JP2007139296A - 冷蔵庫 - Google Patents

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圭一 福田
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Abstract

【課題】熱負荷の軽減及び臭い移りの防止を図ることのできる温度切替室を備えた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】貯蔵物を冷却保存する冷蔵室2や冷凍室6等の冷却室と、貯蔵物を冷却保存する低温側とヒータ15により加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室3と、を含む複数の貯蔵室を備えた冷蔵庫1において、冷却室を冷却する冷気を生成する第1冷却器17と、温度切替室3を冷却する冷気を生成する専用の第2冷却器20とを備え、温度切替室1を除く貯蔵室を冷却する冷気の流通経路に対して独立して温度切替室3を冷却する冷気を流通させた。
【選択図】図4

Description

本発明は、使用者により所望の室内温度に切り替えることができる温度切替室を備えた冷蔵庫に関する。
冷凍室及び冷蔵室に加えて温度切替室を備えた冷蔵庫が特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は、温度切替室に送出される冷気の通路を開閉するダンパ装置と、温度切替室を昇温するヒータとを備えている。これにより、温度切換室の室内温度を使用者の用途に応じて冷凍、冷蔵、パーシャル、チルド等の所望の低温の温度帯に切り替えることができる。
また、特願2004−313218号には冷却器による冷却とヒータによる加熱によって温度切替室を低温側と高温側に切り替えられる冷蔵庫が記載されている。この冷蔵庫は温度切替室を低温側に切り替えると、冷却器で生成された冷気は冷蔵室、冷凍室及び温度切替室に分岐して流入する。各貯蔵室を冷却した冷気は合流して冷却器に戻る。これにより、温度切替室で貯蔵物を冷却保存することができる。
また、温度切替室を高温側に切り替えると、温度切替室と冷却器との間の冷気通路が遮蔽され、ヒータが駆動される。冷却器で生成された冷気は冷蔵室及び冷凍室を流通して冷却器に戻る。温度切替室内では空気が循環され、ヒータの輻射熱によって温度切替室内が昇温される。これにより、温度切替室で加熱食品の保温や温調理等を行うことができる。
特開平10−288440号公報
しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、温度切替室を高温側から低温側に切り替えた際に温度切替室と冷却器との間の冷気通路が開かれる。このため、高温の温度切替室内の空気が冷却器に導かれて冷却器の熱負荷が増大し、冷蔵室や冷凍室等の他の貯蔵室の温度が上昇する問題があった。また、高温で保存された食品は臭いを発生しやすいため、温度切替室内の臭いが他の貯蔵室に流入して臭い移りが発生する問題もあった。
本発明は、熱負荷の軽減及び臭い移りの防止を図ることのできる温度切替室を備えた冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、貯蔵物を冷却保存する冷却室と、貯蔵物を冷却保存する低温側と加熱手段により加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室と、を含む複数の貯蔵室を備えた冷蔵庫において、前記温度切替室を除く前記貯蔵室を冷却する冷気の流通経路に対して独立して前記温度切替室を冷却する冷気を流通させたことを特徴としている。
この構成によると、冷却手段により生成された冷気が冷蔵室や冷凍室等の冷却室を流通して冷却室内が冷却される。冷却室を冷却する冷気の流通経路に対して独立に設けられた流通経路を流通する冷気により低温側の温度切替室内が冷却される。温度切替室を高温側に切り替えると冷気の侵入が遮断され、加熱手段によって温度切替室内が昇温される。これにより、加熱食品の保温や温調理等が行われる。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記冷却室を冷却する冷気を生成する第1冷却器と、前記温度切替室を冷却する冷気を生成する専用の第2冷却器とを備えたことを特徴としている。この構成によると、第1冷却器で生成して流通経路を流通する冷気により冷蔵室や冷凍室等の冷却室が冷却される。