JP4357436B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP4357436B2
JP4357436B2 JP2005061720A JP2005061720A JP4357436B2 JP 4357436 B2 JP4357436 B2 JP 4357436B2 JP 2005061720 A JP2005061720 A JP 2005061720A JP 2005061720 A JP2005061720 A JP 2005061720A JP 4357436 B2 JP4357436 B2 JP 4357436B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
temperature
chilled
damper
cold air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005061720A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006242518A (ja
Inventor
佳世 高島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005061720A priority Critical patent/JP4357436B2/ja
Publication of JP2006242518A publication Critical patent/JP2006242518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4357436B2 publication Critical patent/JP4357436B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ユーザにより所望の室内温度に切り替えることができる温度切替室を備えた冷蔵庫に関する。
生活環境の変化が著しい昨今においては、家族それぞれが食事を摂る時間が異なる家庭が増えている。このため、加熱食品を保温するために保温箱や保温用収納容器が用いられる。これにより、調理を何度も行う手間を省くことができる。
一方、冷凍室及び冷蔵室に加えて温度切替室を備えた冷蔵庫が特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は、温度切替室に送出される冷気の通路を開閉するダンパ装置と、温度切替室を昇温するヒータとを備えている。これにより、温度切換室の室内温度を使用者の用途に応じて冷凍、冷蔵、パーシャル、チルド等の所望の低温の温度帯に切り替えることができる。
特開平10−288440号公報
しかしながら、加熱食品を保温するために保温箱や収納容器を用いると設置場所の確保が困難な問題や使用者の経済的負担が大きくなる問題がある。また、食品を移し替える煩雑な作業を必要とし、利便性が悪い問題があった。
本発明は、経済的負担を軽減するとともに場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の冷蔵庫は、冷却装置による冷却とヒータによる加熱とによって、貯蔵物を冷蔵保存または冷凍保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室と、前記冷却装置による冷却によって貯蔵物を冷却保存する複数の貯蔵室とを備えた冷蔵庫において、前記複数の貯蔵室のうち少なくとも一つに送出する冷気量は、前記温度切替室を低温側にした時よりも前記温度切替室を高温側にした時のほうが多いことを特徴としている。
この構成によると、温度切替室は低温側に切り替えられると冷却装置から冷気が導入され、冷凍、パーシャル、チルド、冷蔵等の低温室となる。これにより、貯蔵物を冷蔵保存または冷凍保存できる。温度切替室は高温側に切り替えられるとヒータが駆動され、温度切替室は高温になる。これにより、加熱調理済み食品の一時的な保温や冬場の温調理等ができる。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記複数の貯蔵室のうち一つは、前記温度切替室に隣接して貯蔵物を冷凍保存する冷凍室であり、前記温度切替室を高温側にした時の前記冷凍室の設定温度が前記温度切替室を低温側にした時の設定温度に対して低いことを特徴としている。
この構成によると、温度切替室に隣接する冷凍室により貯蔵物が冷凍保存される。温度切替室が高温側に設定されると冷凍室の設定温度が下げられ、冷凍室が過冷却状態になる。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記複数の貯蔵室のうち一つを、前記温度切替室に隣接して貯蔵物を半凍結状態に保存するチルド室とし、前記チルド室の冷気流入側を開閉するチルド室ダンパを備え、前記チルド室ダンパの開閉動作によって、前記温度切替室を高温側にした時の前記チルド室へ流入する冷気量を前記温度切替室を低温側にした時の前記チルド室へ流入する冷気量よりも多くしたことを特徴としている。
