JP4549141B2 - 配膳装置 - Google Patents

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Description

本発明は、病院や老人ホーム等において給食の保冷,加熱及び配膳を行うための配膳カートのように、冷却された状態でトレーに載せられた料理を一時冷蔵保管し、所定の時刻になったらそれらを加熱して配膳可能な状態にする配膳装置に関するものである。
病院の入院患者用食事は、それぞれの患者の病状に合わせて多彩なメニューを用意する必要があるが、従来は、それぞれの病院内に厨房を設け、そこで病院自らが調理して提供するか、あるいは、調理を外部の調理会社に依頼して提供するようにしていた。
しかし、そのように、それぞれの病院毎に調理を行うには、設備的及び人的に無駄が大きく非効率的である。そこで、それを解決するため、特許文献1に示されるような給食システムが開発されている。
特開2003-219918号公報(A47B 31/02)
すなわち、複数の病院からの注文に応じて種々の料理が調理センターで調理され、クックチル処理、あるいは冷凍処理が施された後、浜底面に銀ペーストよりなる導電層が設けられた食器に入れられてトレー上に配置される。それらトレーに載せられた料理は、多数の区画室と冷却ユニットとを具えた配膳カートに収納された状態で、それぞれの病院に配送される。
配膳カートの各区画室の底部は、内部所定位置に複数の誘導加熱コイルが埋め込まれた加熱プレートで構成されており、各区画室に収納されるトレーは、加熱プレートの誘導加熱コイルに対して常に一定の位置に載置される。また、トレー上の各加熱用食器は、位置決め手段により常に所定の位置になるように載せられており、結局、それぞれの加熱用食器は、常に、各誘導加熱コイルに対応した位置に配置され、誘導加熱コイルに高周波電流が流されると導電層に渦電流が流れて熱が発生し、食器が加熱され、その中の食材が加熱されるようになっている。
そして、配送中及び病院での待機中は、上記冷却ユニットから冷気供給ダクトを介して上下方向に多段に配列された各区画室内に冷気を供給して冷蔵状態を保ち、所定の時間になったら前記各誘導加熱コイルに高周波電流を流して加熱調理を行った後、配膳カートからトレーを取り出して配膳を行う。
このようにすれば、それぞれの患者に合った料理を、設備的及び人的な無駄を削減しながら効率的に提供できる。
そのような配膳カートにおける加熱制御は、区画室内に温度センサを設け、そのセンサ出力をモニターしながら行うことが考えられている。その場合、温度センサとして、直接食材に差し込んで温度を検知するタイプのものがあるが、その温度センサはコードによって制御装置に接続されるもので、コードが断線すると加熱制御ができなくなってカートが使えなくなってしまう。それに対して、コードのない非接触式の温度センサを用いれば、コード断線の問題はなくなるが、非接触式の温度センサは、検出誤差が大きい上、構成部品が複雑になることもあって、実用性に欠ける。そこで、現在実用化されている配膳カートでは、それぞれのユーザが加熱テストや経験に基づいて食材毎に加熱パターンを設定し、加熱時には、設定した加熱パターンに従って誘導加熱コイルを動作させることにより、それぞれの食材に最も適した加熱を行うようにしている。
しかしながら、そのような配膳カートでは、食材毎の加熱パターンを、それぞれのユーザが加熱テストを何度も繰り返し行い、その結果や経験に基づいて設定するようにしていたため、加熱パターン設定作業に非常に手間がかかる上、熟練した作業員が必要になるという問題点があった。
