JP4473634B2 - 感熱記録用顕色剤及び感熱記録材料の製造方法 - Google Patents

感熱記録用顕色剤及び感熱記録材料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、感熱記録用顕色剤及び感熱記録材料に関する。さらに詳しくは、本発明は、地肌カブリが生じにくく、発色性が良好であり、画像部保存性に優れる感熱記録用顕色剤及び感熱記録材料に関する。
加熱により発色する感熱発色層を、紙、合成紙、プラスチックフィルムなどの支持体上に設けた感熱記録材料は、各種の携帯端末などのサーマルプリンター、超音波エコーなどに付属する医療画像プリンター、心電図や分析機器などのサーモペンレコーダ、航空券、乗車券、商品のPOS用ラベルなどに利用されている。
これらの感熱記録材料は、通常、発色層に、発色物質として無色又は淡色のロイコ染料と、発色物質と反応して発色させ、データを記録させる顕色物質を、それぞれ微粉砕により溶媒に分散し、必要に応じて、発色物質及び顕色物質の効果を高める増感物質、ワックス、界面活性剤、消泡剤、無機顔料などを添加し、水溶性樹脂などの結合剤を加えて、紙などの支持体上に塗布したのち、乾燥することにより製造される。発色物質を発色させる顕色物質としては、各種のフェノール化合物が多く使われている。
また、高い熱感度を必要とする用途に対しては、発色温度を下げ、発色物質及び顕色物質の効果を高める増感物質が添加される。増感物質としては、例えば、パラフィンワックス、脂肪酸アミド、芳香族エステル類などが用いられる。感熱記録材料には、地肌カブリが少なく白色度に優れること、発色性に優れ少ないエネルギーで発色すること、得られた画像の保存性に優れることなどをはじめとして、さまざまな特性が要求されている。特に、顕色物質は感熱記録材料の要求特性にとって非常に重要な要素であり、発色物質や増感物質などの性能が優れていても、顕色物質の欠点によって、優れた記録材料を得ることができない場合がある。
本発明は、地肌カブリが生じにくく、発色性が良好であり、画像部保存性に優れる感熱記録用顕色剤及び感熱記録材料を提供することを目的としてなされたものである。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンと芳香環に置換基を有する4−アルケニルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンの少量とを顕色剤として用いることにより、地肌カブリが生じにくく、発色性が良好であり、画像部保存性に優れる感熱記録材料が得られることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して、一般式[1]で表される化合物0.5〜5質量部を有効成分として含有する感熱記録用顕色剤を製造する際に、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンとハロゲン化アリルとのアルカリ下での反応生成物を、水−アルコール混合溶媒を用いて精製することを特徴とする感熱記録用顕色剤の製造方法
Figure 0004473634
(ただし、式中、R1は、アルケニル基であり、R2及びR3は、いずれか一方がアルキル基又はアルケニル基であり、他方が水素である。)、
(2)4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して、有効成分として一般式[1]で表される化合物を0.5〜5質量部になるように添加することを特徴とする感熱記録用顕色剤の製造方法、
)R1が、炭素数2〜6のアルケニル基であり、R2及びR3が、いずれか一方が炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基であり、他方が水素である(1)又は(2)記載の感熱記録用顕色剤の製造方法
)一般式[1]で表される化合物が、3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン及び/又は4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンである(1)又は(2)記載の感熱記録用顕色剤の製造方法
)(1)ないし()のいずれか1項に記載の感熱記録用顕色剤を感熱発色層に含有することを特徴とする感熱記録材料の製造方法
)発色物質として無色又は淡色のロイコ染料を感熱発色層に含有する()記載の感熱記録材料の製造方法
)ロイコ染料が、フルオラン構造を有する染料である()記載の感熱記録材料の製造方法、及び、
)増感剤及び/又は画像安定化物質を感熱発色層に含有する()記載の感熱記録材料の製造方法
を提供するものである。
本発明の感熱記録用顕色剤を感熱発色層に含有する感熱記録材料は、地肌カブリが生じにくく、白色度に優れる。また、本発明の感熱記録材料は、発色性が良好であり、携帯端末の小電流や高速印字などに対応することができる。さらに、本発明の感熱記録材料は、画像部保存性が良好であり、印字後の過酷な環境条件に耐えて使用することができる。
本発明の感熱記録用顕色剤は、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して一般式[1]で表される化合物0.5〜5質量部、より好ましくは0.7〜4質量部を含有する。
Figure 0004473634
ただし、一般式[1]において、R1は、アルケニル基であり、R2及びR3は、いずれか一方がアルキル基又はアルケニル基であり、他方が水素である。
本発明において、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対する一般式[1]で表される化合物の含有量が0.5質量部未満であると、感熱記録材料の発色性が低下して、発色に多くの熱エネルギーを必要とし、印字速度が低下するとともに、画像部の保存安定性が低下し、高温や湿熱の環境において、画像の色濃度が減少しやすくなるおそれがある。4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対する一般式[1]で表される化合物の含有量が5質量部を超えると、地肌カブリが生じやすく、白色度に優れた感熱記録材料を得ることが困難となるおそれがある。4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対する一般式[1]で表される化合物の含有量を0.5〜5質量部とすることにより、地肌カブリを抑制し、発色性と画像安定性に優れた有用な顕色剤を得ることができる。
