JP5348769B2 - 食品の冷温蔵装置 - Google Patents
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Description
このものは具体的には、トレイを収納するキャスタ付きのカートと、冷却手段と加熱手段とを装備して上記のカートを出し入れ可能に収納する固定のステーションとから構成される。
ステーションは、上記したカートを出し入れするべく一面が開口された略箱形をなし、その奥壁側において、2つの熱交換室が例えば上下に区画形成されて設けられている。第1熱交換室には冷却器からなる冷却手段とヒータからなる加熱手段とが装備され、第2熱交換室には冷却手段のみが装備されている。両熱交換室にはファンが装備されている。
また、両熱交換室並びに温蔵室、冷蔵室とには所定箇所に通口が形成され、カートが上記したステーション内に収納されると、対応する通口同士が接続されつつ、第1熱交換室と温蔵室の間、並びに第2熱交換室と冷蔵室の間に、それぞれ空気の循環路が形成されるようになっている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、省スペース化を実現するところにある。
冷気や暖気を生成する熱交換室をステーションの天井側に設けた構造としたから、同熱交換室を奥面側に設けた場合と違ってステーションが奥行方向に嵩張らず、ステーションを設置する際の省スペース化が図られて、使用範囲を拡大することができる。
(1)前記熱交換室は、水平な仕切板を挟んで上下2室に区画形成され、上部室には、前記冷却手段、前記加熱手段である熱交換手段と、前記ファンとが配され、下部室内はさらにダクトにより導入室と導出室とに区画形成されており、前記導入室と前記導出室との天井面には、前記上部室における前記熱交換手段を挟んだ流入側と流出側とにそれぞれ開口する接続口が形成されているとともに、前記導入室の底面には、対応する前記温蔵室あるいは前記冷蔵室の天井壁に設けられた吸込路と連通する導入口が、前記導出室の底面には、前記天井壁に設けられた吹出路と連通する導出口がそれぞれ形成されている。
上部室において熱交換手段から流出した熱交換後の空気は、仕切板の切除端と対向壁面との間に形成された接続口を通って下部の導出室に回り込むが、このとき対向壁面の上下の隅部がガイドで埋められた形態となっているから、熱交換後の空気は、対向壁面の上下の隅部で淀むことなくガイドに沿うようにしてスムーズに回り込む。結果、熱交換後の空気を温蔵室あるいは冷蔵室に向けて効率良く吹き込むことができる。
(4)前記熱交換室における前記対向壁面の上下の角部がC面状に形成され、同C面の内面により前記ガイドが構成されている。少ない部品点数で製造することができる。
カートがステーションの外に出されているときには、カートの天井壁に開口された吸込路と吹出路とがシャッタで閉じられており、温蔵室や冷蔵室内に埃や虫等の異物が侵入することが回避され、衛生面で良好となる。
本発明の実施形態1を図1ないし図22によって説明する。この実施形態では、病院等で給食を配膳する場合に用いて好適な冷温蔵装置を例示しており、図1ないし図3に示すように、トレイTを収納するカート10と、トレイTに載せられた給食を冷却、加熱する手段を備えて上記のカート10を出し入れ可能に収納するステーション70とから構成されている。
カート本体11内における長さ方向の中央部には、図2に示すように、単位仕切壁16Aを複数個積み上げて形成された断熱性の仕切壁16が設けられ、同仕切壁16の前側に温蔵室20Hが、後側に冷蔵室20Cがそれぞれ形成されている。両室20H,20Cにおける仕切壁16とは反対側の面には、熱交換後の空気の流通路21を形成するパネル22が張られており、各パネル22には、通気口22Aが複数段に亘って形成されているとともに、両パネル22の内面にトレイ受け23が設けられている。
トレイTは、境界部Taが仕切壁16を貫通し、かつ両端部がトレイ受け23で受けられつつ左右両面から挿入され、左右両側において、温食載置部Thが温蔵室20H側に、冷食載置部Tcが冷蔵室20C側にそれぞれ配された状態で、複数段に亘って収納されるようになっている。