本発明は、そのような問題点に鑑み、食材毎の加熱パターンを、熟練した作業員でなくても容易に設定できるようにすることを目的とするものである。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の配膳装置は、食材を盛り付けた複数の食器を載置したトレーを収納する区画室と、該区画室内に収納された前記食材を加熱するための加熱装置とを具えた配膳装置であって、前記加熱装置を食材毎に設定された加熱パターンに従って動作させて前記食材を加熱する加熱モードと、接触式の温度センサにより食材の温度をモニターし、加熱出力を調整しながら食材を加熱することにより前記加熱パターンを生成して記憶するパターン生成モードとを具えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の配膳装置は、パターン生成モードにおいて、加熱プログラムにより加熱出力を制御し、その経過を記憶させることにより加熱パターンを生成することを特徴とする。
また、請求項3に記載の配膳装置の前記加熱プログラムは、予め設定された中間の目標温度と目標時間及び最終の目標温度と目標時間に基づいて加熱出力を制御することを特徴とする。
また、請求項4に記載の配膳装置は、食材の現在温度と加熱出力を表示する表示器と、加熱出力を手動で調節可能な出力調整手段を具え、パターン生成モードにおいて、前記表示器に食材の現在温度と加熱出力を表示しながら、前記出力調整手段からの入力に基づいて加熱出力を制御し、その経過を記憶させることにより加熱パターンを生成することを特徴とする。
また、請求項5に記載の配膳装置は、加熱制御期間を複数のフェーズに分け、フェーズ毎の時間と平均出力の組み合わせで加熱パターンを生成することを特徴とする。
本発明の配膳装置は、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の配膳装置は、パターン生成モードにおいて、接触式の温度センサにより食材の温度をモニターし、加熱出力を調整しながら食材を加熱することにより加熱パターンを生成するようにしたので、食材毎の加熱パターンを、熟練した作業員でなくても容易に設定できる。また、通常は、加熱パターンに基づいて加熱制御が行われるため、温度センサに故障等が発生することがあっても加熱制御に影響は出ない。
また、請求項2に記載の配膳装置の加熱装置は、加熱プログラムにより加熱出力を制御し、その経過を記憶させることにより加熱パターンを生成するようにしたので、作業が自動化され、食材毎の加熱パターンをより一層容易に設定できる。
また、請求項3に記載の配膳装置の加熱装置は、予め設定された中間の目標温度と目標時間及び最終の目標温度と目標時間に基づいて加熱出力を制御するようにしたので、最終の温度だけでなく中間の温度も管理でき、より決めの細かい加熱パターンが設定できる。
また、請求項4に記載の配膳装置の加熱装置は、表示器に表示された食材の温度を見ながら加熱出力を手動で制御し、その経過を記憶させることにより加熱パターンを生成するようにしたので、決めの細かい加熱パターンが設定できる。
また、請求項5に記載の配膳装置の加熱装置は、加熱制御期間を複数のフェーズに分け、フェーズ毎の時間と平均出力の組み合わせで加熱パターンを生成するようにしたので、加熱パターンの生成が容易になる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明を適用する配膳カートの一例を示す図であり、図2は、その水平断面図である。図1,図2において、1はコントロールユニット収納部、2はコントロールパネル、3,4は扉、5は加熱プレート、6は区画室、7は仕切板、8は冷却ユニット、9は蒸発器、10は冷却ファン、11は冷気供給ダクト、12は加熱空間送風ファン、13は吸気ダクト、14はパワーアシスト車輪、15はキャスター、16はハンドル、17はトレー、18は加熱用食器、19は非加熱用食器、20は冷気回収ダクトである。
配膳カートの庫室は、前後左右にそれぞれ二分されており、また、上下方向は加熱プレート5により区切られていて、多数の区画室6が多段に形成されている。各区画室6には、それぞれに食材を盛り付けた食器を載せたトレー17が収納されるようにしている。トレー17上の食器は、浜底面に銀ペーストよりなる導電層が設けられた加熱用食器18とそのような導電層のない非加熱用食器19とが左右に分けられており、非加熱用食器19が内側になるようにしている。観音開きの扉3,4は、カートの前面と後面に設けられていて、前後からトレー17を出し入れできるようにしている。