この構成によると、温度切替室にはチルド室が隣接し、チルド室ダンパの開閉により冷気がチルド室に流入してチルド室内の貯蔵物が半凍結状態で保存される。温度切替室が高温側に設定されるとチルド室ダンパは開いている時間が長くなり、チルド室が過冷却状態になる。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記複数の貯蔵室のうち一つを貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室とし、貯蔵物を半凍結状態に保存するチルド室を前記冷蔵室内に設け、前記冷蔵室の冷気流入側を開閉する冷蔵室ダンパと、前記チルド室の冷気流入側を開閉するチルド室ダンパと、前記冷蔵室の吐出口と前記冷蔵室ダンパとの間に配されて前記冷蔵室に冷気を送出する冷蔵室送風とを備え、前記冷蔵室ダンパを開いたときに前記チルド室ダンパを閉じることを特徴としている。
この構成によると、冷蔵室ダンパを開いて冷蔵室送風機を駆動すると冷蔵室及びチルド室に冷気が吐出される。この時、チルド室ダンパは閉じられ、チルド室内の冷気がチルド室ダンパを介して冷蔵室送風機の吸気側に導かれることを防止する。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記複数の貯蔵室のうち一つを貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室とし、貯蔵物を半凍結状態に保存するチルド室を前記冷蔵室内に設け前記チルド室の冷気流入側を開閉するチルド室ダンパと、前記冷蔵室に冷気を送出する冷蔵室送風機と、前記冷却装置から前記冷蔵室送風機に冷気を導くとともに前記冷却装置と前記冷蔵室送風機との間で分岐して前記チルド室ダンパに冷気を導く冷気ダクトとを備え、前記チルド室ダンパを開いたときの前記冷蔵室送風機の回転数が前記チルド室ダンパを閉じたときの回転数よりも小さいことを特徴としている。
この構成によると、冷蔵室送風機を駆動すると冷気ダクトを介して冷蔵室及びチルド室に冷気が吐出される。この時、チルド室ダンパを開くと冷蔵室送風機の回転数が下げられ、チルド室内の冷気がチルド室ダンパを介して冷蔵室送風機の吸気側に導かれることを防止する。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記複数の貯蔵室のうち一つは、前記温度切替室に隣接して貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室であり、前記温度切替室を高温側にした時の前記冷蔵室の設定温度が前記温度切替室を低温側にした時の設定温度に対して低いことを特徴としている。
この構成によると、温度切替室に隣接する冷蔵室により貯蔵物が冷蔵保存される。温度切替室が高温側に設定されると冷蔵室の設定温度が下げられ、冷蔵室が過冷却状態になる。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記温度切替室の開口側内壁の発露を防止する発露防止ヒータを設け、前記温度切替室を高温側にした時の前記発露防止ヒータの通電率が前記温度切替室を低温側にした時の通電率に対して低いことを特徴としている。
この構成によると、温度切替室の前面開口部近傍の内壁には発露防止ヒータが設けられ、前面を開放した際に流入する外気が低温側の温度切替室の内壁と接触することによる発露が防止される。温度切替室を高温側に切り替えるとヒータを駆動して温度切替室内が昇温される。この時、発露防止ヒータの通電率が下げられる。
本発明によると、貯蔵物を冷蔵保存または冷凍保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室を備えたので、加熱食品を保温するための経済的負担を軽減するとともに場所の確保を容易にして利便性の高い冷蔵庫を提供することができる。
また本発明によると、温温度切替室を高温側にした時に冷凍室の設定温度が温度切替室を低温側にした時に対して低いので、冷凍室が過冷却状態になる。従って、冷凍室内の温度切替室に近い側が伝熱によって局部的に高温になることを防止し、貯蔵物の鮮度を維持できるとともに製氷した氷の溶解を防止することができる。
また本発明によると、チルド室の冷気流入側を開閉するチルド室ダンパの開閉動作によって、温度切替室を高温側にした時の冷気量を多くしたので、チルド室が過冷却状態になる。従って、チルド室内の温度切替室に近い側が伝熱によって局部的に高温になることを防止し、貯蔵物の鮮度を維持することができる。
また本発明によると、冷蔵室の吐出口と冷蔵室ダンパとの間に冷蔵室送風機を配し、冷蔵室ダンパを開いたときにチルド室ダンパを閉じるので、冷蔵室送風機の駆動によってチルド室ダンパを介してチルド室内の冷気が冷蔵室送風機の吸気側に導かれることを防止することができる。従って、冷気が逆流することなく冷蔵室及びチルド室を効率よく冷却することができる。
