JP2016031190A - 冷温蔵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】除霜運転の終了条件についての相反する二つの要望をどちらも満たすこと。【解決手段】冷温蔵室を形成する断熱箱11Aを有するカート10と、カート10が出し入れ可能に格納されるステーション30であって、第1の熱交換室が区画形成されているステーション30と、を備える冷温蔵装置1であって、ステーション30は、第1の熱交換室に収容されている第1の冷却部を運転しているとき、予め設定されている除霜開始条件が成立すると第1の冷却部の運転を停止し、その後に予め設定されている第1の除霜終了条件(冷温蔵室終了温度(℃)、及び、デフロスト最低時間(min))が成立すると第1の冷却部の運転を再開する第1の除霜処理と、操作部81を介して第1の除霜終了条件の設定を受け付ける設定受付処理と、を実行する。【選択図】図1
Description
温食を冷蔵保存したのち、再加熱して取り出すことができる冷温蔵装置に関する。
従来、温食を冷蔵保存したのち、再加熱して取り出すことができる冷温蔵装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されている冷温蔵装置は、断熱箱を有するカートと、冷却装置とヒータとを装備して当該カートを出し入れ可能に格納する固定のステーションとを備えている。
ところで、一般に冷却装置を運転すると冷却装置の一部である蒸発器に霜が付着して冷却能力が低下する。このため一般に冷温蔵装置では冷却装置を運転しているときに一時的に冷却装置の運転を停止して霜を溶かす除霜運転が行われている。
除霜運転を行うと霜が溶けて冷却能力が回復する反面、その間は冷却装置が停止しているため断熱箱の内部(断熱室)に格納されている食材の温度が上昇してしまう。このため、除霜運転の終了条件について次の相反する二つの要望が生じる。
(1)冷却能力を十分に回復させるために、除霜運転を長く継続させたい。例えば冷温蔵装置の周囲の湿度が高い場合、言い換えると冷温蔵装置の設置環境が悪い場合は着霜量が多くなるので、冷却能力を十分に回復させるためにこのような要望が生じる。
(2)除霜運転中の食材の温度上昇を抑制するために、除霜運転を早く終了させたい。例えば病院の給食サービスのガイドラインによって冷蔵中の食材の上限温度が指示されている場合は、除霜運転中に食材の温度が上限温度を超えてしまわないようにするためにこのような要望が生じる。
(2)除霜運転中の食材の温度上昇を抑制するために、除霜運転を早く終了させたい。例えば病院の給食サービスのガイドラインによって冷蔵中の食材の上限温度が指示されている場合は、除霜運転中に食材の温度が上限温度を超えてしまわないようにするためにこのような要望が生じる。
しかしながら、従来は病院の給食サービスのガイドラインなどに従って除霜運転の終了条件が設定されていたため、上述した相反する二つの要望を満たすことはできなかった。
本明細書では、除霜運転の終了条件についての上述した相反する二つの要望をどちらも満たすことができる技術を開示する。
本明細書によって開示される冷温蔵装置は、冷温蔵室を形成する断熱箱を有するカートと、前記カートが出し入れ可能に格納されるステーションであって、第1の熱交換室が区画形成されているステーションと、を備える冷温蔵装置であって、前記ステーションは、前記第1の熱交換室に収容されている第1の冷却部と、前記第1の熱交換室に収容されている加熱部と、前記カートが前記ステーションに格納されているとき、前記第1の熱交換室と前記冷温蔵室とを連通する第1の空気循環路を形成する第1のダクトと、操作部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1の冷却部を運転しているとき、予め設定されている除霜開始条件が成立すると前記第1の冷却部の運転を停止し、その後に予め設定されている第1の除霜終了条件が成立すると前記第1の冷却部の運転を再開する第1の除霜処理と、前記操作部を介して前記第1の除霜終了条件の設定を受け付ける設定受付処理と、を実行する。
