JP6279932B2 - 冷温蔵装置 - Google Patents
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Description
この種の冷温蔵装置は、例えば前日に調理等の準備をした冷食と温食とを冷蔵室と温蔵室のそれぞれに収容し、圧縮機等の冷却手段によって冷蔵室及び温蔵室の両室を所定の設定温度となるようにチルド保存する両室保冷運転を行う。そして、所定の時間になったら冷食は冷却手段によって低温解凍して引き続き低温保存する一方、温食は加熱手段によって温蔵室内で再加熱するという片室加熱運転を行なった後、配膳に供するようになっている。
上記構成によれば、蒸らし運転時に停電が発生すると、停電復帰後には、蒸らし運転が行われるため、停電が発生しても良好な温食を提供することが可能となる。
上記構成によれば、片室加熱運転又は蒸らし運転時に停電が発生すると、停電復帰後の運転が、定刻終了再加熱運転と延長再加熱運転と非再加熱運転とのうちから選択されるから、停電が発生しても良好な温食を提供することが可能となる。
上記構成によれば、停電が発生すると、停電復帰後に停電検知手段が検知した運転状態に応じた運転が選択されるため、停電が発生しても良好な温食を提供することが可能となる。
・前記停電検知手段は、運転に関する運転情報を記憶する記憶手段と、停電の復帰後に、前記記憶手段に記憶された前記運転情報から前記片室加熱運転時に停電が発生したことを判断する判断手段と、を備える。
このようにすれば、停電を検知するための構成を簡素化することができる。
本構成によれば、片室加熱運転又は蒸らし運転時に停電が発生すると、停電復帰後に、停電検知手段が検知した運転状態に応じて、定刻終了再加熱運転と延長再加熱運転非再加熱運転のうちのいずれかが行われるから、停電が発生しても良好な温食を提供することが可能となる。
冷温蔵装置10の実施形態1を図1ないし図10を参照して説明する。
冷温蔵装置10は、図1に示すように、カート11と、カート11を出し入れ可能に収納するステーション30と、を備えている。なお、本実施形態では、前後方向については、ステーション30からカート11を出す方向を前方、ステーション30に対してカート11を入れる方向を後方とする。
冷温蔵装置10は、複数の電子部品が回路基板に実装された制御回路を備えており、この制御回路は、図5に示すように、所定のプログラムを実行するマイクロコンピュータ等からなる制御部60(「制御手段、停電検知手段、判断手段、選択手段及び表示制御手段」の一例)を有する。制御部60は、メモリ59及びタイマ62を有する。この制御部60は、冷蔵室21及び温蔵室22の両室を保冷する保冷運転(「両室冷却運転」の一例)を行う保冷モードと、冷蔵室21を保冷し、かつ、温蔵室22を加熱する加熱運転(「片室加熱運転」の一例)を行う加熱モードと、冷蔵室21を保冷し、かつ、温蔵室22の加熱を停止する蒸らし運転を行う蒸らしモードと、を切り替え可能となっている。
なお、冷蔵室21及び温蔵室22の温度は、制御部60によって、各設定温度に対して所定の温度差(ディファレンシャル)の範囲内となるように、冷却手段55及び加熱手段45がオンオフ制御されているようになっている。
(基本処理)
まず、調理済みの温食と冷食とをプレハブ冷蔵庫内等においてチルド保存する。次に、翌朝等にプレハブ冷蔵庫内等から取り出した温食と冷食とをトレイ19に盛り付け、各トレイ19をカート11の温蔵室22と冷蔵室21に亘って複数段に収納し、カート11をステーション30に入れる。そして、制御部60は、最初は現在のモードを保冷モードとする。保冷モードでは、制御部60は、温度検知手段61A,61Bが検知した温度に応じて温蔵室22及び冷蔵室21の両室を設定温度TAとなるように冷却手段55を動作させる保冷運転を行う。
保冷モードの開始から蒸らしモードの終了までの全体に亘って冷温蔵装置10の電源がオンされていると、図7に示すように、運転情報の記憶処理が行われる。運転情報の記憶処理では、制御部60は、保冷運転の開始から蒸らし運転の終了まで、運転情報(現在時刻T、運転状態、温度、及び、運転状態の継続時間)を1分ごとに記憶手段63に記憶する(S1,S2で「YES」)。
電源がオンされた状態で停電から復帰(停電が解消されて電力が供給される状態)すると停電判断処理が行われる。