各区画室6の底面を構成する加熱プレート5は、内部所定位置に複数の誘導加熱コイル(図示せず)が埋め込まれている。そして、各区画室6に収納されるトレー17は、加熱プレート5の後端縁の周壁と扉3,4により前後方向の位置が決められ、加熱プレート5の左右両側縁の周壁により左右方向の位置が決められて、加熱プレート5の誘導加熱コイルに対して常に一定の位置に載置される。また、トレー17の上の各加熱用食器18は、位置決め手段により常に所定の位置になるように載せられており、結局、それぞれの加熱用食器18は、常に、各誘導加熱コイルに対応した位置に配置され、誘導加熱コイルに高周波電流が流されると導電層に渦電流が流れて熱が発生し、食器が加熱される。
さらに、各区画室6内には、区画室6を左右に二分して外側部分の加熱空間6aと内側部分の冷蔵保持空間6bに分けられるように仕切板7が設けられており、その加熱空間6aに加熱用食器18が置かれ、冷蔵保持空間6bに非加熱用食器19が置かれるようにしている。そして、加熱空間6a内で各誘導加熱コイルにより加熱用食器18が加熱される間、冷蔵保持空間6bには、配膳カートの底部に設けられた冷却ユニット8の蒸発器9で冷却された冷気が、冷却ファン10により冷気供給ダクト11を介して供給される。冷気供給ダクト11から冷蔵保持空間6bに供給された冷気は、冷気回収ダクト20を介して吸気ダクト13に戻り、再び蒸発器9により冷却されて冷気供給ダクト11に送られる。そのように冷気が循環して非加熱用食器19が冷却される。その結果、区画室6の中では、非加熱用食器19の食材を冷蔵しながら、加熱用食器18の食材の加熱が可能になる。
そして、配送中や待機中も、蒸発器9で冷却された冷気が、冷却ファン10により冷気供給ダクト11を介して冷蔵保持空間6bに供給される。また、加熱空間6aは、最上部の区画室天井の上に断熱隔壁で冷気回収ダクト20と連通させる形で囲って形成したダクトから、加熱空間送風ファン12により冷気を供給して内部を保冷できるようにしている。
図3は、配膳装置の制御ブロック図である。コントロールパネル2は、各種表示ランプ加熱時間を設定するための入力装置、設定時間を表示する表示器、及び、各種表示ランプ等を具えている。コントロールユニット21は、タイマを内蔵しており、所定の時刻になったらドライブ回路22〜25を制御して、前記誘導加熱コイルによる加熱を開始させる。
ドライブ回路22〜25は、それぞれ、各区画室内の誘導加熱コイルを位置別に分担する。例えば、ドライブ回路22は、主菜用の誘導加熱コイルを分担し、ドライブ回路23は、副菜用の誘導加熱コイルを分担し、ドライブ回路24は、御飯用の誘導加熱コイルを分担し、ドライブ回路25は、汁物用の誘導加熱コイルを分担する。
そして、それぞれのドライブ回路22〜25は、コントロールユニット21により制御され、その時々のメニュー,量、及び、加熱,保温,非加熱等の運転モードに応じて最適な加熱が行えるように、それぞれのケースに対応して設定された加熱パターンに基づいて、各区画室の誘導加熱コイルを作動させる。
その際、各誘導加熱コイルの加熱の強さは、それぞれの誘導加熱コイルを繰り返しオンオフさせ、その内のオフ期間の長さを変化させることにより調整することができる。そのように、誘導加熱コイルを繰り返しオンオフさせても、加熱に用いる食器は磁器製であるため熱容量が大きく、オン期間に蓄積した熱によりオフ期間にも温度を維持することができる。むしろ、温度の急激な上昇を防止して料理の焦げ付きを防止できる。
温度センサ26,27,28,・・・は、配膳カートの内の選択された特定の区画室6内に設けられ、前記加熱パターンを設定する際に、食材の温度を計測するためのもので、コントロールユニット21に接続されている。
次に、加熱パターンを設定する処理を説明する。加熱パターンの設定には、自動式に行う自動モードと、手動で行う手動モードとがある。まず、自動モードの場合で説明する。
自動モードで加熱パターンを設定する場合は、図4に示すようなコントロールパネルのモード選択ボタン2cを何度か押して、表示器2aに表示されるモードを切り換え、表示器2aに「自動パターン生成モード」が表示されたら、確定ボタン2hを押して自動パターン生成モードを確定する。そして、加熱する食材に応じて、中間の目標温度T1,中間の目標時間t及び最終の目標温度T,最終の目標時間tを設定する。
それらの設定は、例えば、図4に示すコントロールパネルの設定ボタン2jを押してから、温度ボタン2fを押した後、加減スイッチ2bを操作して、まず中間の目標温度T1を表示させてから確定ボタン2hを押し、続けて加減スイッチ2bを操作して、最終の目標温度Tを表示させてから確定ボタン2hを押して、中間及び最終の目標温度を設定する。次に時間ボタン2gを押した後、加減スイッチ2bを操作して、まず中間の目標時間tを表示させてから確定ボタン2hを押し、続けて加減スイッチ2bを操作して、最終の目標時間tを表示させてから確定ボタン2hを押して、中間及び最終の目標時間を設定する。
そのようにした中間の目標温度T1,中間の目標時間t及び最終の目標温度T,最終の目標時間tの設定が完了した後、食器に対象食材を入れた状態でトレー17に載せ、所定の区画室6内に収納し、さらに、食材の中に温度センサ26,27,28,・・・を差し込む。その際、食材と食器との接触部の温度が測定できるようにするため、温度センサが食器に接触するまで差し込むようにする。その状態で、開始ボタン2iを押すと、パターン生成処理が開始される。
図5,図6は、パターン生成処理の前半部及び後半部を示すフローチャートである。
ステップ1…最初は最大出力で加熱を行う。すなわち、誘導加熱コイルに連続的に高周波電流を流す。その結果、図8に示すように、開始時間t0から時間の経過とともに食材の温度が急激に上昇していく。
ステップ2…1分毎の温度上昇率を計測するため、1分が経過したか否かを判別する。
ステップ3…1分経過したら、1分間の食材温度の上昇値をメモリに記憶する。
ステップ4…食材の温度Tが、先に設定した中間の目標温度T1に達したか否かを判別し、達していなければステップ2に戻る。
ステップ5…ステップ4で、中間の目標温度T1に達したら、その到達時間tp1をメモリに記憶する。
ステップ6…加熱開始からの時間tが、先に設定した中間の目標時間tを超えたか否かを判別し、超えていたら、最終の目標温度Tを目指す次のステップに移る。
ステップ7…ステップ6で、中間の目標時間tを超えていなかったら、ステップ3で記憶した1分毎の温度上昇率に基づいて、食材温度が先に設定した最終の目標温度T,に到達する予測時間tを算出する。
ステップ8…予測時間tが、先に設定した最終の目標時間tを超えているか否かを判別し、超えていたら、最終の目標温度Tを目指す次のステップに移る。
ステップ9…ステップ8で、最終の目標時間tを超えていなかったら、最終の目標時間tと予測時間tとの差と、中間の目標時間tと中間の目標温度T1の到達時間tp1との差の内、小さい方の時間を温度維持時間tとして保持する。ここで、最終の目標時間tと予測時間tとの差を考慮する理由は、この差以上温度維持時間tをとると、加熱完了時間が最終の目標時間tを超えてしまう可能性が大きくなるためである。
ステップ10…温度維持時間tが経過するまで、食材の温度を中間の目標温度T1に維持する制御を実行する。この制御については、フローチャートを図7に示しており、後で説明する。
ステップ11…ステップ10の温度維持制御が終了したら、終了時間tp2をメモリに記憶する。その際、ステップ9で、中間の目標時間tと中間の目標温度T1の到達時間tp1との差を温度維持時間tとした場合は、終了時間tp2は中間の目標時間tと一致するが、最終の目標時間tと予測時間tとの差を温度維持時間tとした場合は、目標時間tと一致しなくなる。
ステップ12…最終の目標温度Tを目指すため、最大出力で加熱を行う。
