JP5961075B2 - 冷温蔵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍保存してあった食品を再加熱又は低温保存したのち取り出すことができる冷温蔵装置に関する。
従来この種の冷温蔵装置の一例として、下記特許文献1に記載のものが知られている。このものは、トレイを収納するキャスタ付きのカートと、冷却手段と加熱手段とを装備して上記のカートを出し入れ可能に収納する固定のステーションとを備えて構成されている。
より具体的には、カートは、断熱箱からなる扉付きの本体内が、断熱性の仕切壁を挟んで温蔵室と冷蔵室とに左右に分けられ、トレイは、仕切壁を貫通して複数段に亘って収納され、各トレイの温食載置部が温蔵室側に、冷食載置部が冷蔵室側にそれぞれ配される。
ステーションは、上記したカートを出し入れするべく一面が開口された略箱形をなし、その天井壁には、2つの熱交換室が水平方向に並んで区画形成され、第1熱交換室には冷却器からなる冷却手段とヒータからなる加熱手段とが装備され、第2熱交換室には冷却手段のみが装備されている。両熱交換室にはファンが装備されている。
また、両熱交換室並びに温蔵室、冷蔵室とには所定箇所に通口が形成され、カートが上記したステーション内に収納されると、対応する通口同士が接続されつつ、第1熱交換室と温蔵室の間、並びに第2熱交換室と冷蔵室の間に、それぞれ空気の循環路が形成されるようになっている。
使用例としては、前日の夕方等に、調理等の準備をした温食と冷食とをトレイに盛って、冷凍庫内においてチルド保存する。翌朝になったら、冷凍庫からトレイを取り出して、各トレイをカートの温蔵室と冷蔵室とに亘って複数段に収納し、同カートをステーションに入れる。初めは、両熱交換室とも冷却手段が作動され、温蔵室と冷蔵室とには共に冷気が循環供給されることで、トレイに載せられた温食と冷食が共に低温解凍される。所定時間が経過すると、第1熱交換室において冷却手段から加熱手段の作動に切り替わる。一方、第2熱交換室では、引き続き冷却手段が作動状態とされる。これにより、温蔵室内には暖気が循環されることで解凍された温食が再加熱され、一方、冷蔵室側では庫内設定温度が少し下げられて、冷食は引き続いて冷蔵保存される。配膳時刻となったら、カートがステーションから引き出され、トレイが取り出されて配膳に供されるようになっている。
特開2011−43310号公報
両空気循環路が形成される部分の構造において、より具体的には、カート本体の上面を構成する天板には、温蔵室に暖気が出入りする通口と、冷蔵室に冷気が出入りする通口とが形成されることになるが、例えば冷蔵室側の通口には0℃〜3℃の冷気が流れるのに対して、温蔵室側の通口には120℃〜200℃の暖気が流れることから、一枚の天板において場所によって大きな温度差ができ、伸縮の程度が異なることに起因して天板に反りが発生するおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、カート本体の天板に反りが生じるのを防ぐところにある。
本発明は、側面が開口された断熱箱からなるカート本体と、同カート本体内を温蔵室と冷蔵室とに仕切る断熱性の仕切壁と、前記カート本体の前記開口部を開閉する扉とを備え、トレイが前記仕切壁を貫通して前記温蔵室と前記冷蔵室とに亘る形態で複数段に収納されるキャスタ付きのカートと、前記カートが出し入れ可能に収納され、冷却手段と加熱手段とを装備した第1熱交換室と、冷却手段を装備した第2熱交換室とが天井壁に水平方向に並んで区画形成されたステーションとが設けられ、前記カートが前記ステーション内に収納された場合に、前記第1熱交換室と前記温蔵室の間と、前記第2熱交換室と前記冷蔵室の間とに個別の空気循環路が形成され、かつこれらの空気循環路は、前記ステーションの天井部の下面と前記カート本体の上面とに対向して設けられた熱交換室側通口と貯蔵室側通口とが接続されることで構成されるようになっているとともに、前記冷却手段と前記加熱手段との作動を制御する制御手段が設けられた冷温蔵装置において、前記カート本体の上面を構成する天板が、前記温蔵室側の通口を含む所定領域に相当する第1天板と、残りの上面領域に相当する第2天板とからなり、かつ両天板は、板面に沿った方向の移動を許容するクリアランスを有する形態で一体的に組み付けられているところに特徴を有する。
