JP6529271B2 - 冷蔵機能付き加熱調理装置 - Google Patents

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本発明は、冷蔵機能付き加熱調理装置に関する。
病院や介護施設等で食材を加熱しながら配膳するための冷蔵機能付きの食品加湿式加熱庫が知られている(特許文献1参照)。特許文献1には、タイマーの設定時間だけ庫内を循環する空気を冷却して冷却温度に冷却する冷却器と、タイマーがタイムアップした後に庫内を循環する空気を加熱して設定温度まで加熱するヒータと、加熱時には湿度センサーの出力から判定される庫内湿度が設定湿度に維持されるように庫内に水蒸気を供給する加湿器を制御する為の湿度制御装置を備え、誤動作する必要が少なくなり、食品の加熱、加湿動作が確実に行えることが開示されている。
実用新案登録3075775号公報
特許文献1に記載された技術では、循環路のうち、ファンの吹出し側に配置される加熱器及び冷却器がファンから送り出される空気の抵抗となり、風量が弱められ、温度ムラを生じる恐れがあった。更に、加熱器で加熱された熱風が他の器具(冷却器)に触れてしまうため、庫内に吹き込む前に熱が奪われ庫内の温度上昇が遅くなる恐れもあった。
本発明は、送風装置からの送風の損失を少なくしてムラなく加熱、冷却できる冷蔵機能付き加熱調理装置を提供することを目的とする。
本発明の冷蔵機能付き加熱調理装置は、筐体と、前記筐体の内部に画定され、加熱対象物を収納する収納室と、前記筐体の内部に配置された送風部と、前記筐体の内部に画定され、前記送風部によって送り出される空気流を前記収納室を含む前記筐体の内部で循環させる循環路と、前記筐体の内部に配置され、前記空気流を加熱する加熱ヒータと、前記筐体の内部に配置され、前記空気流を冷却する冷却器と、を備え、前記循環路は、前記送風部と、前記送風部の吸気側に接続され、前記冷却器が配置された冷却部と、前記送風部の吐出側に接続されるとともに前記収納室の側部において、前記筐体の上下方向に延びるように画定された加熱部と、を含み、前記加熱ヒータは、前記加熱部に配置される。
本発明の冷蔵機能付き加熱調理装置の一態様として例えば、前記収納室と前記冷却器を仕切る第1の仕切板を更に備え、前記冷却器を通過した前記空気流を前記送風部に送る吸気導入ダクトが、前記第1の仕切板と前記送風部との間に画定されている。
本発明の冷蔵機能付き加熱調理装置の一態様として例えば、前記送風部と前記冷却器が、前記収納室および前記第1の仕切板の上側に配置されている。
本発明の冷蔵機能付き加熱調理装置の一態様として例えば、前記送風部は空気を送り出す送風装置を有し、前記送風装置を収納するケーシングを更に備え、当該ケーシングの下部には、前記吸気導入ダクトに連通する吸気部が形成されている。
本発明の冷蔵機能付き加熱調理装置の一態様として例えば、前記収納室と前記加熱部を仕切る第2の仕切板を更に備え、当該第2の仕切板は、前記空気流を前記収納室に導入する吹出し孔と、前記空気流の下方向への吹き出しを抑制するように下端に形成された抑制板とを有する。
本発明の冷蔵機能付き加熱調理装置の一態様として例えば、前記加熱ヒータは、前記筐体の上下方向にそって長手方向に延設される。
本発明の冷蔵機能付き加熱調理装置は、送風部と加熱部とが連通し送風部の吐出側に冷却器等を配置しておらず、また、加熱ヒータが筐体の上下方向にそって長手方向に延設されているため、送風の損失を少なくして収納室全体に空気流が行き渡り、収納室内の加熱対象物をムラなく加熱、冷却することができる。また、加熱ヒータ表面との接触時間が長くなるため、収納室内の空気を効率良く加熱することができる。また、第1の仕切板と送風部の間に吸気導入ダクト画定されるため、空気流の流れがスムーズになる。そして、送風部と冷却器と冷却ユニットが第1の仕切板の上側に配置されているため、メンテナンス性を向上させている。そして、ケーシングの下部に吸気導入ダクトと連通する吸気部が形成されているため、空気流が確実に送風部内に吸引され、空気流がスムーズに循環路内を流れる。更に、第2の仕切板は吹出し孔と抑制板とを有するため、加熱部内を流れる空気流の損失が少なくなり、複数の加熱対象物に向け均等にムラなく送風できる。
