JP4471512B2 - 配膳カートの加熱制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院や老人ホーム等において給食の加熱及び配膳を行うのに用いる配膳カートに設けられた加熱装置のオンオフを制御するための配膳カートの加熱制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
病院の入院患者に対する給食は、患者の病状に応じて食事を用意する必要がある。そこで、調理センターで調理した各種食材を個人別にトレーに配置し、それらを配送カートに収納して冷却しながら病院まで配送する。病院では、食事の時間になるまで冷蔵庫等において冷却しながら保管しておき、時間になったら、トレーを配送カートから加熱及び配膳を行う配膳カートに移し替えて料理を加熱した後、カートごと病室まで運んで配膳を行う。
【0003】
図6は、従来の配膳カートを冷蔵庫内に収納した状態を示す図である。図6において、31は配膳カート、32はトレー、33,34は食品皿、35,36はヒータ、37,38は蓋である。トレー32には、加熱用の食品皿33,34を挿入する孔が設けられていて、調理した食材が盛り付けられて断熱用の蓋37,38が被せられた食品皿33,34をそれらの孔に挿入した状態で配置する。また、配膳カート31の食品皿33,34の底に対向する位置にはヒータ35,36が設けられている。
【0004】
その状態で冷蔵庫39内に収納して冷却しておき、所定の時間になったら、タイマによりヒータ35,36をオンにして食品皿33,34の加熱を開始する。加熱が終わったら、別途作った御飯や汁物をトレー32に載せ、配膳カート31を所定の場所まで運んでいって、それぞれのトレー32を配膳カート31から取り出して配膳する。
【0005】
そのようにして、種々の食事を、大量に、かつ、温かい状態で能率よく配膳することを可能にしていた。
【0006】
なお、このような配膳カートの食材収納構造に関連する従来の文献としては、例えば、特開平11−309025号公報(A47B 31/02)がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の配膳カートの加熱制御では、配膳カートの数が1,2台というように少なければ問題ないが、配膳カートの数が多くなると、加熱開始時間を決めるタイマを1台1台セットする必要があり非常に手間がかかるという問題点があった。
【0008】
本発明は、そのような問題点を解決すること、すなわち、あまり手間をかけずに配膳カートの加熱開始時間を設定できるようにすることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の配膳カートの加熱制御装置は、各配膳カートに内蔵され、電源が投入されるのと同時に配膳カートの加熱装置の加熱を開始し、設定時間だけ加熱を行なうように制御するコントロールユニットと、複数の配膳カートが接続され、それらの配膳カートへの電源を同時にオンオフする電磁開閉器と、予め設定された時間になった時、前記電磁開閉器をオンにする電源制御装置とを具えたことを特徴とする。このようにすると、あまり手間をかけずに配膳カートの加熱開始時間を設定できるようになる。
【0010】
また、請求項2に記載の配膳カートの加熱制御装置は、前記電磁開閉器を複数具え、前記電源制御装置は、それぞれの電磁開閉器に対して、朝,昼,夕のそれぞれの食事時間に対応した異なる時間の設定ができるようにしたことを特徴とする。このようにすると、配膳時間が異なる料理を手間をかけずに別々に加熱することができる。
【0011】
また、請求項3に記載の配膳カートの加熱制御装置は、前記コントロールユニットの設定時間は、固定された設定時間と、可変の設定時間とがあり、可変の設定時間は、設定後次の加熱1回のみ有効となることを特徴とする。このようにすると、加熱時間が通常の料理と異なる特別料理の加熱に容易に対応できる。
【0012】
また、請求項4に記載の配膳カートの加熱制御装置は、配膳カートに扉開閉検知スイッチを設け、加熱中に扉が開けられたときには加熱を停止し、その後扉が閉められた後は、設定時間の残りの時間だけ加熱を行うことを特徴とする。このようにすると、加熱中でも配膳カートの扉を開けることが可能になり、その後もそのまま継続して加熱を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図2は、配膳カートを示す図であり、図3は、その水平断面図である。図2,図3において、16はコントロールユニット収納部、17はコントロールパネル、18は扉、19は加熱プレート、20はトレー、21は側壁、22は通気溝、23は中仕切、24はルーバ、25はストッパである。
【0014】
扉18は、側壁21に接する位置まで大きく回転でき、トレー20の出し入れをし易くしている。観音開きの扉18,18は、カートの前面と後面に設けられていて、前後からトレー20を出し入れできるようにしている。
【0015】