本発明においては、一般式[1]で表される化合物のR1が炭素数2〜6のアルケニル基であることが好ましく、炭素数3〜4のアルケニル基であることがより好ましい。炭素数3〜4のアルケニル基としては、例えば、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−2−プロペニル基などを挙げることができる。
本発明においては、一般式[1]で表される化合物のR2及びR3の一方が炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基であり、他方が水素であることが好ましく、R2及びR3の一方が炭素数2〜4のアルキル基又は炭素数3〜4のアルケニル基であり、他方が水素であることがより好ましい。炭素数2〜4のアルキル基としては、例えば、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、tert−ブチル基などを挙げることができる。炭素数3〜4のアルケニル基としては、例えば、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−2−プロペニル基などを挙げることができる。
本発明においては、一般式[1]で表される化合物が、3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン及び/又は4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンであることがより好ましい。4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンとハロゲン化アリルを原料として4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンを製造するとき、反応条件と精製条件を選択することにより、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して、3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン及び/又は4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン0.5〜5質量部を含有する混合物を一連の工程で製造することができる。
すなわち、水酸化ナトリウムなどのアルカリの存在下に、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン1モルに対してハロゲン化アリル1.03〜1.18モル、好ましくは1.05〜1.15モルを反応し、得られる反応生成物を水−アルコール混合溶媒を用いて再結晶することにより、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して、3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン及び/又は4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン0.5〜5質量部を含有する混合物を得ることができる。
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンと水酸化ナトリウムなどのアルカリとを水に加え加熱して均一に溶解し、ハロゲン化アリルを滴下することにより、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンのアリル化反応を行うとき、ハロゲン化アリルの添加量を少なく、反応温度を低く、滴下速度を遅くすると芳香環のアリル化が少なく、ハロゲン化アリルの添加量を多く、反応温度を高く、滴下速度を速やかにすると芳香環のアリル化が多く起こるので、反応溶媒の種類と量、反応温度、反応時間などの反応条件を選択することにより、3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン及び/又は4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンの生成量を制御することができる。
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンとハロゲン化アリルの反応生成物は、不純物を含み、着色しているので、再結晶により精製する。再結晶に用いる水−アルコール混合溶媒のアルコールとしては、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールなどを挙げることができる。再結晶に水−アルコール混合溶媒を用いることにより、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンとハロゲン化アリルの反応により生成した3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン及び/又は4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンを除去することなく、混合物として精製することができる。有機溶媒を用いて再結晶すると、純度の高い4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンが得られ、3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン及び4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンは、溶媒に溶解して失われてしまう。