第1天板の通口に暖気が出入りされることで、第1天板が伸縮しやすいと言えるが、同第1天板の伸縮はクリアランスで吸収され、第2天板側から反力を受ける等が規制されて、天板全体として反りが生じることが防止される。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記第2天板には、前記第1天板を所定のクリアランスを持って嵌合可能な嵌合孔が形成され、この嵌合孔の下部孔縁には、前記第1天板の周縁を受ける受け部が周設されている。簡単な構造で反り防止が実現できる。
(2)前記第1天板に形成された通口の上面の周縁にはリブが立てられている。第2天板が反り等の変形から補強されるとともに、通口から浸水することが防止される。
(3)前記第2天板は、前記第1天板と比べて耐熱性が低い素材で形成されている。第1天板は比較的安価な素材で形成したから、材料費が削減できてひいては製造コストの低減に寄与し得る。
本発明によれば、カート本体の天板に反りが生じるのを防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る冷温蔵装置の分解斜視図 カートがステーションに収納された状態の斜視図 その正断面図 昇降ダクトが上昇位置にある場合の部分拡大断面図 カートの天板の平面図 図5のVI−VI線断面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図6によって説明する。この実施形態では、病院等で給食を配膳する場合に用いて好適な冷温蔵装置を例示しており、図1ないし図3に示すように、トレイTを収納するカート10と、トレイTに載せられた給食を冷却、加熱する手段を備えて上記のカート10を出し入れ可能に収納するステーション50とから構成されている。
カート10はさらに、カート本体11と、同カート本体11内に出し入れ可能なフレームカート30とから構成されている。カート本体11は、前後両面が開口された断熱箱体からなり、前後の開口部にはそれぞれ観音開き式の断熱扉12(一部のみを図示)が装着されているとともに、底面にはキャスタ13が装備されている。カート本体11の前面の左右の側縁には、同カート本体11を押し又は引き操作するための把手14が設けられている。
フレームカート30は大まかには、底板31の左右の側縁からフレーム32が立ち上げられた形状であって、上記したカート本体11内に前面側から出し入れ可能となっている。左右のフレーム32の中間位置には、単位仕切壁33Aを複数個積み上げて形成された断熱性の仕切壁33が設けられているとともに、各フレーム32の内側の面には、単位仕切壁33Aの上下の境面に相当する位置ごとに、トレイ受け34が複数段に亘って設けられている。左右で対をなすトレイ受け34と、その間の単位仕切壁33Aとが、奥行の中央部において連結板35によって連結されている。
トレイTは、合成樹脂等で横長の矩形状に形成され、横幅の中央部よりも少し一方に寄った位置に境界部Taが設けられ、境界部Taを挟んで幅広の第1載置部Tbと、幅狭の第2載置部Tcとが形成されている。
トレイTは、境界部Taが仕切壁33を貫通し、かつ両端部がトレイ受け34で受けられつつ前後両面から挿入され、奥行の前後両側において、それぞれ複数段に亘って収納されるようになっている。
フレームカート30の底板31の下面には、その手前側でかつ幅方向の中央部において、4本のガイドフレーム37が四角形をなす配置で垂設され、その下端が、キャスタ39を備えた台座フレーム38上に立てられている。一方、上記したカート本体11の底壁には、ガイドフレーム37が進入可能な2本のガイド溝15が、前縁から奥行の途中位置に亘って切り込み形成されている。