本発明に係る冷蔵機能付き加熱調理装置の一例を示す模式図。 本発明に係る冷蔵機能付き加熱調理装置の一例を示す正面部分透視図。 本発明に係る冷蔵機能付き加熱調理装置の一例を示す正面斜視図。 本発明に係る冷蔵機能付き加熱調理装置の第1の仕切板の一例を示す正面斜視図。 本発明に係る冷蔵機能付き加熱調理装置のケーシングの一例を示し、(a)正面斜視図、(b)上面図。 本発明に係る冷蔵機能付き加熱調理装置の第1の仕切板とケーシングの組み立てを示す斜視図。 本発明に係る冷蔵機能付き加熱調理装置の空気の流れを説明する模式図。
以下、本発明に係る冷蔵機能付き加熱調理装置の好適な実施形態を、図1〜図7に基づいて詳述する。
図1は冷蔵機能付き加熱調理装置の模式図、図2は冷蔵機能付き加熱調理装置の正面部分透視図、図3は冷蔵機能付き加熱調理装置の正面斜視図である。図1から図3を用いて冷蔵機能付き加熱調理装置の一実施形態を詳述する。
本実施形態の冷蔵機能付き加熱調理装置1は、病院、介護施設、オフィス、工場等の多人数を対象に食事等を提供する施設内で利用し、提供する食品(加熱対象物)Kを配膳前に適切な加熱状態にコントロールできる装置であって、筐体2と、収納室3と、筐体2内部に配置される送風部10、加熱部20及び冷却部30を備えている。
冷蔵機能付き加熱調理装置1は、全体が略四角形状で主に断熱材からなる筐体2に囲まれ、筐体2の内部に画定された加熱対象物Kの収納室3が形成され、収納室3は、収納室3上側に配置される第1の仕切板4と、収納室3の側部に配置され収納室3の上下方向に延びるように形成された第2の仕切板5と、開閉扉6とでさらに画定されている。
また、第1の仕切板4の上部には収納室3の上部を覆い主に断熱材等からなる略平坦状の天井壁7が配置されている。さらに、収納室3には、加熱対象物Kが複数載置できるトレイ8を配置可能とするトレイ支持部9が水平面状に多段に設けられている。尚、トレイ8には空気が流通する孔が多数設けられていても良い。
循環路60は、第1の仕切板4と、第2の仕切板5と、筐体2との間に画定され、送風部10と加熱部20と冷却部30とを含む。冷却部30は送風部10の吸気側に接続し、加熱部20は送風部10の吐出側に接続し、冷却部30から吸引された空気は、送風部10から加熱部20へ向け送り出され収納室3へ吐出される。そして循環路60により、送風部10によって送り出される空気流が収納室3を含む筐体2の内部で循環できるようになっている。
送風部10は、第1の仕切板4と天井壁7との間に配置されたファン部11と、筐体2の天井部2aと天井壁7との間に配置されファン部11を駆動するファン駆動部12とを備え、ファン部11は、シロッコファン等からなる送風装置13と、送風装置13の下側から空気を吸入する吸気側に設けられる吸気部14と空気を排出する吐出側に設けられる吐出部15とケーシング16とを有している。また、送風装置13はケーシング16に収納されている。そして、送風部10のファン駆動部12の駆動により送風装置13が回転駆動し、送風部10の送風装置13によって送り出され筐体2内に流れる空気流Vが形成される。
加熱部20は、筐体2の側壁2bと第2の仕切板5との間に配置され、内部に筐体2の上下方向に延びるように画定された正面視略U字状の加熱ヒータ21(図2参照)を備え、送風装置13の吐出側の吐出部15と空気流Vの経路として接続されている。そして、筐体2の側壁2bと第2の仕切板5との間に、空気流Vの経路である送風ダクト22が形成されている。