配膳カートの庫室は、中仕切23により左右に二分されており、また、加熱プレート19により複数の区画室に区切られており、さらに、加熱プレート19の前後方向中央上面にストッパ25が突出するように設けられていて、1段に、食材を盛り付けた食器を載せたトレー20が4枚収納されるようにしている。加熱プレート19には、複数の誘導加熱コイル(図示せず)が埋め込まれている。そして、各トレー20は、ストッパ25と扉18により前後方向の位置が決められ、側壁21と中仕切23とにより左右方向の位置が決められて、加熱プレート19の誘導加熱コイルに対して常に一定の位置に載置される。
【0016】
庫室の上のコントロールユニット収納部16には、誘導加熱コイルのオンオフを制御するコントロールユニット(図示せず)が収納されており、コントロールユニットは、コントロールパネル17により操作される。加熱する食材を盛り付ける食器には、底に銀ペーストの層が設けられており、誘導加熱コイルによりその銀ペーストに渦電流を誘起させて発熱させ、その熱で食器及びその中の食材を加熱する。
【0017】
調理センターで調理した各種料理を個人別にトレーに配置し、それらを配送・配膳カートに収納して冷蔵車に積み込んで冷却しながら病院まで配送する。病院では、食事の時間になるまで冷蔵室に収納し、そこで冷却しながら保管しておき、時間になったら、誘導加熱コイルに通電して料理を加熱する。加熱が完了した後、カートごと病室まで運んで配膳を行う。
【0018】
この配膳カートでは、冷蔵車の中、及び、冷蔵室の中では、配膳カートの中に冷蔵車や冷蔵室の冷気を直接取り込むことにより中の食材を冷却する。そのため、扉18は、庫室の周壁との間にパッキングを介在させずに当接させ、扉18を閉じた状態でも外部から庫室内に空気が流入できるようにしている。また、側壁21の内側に各区画室を縦に連通させる通気溝22を設け、さらに、中仕切23を中空にし、かつ、その壁にルーバ24を設けて、各区画室内に冷蔵庫の冷気が流れ易くしている。
【0019】
本発明では、このような配膳カートを多数冷蔵庫に収納保管し、その後、配膳の時間に間に合うように時間を設定して加熱を開始するが、加熱開始のタイミングを、各配膳カートへ一斉に電源投入することでとるようにして、各配膳カート毎に加熱開始時間を設定する必要をなくすようにした。
【0020】
図1は、本発明の配膳カートの加熱制御装置のシステム構成図である。図1において、1はコントローラ、2は電源制御盤、3は電源制御装置、4,5は電磁開閉器、6は冷蔵庫、7,8はコンセント、9は冷気吐出口、10〜12は配膳カート、13〜15は電源ケーブルである。
【0021】
冷蔵庫6の中にコンセント7,8を設け、それらに配膳カート10〜12の電源ケーブル13〜15を接続する。コンセント7,8は、それぞれ電磁開閉器4,5を介して交流200Vの電源に接続されている。電磁開閉器4,5は、タイマを具えた電源制御装置3によりオンオフが制御され、電源制御装置3のタイマは、ディスプレイと入力装置を具えたコントローラ1により設定される。
【0022】
電磁開閉器4,5は、同じ時間にオンオフされるようにしてもよいし、異なる時間に個別にオンオフされるようにしてもよい。前者のようにすれば、冷蔵庫6内の全ての配膳カート10〜12の加熱を一斉に開始させることができる。また、後者のようにすれば、例えば、夕食用の配膳カート10〜11と朝食用の配膳カート12と分けて、加熱開始を設定することができる。
【0023】
各配膳カート10〜12に電源が投入された後は、それぞれの配膳カート10〜12に内蔵されているコントロールユニットにより制御される。コントロールユニットは、所定時間加熱を行った後、保温モードに切り換えられる。そして、配膳時間の直前になったら、電源制御装置3により電磁開閉器4,5がオフにされ、各配膳カート10〜12の電源は切断される。
【0024】
図4は、配膳カート内の制御システム図である。コントロールパネル17は、例えば、図5に示すようになっており、電源がオンになっているか、現在加熱中か保温中か、扉が開いているか、運転停止があったか等を示す各種表示ランプ、設定時間を表示する表示器、及び、加熱時間を変更するための入力ボタン、加熱再スタートボタン、停止/リセットボタン等を具えている。
【0025】
コントロールユニット26は、プログラムにより動作するタイマを内蔵しており、電源が投入された時からコントロールパネル17で設定された時間だけ発振回路27〜30を作動させて、前記誘導加熱コイルを加熱モードで稼動させ、その後、保温モードに切り換える。なお、発振回路27〜30は、図3に示したように、それぞれ、各段四つに分かれている配膳カートの各縦一列の区画室の誘導加熱コイルを分担している。
【0026】
また、図示はしないが、扉18には開閉を検知するためのドアスイッチが設けられており、加熱中に扉18が開けられた場合は、即時、発振回路27〜30を停止させて安全を確保するようにしている。また、トレー20の追加や交換等のため、加熱中に扉18を開ける場合は、停止/リセットボタンを1回だけ押して加熱を停止させてから、扉18を開ける。そして、その後、すぐ扉18が閉じられて再スタートボタンが押されたら、再び加熱を開始して残りの時間が経過するまで継続する。そしてまた、扉18の閉め忘れやいたずら等があって長時間扉18が開けられていた場合には、再スタートボタンを2回押すことで最初から加熱が行われる。