フレームカート30は、ガイドフレーム37をガイド溝15に挿入しつつカート本体11内に手前側から挿入され、奥側のガイドフレーム37がガイド溝15の奥面に当たったところで挿入が停止される。このときフレームカート30がカート本体11内にすっぽりと収納され、前後の断熱扉12を閉鎖することによって、カート本体11内には、仕切壁33を挟んだ左右両側に、断熱された2つの貯蔵室20が形成されることになる。この実施形態では、正面視の左側に温蔵室20Hが、右側に冷蔵室20Cがそれぞれ形成される。
カート本体11内に区画形成された温蔵室20Hと冷蔵室20Cとには、後記するように、ステーション50側で生成された冷気または暖気が個別に循環供給されるようになっている。そのため、カート本体11の左右の側壁には、それぞれ略全面にわたる空気流通路21が形成され、各空気流通路21の内面には、複数段に分かれて吹出口22が形成されている。
カート本体11の天井壁21Aの左右両側縁部には、上記の空気流通路21の上端と連通するようにして、それぞれ前後方向に細長い吹出通口24が形成されている。ただし、同吹出通口24は4個に分割されている。一方、天井壁21Aの中央部には、温蔵室20Hまたは冷蔵室20Cと個別に連通する吸込通口25が形成されている。
次に、ステーション50の構造を説明する。ステーション50は、図1ないし図3に示すように、正面と底面とが開口された箱形をなし、常には定位置に設置されるようになっている。
ステーション50の内部には、上記したカート10を正面の出入口51から出し入れして収納可能な収納室52が設けられている。収納室52の天井部分には、2つの熱交換室60が左右に区画されて形成されている。図3に示すように、収納室52内にカート10が正規に収納された場合において、正面視左側の第1熱交換室60Hは、カート10内の左側の領域に区画形成された温蔵室20Hの直上に対応し、右側の第2熱交換室60Cは、カート10内の右側に区画形成された冷蔵室20Cの直上に対応するようなっている。
図4にも示すように、両熱交換室60H,60Cは、それぞれ上部室と下部室との2層に仕切られている。
第1熱交換室60H及び第2熱交換室60Cの各上部室内には、正面視で奥側の領域に、それぞれ冷却手段である冷却器(図示せず)が配されているとともに、手前側の領域の底面には導入口63が開口されて、その上面に循環ファン64が配されている。各冷却器は、機械室58に配された圧縮機66、凝縮器ファン67A付きの凝縮器67等からなる冷凍装置と接続されて、個別に冷媒の供給と停止とが制御できるようになっている。
第1熱交換室60Hの上部室には、冷却器に加えて加熱手段であるヒータ70が装備されている。ヒータ70は全体として円筒形状に形成され、循環ファン64の外側に嵌るようにして配されている。
第1熱交換室60H及び第2熱交換室60Cの各下部室内は、詳しくは図示しないが、温蔵室20Hまたは冷蔵室20Cの空気を導入してそれぞれ導入口63から上面室に導入し、また上面室からの冷気または暖気を温蔵室20Hまたは冷蔵室20Cに導出するための流路71が形成されている。
第1熱交換室60H及び第2熱交換室60Cの底面には、隣りの熱交換室60に近い側の端縁寄りの位置、言い換えるとカート10の温蔵室20Hと冷蔵室20Cの吸込通口25と対応する位置に導入通口72が形成され、この導入通口72は、下部室に設けられた流路71の入口となっている。
一方、両熱交換室60H及び第2熱交換室60Cの底面における左右の側縁に寄った位置、すなわち温蔵室20Hと冷蔵室20Cの吹出通口24と対応する位置に、帯状の導出通口73が形成されている。この導出通口73は、下部室に設けられた流路71の出口となっている。
ステーション50の天井面の下方には、昇降ダクト80が配設されている。この昇降ダクト80は、図4に示すように、上面開口の浅い箱状をなすダクト本体81を備え、上記した熱交換室60H,60C側の通口72,73並びに温蔵室20Hと冷蔵室20C側の通口24,25と対応した配置において、計4個の接続開口82が形成され、各接続開口82に、それぞれゴム製のパッキン85が装着されている。各パッキン85は、接続開口82の形状に倣った角筒の蛇腹状をなすパッキン本体86の下端に、シール部87が一体的に形成されており、パッキン本体86が接続開口82の上面側に立ち上がり、シール部87が、当該接続開口82の下面側の口縁から下方に突出した形態で装着されている。