また本発明によると、冷却装置と冷蔵室送風機との間で分岐してチルド室ダンパに冷気を導く冷気ダクトとを備え、チルド室ダンパを開いたときの冷蔵室用送風機の回転数がチルド室ダンパを閉じたときの回転数よりも小さいので、チルド室ダンパを開いたときにチルド室ダンパを介してチルド室内の冷気が冷蔵室送風機の吸気側に導かれることを防止することができる。従って、冷気が逆流することなく冷蔵室及びチルド室を効率よく冷却することができる。
また本発明によると、温度切替室を高温側にした時に冷蔵室の設定温度が温度切替室を低温側にした時に対して低いので、冷蔵室が過冷却状態になる。従って、冷蔵室内の温度切替室に近い側が伝熱によって局部的に高温になることを防止し、貯蔵物の鮮度を維持することができる。
また本発明によると、温度切替室を高温側にした時に発露防止ヒータの通電率が低温側にした時に対して低いので、温度切替室の前部の過熱を抑制してパッキンの変形等を防止することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は一実施形態の冷蔵庫を示す正面図及び右側面図である。冷蔵庫1は、上段に冷蔵室2が配され、中段に温度切替室3及び製氷室4が配される。冷蔵庫1の下段には野菜室5及び冷凍室6が配されている。
冷蔵室2は観音開きの扉を有し、貯蔵物を冷蔵保存する。温度切替室3は中段左側に設けられ、使用者により室温を切り替えられるようになっている。製氷室4は中段右側に設けられ、製氷を行う。野菜室5は下段左側に設けられ、野菜の貯蔵に適した温度(約8℃)に維持される。冷凍室6は下段右側に設けられ、製氷室4に連通して貯蔵物を冷凍保存する。
図3は冷蔵庫1の右側面断面図である。冷凍室6及び製氷室4には貯蔵物を収納する収納ケース11が設けられる。野菜室5及び温度切替室3にも同様の収納ケース11が設けられる。冷蔵室2には貯蔵物を載置する複数の収納棚41が設けられる。冷蔵室2の扉には収納ポケット42が設けられる。これらにより、冷蔵庫1の使い勝手が向上されている。また、冷蔵室2内の下部には貯蔵物を半凍結状態に保存するチルド温度帯(約−3℃)に維持されたチルド室23が設けられている。
冷凍室6の背後には冷気通路31が設けられ、冷気通路31内には圧縮機35に接続された蒸発器17が配される。冷蔵室2の背後には冷気通路31と連通する冷気通路32が設けられる。凝縮器、膨張器(いずれも不図示)が接続された圧縮機35の駆動によりイソブタン等の冷媒が循環して冷凍サイクルが運転される。これにより、冷凍サイクルの低温側となる蒸発器17と空気が熱交換して冷気が生成される。従って、圧縮機35及び蒸発器17は凝縮器及び膨張器とともに冷気を生成する冷却装置を構成する。
また、冷気通路31内には送風機18が配され、冷気通路32内には送風機28(冷蔵室送風機)が配される。詳細を後述するように、蒸発器17で生成された冷気は送風機18の駆動により冷気通路31を介して冷凍室6、製氷室4、チルド室23及び温度切替室3に供給される。また、送風機28の駆動により冷気通路32を介して冷蔵室2及び野菜室5に供給される。
図4は温度切替室3を示す右側面断面図である。温度切替室3の上下面は断熱壁7、8により冷蔵室2及び野菜室5と仕切られる。温度切替室3の前面は回動式の扉9により開閉可能になっている。温度切替室3の開口側の断熱壁7、8には発露防止ヒータ41、42が設けられる。発露防止ヒータ41、42は扉9を開いた際に流入する外気が接触することによる断熱壁7、8の発露を防止する。また、温度切替室3の側面は図示しない断熱壁により製氷室4及び冷凍室6と断熱隔離されている。温度切替室3の側壁にも発露防止ヒータが設けられる。
温度切替室3の背面は背面板33により覆われている。背面板33の上部には温度切替室3に空気が流入する流入口33aが設けられ、下部には温度切替室3から空気が流出する流出口33bが設けられる。また、流入口33a及び流出口33b近傍には空気の温度を検知する温度センサ24、16が設けられる。
背面板33の後方には、外壁を形成する断熱壁10との間に導入通風路12が設けられている。導入通風路12には温度切替室吐出ダンパ13(図5参照)が設けられ、冷気通路31に連通して蒸発器17(図3参照)で発生した冷気を温度切替室3に導く。また、温度切替室吐出ダンパ13の開閉により蒸発器17と温度切替室3の流入側との冷気経路が開閉され、開閉量によって導入通風路12から温度切替室3に流入する風量が調整される。
導入通風路12内には、温度切替室吐出ダンパ13と流入口33aとの間に送風機14が設けられている。送風機14の駆動によって冷気通路31から多くの冷気が温度切替室3に導かれる。