本発明においては、3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン及び/又は4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンを製造し、その必要量を4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンに添加して感熱記録用顕色剤とすることもできる。3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン及び/又は4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンは、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンのクライゼン転位反応により得られる3−アリル−4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンのアルカリ金属塩に、ハロゲン化アルケニルを反応することにより製造することができる。また、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンとハロゲン化アルキル又はハロゲン化アルケニルとのフリーデルクラフツ反応によっても製造することができる。
3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン及び4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンは、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンと良好な相溶性を有し、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して5質量部以下の3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン及び/又は4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンは、感熱発色層内において均一な固溶体を形成するので、優れた感熱発色性が発現する。
本発明の感熱記録材料は、感熱発色層に、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して、一般式[1]で表される化合物0.5〜5質量部を含有する感熱記録用顕色剤を含有する。本発明の感熱記録材料において、一般式[1]で表される化合物が、3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン及び/又は4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンであることが好ましい。
本発明の感熱記録材料は、発色物質として無色又は淡色のロイコ染料を感熱発色層に含有することが好ましい。本発明に用いる無色又は淡色のロイコ染料に特に制限はなく、例えば、フルオラン誘導体、キナゾリン誘導体、フタリド誘導体、トリフェニルメタン誘導体、フェノチアジン誘導体などを挙げることができる。これらのロイコ染料は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。これらの中で、フルオラン構造を有するロイコ染料は、発色性が良好なので特に好適に用いることができる。フルオラン構造を有するロイコ染料としては、例えば、3−イソアミルエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−(4−メチルフェニル)−N−エチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジアミルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランなどを挙げることができる。本発明において、感熱発色層に含有させる発色物質の量は、目的とする記録材料の特性に応じて適宜選択することができる。
本発明の感熱記録材料は、増感剤及び/又は画像安定剤を感熱発色層に含有させることができる。含有させる増感剤に特に制限はないが、融点が90〜140℃の増感剤であることが好ましい。このような増感剤としては、例えば、ステアリン酸アミドなどの脂肪酸アミド類、1,2−ビスフェノキシエタン、1,2−ビス(m−トリルオキシ)エタン、2−ベンジルオキシナフタレンなどのエーテル類、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)などのエステル類、N−フェニルスルホンアミドなどのスルホンアミド類、トルエンスルホン酸ナフチルエステルなどのスルホン酸エステル類、m−テルフェニル、p−ベンジルビフェニルなどの芳香族炭化水素化合物、各種ワックス類、芳香族カルボン酸とアミンとの縮合物、高級直鎖グリコール類、高級ケトン類、ジフェニルスルホン、ビスフェノールS誘導体、ビスフェノールA誘導体、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類、フタル酸ジエステル類などを挙げることができる。これらの増感剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。増感剤の含有量は、顕色剤100質量部に対して40〜400質量部であることが好ましい。
本発明の感熱記録材料において感熱発色層に含有させる画像安定化物質に特に制限はなく、例えば、4−ベンジルオキシ−4'−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、ウレタン構造を有する物質などを挙げることができる。これらの画像安定化物質は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明の感熱記録材料においては、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンと一般式[1]で表される化合物に加えて、さらに他の顕色剤を併用することができる。併用する他の顕色剤に特に制限はなく、例えば、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3'−ジアリル−4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸フェニルエステルなどのフェニルスルホンやベンゼンスルホン酸の誘導体などを挙げることができる。他の顕色剤を併用することにより、発色物質をより高度に発色させ得る場合がある。顕色剤の総含有量は、発色物質100質量部に対して100〜500質量部であることが好ましい。