【0027】
コントロールユニット26のタイマの設定時間は、予め固定された固定値と、随時変更可能な可変設定値とを具えており、通常は固定値で動作するが、可変設定値が入力された場合には、その次の1回の加熱は入力された設定時間で動作し、その後は固定値で動作する。そのようにして、通常の料理と加熱時間が異なる特別料理が配膳される場合に、容易に対応可能としながら、その後は、設定の変更なしに元の加熱時間に戻るようにしている。
【0028】
その際の可変設定値の入力は、コントロールパネル17の「プログラム」ボタンを押した後、表示器の時間表示を見ながら「データ入力」ボタンを操作して望みの時間に合わせた後、「設定」ボタンを押すことで確定される。
【0029】
一方、加熱中に何らかの原因で故障が発生した場合、コントロールパネル17に故障表示を行うが、その際、その配膳カートの全ての発振回路27〜30の全てを停止させるのではなく、故障が生じた系統を分担する発振回路のみを停止させ、その他の発振回路は作動を継続させる。そのようにして故障の影響を最少限に押えるようにしている。そして、故障した系統を表示器に表示できるようにすれば、後の対応が容易になる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、次に記載するような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の配膳カートの加熱制御装置は、各配膳カートに内蔵されるコントロールユニットで、電源が投入されるのと同時に配膳カートの加熱装置の加熱を開始し、設定時間だけ加熱を行なうようにするとともに、予め設定された時間になった時、電磁開閉器により複数の配膳カートへの電源を同時にオンさせるようにした。その結果、それぞれの配膳カートへの加熱開始時間の設定は不要になって、あまり手間をかけずに配膳カートの加熱開始時間を設定できるようになる。
【0031】
また、請求項2に記載の配膳カートの加熱制御装置は、前記電磁開閉器を複数具え、前記電源制御装置は、それぞれの電磁開閉器に対して、朝,昼,夕のそれぞれの食事時間に対応した異なる時間の設定ができるようにしたので、配膳時間が異なる料理を手間をかけずに別々に加熱することができる。
【0032】
また、請求項3に記載の配膳カートの加熱制御装置は、前記コントロールユニットの設定時間は、固定された設定時間と、可変の設定時間とがあり、可変の設定時間は、設定後次の加熱1回のみ有効となるようにしたので、加熱時間が通常の料理と異なる特別料理の加熱に容易に対応できる。
【0033】
また、請求項4に記載の配膳カートの加熱制御装置は、配膳カートに扉開閉検知スイッチを設け、加熱中に扉が開けられたときには加熱を停止し、その後扉が閉められた後は、設定時間の残りの時間だけ加熱を行うようにしたので、加熱中でも配膳カートの扉を開けることが可能になり、その後もそのまま継続して加熱を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配膳カートの加熱制御装置のシステム構成図である。
【図2】配膳カートを示す図である。
【図3】配膳カートの水平断面図である。
【図4】配膳カート内の制御システム図である。
【図5】配膳カートのコントロールパネルを示す図である。
【図6】従来の配膳カートを冷蔵庫内に収納した状態を示す図である。
【符号の説明】
1…コントローラ
2…電源制御盤
3…電源制御装置
4,5…電磁開閉器
6…冷蔵庫
7,8…コンセント
10〜12…配膳カート

Claims (4)

  1. 各配膳カートに内蔵され、電源が投入されるのと同時に配膳カートの加熱装置の加熱を開始し、設定時間だけ加熱を行なうように制御するコントロールユニットと、
    複数の配膳カートが接続され、それらの配膳カートへの電源を同時にオンオフする電磁開閉器と、
    予め設定された時間になった時、前記電磁開閉器をオンにする電源制御装置とを具えたことを特徴とする配膳カートの加熱制御装置。
  2. 前記電磁開閉器を複数具え、前記電源制御装置は、それぞれの電磁開閉器に対して、朝,昼,夕のそれぞれの食事時間に対応した異なる時間の設定ができるようにしたことを特徴とする請求項1記載の配膳カートの加熱制御装置。
  3. 前記コントロールユニットの設定時間は、固定された設定時間と、可変の設定時間とがあり、可変の設定時間は、設定後次の加熱1回のみ有効となることを特徴とする請求項1又は2記載の配膳カートの加熱制御装置。
  4. 配膳カートに扉開閉検知スイッチを設け、加熱中に扉が開けられたときには加熱を停止し、その後扉が閉められた後は、設定時間の残りの時間だけ加熱を行うことを特徴とする請求項1,2又は3記載の配膳カートの加熱制御装置。
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