流出口33bの後方には温度切替室戻りダンパ20が設けられる。温度切替室戻りダンパ20は開口部20a、20bを有し、回動により一方を開いて他方を閉じる回動板20cを有している。開口部20bを開くと温度切替室3から流出する空気は戻り通風路19(図5参照)を介して蒸発器17に導かれる。
開口部20aを開くと温度切替室3から流出する空気は送風機14の吸気側に導かれるとともに、温度切替室3の流出側と蒸発器17との冷気経路が閉じられる。従って、送風機14を駆動し、開口部20bを閉じて温度切替室戻りダンパ20を閉じることにより、矢印Fに示すように温度切替室3の空気を循環させることができる。尚、送風機14を温度切替室3内に設けてもよい。
温度切替室3の流入口33aの背後にはヒータ15が設けられる。ヒータ15は熱輻射式のガラス管ヒータから成り、背面板33を介して放出される輻射熱により温度切替室3を昇温する。送風機14はヒータ15の表面に向けて送風するように配置されている。これにより、ヒータ15の表面温度を下げて安全性を向上させることができる。また、流出口33bには、所定の温度まで高温になるとヒータ15の通電を遮断する温度ヒューズ30が設けられる。
温度切替室3内には貯蔵物を載置する引出し式の収納ケース11が配されている。収納ケース11の底面には温度センサ34が設けられる。これにより、収納ケース11上に載置される貯蔵物の温度を正確に検知することができる。
図5は冷蔵庫1の中段付近の正面断面図を示している。冷凍室6の背後の冷気通路31は送風機18の前面上部を開口し、送風機18によって製氷室4に空気が送出される。製氷室4に連通する冷凍室6の下部には冷凍室ダンパ22が設けられる。冷凍室6の後方下部には、冷凍室ダンパ22を介して蒸発器17に空気を導いて冷気通路31に戻る戻り通風路21(図3参照)が設けられている。冷凍室ダンパ22の開閉により冷凍室6から流出する空気の風量が調整される。
冷気通路31の上部は冷蔵室ダンパ27を介して冷気通路32に連通する。また、冷気通路31は送風機18と冷蔵室ダンパ27との間で分岐して、前述の導入通風路12(図4参照)が設けられる。導入通風路12は更に分岐してチルド室吐出ダクト43が設けられる。チルド室吐出ダクト43はチルド室ダンパ25を介してチルド室23と連通する。チルド室吐出ダクト43はチルド室23とチルド室ダンパ25との間で更に分岐して野菜室5に連通する野菜室吐出ダクト44が設けられる。
冷蔵室2の背面下部には冷蔵室流出口(不図示)が開口し、野菜室5には野菜室流入口(不図示)が設けられる。冷蔵室流出口と野菜室流入口とは温度切替室3の背面を通る通路(不図示)により連結され、冷蔵室2と野菜室5が連通している。
温度切替室戻りダンパ20は温度切替室3の左方下部に設けられる。温度切替室3及び野菜室5の背後には、温度切替室戻りダンパ20から下方に延びて戻り通風路21(図3参照)に連通する戻り通風路19が設けられている。前述したように、温度切替室3内の空気は温度切替室戻りダンパ20の開口部20b(図4参照)を開くことにより戻り通風路19、21を介して蒸発器17に導かれる。尚、野菜室5の背面には戻り通風路19に連通する野菜室流出口(不図示)が設けられる。
図6は冷蔵庫1の冷気の流れを示す冷気回路図である。冷凍室6、冷蔵室2及び温度切替室3はそれぞれ並列に配される。また、製氷室4は冷凍室6と直列に配され、チルド室23及び野菜室5は冷蔵室2と直列に配される。蒸発器17で生成された冷気は、送風機18の駆動により矢印A(図5参照)に示すように冷気通路31を上昇して製氷室4に送出される。製氷室4に送出された冷気は製氷室4及び冷凍室6を流通し、冷凍室ダンパ22から流出する。そして、戻り通風路21を介して蒸発器17に戻る。これにより、製氷室4及び冷凍室6内が冷却される。
送風機28の駆動により冷気通路31の上部で分岐した冷気は冷蔵室ダンパ27を介して矢印B(図5参照)に示すように冷気通路32を流通する。冷気通路32を流通する冷気は吐出口32aを介してチルド室23及び冷蔵室2に吐出される。矢印C(図5参照)に示すように冷気通路31から分岐した冷気はチルド室ダンパ25を介してチルド室吐出ダクト43を流通し、吐出口43aからチルド室23に送出される。これらの冷気は冷蔵室2及びチルド室23を流通した後、冷蔵室流出口(不図示)から流出して野菜室5に流入する。
チルド室吐出ダクト43を流通する冷気の一部は、矢印G(図5参照)に示すように野菜室吐出ダクト44を介して野菜室5に流入する。野菜室吐出ダクト44の断面積はチルド室吐出ダクト43の断面積よりも大きく形成される。これにより、チルド室23よりも内容量の大きな野菜室5に多くの冷気を供給してチルド室23及び野菜室5を最適な温度に制御することができる。チルド室23の内容量が野菜室5よりも大きい場合はチルド室吐出ダクト43の断面積を野菜室吐出ダクト44の断面積よりも大きく形成するとよい。
野菜室5に流入した冷気は野菜室5内を流通して戻り通路19、21を介して蒸発器17に戻る。これにより、チルド室23が設けられる冷蔵室2内及び野菜室5内が冷却され、設定温度になると冷蔵室ダンパ27及びチルド室ダンパ25が閉じられる。
