JP2004209727A - 顕色剤およびこれを含む感熱記録材料 - Google Patents

顕色剤およびこれを含む感熱記録材料 Download PDF

Info

Publication number
JP2004209727A
JP2004209727A JP2002380078A JP2002380078A JP2004209727A JP 2004209727 A JP2004209727 A JP 2004209727A JP 2002380078 A JP2002380078 A JP 2002380078A JP 2002380078 A JP2002380078 A JP 2002380078A JP 2004209727 A JP2004209727 A JP 2004209727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
developer
weight
color
dispersion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002380078A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Oi
册雄 大井
Koji Ono
幸治 小野
Takayuki Kitahara
隆行 北原
Etsuzo Nagaoka
悦三 永岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konishi Chemical Ind Co Ltd
Original Assignee
Konishi Chemical Ind Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konishi Chemical Ind Co Ltd filed Critical Konishi Chemical Ind Co Ltd
Priority to JP2002380078A priority Critical patent/JP2004209727A/ja
Publication of JP2004209727A publication Critical patent/JP2004209727A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

【課題】発色感度が高く、かつ、地肌の保存安定性に優れた感熱記録材料を提供する。
【解決手段】4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が20重量%以下、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が3重量%以下、ジフェニルスルホン核置換体の含有量が3重量%以下である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含む顕色剤と、発色性染料とを分散媒に分散させることにより分散液を調製した後、該分散液を支持体上に塗布して乾燥させることにより、支持体上に顕色剤と発色性染料とを含む感熱発色層を有する感熱記録材料が得られる。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕色剤およびこれを含む感熱記録材料に関するものであり、より詳しくは、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含む顕色剤およびこれを含む感熱記録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、顕色剤と発色性染料とを含む感熱発色層を有する感熱記録紙(感熱記録材料)は、ファクシミリ等の情報通信装置やプリンタ等の情報記録装置に代表される各種機器の記録紙(出力用紙)として広く利用されている。該感熱記録紙には、発色感度(発色性)が高いこと、長期間保存ができるように発色画像および地肌(発色画像が形成されていない部分)の堅牢度が高いこと(経時変化が小さいこと)等の各種物性が要求されている。
【0003】
ところで、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを顕色剤として用いることは知られている。そして、従来より、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンの、顕色剤として所望される各種物性を向上させる方法として、種々の提案がなされている。例えば、特許文献1および特許文献2には、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを含む感熱記録材料の発色感度並びに保存安定性を改良する方法が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−310561号公報(公開日2001年11月6日)
【0005】
【特許文献2】
特開2002−52842号公報(公開日2002年2月19日)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現在市販されている感熱記録紙は、長期間保存すると地肌が変色することによって発色画像が見え難くなる等、経時変化が大きい。つまり、現在市販されている感熱記録紙は、該感熱記録紙に要求される上記各種物性を充分に満足することができないという問題点を有している。従って、発色感度が高く、かつ、地肌の保存安定性に優れた感熱記録材料が求められている。
【0007】
また、上記従来の方法で改良がなされた4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含む顕色剤を感熱記録紙に用いると、発色感度については或る程度の向上は認められるものの、長期間にわたる保存安定性、特に、地肌の耐熱性や耐湿熱性が依然として乏しい。つまり、上記従来の方法では、何れも、感熱記録紙の保存安定性を、充分に満足の得られる程度に向上させることができない。従って、特に地肌の保存安定性に優れた感熱記録紙を製造するのに好適な4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンが求められている。