パッキン本体86の上端は、熱交換室60H,60C側の各通口72,73の口縁に固定されるようになっている。
昇降ダクト80は、四隅に配された引張コイルばね90により吊り下げ支持されており、常には引張コイルばね90の弾縮力により、パッキン85のシール部87が、カート10の上面よりも高い位置に逃げた上昇位置に支持されるようになっている。
一方、昇降ダクト80の上面側には、前後両端部にカム94を設けた操作レバー93が前後方向に渡されて支持され、手前側に設けたハンドル95により軸線回りに回動することに伴うカム作用で、昇降ダクト80が引張コイルばね90の付勢力に抗して押し下げられ、所定の下降位置まで下降したところでロックされるようになっている。この下降位置では、図3に示すように、各パッキン85のシール部87が、カート10の上面に形成された各通口24,25の口縁に密着する。
これにより、ステーション50の熱交換室60H,60Cの下面に開口された通口72,73と、カート10の温蔵室20Hと冷蔵室20Cとの天井壁21Aに対向して開口された通口24,25同士が、パッキン85を介して気密に接続され、第1熱交換室60Hと温蔵室20Hの間と、第2熱交換室60Cと冷蔵室20Cの間とに、それぞれに循環ファン64を備えた個別の空気循環路75H,75Cが形成されるようになっている。
さて、この実施形態では、温蔵室20Hと冷蔵室20Cの天井壁でもあるカート10の天井壁21Aの構造に工夫が凝らされており、以下それについて説明する。
カート10の天井壁21Aは断熱壁として形成され、上面には合成樹脂製の天板40が張られている。上記したように、天井壁21Aには、左右両側縁部に、空気流通路21の上端と連通する前後方向に細長い吹出通口24(4分割されている)が形成されているとともに、中央部に、温蔵室20Hまたは冷蔵室20Cと個別に連通する吸込通口25が形成されているが、したがって天板40には、上記した各吹出通口24と吸込通口25の上端開口部44,45が形成されていることになる。なお、各上端開口部44,45の上面の周縁部には、一段下がった形態で、パッキン85のシール部87が密着するシール面46が形成されている。
天板40は全体としては、方形の浅皿を伏せたような形状をなしているが、図4ないし図6に示すように、第1天板41と第2天板42とから構成されている。第1天板41は、温蔵室20H側の吹出通口24の上端開口部44Hと、同吸込通口25の上端開口部45Hを含む領域に対応して、外形が略台形をなす平面形状に形成されている。第2天板42は、冷蔵室20Cの吹出通口24の上端開口部44Cと、同吸込通口25の上端開口部45Cとを含む残りの領域に対応した平面形状に形成されている。
第1天板41は、耐熱性に優れたガラス入りPPS(ポリフェニレンサルファイド)を素材とし、それに対して大きい方の第2天板42は、ガラス入りPPSよりは耐熱性の劣るアクリル変性塩ビを素材として形成されている。
第2天板42には、第1天板41よりも一回り大きい略台形をなす嵌合孔47が開口されている。この嵌合孔47の孔縁には、一段下がった形態で受け部47Aが全周に亘って形成されている。一方、第1天板41の周縁部の上端側には、上記した受け部47A上に載置される載置板48Aが全周に亘って張り出し形成されている。なお、第1天板41における左側縁の下端側では、中央の大部分の長さ領域において、上記した載置板48Aとの間で受け部47Aを挟む挟持板48Bが張り出し形成されている。
第1天板41は、左側縁において載置板48Aと挟持板48Bとの間で受け部47Aを挟み、残りの載置板48Aを受け部47Aに載せて、第2天板42の嵌合孔47に対して上面を面一とした形態で嵌められる。このとき、第1天板41の周縁と、第2天板42の嵌合孔47の孔縁との間に、板面に沿った方向の伸縮を許容する所定のクリアランスcが形成されるようになっている。
また、第1天板41に開口された上端開口部44H,45Hの周縁には、リブ49が全周に亘って立ち上がり形成されている。
続いて、本実施形態の作動を説明する。