冷蔵室ダンパ27及びチルド室ダンパ25は異なる期間に開かれるようになっている。冷蔵室ダンパ27を開いている際にチルド室ダンパ25を開くと、前述の図5に矢印Hで示すようにチルド室23及び野菜室5内の空気が送風機28に吸引される。このため、チルド室23及び野菜室5に供給される冷気が室内を充分冷却する前に逆流し、チルド室23、野菜室5及び冷蔵室2を連結する閉回路が形成される。
これにより、チルド室23、野菜室5及び冷蔵室2の冷却不足が生じる。このため、冷蔵室ダンパ27を開いたときにチルド室ダンパ25を閉じるようになっている。これにより、冷気の逆流を防止してチルド室23、野菜室5及び冷蔵室2を効率よく冷却することができる。
尚、冷蔵室ダンパ27及びチルド室ダンパ25を開き、チルド室ダンパ25を閉じたときに対して送風機28の回転数を下げてもよい。これにより、チルド室23及び野菜室5内から送風機28に吸引される冷気を減少させ、冷気の逆流を防止してチルド室23、野菜室5及び冷蔵室2を効率よく冷却することができる。
また、送風機14の駆動により冷気通路31の上部で分岐した冷気は矢印D(図5参照)に示すように導入通風路12を流通し、温度切替室吐出ダンパ13を介して温度切替室3に流入する。温度切替室3に流入した冷気は温度切替室3内を流通し、温度切替室戻りダンパ20から流出する。そして、矢印E(図5参照)に示すように、戻り通風路19、21を介して蒸発器17に戻る。これにより、温度切替室3内が冷却される。
前述のように、温度切替室3は使用者の操作により室内温度を切り替えることができるようになっている。温度切替室3の動作モードは温度帯に応じてワイン(8℃)、冷蔵(3℃)、チルド(−3℃)、ソフト冷凍(−8℃)、冷凍(−15℃)の各冷却モードが設けられる。これにより、使用者は所望の温度で貯蔵物を冷凍保存または冷蔵保存できる。室内温度の切り替えは温度切替室吐出ダンパ13を開く量を可変して行うことができる。尚、例えば冷凍の室内温度から冷蔵の室内温度に切り替える際にヒータ15に通電して昇温してもよい。これにより、迅速に所望の室内温度に切り替えることができる。
また、ヒータ15に通電することにより、温度切替室3の室内温度を貯蔵物を冷凍保存または冷蔵保存する低温側から調理済み加熱食品の一時的な保温や温調理等を行う高温側に切り替えることができる。高温側の室内温度は、主な食中毒菌の発育温度が30℃〜45℃であるため、ヒータ容量の公差や温度切替室3内の温度分布等を考慮して50℃以上にするとよい。これにより、雑菌の繁殖を防止できる。また、冷蔵庫に用いられる一般的な樹脂製部品の耐熱温度が80℃であるため、高温側の室内温度を80℃以下にすると安価に実現することができる。
また、食中毒菌を滅菌するためには、例えば腸管出血性大腸菌(病原性大腸菌O157)の場合では75℃で1分間の加熱が必要である。従って、ヒータ容量の公差と温度切替室3内の温度分布とを考慮して高温側の室内温度を80℃にするとより望ましい。
以下は55℃での食中毒菌の減菌に関する試験結果である。試験サンプルは初期状態で大腸菌2.4×103CFU/mL、黄色ブドウ球菌2.0×103CFU/mL、サルモネラ2.1×103CFU/mL、腸炎ビブリオ1.5×103CFU/mL、セレウス4.0×103CFU/mLを含んでいる。この試験サンプルを40分間で3℃から55℃に加温し、55℃で3.5時間保温後、80分間で55℃から3℃に戻して再度各菌の量を調べた。その結果、いずれの菌も10CFU/mL以下(検出せず)のレベルまで減少していた。従って、温度切替室3の高温側の設定温度を55℃としても充分減菌効果がある。
温度切替室3を高温側に切り替えると、温度切替室3に隣接する室内に断熱壁を介して熱が伝えられる。このため、チルド室23、冷蔵室2、野菜室3、冷凍室6及び製氷室4は温度切替室3を低温側にした場合に対して過冷却状態に切り替えられる。即ち、温度切替室3を高温側に切り替えると、温度切替室3を低温側にした場合に対して冷蔵室2及び冷凍室6の設定温度が下げられる。これにより、圧縮機35(図3参照)の駆動期間が長くなり、冷凍室6及び製氷室4に供給される冷気量が増加して冷凍室6及び製氷室4が過冷却状態になる。
また、送風機28の駆動によって冷気通路32を介して冷蔵室2、チルド室23及び野菜室5に供給される冷気量を増加させて冷蔵室2、チルド室23及び野菜室5が過冷却状態になる。加えて、チルド室ダンパ25を開く期間が温度切替室3を低温側にした場合に対して長くなる。これにより、より多くの冷気がチルド室23に供給されるとともに、野菜室吐出ダクト44を介して野菜室5に供給される。従って、各貯蔵室の温度切替室3に近い側が伝熱によって局部的に高温になることを防止し、貯蔵物の鮮度を維持することができる。