上記の冷温蔵装置によると、冷却能力を十分に回復させたい場合は除霜運転が長く継続されるように第1の除霜終了条件を設定することにより、冷却能力を十分に回復させることができる。一方、除霜運転中の食材の温度上昇を抑制したい場合は除霜運転が早く終了するように第1の除霜終了条件を設定することにより、食材の温度上昇を抑制できる。このように上記の冷温蔵装置によると、操作部を介して第1の除霜終了条件の設定を受け付けるので、除霜運転の終了条件についての前述した相反する二つの要望をどちらも満たすことができる。
また、上記の冷温蔵装置において、前記ステーションは前記冷温蔵室内の温度を検知する温度検知部を備え、前記第1の除霜終了条件は、前記温度検知部によって検知された温度が除霜終了温度に達し、且つ、前記第1の冷却部の運転を停止したときからの経過時間が最小継続時間に達したことであり、前記設定受付処理において、前記除霜終了温度、及び、前記最小継続時間の少なくとも一方の設定を受け付けてもよい。
上記の冷温蔵装置によると、除霜運転を長く継続させたい場合は除霜終了温度を高くする、又は、最小継続時間を長くすることにより、除霜運転を長く継続させることができる。逆に、除霜運転を早く終了させたい場合は除霜終了温度を低くする、又は、最小継続時間を短くすることにより、除霜運転を早く終了させることができる。これにより、前述した二つの相反する要望をどちらも満たすことができる。
また、上記の冷温蔵装置において、前記断熱箱の内部は前記冷温蔵室と冷蔵室とに区画されており、前記ステーションには第2の熱交換室が区画形成されており、前記ステーションは、前記第2の熱交換室に収容されている第2の冷却部と、前記カートが前記ステーションに格納されているとき、前記第2の熱交換室と前記冷蔵室とを連通する第2の空気循環路を形成する第2のダクトと、を備え、前記制御部は、前記第2の冷却部を運転しているとき、予め設定されている除霜開始条件が成立すると前記第2の冷却部の運転を停止し、その後に予め設定されている第2の除霜終了条件が成立すると前記第2の冷却部の運転を再開する第2の除霜処理を実行し、前記制御部は、前記設定受付処理において、前記第1の除霜終了条件、及び、前記第2の除霜終了条件の設定を受け付けてもよい。
上記の冷温蔵装置によると、第1の冷却部と第2の冷却部とで個別に除霜終了条件を設定できるので、第1の冷却部と第2の冷却部とで除霜運転の終了条件についての要望が異なる場合に、どちらの要望も満たすことができる。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図6によって説明する。
(1)冷温蔵装置の構成
先ず、図1及び図2を参照して、実施形態1に係る冷温蔵装置1の構成について説明する。図1に示すように冷温蔵装置1はカート10とカート10を出し入れ可能に格納するステーション30とを備えている。カート10は断熱室11Bを形成する断熱箱11Aを有するカート本体11と、トレイ40を収納するフレームカート20とを備えている。
実施形態1を図1ないし図6によって説明する。
(1)冷温蔵装置の構成
先ず、図1及び図2を参照して、実施形態1に係る冷温蔵装置1の構成について説明する。図1に示すように冷温蔵装置1はカート10とカート10を出し入れ可能に格納するステーション30とを備えている。カート10は断熱室11Bを形成する断熱箱11Aを有するカート本体11と、トレイ40を収納するフレームカート20とを備えている。
カート本体11は前後両面が開放され、前後の開口をそれぞれ開閉する観音開き式の断熱扉12が装着されている。なお、図1では前側の開口の右側の開閉扉については省略している。カート本体11の底面にはキャスタ13が設けられている。
フレームカート20はキャスタ22を設けた底板21の左右の側縁から金属製のフレーム23が立ち上げられた構造である。フレームカート20はカート本体11内に前面側から出し入れ可能となっている。フレームカート20の左右方向の略中央部分には前後方向全域に亘って断熱製の仕切壁24が設けられている。仕切壁24は複数の単位仕切壁24Aを積み上げた形状である。トレイ40は前後両面から上下の単位仕切壁24Aの間を貫通しつつ複数段に亘って収納される。