ステーション50から引き出されたカート10に対し、チルド保存された温食と冷食とを載置したトレイTが、温蔵室20Hと冷蔵室20Cとに亘るようにして複数段に収納される。トレイTの収納が完了したら、昇降ダクト80が上昇位置にある状態において、カート10がステーション50の収納室52内に入れられる。
カート10が収納されたら、図3に示すように、昇降ダクト80を下降位置に下降させてロックすると、これに伴い、各パッキン85のシール部87が、対応するカート10の天板41,42の各上端開口部44,45の周縁のシール面46に密着し、これによりステーション50の熱交換室60H,60Cの下面に開口された通口72,73と、カート10の温蔵室20Hと冷蔵室20Cとの天井壁21Aに対向して開口された通口24,25同士が、パッキン85によって気密に接続され、第1熱交換室60Hと温蔵室20Hの間と、第2熱交換室60Cと冷蔵室20Cの間とに、それぞれに循環ファン64を備えた個別の空気循環路75H,75Cが形成される。
この状態から冷温蔵装置が運転され、初めは、両熱交換室60H,60Cとも冷却運転が実行され、温蔵室20Hと冷蔵室20Cとに冷気が打ち込まれて、「10℃」程度に冷却され、トレイTに載せられた温食と冷食が共に低温解凍される。
所定時間が経過すると、第1熱交換室60Hでは、冷却器が非作動状態となる一方で、ヒータ70に通電されて温蔵運転に切り替わり、第1熱交換室60Hで生成された暖気が温蔵室20Hに循環供給されることで、トレイTに載せられた温食が再加熱される。冷蔵室20C側では、庫内設定温度が3℃程度に下げられた上で引き続いて冷却状態とされ、冷食については冷蔵状態とされる。
配膳時刻となったら冷温蔵運転が停止され、昇降ダクト80を上昇位置に戻したのち、カート10を引っ張ってステーション50から出すと、温食は暖められ、冷食は冷やされた状態でそれぞれ盛られたトレイTが取り出され、配膳に供することができる。
ここで、温食を再加熱するには温蔵室20Hに相当に高温の暖気を回すことになるのであって、カート10の天井壁21Aの温蔵室20H側の通口24,25並びに天板40における上端開口部44H,45Hにも高温の暖気が通り、したがって、これらの上端開口部44H,45Hが設けられた天板40の領域も高温に加熱される。
しかしながら、同領域は、耐熱性に優れた第1天板41として形成されているため、熱による異変形を起こすことは回避される。また、第1天板41が加熱されて板面方向に沿って延びたしても、嵌合孔47の孔縁との間にはクリアランスcが設けられていることで吸収され、第2天板42側から反力を受ける等が規制されて、天板40全体として反りが生じることが防止される。
本実施形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
温蔵室20Hを温蔵状態にする場合には、カート10の天井壁21Aにおける温蔵室20H側の通口24,25に高温の暖気が通り、したがって第1天板41の上端開口部44H,45Hにも高温の暖気が通って、同第1天板41が伸縮する可能性があるが、この第1天板41の伸縮は、第2天板42の嵌合孔47の孔縁との間に設けられたクリアランスcで吸収され、第2天板42側から反力を受ける等が抑制され、天板40全体として反りが生じることが防止される。
第1天板41と第2天板42とをクリアランスcを持って組み付けるに当たり、第2天板42に形成した嵌合孔47に第1天板41を嵌めるようにし、しかも第1天板41の一部の周縁のみを嵌合孔47の孔縁に設けた受け部47Aを挟み、他の周縁部は受け部47Aに載せるだけとしており、簡単な構造に留めることができる。
第1天板41に開口された上端開口部44H,45Hの周縁には、リブ49が全周に亘って立ち上がり形成されているから、第1天板41が反り等の異変形に対してさらに補強されるとともに、同上端開口部44H,45Hから浸水することが防止される。
第2天板42については、第1天板41と比べて多少耐熱性には劣るものの比較的安価な素材で形成したから、材料費が削減できてひいては製造コストの低減に寄与することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、第1天板の形状を略台形としたのであるが、温蔵室側の通口の形状や配置に応じて、それらの通口の上端開口部を含む領域に対応している限り、任意の形状に形成することが可能である。
(2)上記実施形態に例示した第1天板と第2天板の素材はあくまでも一例であって、他の素材により形成してもよい。
(3)第1天板について、第2天板と同様に耐熱性に優れた素材により形成してもよい。
(4)本発明は、ステーションの天井部の下面に設けられた熱交換室側通口と、カート本体の上面に設けられた貯蔵室側通口とが、昇降ダクトを介することなく、直接的に気密に接続される形式のものにも同様に適用することが可能である。
(5)本発明は、カートが、カート本体とフレームカートとが一体化されたような構造であるものについても、同様に適用することができる。
(6)なお、冷温蔵の制御方式として、チルド保存(3〜5℃)されたトレイを温蔵室と冷蔵室とに亘って収納したのち、初めは温蔵室と冷蔵室ともに引き続いてチルド保存し、所定時間が経過したら、温蔵室側では再加熱し、冷蔵室側でさらに続いてチルド保存をする、といった冷温蔵制御を行うようにしてもよく、そのような冷温蔵の制御方式を採用したものも、本発明の技術的範囲に含まれる。
10…カート 11…カート本体 12…断熱扉 13…キャスタ 20H…温蔵室 20C…冷蔵室 21A…天井壁 24,25…貯蔵室側通口 30…フレームカート 33…仕切壁 39…キャスタ 40…天板 41…第1天板 42…第2天板 44H,44C…(通口24の)上端開口部 45H,45C…(通口25の)上端開口部 47…嵌合孔 47A…受け部 48A…載置板 48B…挟持板 49…リブ 50…ステーション 60H…第1熱交換室 60C…第2熱交換室 70…ヒータ(加熱手段) 72,73…熱交換室側通口 75H,75C…空気循環路 85…パッキン T…トレイ c…クリアランス

Claims (4)

  1. 側面が開口された断熱箱からなるカート本体と、同カート本体内を温蔵室と冷蔵室とに仕切る断熱性の仕切壁と、前記カート本体の前記開口部を開閉する扉とを備え、トレイが前記仕切壁を貫通して前記温蔵室と前記冷蔵室とに亘る形態で複数段に収納されるキャスタ付きのカートと、
    前記カートが出し入れ可能に収納され、冷却手段と加熱手段とを装備した第1熱交換室と、冷却手段を装備した第2熱交換室とが天井壁に水平方向に並んで区画形成されたステーションとが設けられ、
    前記カートが前記ステーション内に収納された場合に、前記第1熱交換室と前記温蔵室の間と、前記第2熱交換室と前記冷蔵室の間とに個別の空気循環路が形成され、かつこれらの空気循環路は、前記ステーションの天井部の下面と前記カート本体の上面とに対向して設けられた熱交換室側通口と貯蔵室側通口とが接続されることで構成されるようになっているとともに、
    前記冷却手段と前記加熱手段との作動を制御する制御手段が設けられた冷温蔵装置において、
    前記カート本体の上面を構成する天板が、前記温蔵室側の通口を含む所定領域に相当する第1天板と、残りの上面領域に相当する第2天板とからなり、かつ両天板は、板面に沿った方向の移動を許容するクリアランスを有する形態で一体的に組み付けられていることを特徴とする冷温蔵装置。
  2. 前記第2天板には、前記第1天板を所定のクリアランスを持って嵌合可能な嵌合孔が形成され、この嵌合孔の下部孔縁には、前記第1天板の周縁を受ける受け部が周設されていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。
  3. 前記第1天板に形成された通口の上面の周縁にはリブが立てられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷温蔵装置。
  4. 前記第2天板は、前記第1天板と比べて耐熱性が低い素材で形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の冷温蔵装置。
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