ステップ13…食材の温度Tが、先に設定した最終の目標温度T2に達したか否かを判別する。
ステップ14…最終の目標温度T2に達したら、その到達時間tp3をメモリに記憶する。
ステップ15…加熱開始からの時間tが、先に設定した最終の目標時間t2を超えたか否かを判別し、超えていたら加熱終了のための処理に移る。
ステップ16…ステップ15で、最終の目標時間tを超えていなかったら、最終の目標時間tと到達時間tp3との差を温度維持時間tとして保持する。
ステップ17…温度維持時間tが経過するまで、食材の温度を最終の目標温度T2に維持する制御を実行する。
ステップ18…誘導加熱コイルの電流を0にして加熱を終了させる。
ステップ19…ステップ5で記憶した中間の目標温度T1の到達時間tp1とその間の加熱出力、時間tp1からステップ11で記憶した終了時間tp2までの時間とその間の平均加熱出力、時間tp2からステップ14で記憶した最終の目標温度T2の到達時間tp3までの時間とそれまでの加熱出力、及び、時間tp3から加熱を終了した時点までの時間とその間の平均加熱出力を、加熱パターンとしてメモリに記憶する。
次に、前述の温度維持制御について説明する。この制御は、上記ステップ10とステップ17で、それぞれ温度T1と温度T2を、温度維持時間tが経過するまで維持するために行うものである。図7は、温度維持制御を示すフローチャートである。
ステップS1…誘導加熱コイルの電流を0にして加熱を停止する。
ステップS2…食材の温度が1℃低下したか否かを判別する。
ステップS3…温度が1℃低下したら最大出力で加熱する。すなわち、誘導加熱コイルに電流を連続的に流して加熱を行う。
ステップS4…加熱時間を積算する。
ステップS5…食材の温度が1℃上昇したか否かを判別する。
ステップS6…温度維持制御開始後、温度維持時間tが経過したか否かを判別する。
ステップS7…温度維持制御開始から終了までの間の平均加熱出力を算出し、メモリに記憶する。その際、平均加熱出力は、最大出力×(ステップS4で積算した加熱時間÷温度維持時間t)を計算して求める。上記ステップ19における平均加熱出力は、この値が用いられる。
次に、手動モードで加熱パターンを設定する場合を説明する。まず、図4に示すようなコントロールパネルのモード選択ボタン2cを何度か押して、表示器2aに表示されるモードを切り換え、表示器2aに「手動パターン生成モード」が表示されたら、確定ボタン2hを押して手動パターン生成モードを確定する。そして、コントロールパネル2の設定ボタン2iを押してから、出力ボタン2dを押した後、加減スイッチ2bを操作して、所定の出力値を表示させてから確定ボタン2hを押すことにより、加熱開始時の加熱出力を設定する。
このモードでは、制御期間を複数のフェーズに分けて設定する。例えば、図8に示した場合では、加熱開始から中間の目標温度T1に上げるまでの期間をフェーズ1、中間の目標温度T1を維持する期間をフェーズ2、中間の目標温度T1にから最終の目標温度T2に上げるまでの期間をフェーズ3、最終の目標温度T2を維持する期間をフェーズ4というように定める。
その状態で、食器に対象食材を入れた状態でトレー17に載せ、所定の区画室6内に収納し、さらに、食材の中に温度センサ26,27,28,・・・を差し込む。その際、食材と食器との接触部の温度が測定できるようにするため、温度センサが食器に接触するまで差し込むようにする。その状態で、開始ボタン2iを押すと、予め設定した加熱開始時の加熱出力でフェーズ1の加熱が開始される。
加熱が開始されると、コントロールパネル2の表示器2aに、現在のフェーズ,現フェーズでの経過時間,加熱開始からの積算時間、現在温度及び現在出力が表示され、それらを見ながら手動によりコントロールパネル2の出力ボタン2d,加減スイッチ2bを操作して、加熱出力を調節する。そして、予定された温度、図8の例では、中間の目標温度T1になったら、フェーズ切替ボタン2eを押してフェーズを切り替える。その際、フェーズ1の動作時間とフェーズ1における平均加熱出力を計算してメモリに記憶する。