筐体2の側壁2bと並列している第2の仕切板5と略平行に配置される加熱ヒータ21は、送風ダクト22の上下方向に沿って配置されるため、空気流Vの送風方向に沿って位置づけられることになり、空気流Vの流れを妨げることが無くなる。また、加熱時は加熱ヒータ21との接触時間が長くなるため効率よく空気を加熱することができる。そして、第2の仕切板5を介して加熱部20と収納室3とが隣接しているため、加熱された空気が直接収納室3に供給されるため加熱温度の低下や風量損失を招くことなく収納室3内の加熱対象物Kをムラなく効率よく加熱することができる。
冷却部30は、第1の仕切板4と天井壁7との間に配置される冷却器31と、天井部2aと天井壁7との間に配置される冷却ユニット32とを備え、冷却ユニット32は、天井壁7の上面にボルト等で固定されるユニット台33と、ユニット台33に固定される凝縮器34と冷却駆動部35とを有している。また、ユニット台33の下部には冷却器固定台36が設けられ、冷却器31が冷却器固定台36に固定されている。冷却器固定台36は、天井壁7に形成された冷却開口部37に挿入載置される。そして、冷却ユニット32により冷却される冷却器31内を空気流Vが通過した後、冷却された空気流Vが送風装置13に送り込まれる。尚、空気流Vは、冷却器31で冷却される場合と冷却ユニット32が停止して冷却されない場合とがある。
第2の仕切板5は、収納室3の側部に配置されることを上述したが、本実施形態において開閉扉6に対面する側に設けられている。当該対面する側は、開閉扉6を正面側とすると収納室3の後ろ側になる。第2の仕切板5の設置位置は、開閉扉6の左右でも良く、側部とは収納室3の後ろ側や両側を含む意味である。
第2の仕切板5には、図2に示す通り空気流Vを収納室3に導入する複数の吹出し孔51が各トレイ支持部9に向かって開口され、第2の仕切板5の下端には空気流Vの下方向への吹き出しを抑制するように、その先端が筐体2の側壁2bに向かって突出する抑制板52が設けられている(図1)。抑制板52を設けることにより、送風ダクト22の下方から集中して空気流Vが吹き出されるのを抑制し、吹出し孔51から収納室3内への吹き出しが促される。
筐体2の側壁2bと第2の仕切板5との間には、複数の加熱ヒータ21を配置することにより、一つの加熱ヒータ21に水供給部25を備える蒸気発生部26を有していても良い。蒸気発生部26は、加熱ヒータ21に取り付けられ、水供給部25から供給された水が加熱して収納室3に供給する蒸気を生成する。
また、冷蔵機能付き加熱調理装置1は、開閉扉6の上側の筐体2に収納室3内の温度や湿度を設定し時間調整を可能とする制御盤Sが設けられている。
図4は、第1の仕切板4の正面斜視図である。図4を用いて第1の仕切板4を詳述する。
第1の仕切板4は、略平板状の金属板等からなり、天井壁7に固定される送風装置13と冷却器31とを収納室3から仕切る役目をなし、送風装置13の駆動により送出される空気流Vを冷却器31から送風装置13の下方に開口した吸気部14に誘導する。さらに送風部10や冷却部30からの落下物等を受け止め、収納室3への落下を防止している。
そして、第1の仕切板4は、その一端が開閉扉6と離間して収納室3の上側に配置されることにより収納室3からの空気を吸入する吸気口41を形成する。本実施形態では、第1の仕切板4の一端に上方向に突出する吸気口仕切部42の前方側に吸気口41が配置され、吸気口仕切部42に冷却器31に空気が流入する冷却器開口部43が形成されている。
また、第1の仕切板4は、冷却器31の下方に位置する棚部44と、棚部44から収納室3方向に折り曲げられ送風装置13の下面に離間して配置され空気流Vを吸気部14に誘導する平板状の吸気導入ダクト45とを有している。吸気導入ダクト45は、第1の仕切板4と送風装置13との間に画定され、冷却器31を通過した空気流Vは送風装置13に送る役目をする。