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、その主たる目的は、発色感度が高く、かつ、地肌の保存安定性に優れた感熱記録材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンに含まれる4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、並びに、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンおよびジフェニルスルホン核置換体の量と、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含む顕色剤の各種物性との間に、その機構(因果関係)は明らかではないものの、相関関係があることを見い出した。そして、従来全く知られていなかった該知見に基づき、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が20重量%以下、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が3重量%以下、ジフェニルスルホン核置換体の含有量が3重量%以下である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含む顕色剤を用いた感熱記録材料が、発色感度が高く、かつ、地肌の保存安定性に優れていることを確認して、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明の顕色剤は、上記の課題を解決するために、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が20重量%以下、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が3重量%以下、ジフェニルスルホン核置換体の含有量が3重量%以下である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含むことを特徴としている。
【0011】
上記の構成によれば、発色感度が高く、かつ、地肌の保存安定性に優れた感熱記録材料を得るのに好適な顕色剤を提供することができる。
【0012】
本発明の分散液は、上記の課題を解決するために、上記の顕色剤と、発色性染料とを分散媒に分散させてなることを特徴としている。それゆえ、発色感度が高く、かつ、地肌の保存安定性に優れた感熱記録材料を得るのに好適な顕色剤を含んだ分散液を提供することができる。
【0013】
本発明の感熱記録材料は、上記の課題を解決するために、支持体上に顕色剤と発色性染料とを含む感熱発色層を有する感熱記録材料であって、上記顕色剤が、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が20重量%以下、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が3重量%以下、ジフェニルスルホン核置換体の含有量が3重量%以下である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含むことを特徴としている。
【0014】
上記の構成によれば、顕色剤は、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が20重量%以下、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が3重量%以下、ジフェニルスルホン核置換体の含有量が3重量%以下である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含んでいる。これにより、発色感度が高く、かつ、地肌の保存安定性に優れた感熱記録材料を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について説明すれば、以下の通りである。
【0016】
本発明にかかる感熱記録材料は、支持体上に顕色剤と発色性染料とを含む感熱発色層を有し、該顕色剤が、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン「HO−C6 4 −SO2 −C6 4 −OH(4,4'−ビスフェノールS)」の含有量が20重量%以下、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホン「CH2 =CHCH2 O−C6 4 −SO2 −C6 4 −OCH2 CH=CH2 」の含有量が3重量%以下、ジフェニルスルホン核置換体の含有量が3重量%以下である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン「HO−C6 4 −SO2 −C6 4 −OCH2 CH=CH2 」を主成分として含む構成である。
【0017】
上記ジフェニルスルホン核置換体とは、具体的には、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンのベンゼン環に結合している水素のうちの少なくとも一つがアリル基に置換してなる核置換体、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのベンゼン環に結合している水素のうちの少なくとも一つがアリル基に置換してなる核置換体、4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンのベンゼン環に結合している水素のうちの少なくとも一つがアリル基に置換してなる核置換体等を指す。
【0018】
本発明にかかる4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンは、例えば、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンとアリルクロライドとをアルカリの存在下で反応させることによって安価に製造することができる。そして、得られた4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンに対して、晶析、濾過、脱色、再結晶等の通常の各種精製操作を適宜行うことにより、該4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンに含まれる4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量を20重量%以下、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量を3重量%以下、ジフェニルスルホン核置換体の含有量を3重量%以下に、それぞれ調節することができる。従って、本発明にかかる4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンは、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が20重量%以下、4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が3重量%以下、ジフェニルスルホン核置換体の含有量が3重量%以下に調節されていればよく、その製造方法は、特に限定されるものではない。