続いて、天井壁17の構造を詳細に説明する。この天井壁17は大まかには、図4及び図14に示すように、天井面となる内装板25の上面に間隔を開けて蓋板26が張られ、両板25,26の間に断熱材27が充填されて断熱壁28が形成され、同断熱壁28に吸込路32と吹出路37が形成されており、その上面に、吸込路32と吹出路37とを開閉するシャッタ機構50が装備されている。
特に傾斜した左右ダクト板34が立てられていることで、同吸込路32は、左右の側面が上方に向かうに従って次第に外側に広がった上開きの形状となっている。また、吸込ダクト33を構成する左右及び前後の各ダクト板34,35の上縁は同一高さに達し、かつそれぞれ外側に直角曲げされたフランジ34A,35Aが形成されており、これらのフランジ34A,35Aが、後記するシャッタ機構50を構成する可動板60を摺動可能に受ける支持面となっている。
一方、長寸側の前後の口縁には前後ダクト板40が立てられており、この前後ダクト板40は、チャンネル材を仰向けたような形状であって、内側の側面板41が左右ダクト板39と同じ高さを持ち、外側の側面板42が内側の側面板41よりも所定寸法背が低くなっており、両側面板41,42の上縁には、それぞれ外側に直角曲げされたフランジ41A,42Aが形成されている。
なお、前後ダクト板40における各外側の側面板42の上縁のフランジ42Aが、次述する蓋板26を張る場合にこれを受ける受け面となっている。また、各外側の側面板42には、同側面板42が立てられた内装板25と、同側面板42で受けられた蓋板26との間の熱伝導を抑えるために複数の長孔43が列設されている。
蓋板26には、図8に示すように、その中央部に、両吸込ダクト33を揃って挿通可能な逃がし窓孔45が開口されるとともに、前後両側縁部に、前後の吹出ダクト38を個別に挿通可能とした逃がし窓孔46が開口されている。
蓋板26は、吸込ダクト33と吹出ダクト38とを対応する逃がし窓孔45,46に通して逃がしつつ内装板25の上方に被せられ、前後の逃がし窓孔46の長寸側の側縁が、吹出ダクト38を構成する前後ダクト板40における各外側の側面板42のフランジ42A(受け面)で受けられ、また、周縁部が、内装板25の周縁部に立てられた周壁25Aで受けられることにより、図14に参照して示すように、内装板25の上面側に所定間隔を開けて張られている。吸込ダクト33と吹出ダクト38の上縁は、蓋板26の上方に所定寸法突出する。
この状態から、内装板25と蓋板26の間で、かつ吸込ダクト33と吹出ダクト38の回りの空間に、断熱材27が設けられる。これにより断熱壁28が形成され、併せて同断熱壁28内に吸込路32と吹出路37とが形成される。
固定板51は合成樹脂製であって、図11にも示すように、蓋板26に倣った平面正方形の浅皿を伏せたような形状であり、その下面における厚肉の周縁部が、蓋板26の周縁部に載せられて固定されるようになっている。固定板51の前後両縁部には、上記した吹出ダクト38の上面開口の直上に対応する位置に第1吹出口55が形成されている。
前後の第1吸込口52の形成領域と、前後の第1吹出口55の形成領域とはそれぞれ、一段下がった凹部56となっている。
可動板60には、上記した固定板51に設けられた第1吸込口52と第1吹出口55とに整合した大きさを持った第2吸込口62(前後の吸込口63A,63Bからなる)と第2吹出口65とが、第1吸込口52と第1吹出口55と対応した配置で形成されている。
従って可動板60は、図10に示すように、吸込ダクト33のフランジ34A,35A、吹出ダクト38のフランジ39A,41A並びに受け板47に載せられ、また左右両側縁をガイド溝47Aに嵌めて前後方向の摺動可能に支持されている。
また上記したように、固定板51における第1吸込口52と第1吹出口55の形成領域は凹部56となっており、第1吸込口52と第1吹出口55の形成領域は、可動板60の上面と重なるようになっている。
なお、可動板60の両張出部61には、それぞれピン69が立てられている一方、固定板51の左右両側縁の後端寄りの位置には、上記したピン69を貫通して前後方向の移動を許容するスリット57が切られている。このスリット57が切られた箇所から後縁に至る領域は、一段下がった凹部となっていて、後記するように、ステーション70側に設けられた係合板118が後方から進入可能な進入路58となっており、ピン69の先端がその進入路58に突出している。