本発明の感熱記録材料においては、必要に応じて、感熱発色層に填料を含有させることができる。填料としては、無機充填剤や有機充填剤などを挙げることができる。さらに、必要に応じて、他の添加剤を感熱発色層に含有させることができる。他の添加剤としては、例えば、滑剤、紫外線吸収剤、耐水化剤、分散剤、消泡剤、酸化防止剤、蛍光染料などを挙げることができる。
本発明の感熱記録材料の製造方法に特に制限はなく、例えば、発色物質、顕色剤、増感剤、画像安定化物質及び必要に応じて添加するその他の成分を、適当な結合剤とともに、水性媒体などの媒体中に分散させて感熱発色層の塗布液を調製し、この塗布液を支持体上に塗布し、乾燥することにより製造することができる。発色物質、顕色剤及び増感剤を含有する分散液は、発色物質を含有する分散液、顕色剤を含有する分散液及び増感物質を含有する分散液をそれぞれ別々に調製したのち、これらの分散液を混合することにより調製することができる。各分散液中において、発色物質、顕色剤及び増感剤は、微粒子化して分散していることが望ましいので、これらの分散液の調製には、サンドミル、ボールミルなどを用いることが好ましい。
本発明の感熱記録材料において、使用する結合剤に特に制限はなく、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール類、ゼラチン、カゼイン、デンプン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミド、スチレン−マレイン酸共重合物、スチレン−ブタジエン共重合物、ポリアミド樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂などを挙げることができる。これらの結合剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明の感熱記録材料に使用する支持体に特に制限はなく、例えば、中性紙や酸性紙などの紙、古紙パルプを用いた再生紙、合成紙、フィルム、不織布、織布などを挙げることができる。
本発明の感熱記録材料においては、必要に応じて、無機充填剤や有機充填剤などを含む下塗り層を設けることができる。さらに、必要に応じて、感熱発色層の上に、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール類などの水溶性樹脂や、スチレン−ブタジエン共重合物などの水溶性エマルジョン樹脂や、非水溶性樹脂、又は、それらの樹脂に填料、イソシアネート類、不飽和化合物などのモノマーやオリゴマーと架橋剤を加えてオーバーコート層を形成することができる。
本発明の感熱記録材料は、色調の異なる発色物質をそれぞれ発色層として多層形成した感熱多色記録材料とすることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
なお、実施例において、地肌カブリ、発色性、耐湿熱性及び耐熱性の評価は、次の方法により行った。
(1)地肌カブリ
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン40質量部、10質量%ポリビニルアルコール水溶液80質量部及び水40質量部を、サンドミルを用いて4時間微粉砕して分散させることにより、発色物質分散液を調製する。一般式[1]で表される化合物を含有する4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン28質量部、10質量%ポリビニルアルコール水溶液120質量部及び水52質量部を、サンドミルを用いて3時間微粉砕して分散させることにより、顕色剤分散液を調製する。10質量%ポリビニルアルコール水溶液60質量部及び水40質量部を混合し、結合液を調製する。さらに、顕色剤分散液30質量部、結合液30質量部、10質量%ポリビニルアルコール水溶液8質量部を撹拌混合し、塗工準備液を調製する。次いで、発色物質分散液11.3質量部及び塗工準備液100質量部を混合して、発色層の試験液を調製する。試験液を試験管に入れ、50℃の湯浴中に2時間浸漬したのち、明度スケール(監修:JIS色票委員会、発行:(財)日本規格協会、製作:(財)日本色彩研究所)を用いて、試験液の着色をスケール値Nで求める。スケール値N9.5の試験液は着色がなく、感熱記録材料の地肌カブリは生じない。スケール値Nが小さくなるほど、試験液の着色が濃くなり、記録材料の地肌カブリが生じやすくなる。
(2)発色性
感熱印字装置[(株)大倉電機]を用い、パルス巾3msで、0.07mJ/dotごとに印字エネルギーを高めて発色を行い、得られた画像の色濃度をマクベス濃度計を用いて測定する。数値が小さいほど画像が薄く、数値が大きくなるほど濃い画像となる。
(3)耐熱性
上記の感熱印字装置を用い、印字電圧20V、パルス巾3msにて発色した画像と白紙部を、60℃又は100℃で24時間放置したのち、試験前後の画像部の色濃度及び白紙部の色濃度を、マクベス濃度計を用いて測定する。数値が小さいほど画像が薄く白く、数値が大きくなるほど画像が濃く黒い。
(4)耐湿熱性
上記の感熱印字装置を用い、印字電圧20V、パルス巾3msにて発色した画像と白紙部を、60℃、80%RHに24時間放置したのち、試験前後の画像部の色濃度及び白紙部の色濃度を、マクベス濃度計を用いて測定する。数値が小さいほど画像が薄く白く、数値が大きくなるほど画像が濃く黒い。
実施例1
撹拌機と冷却管を備えた反応容器に精製水1,000質量部、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン250質量部及び水酸化ナトリウム44質量部を仕込み、55℃で塩化アリル84.2質量部を4時間かけて滴下した。滴下終了後、還流が観察されなくなるまで55〜65℃で撹拌し、その後、55〜65℃で3時間反応を継続した。反応終了後、水酸化ナトリウム40質量部を加えて、80℃に加温し、副生成物を濾別した。
80℃の濾液に塩酸を加えてpH9とし、生成物を濾別した。さらに撹拌機と冷却管を備えた容器に生成物、精製水420質量部及び2−プロパノール140質量部を仕込んで1時間加熱還流したのち、室温に冷却して、析出した精製物を濾別し、乾燥した。得られた精製物の量は112質量部であり、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して、3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン0.7質量部と、4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン0.3質量部を含有していた。
