JP2500532B2 - ジフェニルスルホン化合物の製造法 - Google Patents

ジフェニルスルホン化合物の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料の顕色剤と
して有用なジフェニルスルホン化合物、すなわち、一般
式(I):
【化2】 (式中、Rは後記にて定義する通りである。)により表
わされる4−置換ヒドロキシ−4' −ヒドロキシジフェ
ニルスルホンの新規な製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】国際公開WO84/02882号公報に
は、一般式(I)中、Rが炭素数2〜5個のアルキル
基、ベンジルまたはフェネチルを示す化合物が感熱記録
紙用の顕色剤として有用であることが開示されている。
また、特公昭63−61198号公報には前記一般式
(I)の化合物において、Rが炭素数6〜20個のアル
キル基等の化合物を含有する感熱記録紙が開示されてい
る。これらジフェニルスルホン系顕色剤化合物は、従来
のフェノール系顕色剤に比し発色感度、保存性、耐光性
が改善され、近時、ファクシミリ等の情報・通信記録装
置の記録紙ばかりでなく、POS(Point of sales) 情
報管理システム用バーコード感熱ラベル、各種チケット
等に利用されている。
【0003】4,4' −ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン(以下、ビスフェノールSということもある)のモノ
エーテル誘導体である4−置換ヒドロキシ−4' −ヒド
ロキシジフェニルスルホンの製造法については特開昭5
8−20493号、特開昭58−82788号、特開昭
60−13852号公報、特開昭60−56949号の
各公報にジメチルホルムアミド、アルコール等の極性溶
媒を用いアルカリの存在下、ビスフェノールSとアルキ
ルハライド、アラルキルハライド等のハロゲン化物を反
応させる方法が開示されている。これらの方法は反応試
剤、反応生成物をよく溶解する極性溶媒を使用している
ため、反応器の単位体積当りの仕込量を大きくすること
ができると言う利点がある。しかしながら、これらの溶
媒またはジメチルスルホキシドを使用すると反応の選択
性を向上させるのが困難という欠点があり、無視し得な
い量のジエーテル誘導体、すなわち、4,4' −ジ−置
換ヒドロキシジフェニルスルホンが副生してくる。ま
た、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等は
一般に比較的高価であるため回収、再循環工程を付加す
る必要がある。
【0004】一方、特開昭63−255259号公報に
はアルコキシベンゼンスルホニルクロリドとジフェニル
カーボネートをルイス酸の存在下に縮合させた後、カー
ボネート結合を加水分解し、モノエーテル誘導体、すな
わち4−アルコキシ−4' −ヒドロキシジフェニルスル
ホンを製造する方法が提案されている。この方法によれ
ば選択性の問題は解決されるが、工程の長いことや、ジ
フェニルカーボネートの製造に毒性の強いホスゲンを必
要とする等工業的実施に際しての難点も多い。
【0005】また、特開昭59−225157号公報に
は4,4' −ジヒドロキシジフェニルスルホン1モル
を、アルカリ金属または(および)アルカリ土類金属の
水酸化物または(および)塩0.8〜1.2当量含む水
に溶解せしめ、40〜80℃で塩化ベンジル0.8〜
1.2当量と反応せしめて析出する4−ヒドロキシ−4
' −ベンジルオキシジフェニルスルホンを分離すること
を特徴とするモノベンジルエーテル体、すなわち4−ベ
ンジルオキシ−4' −ヒドロキシジフェニルスルホンを
製造する方法を開示している。この方法ではビスフェノ
ールSに対するアルカリの使用量が0.8〜1.2当量
であることからモノナトリウム塩が一旦生成するが、こ
のモノナトリウム塩は水に対する溶解度が小さいため、
水の使用量を増やす必要があり、結局、反応器の容積効
率が低くなり、かつ反応速度も遅いという問題点を有し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
問題点を克服して、より簡単な反応工程で4−置換ヒド
ロキシ−4' −ヒドロキシジフェニルスルホンを選択性
をよく経済的に製造する方法を見出すことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ビスフェ
ノールSとアルキルハライド、アラルキルハライドなど
からビスフェノールSのモノエーテル誘導体、すなわち
4−置換ヒドロキシ−4' −ヒドロキシジフェニルスル
ホンを製造する方法について鋭意研究の結果、ある特定
の条件下において目的とするモノエーテル誘導体が選択
性よく経済的に製造し得ることを見出し、本発明に至っ
た。すなわち、本発明は、4,4' −ジヒドロキシジフ
ェニルスルホンと一般式 R−X (II) (式中、Rは炭素数1〜8個のアルキル基、炭素数3〜
8個のシクロアルキル基、炭素数2〜8個のアルケニル
基または芳香環上に置換基を有していてもよいアリール
アルキル基を、Xはハロゲンを示す。)により表わされ
る化合物を反応させて、一般式(I)
【化3】 (式中、Rは前記と同義である。)により表わされるジ
フェニルスルホン化合物を製造するに当り、4,4'
ジヒドロキシジフェニルスルホン1モルに対して、1.