本実施形態において、野菜室5の流出口にダンパを設けてもよい。これにより、温度切替室3を高温側から低温側に切り替えた際に、該ダンパを閉じて温度切替室3からの熱風が野菜室5に逆流することを防止できる。また、温度切替室3を高温側から低温側へ切り替える際に送風機18が停止されている場合には、冷凍室ダンパ22が閉じられるようになっている。これにより、送風機14の駆動によって冷凍室ダンパ22から冷凍室6内へ熱風が逆流することを防止できる。
本実施形態によると、貯蔵物を冷蔵保存または冷凍保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室3を備えたので、別途保温庫等を必要とせず経済的負担を軽減するとともに場所の確保を不要にして加熱食品を保温できる利便性の高い冷蔵庫1を提供することができる。
本発明によると、使用者により室内温度を切り替えることのできる温度切替室を備えた冷蔵庫に利用することができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す右側面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す右側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の温度切替室を示す右側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の中段部を示す正面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の冷気の流れを示す冷気回路図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 温度切替室
4 製氷室
5 野菜室
6 冷凍室
9 扉
12 導入通風路
13 温度切替室吐出ダンパ
14、18、28 送風機
15 ヒータ
17 蒸発器
16、24 温度センサ
19、21 戻り通風路
20 温度切替室戻りダンパ
22 冷凍室ダンパ
25 チルド室ダンパ
27 冷蔵室ダンパ
30 温度ヒューズ
31、32 冷気通路
33 背面板
35 圧縮機
43 チルド室吐出ダクト
44 野菜室吐出ダクト

Claims (7)

  1. 冷却装置による冷却とヒータによる加熱とによって、貯蔵物を冷蔵保存または冷凍保存する低温側と加熱食品を保温する高温側とに室内温度を切り替えできる温度切替室と、前記冷却装置による冷却によって貯蔵物を冷却保存する複数の貯蔵室とを備えた冷蔵庫において
    前記複数の貯蔵室のうち少なくとも一つに送出する冷気量は、前記温度切替室を低温側にした時よりも前記温度切替室を高温側にした時のほうが多いことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記複数の貯蔵室のうち一つは、前記温度切替室に隣接して貯蔵物を冷凍保存する冷凍室であり、前記温度切替室を高温側にした時の前記冷凍室の設定温度が前記温度切替室を低温側にした時の設定温度に対して低いことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記複数の貯蔵室のうち一つを、前記温度切替室に隣接して貯蔵物を半凍結状態に保存するチルド室とし、
    前記チルド室の冷気流入側を開閉するチルド室ダンパを備え、
    前記チルド室ダンパの開閉動作によって、前記温度切替室を高温側にした時の前記チルド室へ流入する冷気量を前記温度切替室を低温側にした時の前記チルド室へ流入する冷気量よりも多くしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記複数の貯蔵室のうち一つを貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室とし、貯蔵物を半凍結状態に保存するチルド室を前記冷蔵室内に設け、
    前記冷蔵室の冷気流入側を開閉する冷蔵室ダンパと、前記チルド室の冷気流入側を開閉するチルド室ダンパと、前記冷蔵室の吐出口と前記冷蔵室ダンパとの間に配されて前記冷蔵室に冷気を送出する冷蔵室送風機とを備え、
    前記冷蔵室ダンパを開いたときに前記チルド室ダンパを閉じることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  5. 前記複数の貯蔵室のうち一つを貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室とし、貯蔵物を半凍結状態に保存するチルド室を前記冷蔵室内に設け
    前記チルド室の冷気流入側を開閉するチルド室ダンパと、前記冷蔵室に冷気を送出する冷蔵室送風機と、前記冷却装置から前記冷蔵室送風機に冷気を導くとともに前記冷却装置と前記冷蔵室送風機との間で分岐して前記チルド室ダンパに冷気を導く冷気ダクトとを備え、
