JP4475689B2 - 包装用袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複数種類の被包装物を区別して充填包装する包装用袋に関し、更に詳しくは、容易かつ正確に開封することができるように成した包装用袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数種類の飲食品やその他の被収納物を区別して充填包装するためのものとして、図5、6に示すように、略V型の角隅部102を有し、角隅部102の縁部が端縁ヒートシール部103で囲繞されているとともに、角隅部102を縦断し内部を複数個の収納室105、105に仕切る縦断ヒートシール部104が設けられた包装用袋101が提案されている。この包装用袋101から被包装物を取り出す場合には、角隅部102を縦断ヒートシール部104と交差する方向(矢印方法)に切断し、各収納室105、105の一端にそれぞれ取り出し口を形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した包装用袋101では、角隅部102の縁部を囲繞する端縁ヒートシール部103の端縁に切り込み106を設けて角隅部102を矢印方向に引き裂いて開封しようとすると、縦断ヒートシール部104の部分を引き裂く際に強く引っ張らなければならないためショックで被包装物が外に飛び出したり、縦断ヒートシール部104の部分で引き裂き方向が曲がったりするという問題が有った。また、ハサミやカッター等で角隅部102を切断して開封しようとすると、手間がかかるとともに作業性が良くないという問題が有った。
【0004】
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであって、被包装物の飛び出しを防止し、容易かつ確実に開封することができるように成した包装用袋を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、請求項1の発明は、略V形の角隅部を有し、該角隅部の縁部が端縁ヒートシール部で囲繞されているとともに、前記角隅部を縦断し内部を複数個の収納室に仕切る縦断ヒートシール部が設けられ、前記角隅部を前記縦断ヒートシール部と直交する方向に引き裂いて前記各収納室の一端にそれぞれ取り出し口を形成する包装用袋であって、前記端縁ヒートシール部の前記角隅部を囲繞する端縁には、それぞれ異なる収納室と近接し、前記縦断ヒートシール部と直交する直線上に配置された一対の切り込みが設けられているとともに、前記縦断ヒートシール部には、前記一対の切り込みを結ぶ直線上に位置する貫通孔形状の開封用カット部が設けられていることを特徴とするものである。
【0006】
また、請求項2の発明は、請求項1の包装用袋において、前記縦断ヒートシール部が、前記角隅部を二等分し内部を一対の収納室に仕切るものであることを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の包装用袋が、少なくとも一方向に直進カット性を有する樹脂フィルム積層材によって構成され、前記直進カット性は前記一対の切り込みを結ぶ直線上に位置することを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項4の発明は、請求項1又は請求項2の包装用袋が、樹脂フィルムまたはこれに他のフィルムを積層した積層体から成る基材層を含みこの基材層に引き裂き用の切り込み線が設けられた積層材によって構成され、前記切り込み線が前記一対の切り込みを結ぶ直線上に位置するとともに前記開封用カット部が前記切り込み線上に位置していることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項5の発明は、請求項1〜請求項4の包装用袋において、前記開封用カット部が、前記一対の切り込みを結ぶ直線上に位置する底辺を有する二等辺三角形状の貫通孔であることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項6の発明は、請求項1〜請求項4の包装用袋において、前記開封用カット部が前記一対の切り込みを結ぶ直線上に位置する切り込み線であることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項7の発明は、請求項1〜請求項6の包装用袋において、前記切込みが、I型ノッチ、V型ノッチ、またはU型ノッチであることを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項8の発明は、請求項1、2、4、5、6、7の包装用袋が多角形状に形成されたことを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項9の発明は、請求項1〜請求項7の包装用袋が五角形のホームベース型に形成されたことを特徴とするものである。
・
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態である包装用袋1の平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3、4は包装用袋1の使用方法の説明図である。
【0016】
図1に示すように、包装用袋1は五角形のホームベース型のもので、下端に略V形の角隅部2を有し、周縁部が帯状の端縁ヒートシール部3で囲繞されているとともに、角隅部2を縦断して二等分し内部を一対の収納室5に仕切る縦断ヒートシール部4が設けられている。縦断ヒートシール部4の個数は一つに限定されるものではなく、図7に示すように二個であっても良いし、あるいは三個以上であっても良い。また、縦断ヒートシール部4は、図8に示すように角隅部2を斜めに縦断するものであっても良い。なお、本発明で「略V型」とは、必ずしも先端部が尖っている場合のみを意味するものではなく、図示例のように先端部が平坦な場合やその他の形状の場合(丸くなっている場合等)も含むものとする。また、包装用袋の形状はホームベース型に限定されるものではなく、例えば、三角形、六角形、八角形等であってもよい。