停電判断処理は、図8に示すように、制御部60は、記憶手段63から運転情報を読み出し(S11)、運転情報が連続して記憶手段63に記憶されているか判断する(S12)。運転情報が1分ごとに連続して記憶されていれば(S12で「YES」)、停電が発生していないから、停電判断処理を終了する。
冷蔵室21と、温蔵室22と、冷蔵室21及び温蔵室22を冷却する冷却手段55と、温蔵室22を加熱する加熱手段45と、冷却手段55が冷蔵室21及び温蔵室22の両室を冷却する保冷運転(両室冷却運転)を行わせるとともに、冷却手段55が冷蔵室21を冷却し、かつ、加熱手段45が温蔵室22を加熱する加熱運転(片室加熱運転)を行わせる制御部60(制御手段)と、を備えた冷温蔵装置10であって、加熱運転時に停電が発生したことを検知する制御部60及び記憶手段63(停電検知手段)を備え、制御部60(制御手段)は、制御部60及び記憶手段63(停電検知手段)により加熱運転時に停電が発生したことを検知したときには、停電の復帰後に加熱運転を行わせる。
本実施形態によれば、加熱運転時に停電が発生すると、停電復帰後には、加熱運転が行われるため、停電が発生しても良好な温食を提供することが可能となる。
このようにすれば、停電を検知するための構成を簡素化することができる。
このようにすれば、蒸らし運転時に停電が発生すると、停電復帰後には、蒸らし運転が行われるため、停電が発生しても良好な温食を提供することが可能となる。また、停電復帰後に加熱手段45で加熱しないため、安全性を高めることができる。さらに、運転させながら停電の状態を確認することが可能であるため、停電時間tが長く温食の再加熱が足りない場合に追加で加熱運転をさせることができる。また、停電後に蒸らし運転を行うことで、多数の人が停電が起きたことを認識することができる。
このようにすれば、加熱運転又は蒸らし運転時に停電が発生すると、停電復帰後の運転を、定刻終了再加熱運転と延長再加熱運転非再加熱運転のうちから選択できるから、停電が発生しても良好な温食を提供することが可能となる。
このようにすれば、ユーザが停電復帰後の運転を選択しなくても、停電復帰後に適切な運転を行うことができる。
このようにすれば、停電が発生したことをユーザが認識することができるため、停電後に、必要な対応を行うことができる。
実施形態2では、制御部60が停電が発生したことを検知した場合には、図11に示すように、(停電時間tに関わらず)自動的に実施形態1の定刻終了再加熱運転を行う(他の運転は行わない)ものである。他の構成は実施形態1と同一であるため説明を省略する。
実施形態3では、制御部60が停電が発生したことを検知した場合には、図12に示すように、(停電時間tに関わらず)自動的に実施形態1の延長再加熱運転(他の運転は行わない)を行うものである。他の構成は実施形態1と同一であるため説明を省略する。
実施形態4では、制御部60が停電が発生したことを検知した場合には、図13に示すように、(停電時間tに関わらず)自動的に実施形態1の非再加熱運転を行う(他の運転は行わない)ものである。他の構成は実施形態1と同一であるため説明を省略する。
実施形態5を図14を参照して説明する。実施形態1では、停電が発生したことを判断した場合には、停電時間tによって停電復帰後の運転を異ならせる構成としたが、実施形態5では、停電前の運転状態によって、停電復帰後の運転状態を異ならせる構成としたものである。具体的には、停電前の運転状態が昇温加熱運転、定温加熱運転、及び、蒸らし運転のいずれであるかによって、停電復帰後の運転を異ならせるものである。
保冷モードの開始から蒸らしモードの終了までは、停電判断処理が行われる。停電判断処理は、図14に示すように、制御部60は、記憶手段63から運転情報を読み出し(S21)、運転情報が連続して記憶手段63に記憶されているか判断する(S22)。運転情報が1分ごとに連続して記憶されていれば(S22で「YES」)、停電が発生していないから、停電判断処理を終了する。
また、制御部60停電復帰後に、加熱運転を最初から再開する全時間再加熱運転と、全時間再加熱運転よりも短い時間で加熱運転を終了時刻を超えて行う延長再加熱運転と、蒸らし運転を行う非再加熱運転と、のうちのいずれかの運転を行なわせるため、停電復帰後に停電前の運転状態に応じた適切な運転を行うことができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ステーション30にカート11を収容する方式の冷温蔵装置10について説明したが、これに限定されない。本発明は、例えば、カート11側に加熱手段や冷却手段を備えた冷温蔵装置に適用することが可能である。