5〜3モルのアルカリの存在下、4,4' ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン1重量部に対し、0.3〜1.5重
量部の水溶媒中で反応を実施することを特徴とする一般
式(I)のジフェニルスルホン化合物の製造法を提供す
る。
【0008】本発明方法において用いられる一般式R−
Xにより表わされる化合物としては、メチルハライド、
エチルハライド、n−プロピルハライド、イソプロピル
ハライド、ブチルハライド、ペンチルハライド、ヘキシ
ルハライド、ヘプチルハライド、オクチルハライドなど
のアルキルハライド、アリルハライドなどのアルケニル
ハライド、シクロヘキシルハライド、メチルシクロヘキ
シルハライドなどのシクロアルキルハライド、芳香環上
にハロゲン(塩素、臭素など)、炭素数1〜4個のアル
キル基、炭素数1〜4個のアルコキシ基(メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシな
ど)、水酸基、炭素数1〜4個のハロアルキル基(トリ
フルオロメチル、トリフルオロエチルなど)、ニトロ、
アミノから選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよ
いベンジルハライド、フェネチルハライドなどが挙げら
れる。ハロゲン化物のなかでも臭化物、ヨウ化物が特に
好ましい。本発明の方法によれば、一般式(II)の化
合物を過剰量使用しても反応の選択率が大きく低下する
ことはない。
【0009】反応の進行に伴って生成してくるハロゲン
化水素の補足剤として使用されるアルカリとしては水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸
化物、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどのア
ルカリ土類金属水酸化物または炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウムなどのアルカリ金属炭酸塩が使用できるが、アル
カリ金属水酸化物が特に好ましい。アルカリの使用量は
水の使用量と相まって反応の選択性に大きな影響を与え
る。すなわち、アルカリの使用量はビスフェノールS1
モルに対し、1.5〜3モルで、かつ水の使用量がビス
フェノールS1重量部に対し、0.3〜1.5重量部で
ある。アルカリの使用量がビスフェノールS1モルに対
し、1.5モル未満の場合は反応選択性が悪く、また、
3モルを越えて用いると、一般式(II)の化合物を分
解させる。また、水の使用量がビスフェノールS1重量
部に対し、0.3重量部未満では攪拌不能となり、1.
5重量部以上では反応効率が悪い。
【0010】水溶媒には一般式 MmYn (III) (式中、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属を、Yは
ハロゲン、炭酸イオン、炭酸水素イオン、硫酸イオン、
リン酸イオンを、m,nはそれぞれ1,2を示す。)に
より表わされる金属塩を含めるのが好ましく、そのよう
な金属塩としては塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、ヨ
ウ化ナトリウム、塩化カリウム、、臭化カリウム、ヨウ
化カリウム、塩化カルシウムなどの金属ハロゲン化物、
硫酸ナトリウム、硫酸カリウムなどのアルカリ金属硫酸
塩、リン酸ナトリウム、リン酸カリウムなどのアルカリ
金属リン酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属炭
酸塩および炭酸水素塩等が使用される。中でも金属ハロ
ゲン化物が特に好ましい。水の使用量が少量のときは金
属塩の添加は不要であるが、これらの金属塩を添加する
場合には、ビスフェノールS1重量部に対して1重量部
まで使用すると反応の選択性が高まる。なお、水に添加
する一般式(III)の金属塩が当該反応により化学量
論的に生成してくる金属ハライドと同一種である場合で
も、本発明方法においては、別途に前記金属塩を添加す
ることを意味する。用いられる金属塩は反応開始前に前
もって水に加えておいてもよいが、反応開始後に加えて
もよい。
【0011】反応は、ビスフェノールS、アルカリ、さ
らに必要であれば金属塩を水に加え、一旦溶解した後、
ハロゲン化アルキルなどのエーテル化剤を注加または滴