図2に示すように、フレームカート20がカート本体11内に収納されると仕切壁24によって断熱室11Bが左右に仕切られることにより、左側に冷温蔵室25Hが形成され、右側に冷蔵室25Cが形成される。
カート本体11の内側には左側の断熱壁から間隔をおいて左側インナーパネル14Aが設けられており、左側の断熱壁と左側インナーパネル14Aとによって第1の空気循環通路41が形成されている。また、図2では省略しているが、カート本体11の内側には右側の断熱壁から間隔をおいて右側インナーパネルが左側インナーパネル14Aと同様に設けられており、右側の断熱壁と右側インナーパネルとによって第2の空気循環通路42が形成されている。左側インナーパネル14A、及び、右側インナーパネルにはカート本体11内に空気を流入させるための複数の孔が形成されている。
図1に戻る。断熱箱11Aの天井15には複数の開口17A〜17Dが形成されている。開口17Aは第1の空気循環通路41(図2参照)の上方に形成されており、開口17Bは冷温蔵室25H(図2参照)の上方に形成されている。また、開口17Cは冷蔵室25C(図2参照)の上方に形成されており、開口17Dは第2の空気循環通路42(図2参照)の上方に形成されている。
ステーション30は正面に開口を有する略箱形をなしている。ステーション30の上部には機械室36が区画形成されている。機械室36には冷却装置37を構成する圧縮機38などが収容されている。
図2に示すように、機械室36の下には第1の熱交換室31と第2の熱交換室32とが左右に並んで区画形成されている。第1の熱交換室31は冷温蔵室25Hの上方に配されている。第1の熱交換室31には第1の蒸発器33A、ヒータ34、及び、第1の循環ファン35Aが収容されている。第1の蒸発器33Aは冷却装置37の一部を構成するものである。第1の熱交換室31は熱交換室の一例である。第1の蒸発器33Aは第1の冷却部の一例である。また、ヒータ34は加熱部の一例である。
第2の熱交換室32は冷蔵室25Cの上方に配されている。第2の熱交換室32には第2の蒸発器33B、及び、第2の循環ファン35Bが収容されている。第2の蒸発器33Bは冷却装置37の一部を構成するものである。第2の蒸発器33Bは第2の冷却部の一例である。
第1の蒸発器33Aと第2の蒸発器33Bとは図示しない開閉弁を介して冷却装置37に並列接続されている。後述する制御部80(図5参照)は開閉弁を切り替えることにより、第1の蒸発器33Aと第2の蒸発器33Bとが両方作動している状態、第1の蒸発器33Aのみが作動している状態、及び、第2の蒸発器33Bのみが作動している状態を切り替えることができる。
第1の循環ファン35Aの下方には第1の温度検知部60Aが設けられている。第1の温度検知部60Aは冷温蔵室25H内の温度を検知する温度センサである。第1の温度検知部60Aは温度検知部の一例である。また、第2の循環ファン35Bの下方には第2の温度検知部60Bが設けられている。第2の温度検知部60Bは冷蔵室25C内の温度を検知する温度センサである。
ダクト部50はダクト本体51、4つのダクト52〜55、ダクト本体51を上に引っ張るバネ部材56、及び、ダクト本体51を昇降させるための操作レバー57を備えている。図2ではバネ部材56が2つしか示されていないが、バネ部材56は合計4つ設けられている。
図3、及び、図4を参照して、ダクト部50についてより具体的に説明する。図3に示すようにダクト本体51は上方に開口する箱状に形成されており、4隅が前述した4つのバネ部材56によって吊り下げられている。ダクト本体51には断熱箱11Aの天井15に形成されている各開口17A〜17Dに対応する位置に開口51A〜51Dが形成されている。
ダクト52〜55はゴム材で形成された蛇腹状の部材であり、上下方向に伸縮可能である。ダクト52及びダクト53は第1のダクトの一例であり、ダクト54及びダクト55は第2のダクトの一例である。