次のフェーズ2では、コントロールパネル2の表示器2fに表示される温度を見ながら、温度が目標温度T1に維持されるように、手動によりコントロールパネル2を操作して、加熱出力を調節する。そして、中間の目標時間tになったら、フェーズ切替ボタン2eを押してフェーズを切り替える。その際、フェーズ2の動作時間とフェーズ2における平均加熱出力を計算してメモリに記憶する。
続くフェーズ3では、加熱出力を上げて加熱を行い、コントロールパネル2の表示器2fに表示される内容を見ながら、手動によりコントロールパネル2を操作して、加熱出力を調節する。そして、最終の目標温度T2になったら、フェーズ切替ボタン2eを押してフェーズを切り替える。その際、フェーズ3の動作時間とフェーズ3における平均加熱出力を計算してメモリに記憶する。
そして、フェーズ4では、コントロールパネル2の表示器2fに表示される温度を見ながら、温度が目標温度T2に維持されるように、手動によりコントロールパネル2を操作して、加熱出力を調節する。そして、中間の目標時間t2になったら、終了ボタン2kを押して加熱を終了させる。その際、フェーズ4の動作時間とフェーズ4における平均加熱出力を計算してメモリに記憶する。
各フェーズで記憶された動作時間と平均加熱出力のデータセットが、その食材の加熱パターンとして保存され、その後、該当する食材を加熱する際には、保存された加熱パターンに基づいて加熱が制御される。
なお、上記実施例では、配膳カートの場合で説明したが、本発明は、上記配膳カートと同様に多数の区画室と冷却ユニットと加熱装置とを具えるが、車輪,キャスターは有しない固定式の配膳装置にも適用可能である。
本発明を適用する配膳カートの一例を示す図である。 図1の配膳装置の水平断面図である。 配膳装置の制御ブロック図である。 コントロールパネルを示す図である。 パターン生成処理の前半部を示すフローチャートである。 パターン生成処理の後半部を示すフローチャートである。 温度維持制御を示すフローチャートである。 パターン生成手順を説明するための図である。
符号の説明
1…コントロールユニット収納部
2…コントロールパネル
3,4…扉
5…加熱プレート
6…区画室
7…仕切板
8…冷却ユニット
9…蒸発器
10…冷却ファン
11…冷気供給ダクト
12…加熱空間送風ファン
13…吸気ダクト
17…トレー
18…加熱用食器
19…非加熱用食器
26〜28…温度センサ

Claims (5)

  1. 食材を盛り付けた複数の食器を載置したトレーを収納する区画室と、該区画室内に収納された前記食材を加熱するための加熱装置とを具えた配膳装置であって、
    前記加熱装置を食材毎に設定された加熱パターンに従って動作させて前記食材を加熱する加熱モードと、接触式の温度センサにより食材の温度をモニターし、加熱出力を調整しながら食材を加熱することにより前記加熱パターンを生成して記憶するパターン生成モードとを具えたことを特徴とする配膳装置。
  2. パターン生成モードにおいて、加熱プログラムにより加熱出力を制御し、その経過を記憶させることにより加熱パターンを生成することを特徴とする請求項1記載の配膳装置。
  3. 前記加熱プログラムは、予め設定された中間の目標温度と目標時間及び最終の目標温度と目標時間に基づいて加熱出力を制御することを特徴とする請求項2記載の配膳装置。
  4. 食材の現在温度と加熱出力を表示する表示器と、加熱出力を手動で調節可能な出力調整手段を具え、パターン生成モードにおいて、前記表示器に食材の現在温度と加熱出力を表示しながら、前記出力調整手段からの入力に基づいて加熱出力を制御し、その経過を記憶させることにより加熱パターンを生成することを特徴とする請求項1記載の配膳装置。
  5. 加熱制御期間を複数のフェーズに分け、フェーズ毎の時間と平均出力の組み合わせで加熱パターンを生成することを特徴とする請求項4記載の配膳装置。
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