さらに、第1の仕切板4は、四方を取り囲むように上側に突出する折り上げ部46を有し、第1の仕切板4に落下する落下物を受け止め、例えば空気流V中に含まれる水蒸気の凝縮作用等により冷却器から落下する水滴を第1の仕切板4の他端に設けられた排水部47に誘導する。第1の仕切板4は、吸気口仕切部42に設けられた複数の係合部42aを冷却器31に係合し、排水部47を例えばケーシング16に形成された後述する排水開口17d等に取り付けることにより収納室3の上側に固定される。
図5は、送風部10に取り付けられるケーシング16を示し、(a)は正面斜視図、(b)は上面図である。図5を用いて、ケーシング16を詳述する。
本実施形態においてケーシング16は、溶接等で一体化された略平板状の基台17と略円筒形状の枠体18とを有している。基台17は上側に立設する立壁17aと、立壁17aに対して略直角状に折り曲げられた平板17bと平板17bの先端から下方に向かって延在する係止板17cとを有している。立壁17aは冷却器31を通過してきた空気流Vを遮蔽し、強制的に吸気導入ダクト45に送り込む役目をする。また、平板17bの中央部分には開口した吸気部14が形成されている。
枠体18は、送風装置13を収納し、吸気部14を取り囲むように略円形状の筒部18aと吐出部15を有し、吐出部15は、断面略コ字状で一対の支持部18bと下方に向かって傾斜した傾斜部18dを有している。なお、傾斜部18dには加熱ヒータ21を避ける切欠き部18cが形成されている。
上述の構成により、図5(b)に示す通り、送風装置13の回転により吸気部14から空気が送風装置13に強制的に吸引され、送風装置13の側面から筒部18aの内壁に向かって空気が放出され、筒部18aのなだらかな曲面により吐出部15から加熱部20に向かって効率よく流れる空気流Vを形成する。
図6は、第1の仕切板4とケーシング16とを組み付けた状態を示す斜視図である。図6を用いて、第1の仕切板4とケーシング16とを組み付けた状態を説明する。
本実施形態では、第1の仕切板4の排水部47の先端をケーシング16の係止板17cに形成された排水開口17dに挿入係合させ、第1の仕切板4とケーシング16とが接合される。吸気導入ダクト45は、第1の仕切板4とケーシング16の平板17b及び係止板17cとで形成され、ケーシング16の下部に吸気導入ダクト45と連通する吸気部14が形成される。第1の仕切板4の冷却器開口部43とケーシング16の立壁17aで画定される部分には冷却器31が配置され、ケーシングの筒部18aには送風装置13が配置される。
また、第1の仕切板4は、冷却器31とケーシング16に係合しているため、冷却器31及び送風装置13の下部を容易に開放でき、メンテナンス性が向上する。
図7を用いて空気流Vの流れを説明する。
送風部10のファン駆動部12が駆動して送風装置13が回転駆動する。収納室3内の空気は、吸気口41から吸引され冷却器31内を通過し、必要に応じて冷却され、第1の仕切板4に設けられた吸気導入ダクト45をから吸気部14に吸引される。吸引された空気は送風装置13の吐出側に設けられた吐出部15から加熱部20に送り込まれる。
冷却器31と送風装置13は、天井壁7と略並行配列され、送風装置13の吸気部14は冷却器31側ではなく下方に向け開口しているが、第1の仕切板4に設けられた吸気導入ダクト45により送風装置13の下方へ誘導されるので、第1の仕切板と4と天井壁7との空間を流れる空気流Vは安定してスムーズに流れる。
また、送風部10の吐出部15は加熱部20と連通しているため、直接加熱部20に流れ、加熱部20に送り込まれた空気は必要に応じて加熱ヒータ21で加熱され、第2の仕切板5の吹出し孔51から収納室3に排出される空気流Vが形成される。
