JP6699025B2 - 毛筆状塗布具 - Google Patents
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Description
また、容器内の充填領域に充填した化粧料を、軟質材で形成されたペン先部から吐出する化粧料塗布具であって、ペン先部は、横断面外形が扁平状で且つ短軸方向に沿う側方視において刃状に形成され、その刃状の先端面が塗布面であり、筆穂を用いてない化粧料塗布具が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、特許文献3のような従来の塗布具では、筆穂を持たないため、太い線及び細い線の両方を書くことは困難である。
軸筒2の先端部2a側には、周方向に沿って段部2bが形成されており、段部2bには縮径部2cが延設されている。
軸筒2の後端部2dには、軸筒2の後端側を封止するための尾栓8が嵌着される。
ホルダー3の段部3cより後端側である後部3dには、周方向に沿って外側に凸のリブ3eが形成されている。ホルダー3の後部3dは、外形寸法が軸筒2の縮径部2cの内径寸法よりも僅かに小さめ、又は略同じ寸法に形成されており、後部3d及びリブ3eが軸筒2の縮径部2cの内側に嵌着される。
筆穂カバー5の延出量の小さい開口縁部5a1側を被塗布体に対して向けて塗布する場合、延出量の大きい開口縁部5a2側まで延出した筆穂カバー5が筆穂4に腰を付与して安定して滑らかな線を書くことができ、かつ開口縁部5a2側は被塗布体に接触せずに線を描くことができる。また、筆穂カバー5の延出量の小さい開口縁部5a1側を被塗布体に向けて塗布する場合、被塗布体に対して筆穂4を大きく傾けることによって、図2(b)に示す、開口部5a1側から露出した筆穂4の根元4bを使用して、必要に応じて太い線も描くことができる。
一方、筆穂カバー5の延出量の大きい開口縁部5a2側を被塗布体に対して向けて塗布する場合、開口縁部5a2側から露出する筆穂4dは短いので、細い線を容易に書くことができる。また、筆穂カバー5の延出量の大きい開口縁部5a2側を被塗布体に対して向けて塗布する場合であって、筆穂カバー5が軟質材であるときは、筆穂カバー5が瞼にあたった際の、不快感を抑制することができる。
筆穂カバー5の筆穂先端方向への延出量の大きい開口縁部5a2側から露出する筆穂4dの長さは、好ましくは1mm以上、より好ましくは1.5mm以上、さらに好ましくは2mm以上であり、そして、好ましくは7mm以下、より好ましくは6mm以下、さらに好ましくは5mm以下である。
図4(b)に示す毛筆状塗布具1は、ホルダー3の先端側開口部3aの横断面外形が楕円形であり、ホルダー3の先端側開口部3aの長軸方向Yと、筆穂カバー5の延出量の小さい開口縁部5a1と延出量の大きい開口縁部5a2を結んだ線が一致しており、筆穂カバー5から露出する筆穂4の基部における横断面外形が楕円の平筆となっている。このように筆穂4の横断面外形が楕円の平筆となっている場合、楕円の長軸方向に対して筆穂4の腰を保ちつつ、楕円の短軸方向に対して筆穂の幅が細くなるため、さらに細い線が描きやすくなる。
この時、筆穂カバー5は、図5に示すように、筆穂4の長軸方向Xと直交する面S1に対し、筆穂カバー5の延出量の小さい開口縁部5a1と延出量の大きい開口縁部5a2とを結ぶ直線Lが傾斜しており、その傾斜角度θは筆穂4の長軸方向Xと直交する面S1に対し、好ましくは10°以上、より好ましくは20°以上、さらに好ましくは30°以上であり、そして、好ましくは80°以下、より好ましくは70°以下、さらに好ましくは60°以下である。
なお、筆穂カバー5の開口縁5aの曲線は、図5に示すものに限られず、例えば、図5に示す曲線と逆に凸の曲線であってもよい。
筆穂カバー5の後端部には、図6(c)に示すように、周方向に沿って内側に凸のリブ5cが形成されている。また、ホルダー3のテーパー部3bの外周には、リブ5cと合致する窪み3gが形成されている。筆穂カバー5のリブ5cがホルダー3の窪み3gと係合することにより、筆記中に筆穂カバー5が外れることなく、筆穂カバー5がホルダー3に係合される。