この精製物の地肌カブリ試験において、試験液の明度はN9であった。
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン40質量部、10質量%ポリビニルアルコール水溶液80質量部及び水40質量部を、サンドミルを用いて4時間微粉砕して分散させることにより、発色物質分散液(A液)を調製した。上記の精製物28質量部、10質量%ポリビニルアルコール水溶液120質量部及び水52質量部を、サンドミルを用いて3時間微粉砕して分散させることにより、顕色剤分散液(B液)を調製した。1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン28質量部、10質量%ポリビニルアルコール水溶液120質量部及び水52質量部を、サンドミルを用いて4時間微粉砕して分散させることにより、増感物質分散液(C液)を調製した。さらに、B液60質量部、C液60質量部、10質量%ポリビニルアルコール水溶液16質量部及びカオリン12.2質量部を、ディスパーを用いて撹拌混合し、D液を調製した。次いで、A液11.3質量部及びD液100質量部を混合して、発色層の塗布液を調製した。坪量65g/m2の上質紙に、乾燥塗布量が約6g/m2となるように塗布し、風乾し、カレンダー処理を行って感熱記録材料を作製し、評価を行った。
この感熱記録材料は、発色性試験において、印字エネルギー0.28mJ/dotのとき色濃度0.23、0.35mJ/dotのとき色濃度0.51であった。画像部色濃度は、試験前1.02、60℃耐熱性試験後0.98、100℃耐熱性試験後0.93、耐湿熱性試験後0.56であった。白紙部色濃度は、試験前0.08、60℃耐熱性試験後0.08、100℃耐熱性試験後0.50、耐湿熱性試験後0.08であった。
実施例2
実施例1と同様にして、反応容器に水1,000質量部、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン250質量部及び水酸化ナトリウム44質量部を仕込み、50〜55℃で塩化アリル84.2質量部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、還流が観察されなくなるまで55〜65℃で撹拌し、その後、55〜65℃で6時間反応を継続した。
反応終了後、実施例1と同様に操作して精製物100質量部を得た。得られた精製物は、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して、3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン2.0質量部と4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン1.0質量部を含有していた。
この精製物の地肌カブリ試験において、試験液の明度はN8.5であった。
実験例1で得られた精製物の代わりに、上記の精製物を用いて顕色剤分散液(B液)を調製した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製し、評価を行った。この感熱記録材料は、発色性試験において、印字エネルギー0.28mJ/dotのとき色濃度0.29、0.35mJ/dotのとき色濃度0.57であった。画像部色濃度は、試験前0.99、60℃耐熱性試験後0.95、100℃耐熱性試験後0.91、耐湿熱性試験後0.64であった。白紙部色濃度は、試験前0.08、60℃耐熱性試験後0.08、100℃耐熱性試験後0.52、耐湿熱性試験後0.08であった。
比較例1
撹拌機と冷却管を備えた反応容器に精製水1,000質量部、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン250質量部及び水酸化ナトリウム44質量部を仕込み、55℃で塩化アリル84.2質量部を4時間かけて滴下した。滴下終了後、還流が観察されなくなるまで55〜65℃で撹拌し、その後、55〜65℃で3時間反応を継続した。反応終了後、水酸化ナトリウム40質量部を加えて、80℃に加温し、副生成物を濾別した。
80℃の濾液に塩酸を加えてpH9とし、生成物を濾別した。さらに撹拌機と冷却管を備えた容器に生成物と酢酸エチル400質量部を仕込み、70℃に加温し、不溶物を濾別した。70℃の濾液を徐々に冷却し、析出した精製物を濾別し、乾燥した。
得られた精製物は、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して、3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン0.2質量部を含有していた。
この精製物の地肌カブリ試験において、試験液の明度はN9.5であった。
実験例1で得られた精製物の代わりに、上記の精製物を用いて顕色物質分散液(B液)を調製した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製し、評価を行った。この感熱記録材料は、発色性試験において、印字エネルギー0.28mJ/dotのとき色濃度0.22、0.35mJ/dotのとき色濃度0.46であった。画像部色濃度は、試験前0.98、60℃耐熱性試験後0.91、100℃耐熱性試験後0.81、耐湿熱性試験後0.48であった。白紙部色濃度は、試験前0.08、60℃耐熱性試験後0.08、100℃耐熱性試験後0.45、耐湿熱性試験後0.07であった。
比較例2
撹拌機と冷却管を備えた反応容器に、精製水1,000質量部、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン250質量部及び水酸化ナトリウム48質量部を仕込み、65℃で塩化アリル91.8質量部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、還流が観察されなくなるまで65℃で撹拌し、その後、65〜75℃で6時間反応を継続した。反応終了後、水酸化ナトリウム40質量部を加えて、80℃に加温し、副生成物を濾別した。