Claims (6)
- 冷蔵室と、温蔵室と、前記冷蔵室及び前記温蔵室を冷却する冷却手段と、前記温蔵室を加熱する加熱手段と、前記温蔵室の空気を循環させる循環ファンと、前記冷却手段が前記冷蔵室及び前記温蔵室の両室を冷却する両室冷却運転を行わせるとともに、前記冷却手段が前記冷蔵室を冷却し、かつ、前記加熱手段が前記温蔵室を加熱する片室加熱運転を行わせる制御手段と、を備えた冷温蔵装置であって、
前記制御手段は、前記片室加熱運転後に、前記温蔵室について前記冷却手段及び前記加熱手段は停止し、前記循環ファンが動作する蒸らし運転を行わせるものであり、
前記蒸らし運転時に停電が発生したことを検知する停電検知手段を備え、
前記制御手段は、前記停電検知手段により前記蒸らし運転時に停電が発生したことを検知したときには、停電の復帰後に、前記温蔵室について前記冷却手段及び前記加熱手段は停止した状態で、前記循環ファンが動作する蒸らし運転を行わせる冷温蔵装置。 - 冷蔵室と、温蔵室と、前記冷蔵室及び前記温蔵室を冷却する冷却手段と、前記温蔵室を加熱する加熱手段と、前記温蔵室の空気を循環させる循環ファンと、前記冷却手段が前記冷蔵室及び前記温蔵室の両室を冷却する両室冷却運転を行わせるとともに、前記冷却手段が前記冷蔵室を冷却し、かつ、前記加熱手段が前記温蔵室を加熱する片室加熱運転を行わせる制御手段と、を備えた冷温蔵装置であって、
前記制御手段は、前記片室加熱運転後に前記温蔵室について前記冷却手段及び前記加熱手段は停止し、前記循環ファンが動作する蒸らし運転を行わせるものであり、
停電が発生したことを検知する停電検知手段を備え、
前記制御手段は、停電復帰後に、前記片室加熱運転を行なって停電前の前記片室加熱運転の終了時刻に前記片室加熱運転を終了させる定刻終了再加熱運転と、前記片室加熱運転を前記終了時刻を超えて行う延長再加熱運転と、前記蒸らし運転を行う非再加熱運転と、を選択可能な選択手段を備える冷温蔵装置。 - 停電時間を検知する停電時間検知手段を備え、
前記選択手段は、前記停電時間検知手段が検知した停電時間に応じて、前記定刻終了再加熱運転、前記延長再加熱運転、及び、前記非再加熱運転のいずれかを選択する請求項2に記載の冷温蔵装置。 - 冷蔵室と、温蔵室と、前記冷蔵室及び前記温蔵室を冷却する冷却手段と、前記温蔵室を加熱する加熱手段と、前記温蔵室の空気を循環させる循環ファンと、前記冷却手段が前記冷蔵室及び前記温蔵室の両室を冷却する両室冷却運転を行わせるとともに、前記冷却手段が前記冷蔵室を冷却し、かつ、前記加熱手段が前記温蔵室を加熱する片室加熱運転を行わせる制御手段と、を備えた冷温蔵装置であって、
前記制御手段は、前記片室加熱運転後に前記温蔵室について前記冷却手段及び前記加熱手段は停止し、前記循環ファンが動作する蒸らし運転を行わせるものであり、
前記片室加熱運転は、前記両室冷却運転時の温度から加熱して温度が上昇する昇温加熱運転と、前記昇温加熱運転後に一定の温度となるように制御される定温加熱運転とからなり、
停電時に前記昇温加熱運転、前記定温加熱運転、及び、前記蒸らし運転のいずれの運転状態であったかを検知する停電検知手段を備え、
前記制御手段は、停電復帰後に前記停電検知手段が検知した運転状態に応じた運転を行なわせる冷温蔵装置。 - 前記制御手段は、停電復帰後に、前記片室加熱運転を最初から再開する全時間再加熱運転と、前記全時間再加熱運転よりも短い時間で前記片室加熱運転を終了時刻を超えて行う延長再加熱運転と、前記蒸らし運転を行う非再加熱運転と、のうちのいずれかの運転を行なわせる請求項4に記載の冷温蔵装置。
- 表示手段を備え、
前記停電検知手段が前記片室加熱運転時に停電が発生したことを検知したときには、前記表示手段に前記停電が発生したことを表示する表示制御手段を備える請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の冷温蔵装置。
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