、ストロー30の先端側部分30aは、カップ本体11の上端開口部11cより下方に位置している。
以上より、収容室15内の添加剤が、第2シール材16の破断部分とストロー30の基端側部分30bとの間から流下し、周方向に拡大された第1シール材13の破断部分を通して、カップ本体11内に流入する。
このように、ストロー30を挿通孔18に挿し込み、蓋体12をカップ本体11に対して容器軸O回りに回転移動させる操作だけで、カップ本体11の開封、及び添加剤の添加を双方ともに行うことが可能になり、優れた開封操作性を具備させることができる。
また、挿通孔18の上面視形状は、前記実施形態に限らず例えば、単一の矩形状や円形状にするなど適宜変更してもよい。
また、環板部33の上面において、上付勢突起36を形成する位置は、前記実施形態に限らず例えば、下付勢突起35の位置する部分、若しくは圧接突起34が位置する部分にするなど適宜変更してもよい。
また、圧接突起34、下付勢突起35及び上付勢突起36を形成しなくてもよい。
また、規制部38は、前記実施形態に限らず適宜変更してもよいし、配設しなくてもよい。
また、蓋体12の縦溝14aに代えて、例えば周壁部14の外周面に滑り止め用の凹凸部を形成するなど、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。また、蓋体12に縦溝14aは形成しなくてもよい。
また、ストロー30を全長にわたって同等の外径にしてもよい。
そして、ストロー30の前記挿し込み状態で、係止突部が、周溝の周端縁に当接するまで、カップ本体11を、蓋体12、接続部材31及びストロー30に対して容器軸O回りに回転させることにより、ストロー30によって第1シール材13の破断部分を容器軸O回りに拡大させてもよい。
なお、係止突部を、カップ本体11若しくは蓋体12に設ける一方、この係止突部が周方向に移動自在に収容される周溝を接続部材31に設けてもよい。
11 カップ本体
11a 底部
11c 上端開口部
12 蓋体
12b 下端開口部
13 第1シール材
15 収容室
16 第2シール材
17 頂壁部
18 挿通孔
30 ストロー
30a 先端側部分
30b 基端側部分
38 規制部
O 容器軸
Claims (3)
- 内容物が収容されるとともに、上端開口部が第1シール材によって封止されたカップ本体と、
前記第1シール材を上方から覆う蓋体と、を備える回転式蓋付カップ容器であって、
前記蓋体は、有頂筒状に形成されるとともに、その内部が添加剤の収容される収容室とされ、かつ下端開口部が第2シール材によって封止され、
前記蓋体の頂壁部において容器軸から離れた部分には、ストローが挿通される挿通孔が形成され、
前記蓋体の頂壁部には、折曲変形可能な連結部を介して連結され、前記挿通孔内に配置された内挿体が設けられ、
前記蓋体及び前記カップ本体は、相対的に容器軸回りに回転自在に配設され、
前記挿通孔内にストローを挿し込み、このストローの先端部で前記第2シール材及び前記第1シール材をこの順に破断した後に、前記蓋体及びストローと、前記カップ本体と、を相対的に容器軸回りに回転させることにより、前記ストローで前記第1シール材の破断部分を容器軸回りに拡大させる構成とされたことを特徴とする回転式蓋付カップ容器。 - 前記蓋体と前記カップ本体との間には、前記蓋体及び前記カップ本体の相対的な容器軸回りの1回転未満の回転移動を許容し、かつ1回転以上の回転移動を規制する規制部が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の回転式蓋付カップ容器。
- 前記ストローは、前記挿通孔に挿し込まれて先端が前記カップ本体の底部の内面に接した状態で、前記蓋体の下端開口部より下方に位置する先端側部分と、この先端側部分より上方に位置する基端側部分と、を備え、
前記先端側部分の外径が、前記基端側部分の外径より大きくなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転式蓋付カップ容器。
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