加熱部20の加熱ヒータ21は、筐体2の側壁2bの立設方向と略平行に配置される第2の仕切板5と略平行に上下方向に延びるように画定されているため、加熱部20を通過する空気流Vは抵抗なく送風ダクト22内を流れる。安定した空気流Vの流れは送風ダクト22の下部まで行き渡り、各トレイ支持部9に載置された加熱対象物Kを複数の吹出し孔51を介してまんべんなく加熱又は冷却する。
そして、送風装置13によって送り出され筐体2の内部で循環する空気流Vが形成される。
以下、本発明の冷蔵機能付き加熱調理装置1の利点を説明する。
従来の給食提供システムでは、喫食時間に合わせて調理を行うため、喫食時間の数時間前から準備、調理に取りかかる必要がある。特に朝食などは、作業者が早朝から作業することとなり、作業者への負担が大きかった。さらに、セントラルキッチン等で大量に調理を行う場合、各施設まで運搬する必要があり、調理してから喫食するまで時間が掛かってしまう。その間に食材の芯温が低下すると、細菌の繁殖しやすい危険な温度帯になり、衛生上問題が生じるおそれがある。
本発明の冷蔵機能付き加熱調理装置1を活用する給食提供システム(調理システム)では、例えば前日の空いた時間などに前もって調理をしておき、それを冷却保管しておくことができる。そして喫食時間の直前で再び加熱して喫食者のもとへ給食を配膳することで、加熱直後の温かい給食を提供することができる。また、各施設まで運搬が必要な場合でも、冷却した状態のまま運搬し、各施設内において再び加熱して配膳するため、加熱直後の温かい給食が提供できる。
この際、温度管理が不十分だと食中毒など起こる恐れがあるので、調理した食材をすぐに急速冷却し、細菌の繁殖しやすい危険な温度帯を素早く通過するように短時間で冷却する。さらに喫食前には所定の温度まで食材の芯温が上昇するように加熱することが安全衛生上重要である。冷蔵機能付き加熱調理装置1は、食材の温度を正確に管理する条件のもと、事前に調理して冷却保管した食事を再加熱して提供することが可能であり、従来通り温かい給食を安全に提供しつつ、作業者への負担が大幅に軽減することができる。特に最近の病院や介護施設などで活用が期待される冷蔵機能付き加熱調理装置1である。
冷蔵機能付き加熱調理装置1の具体的な使用について説明する。
<制御盤Sを利用した設定>
あらかじめ制御盤Sには、保冷温度、再加熱開始時刻、再加熱室内温度、再加熱時間、必要に応じて湿度を設定しておく。例えば、保冷温度は3℃に設定するのが望ましい。また、再加熱室内温度は加熱対象物(食材)Kに応じて例えば80℃から120℃に設定し、再加熱時間は加熱対象物Kや加熱対象物Kの量に応じて例えば30分から120分に設定する。加熱対象物Kに差し込む芯温センサーを有している場合は、芯温が例えば75℃で1分以上加熱されるまで加熱するよう設定してもよい。加熱時の湿度は加熱対象物Kに応じて0%から100%まで設定可能である。
<保冷運転>
開閉扉6を開け、予め冷却された調理済みの加熱対象物Kを収納室3に収納する。開閉扉6を閉じ、制御盤Sより運転を開始すると、保冷運転が開始される。ファン駆動部12の駆動により送風装置13が回転する。同時に冷却ユニット32も駆動を開始し、冷却器31を通過する空気が冷却される。送風装置13の回転により送風部10の吸気部14が負圧となり、冷却部30の冷却器31側の空気を引き込む。
冷却器31側の引き込み流(吸引流)により、収納室3の空気は吸気口41から冷却部30の冷却器31を通過して、吸気導入ダクト45で吸気部14まで誘導され、送風部10の吸気部14へ吸い込まれる。冷却器31を通過する際に冷却され冷風となる。負圧による流動なので、冷却器31を均等に通過し、効率良く冷却される。
