JP6909703B2 - 調理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、食材を加熱及び冷却する調理装置に関する。
従来から、給食施設やホテル等の大量の食品を提供する施設では、大量の食材を効率良く調理するために、茹で、蒸し、炒め等の加熱調理の大半を行えるスチームコンベクションオーブン等の加熱調理機が使用されている。また、調理内容によっては、加熱後の食材を一旦冷蔵及び保温する必要がある。このため、例えば、特許文献1、2等に記載のような、加熱後の食材を冷蔵及び保温可能な調理機器も使用されている。一方で、食材を急速に冷却可能なブラストチラー等の急冷装置も使用されている。
特開平9−313348号公報 特開2004−194509号公報
例えば、加熱後の高温の食材を急冷装置を用いて急速に冷却する場合、加熱後の食材を加熱調理機から急冷装置に移動させる手間が必要になる。また、食材が移動中に外気にさらされたり、作業者に接触する虞がある。これにより、食材に細菌が付着する虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされた発明であり、加熱された食材を、効率よく且つ適切に、同じ装置で冷却することができる調理機器を提供することを目的とする。
本発明による調理装置は、調理対象の食材を収容する調理室と、前記調理室内の空気温度を調整する空調機と、前記空気温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する加熱制御と、前記加熱制御による加熱後の前記食材の温度が、食品衛生上加熱後の食材における細菌の増殖を抑制すると考えられている温度範囲となるように前記加熱後の前記食材を10℃以下に冷却させるための前記空調機の制御である急冷制御と、を行う制御部と、前記調理室内の空気温度を検出する空気温度検出部と、を備え、前記空調機は、前記調理室内の空気を加熱する加熱器と前記調理室内の空気を冷却する冷却器と、を含み、前記制御部は、前記急冷制御において、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度に応じて、前記加熱器の加熱能力及び前記冷却器の冷却能力を調整するものであって、前記急冷制御の開始後、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度が設定急冷温度よりも所定の偏差温度だけ高い温度に到達すると、前記加熱器を所定の加熱能力で作動させるとともに、前記冷却器の冷却能力を調整する。
本構成では、調理室内において、加熱された食材が、食品衛生上加熱後の食材における細菌の増殖を抑制すると考えられている温度範囲となるように10℃以下に急冷される。このように、加熱後の食材を10℃以下に急冷させるために、調理装置とは別個の急冷装置に加熱後の食材を移動させる手間を解消できる。しかも、当該移動中に加熱された食材に細菌が付着する虞を解消することができる。したがって、本構成によれば、加熱された食材を、効率よく且つ適切に、同じ装置で、食品衛生上細菌の増殖が抑制されたと考えられている状態となるように冷却することができる。
本構成では、加熱制御の後に急冷制御を行う場合に、調理室内の空気温度を効果的に調整することができる。
すなわち、加熱制御の後、急冷制御を開始した当初は、検出空気温度が非常に高い状態であるので、冷却器の冷却能力を所定の冷却能力に調整することによって、調理室内の空気温度を急速に低下させることができる。検出空気温度が細菌の増殖を抑制する温度範囲近くまで急速に低下すると、加熱器を作動させ、冷却器の冷却能力を調整することによって、検出空気温度が過度に低い温度になる(アンダーシュートする)虞を回避することができる。
したがって、検出空気温度に応じて、加熱能力及び冷却能力を調整することにより、調理室内の空気温度を効果的に調整することができる。
また、本発明による調理装置は、調理対象の食材を収容する調理室と、前記調理室内の空気温度を調整する空調機と、前記空気温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する加熱制御と、前記加熱制御による加熱後の前記食材の温度が、食品衛生上加熱後の食材における細菌の増殖を抑制すると考えられている温度範囲となるように前記加熱後の前記食材を10℃以下に冷却させるための前記空調機の制御である急冷制御と、を行う制御部と、前記食材の温度を検出する食材温度検出部と、を備え、前記空調機は、前記調理室内の空気を加熱する加熱器と前記調理室内の空気を冷却する冷却器と、を含み、前記制御部は、前記急冷制御において、前記食材温度検出部によって検出された検出食材温度に応じて、前記加熱器の加熱能力及び前記冷却器の冷却能力を調整するものであって、前記急冷制御の開始後、前記食材温度検出部によって検出された検出食材温度が設定急冷温度よりも所定の偏差温度だけ高い温度に到達すると、前記加熱器の加熱能力及び前記冷却器の冷却能力を調整する。
本構成では、調理室内において、加熱された食材が、食品衛生上加熱後の食材における細菌の増殖を抑制すると考えられている温度範囲となるように10℃以下に急冷される。このように、加熱後の食材を10℃以下に急冷させるために、調理装置とは別個の急冷装置に加熱後の食材を移動させる手間を解消できる。しかも、当該移動中に加熱された食材に細菌が付着する虞を解消することができる。したがって、本構成によれば、加熱された食材を、効率よく且つ適切に、同じ装置で、食品衛生上細菌の増殖が抑制されたと考えられている状態となるように冷却することができる。
本構成では、加熱制御の後に急冷制御を行う場合に、食材の温度を効果的に調整することができる。
すなわち、加熱制御の後、急冷制御を開始した当初は、検出食材温度が非常に高い状態であるので、冷却器の冷却能力を所定の冷却能力に調整することによって、調理室内の空気温度を急速に低下させることができる。これにより、食材の温度を急速に低下させることができる。検出食材温度が、食品衛生上加熱後の食材における細菌の増殖を抑制すると考えられている温度範囲に到達したときに、加熱器を作動させ、冷却器の冷却能力を調整することによって、検出食材温度が前記温度範囲よりも過度に低い温度になる虞を回避することができる。
したがって、検出食材温度に応じて、加熱能力及び冷却能力を調整することにより、食材の温度を効果的に調整することができる。
また、前記制御部は、前記急冷制御の後に、前記空気温度が設定保温温度に維持されるように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定保温温度に維持されるように前記空調機を制御する保温制御を行うようにしてもよい。
本構成では、調理室内において、食品衛生上細菌の増殖を抑制すると考えられている温度範囲となるように急冷された食材の温度を所定の温度で保温することが可能となる。このため、就業時間の終了間際又は夜間等の時間帯に、調理室内において、食材を加熱及び急冷することができる。すなわち、保温制御を行うので、食材の加熱及び急冷が行われた後の時間帯が作業者が不在となる時間帯であっても、食材の加熱及び急冷を行うことが可能となる。
また、前記制御部は、前記保温制御の後に、前記空気温度が設定再加熱温度まで昇温するように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定再加熱温度まで昇温するように前記空調機を制御する再加熱制御を行うようにしてもよい。
本構成では、調理室内において所定の温度で保温されていた食材が加熱される。このため、喫食時に、調理室から食材を取り出さずに効率よく加熱することができる。
また、前記空調機は、空調室に配置された送風機を含み、前記送風機は、前記空調室と前記調理室との間での空気の循環を起こさせるように配置され、前記制御部は、前記加熱制御及び前記急冷制御において前記送風機を作動させるようにしてもよい。
本構成では、加熱制御及び急冷制御において、送風機が作動されることによって空調室と調理室との間で空気が循環される。このため、加熱制御及び急冷制御が行われている時に、調理室内に強制的に空気が流れる状態を持続させることができる。これにより、調理室内に温度分布が生ずるのを抑制することができる。
また、前記制御部は、前記急冷制御の後に、前記空気温度が設定保温温度に維持されるように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定保温温度に維持されるように前記空調機を制御する保温制御を行い、前記制御部は、前記保温制御において、前記加熱器の加熱能力及び前記冷却器の冷却能力を調整するようにしてもよい。
本構成では、加熱制御及び急冷制御の後に保温制御を行う場合に、調理室内の空気温度又は食材の温度を効果的に設定保温温度に維持することができる。
すなわち、加熱制御及び急冷制御の終了後、保温制御を行う場合は、加熱器の加熱能力と冷却器の冷却能力を調整する。これによって、調理室内の空気温度が設定保温温度に近づくように調理室内の空気温度を緩やかに調整して、調理室内の空気温度が設定保温温度よりも過度に高い温度になる(オーバーシュートする)虞や、過度に低い温度になる(アンダーシュートする)虞を回避することができる。又は、食材の温度が設定保温温度に近づくように、調理室内の空気温度を緩やかに調整して、食材の温度が設定保温温度よりも過度に高い温度になる虞や、過度に低い温度になる虞を回避することができる。調理室内の空気温度が設定保温温度に到達した後も、加熱能力及び冷却能力を共に調整することによって、調理室内の空気温度を安定させることができる。また、食材の温度が設定保温温度に到達した後も、加熱能力及び冷却能力を共に調整することによって、調理室内の空気温度を安定させて、調理室内の食材の温度を安定させることができる。