該流通経路に対して独立に設けられる流通経路には第2冷却器で生成された冷気が流通し、低温側の温度切替室内を冷却する。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記加熱手段は、前記温度切替室が低温側の時に第2冷却器を除霜する除霜ヒータから成ることを特徴としている。この構成によると、低温側の温度切替室を冷却する第2冷却器が除霜ヒータにより除霜され、高温側の温度切替室を該除霜ヒータによって加熱する。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記除霜ヒータは除霜時に所定時間の除霜間隔で一定期間駆動されるとともに、前記温度切替室を高温側から低温側に切り替えた際に該除霜間隔の計時をリスタートしたことを特徴としている。この構成によると、温度切替室が低温側の時に例えば8時間の除霜間隔で除霜ヒータが一定期間駆動され、第2冷却器が除霜される。温度切替室を低温側から高温側に切り替えると除霜ヒータは除霜間隔に拘わらず駆動される。温度切替室を高温側から低温側に切り替えると除霜間隔の計時がリスタートされる。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記温度切替室内の空気を循環させる温度切替室送風機を備え、前記除霜ヒータの除霜時に前記温度切替室送風機の駆動を停止するとともに、除霜中に前記温度切替室が低温側から高温側に切り替えられた際に前記温度切替室送風機を駆動したことを特徴としている。
この構成によると、高温側の温度切替室内は温度切替室送風機の駆動によって空気が循環される。温度切替室を低温側に切り替えると温度切替室送風機の駆動により冷気が温度切替室内に取り込まれる。第2冷却器の除霜時には除霜ヒータが駆動され、温度切替室送風機が停止される。除霜中に温度切替室が高温側に切り替えられると除霜ヒータが継続して駆動され、温度切替室送風機を駆動して昇温された空気が循環される。温度切替室を低温側で冷却する際に温度切替室送風機を停止してもよい。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記除霜ヒータは、除霜時のヒータ容量が前記温度切替室を高温側にした際のヒータ容量よりも小さいことを特徴としている。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記温度切替室を高温側から低温側に切り替えた際に、前記加熱手段を停止して前記温度切替室が所定温度まで降温されたことを検知した後に前記温度切替室に冷気を流入させることを特徴としている。この構成によると、温度切替室が高温側から低温側に切り替えられると、加熱手段を停止して放置される。温度切替室が所定温度まで降温されたことを温度センサ等により検知すると、温度切替室内に冷気が取り込まれる。
本発明によると、温度切替室を除く貯蔵室を冷却する冷気の流通経路に対して独立して温度切替室を冷却する冷気を流通させたので、温度切替室を高温側から低温側に切り替えた際に他の貯蔵室を冷却する冷気の流通経路に高温の空気が流入しない。従って、熱負荷の増加を防止して冷蔵室や冷凍室等の冷却室の温度上昇を防止することができる。また、温度切替室内の臭いが他の貯蔵室に流入することによる臭い移りを防止することができる。
また本発明によると、冷却室に送出する冷気を生成する第1冷却器と、温度切替室に送出する冷気を生成する第2冷却器とを備えたので、独立した冷気の流通経路を容易に実現することができる。
また本発明によると、加熱手段が第2冷却器の除霜ヒータから成るので、部品点数を削減することができる。
また本発明によると、温度切替室を高温側から低温側に切り替えた際に除霜間隔の計時をリスタートするので、除霜済の第2冷却器を除霜することがなく、省電力化を図ることができる。
また本発明によると、除霜中に温度切替室が低温側から高温側に切り替えられた際に温度切替室送風機を駆動したので、温度切替室を迅速に昇温することができる。
また本発明によると、除霜時の除霜ヒータのヒータ容量が温度切替室を高温側にした際よりも小さいので、省電力化を図るとともに停止した温度切替室送風機の過熱を防止することができる。
また本発明によると、温度切替室を高温側から低温側に切り替えた際に、加熱手段を停止して温度切替室が所定温度まで降温されたことを検知した後に温度切替室に冷気を流入させるので、温度切替室を冷却する冷却手段の熱負荷を低減して省電力化を図ることができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は第1実施形態の冷蔵庫を示す正面図及び右側面図である。冷蔵庫1は、上段に冷蔵室2が配され、中段に温度切替室3及び製氷室4が配される。冷蔵庫1の下段には野菜室5及び冷凍室6が配されている。
冷蔵室2は観音開きの扉を有し、貯蔵物を冷蔵保存する。温度切替室3は中段左側に設けられ、使用者により室温を切り替えられるようになっている。製氷室4は中段右側に設けられ、製氷を行う。野菜室5は下段左側に設けられ、野菜の貯蔵に適した温度(約8℃)に維持される。冷凍室6は下段右側に設けられ、製氷室4に連通して貯蔵物を冷凍保存する。
図3は冷蔵庫1の右側面断面図である。冷凍室6及び製氷室4には貯蔵物を収納する収納ケース11が設けられる。野菜室5及び温度切替室3にも同様の収納ケース11が設けられる。冷蔵室2には貯蔵物を載置する複数の収納棚41が設けられる。冷蔵室2の扉には収納ポケット42が設けられる。冷蔵室2内の下部にはチルド温度帯(約0℃)に維持されたチルド室23が設けられている。
冷凍室6の背後には冷気通路31が設けられる。冷気通路31内には冷凍サイクルを運転する圧縮機35に接続された冷却器17(第1冷却器)が配される。冷蔵室2の背後には冷気通路31と連通する冷気通路32が設けられる。
また、冷気通路31、32内には冷凍室送風機18及び冷蔵室送風機28がそれぞれ配される。詳細を後述するように、冷却器17で生成された冷気は冷凍室送風機18の駆動により冷気通路31を介して冷凍室6、製氷室4及びチルド室23に供給される。また、該冷気は、冷蔵室送風機28の駆動により冷気通路32を介して冷蔵室2及び野菜室5に供給される。
図4は温度切替室3を示す右側面断面図である。温度切替室3の上下面は断熱壁7、8により冷蔵室2及び野菜室5と断熱隔離されている。また、温度切替室3の側面は図示しない断熱壁により製氷室4及び冷凍室6と断熱隔離されている。温度切替室3の前面は回動式の扉9により開閉可能になっている。温度切替室3の背面は背面板33により覆われている。
背面板33の上部には温度切替室3に空気が流入する流入口33aが設けられ、下部には温度切替室3から空気が流出する流出口33bが設けられる。また、流入口33aと流出口33bとの間には温度切替室3内の温度を検知する温度センサ16が設けられる。
背面板33の後方には、外壁を形成する断熱壁10との間に循環通風路12が設けられている。循環通風路12は流入口33aと流出口33bとを連結し、流出口33bから流出した空気を流入口33aに導いて温度切替室3内の空気を循環させるようになっている。循環通風路12には圧縮機35(図1参照)に連結された冷却器20(第2冷却器)が配される。
図5は冷蔵庫1の冷凍サイクルを示すブロック図である。冷媒が流通する配管43によって圧縮機35の一端が凝縮器40に接続され、凝縮器40には膨張器41が接続される。膨張器41には冷却器17、20の一端が分岐して接続され、圧縮機35の他端には冷却器17、20の他端が分岐して接続される。また、冷却器20に供給される冷媒の経路を開閉するバルブ42が設けられている。
圧縮機35で圧縮された冷媒は凝縮器40で凝縮され、膨張器41で減圧される。減圧した冷媒は冷却器17、20で蒸発して圧縮機35に戻る。これにより、冷却器17、20は冷凍サイクルの低温側となり、冷却器17、20と熱交換した空気が冷却される。冷却器20は冷媒の流通経路が冷却器17と並列に設けられるため、冷却器17、20はそれぞれ独立して冷却される。
図4において、冷却器20と流入口33aとの間には温度切替室送風機14が設けられている。温度切替室送風機14の駆動によって温度切替室3内の空気を効率よく循環させることができる。温度切替室送風機14と流入口33aとの間には脱臭装置36が設けられる。脱臭装置36は脱臭剤を担持したフィルターから成り、温度切替室3に流入する空気を脱臭する。これにより、後述するように温度切替室3を高温にした場合に食品等から発生する臭いを確実に脱臭することができる。イオンやオゾン等の発生により脱臭する脱臭装置を用いてもよい。
冷却器20と流出口33bとの間にはヒータ支持部34で支持された除霜ヒータ15が設けられている。除霜ヒータ15は冷却器20に近設される熱輻射式のガラス管ヒータから成り、冷却器20を除霜する。ヒータ支持部34はアルミニウム等の金属板から成り、折曲により除霜ヒータ15の前面を覆う遮蔽部34aが設けられる。遮蔽部34aは除霜ヒータ15の前方への熱輻射を遮蔽し、発泡樹脂から成る仕切壁8の熱変形を防止する。また、除霜ヒータ15の下方には除霜水を排水するドレン口37が設けられる。
図6は冷蔵庫1の冷気の流れを示す冷気回路図である。冷凍室6及び冷蔵室2はそれぞれ並列に配される。また、製氷室4は冷凍室6と直列に配され、野菜室5は冷蔵室2と直列に配される。温度切替室3の冷気経路は温度切替室3を除いた他の貯蔵室の冷気経路に対して独立して設けられる。
冷却器17で生成された冷気は、冷凍室送風機18の駆動により冷気通路31(図3参照)を上昇して製氷室4に送出される。製氷室4に送出された冷気は製氷室4及び冷凍室6を流通し、冷凍室ダンパ22から流出する。そして、戻り通風路21(図3参照)を介して冷却器17に戻る。これにより、製氷室4及び冷凍室6内が冷却される。
また、冷凍室送風機18の排気側となる冷気通路31の上部で分岐した冷気はチルド室ダンパ25を介してチルド室23に送出される。更に、冷気通路31の上部で分岐した冷気は冷蔵室送風機28の駆動により冷蔵室ダンパ27を介して冷気通路32(図3参照)を流通し、冷蔵室2に送出される。
冷蔵室2及びチルド室23に流入した冷気は冷蔵室2及びチルド室23を流通した後、野菜室5に流入する。野菜室5に流入した冷気は野菜室5内を流通し、戻り通風路21を介して冷却器17に戻る。これにより、チルド室23、冷蔵室2及び野菜室5内が冷却され、冷蔵室2及び野菜室5が設定温度になると冷蔵室ダンパ27が閉じられる。
また、温度切替室送風機14の駆動により、冷却器20で生成された冷気は循環通風路12を流通して流入口33aから温度切替室3に流入する。流出口33bから流出した冷気は循環通風路12を流通して冷却器20に戻る。これにより、冷却器17を通過する冷気の流通経路に対して独立して温度切替室3内を冷気が循環し、温度切替室3内が冷却される。
前述のように、温度切替室3は使用者の操作により室内温度を切り替えることができるようになっている。図7は温度切替室3の前面に設けられるドアパネルを示す正面図である。ドアパネル40には操作スイッチ41及び複数の表示器42a〜42hから成る表示部42が設けられる。これにより、使用者は各動作モードを容易に視認して判別することができる。
操作スイッチ41は使用者の操作により温度切替室3の各動作モードを切り替える。各表示器42a〜42hは点灯して温度切替室3の各動作モードを報知する。温度切替室3の動作モードは温度帯に応じてワイン(8℃)、冷蔵(3℃)、チルド(−3℃)、ソフト冷凍(−8℃)、冷凍(−15℃)の各冷却モードが設けられ、表示器42d〜42hにより報知される。
これにより、使用者は所望の温度で貯蔵物を冷却保存できる。室内温度の切り替えは冷却器20に冷媒を流通させるバルブ42(図5参照)の開閉により行うことができる。尚、例えば冷凍の室内温度から冷蔵の室内温度に切り替える際に除霜ヒータ15に通電して昇温してもよい。これにより、迅速に所望の室内温度に切り替えることができる。
各冷却モード時には所定時間(例えば8時間)の除霜間隔で除霜ヒータ15に所定期間通電することにより、冷却器20の除霜が行われる。この時、温度切替室送風機14の駆動は停止され、温度切替室3内への温風の流入が防止される。冷却器20の除霜水は循環通風路12内を流下してドレン口37から排水される。
また、温度切替室送風機3を冷却モードよりも大きな回転数で駆動して冷却器20により冷却する粗熱取りモードが設けられる。粗熱取りモードは表示器42cで報知され、温度切替室3に収納した高温の貯蔵物の粗熱取りを行う。
バルブ42(図5参照)を閉じて温度切替室送風機14の駆動し、除霜時よりも大きなヒータ容量で除霜ヒータ15を駆動すると、除霜ヒータ15と熱交換した空気が温度切替室3を循環する。これにより、温度切替室3の室内温度を貯蔵物を冷却保存する低温側から調理済み加熱食品の一時的な保温や温調理等を行う高温側に切り替えることができる。高温側では8時間保温や4時間保温の加熱モードが設けられ、それぞれ表示器42a、42bにより報知される。
除霜時の除霜ヒータ15のヒータ容量が温度切替室3を高温側にした際よりも小さいので、省電力化を図るとともに、停止された温度切替室送風機14の過熱を防止することができる。
また、温度切替室3を高温側に切り替えると除霜ヒータ15の除霜間隔の計時が停止される。そして、温度切替室3を再度低温側に切り替えた際に除霜ヒータ15の除霜間隔の計時がリスタートされる。温度切替室3を低温側に切り替えた際に除霜間隔の計時を前回の計時から継続すると、高温側で除霜済となった冷却器20に霜が付いていない状態で除霜が行われる場合がある。従って、低温側に切り替えた際に除霜間隔の計時をリスタートすることにより、除霜済の冷却器20を除霜することがなく、省電力化を図ることができる。