送風装置13から送り出された冷風は、ケーシング16により加熱部20の送風ダクト22に送り込まれる。冷風は、送風ダクト22で下方に向け流動する。送風ダクト22には、加熱ヒータ21が配置されているが、上下に伸びているため、冷風の流動の妨げにはならず、送風ダクト22全体にわたり冷風が送られる。送風ダクト22で下方に向け流動する冷風は抑制板52により下方への吹出しが抑えられる。
送風ダクト22を形成している第2の仕切板5に開口した吹出し孔51より冷風が各トレイ支持部9に向け吹き出される。各トレイ支持部9に載置されている加熱対象物(食材)Kを冷却した冷風は、収納室3上部の吸気口41に再び吸い込まれる。上述したように、冷蔵機能付き加熱調理装置1は、収納室3全体に冷風を循環しながら、加熱対象物Kを冷却し、設定温度に保つことができる。
<再加熱運転>
再加熱開始時刻になったら、保冷運転が停止され、再加熱運転が開始される。冷却ユニット32を停止し、加熱ヒータ21を駆動する。引き続き回転している送風装置13により、吸気口41から吸引された収納室3の空気は冷却器31を通過し、加熱部20の送風ダクト22へ空気が送り込まれる。送風ダクト22で下方へ向け流動する際、加熱ヒータ21により加熱され熱風となる。このとき、加熱ヒータ21は上下に伸びているため、熱風の流動の妨げにはならず、送風ダクト22全体にわたり熱風が送られる。送風ダクト22で下方に向け流動する熱風は抑制板52により下方への吹出しが抑えられる。
送風ダクト22を形成している第2の仕切板5に開口した吹出し孔51より熱風が各トレイ支持部9に向け吹き出される。各トレイ支持部9に載置された加熱対象物Kを加熱した熱風は、収納室3上部の吸気口41に再び吸い込まれる。このように収納室3全体に熱風を循環しながら、設定温度まで加熱対象物Kを加熱する。
設定した再加熱時間まで加熱時間が経過した時、または芯温センサーの芯温が所定温度で所定時間経過した時、加熱ヒータ21、及びファン駆動部12が停止し、開閉扉6を開いて加熱対象物Kが取り出される。このとき、収納室3内温度を例えば約80℃に設定した保温運転を開始して、作業者が取り出すまで加熱ヒータ21、ファン駆動部12の駆動を継続して、加熱対象物Kを保温するようにしてもよい。
<メンテナンス>
(1)冷却部30
第1の仕切板4の吸気口仕切部42に形成されている係合部42aと冷却器31との固定を解除し、ケーシング16の排水開口17dから排水部47を引き抜くと、第1の仕切板4を取り外すことができる。また、冷却ユニット32のユニット台33を固定している例えば四隅のボルトを外すと、冷却器31とともに冷却ユニット32が上方へ引き上げられる。冷却ユニット32を天井壁7に設置するときは、冷却部30の冷却開口部37に冷却器31を差し込み、冷却開口部37を覆うようにユニット台33が天井壁7上面に載置される。ユニット台33の例えば四隅をボルトで固定して、冷却部30のメンテナンスが完了する。
そして、冷却器31が、冷却開口部37から容易に着脱できるので、メンテナンス性がよい。また、凝縮器34、冷却駆動部35、冷却器31などがユニット台33に一体となって天井壁7に載置することで、容易に設置することができる。
(2)送風部10
第1の仕切板4を取り外したあと、ケーシング16を取り外す。送風装置13をファン駆動部12の例えば回転軸から外すと、ファン駆動部12が上方へ引き上げられ、送風部10のメンテナンスを容易に行うことができる。
(3)加熱部20
第2の仕切板5を取り外すと、加熱ヒータ21が現れる。加熱ヒータ21の例えば上端にある接続端子から接続線を外し、天井壁7との固定を解除すると、加熱ヒータ21を下方へ引き抜くことができる。
冷却ユニット32、送風装置13のファン駆動部12及び加熱ヒータ21の例えば接続端子等が天井壁7の上部の例えば機械室に集中しているので、冷蔵機能付き加熱調理装置1の加熱冷却に関するメンテナンスが容易に行える。