加して行なえばよい。反応温度および反応時間は常圧あ
るいは加圧下、室温から150℃で、6〜24時間、好
ましくは50〜120℃で6〜15時間である。反応終
了後、溶媒抽出、洗浄、再結晶等の通常の操作により高
純度の目的物が得られる。
【0012】
【実施例】次に実施例および比較例を示して本発明を説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0013】実施例1 温度計、攪拌棒、コンデンサーを付したガラスフラスコ
に水酸化ナトリウム8g、水25gを入れ、溶解後、
4,4' −ジヒドロキシジフェニルスルホン25gを加
え、加温溶解した。液温を70℃にした後、n−プロピ
ルブロマイド12.3gを1時間で滴下し、さらに65
〜72℃で12時間攪拌を続けた。反応生成物の組成を
HPLCにより分析すると、それぞれの面積%は4,4
' −ジヒドロキシジフェニルスルホン:25%、4−n
−プロポキシ−4' −ヒドロキシジフェニルスルホン:
68%、4,4' −ジ−n−プロポキシジフェニルスル
ホン:7%であった。反応液にトルエンを加え、ジエー
テル体をトルエン層に抽出除去した後、水層に酢酸エチ
ルを加えて抽出し、目的物を酢酸エチル層に、未反応の
4,4' −ジヒドロキシジフェニルスルホンを水層に移
行させた。酢酸エチル層を希塩酸で中和、水洗後、溶媒
を留去して得られた残査をトルエンから再結晶すると、
4−n−プロポキシ−4' −ヒドロキシジフェニルスル
ホンの白色結晶19gが得られた。融点152〜154
【0014】実施例2 フラスコに水酸化ナトリウム8g、臭化ナトリウム5.
1g、水30g、4,4' −ジヒドロキシジフェニルス
ルホン25gを仕込み、溶解後、n−プロピルブロマイ
ド12.3gを70℃、1時間で滴下した。実施例1と
同様に反応したところ、反応物の組成はHPLC面積%
で4,4' −ジヒドロキシジフェニルスルホン:18
%、4−n−プロポキシ−4' −ヒドロキシジフェニル
スルホン:80%、4,4' −ジ−n−プロポキシジフ
ェニルスルホン:2%であった。
【0015】実施例3 実施例1において水酸化ナトリウムを12g、水16g
を使用する以外は実施例1と同様の操作で反応した。反
応物の組成は4,4' −ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン:22%、4−n−プロポキシ−4' −ヒドロキシジ
フェニルスルホン:74%、4,4' −ジ−n−プロポ
キシジフェニルスルホン:4%であった。
【0016】実施例4 実施例2においてn−プロピルブロマイドの代わりに、
イソプロピルブロマイド12.3gを用いる以外は実施
例2と同様の操作で反応をした。反応物の組成は4,4
' −ジヒドロキシジフェニルスルホン:20%、4−イ
ソプロポキシ−4' −ヒドロキシジフェニルスルホン:
78%、4,4' −ジイソプロポキシジフェニルスルホ
ン:2%であった。次いで、実施例1と同様に処理する
ことにより、4−イソプロポキシ−4' −ヒドロキシジ
フェニルスルホンの白色結晶21.5gを得た。融点1
28〜129℃
【0017】実施例5 実施例2において臭化ナトリウムの代わりに塩化ナトリ
ウム5.8g、n−プロピルブロマイドの代わりにベン
ジルクロライド12.7gを使用すること以外は、実施
例2と同様の操作で反応した。反応物の組成は4,4'
−ジヒドロキシジフェニルスルホン:15%、4−ベン
ジルオキシ−4' −ヒドロキシジフェニルスルホン:8
3%、4,4' −ジベンジルオキシジフェニルスルホ
ン:2%であった。以下、実施例1と同様に処理するこ
とにより、4−ベンジルオキシ−4' −ヒドロキシジフ
ェニルスルホンの白色結晶26gを得た。融点168℃
【0018】実施例6 実施例1においてn−プロピルブロマイドの代わりに、
アリルクロライド7.65gを使用する以外は実施例1
と同様の操作で反応した。反応物の組成は4,4' −ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン:20%、4−アリルオ
キシ−4' −ヒドロキシジフェニルスルホン:74%で
あった。実施例1と同様の処理により、4−アリルオキ
シ−4' −ヒドロキシジフェニルスルホンの白色結晶を
得た。融点168〜172℃
【0019】比較例1 4,4' −ジヒドロキシジフェニルスルホン25g、ジ
メチルホルムアミド150g、水酸化ナトリウム4gを
仕込み、内温を60℃にした後、n−プロピルブロマイ
ド12.3gを滴下し、60〜70℃で4時間反応し
た。反応物の組成は4,4' −ジヒドロキシジフェニル
スルホン:27%、4−n−プロポキシ−4' −ヒドロ
キシジフェニルスルホン:46%、4,4' −ジ−n−
プロポキシジフェニルスルホン:26%であった。
【0020】比較例2 フラスコに4,4' −ジヒドロキシジフェニルスルホン
25g、水酸化ナトリウム4g、水30gを入れ加熱し
たが、内容物は完全に溶解せずスラリー状であった。こ
のスラリーにn−プロピルブロマイド12.3gを加
え、65〜72℃で12時間反応を続けた。反応物の組
成は4,4' −ジヒドロキシジフェニルスルホン:90
%、4−n−プロポキシ−4' −ヒドロキシジフェニル
スルホン:10%、4,4' −ジ−n−プロポキシジフ
ェニルスルホン:痕跡量であった。
【0021】比較例3 実施例1において4,4' −ジヒドロキシジフェニルス
ルホン25g、水酸化ナトリウム8g、水50gを使用
する以外は、実施例1と同様の操作で反応した。反応物
の組成は4,4' −ジヒドロキシジフェニルスルホン:
32%、4−n−プロポキシ−4' −ヒドロキシジフェ
ニルスルホン:39%、4,4' −ジ−n−プロポキシ
ジフェニルスルホン:29%であった。
【0022】比較例4 1リットル容フラスコに水酸化ナトリウム20g、水8
00gおよび4,4' −ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン125gを仕込み、溶解した。内温を55〜56℃に
保持し、イソプロピルブロマイド62gを加え、24時
間攪拌した。反応液をHPLCにより分析したところ、
それぞれの面積%は4,4' −ジヒドロキシジフェニル
スルホン:57.8%、4−イソプロポキシ−4' −ヒ
ドロキシジフェニルスルホン:39.8%、4,4'
ジイソプロポキシジフェニルスルホン:1.6%であっ
た。
【0023】
【発明の効果】上記の実施例および比較例で明らかにし
たように、本発明の方法によれば、4−置換ヒドロキシ
−4' −ヒドロキシジフェニルスルホン、特に4−n−
プロポキシ−4' −ヒドロキシジフェニルスルホンまた
は4−イソプロポキシ−4' −ヒドロキシジフェニルス
ルホンを安価な溶媒を使用し、かつ選択性よく経済的に
製造することができる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4,4' −ジヒドロキシジフェニル
    スルホンと一般式(II): R−X (II) (式中、Rは炭素数1〜8個のアルキル基、炭素数3〜
    8個のシクロアルキル基、炭素数2〜8個のアルケニル
    基または芳香環上に置換基を有していてもよいアリール
    アルキル基を、Xはハロゲン原子を示す。)により表わ
    される化合物を反応させて一般式(I): 【化1】 (式中、Rは前記と同義である。)により表わされるジ
    フェニルスルホン化合物を製造するに当り、4,4'
    ジヒドロキシジフェニルスルホン1モルに対し、1.5
    〜3モルのアルカリの存在下、4,4' −ジヒドロキシ
    ジフェニルスルホン1重量部に対し、0.3〜1.5重
    量部の水溶媒中で反応を実施することを特徴とする一般
    式(I)のジフェニルスルホン化合物の製造法。
  2. 【請求項2】 アルカリがアルカリ金属水酸化物、
    アルカリ土類金属水酸化物およびアルカリ金属炭酸塩か
    ら選ばれる請求項(1)記載の方法。
  3. 【請求項3】 水溶媒が一般式(III): MmYn (III) (式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属を、
    Yはハロゲン、炭酸イオン、炭酸水素イオン、硫酸イオ
    ンまたはリン酸イオンを、m,nはそれぞれ1または2
    を示す。)により表わされる金属塩を含むことを特徴と
    する請求項(1)記載の方法。
  4. 【請求項4】 一般式(I)の化合物が4−n−プ
    ロポキシ−4' −ヒドロキシジフェニルスルホンまたは
    4−イソプロポキシ−4' −ヒドロキシジフェニルスル
    ホンである請求項(1)記載の方法。
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