【0019】
上記各成分の含有量が上記各重量%を上回る4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含む顕色剤を用いると、感熱記録材料の地肌(発色画像が形成されていない部分)の保存安定性が著しく低下する。
【0020】
これにより、顕色剤として好適な4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンが得られる。即ち、発色感度が高く、かつ、地肌の保存安定性に優れた感熱記録材料を得るのに好適な4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンが得られる。
【0021】
そして、上記の4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含む顕色剤と、発色性染料とを分散媒に分散させてなる分散液を、支持体上に塗布して乾燥させることにより、感熱発色層を形成することができる。即ち、支持体上に顕色剤と発色性染料とを含む感熱発色層を有する感熱記録材料を製造することができる。
【0022】
発色性染料としては、具体的には、例えば、7’−アニリノ−3’−(ジブチルアミノ)−6’−メチルフルオラン「3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン」、7’−アニリノ−3’−(ジペンチルアミノ)−6’−メチルフルオラン、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−フェニル−3−インドリル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチル−3−インドリル)フタリド、3,3−ビス(9−エチル−3−カルバゾリル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニル−3−インドリル)−5−ジメチルアミノフタリド等のトリアリールメタン系染料(フタリド系染料、トリフェニルメタン系染料);4,4’−ビスジメチルアミノベンズヒドリドベンジルエーテル等のジフェニルメタン系染料;ベンゾイルロイコメチレンブルー等のチアジン系染料(フェノチアジン系染料);3−メチルスピロジナフトピラン等のスピロ系染料(スピロピラン系染料);ラクタム系染料;フルオラン系染料;ロイコオーラミン系染料;インドリン系染料;インジゴ系染料;等のロイコ染料が挙げられるが、常温で無色或いは淡色であり、加熱されたときに酸性物質である顕色剤と反応することによって発色することができる染料であればよく、特に限定されるものではない。これら発色性染料は、一種類のみを用いてもよく、二種類以上を用いてもよい。
【0023】
本発明において、顕色剤に占める4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンの割合は、90重量%以上であることが特に好ましい。顕色剤における4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン以外の成分(化合物)としては、具体的には、例えば、p−オクチルフェノール、p−t−ブチルフェノール、p−フェニルフェノール、p−ヒドロキシアセトフェノン、α−ナフトール、p−第三オクチルカテコール、2,2’−ジヒドロキシビフェニル、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,4−ジヒドロキシフェニル)スルホン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフェニルエーテル)ビス{2−(4−ヒドロキシフェニルチオ)エトキシ}メタン、4−(4−イソプロポキシベンゼンスルホニル)フェノール、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸等のフェノール類;安息香酸、フタル酸、サリチル酸等の芳香族カルボン酸類;サリチル酸亜鉛等の芳香族カルボン酸金属塩類;等が挙げられるが、加熱されたときに発色性染料と反応することができる化合物であればよく、特に限定されるものではない。これら化合物は、必要に応じて、一種類のみを用いてもよく、二種類以上を用いてもよい。
【0024】
発色性染料に対する顕色剤の使用量は、発色性染料や顕色剤の種類並びに組み合わせ等に応じて設定すればよく、特に限定されるものではないが、発色性染料1重量部に対して顕色剤1〜6重量部の範囲内がより好ましく、1.5〜2.5重量部の範囲内がさらに好ましい。
【0025】
分散媒は、顕色剤と発色性染料とを分散させることができる化合物であればよく、特に限定されるものではないが、水、ポリビニルアルコール等のいわゆる水溶性バインダーが好適である。
【0026】
分散液は、必要に応じて増感剤をさらに含んでいてもよい。つまり、分散液を用いて形成される感熱発色層は、感熱記録材料に所望される各種物性を損なわない限りにおいて、発色感度をより向上させるために、必要に応じて増感剤をさらに含んでいてもよい。該増感剤としては、融点が50〜150℃の範囲内である化合物が好適であり、具体的には、例えば、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、リノール酸アミド、ステアリン酸アニリド等の含窒素化合物;4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、4−ベンジルオキシ安息香酸ベンジルエステル、2−ナフトエ酸フェニルエステル、2−ナフトエ酸ベンジルエステル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジルエステル)、テレフタル酸ジベンジルエステル、イソフタル酸−n−ブチルエステル、p−トルエンスルホン酸フェニルエステル等のエステル化合物;2−ベンジルオキシナフタレン;等が挙げられるが、特に限定されるものではない。これら増感剤は、必要に応じて、一種類のみを用いてもよく、二種類以上を用いてもよい。顕色剤や発色性染料に対する増感剤の使用量は、特に限定されるものではない。