    前記チルド室ダンパを開いたときの前記冷蔵室送風機の回転数が前記チルド室ダンパを閉じたときの回転数よりも小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  6. 前記複数の貯蔵室のうち一つは、前記温度切替室に隣接して貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室であり、前記温度切替室を高温側にした時の前記冷蔵室の設定温度が前記温度切替室を低温側にした時の設定温度に対して低いことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記温度切替室の開口側内壁の発露を防止する発露防止ヒータを設け、前記温度切替室を高温側にした時の前記発露防止ヒータの通電率が前記温度切替室を低温側にした時の通電率に対して低いことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。
JP2005061720A 2005-03-07 2005-03-07 冷蔵庫 Expired - Fee Related JP4357436B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005061720A JP4357436B2 (ja) 2005-03-07 2005-03-07 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005061720A JP4357436B2 (ja) 2005-03-07 2005-03-07 冷蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006242518A JP2006242518A (ja) 2006-09-14
JP4357436B2 true JP4357436B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=37049109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005061720A Expired - Fee Related JP4357436B2 (ja) 2005-03-07 2005-03-07 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4357436B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4959474B2 (ja) * 2007-09-03 2012-06-20 シャープ株式会社 冷蔵庫
JP5184469B2 (ja) * 2009-09-02 2013-04-17 シャープ株式会社 冷蔵庫
JP7465686B2 (ja) 2020-03-18 2024-04-11 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006242518A (ja) 2006-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3885158B1 (ja) 冷蔵庫
US8418485B2 (en) Refrigerator
JP3938384B2 (ja) 冷蔵庫
US20080047294A1 (en) Refrigerator
JP4646857B2 (ja) 冷蔵庫
JP3892015B2 (ja) 冷蔵庫
JP3819014B2 (ja) 冷蔵庫
JP4557830B2 (ja) 冷蔵庫
JP4223017B2 (ja) 冷蔵庫
JP4357436B2 (ja) 冷蔵庫
JP3933659B2 (ja) 冷蔵庫
JP2007139296A (ja) 冷蔵庫
JP3885156B2 (ja) 冷蔵庫
JP4708108B2 (ja) 冷蔵庫
JP2006322670A (ja) 冷蔵庫
JP4693449B2 (ja) 冷蔵庫
JP4364132B2 (ja) 冷蔵庫
JP4502998B2 (ja) 冷蔵庫
JP4357448B2 (ja) 冷蔵庫
JP2007192446A (ja) 冷蔵庫
JP4357459B2 (ja) 冷蔵庫
JP4357465B2 (ja) 冷蔵庫
JP4094009B2 (ja) 冷蔵庫
JP4429949B2 (ja) 冷蔵庫
JP4290146B2 (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070302

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20071015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090804

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130814

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees