JP2007327718A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の負担を軽減し、設置を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷却器11による冷却とヒータ16による加熱とによって貯蔵物を冷却保存する低温側と常温よりも高温の高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室3を備えた冷蔵庫1において、冷却器11の冷気を温度切替室3の空気流入口40aに導く導入通風路15と、導入通風路15を開閉する温度切替室吐出ダンパ37と、温度切替室3の空気流出口40bから流出した空気を冷却器11に戻す戻り通風路17と、戻り通風路17を開閉する温度切替室戻りダンパ38とを備え、導入通風路15及び戻り通風路17を隣接して配置するとともに、温度切替室吐出ダンパ37及び温度切替室戻りダンパ38を共通のバッフル26により開閉した。
【選択図】図7

Description

本発明は、ユーザにより所望の室内温度に切り替えることができる温度切替室を備えた冷蔵庫に関する。
生活環境の変化が著しい昨今においては、家族それぞれが食事を摂る時間が異なる家庭が増えている。このため、加熱食品を保温するために保温箱や保温用収納容器が用いられる。これにより、調理を何度も行う手間を省くことができる。
一方、冷凍室及び冷蔵室に加えて温度切替室を備えた冷蔵庫が特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は、温度切替室に送出される冷気の通路を開閉するダンパ装置と、温度切替室を昇温するヒータとを備えている。これにより、温度切換室の室内温度を使用者の用途に応じて冷凍、冷蔵、パーシャル、チルド等の所望の低温の温度帯に切り替えることができる。
特開平10−288440号公報
しかしながら、加熱食品を保温するために保温箱や収納容器を用いると設置場所の確保が困難な問題や使用者の経済的負担が大きくなる問題がある。また、食品を移し替える煩雑な作業を必要とし、利便性が悪い問題があった。
本発明は、使用者の負担を軽減するとともに場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の冷蔵庫は、室内温度を切り替えできる温度切替室を備えた冷蔵庫において、前記冷却器の冷気を前記温度切替室の空気流入口に導く導入通風路と、前記導入通風路を開閉する温度切替室吐出ダンパと、前記温度切替室の空気流出口から流出した空気を前記冷却器に戻す戻り通風路と、前記戻り通風路を開閉する温度切替室戻りダンパとを備え、前記導入通風路及び前記戻り通風路を隣接して配置するとともに、前記温度切替室吐出ダンパ及び前記温度切替室戻りダンパを共通のバッフルにより開閉したことを特徴としている。
この構成によると、冷却器により生成された冷気は冷凍室等の貯蔵室に導かれて貯蔵物を冷却する。温度切替室吐出ダンパ及び温度切替室戻りダンパの共通のバッフルを回動して導入通風路及び戻り通風路が開かれる。これにより、冷却器により生成された冷気は導入通風路を通って空気流入口から温度切替室内に流入する。該冷気は温度切替室内を流通して空気流出口から流出し、戻り通風路を介して冷却器に戻る。温度切替室吐出ダンパ及び温度切替室戻りダンパのバッフルを回動して導入通風路及び戻り通風路を閉じると、温度切替室への冷気の流入が遮断される。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記温度切替室吐出ダンパ及び前記温度切替室戻りダンパのハウジングを一体に形成したことを特徴としている。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記温度切替室は冷却器による冷却とヒータによる加熱とによって貯蔵物を冷却保存する低温側と常温よりも高温の高温側とに切り替えでき、前記温度切替室を低温側にした際に前記導入通風路及び前記戻り通風路を開くとともに、前記温度切替室を高温側にした際に前記導入通風路及び前記戻り通風路を閉じることを特徴としている。
この構成によると、温度切替室を低温側にすると、温度切替室吐出ダンパ及び温度切替室戻りダンパの共通のバッフルを回動して導入通風路及び戻り通風路が開かれる。温度切替室を高温側にすると、温度切替室吐出ダンパ及び温度切替室戻りダンパは共通のバッフルによって導入通風路及び戻り通風路を閉じる。そして、ヒータが駆動され、温度切替室内の空気が昇温される。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記温度切替室を高温側にした際に前記温度切替室の空気を循環させる温度切替室送風機と、前記空気流出口と前記空気流入口とを連通させる連通路とを設け、前記温度切替室戻りダンパは前記バッフルの移動によって前記戻り通風路を閉じた際に前記連通路を開き、前記戻り通風路を開いた際に前記連通路を閉じることを特徴としている。この構成によると、バッフルによって導入通風路及び戻り通風路を閉じると連通路が開き、温度切替室の空気は連通路を介して循環する。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記バッフルは前記導入通風路を塞ぐ第1押え部と前記戻り通風路を塞ぐ第2押え部とを有し、第1、第2押え部の間に切欠きを設けたことを特徴としている。この構成によると、導入通風路と戻り通風路との間を仕切る仕切部材等が切欠き内に設けられ、温度切替室に流入する空気と温度切替室から流出する空気とが隔離される。仕切部材は冷蔵庫の筐体を構成する断熱部材により形成してもよく、温度切替室吐出ダンパ及び温度切替室戻りダンパと一体に形成してもよい。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記バッフルにより開閉される前記戻り通風路の開口の面積を、前記バッフルにより開閉される前記導入通風路の開口の面積よりも大きくしたことを特徴としている。この構成によると、温度切替室を低温側にした際に貯蔵物と熱交換して昇温された空気が広い開口面積の戻り通風路を流通する。
本発明によると、導入通風路及び戻り通風路を隣接して配置するとともに、温度切替室吐出ダンパ及び温度切替室戻りダンパを共通のバッフルにより開閉したので、温度切替室吐出ダンパ及び温度切替室戻りダンパを一体化して占有スペースを小さくすることができる。これにより、冷蔵庫の小型化を図ることができるとともに、温度切替室吐出ダンパ及び温度切替室戻りダンパの取付けの作業性を向上することができる。また、バッフル及びバッフルの駆動装置を複数設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
また本発明によると、温度切替室吐出ダンパ及び温度切替室戻りダンパのハウジングを一体に形成したので、温度切替室吐出ダンパ及び温度切替室戻りダンパを容易に設置することができる。
また本発明によると、貯蔵物を冷蔵保存または冷凍保存する低温側と常温よりも高温の高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えたので、加熱食品を保温するための使用者の経済的負担を軽減するとともに場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供することができる。
また本発明によると、温度切替室戻りダンパはバッフルの移動によって戻り通風路を閉じた際に連通路を開き、戻り通風路を開いた際に連通路を閉じるので、部品点数を増加させることなく温度切替室内の空気を容易に循環させることができる。
また本発明によると、バッフルに切欠きを設けたので、導入通風路内の空気が戻り通風路に流入するショートサーキットを防止することができる。また、一の駆動装置によってバッフルを駆動することができる。
また本発明によると、バッフルにより開閉される戻り通風路の開口の面積を、バッフルにより開閉される導入通風路の開口の面積よりも大きくしたので、貯蔵物と熱交換して昇温された空気を広い開口面積の戻り通風路に流通させて圧力損失を低減することができる。また、空気流出口と空気流入口とを連通する連通路を設けた場合は、バッフルは戻り通風路の開口を開閉する部分によって連通路を開閉する。これにより、連通路の開口面積を大きくすることができるため、温度切替室を高温側にした際に循環する空気の圧力損失を低減して加熱効率を向上することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は一実施形態の冷蔵庫を示す正面図及び右側面図である。冷蔵庫1は、上部に冷蔵室2が配され、冷蔵室2の下方に温度切替室3及び製氷室4が並設される。温度切替室3及び製氷室4の下方には冷凍室6が配される。冷凍室6の下方には野菜室5が配されている。
冷蔵室2は貯蔵物を冷蔵保存する。温度切替室3は使用者により貯蔵物を冷却保存する低温側の複数の温度帯や常温よりも高温の高温側に切り替えることができる。温度切替室3を高温側にして調理済み加熱食品の一時的な保温や温調理等を行うことができる。製氷室4は氷点以下に維持され、製氷を行う。冷凍室6は製氷室4に連通して貯蔵物を冷凍保存する。野菜室5は野菜の貯蔵に適した温度(約8℃)に維持される。
図3は冷蔵庫1の右側面断面図である。製氷室4、冷凍室6、野菜室5及び温度切替室3には貯蔵物を収納する収納ケース43が設けられる。冷蔵室2には貯蔵物を載置する複数の収納棚41が設けられる。冷蔵室2の扉には複数の収納ポケット42が設けられる。これらにより、冷蔵庫1の使い勝手が向上されている。また、冷蔵室2内の下部にはチルド温度帯(約0℃)に維持されたチルド室21が設けられている。
冷凍室6の背後には冷気通路31が設けられ、冷気通路31内には圧縮機45に接続された冷却器11が配される。冷蔵室2の背後には冷蔵室ダンパ20を介して冷気通路31と連通する冷気通路32が設けられる。凝縮器、膨張器(いずれも不図示)が接続された圧縮機45の駆動によりイソブタン等の冷媒が循環して冷凍サイクルが運転される。これにより、冷凍サイクルの低温側となる冷却器11と冷気通路31を流通する空気とが熱交換して冷気が生成される。尚、冷却器11を除霜する除霜ヒータ33が冷却器11の下方に設けられている。
冷気通路31、32内には冷凍室送風機12及び冷蔵室送風機23がそれぞれ配される。詳細を後述するように、冷却器11で生成された冷気は冷凍室送風機12の駆動により冷気通路31を介して冷凍室6、製氷室4及び温度切替室3に供給される。また、該冷気は、冷蔵室送風機23の駆動により冷気通路32を介して冷蔵室2、チルド室21及び野菜室5に供給される。
図4は冷蔵庫1の中段付近の正面断面図を示している。冷凍室6の背後の冷気通路31は冷凍室送風機12の前面を開口し、冷凍室送風機12によって製氷室4に空気が送出される。製氷室4に連通する冷凍室6の下部には冷凍室ダンパ22が設けられる。冷凍室ダンパ22の開閉により冷凍室6から流出する空気の風量が調整される。また、冷気通路31から分岐して温度切替室3に冷気を導く導入通風路15が設けられる。
冷気通路31の上部は冷蔵室ダンパ20を介して冷気通路32に連通する。冷蔵室ダンパ20を開いて冷凍室送風機12を駆動すると冷蔵室2及びチルド室21に冷気が供給される。冷蔵室2の背面下部には冷蔵室流出口(不図示)が開口し、野菜室5には野菜室流入口(不図示)が設けられる。冷蔵室流出口と野菜室流入口とは温度切替室3の背面を通る連結通路34により連結され、冷蔵室2と野菜室5が連通している。野菜室5の背面上部には冷気通路31に連通する戻り通風路35(図3参照)が設けられている。
断熱壁39により製氷室4と断熱隔離される温度切替室3の上部には温度切替室送風機18及びヒータ16が配置される。温度切替室3の下部にはダンパ装置36が設けられる。ダンパ装置36は温度切替室吐出ダンパ37(図5参照)と温度切替室戻りダンパ38(図6参照)のハウジング36aを一体化して形成されている。温度切替室吐出ダンパ37は導入通風路15の経路上に配される。温度切替室戻りダンパ38は導入通風路15に隣接して設けられる戻り通風路17の経路上に配される。戻り通風路17を介して温度切替室3内の空気は冷気通路31に戻るようになっている。
図5は図4のE−E断面図を示している。温度切替室3の上下面は断熱壁7、8により冷蔵室2及び冷凍室6と断熱隔離されている。また、温度切替室3の前面は回動式の扉9により開閉可能になっている。温度切替室3の背面は背面板40により覆われている。背面板40の上部には温度切替室3に空気が流入する空気流入口40aが設けられる。また、背面板40の下部には温度切替室3から空気が流出する空気流出口40b(図6参照)が設けられる。
導入通風路15は背面板40と外壁を形成する断熱壁10との間に設けられ、冷気を空気流入口40aに導く。温度切替室吐出ダンパ37は導入通風路15の下部に配置される。温度切替室吐出ダンパ37の開閉量によって導入通風路15から温度切替室3に流入する風量が調整される。温度切替室送風機18は導入通風路15の上部に配置され、温度切替室送風機18と空気流入口40aとの間にヒータ16が配置される。
ヒータ16は熱輻射式のガラス管ヒータから成り、背面板40を介して放出される輻射熱により温度切替室3を昇温する。温度切替室送風機18はヒータ16の表面に向けて送風するように配置されている。これにより、ヒータ16の表面温度を下げて安全性を向上することができる。
図6は図4のF−F断面図を示している。空気流出口40bの後方には温度切替室戻りダンパ38が配された戻り通風路17が設けられる。戻り通風路17は温度切替室戻りダンパ38の空気流出口40b側から上方に向かって連通路30が分岐する。連通路30は空気流出口40bと温度切替室送風機18の吸気側とを連通させる。温度切替室戻りダンパ38は後述するバッフル26の回動によって戻り通風路17を閉じた際に連通路30を開き、戻り通風路17を開いた際に連通路30を閉じるようになっている。
図7、図8はダンパ装置36を示す正面図及び側面断面図である。ダンパ装置36はハウジング36aの前面に配されるバッフル26が枢支部26aで枢支されている。バッフル26の枢支部26aは駆動部23に連結され、バッフル26は駆動部23の駆動によって回動する。
図9はハウジング36aを示す正面図である。ハウジング36aは樹脂成形品から成り、仕切壁19で仕切られた第1、第2開口部24、25が隣接して設けられている。第1開口部24は導入通風路15の経路上に配置され、第2開口部25は戻り通風路17の経路上に配置される。また、第2開口部25の開口面積が第1開口部24の開口面積よりも大きくなっている。
図10はバッフル26を示す正面図である。バッフル26は切欠き29を介して隣接する第1、第2押え部27、28を有している。第1、第2押え部27、28は枢支部26aで連結して一体に回動し、それぞれ第1、第2開口部24、25(図9参照)を開閉する。従って、導入通風路15を開閉する温度切替室吐出ダンパ37(図5参照)は第1開口部24及び第1押え部27により構成される。また、戻り通風路17を開閉する温度切替室戻りダンパ38(図6参照)は第2開口部25及び第2押え部28により構成される。
導入通風路15と戻り通風路17とは断熱壁10(図5参照)と一体に形成される断熱材(不図示)により隔離されている。該断熱材は切欠き29を介して仕切壁19に当接する。これにより、導入通風路15内の空気が戻り通風路17に流入するショートサーキットを防止することができる。また、切欠き29によって断熱材を回避して第1、第2押え部27、28を容易に回動させることができる。切欠き29を介して前方に突出するように仕切壁19を形成して導入通風路15と戻り通風路17とを隔離してもよい。
図11は冷蔵庫1の冷気の流れを示す冷気回路図である。冷凍室6、冷蔵室2及び温度切替室3はそれぞれ並列に配される。また、野菜室5は冷蔵室2と直列に配され、製氷室4は冷凍室6と一部が直列に配される。冷却器11で生成された冷気は、冷凍室送風機12の駆動により冷気通路31を上昇して製氷室4及び冷凍室6に送出される。製氷室4に送出された冷気は製氷室4を流通して冷凍室6に流入する。冷凍室6内の冷気は冷凍室ダンパ22から流出し、冷気通路31を介して冷却器11に戻る。これにより、製氷室4及び冷凍室6内が冷却される。
冷蔵室ダンパ20を開いて冷蔵室送風機23の駆動すると、冷気通路31の上部で分岐した冷気が矢印A(図4参照)に示すように冷気通路32を流通する。これにより、冷蔵室2及びチルド室21に冷気が送出される。この冷気は冷蔵室2及びチルド室21を流通した後、矢印B(図4参照)に示すように連結通路34を通って野菜室5に流入する。野菜室5に流入した冷気は野菜室5内を流通して戻り通風路35(図3参照)を介して冷却器11に戻る。これにより、冷蔵室2及び野菜室5内が冷却され、設定温度になると冷蔵室ダンパ20が閉じられる。
また、温度切替室吐出ダンパ37を開いて温度切替室送風機18を駆動すると、冷気通路31内の冷気の一部は矢印C(図4参照)に示すように導入通風路15を流通する。導入通風路15を流通する冷気は温度切替室吐出ダンパ37の第1開口部24を介して温度切替室3の空気流入口40aに導かれる。空気流入口40aから温度切替室3に流入した冷気は温度切替室3内を流通し、空気流出口40bから流出する。そして、温度切替室戻りダンパ38を介して矢印D(図4参照)に示すように戻り通風路17を流通し、冷却器11に戻る。これにより、温度切替室3内が冷却される。
前述のように、温度切替室3は使用者の操作により室内温度を切り替えることができるようになっている。温度切替室3の動作モードは温度帯に応じてワイン(8℃)、冷蔵(3℃)、チルド(0℃)、ソフト冷凍(−8℃)、冷凍(−15℃)の各冷却モードが設けられる。
これにより、使用者は所望の温度で貯蔵物を冷凍または冷蔵して冷却保存できる。室内温度の切り替えは温度切替室吐出ダンパ37を開く量を可変して行うことができる。尚、例えば冷凍の室内温度から冷蔵の室内温度に切り替える際にヒータ16に通電して昇温してもよい。これにより、迅速に所望の室内温度に切り替えることができる。
また、ヒータ16に通電することにより、温度切替室3の室内温度を低温側から常温よりも高温の高温側に切り替えることができる。温度切替室3を高温側に切り替えると、ダンパ装置36の温度切替室吐出ダンパ37及び温度切替室戻りダンパ38がバッフル26によって第1、第2開口部24、25を閉じる。これにより、導入通風路15及び戻り通風路17が閉じられる。
また、ヒータ16及び温度切替室送風機18が駆動され、温度切替室3内の空気は図6の破線矢印Sに示すように連通路30を介して循環する。これにより、温度切替室3内の空気が昇温され、ヒータ16の通電制御によって常温よりも高温の所定温度に維持される。
高温側の室内温度は、主な食中毒菌の発育温度が30℃〜45℃であるため、ヒータ容量の公差や温度切替室3内の温度分布等を考慮して50℃以上にするとよい。これにより、雑菌の繁殖を防止できる。また、冷蔵庫に用いられる一般的な樹脂製部品の耐熱温度が80℃であるため、高温側の室内温度を80℃以下にすると安価に実現することができる。加えて、食中毒菌を滅菌するためには、例えば腸管出血性大腸菌(病原性大腸菌O157)の場合では75℃で1分間の加熱が必要である。従って、高温側の室内温度を75℃〜80℃にするとより望ましい。
以下は55℃での食中毒菌の減菌に関する試験結果である。試験サンプルは初期状態で大腸菌2.4×103CFU/mL、黄色ブドウ球菌2.0×103CFU/mL、サルモネラ2.1×103CFU/mL、腸炎ビブリオ1.5×103CFU/mL、セレウス4.0×103CFU/mLを含んでいる。この試験サンプルを40分間で3℃から55℃に加温し、55℃で3.5時間保温後、80分間で55℃から3℃に戻して再度各菌の量を調べた。その結果、いずれの菌も10CFU/mL以下(検出せず)のレベルまで減少していた。従って、温度切替室3の高温側の設定温度を55℃としても充分減菌効果がある。
本実施形態によると、貯蔵物を冷蔵保存または冷凍保存する低温側と常温よりも高温の高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室3を備えたので、加熱食品を保温するための使用者の経済的負担を軽減するとともに場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫1を提供することができる。
また、導入通風路15及び戻り通風路17を隣接して配置するとともに、温度切替室吐出ダンパ37及び温度切替室戻りダンパ38を共通のバッフル26により開閉したので、温度切替室吐出ダンパ37及び温度切替室戻りダンパ38を一体化して占有スペースを小さくすることができる。これにより、冷蔵庫1の小型化を図ることができるとともに、温度切替室吐出ダンパ37及び温度切替室戻りダンパ38の取付けの作業性を向上することができる。また、バッフル26及びバッフル26の駆動装置を複数設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。加えて、シール材やリード線等の部品も削減することができ、作業性をより向上することができる。
また、温度切替室吐出ダンパ37及び温度切替室戻りダンパ38のハウジング36aを一体に形成したので、温度切替室吐出ダンパ37及び温度切替室戻りダンパ38を容易に設置することができる。
また、ダンパ装置36の第1開口部24の開口面積を第2開口部25の開口面積よりも大きくしたので、貯蔵物と熱交換して昇温により膨張する空気を広い開口面積の戻り通風路17に流通させて圧力損失を低減することができる。また、バッフル26は戻り通風路17の第2開口部25を開閉する第2押さえ部28によって連通路30を開閉する。このため、連通路30の開口面積を大きくすることができ、温度切替室3を高温側にした際に循環する空気の圧力損失を低減して加熱効率を向上することができる。
尚、本実施形態において、野菜室5の流出口にダンパを設けてもよい。これにより、温度切替室3を高温側から低温側に切り替えた際に、該ダンパを閉じて温度切替室3からの熱風が野菜室5に逆流することを防止できる。また、温度切替室3を高温側から低温側へ切り替える際に冷凍室送風機12が停止されている場合には、冷凍室ダンパ22が閉じられるようになっている。これにより、温度切替室送風機18の駆動によって冷凍室ダンパ22から冷凍室6内へ熱風が逆流することを防止できる。
また、冷却器11によって冷凍室6及び冷蔵室2を冷却しているが、冷蔵室2及び野菜室5専用の冷却器を別途設けてもよい。この時、冷却器11によって冷凍室6及び温度切替室3を冷却することができる。
本発明によると、温度切替室を有した冷蔵庫に利用することができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す右側面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す右側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面断面図 図4のE−E断面図 図4のF−F断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のダンパ装置を示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のダンパ装置を示す側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のダンパ装置のハウジングを示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のダンパ装置のバッフルを示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の冷気の流れを示す冷気回路図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 温度切替室
4 製氷室
5 野菜室
6 冷凍室
9 扉
11 冷却器
12 冷凍室送風機
15 導入通風路
16 ヒータ
17、35 戻り通風路
18 温度切替室送風機
20 冷蔵室ダンパ
21 チルド室
22 冷凍室ダンパ
23 冷蔵室送風機
24 第1開口部
25 第2開口部
26 バッフル
27 第1押え部
28 第2押え部
29 切欠き
30 連通路
31、32 冷気通路
34 連結通路
36 ダンパ装置
36a ハウジング
37 温度切替室吐出ダンパ
38 温度切替室戻りダンパ
40 背面板
40a 空気流入口
40b 空気流出口
45 圧縮機

Claims (6)

  1. 室内温度を切り替えできる温度切替室を備えた冷蔵庫において、前記冷却器の冷気を前記温度切替室の空気流入口に導く導入通風路と、前記導入通風路を開閉する温度切替室吐出ダンパと、前記温度切替室の空気流出口から流出した空気を前記冷却器に戻す戻り通風路と、前記戻り通風路を開閉する温度切替室戻りダンパとを備え、前記導入通風路及び前記戻り通風路を隣接して配置するとともに、前記温度切替室吐出ダンパ及び前記温度切替室戻りダンパを共通のバッフルにより開閉したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記温度切替室吐出ダンパ及び前記温度切替室戻りダンパのハウジングを一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記温度切替室は冷却器による冷却とヒータによる加熱とによって貯蔵物を冷却保存する低温側と常温よりも高温の高温側とに切り替えでき、前記温度切替室を低温側にした際に前記導入通風路及び前記戻り通風路を開くとともに、前記温度切替室を高温側にした際に前記導入通風路及び前記戻り通風路を閉じることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記温度切替室を高温側にした際に前記温度切替室の空気を循環させる温度切替室送風機と、前記空気流出口と前記空気流入口とを連通させる連通路とを設け、前記温度切替室戻りダンパは前記バッフルの移動によって前記戻り通風路を閉じた際に前記連通路を開き、前記戻り通風路を開いた際に前記連通路を閉じることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記バッフルは前記導入通風路を塞ぐ第1押え部と前記戻り通風路を塞ぐ第2押え部とを有し、第1、第2押え部の間に切欠きを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 前記バッフルにより開閉される前記戻り通風路の開口の面積を、前記バッフルにより開閉される前記導入通風路の開口の面積よりも大きくしたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。
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