上述の第1の仕切板4、第2の仕切板5、ケーシング16等の形状や配置状態は、本実施形態に基づく一例であり、本実施形態に記載される形状に限定されない。冷却器31を通過した空気が送風装置13に無理なく吸引され、送風装置13の吐出側の吐出部15から加熱部20に安定して空気が流れ、送風ダクト22内をスムーズに流れる空気流Vが形成されれば良い。
トレイ8に載置され、加熱、冷却される食品等を加熱対象物Kとして説明したが、本発明の特徴の一つとして加熱部20で空気が加熱する効率を重視しているためであり、特に加熱のみに限定されない。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係る冷蔵機能付き加熱調理装置は、空気流が安定して流れ、収納室内の加熱対象物が適切に加熱可能な空気流を図る食品配膳分野に適用可能である。
1 冷蔵機能付き加熱調理装置
2 筐体
2a 天井部
2b 側壁
3 収納室
4 第1の仕切板
5 第2の仕切板
6 開閉扉
7 天井壁
8 トレイ
9 トレイ支持部
10 送風部
11 ファン部
12 ファン駆動部
13 送風装置
14 吸気部
15 吐出部
16 ケーシング
20 加熱部
21 加熱ヒータ
22 送風ダクト
30 冷却部
31 冷却器
32 冷却ユニット
41 吸気口
45 吸気導入ダクト
51 吹出し孔
60 循環路
K 加熱対象物
S 制御盤
V 空気流

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部に画定され、加熱対象物を収納する収納室と、
    前記筐体の内部に配置された送風部と、
    前記筐体の内部に画定され、前記送風部によって送り出される空気流を前記収納室を含む前記筐体の内部で循環させる循環路と、
    前記筐体の内部に配置され、前記空気流を加熱する加熱ヒータと、
    前記筐体の内部に配置され、前記空気流を冷却する冷却器と、を備え、
    前記循環路は、前記送風部と、前記送風部の吸気側に接続され、前記冷却器が配置された冷却部と、前記送風部の吐出側に接続されるとともに前記収納室の側部において、前記筐体の上下方向に延びるように画定された加熱部と、を含み、
    前記加熱ヒータは、前記加熱部に配置され、
    前記収納室と前記冷却器を仕切る第1の仕切板を更に備え、
    前記冷却器を通過した前記空気流を前記送風部に送る吸気導入ダクトが、前記第1の仕切板と前記送風部との間に画定されている、
    冷蔵機能付き加熱調理装置。
  2. 請求項に記載の冷蔵機能付き加熱調理装置であって、
    前記送風部と前記冷却器が、前記収納室および前記第1の仕切板の上側に配置されている、冷蔵機能付き加熱調理装置。
  3. 請求項またはに記載の冷蔵機能付き加熱調理装置であって、
    前記送風部は、空気を送り出す送風装置を有し、
    前記送風装置を収納するケーシングを更に備え、当該ケーシングの下部には、前記吸気導入ダクトに連通する吸気部が形成されている、冷蔵機能付き加熱調理装置。
  4. 請求項1に記載の冷蔵機能付き加熱調理装置であって、
    前記収納室と前記加熱部を仕切る第2の仕切板を更に備え、
    当該第2の仕切板は、前記空気流を前記収納室に導入する吹出し孔と、前記空気流の下方向への吹き出しを抑制するように下端に形成された抑制板とを有する、冷蔵機能付き加熱調理装置。
  5. 請求項1に記載の冷蔵機能付き加熱調理装置であって、
    前記加熱ヒータは、前記筐体の上下方向にそって長手方向に延設される、冷蔵機能付き加熱調理装置。
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