したがって、加熱制御及び急冷制御の後に保温制御を行う場合に、加熱能力及び冷却能力を調整することにより、調理室内の空気温度又は食材の温度を効果的に設定保温温度に維持することができる。
また、前記制御部は、前記加熱制御の開始当初は前記加熱器を最大の加熱能力で作動させ、前記急冷制御の開始当初は前記冷却器を最大の冷却能力で作動させるようにしてもよい。
本構成では、加熱制御を開始した当初は、加熱器を最大の加熱能力で作動させるので、調理室内の空気温度を急速に昇温させることができる。また、加熱制御の後、急冷制御を開始した当初は、冷却器を最大の冷却能力で作動させるので、加熱制御によって非常に高い温度となった調理室内の空気温度を、急速に低下させることができる。このため、本構成によれば、加熱制御及び急冷制御に要する時間を効果的に短縮することができる。
また、前記調理室内の空気温度を検出する空気温度検出部を備え、前記制御部は、前記加熱制御の開始当初、前記加熱器を最大の加熱能力で作動させている場合に、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度が前記設定調理温度よりも所定の第一設定偏差温度だけ高い温度を超えないように、前記加熱器の加熱能力を調整し、前記急冷制御の開始当初、前記冷却器を最大の冷却能力で作動させている場合に、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度が設定急冷温度よりも所定の第二設定偏差温度だけ低い温度よりも低下しないように、前記冷却器の冷却能力を調整するようにしてもよい。
本構成では、加熱制御の開始当初、加熱器を最大の加熱能力で作動させている場合に、検出空気温度が設定調理温度よりも第一設定偏差温度だけ高い温度を超えないように、調理室内の空気温度が制限される。このため、食材の表面だけが過度に加熱されることを回避できる。
また、本構成では、急冷制御の開始当初、冷却器を最大の冷却能力で作動させている場合に、検出空気温度が設定調理温度よりも第二設定偏差温度だけ低い温度よりも低下しないように、調理室内の空気温度が制限される。このため、食材の表面だけが過度に冷却されることを回避できる。
また、前記調理室内の空気温度を検出する空気温度検出部を備え、前記制御部は、前記加熱制御の開始当初、前記加熱器を所定の加熱能力で作動させている場合に、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度が所定の第一設定偏差温度よりも低い温度を前記設定調理温度に加算した温度に到達したときに、加熱器の加熱能力を減少させ、前記急冷制御の開始当初、前記冷却器を所定の冷却能力で作動させている場合に、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度が所定の第二設定偏差温度よりも低い温度を設定急冷温度から減算した温度に到達したときに、前記冷却器の冷却能力を減少させてもよい。
また、本発明による調理装置は、調理対象の食材を収容する調理室と、前記調理室内の空気温度を調整する空調機と、前記空気温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する加熱制御と、前記加熱制御による加熱後の前記食材の温度を10℃以下に冷却させるための前記空調機の制御である急冷制御と、を行う制御部と、前記調理室内の空気温度を検出する空気温度検出部と、を備え、前記空調機は、前記調理室内の空気を加熱する加熱器と前記調理室内の空気を冷却する冷却器と、を含み、前記制御部は、前記加熱制御の開始当初は前記加熱器を最大の加熱能力で作動させ、前記急冷制御の開始当初は前記冷却器を最大の冷却能力で作動させるとともに、前記急冷制御の開始後、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度が設定急冷温度よりも所定の偏差温度だけ高い温度に到達すると、前記加熱器を所定の加熱能力で作動させるとともに、前記冷却器の冷却能力を調整する。
また、本発明による調理装置は、調理対象の食材を収容する調理室と、前記調理室内の空気温度を調整する空調機と、前記空気温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する加熱制御と、前記加熱制御による加熱後の前記食材の温度を10℃以下に冷却させるための前記空調機の制御である急冷制御と、を行う制御部と、前記食材の温度を検出する食材温度検出部と、を備え、前記空調機は、前記調理室内の空気を加熱する加熱器と前記調理室内の空気を冷却する冷却器と、を含み、前記制御部は、前記加熱制御の開始当初は前記加熱器を最大の加熱能力で作動させ、前記急冷制御の開始当初は前記冷却器を最大の冷却能力で作動させるとともに、前記急冷制御の開始後、前記食材温度検出部によって検出された検出食材温度が設定急冷温度よりも所定の偏差温度だけ高い温度に到達すると、前記加熱器の加熱能力及び前記冷却器の冷却能力を調整する。
本構成では、調理室内において加熱された食材が急冷される。このとき、加熱制御を開始した当初は、加熱器を最大の加熱能力で作動させるので、調理室内の空気温度を急速に昇温させることができる。また、加熱制御の後、急冷制御を開始した当初は、冷却器を最大の冷却能力で作動させるので、加熱制御によって非常に高い温度となった調理室内の空気温度を、急速に低下させることができる。このため、本構成によれば、加熱制御及び急冷制御に要する時間を効果的に短縮することができる。
本発明によれば、加熱された食材を、効率よく且つ適切に、同じ装置で冷却することができる調理装置を提供することができる。
調理装置を一部破断した状態で示す側面図の一例を示す図である。 調理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 調理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 検出空気温度の時系列変化の一例を示すグラフである。 検出空気温度及び検出食材温度の時系列変化の一例を示すグラフである。 検出空気温度及び検出食材温度の時系列変化の他の一例を示すグラフである。
(全体構成)
以下、本発明に係る調理装置の一実施形態について説明する。図1は、調理装置100を一部破断した状態で示す側面図の一例を示す図である。図1に示すように、調理装置100は、断熱パネルによって構成された中空状の本体部101と、本体部101の下側に配置された下槽部102とを備えている。
本体部101内には、空調室8と、調理室9と、が形成されている。本体部101には、調理室9を開閉するための開閉扉93が取り付けられている。下槽部102内には、蒸気発生装置81が設けられている。空調室8には、冷却器82と加熱器83と送風機84とが設けられている。空調室8と調理室9との間の仕切壁110には、吹出口88と吸込口89とが設けられている。吸込口89と蒸気発生装置81との間には、蒸気配管81aが配管されている。
蒸気発生装置81は、高温の蒸気を生成する。蒸気発生装置81で生成された蒸気は、蒸気配管81aを通して吸込口89に吐出される。蒸気発生装置81が生成する蒸気の温度及び量は、後述の制御部10によって調整される。
冷却器82は、吸込口89から空調室8内に吸い込まれた、調理室9内の空気及び蒸気発生装置81で生成された蒸気を冷却する。冷却器82は、例えば蒸気圧縮式冷凍サイクルが構成された冷凍機の蒸発器によって構成される。冷却器82による空気及び蒸気の冷却能力は、後述する制御部10によって調整される。
加熱器83は、吸込口89から空調室8内に吸い込まれた、調理室9内の空気及び蒸気発生装置81で生成された蒸気を加熱する。加熱器83は、例えばヒータ等によって構成される。加熱器83による空気及び蒸気の加熱能力は、後述する制御部10によって調整される。
送風機84は、空調室8と調理室9との間での空気の循環を起こさせるように配置されている。例えば、送風機84は、空調室8内における吹出口88の近傍に配置され、冷却器82および加熱器83を通過した空気及び蒸気を、吹出口88から調理室9内へ吹出す。また、空調室8から調理室9内に空気及び蒸気を吹出すことによって、調理室9内の空気は、吸込口89から空調室8内に吸い込まれる。このように、空調室8と調理室9との間での空気の循環を繰り返すことで、調理室9内の空気の温度(以降、空気温度)が調整される。このとき、調理室9内で空気及び蒸気が強制的に流れることにより、調理室9内に温度分布が生ずるのが抑制される。尚、送風機84、吹出口88及び吸込口89の配置位置は、図1に示す配置位置に限定されない。
以降、調理室9内の空気温度の調整に関わる蒸気発生装置81、冷却器82、加熱器83及び送風機84を総称する場合、空調機80と称する。
調理室9には、空気温度センサ91(空気温度検出部)と、棚板99と、が設けられている。また、調理室9には、調理室9内の空気の湿度を検出する不図示の空気湿度センサが備えられている。
空気温度センサ91は、例えば温度センサによって構成され、調理室9内の空気温度を検出する。以降、空気温度センサ91によって検出される空気温度を検出空気温度と称す。