可動板60が開放位置に移動したときには、図13及び図22に示すように、可動板60の第2吸込口62(前後の吸込口63A,63Bからなる)と第2吹出口65とが、固定板51の対応する第1吸込口52(前後の吸込口53A,53Bからなる)と第1吹出口55と整合し、すなわちシャッタ機構50が開いた状態となり、固定板51の第1吸込口52と第1吹出口55と、対応する吸込路32と吹出路37とが連通することになる。
両熱交換室75には、詳しくは後記するように、全高の1/4弱の高さ位置に水平な仕切板76が張られることによって、それぞれ上部室77と下部室78との2層に仕切られている。
上記したように仕切板76の上面側が上面室77となる。図16に示すように、各仕切板76における奥行方向のほぼ中央部で、左右方向の中央部から少し左方に寄った位置には、丸孔からなる流入側接続口87が形成されている。同流入側接続口87は、図15に示すように、導入室85における左外側の隅部と対応し、また、導入口80の左外側の隅部と一部がラップした形態を取る。
一方、仕切板76の右側の切除端と、各熱交換室75における右側面(以下、対向壁面89)との間隙が、流出側接続口88となる。
各冷却器91H,91Cへの冷媒流入管96H,96Cには、コントロール用の開閉弁97が設けられているとともに、第1冷却器91Hへの冷媒流入管96Hには、切替弁98が設けられている。
また、各冷却器91H,91Cの冷媒流入管96H,96Cに設けられた開閉弁97を個々に制御することにより、それぞれの冷却器91H,91Cへの冷媒の流通とその停止、すなわち冷却機能の発揮とその停止とが制御されるようになっている。
第1熱交換室75Hの上部室77には、冷却器91Hに加えて加熱手段であるヒータ101が装備されている。ヒータ101は全体として円筒形状に形成され、上記した流入側接続口87の上方に、同心に設置されている。ヒータ101のリード線102は機械室100側に導かれている。
上記のような構造になる循環ファン105のファン108が、各熱交換室75の上部室77内において、流入側接続口87の直上で同心に設けられている。第1熱交換室75Hの上部室77では、ヒータ101の内側に配されている。なお、モータ106は、機械室100内に設置されている。
また、仕切板76の右端部が切除されることで形成されている流出側接続口88には、風向板115が配されている。この風向板115は、各熱交換室75における流出側接続口88が形成された側の対向壁面89の内側において、奥行のほぼ全長並びにほぼ全高に亘るように設けられている。その断面形状は、図17に示すように、断面コ字形の上下の角部がC面116とされた形状であって、同C面116が本発明のガイドに相当する。
そして、第1熱交換室75Hの導入口80と導出口81が、それぞれ温蔵室20Hの吸込路32と吹出路37と連通されることで、第1熱交換室75Hから温蔵室20Hに至る空気循環路117Hが構成され、同様に、第2熱交換室75Cの導入口80と導出口81が、それぞれ冷蔵室20Cの吸込路32と吹出路37と連通されることで、第2熱交換室75Cから冷蔵室20Cに至る空気循環路117Cが構成されるようになっている。
なお機械室100内には、図示はしないが、タイマ等を備えて、冷凍装置95やヒータ101等の運転を制御する制御部113が設けられている。
図21に示すように、ステーション70の収納室72における左右の側壁には、シャッタ機構50を構成する可動板60に立てられたピン69の上端と係合可能な高さ位置で、奥壁から手前に所定寸法離間した位置に、上記したピン69を押圧する係合板118が対向して突設されている。
後記するように、カート10がステーション70の収納室72に入れられ、その終盤近くになると、係合板118がピン69と当たって手前側に相対的に押すことで、可動板60が引張コイルばね68を弾拡しつつ開放位置に向けて移動し、正規位置まで入れられたところで、可動板60が開放位置に至りすなわちシャッタ機構50が開放された状態となる。
朝食を配膳する場合を例に挙げて説明する。例えば前日の夕方等に、調理等の準備をした温食と冷食とをトレイTに盛り、冷凍庫に入れてチルド保存する。翌朝になったら、冷凍庫からトレイTを取り出し、図1に示すように、ステーション70から出されているカート10に対し、各トレイTを温蔵室20Hと冷蔵室20Cとに亘るようにして複数段に収納する。カート10がステーション70から出されている限りは、シャッタ機構50が閉じているから、カート10の天井壁17に開口された吸込路32や吹出路37から塵や虫等の異物が混入するおそれはない。
配膳時刻となったら、冷凍装置95、ヒータ101及び循環ファン105の運転が停止される。そののち、カート10を引っ張ってステーション70から出すと、温食は暖められ、冷食は冷やされた状態でそれぞれ盛られたトレイTが取り出され、配膳に供することができる。
冷気や暖気を生成する熱交換室をステーション70の収納室72の天井側に設けた構造としたから、係る熱交換室を収納室72の奥面側に設けた場合と違ってステーション70が奥行方向に嵩張らず、ステーション70を設置する際の省スペース化が図られて、同装置の使用範囲を大幅に拡大することができる。
カート10がステーション70の外に出されているときには、カート10の天井壁17に開口された吸込路32と吹出路37とがシャッタ機構50により閉じられているから、温蔵室20Hや冷蔵室20C内に埃や虫等の異物が侵入することが回避され、衛生面で良好となる。
図23は、本発明の実施形態2を示す。この実施形態では、各熱交換室75H,75Cの流出側接続口88に設けられた風向板の形状に変更が加えられている。この風向板120は、上面板121と下面板122との間を、外側に膨らんだ円弧形面123としたものである。円弧形面123が、流出側接続口88の対向壁面89の上下の隅部を埋めたガイドとして機能する。
上記実施形態1と同様に、熱交換後の空気を、対向壁面89の上下の隅部で淀むことなくスムーズに下部の導出室86に回り込ませることができる。
図24に示すように、熱交換室75を構成する箱形の外郭74における対向壁面89の上下の角部にC面125が形成され、このC面125の内面によってガイドが形成されている。
同様に、熱交換後の空気が対向壁面89の上下の隅部で滞留することを防ぎ、下部の導出室86に向けてスムーズに回り込ませることができる。少ない部品点数で対応することができる。
図25及び図26によって、実施形態4を説明する。この実施形態4は、シャッタ機構の変形例を示している。以下には、主に実施形態1と異なる部分を中心として説明し、実施形態1と同一機能を有する部分、部位については同一符号を付すことで、重複した説明は省略もしくは簡略化する。なおこの実施形態では、吸込路32Aが、前後方向に細長い断面形状で全高に亘って同じ断面形状に形成されている。また、図示はしないが、固定板には、吸込路32A並びに吹出路37と対応して吹出口と吸込口とが形成されている。
第1可動板130と第2可動板132とは、軸135によって支持された前後一対のクランクレバー134によって連結されており、第1可動板130は、引張コイルばね68の弾縮力で閉鎖位置に移動付勢されている。
一方、カート10がステーション70の収納室72内に収納されると、図26に示すように、第1可動板130のピン69が係合板118で押されることにより同第1可動板130が引張コイルばね68の付勢力に抗して手前の開放位置に移動し、吹出口65が対応する吹出路37と整合し、これに伴い、クランクレバー134が軸135を中心に時計回り方向に回動しつつ、第2可動板132が同図の左側のやや奥に移動し、吸込口62Aが対応する吸込路32Aと整合する。これにより、吸込路32Aと吹出路37とが共に開放された状態となる。
図27及び図28は、本発明の実施形態5を示し、シャッタ機構のさらに別の変形例を示している。
実施形態5は、可動板140が1枚であって、同可動板140の前後両縁に沿って、吹出路37の上面開口と整合する吹出口65が形成されているとともに、中央部に、吸込路32Aの上面開口と整合する吸込口62Aが形成されている。ステーション70側の係合板118と係合するピン141は、可動板140の下面の蓋板26から立てられており、各ピン141に揺動可能に軸支されたレバー142の先端が、可動板140の左右両側縁と連結されている。固定板には、ピン141を案内する前後方向のガイド溝143が形成されている。また、可動板140は、カート10が出し入れされる前後方向に対して斜め姿勢で装着された引張コイルばね68の弾縮力により、図27に示す閉鎖位置に移動付勢されている。