図4に示すように、ダクト52は上側にフランジ52Aが形成されており、下側にフランジ52Bが形成されている。上側のフランジ52Aは第1の熱交換室31の低壁に形成されている通口を囲むようにしてその低壁に固定されている。
下側のフランジ52Bは二重に形成されており、二重に形成されているフランジ52Bの間にダクト本体51の開口51Aの周辺縁部が差し込まれることによって開口51Aに接続されている。ダクト52の下側はダクト本体51よりも下に伸びており、下端部52Cがラッパ状に広がっている。
ダクト53〜55の構成はダクト52と同様であるので説明は省略する。
ダクト53〜55の構成はダクト52と同様であるので説明は省略する。
操作レバー57はステーション30の前後方向(紙面垂直方向)に伸びるパイプ57A、ステーション30の前方においてパイプ57Aの端に取り付けられている把手57B、及び、パイプ57Aに取り付けられているカム57Cを備えている。カム57Cはパイプ57Aの軸方向に離間して二つ設けられている。
図4に示す状態において作業者が把手57Bを時計回りに操作するとカム57Cが回動し、図2に示すようにダクト本体51が押し下げられる。ダクト本体51が押し下げられるとダクト52〜55がカート10の断熱室11B側に伸び、各ダクト52〜55の下端部のラッパ状の部分が断熱箱11Aの天井15の開口17A〜17Dを囲むようにして天井15に当接する。
これにより、ダクト52によって第1の熱交換室31と第1の空気循環通路41とを連通する空気循環路(第1の空気循環路の一例)が形成され、ダクト53によって第1の熱交換室31と冷温蔵室25Hとを連通する空気循環路(第1の空気循環路の一例)が形成される。同様に、ダクト54によって第2の熱交換室32と冷蔵室25Cとを連通する空気循環路(第2の空気循環路の一例)が形成され、ダクト55によって第2の熱交換室32と第2の空気循環通路42とを連通する空気循環路(第2の空気循環路の一例)が形成される。
その状態で作業者が把手57Bを反時計回りに操作するとダクト本体51がカム57Cによって押されなくなり、ダクト本体51がバネ部材56によって上に引き上げられる。これによりそれらの空気循環路が開放される。
上述した空気循環路が形成されている状態で第1の循環ファン35Aが回転すると、冷温蔵室25H内の空気がダクト53から第1の熱交換室31に吸い込まれる。第1の熱交換室31に吸い込まれた空気は第1の蒸発器33Aによって冷却されるか又はヒータ34によって加熱され、ダクト52から第1の空気循環通路41に送り込まれる。第1の空気循環通路41に送り込まれた空気は前述した左側インナーパネル14Aに形成されている複数の孔から冷温蔵室25Hに流入する。冷蔵室25C内の空気についても同様である。
(2)冷温蔵装置の電気的構成
次に、図5を参照して、冷温蔵装置1の電気的構成について説明する。冷温蔵装置1は制御部80を備えている。制御部80には操作パネル81(図1参照)、時計部82、冷却装置37、ヒータ34、第1の温度検知部60A、及び、第2の温度検知部60Bなどが接続されている。操作パネル81は操作部の一例である。
次に、図5を参照して、冷温蔵装置1の電気的構成について説明する。冷温蔵装置1は制御部80を備えている。制御部80には操作パネル81(図1参照)、時計部82、冷却装置37、ヒータ34、第1の温度検知部60A、及び、第2の温度検知部60Bなどが接続されている。操作パネル81は操作部の一例である。
制御部80はCPU80A、EEPROM80B、及び、RAM80Cを備えている。CPU80AはEEPROM80Bに記憶されている制御プログラムを実行することによって冷温蔵装置1の各部を制御する。EEPROM80Bは書き換え可能な不揮発性のメモリであり、制御部80によって実行される制御プログラムや各種の設定などが記憶される。RAM80CはCPU80Aが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