【0017】
縦断ヒートシール部4には、角隅部2を縦断ヒートシール部4に直交する方向(矢印方向)に引き裂いて各収納室5の下端にそれぞれ取り出し口9(図4参照)を形成することができるよう、開封用カット部6が設けられている。なお、図示例では、開封用カット部6は、後述する一対の切り込み7、7を結ぶ直線上に位置する底辺を有する二等辺三角形状の貫通孔であるが、これに限定されるものではなく、例えば、一対の切り込み7、7を結ぶ直線上に形成された切り込み線等であってもよい。
【0018】
角隅部2を囲繞する端縁ヒートシール部3の端縁には、各収納室5の下端をそれぞれ個別に縦断ヒートシール部4に交差する方向に引き裂いて取り出し口9を形成することができるよう、一対の切り込み7、7が設けられている。なお、図示例では、切り込み7は、一辺が縦断ヒートシール部4に交差する方向に延びるV型ノッチであるが、これに限定されるものではなく、例えば、縦断ヒートシール部4に交差する方向に延びるI型ノッチや、側辺が縦断ヒートシール部4に交差する方向に延びるU型ノッチ等であってもよい。開封用カット部6及び切り込み7は、例えば、通常のカッター、ナイフ、エンボス板ないしエンボスロール、その他等を使用して設けることができる。
【0019】
包装用袋1は、少なくとも一方向に直進カット性を有する樹脂フィルムを含む積層材によって、そのカット方向が一対の切り込み7、7を結ぶ直線上に位置するように形成されている。上記樹脂フィルムは包装用袋を構成する基材となることから、機械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を有するものを使用することが好ましく、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、フッ素系樹脂等から成る一軸延伸フィルムまたは二軸延伸フィルムを使用することができる。
【0020】
そのような具体例としては、例えば、出光石油化学株式会社製の二軸延伸特殊ナイロンフィルム(商品名、ユニアスロン)を挙げることができる。このフィルムは、ナイロン樹脂が有する特性である優れた実用強度を保持しつつ流れ方向に優れた直進カット性を有し、かつ易裂性を有するものであり、さらに、塩素等を含まない、環境に優しいバリアー性基材である。
【0021】
なお、積層材の基材層は直進カット性を有しない樹脂フィルムであってもよい。また、基材層は、樹脂フィルムまたはこれに他のフィルムを積層した複層体に引き裂き用の切り込み線を設けたものであってもよく、このような基材層を含む積層材によって、切り込み線が一対の切り込み7、7を結ぶ直線上に位置されるとともに、開封用カット部6が切り込み線上に位置するように包装用袋1を形成するようにしてもよい。なお、樹脂フィルムの厚みとしては、強度、剛性等が必要最低限に保持され得るものであればよく、10μm〜100μm位が好ましく、12μm〜50μm位がより好ましい。
【0022】
積層材の最内層は、ヒートシール性樹脂から成るフィルムで構成されることが好ましく、そのようなフィルムとしては、熱によって溶融し相互に融着し得るものであればよく、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、酸変性ポリオレフィン樹脂、その他等から成るものを使用することができる。この樹脂フィルムの厚みとしては、10μm〜300μm位が好ましく、20μm〜100μm位がより好ましい。
【0023】
また、上記のような材料の他に、必要ならば、太陽光等の光を遮光する性質、あるいは、水蒸気、水、ガス等を透過しない性質等を有する材料を使用することができ、これは単体の基材でもよく、あるいは二種類以上の基材を組み合わせて成る複合基材等であってもよい。
【0024】
具体的には、例えば、遮光性とバリアー性を有するアルミニウム箔またはその蒸着膜を有する樹脂のフィルム、バリアー性を有する酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、水蒸気、水等のバリアー性を有する低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシート、ガスバリアー性を有するポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の樹脂のフィルムないしシート、樹脂に顔料等の着色剤を、その他、所望の添加剤を加えて混練してフィルム化して成る遮光性を有する各種の着色樹脂のフィルムないしシート等を使用することができる。
【0025】
これらの材料は、一種ないしぞれ以上組み合わせて使用することができる。上記のフィルムないしシートの厚さは任意であるが、通常、5μm〜300μm位、さらには、10μm〜100μm位が好ましい。さらに、上記において、アルミニウム箔としては、5μm〜30μm位の厚さのもの、また、アルミニウムまたは無機酸化物の蒸着膜としては、厚さ100 〜200 位のものを使用することができる。また、上記の蒸着膜を支持する樹脂のフィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、その他等を使用することができる。
【0026】
なお、通常、本発明の包装用袋は、種々の物品を充填包装する場合、化学的にも物理的にも過酷な条件に置かれることが多く、そのために、上記のような材料の他に、通常の軟包装用袋を構成する樹脂のフィルムないしシートを同様に使用することができ、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブデン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロース、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシートから任意に選択して使用することができる。
【0027】
その他、例えばセロハン等のフィルム、合成紙等も使用することができる。本発明において、上記の樹脂のフィルムないしシートは、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使用することができる。また、その厚さは、任意であるが、数μmから300μm位の範囲から選択して使用することができる。さらに、本発明においては、樹脂のフィルムないしシートとしては、押し出し成膜、インフレーション成膜、コーティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0028】
次に、上記のような材料を使用して、本発明に係る包装用袋を構成する積層材を製造する方法について説明すると、かかる方法としては、通常の包装材料を製造するときに使用するラミネート方法、例えば、ウエットラミネーション法、ドライラミネーション法、無溶剤型ドライラミネーション法、押し出しラミネーション法、Tダイ共押し出し成形法、共押し出しラミネーション法、インフレーション法、その他等で行うことができる。
【0029】
而して、本発明においては、上記のラミネートを行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例えば、イソシアネート系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、有機チタン系等のアンカーコーティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系、その他等のラミネート用接着剤等の公知のアンカーコート剤、接着剤等を使用することができる。
【0030】
ところで、上記のような積層材の製造方法において、押し出しラミネートする際の接着性樹脂層を構成する押し出し樹脂としては、例えば、ポリエチレン、スチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポリブデン、ポリイソブテン、ポエイソブチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−メタクリル酸共重合体、あるいはエチレン−アクリル酸共重合体等のエチレンと不飽和カルボン酸等との共重合体、あるいはそれらを変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、その他等を使用することができる。
【0031】
また、本発明において、ドライラミネートする際の接着剤層を構成する接着剤としては、具体的には、ドライラミネート等において使用される2液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリ酢酸ビニル系接着剤、エポキシ系接着剤、ゴム系接着剤、その他等を使用することができる。
【0032】
次に、本発明の包装用袋を製造する方法について説明すると、かかる方法としては種々の方法があるが、例えば、上記積層材から成る表基材と裏基材を、そのヒートシール性樹脂層面が対向するように重ね合わせ、さらに、その縁部に端縁ヒートシール部を設けるとともに、角隅部を縦断し内部を複数個の収納室に仕切る縦断ヒートシール部を設けるという方法が挙げられる。
【0033】
上記において、縁部をヒートシールする形態としては、例えば、側面シール型、二方シール型、三方シール型、四方シール型、封筒貼りシール型、合掌貼りシール型(ピローシール型)、ひだ付シール型、平底シール型、角底シール型、舟底シール型、その他等のヒートシール形態を挙げることができ、これに合った種々の形態の包装用袋を製造することができる。その他、例えば、自立性包装用袋(スタンディングパウチ)等も製造することができる。なお、ヒートシールは、例えば、バーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の公知の方法で行うことができる。
【0034】
【実施例】
厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの裏面に、グラビア印刷法により所望の印刷模様を形成した後、該印刷模様面に、厚さ7μmのアルミニウム箔を2液硬化型ポリウレタン系接着剤を使用してドライラミネート法でドライラミネートし、さらに、該アルミニウム箔の面に、2液硬化型ポリウレタン系接着剤を使用して、ドライラミネート法により、厚さ15μmの二軸延伸特殊ナイロンフィルム(出光石油化学株式会社製、商品名、「ユニアスロン TB1010」)をドライラミネートし、しかる後、二軸延伸特殊ナイロンフィルムの面に、2液硬化型ポリウレタン系接着剤を使用して、ドライラミネート法により、厚さ50μmの無延伸ポリプロピレンフィルムをドライラミネートして、下記の層構成から成る積層材を製造した。
(内面側)厚さ50μmの無延伸ポリプロピレンフィルム/接着剤層/厚さ15μmの二軸延伸特殊ナイロンフィルム/接着剤層/厚さ7μmのアルミニウム箔/接着剤層/厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
【0035】
次に、この積層材を使用して、五角形のホームベース型の表基材と裏基材を、積層材のカット方向が下端の角隅部を縦断する中心線CL(図1参照)に直交するように製造し、次いで、該表基材と裏基材を、その無延伸ポリプロピレンフィルム面が対向するように重ね合わせ、しかる後にその上縁部の一辺を残して、他の縁部をヒートシールするとともに中心線CLに沿ってヒートシールし、さらに、角隅部を縦断する縦断ヒートシール部の開封予定位置に、縦断ヒートシール部と直交する方向に延びる底辺を有する二等辺三角形状の貫通孔から成る開封用カット部を設け、角隅部を囲繞する端縁ヒートシール部の先端縁の開封予定位置に、V型ノッチから成る一対の切り込みを備え、前記二等辺三角形状の貫通孔の底辺が前記一対の切り込みを結ぶ直線上に位置する図1に示すようなホームベース型の包装用袋を製造した。そして、各収納室に、その上端開口からそれぞれ被包装物を充填し、次いで、その上縁部をヒートシールして包装体を製造した。
【0036】
上記包装体を、図3に示すように中心線CLに沿って二つ折りし、角隅部2を上に向けて開封用カット部6の位置から矢印方向に引き裂いたところ、各収納室5の下端が、開封用カット部6を引き裂き起点として、曲がることなくスムーズに引き裂かれ、図4に示すように取り出し口9が形成された。なお、縦断ヒートシール部4を引き裂くときに強く引っ張る必要があるが、開封の際には、通常、二つ折りされた角隅部2における引き裂き箇所のすぐ下の部分を指で挟持しているため、ショックで被包装物が飛び出すことはない。また、縦断ヒートシール部4の部分で引き裂き方向が曲がったとしても、取り出し口9が形成された後なので問題は無い。なお、被包装物を別々に取り出す場合には、各収納室5の下端をそれぞれ切り込み7から引き裂いて個別に開封する。
【0037】
本発明に係る包装用袋は、種々の物品の充填包装に使用することができ、例えば、飲食品等を充填包装するのに適している。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の包装用袋は、角隅部を縦断する縦断ヒートシール部に、角隅部を縦断ヒートシール部と交差する方向に引き裂いて各収納室の一端にそれぞれ取り出し口を形成することができるよう、引き裂き開始起点となる開封用カット部を設けたことにより、縦断ヒートシール部を、スムーズに、曲がることなく引き裂くことができるため容易かつ確実に開封することができるとともに、被包装物の飛び出しを防止することができる。
【0039】
請求項3、4の包装用袋によれば、引き裂きの直進性が向上するため、開封がより容易かつ確実になる。
【0040】
請求項6の包装用袋によれば、開封用カット部の形成時に切り屑が発生しないので、生産性が向上する。
【0041】
本発明の包装用袋によれば、各収納室を個別に開封して被包装物を別々に取り出すこともできるため、便利であるとともに、広範囲の物品に適用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である包装用袋1の平面図。
【図2】 図1のA−A線断面図。
【図3】 包装用袋1の使用方法の説明図。
【図4】 包装用袋1の使用方法の説明図。
【図5】 従来の包装用袋101の平面図。
【図6】 図5のA’−A’線断面図。
【図7】 包装用袋1の変形例の平面図。
【図8】 包装用袋1の変形例の平面図。
【符号の説明】
1 包装用袋
2 角隅部
3 端縁ヒートシール部
4 縦断ヒートシール部
5 収納室
6 開封用カット部
7 切り込み
Claims (9)
- 略V形の角隅部を有し、該角隅部の縁部が端縁ヒートシール部で囲繞されているとともに、前記角隅部を縦断し内部を複数個の収納室に仕切る縦断ヒートシール部が設けられ、前記角隅部を前記縦断ヒートシール部と直交する方向に引き裂いて前記各収納室の一端にそれぞれ取り出し口を形成する包装用袋であって、前記端縁ヒートシール部の前記角隅部を囲繞する端縁には、それぞれ異なる収納室と近接し、前記縦断ヒートシール部と直交する直線上に配置された一対の切り込みが設けられているとともに、前記縦断ヒートシール部には、前記一対の切り込みを結ぶ直線上に位置する貫通孔形状の開封用カット部が設けられていることを特徴とする包装用袋。
- 前記縦断ヒートシール部が、前記角隅部を二等分し内部を一対の収納室に仕切るものであることを特徴とする請求項1に記載の包装用袋。
- 少なくとも一方向に直進カット性を有する樹脂フィルムを含む積層材によって構成され、前記直進カット性は前記一対の切り込みを結ぶ直線上に位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装用袋。
- 樹脂フィルムまたはこれに他のフィルムを積層した積層体から成る基材層を含みこの基材層に引き裂き用の切り込み線が設けられた積層材によって構成され、前記切り込み線が前記一対の切り込みを結ぶ直線上に位置するとともに前記開封用カット部が前記切り込み線上に位置していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装用袋。
- 前記開封用カット部が、前記一対の切り込みを結ぶ直線上に位置する底辺を有する二等辺三角形状の貫通孔であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の包装用袋。
- 前記開封用カット部が前記一対の切り込みを結ぶ直線上に位置する切り込み線であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の包装用袋。
- 前記切り込みが、I型ノッチ、V型ノッチ、またはU型ノッチであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の包装用袋。
- 多角形状に形成されたことを特徴とする請求項1、2、4、5、6、7のいずれか一項に記載の包装用袋。
- 五角形のホームベース型に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の包装用袋。
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