棚板99には、調理対象の食材SPが載置される。棚板99に載置された食材SPの何れかには、食材温度センサ92(食材温度検出部)を取り付けることができる。
食材温度センサ92は、例えば、食材SPに刺し込み可能な芯温センサによって構成され、食材SPの芯温(温度)を検出する。尚、食材温度センサ92は、これに限らず、例えば薄膜状の熱電対によって構成し、棚板99の食材SPの載置面に取り付けてもよい。これにより、棚板99に載置された食材SPの表面の温度を検出するようにしてもよい。また、食材温度センサ92は、例えば、食材SPの容器の表面に貼り付け可能な薄膜状の熱電対や、食材SPに非接触の状態で食材SPの温度を検出する赤外線センサによって構成してもよい。以降、食材温度センサ92によって検出される食材SPの温度を検出食材温度と称する。
(機能構成)
次に、調理装置100の機能構成について詳述する。図2は、調理装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、調理装置100は、更に、制御部10と、インターフェイス部30と、表示部40と、操作部50と、記憶部60と、を備えている。
制御部10には、空気温度センサ91により検出された検出空気温度及び食材温度センサ92により検出された検出食材温度が入力される。制御部10は、空調機80等、調理装置100が備える各部を制御する。具体的には、制御部10は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリーと、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)等の不揮発性メモリー、時刻を計時するタイマー回路等を備えたマイクロコンピューターによって構成される。
制御部10は、不揮発性メモリーに記憶された制御プログラムをCPUに実行させることにより、設定部11、加熱制御部12、急冷制御部13、保温制御部14及び再加熱制御部15として機能する。設定部11、加熱制御部12、急冷制御部13、保温制御部14及び再加熱制御部15の詳細については後述する。
インターフェイス部30は、調理装置100が不図示のネットワークを介して外部装置と通信するための通信インターフェイス回路によって構成される。インターフェイス部30は、制御部10による制御の下、ネットワークを介して外部装置との間で通信する。
例えば、インターフェイス部30は、制御部10による制御の下、例えばパーソナルコンピュータ(以降、パソコン)、タブレット端末及びスマートフォン等の外部装置から、ネットワークを介して、調理工程表を受信する。制御部10は、インターフェイス部30によって受信された調理工程表を後述の記憶部60等に記憶する。
調理工程表は、調理装置100を用いて食材SPに施す調理の工程を定めた表である。具体的には、調理工程表には、食材SPを加熱する加熱工程、食材SPを保温する保温工程、及び、食材SPを再加熱する再加熱工程のうち、一以上の工程に関する情報(以降、工程情報)が含まれる。
加熱工程に関する工程情報(以降、加熱工程情報)には、加熱工程の識別情報(例えば「加熱」)が含まれる。また、加熱工程情報には、加熱工程で使用する空調機80の制御パラメータとして、加熱工程における検出空気温度の目標値(例えば「160℃」)又は検出食材温度の目標値(例えば「80℃」)が含まれる。
検出空気温度の目標値を含む加熱工程情報(以降、第一加熱工程情報)には、検出空気温度を当該目標値に維持する時間(以降、第一加熱時間)(例えば「40分」)が含まれる。また、第一加熱工程情報には、加熱後の食材SPを急冷させるための空調機80の制御パラメータ(以降、急冷パラメータ)として、急冷時における検出空気温度の目標値(例えば「−30℃」)と、検出空気温度を当該目標値に維持する時間(以降、第一急冷時間)(例えば「20分」)と、が含まれる。
一方、加熱工程における検出食材温度の目標値を含む加熱工程情報(以降、第二加熱工程情報)には、検出食材温度を当該目標値に維持する時間(以降、第二加熱時間)(例えば「40分」)が含まれる。また、第二加熱工程情報には、急冷パラメータとして、急冷時における検出食材温度の目標値(例えば、「5℃」)が含まれる。
また、第一加熱工程情報及び第二加熱工程情報には、加熱工程における調理室9内の空気の湿度の目標値が含まれることがある。
保温工程に関する工程情報(以降、保温工程情報)には、保温工程の識別情報(例えば「保温」)が含まれる。また、保温工程情報には、保温工程で使用する空調機80の制御パラメータとして、保温工程における検出空気温度の目標値(例えば「5℃」)又は検出食材温度の目標値(例えば「5℃」)が含まれる。
保温工程における検出空気温度の目標値を含む保温工程情報(以降、第一保温工程情報)には、検出空気温度を当該目標値に維持する時間(以降、第一保温時間)(例えば「6時間」)が含まれる。保温工程における検出食材温度の目標値を含む保温工程情報(以降、第二保温工程情報)には、検出食材温度を当該目標値に維持する時間(以降、第二保温時間)(例えば「6時間」)が含まれる。
また、第一保温工程情報及び第二保温工程情報には、保温工程における調理室9内の空気の湿度の目標値が含まれることがある。
再加熱工程に関する工程情報(以降、再加熱工程情報)には、再加熱工程の識別情報(例えば「再加熱」)が含まれる。また、再加熱工程情報には、再加熱工程で使用する空調機80の制御パラメータとして、再加熱工程における検出空気温度の目標値(例えば「160℃」)又は検出食材温度の目標値(例えば「80℃」)が含まれる。
再加熱工程における検出空気温度の目標値を含む再加熱工程情報(以降、第一再加熱工程情報)には、検出空気温度を当該目標値に維持する時間(以降、第一再加熱時間)(例えば「20分」)が含まれる。再加熱工程における検出食材温度の目標値を含む再加熱工程情報(以降、第二再加熱工程情報)には、検出食材温度を当該目標値に維持する時間(以降、第二再加熱時間)(例えば「20分」)が含まれる。
また、第一再加熱工程情報及び第二再加熱工程情報には、再加熱工程における調理室9内の空気の湿度の目標値が含まれることがある。
表示部40は、例えば、液晶ディスプレイによって構成され、制御部10による制御の下、調理装置100の操作画面やメッセージ等の各種情報を表示する。操作画面には、調理工程表を入力する操作を行わせるための操作画面や、記憶部60に記憶されている調理工程表を選択する操作を行わせるための操作画面等が含まれる。
操作部50は、例えば、表示部40が有する各種情報の表示面上に設けられたタッチパネル装置によって構成される。操作部50は、前記表示面に表示された各種画面内のソフトキーが操作されると、当該ソフトキー及び操作に対応付けられた指示の入力を受け付ける。また、操作部50は、タッチパネル装置に限らず、各種情報を入力するためのキーボードやスイッチ類等を備えた構成であってもよい。
記憶部60は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置によって構成され、制御部10による制御の下、各種データを記憶する。また、記憶部60には、表示部40に表示される操作画面を示す画像や、制御部10による制御に用いられる各種データ等が予め記憶されている。
(調理装置100の動作)
以下では、調理装置100の動作について説明する。尚、当該説明において、設定部11、加熱制御部12、急冷制御部13、保温制御部14及び再加熱制御部15の詳細について説明する。図3は、調理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
ユーザが、開閉扉93を開けて調理対象の食材SPを棚板99に載置し、開閉扉93を閉じたとする。そして、ユーザが、操作部50を用いて、調理工程表を入力する操作又は調理工程表を選択する操作を行うための操作画面を表示部40に表示させる操作を行い、当該表示された操作画面を用いて調理工程表を入力又は選択したとする。この場合、図3に示すように、設定部11は、当該入力又は選択された調理工程表をRAMに記憶する。これにより、設定部11は、調理工程表を調理装置100に設定する(ステップS11)。更に、ステップS11では、ユーザによる操作部50の操作によって、調理工程表に含まれる各工程で使用する空調機80の制御パラメータの設定操作が行われてもよい。各種設定の詳細は後述する。
加熱制御部12は、ステップS11でRAMに記憶された調理工程表に、加熱工程情報が含まれているか否かを判定する(ステップS12)。具体的には、ステップS12において、加熱制御部12は、ステップS11でRAMに記憶された調理工程表に、加熱工程の識別情報(例えば「加熱」)を含む工程情報が含まれているか否かを判定する。
加熱制御部12は、調理工程表に加熱工程情報が含まれていると判定した場合(ステップS12;YES)、当該加熱工程情報に従って加熱制御を実行する(ステップS13)。加熱制御では、調理室9内の空気温度が設定調理温度まで昇温するように、空調室8内の空気を加熱するための空調機80の制御が行われる。または、加熱制御では、調理室9内の食材SPの温度が設定調理温度まで昇温するように、空調室8内の空気を加熱するための空調機80の制御が行われる。
具体的には、加熱制御部12は、ステップS11でRAMに記憶された調理工程表に第一加熱工程情報が含まれている場合、当該第一加熱工程情報に従い、検出空気温度に基づく加熱制御を行う。つまり、加熱制御部12は、第一加熱工程情報に含まれる検出空気温度の目標値を設定調理温度として設定する。そして、加熱制御部12は、検出空気温度が設定調理温度になるまで調理室9内の空気を昇温させ、検出空気温度が設定調理温度になった状態を第一加熱工程情報に含まれる第一加熱時間の期間維持するように空調機80を制御する。これにより、加熱制御部12は、調理室9内の食材SPの温度を昇温させて食材SPを加熱する。
一方、加熱制御部12は、調理工程表に第二加熱工程情報が含まれている場合、当該第二加熱工程情報に従い、検出食材温度に基づく加熱制御を行う。つまり、加熱制御部12は、第二加熱工程情報に含まれる検出食材温度の目標値を設定調理温度として設定する。そして、加熱制御部12は、検出食材温度が設定調理温度になるまで調理室9内の空気を昇温させ、検出食材温度が設定調理温度になった状態を第二加熱工程情報に含まれる第二加熱時間維持するように空調機80を制御する。これにより、加熱制御部12は、調理室9内の食材SPの温度を設定調理温度まで昇温させて食材SPを加熱する。
また、加熱制御部12は、第一加熱工程情報又は第二加熱工程情報に、加熱工程における調理室9内の空気の湿度の目標値が含まれている場合、空気湿度センサが検出した調理室9内の空気の湿度が当該目標値となるように、蒸気発生装置81に発生させる蒸気の温度や量及び加熱器83の加熱能力を調整する加湿制御を行う。
ステップS13の加熱制御が終了すると、急冷制御部13は、加熱工程情報に含まれる急冷パラメータに従って急冷制御を実行する(ステップS14)。急冷制御では、加熱制御による加熱後の調理室9内の空気温度が設定急冷温度となるように、調理室9内の空気を冷却するための空調機80の制御が行われる。または、急冷制御では、加熱制御による加熱後の調理室9内の食材SPの温度が設定急冷温度となるように、調理室9内の空気を冷却するための空調機80の制御が行われる。
具体的には、急冷制御部13は、ステップS11でRAMに記憶された調理工程表に第一加熱工程情報が含まれている場合、第一加熱工程情報に含まれている急冷パラメータに従い、検出空気温度に基づく急冷制御を行う。つまり、急冷制御部13は、急冷パラメータに含まれる検出空気温度の目標値を設定急冷温度として設定する。そして、急冷制御部13は、検出空気温度が設定急冷温度になるまで調理室9内の空気を冷却、検出空気温度が設定急冷温度になった状態を急冷パラメータに含まれる第一急冷時間の期間維持するように空調機80を制御する。これにより、急冷制御部13は、調理室9内の食材SPを急冷する。
一方、急冷制御部13は、ステップS11でRAMに記憶された調理工程表に第二加熱工程情報が含まれている場合、第二加熱工程情報に含まれている急冷パラメータに従い、検出食材温度に基づく急冷制御を行う。つまり、急冷制御部13は、急冷パラメータに含まれる検出食材温度の目標値を設定急冷温度として設定する。そして、急冷制御部13は、検出食材温度が設定急冷温度となるように空調機80を制御する。
例えば、ステップS14の急冷制御において、「10℃」以下の温度を設定急冷温度として設定し、加熱後の食材SPの温度を「10℃」以下の温度まで冷却ればよい。これにより、厚生労働省が提供する「大量調理施設衛生管理マニュアル」にあるように、加熱後の食材SPを、食品衛生上、加熱後の食材SPにおける細菌の増殖を抑制すると考えられている「10℃」以下の温度範囲まで冷却することができる。
ステップS14の急冷制御が終了した場合、及び、加熱制御部12によって調理工程表に加熱工程情報が含まれていないと判定された場合(ステップS12;NO)、保温制御部14は、ステップS11でRAMに記憶された調理工程表に、保温工程情報が含まれているか否かを判定する(ステップS15)。具体的には、ステップS15において、保温制御部14は、ステップS11でRAMに記憶された調理工程表に、保温工程の識別情報(例えば、「保温」)を含む工程情報が含まれているか否かを判定する。
保温制御部14は、調理工程表に保温工程情報が含まれていると判定した場合(ステップS15;YES)、当該保温工程情報に従って保温制御を実行する(ステップS16)。保温制御では、急冷制御による急冷後の調理室9内の空気温度が設定保温温度に維持されるように、調理室9内の空気温度を調整するための空調機80の制御が行われる。または、保温制御では、急冷制御による急冷後の調理室9内の食材SPの温度が設定保温温度に維持されるように、調理室9内の空気温度を調整するための空調機80の制御が行われる。
具体的には、保温制御部14は、ステップS11でRAMに記憶された調理工程表に第一保温工程情報が含まれている場合、当該第一保温工程情報に従い、検出空気温度に基づく保温制御を行う。つまり、保温制御部14は、第一保温工程情報に含まれる検出空気温度の目標値を設定保温温度として設定する。そして、保温制御部14は、検出空気温度が設定保温温度になった状態を、第一保温工程情報に含まれる第一保温時間の期間維持するように空調機80を制御する。これにより、保温制御部14は、調理室9内の食材SPを保温する。
一方、保温制御部14は、調理工程表に第二保温工程情報が含まれている場合、当該第二保温工程情報に従い、検出食材温度に基づく保温制御を行う。つまり、保温制御部14は、第二保温工程情報に含まれる検出食材温度の目標値を設定保温温度として設定する。そして、保温制御部14は、検出食材温度が設定保温温度になった状態を、第二保温工程情報に含まれる第二保温時間の期間維持するように空調機80を制御する。これにより、保温制御部14は、調理室9内の食材SPの温度を設定保温温度に維持する。
また、保温制御部14は、第一保温工程情報又は第二保温工程情報に、保温工程における調理室9内の空気の湿度の目標値が含まれている場合、空気湿度センサが検出した調理室9内の空気の湿度が当該目標値となるように、蒸気発生装置81に発生させる蒸気の温度や量及び加熱器83の加熱能力を調整する加湿制御を行う。
ステップS16の保温制御が終了した場合、及び保温制御部14によって調理工程表に保温工程情報が含まれていないと判定された場合(ステップS15;NO)、再加熱制御部15は、ステップS11でRAMに記憶された調理工程表に再加熱工程情報が含まれているか否かを判定する(ステップS17)。具体的には、ステップS17において、再加熱制御部15は、ステップS11でRAMに記憶された調理工程表に、再加熱工程の識別情報(例えば、「再加熱」)を含む工程情報が含まれているか否かを判定する。
再加熱制御部15は、調理工程表に再加熱工程情報が含まれていると判定した場合(ステップS17;YES)、当該再加熱工程情報に従って再加熱制御を実行する(ステップS18)。再加熱制御では、急冷制御又は保温制御の後に、調理室9内の空気温度が設定再加熱温度まで昇温するように、空調室8内の空気を加熱するための空調機80の制御が行われる。または、再加熱制御では、急冷制御又は保温制御の後に、調理室9内の食材SPの温度が設定再加熱温度まで昇温するように、空調室8内の空気を加熱するための空調機80の制御が行われる。
具体的には、再加熱制御部15は、ステップS11でRAMに記憶された調理工程表に第一再加熱工程情報が含まれている場合、当該第一再加熱工程情報に従い、検出空気温度に基づく再加熱制御を行う。つまり、再加熱制御部15は、第一再加熱工程情報に含まれる検出空気温度の目標値を設定再加熱温度として設定する。そして、再加熱制御部15は、検出空気温度が設定再加熱温度になるまで調理室9内の空気を昇温させ、検出空気温度が設定再加熱温度になった状態を第一再加熱工程情報に含まれる第一再加熱時間の期間維持するように空調機80を制御する。これにより、再加熱制御部15は、調理室9内の食材SPの温度を昇温させる。
一方、再加熱制御部15は、調理工程表に第二再加熱工程情報が含まれている場合、当該第二再加熱工程情報に従い、検出食材温度に基づく再加熱制御を行う。つまり、再加熱制御部15は、第二再加熱工程情報に含まれる検出食材温度の目標値を設定調理温度として設定する。そして、再加熱制御部15は、検出食材温度が設定調理温度になるまで調理室9内の空気を昇温させ、検出食材温度が設定調理温度になった状態を第二再加熱工程情報に含まれる第二再加熱時間の期間維持するように空調機80を制御する。これにより、再加熱制御部15は、調理室9内の食材SPの温度を設定再加熱温度まで昇温させて加熱する。
また、再加熱制御部15は、第一再加熱工程情報又は第二再加熱工程情報に、再加熱工程における調理室9内の空気の湿度の目標値が含まれている場合、空気湿度センサが検出した調理室9内の空気の湿度が当該目標値となるように、蒸気発生装置81に発生させる蒸気の温度や量及び加熱器83の加熱能力を調整する加湿制御を行う。
(調理装置100の動作の第一の具体例)
以下では、調理装置100の動作の第一の具体例について図4を参照しつつ説明する。第一の具体例は、ステップS11で設定される調理工程表に第一加熱工程情報及び第一保温工程情報が含まれている場合の制御例である。図4は、検出空気温度の時系列変化の一例を示すグラフである。図4において、実線の波形W1は検出空気温度を示す。
第一加熱工程情報には、加熱工程における検出空気温度の目標値「160℃」と、検出空気温度を当該目標値に維持する第一加熱時間「T1」と、が含まれているものとする。また、第一加熱工程情報には、急冷パラメータとして、急冷時における検出空気温度の目標値「−5℃」と、検出空気温度を当該目標値に維持する第一急冷時間「T2」が含まれているものとする。第一保温工程情報には、保温工程における検出空気温度の目標値「5℃」と、検出空気温度を当該目標値に維持する第一保温時間「T3」と、が含まれているものとする。
この場合、図3に示すように、ステップS12で加熱工程情報が含まれると判定され、ステップS13において、検出空気温度が設定調理温度「160℃」になるまで調理室9内の空気を昇温させ、検出空気温度が設定調理温度「160℃」になった状態を第一加熱時間「T1」の期間維持する加熱制御が行われる。そして、ステップS14において、検出空気温度が設定急冷温度「−5℃」になるまで調理室9内の空気を冷却させ、検出空気温度が設定急冷温度「−5℃」になった状態を第一急冷時間「T2」の期間維持する急冷制御が行われる。次に、ステップS15で保温工程情報が含まれると判定され、ステップS16において、検出空気温度が設定保温温度「5℃」になった状態を第一保温時間「T3」の期間維持する保温制御が行われる。
具体的には、図4に示すように、時刻t0において、加熱制御部12は、ステップS13の加熱制御を開始すると、送風機84を作動させるとともに、加熱器83を最大の加熱能力で作動させる。これにより、調理室9内と空調室8内との間で空気を循環させつつ、調理室9内の空気温度を急速に昇温させる。尚、加熱制御部12は、当該加熱制御の後に行われる保温制御における検出空気温度の目標値によっては、ステップS13の加熱制御の開始当初に、加熱器83を最大よりも低い加熱能力で作動させてもよい。また、加熱制御部12は、当該加熱制御を終了するまでの間、設定調理温度「160℃」及び検出空気温度を表示部40に表示させる。
時刻t1において、検出空気温度が設定調理温度「160℃」よりも所定の第一偏差温度「c1 ℃」だけ低い温度「160−c1 ℃」になると、加熱制御部12は、加熱器83の加熱能力を減少させ、検出空気温度が設定調理温度「160℃」を超えないように、加熱器83の加熱能力を調整する。
時刻t2において、検出空気温度が設定調理温度「160℃」に到達すると、加熱制御部12は、第一加熱時間「T1」が経過するまでの間、検出空気温度が設定調理温度「160℃」に安定するように、加熱器83の加熱能力を調整する。
時刻t2から第一加熱時間「T1」が経過した時刻t3になると、加熱制御部12は、加熱器83の動作を停止させ、ステップS13の加熱制御を終了する。
時刻t3において、ステップS13の加熱制御が終了すると、急冷制御部13は、ステップS14の急冷制御を開始する。急冷制御部13は、急冷制御を開始すると、送風機84を作動させたまま、冷却器82を最大の冷却能力で作動させる。これにより、調理室9内と空調室8内との間で空気を循環させつつ、加熱制御によって非常に高い温度となった調理室9内の空気温度を急速に低下させる。尚、急冷制御部13は、当該急冷制御の後に行われる保温制御における検出空気温度の目標値によっては、ステップS14の急冷制御の開始当初に、冷却器82を最大よりも低い冷却能力で作動させてもよい。また、急冷制御部13は、当該急冷制御を終了するまでの間、設定急冷温度「−5℃」及び検出空気温度を表示部40に表示させる。
時刻t4において、検出空気温度が設定急冷温度「−5℃」よりも所定の第二偏差温度「c2 ℃」だけ高い温度「−5+c2 ℃」に到達すると、急冷制御部13は、加熱器83を所定の加熱能力で作動させるとともに、冷却器82の冷却能力を調整することによって、検出空気温度が設定急冷温度「−5℃」よりも過度に低い温度になる(アンダーシュートする)虞を回避する。
時刻t5において、検出空気温度が設定急冷温度「−5℃」に到達すると、急冷制御部13は、第一急冷時間「T2」が経過するまでの間、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整し、検出空気温度を設定急冷温度「−5℃」に維持するように調整する。このように、急冷制御部13は、第一急冷時間「T2」が経過するまでの期間、調理室9内の空気温度を設定急冷温度「−5℃」に維持することによって、食材SPを急冷する。
時刻t5から第一急冷時間「T2」が経過した時刻t6になると、急冷制御部13は、ステップS14の急冷制御を終了する。
このように、調理室9内において、ステップS13の加熱制御によって加熱された食材SPが、ステップS14の急冷制御によって急冷される。このため、加熱後の食材SPを急冷させるために、調理装置100とは別個の急冷装置に加熱後の食材SPを移動させる手間を解消できる。しかも、当該移動中に加熱された食材SPに細菌が付着する虞を解消することができる。
時刻t6において、ステップS14の急冷制御が終了すると、保温制御部14は、ステップS16の保温制御を開始する。保温制御部14は、保温制御を開始すると、送風機84を作動させたまま、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整する。本具体例では、設定保温温度「5℃」が設定急冷温度「−5℃」よりも高いので、保温制御部14は、調理室9内の空気温度が上昇するように、加熱器83の加熱能力と冷却器82の冷却能力を調整する。また、保温制御部14は、保温制御を終了するまでの間、設定保温温度「5℃」及び検出空気温度を表示部40に表示させる。
時刻t7において検出空気温度が設定保温温度「5℃」よりも所定の第三偏差温度「c3 ℃」だけ低い温度「5−c3 ℃」に到達すると、保温制御部14は、加熱器83の加熱能力と冷却器82の冷却能力を調整して、検出空気温度が設定保温温度「5℃」に緩やかに近づくように、調理室9内の空気温度を緩やかに昇温させる。これによって、保温制御部14は、検出空気温度が設定保温温度「5℃」よりも過度に高い温度になる(オーバーシュートする)虞を回避する。
時刻t8において、検出空気温度が設定保温温度「5℃」に到達すると、保温制御部14は、第一保温時間「T3」が経過するまでの間、検出空気温度を設定保温温度「5℃」に維持するように、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整する。このように、保温制御部14は、第一保温時間「T3」が経過するまでの期間、調理室9内の空気温度を設定保温温度「5℃」に維持することによって、食材SPを保温する。
時刻t8から第一保温時間「T3」が経過した時刻t9になると、保温制御部14は、加熱器83、冷却器82及び送風機84の動作を停止させ、ステップS16の保温制御を終了する。
このように、本具体例では、検出空気温度に応じて、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整することにより、調理室9内の空気温度を効果的に設定保温温度「5℃」に安定させることができる。
また、ステップS14の急冷制御の後にステップS16の保温制御が行われることにより、調理室9内において、急冷された食材SPを設定保温温度「5℃」で保温することが可能となる。このため、就業時間の終了間際又は夜間等の時間帯に、調理室9内において、食材SPを加熱及び急冷することができる。すなわち、ステップS16の保温制御を行うので、食材SPの加熱及び急冷が行われた後の時間帯が作業者が不在となる時間帯であっても、食材SPの加熱及び急冷を行うことが可能となる。
(ステップS1の再加熱制御の具体例)
尚、ステップS11で設定される調理工程表に、更に第一再加熱工程情報が含まれていてもよい。例えば、当該第一再加熱工程情報には、再加熱工程における検出空気温度の目標値「90℃」と、検出空気温度を当該目標値に維持する第一再加熱時間「T4」と、が含まれているものとする。この場合、図3に示すように、ステップS17で再加熱工程情報が含まれると判定され、ステップS18において、検出空気温度が設定再加熱温度「90℃」になるまで調理室9内の空気を昇温させ、検出空気温度が設定再加熱温度「90℃」になった状態を第一再加熱時間「T4」の期間維持する再加熱制御が行われる。尚、この場合、保温制御部14は、ステップS16の保温制御の終了時に、加熱器83及び送風機84を作動させたまま、冷却器82のみ動作を停止させる。
具体的には、図4に示すように、時刻t9においてステップS16の保温制御が終了すると、再加熱制御部15は、ステップS18の再加熱制御を開始する。再加熱制御部15は、ステップS18の再加熱制御において、上記の時刻t0(図4)から時刻t3(図4)におけるステップS13の加熱制御と同様の制御を行う。
すなわち、再加熱制御部15は、再加熱制御を開始すると、送風機84を作動させたまま、加熱器83を最大の加熱能力で作動させる。また、再加熱制御部15は、再加熱制御を終了するまでの間、設定再加熱温度「90℃」及び検出空気温度を表示部40に表示させる。そして、検出空気温度が設定再加熱温度「90℃」よりも第一偏差温度「c1 ℃」だけ低い温度「90−c1 ℃」になると(図4の時刻t1に相当)、再加熱制御部15は、加熱器83の加熱能力を減少させ、検出空気温度が設定再加熱温度「90℃」を超えないように、加熱器83の加熱能力を調整する。検出空気温度が設定再加熱温度「90℃」に到達すると(図4の時刻t2に相当)、再加熱制御部15は、第一再加熱時間「T4」が経過する時点(図4の時刻t3に相当)までの間、検出空気温度が設定再加熱温度「90℃」に安定するように、加熱器83の加熱能力を調整する。第一再加熱時間「T4」が経過すると、再加熱制御部15は、加熱器83及び送風機84の動作を停止させ、ステップS18の再加熱制御を終了する。
この場合、調理室9内において設定保温温度「5℃」で保温されていた食材SPが昇温するように加熱される。このため、喫食時に、調理室9から食材SPを取り出さずに効率よく食材SPを加熱することができる。
(調理装置100の動作の第二の具体例)
以下では、調理装置100の動作の第二の具体例について図5を参照しつつ説明する。第二の具体例は、ステップS11で設定される調理工程表に第二加熱工程情報及び第二保温工程情報が含まれている場合の制御例である。図5は、検出空気温度及び検出食材温度の時系列変化の一例を示すグラフである。図5において、破線の波形W2は検出食材温度を示し、実線の波形W3は検出空気温度を示す。
第二の具体例は、調理装置100が、食材SPの温度を検出する上記食材温度センサ92を備えていることを前提としている。第二加熱工程情報には、加熱工程における検出食材温度の目標値「80℃」と、検出食材温度を当該目標値に維持する第二加熱時間「T5」とが含まれているものとする。また、第二加熱工程情報には、急冷パラメータとして、急冷時における検出食材温度の目標値「5℃」が含まれているものとする。第二保温工程情報には、保温工程における検出食材温度の目標値「5℃」と、検出食材温度を当該目標値に維持する第二保温時間「T6」と、が含まれているものとする。
この場合、図3に示すように、ステップS12で加熱工程情報が含まれると判定され、ステップS13において、検出食材温度が設定調理温度「80℃」になるまで調理室9内の空気を昇温させ、検出食材温度が設定調理温度「80℃」になった状態を第二加熱時間「T5」の期間維持する加熱制御が行われる。そして、ステップS14において、検出食材温度が設定急冷温度「5℃」になるまで調理室9内の空気を冷却る急冷制御が行われる。次に、ステップS15で保温工程情報が含まれると判定され、ステップS16において、検出食材温度が設定保温温度「5℃」になった状態を第二保温時間「T6」の期間維持する保温制御が行われる。
具体的には、図5に示すように、時刻t10において、加熱制御部12は、ステップS13の加熱制御を開始すると、送風機84を作動させるとともに、加熱器83を最大の加熱能力で作動させる。これにより、調理室9内と空調室8内との間で空気を循環させつつ、調理室9内の空気温度を急速に昇温させ、これに追従するように食材SPの温度を急速に昇温させる。尚、加熱制御部12は、当該加熱制御の後に行われる保温制御における検出食材温度の目標値によっては、ステップS13の加熱制御の開始当初に、加熱器83を最大よりも低い加熱能力で作動させてもよい。また、加熱制御部12は、当該加熱制御を終了するまでの間、設定調理温度「80℃」、検出空気温度及び検出食材温度を表示部40に表示させる。
そして、加熱制御部12は、検出食材温度の所定時間当たりの変化量を監視し、当該変化量に基づいて、検出食材温度が設定調理温度「80℃」を過度に超えないように(オーバーシュートしないように)、加熱器83の加熱能力を調整する。尚、これに限らず、加熱制御部12が、前記変化量に基づいて検出食材温度が設定調理温度「80℃」を過度に超えないように、冷却器82も作動させて、加熱器83の加熱能力だけでなく、冷却器82の冷却能力も調整するようにしてもよい。図5では、検出食材温度が設定調理温度「80℃」よりも所定の第四偏差温度「c4 ℃」だけ低い温度「80−c4 ℃」に到達したとき(時刻t11)に、加熱器83の加熱能力を減少させた例を示している。
時刻t12において、検出食材温度が設定調理温度「80℃」に到達すると、加熱制御部12は、第二加熱時間「T5」が経過するまでの間、冷却器82を作動させ、検出食材温度が設定調理温度「80℃」に安定するように、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整する。尚、これに限らず、加熱制御部12が、第二加熱時間「T5」が経過するまでの間、冷却器82を作動させず、加熱器83の加熱能力のみ調整するようにしてもよい。
時刻t12から第二加熱時間「T5」が経過した時刻t13になると、加熱制御部12は、加熱器83の動作を停止させ、ステップS13の加熱制御を終了する。
時刻t13において、ステップS13の加熱制御が終了すると、急冷制御部13は、ステップS14の急冷制御を開始する。急冷制御部13は、急冷制御を開始すると、送風機84を作動させたまま、冷却器82を最大の冷却能力で作動させる。これにより、調理室9内と空調室8内との間で空気を循環させつつ、加熱制御によって非常に高い温度となった調理室9内の空気温度を急速に低下させる。尚、急冷制御部13は、当該急冷制御の後に行われる保温制御における検出空気温度の目標値によっては、ステップS13の急冷制御の開始当初に、冷却器82を最大よりも低い冷却能力で作動させてもよい。また、急冷制御部13は、当該急冷制御を終了するまでの間、設定急冷温度「5℃」、検出空気温度及び検出食材温度を表示部40に表示させる。
そして、急冷制御部13は、検出食材温度の所定時間当たりの変化量を監視し、当該変化量に基づいて、検出食材温度が設定急冷温度「5℃」よりも過度に低下しないように(アンダーシュートしないように)、加熱器83を作動させ、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整する。図5では、検出食材温度が設定急冷温度「5℃」よりも所定の第五偏差温度「c5 ℃」だけ高い温度「5+c5 ℃」に到達したとき(時刻t14)に、加熱器83を作動させた例を示している。
時刻t15において、検出食材温度が設定急冷温度「5℃」に到達すると、急冷制御部13は、ステップS14の急冷制御を終了する。
時刻t15において、ステップS14の急冷制御が終了すると、保温制御部14は、ステップS16の保温制御を開始する。保温制御部14は、保温制御を開始すると、第二保温時間「T6」が経過するまでの間、送風機84を作動させたまま、検出食材温度を設定保温温度「5℃」に維持するように、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整する。また、保温制御部14は、保温制御を終了するまでの間、設定保温温度「5℃」、検出空気温度及び検出食材温度を表示部40に表示させる。
検出食材温度が設定保温温度「5℃」に到達してから、第二保温時間「T6」が経過した時刻t16になると、保温制御部14は、加熱器83、冷却器82及び送風機84の動作を停止させ、ステップS16の保温制御を終了する。
このように、本具体例では、検出食材温度に応じて、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整することにより、食材SPの温度を効果的に設定保温温度「5℃」に維持することができる。
また、ステップS14の急冷制御の後にステップS16の保温制御が行われることにより、調理室9内において、急冷された食材SPの温度を設定保温温度「5℃」に維持することが可能となる。このため、就業時間の終了間際又は夜間等の時間帯に、調理室9内において、食材SPを加熱及び急冷することができる。すなわち、ステップS16の保温制御を行うので、食材SPの加熱及び急冷が行われた後の時間帯が作業者が不在となる時間帯であっても、食材SPの加熱及び急冷を行うことが可能となる。
(ステップS1の再加熱制御の具体例)
尚、ステップS11で設定される調理工程表に、更に第二再加熱工程情報が含まれていてもよい。例えば、当該第二再加熱工程情報には、再加熱工程における検出食材温度の目標値「90℃」と、検出食材温度を当該目標値に維持する第二再加熱時間「T7」と、が含まれているものとする。この場合、図3に示すように、ステップS17で再加熱工程情報が含まれると判定され、ステップS18において、検出食材温度が設定再加熱温度「90℃」になるまで調理室9内の空気を昇温させ、検出食材温度が設定再加熱温度「90℃」になった状態を第二再加熱時間「T7」の期間維持する再加熱制御が行われる。尚、この場合、保温制御部14は、ステップS16の保温制御の終了時に、加熱器83及び送風機84を作動させたまま、冷却器82のみ動作を停止させる。
具体的には、図5に示すように、時刻t16において保温制御が終了すると、再加熱制御部15は、ステップS18の再加熱制御を開始する。再加熱制御部15は、ステップS18の再加熱制御において、上記の時刻t10(図5)から時刻t13(図5)におけるステップS13の加熱制御と同様の制御を行う。
すなわち、再加熱制御部15は、再加熱制御を開始すると(図5の時刻t10に相当)、送風機84を作動させたまま、加熱器83を最大の加熱能力で作動させる。また、再加熱制御部15は、再加熱制御を終了するまでの間、設定再加熱温度「90℃」検出空気温度及び検出食材温度を表示部40に表示させる。そして、再加熱制御部15は、検出食材温度の所定時間当たりの変化量を監視し、当該変化量に基づいて、検出食材温度が設定再加熱温度「90℃」を過度に超えないように(オーバーシュートしないように)、加熱器83の加熱能力を調整する。検出食材温度が設定再加熱温度「90℃」に到達すると(図5の時刻t12に相当)、再加熱制御部15は、第二再加熱時間「T7」が経過する時点(図5の時刻t13に相当)になるまでの間、検出食材温度が設定再加熱温度「90℃」に安定するように、加熱器83の加熱能力を調整する。第二再加熱時間「T7」が経過すると、再加熱制御部15は、加熱器83及び送風機84の動作を停止させ、ステップS18の再加熱制御を終了する。
この場合、調理室9内において設定保温温度「5℃」で保温されていた食材SPが、設定再加熱温度「90℃」まで昇温するように加熱される。このため、喫食時に、調理室9から食材SPを取り出さずに効率よく食材SPを再加熱温度まで加熱することができる。
(変形実施形態)
尚、上記実施形態は、本発明に係る実施形態の例示に過ぎず、本発明を上記実施形態に限定する趣旨ではない。例えば、以下に示す変形実施形態であってもよい。
(1)例えば、調理工程表に加熱工程情報及び保温工程情報を含め、当該加熱工程情報に含まれる急冷パラメータに含める急冷時における検出空気温度又は検出食材温度の目標値を「65℃」以上の温度に設定し、当該保温工程情報に含まれる検出空気温度の目標値又は検出食材温度の目標値も「65℃」以上の温度に設定するようにしてもよい。この場合、ステップS14の急冷制御において、加熱後の食材SPの温度を「65℃」以上の設定急冷温度まで急冷させ、ステップS16の保温制御において、食材SPを「65℃」以上の設定保温温度で維持させることができる。これにより、厚生労働省が提供する「大量調理施設衛生管理マニュアル」にあるように、加熱後の食材SPを、食品衛生上、加熱後の食材SPにおける細菌の増殖を抑制すると考えられている状態で保温することができる。
また、調理工程表に加熱工程情報を含め、当該加熱工程情報に含まれる急冷パラメータに含める急冷時における検出空気温度又は検出食材温度の目標値を「10℃」以上「65℃」以下の温度に設定すれば、加熱後の食材SPをその設定温度まで急冷させることができる。
(2)上記第二の具体例では、設定急冷温度「5℃」と設定保温温度「5℃」とが同じ温度に設定されていたが、設定保温温度は、設定急冷温度よりも高く設定されてもよい。この場合、保温制御部14は、ステップS16の保温制御を開始すると、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整して、検出食材温度を設定保温温度に上昇させる。その後、保温制御部14は、検出食材温度が設定保温温度に到達してから、第二保温時間「T6」が経過するまでの間、検出食材温度を設定保温温度に維持するように、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整する。
また、設定保温温度が設定急冷温度よりも低く設定されてもよい。この場合、保温制御部14は、ステップS16の保温制御を開始すると、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整して、検出食材温度を設定保温温度に低下させる。その後、保温制御部14は、検出食材温度が設定保温温度に到達してから、第二保温時間「T6」が経過するまでの間、検出食材温度を設定保温温度に維持するように、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整する。
(3)ステップS13の加熱制御及びステップS14の急冷制御において、食材SPの温度と調理室9内の空気温度との温度差が過度に大きい場合、食材SPの表面温度と食材SPの芯温にも大きい温度差が生じ、食材SPが均一に加熱及び冷却されない虞がある。
これを解消するため、加熱制御部12が、ステップS13の加熱制御の開始当初、最大の加熱能力で加熱器83を作動させている場合に、検出空気温度が設定調理温度よりも所定の第一設定偏差温度「d1 ℃」だけ高い温度を超えないように、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整する構成としてもよい。
同様に、急冷制御部13が、ステップS14の急冷制御の開始当初、最大の冷却能力で冷却器82を作動させている場合に、検出空気温度が設定急冷温度よりも所定の第二設定偏差温度「d2 ℃」だけ低い温度よりも低下しないように、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整する構成としてもよい。
図6は、当該変形実施形態(3)の構成において、上記の第二の具体例と同じ第二加熱工程情報及び第二保温工程情報に従って、加熱制御、急冷制御及び保温制御を行った場合の検出空気温度及び検出食材温度の時系列変化の他の一例を示すグラフである。図6の時刻t10a〜t16aは、其々、図5の時刻t10〜t16に相当する。
例えば、図6に示すように、加熱制御部12が、時刻t10aにおいて加熱制御を開始し、加熱器83を最大の加熱能力で作動させた後、検出空気温度が、第一設定偏差温度「d1 ℃」よりも低い温度「d3 ℃(d3<d1)」を設定調理温度「80℃」に加算した温度「80+d3 ℃」に到達したとき(時刻t21)に、加熱器83の加熱能力を減少させるように構成してもよい。同様に、急冷制御部13は、時刻t13aにおいて急冷制御を開始し、冷却器82を最大の冷却能力で作動させた後、検出空気温度が、第二設定偏差温度「d2 ℃」よりも低い温度「d4 ℃(d4<d2)」を設定急冷温度「5℃」から減算した温度「5−d4 ℃」に到達したとき(時刻t22)に、冷却器82の冷却能力を減少させるように構成してもよい。
本構成では、加熱制御を開始してから、食材SPの温度が設定調理温度「80℃」に到達するまでの期間(時刻t10aから時刻t12a)及び急冷制御を開始してから、食材SPの温度が設定急冷温度「5℃」に到達するまでの期間(時刻t13aから時刻t15aまでの期間)は、これに対応する第二の具体例における期間(時刻t10〜t12(図5)の期間、及び、時刻t13〜t15(図5)の期間)よりも長くなる。
しかし、本構成では、加熱制御の開始当初、加熱器83を最大の加熱能力で作動させている場合に、検出空気温度が設定調理温度よりも第一設定偏差温度「d1 ℃」だけ高い温度を超えないように、調理室9内の空気温度が制限される。このため、食材SPの表面だけが過度に加熱されることを回避できる。急冷制御の開始当初、冷却器82を最大の冷却能力で作動させている場合に、検出空気温度が設定急冷温度よりも第二設定偏差温度「d2 ℃」だけ低い温度よりも低下しないように、調理室9内の空気温度が制限される。このため、食材SPの表面だけが過度に冷却されることを回避できる。
(4)加熱制御部12が、ステップS13の加熱制御の開始当初に、加熱器83を最大の加熱能力よりも低い加熱能力で作動させるようにしてもよい。同様に、急冷制御部13が、ステップS14の急冷制御の開始当初に、冷却器82を最大の冷却能力よりも低い冷却能力で作動させるようにしてもよい。
(5)加熱制御部12が、ステップS13において第一加熱工程情報に従って加熱制御を行う場合に、検出空気温度が設定調理温度よりも第一偏差温度だけ低い温度になったとき(図4の時刻t1)に、加熱器83の加熱能力を減少させるだけでなく、冷却器82も作動して、検出空気温度が設定調理温度を超えないように、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整するようにしてもよい。
これと同様に、再加熱制御部15が、ステップS18において、第一再加熱工程情報に従って再加熱制御を行う場合にも、検出空気温度が設定再加熱温度よりも第一偏差温度だけ低い温度になったときに、加熱器83の加熱能力を減少させるだけでなく、冷却器82も作動して、検出空気温度が設定再加熱温度を超えないように、加熱器83の加熱能力及び冷却器82の冷却能力を調整するようにしてもよい。
また、再加熱制御部15が、ステップS18において、第二再加熱工程情報に従って再加熱制御を行う場合に、検出食材温度の所定時間当たりの変化量を監視し、当該変化量に基づいて、検出食材温度が設定再加熱温度を過度に超えないように、冷却器82も作動させて、加熱器83の加熱能力だけでなく、冷却器82の冷却能力も調整するようにしてもよい。
(6)加熱制御部12が、ステップS13の加熱制御の開始当初、加熱器83を最大の加熱能力で作動させ、急冷制御部13が、ステップS14の急冷制御の開始当初、冷却器82を最大よりも低い冷却能力で作動させる構成であってもよい。又は、加熱制御部12が、ステップS13の加熱制御の開始当初、加熱器83を最大よりも低い加熱能力で作動させ、急冷制御部13が、ステップS14の急冷制御の開始当初、冷却器82を最大の冷却能力で作動させる構成であってもよい。又は、加熱制御部12が、ステップS13の加熱制御の開始当初、加熱器83を最大よりも低い加熱能力で作動させ、急冷制御部13が、ステップS14の急冷制御の開始当初、冷却器82を最大よりも低い冷却能力で作動させる構成であってもよい。
(7)保温制御部14が、第一保温工程情報に含まれる第一保温時間の経過時(図4の時刻t9)又は第二保温工程情報に含まれる第二保温時間の経過時(図5の時刻t16)だけでなく、操作部50によって保温制御を終了する指示の入力が受け付けられた場合に、ステップS16の保温制御を終了する構成であってもよい。また、第一保温工程情報に第一保温時間が含まれず、第二保温工程情報にも第二保温時間が含まれない構成とし、保温制御部14が、操作部50によって保温制御を終了する指示の入力が受け付けられたときにのみ、ステップS16の保温制御を終了する構成であってもよい。
(8)調理室9内に空気湿度センサを備えないようにしてもよい。また、調理装置100に蒸気発生装置81を備えないようにしてもよい。これにより、加熱制御部12、保温制御部14及び再加熱制御部15が、加湿制御を行わないようにしてもよい。