操作パネル81は液晶ディスプレイなどの表示装置とその表示装置を覆うタッチパネルとを備えている。作業者は操作パネル81を操作することによって配膳時間や庫内温度などの各種の設定を行うことができる。また、作業者は操作パネル81に表示される運転スイッチにタッチすることによって運転スイッチをオンすることもできる。
時計部82は現在時刻を取得するためのハードウェアクロックである。なお、時計部82はCPU80Aによるソフトウェアクロックとして実装されてもよい。
(3)冷温蔵装置の使用形態の一例
次に、冷温蔵装置1の使用形態の一例について説明する。先ず、作業者は調理等の準備をした温食と冷食とをトレイ40に分けて盛り付け、各トレイ40をフレームカート20に収納し、そのフレームカート20をカート本体11に収納する。そして、作業者はカート10をステーション30に格納し、操作レバー57を操作してダクト本体51を押し下げる。そして、作業者は操作パネル81で給食の配膳時刻などの設定を行った後、運転スイッチをオンにする。
次に、冷温蔵装置1の使用形態の一例について説明する。先ず、作業者は調理等の準備をした温食と冷食とをトレイ40に分けて盛り付け、各トレイ40をフレームカート20に収納し、そのフレームカート20をカート本体11に収納する。そして、作業者はカート10をステーション30に格納し、操作レバー57を操作してダクト本体51を押し下げる。そして、作業者は操作パネル81で給食の配膳時刻などの設定を行った後、運転スイッチをオンにする。
運転スイッチがオンにされると、制御部80は初めに冷温蔵装置1を冷蔵モードに遷移させる。具体的には、制御部80は第1の蒸発器33A及び第2の蒸発器33Bを作動状態にするとともに、第1の循環ファン35A及び第2の循環ファン35Bを作動状態とする。これにより冷温蔵室25Hと冷蔵室25Cとに冷気が循環供給され、トレイ40に載せられた温食と冷食とが冷蔵保存(チルド保存)される。
そして、制御部80は配膳時刻から逆算した所定時刻になると冷温蔵装置1を再加熱モードに遷移させる。具体的には、制御部80は第1の熱交換室31については第1の蒸発器33Aの作動状態を停止し、ヒータ34を作動状態にする。一方、第2の熱交換室32については、制御部80は引き続き第2の蒸発器33Bを作動状態に維持する。これにより冷温蔵室25H内に暖気が循環されて温食が再加熱される一方、冷蔵室25Cには引き続き冷気が循環供給されてチルド保存される。
そして、制御部80は配膳時刻になるとヒータ34、冷却装置37、第1の循環ファン35A、及び、第2の循環ファン35Bの作動を停止させる。これにより運転が終了する。運転が終了すると作業者によってカート10がステーション30から引き出されて配膳に供される。
(4)除霜運転
制御部80は、冷却装置37を運転しているとき、予め設定されている除霜開始条件が成立すると除霜運転を開始し、その後に予め設定されている除霜終了条件が成立すると除霜運転を終了する(第1の除霜処理、及び、第2の除霜処理除霜処理の一例)。
制御部80は、冷却装置37を運転しているとき、予め設定されている除霜開始条件が成立すると除霜運転を開始し、その後に予め設定されている除霜終了条件が成立すると除霜運転を終了する(第1の除霜処理、及び、第2の除霜処理除霜処理の一例)。
ここで除霜運転とは、第1の循環ファン35A、及び、第2の循環ファン35Bを回転させたまま冷却装置37を一時的に停止させることをいう。除霜運転を行うと第1の蒸発器33Aや第2の蒸発器33Bに付着した霜が溶けるので冷却能力を回復させることができる。冷却装置37を停止している間も第1の循環ファン35A、及び、第2の循環ファン35Bを回転させたままにする理由は、これらの循環ファン35を回転させたままにすると各蒸発器33に風が当たって除霜が促進されるからである。
本実施形態に係る除霜開始条件は「再加熱モードに遷移する時刻(前述した所定時刻)の2時間前、6時間前、及び、10時間前のタイミングにおいて、そのタイミングに達したときに冷却装置37が4時間以上連続して運転されていたこと」である。
上述した除霜開始条件は第1の蒸発器33Aと第2の蒸発器33Bとで共通である。これに対し、除霜終了条件は第1の蒸発器33Aと第2の蒸発器33Bとで個別に設定される。以降の説明では第1の蒸発器33Aの除霜終了条件のことを第1の除霜終了条件といい、第2の蒸発器33Bの除霜終了条件のことを第2の除霜終了条件という。
本実施形態に係る第1の除霜終了条件は「冷温蔵室25Hの温度が予め設定されている第1の除霜終了温度に達し、且つ、除霜運転を開始したとき(第1の蒸発器33Aの作動を停止したとき)からの経過時間が予め設定されている最小継続時間に達したこと」である。
また、本実施形態に係る第2の除霜終了条件は「冷蔵室25Cの温度が予め設定されている第2の除霜終了温度に達し、且つ、除霜運転を開始したとき(第2の蒸発器33Bの作動を停止したとき)からの経過時間が予め設定されている最小継続時間に達したこと」である。最小継続時間は第1の除霜終了条件と第2の除霜終了条件とで共通である。
第1の除霜終了条件が成立するタイミングと第2の除霜終了条件が成立するタイミングとは必ずしも同じではない。このため、例えば第1の除霜終了条件が先に成立した場合は、冷却装置37の運転が再開されるとともに前述した開閉弁が切り替えられることによって第1の蒸発器33Aが作動状態とされ、第2の蒸発器33Bは停止したままとなる。逆に、第2の除霜終了条件が先に成立した場合は冷却装置37の運転が再開されるとともに前述した開閉弁が切り替えられることによって第2の蒸発器33Bが作動状態とされ、第1の蒸発器33Aは停止したままとなる。
(5)除霜終了条件の設定
前述した除霜開始条件及び除霜終了条件は冷温蔵装置1の出荷時点で予め設定されている。本実施形態では冷温蔵装置1の出荷後に除霜開始条件を変更することはできないものとする。これに対し、除霜終了条件については出荷後に変更することができる。言い換えると、除霜終了温度及び最小継続時間については出荷後に冷温蔵装置1の保守作業者が所望の設定値を設定することができる。
前述した除霜開始条件及び除霜終了条件は冷温蔵装置1の出荷時点で予め設定されている。本実施形態では冷温蔵装置1の出荷後に除霜開始条件を変更することはできないものとする。これに対し、除霜終了条件については出荷後に変更することができる。言い換えると、除霜終了温度及び最小継続時間については出荷後に冷温蔵装置1の保守作業者が所望の設定値を設定することができる。
図6を参照して、操作パネル81に表示される設定画面90について説明する。設定画面90は冷温蔵装置1の各種の設定を行うための画面であり、第1の除霜終了条件や第2の除霜終了条件の設定も設定画面90で行うことができる。
高温警報設定時間(min)は、冷温蔵室25Hや冷蔵室25Cの温度が予め設定されている上限温度以上である状態が一定時間以上継続したら警報を発する場合に、その一定時間を設定する項目である。
低温警報設定時間(min)は、冷温蔵室25Hや冷蔵室25Cの温度が予め設定されている下限温度以下である状態が一定時間以上継続したら警報を発する場合に、その一定時間を設定する項目である。
低温警報設定時間(min)は、冷温蔵室25Hや冷蔵室25Cの温度が予め設定されている下限温度以下である状態が一定時間以上継続したら警報を発する場合に、その一定時間を設定する項目である。
熱デフ終了温度(℃)は第1の除霜終了温度を設定する項目である。
冷デフ終了温度(℃)は第2の除霜終了温度を設定する項目である。
デフロスト最低時間(min)は除霜運転の最小継続時間を設定する項目である。
冷デフ終了温度(℃)は第2の除霜終了温度を設定する項目である。
デフロスト最低時間(min)は除霜運転の最小継続時間を設定する項目である。
設定画面90を表示させると上述した各項目に初期値として現在設定されている設定値が表示される。前述したように操作パネル81はタッチパネルを備えており、冷温蔵装置1の保守作業者はタッチパネルにタッチして各項目の設定値を変更することができる。制御部80が操作パネル81に設定画面90を表示させてこれらの設定値の変更を受け付ける処理は設定受付処理の一例である。
(6)実施形態の効果
以上説明した実施形態1に係る冷温蔵装置1によると、例えば冷温蔵装置1の周囲の湿度が高い場合、言い換えると冷温蔵装置1の設置環境が悪い場合は、除霜運転が長く継続されるように第1の除霜終了条件を設定することにより、冷却能力を十分に回復させることができる。これにより、冷温蔵装置1の設置環境が悪くても冷温蔵室25H内の温度を低く保つことができる。
以上説明した実施形態1に係る冷温蔵装置1によると、例えば冷温蔵装置1の周囲の湿度が高い場合、言い換えると冷温蔵装置1の設置環境が悪い場合は、除霜運転が長く継続されるように第1の除霜終了条件を設定することにより、冷却能力を十分に回復させることができる。これにより、冷温蔵装置1の設置環境が悪くても冷温蔵室25H内の温度を低く保つことができる。
これに対し、例えば給食サービスのガイドラインによって冷蔵中の食材の上限温度が指示されている場合は、除霜運転が早く終了するように第1の除霜終了条件を設定することにより、除霜運転中の食材の温度上昇を抑制することができる。これにより、除霜運転中に食材の温度が上限温度を超えてしまわないようにすることができる。
また、除霜運転の継続時間が長いとそれだけ冷温蔵室25H内の温度が上昇するので、その後に冷温蔵室25H内の温度を下げるための消費電力も多くなる。このため、冷温蔵装置1の周囲の湿度が低い場合、言い換えると冷温蔵装置1の設置環境が良い場合は除霜運転が早く終了するように第1の除霜終了条件を設定することにより、消費電力を低減することができる。
このように冷温蔵装置1によると、操作パネル81を介して第1の除霜終了条件の設定を受け付けるので、除霜運転を長く継続させたいという要望と、除霜運転を早く終了させたいという要望とをどちらも満たすことができる。
また、冷温蔵装置1によると、除霜終了温度を高くする、又は、最小継続時間を長くすることにより、除霜運転を長く継続させることができる。逆に、除霜終了温度を低くする、又は、最小継続時間を短くすることにより、除霜運転を早く終了させることができる。これにより、上述した二つの相反する要望をどちらも満たすことができる。
また、冷温蔵装置1によると、第1の蒸発器33Aと第2の蒸発器33Bとで個別に除霜終了条件を設定できるので、第1の蒸発器33Aと第2の蒸発器33Bとで除霜運転の終了条件についての要望が異なる場合に、どちらの要望も満たすことができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示した技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
本明細書で開示した技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では第1の除霜終了条件について第1の除霜終了温度、及び、最小継続時間の両方を変更できる場合を例に説明した。これに対し、いずれか一方しか変更できない構成であってもよい。第2の除霜終了条件についても同様である。
(2)上記実施形態では第1の除霜終了条件として「冷温蔵室25Hの温度が予め設定されている第1の除霜終了温度に達し、且つ、除霜運転を開始したときからの経過時間が予め設定されている最小継続時間に達したこと」を例に説明した。これに対し、第1の除霜終了条件は「冷温蔵室25Hの温度が予め設定されている第1の除霜終了温度に達したこと」のみであってもよいし、「除霜運転を開始したときからの経過時間が予め設定されている最小継続時間に達したこと」のみであってもよい。第2の除霜終了条件についても同様である。
(3)上記実施形態では除霜運転中に第1の循環ファン35A及び第2の循環ファン35Bを回転させたままにする場合を例に説明した。これに対し、除霜運転中は第1の循環ファン35A及び第2の循環ファン35Bの回転を停止させてもよい。
(4)上記実施形態で説明した除霜開始条件は一例であり、除霜開始条件はこれに限定されるものではない。例えば着霜量を推測し、推測した着霜量が基準量を超える場合に除霜運転を開始してもよい。この場合は除霜運転が不定期に開始されることになる。
(5)上記実施形態では除霜開始条件については出荷後に変更できない場合を例に説明した。これに対し、除霜開始条件も出荷後に変更できるようにしてもよい。
(6)上記実施形態では冷温蔵装置1が冷温蔵室25Hと冷蔵室25Cとを備えている場合を例に説明した。これに対し、冷温蔵装置1は冷温蔵室25Hのみを備える構成であってもよいし、冷蔵室25Cのみを備える構成であってもよい。
1…冷温蔵装置、10…カート、11A…断熱箱、11B…断熱室、20…フレームカート、25C…冷蔵室、25H…冷温蔵室、30…ステーション、31…第1の熱交換室、32…第2の熱交換室、33A…第1の蒸発器、33B…第2の蒸発器、34…ヒータ、37…冷却装置、52、53…第1のダクト、54、55…第2のダクト、60A…第1の温度検知部、60B…第2の温度検知部、80…制御部、81…操作パネル、90…設定画面
Claims (3)
- 冷温蔵室を形成する断熱箱を有するカートと、
前記カートが出し入れ可能に格納されるステーションであって、第1の熱交換室が区画形成されているステーションと、
を備える冷温蔵装置であって、
前記ステーションは、
前記第1の熱交換室に収容されている第1の冷却部と、
前記第1の熱交換室に収容されている加熱部と、
前記カートが前記ステーションに格納されているとき、前記第1の熱交換室と前記冷温蔵室とを連通する第1の空気循環路を形成する第1のダクトと、
操作部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記第1の冷却部を運転しているとき、予め設定されている除霜開始条件が成立すると前記第1の冷却部の運転を停止し、その後に予め設定されている第1の除霜終了条件が成立すると前記第1の冷却部の運転を再開する第1の除霜処理と、
前記操作部を介して前記第1の除霜終了条件の設定を受け付ける設定受付処理と、
を実行する、冷温蔵装置。 - 前記ステーションは前記冷温蔵室内の温度を検知する温度検知部を備え、
前記第1の除霜終了条件は、前記温度検知部によって検知された温度が予め設定されている除霜終了温度に達し、且つ、前記第1の冷却部の運転を停止したときからの経過時間が予め設定されている最小継続時間に達したことであり、
前記制御部は、前記設定受付処理において、前記除霜終了温度、及び、前記最小継続時間の少なくとも一方の設定を受け付ける、請求項1に記載の冷温蔵装置。 - 前記断熱箱の内部は前記冷温蔵室と冷蔵室とに区画されており、
前記ステーションには第2の熱交換室が区画形成されており、
前記ステーションは、
前記第2の熱交換室に収容されている第2の冷却部と、
前記カートが前記ステーションに格納されているとき、前記第2の熱交換室と前記冷蔵室とを連通する第2の空気循環路を形成する第2のダクトと、
を備え、
前記制御部は、前記第2の冷却部を運転しているとき、前記除霜開始条件が成立すると前記第2の冷却部の運転を停止し、その後に予め設定されている第2の除霜終了条件が成立すると前記第2の冷却部の運転を再開する第2の除霜処理を実行し、
前記設定受付処理において、前記第1の除霜終了条件、及び、前記第2の除霜終了条件の設定を受け付ける、請求項1又は請求項2に記載の冷温蔵装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014153816A JP2016031190A (ja) | 2014-07-29 | 2014-07-29 | 冷温蔵装置 |
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JP (1) | JP2016031190A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2014
- 2014-07-29 JP JP2014153816A patent/JP2016031190A/ja active Pending
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