図6に示すように、筆穂カバー5をホルダー3に係合することで、ホルダー3の内径は筆穂4の外形に沿う寸法として形成されるため、ホルダー3の外径及び軸筒2の外径を小さくすることが可能となり、持ち運び等に好適である。
図7(a)及び(b)に示す筆穂カバー5は、3つの筆穂カバー先端部の開口縁が、筆穂先端方向へ延出しており、筆穂カバー5の延出量の大きい開口縁部の対角線上には、筆穂カバー5の延出量の小さい開口縁部を備えている。3つの筆穂カバー先端部の開口縁が延出している長さは、それぞれ同じでも、異なっていてもよい。3つの筆穂カバー先端部の開口縁が延出していることによって、筆穂4で書く線の幅を選択することが可能となる。
例えば、実施の形態において、筆穂カバー5は、ホルダー3と係合して固定した毛筆状塗布具を記載したが、筆穂カバー5は、着脱自在に具備されていてもよい。
また、実施の形態において、ホルダー3と筆穂カバー5とは別体として記載したが、ホルダー3と筆穂カバー5が一体であっても構わない。ホルダー3と筆穂カバー5が一体である場合は、一体成型によって形成することができる。ホルダー3と筆穂カバー5を一体成型によって形成する場合は、材料は合成樹脂を用いることが好ましい。
また、実施の形態において、筆穂カバー5は、2つ又は3つの筆穂カバー先端部の開口縁が延出しているものを記載したが、4つ以上のものであっても構わない。
2…軸筒
3…ホルダー
4…筆穂
5…筆穂カバー
6…内容液収納部
7…内容液
8…尾栓
9…中継芯
Claims (10)
- 内容液を内蔵する軸筒と、該軸筒の先端側に配された筒状のホルダーと、該ホルダーに内包され、該ホルダーの先端側開口部からテーパー状の先端が露出して配されている筆穂と、該ホルダーの先端側開口部から露出して配され、該筆穂の先端部が露出した状態で該筆穂を被覆している筆穂カバーとを備える毛筆状塗布具であって、
該筆穂カバーは、筆穂カバー先端部から該筆穂の先端を露出し、該筆穂カバー先端部の開口縁の一部が筆穂先端方向へ延出しており、該筆穂カバーの材料は、軟質材である毛筆状塗布具。 - 前記筆穂カバーの開口縁が筆穂の長軸方向と直交する面に対して傾斜している請求項1に記載の毛筆状塗布具。
- 前記筆穂カバー先端部の開口縁の一部が、筆穂の外形に沿って筆穂先端方向へ延出している請求項1又は2に記載の毛筆状塗布具。
- 前記ホルダーの先端側開口部の横断面外形が楕円形であり、前記筆穂カバーから露出する筆穂の基部における横断面外形が楕円の平筆となっている請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛筆状塗布具。
- 前記筆穂カバーが前記ホルダーの内側で係合されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛筆状塗布具。
- 前記筆穂カバーが前記ホルダーの外側で係合されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛筆状塗布具。
- 前記筆穂カバーが前記ホルダーに着脱自在に具備されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の毛筆状塗布具。
- 前記筆穂カバーと前記ホルダーが一体である請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛筆状塗布具。
- 前記筆穂カバーの延出量が大きい開口縁部側の先端開口縁は、凸状の湾曲形状を有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の毛筆状塗布具。
- 前記筆穂カバーの傾斜が曲線により形成される請求項2〜9のいずれか1項に記載の毛筆状塗布具。
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