(9)食材温度センサ92を備えないようにしてもよい。この場合、第一の具体例に示したように、ステップS13の加熱制御、ステップS14の急冷制御、ステップS16の保温制御及びステップS18の再加熱制御では、検出空気温度に基づく制御が行われることになる。
(10)制御部10が再加熱制御部15として機能しないようにし、ステップS17及びステップS18を省略してもよい。つまり、調理装置100において、食材SPを再加熱する工程を行えないようにしてもよい。
(11)制御部10が保温制御部14として機能しないようにし、ステップS15及びステップS16を省略してもよい。つまり、調理装置100において、急冷後の食材SPを保温する工程を行えないようにしてもよい。
8 空調室
9 調理室
10 制御部
12 加熱制御部
13 急冷制御部
14 保温制御部
15 再加熱制御部
60 記憶部
80 空調機
81 蒸気発生装置
82 冷却器
83 加熱器
84 送風機
88 吹出口
89 吸込口
91 空気温度センサ(空気温度検出部)
92 食材温度センサ(食材温度検出部)
100 調理装置
SP 食材

Claims (11)

  1. 調理対象の食材を収容する調理室と、
    前記調理室内の空気温度を調整する空調機と、
    前記空気温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する加熱制御と、前記加熱制御による加熱後の前記食材の温度が、食品衛生上加熱後の食材における細菌の増殖を抑制すると考えられている温度範囲となるように前記加熱後の前記食材を10℃以下に冷却させるための前記空調機の制御である急冷制御と、を行う制御部と、
    前記調理室内の空気温度を検出する空気温度検出部と、を備え、
    前記空調機は、前記調理室内の空気を加熱する加熱器と前記調理室内の空気を冷却する冷却器と、を含み、
    前記制御部は、
    前記急冷制御において、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度に応じて、前記加熱器の加熱能力及び前記冷却器の冷却能力を調整するものであって、
    前記急冷制御の開始後、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度が設定急冷温度よりも所定の偏差温度だけ高い温度に到達すると、前記加熱器を所定の加熱能力で作動させるとともに、前記冷却器の冷却能力を調整する調理装置。
  2. 調理対象の食材を収容する調理室と、
    前記調理室内の空気温度を調整する空調機と、
    前記空気温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する加熱制御と、前記加熱制御による加熱後の前記食材の温度が、食品衛生上加熱後の食材における細菌の増殖を抑制すると考えられている温度範囲となるように前記加熱後の前記食材を10℃以下に冷却させるための前記空調機の制御である急冷制御と、を行う制御部と、
    前記食材の温度を検出する食材温度検出部と、を備え、
    前記空調機は、前記調理室内の空気を加熱する加熱器と前記調理室内の空気を冷却する冷却器と、を含み、
    前記制御部は、
    前記急冷制御において、前記食材温度検出部によって検出された検出食材温度に応じて、前記加熱器の加熱能力及び前記冷却器の冷却能力を調整するものであって、
    前記急冷制御の開始後、前記食材温度検出部によって検出された検出食材温度が設定急冷温度よりも所定の偏差温度だけ高い温度に到達すると、前記加熱器の加熱能力及び前記冷却器の冷却能力を調整する調理装置。
  3. 前記制御部は、前記急冷制御の後に、前記空気温度が設定保温温度に維持されるように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定保温温度に維持されるように前記空調機を制御する保温制御を行う、
    請求項1又は2に記載の調理装置。
  4. 前記制御部は、前記保温制御の後に、前記空気温度が設定再加熱温度まで昇温するように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定再加熱温度まで昇温するように前記空調機を制御する再加熱制御を行う、
    請求項3に記載の調理装置。
  5. 前記空調機は、空調室に配置された送風機を含み、
    前記送風機は、前記空調室と前記調理室との間での空気の循環を起こさせるように配置され、
    前記制御部は、前記加熱制御及び前記急冷制御において前記送風機を作動させる、
    請求項1から4の何れか一項に記載の調理装置。
  6. 前記制御部は、前記急冷制御の後に、前記空気温度が設定保温温度に維持されるように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定保温温度に維持されるように前記空調機を制御する保温制御を行い、
    前記制御部は、前記保温制御において、前記加熱器の加熱能力及び前記冷却器の冷却能力を調整する
    請求項1から5の何れか一項に記載の調理装置。
  7. 前記制御部は、前記加熱制御の開始当初は前記加熱器を最大の加熱能力で作動させ、前記急冷制御の開始当初は前記冷却器を最大の冷却能力で作動させる
    請求項1から6の何れか一項に記載の調理装置。
  8. 前記調理室内の空気温度を検出する空気温度検出部を備え、
    前記制御部は、
    前記加熱制御の開始当初、前記加熱器を最大の加熱能力で作動させている場合に、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度が前記設定調理温度よりも所定の第一設定偏差温度だけ高い温度を超えないように、前記加熱器の加熱能力を調整し、
    前記急冷制御の開始当初、前記冷却器を最大の冷却能力で作動させている場合に、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度が設定急冷温度よりも所定の第二設定偏差温度だけ低い温度よりも低下しないように、前記冷却器の冷却能力を調整する
    請求項7に記載の調理装置。
  9. 前記調理室内の空気温度を検出する空気温度検出部を備え、
    前記制御部は、
    前記加熱制御の開始当初、前記加熱器を所定の加熱能力で作動させている場合に、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度が所定の第一設定偏差温度よりも低い温度を前記設定調理温度に加算した温度に到達したときに、前記加熱器の加熱能力を減少させ、
    前記急冷制御の開始当初、前記冷却器を所定の冷却能力で作動させている場合に、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度が所定の第二設定偏差温度よりも低い温度を設定急冷温度から減算した温度に到達したときに、前記冷却器の冷却能力を減少させる
    請求項1から7の何れか一項に記載の調理装置。
  10. 調理対象の食材を収容する調理室と、
    前記調理室内の空気温度を調整する空調機と、
    前記空気温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する加熱制御と、前記加熱制御による加熱後の前記食材の温度を10℃以下に冷却させるための前記空調機の制御である急冷制御と、
    を行う制御部と、
    前記調理室内の空気温度を検出する空気温度検出部と、を備え、
    前記空調機は、前記調理室内の空気を加熱する加熱器と前記調理室内の空気を冷却する冷却器と、を含み、
    前記制御部は、
    前記加熱制御の開始当初は前記加熱器を最大の加熱能力で作動させ、前記急冷制御の開始当初は前記冷却器を最大の冷却能力で作動させるとともに、
    前記急冷制御の開始後、前記空気温度検出部によって検出された検出空気温度が設定急冷温度よりも所定の偏差温度だけ高い温度に到達すると、前記加熱器を所定の加熱能力で作動させるとともに、前記冷却器の冷却能力を調整する調理装置。
  11. 調理対象の食材を収容する調理室と、
    前記調理室内の空気温度を調整する空調機と、
    前記空気温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する又は前記食材の温度が設定調理温度まで昇温するように前記空調機を制御する加熱制御と、前記加熱制御による加熱後の前記食材の温度を10℃以下に冷却させるための前記空調機の制御である急冷制御と、
    を行う制御部と、
    前記食材の温度を検出する食材温度検出部と、を備え、
    前記空調機は、前記調理室内の空気を加熱する加熱器と前記調理室内の空気を冷却する冷却器と、を含み、
    前記制御部は、
    前記加熱制御の開始当初は前記加熱器を最大の加熱能力で作動させ、前記急冷制御の開始当初は前記冷却器を最大の冷却能力で作動させるとともに、
    前記急冷制御の開始後、前記食材温度検出部によって検出された検出食材温度が設定急冷温度よりも所定の偏差温度だけ高い温度に到達すると、前記加熱器の加熱能力及び前記冷却器の冷却能力を調整する調理装置。
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