80℃の濾液に塩酸を加えてpH9とし、生成物を濾別した。さらに撹拌機と冷却管を備えた容器に生成物、精製水420質量部及び2−プロパノール140質量部を仕込んで1時間加熱還流したのち、室温に冷却して、析出した精製物を濾別し、乾燥した。得られた精製物の量は105質量部であり、4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して、3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン4.0質量部、4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン2.0質量部を含有していた。
この精製物の地肌カブリ試験において、試験液の明度はN6.5であった。
実験例1で得られた精製物の代わりに、上記の精製物を用いて顕色物質分散液(B液)を調製した以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作製し、評価を行った。この感熱記録材料は、発色性試験において、印字エネルギー0.28mJ/dotのとき色濃度0.32、0.35mJ/dotのとき色濃度0.57であった。画像部色濃度は、試験前0.99、60℃耐熱性試験後0.96、100℃耐熱性試験後0.90、耐湿熱性試験後0.68であった。白紙部色濃度は、試験前0.10、60℃耐熱性試験後0.10、100℃耐熱性試験後0.50、耐湿熱性試験後0.10であった。
比較例3
4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンについて、地肌カブリ試験を行った。試験液の明度は、N8であった。
比較例4
4−イソプロポキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンについて、地肌カブリ試験を行った。試験液の明度は、N8.5であった。
実施例1〜2及び比較例1〜4の顕色剤の組成と地肌カブリの評価結果を第1表に、実施例1〜2及び比較例1〜2の発色性試験の結果を第2表に、画像部保存性の結果を第3表に、白紙部保存性の結果を第4表に示す。
Figure 0004473634
Figure 0004473634
Figure 0004473634
Figure 0004473634
4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して一般式[1]で表される化合物1.0質量部を含有する実施例1の顕色剤及び一般式[1]で表される化合物3.0質量部を含有する実施例2の顕色剤は、4−イソプロポキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンと同程度又はそれ以上に地肌カブリを生じにくい。
4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して一般式[1]で表される化合物1.0質量部又は3.0質量部を含有する顕色剤を用いて作製した実施例1及び実施例2の感熱記録紙は、発色性、画像部保存性、白紙部保存性がいずれも良好である。
4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して一般式[1]で表される化合物0.2質量部を含有する比較例1の顕色剤は、地肌カブリを生じにくいが、発色性試験において、画像の色濃度が低く発色性に劣り、耐熱性試験においても、耐湿熱性試験においても、画像部保存性が劣っている。
4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して一般式[1]で表される化合物6.0質量部を含有する比較例2の顕色剤は、発色性に優れ、画像部保存性も良好であるが、地肌カブリを生じやすい。
本発明の感熱記録用顕色剤を感熱発色層に含有する感熱記録材料は、地肌カブリが生じにくい。また、本発明の感熱記録材料は、発色性が良好であり、携帯端末の小電流や高速印字などに対応することができる。さらに、本発明の感熱記録材料は、画像部保存性が良好であり、印字後の過酷な環境条件に耐えて使用することができる。

Claims (8)

  1. 4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して、一般式[1]で表される化合物0.5〜5質量部を有効成分として含有する感熱記録用顕色剤を製造する際に、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホンとハロゲン化アリルとのアルカリ下での反応生成物を、水−アルコール混合溶媒を用いて精製することを特徴とする感熱記録用顕色剤の製造方法
    Figure 0004473634
    (ただし、式中、R1は、アルケニル基であり、R2及びR3は、いずれか一方がアルキル基又はアルケニル基であり、他方が水素である。)
  2. 4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン100質量部に対して、有効成分として一般式[1]で表される化合物を0.5〜5質量部になるように添加することを特徴とする感熱記録用顕色剤の製造方法。
  3. 1が、炭素数2〜6のアルケニル基であり、R2及びR3が、いずれか一方が炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基であり、他方が水素である請求項1又は2記載の感熱記録用顕色剤の製造方法
  4. 一般式[1]で表される化合物が、3−アリル−4−アリルオキシ−4'−ヒドロキシジフェニルスルホン及び/又は4−アリルオキシ−3'−アリル−4'−ヒドロキシジフェニルスルホンである請求項1又は2記載の感熱記録用顕色剤の製造方法
  5. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の感熱記録用顕色剤を感熱発色層に含有することを特徴とする感熱記録材料の製造方法
  6. 発色物質として無色又は淡色のロイコ染料を感熱発色層に含有する請求項記載の感熱記録材料の製造方法
  7. ロイコ染料が、フルオラン構造を有する染料である請求項記載の感熱記録材料の製造方法
  8. 増感剤及び/又は画像安定化物質を感熱発色層に含有する請求項記載の感熱記録材料の製造方法
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