また、低温側で除霜中に高温側に切り替えられた場合は、直ちにバルブ42が閉じられ、除霜ヒータ15のヒータ容量を大きくして温度切替室送風機14が駆動される。これにより、除霜ヒータ15の除霜を行いながら、温度切替室3を迅速に昇温することができる。
高温側の室内温度は、主な食中毒菌の発育温度が30℃〜45℃であるため、ヒータ容量の公差や温度切替室3内の温度分布等を考慮して50℃以上にするとよい。これにより、雑菌の繁殖を防止できる。また、冷蔵庫に用いられる一般的な樹脂製部品の耐熱温度が80℃であるため、高温側の室内温度を80℃以下にすると安価に実現することができる。
また、食中毒菌を滅菌するためには、例えば腸管出血性大腸菌(病原性大腸菌O157)の場合では75℃で1分間の加熱が必要である。従って、高温側の室内温度を75℃〜80℃にするとより望ましい。
以下は55℃での食中毒菌の減菌に関する試験結果である。試験サンプルは初期状態で大腸菌2.4×103CFU/mL、黄色ブドウ球菌2.0×103CFU/mL、サルモネラ2.1×103CFU/mL、腸炎ビブリオ1.5×103CFU/mL、セレウス4.0×103CFU/mLを含んでいる。この試験サンプルを40分間で3℃から55℃に加温し、55℃で3.5時間保温後、80分間で55℃から3℃に戻して再度各菌の量を調べた。その結果、いずれの菌も10CFU/mL以下(検出せず)のレベルまで減少していた。従って、温度切替室3の高温側の設定温度を55℃としても充分減菌効果がある。
本実施形態によると、温度切替室3を除く貯蔵室を冷却する冷気の流通経路に対して独立して温度切替室3を冷却する冷気を流通させたので、温度切替室3を高温側から低温側に切り替えた際に他の貯蔵室を冷却する冷気の流通経路に高温の空気が流入しない。従って、熱負荷の増加を防止して冷蔵室2や冷凍室6等の温度上昇を防止することができる。また、高温となり臭いの発生しやすい温度切替室3内の臭いが他の貯蔵室に流入することによる臭い移りを防止することができる。
次に、図8は第2実施形態の冷蔵庫の温度切替室3を示す側面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図7に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は温度切替室3の冷却手段及び加熱手段が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
温度切替室3の背面は背面板33で覆われ、背面板33の背後には断熱壁10に埋設されたペルチェ素子30(第2冷却器)が配される。温度切替室3には冷却手段となるペルチェ素子30から放出される冷熱によって生成された冷気が自然対流する。これにより、冷却器17を通過する冷気の流通経路に対して独立して温度切替室3内を冷気が循環し、温度切替室3が冷却されて低温側になる。
また、ペルチェ素子30に印加される電流の向きを反転させると温度切替室3には加熱手段となるペルチェ素子30からの放熱により加熱された空気が自然対流する。これにより、加熱した空気が温度切替室3内を循環し、温度切替室3が昇温されて高温側になる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に温度切替室3を除く貯蔵室を冷却する冷気の流通経路に対して独立して温度切替室3を冷却する冷気を流通させたので、温度切替室3を高温側から低温側に切り替えた際に他の貯蔵室を冷却する冷気の流通経路に高温の空気が流入しない。従って、熱負荷の増加を防止して冷蔵室2や冷凍室6等の温度上昇を防止することができる。また、高温となり臭いの発生しやすい温度切替室3内の臭いが他の貯蔵室に流入することによる臭い移りを防止することができる。また、ペルチェ素子30により冷却と加熱を行うことができ、部品点数の削減及び省スペース化を図ることができる。
尚、第1、第2実施形態において、冷却器17によって冷蔵室2、野菜室5、製氷室4、チルド室23及び冷凍室6を冷却しているが、冷蔵室2及び野菜室5専用の冷却器を別途設けてもよい。即ち、冷却器17で生成された冷気を冷凍室6、チルド室23及び製氷室4に送出し、他の冷却器で生成された冷気を冷蔵室2及び野菜室5に送出する。この場合においても、温度切替室3専用の第2冷却器(20、30)による冷気の流通経路が他の貯蔵室を冷却する冷気の流通経路に対して独立に設けられ、上記と同様の効果を得ることができる。
また、前述の図6において、冷凍室送風機18の駆動により製氷室4、冷凍室6の順に冷気が流通するが、冷凍室送風機18から製氷室4と冷凍室6に同時に冷気を供給して冷却器17に戻すようにしてもよい。更に、温度切替室3を高温側から低温側に切り替えた際に高温の温度切替室3内の空気が冷却器17に導かれないため、冷凍室6内や冷蔵室2内が温度上昇しにくい。このため、冷凍室ダンパ22を省いてもよい。
本発明によると、温度切替室を有した冷蔵庫に利用することができる。
本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す右側面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す右側面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の温度切替室を示す右側面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の冷凍サイクルを示すブロック図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の冷気の流れを示す冷気回路図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫のドアパネルを示す正面図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の温度切替室を示す右側面断面図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 温度切替室
4 製氷室
5 野菜室
6 冷凍室
9 扉
12 循環通風路
14 温度切替室送風機
15 ヒータ
17、20 冷却器
16 温度センサ
18 冷凍室送風機
22 冷凍室ダンパ
23 チルド室
25 チルド室ダンパ
28 冷蔵室送風機
30 ペルチェ素子
31、32 冷気通路
33 背面板
34 ヒータ支持部
35 圧縮機
36 脱臭装置

Claims (7)

  1. 貯蔵物を冷却保存する冷却室と、貯蔵物を冷却保存する低温側と加熱手段により加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室と、を含む複数の貯蔵室を備えた冷蔵庫において、前記温度切替室を除く前記貯蔵室を冷却する冷気の流通経路に対して独立して前記温度切替室を冷却する冷気を流通させたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記冷却室を冷却する冷気を生成する第1冷却器と、前記温度切替室を冷却する冷気を生成する専用の第2冷却器とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記加熱手段は、前記温度切替室が低温側の時に第2冷却器を除霜する除霜ヒータから成ることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記除霜ヒータは除霜時に所定時間の除霜間隔で一定期間駆動されるとともに、前記温度切替室を高温側から低温側に切り替えた際に該除霜間隔の計時をリスタートしたことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記温度切替室内の空気を循環させる温度切替室送風機を備え、第2冷却器の除霜時に前記温度切替室送風機の駆動を停止するとともに、除霜中に前記温度切替室が低温側から高温側に切り替えられた際に前記温度切替室送風機を駆動したことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 前記除霜ヒータは、除霜時のヒータ容量が前記温度切替室を高温側にした際のヒータ容量よりも小さいことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記温度切替室を高温側から低温側に切り替えた際に、前記加熱手段を停止して前記温度切替室が所定温度まで降温されたことを検知した後に前記温度切替室に冷気を流入させることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。
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