【0027】
また、分散液は、必要に応じてカオリンクレー等の填料、炭酸カルシウム等の顔料、分散助剤、酸化防止剤、消泡剤等の添加剤をさらに含んでいてもよい。つまり、分散液を用いて形成される感熱発色層は、感熱記録材料に所望される各種物性を損なわない限りにおいて、各種物性や取り扱い性をより向上させるために、必要に応じて上記添加剤をさらに含んでいてもよい。顕色剤や発色性染料に対する添加剤の使用量は、特に限定されるものではない。
【0028】
本発明にかかる分散液は、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含む顕色剤と、発色性染料と、必要に応じて上記増感剤や添加剤とを分散媒に分散させることによって得られる。分散液の調製方法としては、例えば、顕色剤を含む分散液と、発色性染料を含む分散液とを別々に調製した後、両者を混合する方法が挙げられる。増感剤や添加剤は、顕色剤を含む分散液に添加してもよく、発色性染料を含む分散液に添加してもよく、両者に添加してもよく、或いは、顕色剤を含む分散液や発色性染料を含む分散液とは別個に、増感剤や添加剤を含む分散液を調製した後、互いに混合してもよい。顕色剤を含む分散液は、分散媒に顕色剤を添加した後、例えばボールミル、サンドミル、アトライタ、コロイダルミル、サンドグライディングミル等の分散機を用いて、該顕色剤の粒子径が3μm以下、より好ましくは1.5μm以下となるように粉砕(湿式粉砕)しながら分散させることによって得ることができる。発色性染料を含む分散液や、増感剤や添加剤を含む分散液も、同様の手法で得ることができる。分散液における顕色剤や発色性染料の濃度は、特に限定されるものではなく、顕色剤や発色性染料、分散媒の種類、これらの組み合わせ、或いは支持体上への分散液の塗布方法等を考慮に入れて、最適な濃度となるように適宜設定すればよい。尚、分散液の具体的な調製方法は、特に限定されるものではない。
【0029】
支持体としては、具体的には、例えば、上質紙等の紙が挙げられる。従って、感熱記録材料としては、感熱記録紙、つまり、ファクシミリ等の情報通信装置やプリンタ等の情報記録装置に代表される各種機器の記録紙(出力用紙)、POS(point of sales)情報管理システム用バーコードラベル、各種チケット等が挙げられる。
【0030】
分散液を支持体上に塗布して乾燥させる方法、つまり、感熱発色層を形成する方法は、特に限定されるものではなく、従来公知の種々の方法を採用することができる。また、支持体単位面積当たりの分散液の塗布量も、特に限定されるものではない。これにより、発色感度が高く、かつ、地肌の保存安定性に優れた感熱記録材料を提供することができる。
【0031】
【実施例】
以下、実施例および比較例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。感熱記録紙は、地肌の保存安定性試験を行うことによって評価した。
【0032】
〔地肌の保存安定性試験〕
感熱紙発色装置(大倉電気株式会社製;TH−PMD)を使用して発色させることによって発色画像を形成した感熱記録紙について、以下の保存安定性試験を行った。
【0033】
(耐熱性試験)…先ず、感熱記録紙の地肌の発色濃度をマクベス反射濃度計(TR−524型)を用いて測定(測色)した。次に、恒温乾燥機を用いて上記の感熱記録紙を80℃で24時間保持した。その後、該感熱記録紙の地肌の発色濃度をマクベス反射濃度計を用いて測定し、保持前の発色濃度と比較した。従って、上記発色濃度の差が小さい程、地肌が耐熱性に優れていると評価することができる。
【0034】
(耐湿熱性試験)…先ず、感熱記録紙の地肌の発色濃度をマクベス反射濃度計を用いて測定した。次に、上記の感熱記録紙を50℃、相対湿度80%で24時間保持した。その後、該感熱記録紙の地肌の発色濃度をマクベス反射濃度計を用いて測定し、保持前の発色濃度と比較した。従って、上記発色濃度の差が小さい程、地肌が耐湿熱性に優れていると評価することができる。
【0035】
即ち、上記各試験の前後における発色濃度の差が小さい程、感熱記録紙は、地肌の保存安定性に優れていると評価することができる。
【0036】
〔実施例1〕
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(発色性染料)15gと、ポリビニルアルコール10重量%水溶液10gと、水75gとを混合し、サンドグライディングミルを用いて平均粒子径が1.5μm以下となるように粉砕しながら分散させることにより、分散液aを調製した。
【0037】
一方、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が1.0重量%、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が0.5重量%、および、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンのベンゼン環に結合している水素のうちの少なくとも一つがアリル基に置換してなる核置換体(ジフェニルスルホン核置換体)の含有量が2.0重量%である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン30gと、ポリビニルアルコール10重量%水溶液30gと、水140gとを混合し、サンドグライディングミルを用いて平均粒子径が1.5μm以下となるように粉砕しながら分散させることにより、分散液bを調製した。
【0038】
さらに、ステアリン酸アミド(増感剤)45gと、ポリビニルアルコール10重量%水溶液45gと、水110gとを混合し、サンドグライディングミルを用いて平均粒子径が1.5μm以下となるように粉砕しながら分散させることにより、分散液cを調製した。
【0039】
そして、上記分散液a100g、分散液b200g、および、分散液c200gを混合すると共に、炭酸カルシウム(白色顔料)50gを添加して分散することにより、感熱発色層を形成するための分散液を調製した。
【0040】
この分散液を、乾燥後の塗布量が5.0g/m2 となるように上質紙(支持体)に塗布して乾燥させることにより、該上質紙上に感熱発色層を形成した。即ち、本発明にかかる感熱記録紙(感熱記録材料)を得た。
【0041】
得られた感熱記録紙を用いて、前記の保存安定性試験を行った。その結果、耐熱性試験では、保持前の発色濃度は0.06であり、保持後の発色濃度は0.07であった。また、耐湿熱性試験では、保持前の発色濃度は0.06であり、保持後の発色濃度は0.08であった。従って、感熱記録紙は、地肌の保存安定性に優れていた。