一方、カート10がステーション70の収納室72内に収納されると、図28に示すように、ピン69がガイド溝143に沿って係合板118で押されることに伴い、レバー142がピン141を中心とした反時計回り方向に揺動しつつ、引張コイルばね68を軸線方向に沿って延ばしながら、可動板140が斜め右手前に向けて移動し、吸込口62Aと吹出口65とが対応する吸込路32Aと吹出路37と整合する。これにより、吸込路32Aと吹出路37とが共に開放された状態となる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)カートの温蔵室と冷蔵室の天井壁に設けられる吸込路と吹出路の位置は、上記実施形態に例示したものに限らず任意に設定できる。その場合、ステーション側の熱交換室の底面に設ける導入口や導出口の位置は、吸込路と吹出路に合わせる必要がある。
(2)空気循環路に設けられる循環ファンは、上記実施形態に例示したターボ式のファンモータに限らず、他の形式のファンであってもよく、また、空気循環路に空気を循環させ得る限り、配置箇所も任意に設定できる。
(4)本発明の冷温蔵装置は、病院での朝食配膳に限らず、他の療養施設や工場の食堂等へ給食を提供する場合や、取り出し時間の設定等も含めて、さらに広範囲の使用形態に亘って適用することが可能である。
Claims (6)
- 側面が開口された断熱箱からなるカート本体と、同カート本体内を温蔵室と冷蔵室とに仕切る断熱性の仕切壁と、前記カート本体の前記開口部を開閉する扉とを備え、トレイが前記仕切壁を貫通して前記温蔵室と前記冷蔵室とに亘る形態で複数段に収納されるキャスタ付きのカートと、
冷却手段と加熱手段とを設けて前記カートを出し入れ可能に収納するステーションとからなる冷温蔵装置であって、
前記ステーションの天井部には、冷却手段と加熱手段とを装備した第1熱交換室と、冷却手段を装備した第2熱交換室とが水平方向に並んで区画形成され、
前記カートが前記ステーション内に収納された場合に、前記第1熱交換室と前記温蔵室の間と、前記第2熱交換室と前記冷蔵室の間とに、個別の空気循環路が形成されるようになっており、
前記各空気循環路にはそれぞれファンが設けられているとともに、
前記冷却手段と前記加熱手段との作動を制御する制御手段が具備されていることを特徴とする食品の冷温蔵装置。 - 前記熱交換室は、水平な仕切板を挟んで上下2室に区画形成され、
上部室には、前記冷却手段、前記加熱手段である熱交換手段と、前記ファンとが配され、
下部室内はさらにダクトにより導入室と導出室とに区画形成されており、
前記導入室と前記導出室との天井面には、前記上部室における前記熱交換手段を挟んだ流入側と流出側とにそれぞれ開口する接続口が形成されているとともに、
前記導入室の底面には、対応する前記温蔵室あるいは前記冷蔵室の天井壁に設けられた吸込路と連通する導入口が、前記導出室の底面には、前記天井壁に設けられた吹出路と連通する導出口がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1記載の食品の冷温蔵装置。 - 前記熱交換室が方形の箱形に形成され、前記導出室の天井面の前記接続口が、前記仕切板における前記熱交換手段の流出側の端部を切除することにより前記熱交換室の対向する壁面との間に構成された間隙によって形成されており、前記熱交換室の前記対向壁面の内側には、同対向壁面の上下の隅部を埋めるようなガイドが設けられていることを特徴とする請求項2記載の食品の冷温蔵装置。
- 前記熱交換室の前記対向壁面の内面には、上下両端部に内側に向けて略斜め姿勢に屈曲された屈曲部を設けてなる風向板が張られており、同風向板における前記屈曲部により前記ガイドが構成されていることを特徴とする請求項3記載の食品の冷温蔵装置。
- 前記熱交換室における前記対向壁面の上下の角部がC面状に形成され、同C面の内面により前記ガイドが構成されていることを特徴とする請求項3記載の食品の冷温蔵装置。
- 前記カートには、前記温蔵室と前記冷蔵室の天井壁に設けられた前記吸込路と前記吹出路とを開閉するシャッタ板が設けられ、同シャッタ板は常にはばね弾力により閉鎖位置に移動付勢されている一方、前記ステーションには、前記カートが前記ステーション内に収納されることに伴い、前記シャッタ板と一体に又は連結して設けられた被係合部と係合して前記シャッタ板を前記ばね弾力に抗して開放位置まで移動させる係合部が設けられていることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか一項に記載の食品の冷温蔵装置。
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