【0042】
〔実施例2〕
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が10.0重量%、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が0.5重量%、および、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンのベンゼン環に結合している水素のうちの少なくとも一つがアリル基に置換してなる核置換体の含有量が1.0重量%である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン30gを用いて分散液bを調製した以外は、実施例1の操作と同様の操作を行うことにより、感熱記録紙を得た。
【0043】
得られた感熱記録紙を用いて、前記の保存安定性試験を行った。その結果、耐熱性試験では、保持前の発色濃度は0.06であり、保持後の発色濃度は0.08であった。また、耐湿熱性試験では、保持前の発色濃度は0.06であり、保持後の発色濃度は0.09であった。従って、感熱記録紙は、地肌の保存安定性に優れていた。
【0044】
〔比較例1〕
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が30.0重量%、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が0.5重量%、および、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンのベンゼン環に結合している水素のうちの少なくとも一つがアリル基に置換してなる核置換体の含有量が3.0重量%である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン30gを用いて分散液bを調製した以外は、実施例1の操作と同様の操作を行うことにより、比較用の感熱記録紙を得た。
【0045】
得られた感熱記録紙を用いて、前記の保存安定性試験を行った。その結果、耐熱性試験では、保持前の発色濃度は0.08であり、保持後の発色濃度は0.20であった。また、耐湿熱性試験では、保持前の発色濃度は0.08であり、保持後の発色濃度は0.18であった。従って、感熱記録紙は、地肌の保存安定性に劣っていた。
【0046】
〔比較例2〕
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が1.0重量%、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が5.0重量%、および、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンのベンゼン環に結合している水素のうちの少なくとも一つがアリル基に置換してなる核置換体の含有量が2.0重量%である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン30gを用いて分散液bを調製した以外は、実施例1の操作と同様の操作を行うことにより、比較用の感熱記録紙を得た。
【0047】
得られた感熱記録紙を用いて、前記の保存安定性試験を行った。その結果、耐熱性試験では、保持前の発色濃度は0.06であり、保持後の発色濃度は0.18であった。また、耐湿熱性試験では、保持前の発色濃度は0.06であり、保持後の発色濃度は0.20であった。従って、感熱記録紙は、地肌の保存安定性に劣っていた。
【0048】
〔比較例3〕
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が1.0重量%、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が0.5重量%、および、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンのベンゼン環に結合している水素のうちの少なくとも一つがアリル基に置換してなる核置換体の含有量が10.0重量%である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン30gを用いて分散液bを調製した以外は、実施例1の操作と同様の操作を行うことにより、比較用の感熱記録紙を得た。
【0049】
得られた感熱記録紙を用いて、前記の保存安定性試験を行った。その結果、耐熱性試験では、保持前の発色濃度は0.10であり、保持後の発色濃度は0.25であった。また、耐湿熱性試験では、保持前の発色濃度は0.10であり、保持後の発色濃度は0.27であった。従って、感熱記録紙は、地肌の保存安定性に劣っていた。
【0050】
【発明の効果】
本発明の顕色剤は、以上のように、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が20重量%以下、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が3重量%以下、ジフェニルスルホン核置換体の含有量が3重量%以下である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含む構成である。
【0051】
これにより、発色感度が高く、かつ、地肌の保存安定性に優れた感熱記録材料を得るのに好適な顕色剤を提供することができるという効果を奏する。
【0052】
本発明の分散液は、以上のように、上記の顕色剤と、発色性染料とを分散媒に分散させてなる構成である。これにより、発色感度が高く、かつ、地肌の保存安定性に優れた感熱記録材料を得るのに好適な顕色剤を含んだ分散液を提供することができるという効果を奏する。
【0053】
本発明の感熱記録材料は、以上のように、支持体上に顕色剤と発色性染料とを含む感熱発色層を有する感熱記録材料であって、上記顕色剤が、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が20重量%以下、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が3重量%以下、ジフェニルスルホン核置換体の含有量が3重量%以下である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含む構成である。
【0054】
これにより、発色感度が高く、かつ、地肌の保存安定性に優れた感熱記録材料を提供することができるという効果を奏する。

Claims (3)

  1. 4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が20重量%以下、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が3重量%以下、ジフェニルスルホン核置換体の含有量が3重量%以下である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含むことを特徴とする顕色剤。
  2. 請求項1記載の顕色剤と、発色性染料とを分散媒に分散させてなることを特徴とする分散液。
  3. 支持体上に顕色剤と発色性染料とを含む感熱発色層を有する感熱記録材料であって、上記顕色剤が、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が20重量%以下、かつ、不純物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンの含有量が3重量%以下、ジフェニルスルホン核置換体の含有量が3重量%以下である4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを主成分として含むことを特徴とする感熱記録材料。
JP2002380078A 2002-12-27 2002-12-27 顕色剤およびこれを含む感熱記録材料 Pending JP2004209727A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002380078A JP2004209727A (ja) 2002-12-27 2002-12-27 顕色剤およびこれを含む感熱記録材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002380078A JP2004209727A (ja) 2002-12-27 2002-12-27 顕色剤およびこれを含む感熱記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004209727A true JP2004209727A (ja) 2004-07-29

Family

ID=32816396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002380078A Pending JP2004209727A (ja) 2002-12-27 2002-12-27 顕色剤およびこれを含む感熱記録材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004209727A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005102726A1 (ja) * 2004-04-21 2005-11-03 Nicca Chemical Co., Ltd. 感熱記録用顕色剤、その製造方法及び感熱記録材料
JP2008213390A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Ricoh Co Ltd 感熱記録材料

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005102726A1 (ja) * 2004-04-21 2005-11-03 Nicca Chemical Co., Ltd. 感熱記録用顕色剤、その製造方法及び感熱記録材料
JP2005305812A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Nicca Chemical Co Ltd 感熱記録用顕色剤及び感熱記録材料
CN100446991C (zh) * 2004-04-21 2008-12-31 日华化学株式会社 热敏记录显影剂及其生产方法和热敏记录材料
US7632781B2 (en) 2004-04-21 2009-12-15 Nicca Chemical Co., Ltd. Color developer for heat sensitive recording, process for producing the color development and heat sensitive recording material
JP2008213390A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Ricoh Co Ltd 感熱記録材料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2000066364A1 (ja) 感熱記録材料
JP2004209727A (ja) 顕色剤およびこれを含む感熱記録材料
JP2004114366A (ja) 顕色剤およびこれを含む感熱記録材料
JP2004042401A (ja) 顕色剤およびこれを含む感熱記録材料
JP2711360B2 (ja) 感熱記録体
JP2003103939A (ja) 顕色剤およびこれを含む感熱記録材料
JP2003103938A (ja) 顕色剤用2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンおよびこれを含む感熱記録材料
JP4212011B2 (ja) ヒドロキシ安息香酸エステル化合物および感熱記録材料
JP3025059B2 (ja) ギ酸エステル化合物
JPS60127189A (ja) 感熱記録紙
JPH11279141A (ja) 核置換アニリン化合物及びその製造方法、感熱記録紙用顕色剤組成物並びに感熱記録材料
JP2694656B2 (ja) 感熱記録体
JP2003246152A (ja) 顕色剤およびこれを含む感熱記録材料
JP2008296426A (ja) 感熱記録材料
JP2007045073A (ja) 緑発色感熱記録材料
JPH0236992A (ja) 感熱記録体
JPH05221140A (ja) 感熱記録材料
JPS6227172A (ja) 記録材料
JP2005047146A (ja) 感熱記録材料
JPH01301369A (ja) 感熱記録体
JP2008049482A (ja) 感熱記録材料
JPH05221145A (ja) 記録材料
JPH0241436B2 (ja)
JPH01208183A (ja) 感熱記録体
JP2008080620A (ja) 感熱記録材料