JP6014413B2 - 冷温蔵装置 - Google Patents
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Description
より具体的には、カートは、断熱箱からなる扉付きの本体内が、断熱性の仕切壁を挟んで温蔵室と冷蔵室とに左右に分けられ、トレイは、仕切壁を貫通して複数段に亘って収納され、各トレイの温食載置部が温蔵室側に、冷食載置部が冷蔵室側にそれぞれ配される。
また、両熱交換室並びに温蔵室、冷蔵室とには所定箇所に通口が形成され、カートが上記したステーション内に収納されると、対応する通口同士が接続されつつ、第1熱交換室と温蔵室の間、並びに第2熱交換室と冷蔵室の間に、それぞれ空気の循環路が形成されるようになっている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、パッキンの耐用寿命を延ばして長期に亘って効率良く冷温蔵が行えるようにするところにある。
カートを出し入れする際にパッキンを擦ることがないから、パッキンの耐用寿命を延ばすことができ、長期に亘って効率良く冷温蔵を行うことができる。
(1)前記ダクトが弾性部材により上昇付勢されて吊り下げ支持されている一方、前記ダクトに当接するカムを備えて回動操作により前記ダクトを付勢力に抗して下降させる操作レバーが設けられ、かつ同操作レバーを下降操作位置に係止するロック部が設けられることにより前記昇降機構部が構成されている。
ダクトは常には弾性部材の付勢力を受けて上昇位置に逃がされ、係る状態から操作レバーを一方向に回動すると、カムとの係合によりダクトが付勢力に抗して押し下げられ、所定量回動されると操作レバーがロックされ、併せてダクトが下降位置に保持される。
操作パネルが上下動するダクトの前面や吊り下げ機構部を覆うから、作業者がそれらに直接に触れることが防止され、また見栄えも良い。メンテナンス等においては、ハンドルを回動軸の突出端から外すこととで、操作パネルを手前側に外すことができる。
回動軸にカムの挿通孔とブラケットの中心孔とを挿通し、カムを移動させて挿通孔の位置決め縁を回動軸の位置決め溝に嵌めることで、カムが回動軸に対して軸線方向の移動不能かつ回動不能に位置決めされ、そののちブラケットをカムに合わせて固定することで、操作レバーの回動軸の所定位置に、カムが所定姿勢を採って固定される。例えばキー機構によりカムを固定する場合と比べて安価に対応できる。
ダクトは常には弾性部材の付勢力を受けて上昇位置に逃がされ、係る状態からハンドルを下方に引くと、左右のレバーが揺動されることに伴いダクトが付勢力に抗して押し下げられ、ハンドルをロック部に係止することでダクトが下降位置に保持される。
カートがステーション内に出し入れされる際には、昇降駆動部の係合によりダクトが上昇位置に逃がされ、カートがステーション内に正規に収納されたときに初めてダクトが下降位置に下降する。簡単な構造で以て、パッキンの摩耗防止を図ることができる。
カートが前面開口部からステーション内に挿入される際、同カートの中心が左右方向に多少ずれていても、カートの前縁が誘い込み面に当たることで左右方向に位置矯正されつつ、カートがステーションの中心に収納される。
本発明の実施形態1を図1ないし図16によって説明する。この実施形態では、病院等で給食を配膳する場合に用いて好適な冷温蔵装置を例示しており、図1ないし図3に示すように、トレイTを収納するカート10と、トレイTに載せられた給食を冷却、加熱する手段を備えて上記のカート10を出し入れ可能に収納するステーション50とから構成されている。
トレイTは、境界部Taが仕切壁33を貫通し、かつ両端部がトレイ受け34で受けられつつ前後両面から挿入され、奥行の前後両側において、それぞれ複数段に亘って収納されるようになっている。
フレームカート30は、ガイドフレーム37をガイド溝15に挿入しつつカート本体11内に手前側から挿入され、奥側のガイドフレーム37がガイド溝15の奥面に当たったところで挿入が停止される。このときフレームカート30がカート本体11内にすっぽりと収納され、前後の断熱扉12を閉鎖することによって、カート本体11内には、仕切壁33を挟んだ左右両側に、断熱された2つの貯蔵室20が形成されることになる。この実施形態では、正面視の左側に温蔵室20Hが、右側に冷蔵室20Cがそれぞれ形成される。
カート本体11の天井壁21Aの左右両側縁部には、上記の空気流通路21の上端と連通するようにして、それぞれ前後方向に細長い吹出通口24が形成されている。ただし、同吹出通口24は4個に分割されている。一方、天井壁21Aの中央部には、温蔵室20Hまたは冷蔵室20Cと個別に連通する吸込通口25が形成されている。
ステーション50の内部には、上記したカート10を正面の出入口51から出し入れして収納可能な収納室52が設けられている。収納室52の天井部分には、2つの熱交換室60が左右に区画されて形成されている。図3に示すように、収納室52内にカート10が正規に収納された場合において、正面視左側の第1熱交換室60Hは、カート10内の左側の領域に区画形成された温蔵室20Hの直上に対応し、右側の第2熱交換室60Cは、カート10内の右側に区画形成された冷蔵室20Cの直上に対応するようなっている。
また、熱交換室60H,60Cの前面には、操作パネル57が着脱可能に張られている。ただし、同操作パネル57の下縁は、カート10の上面の直ぐ上方位置に達するように延ばされて形成されている。
第1熱交換室60H及び第2熱交換室60Cの各上部室内には、正面視で奥側の領域に、それぞれ冷却手段である第1冷却器62H及び第2冷却器62Cが配置されている(図6参照)。なお、冷却器62H,62Cの手前側の領域の底面には導入口63が開口され、各導入口63の上面に、循環ファン64が配されている。
上記した両冷却器62H,62Cは、図6に示すように、それぞれの手前側に膨張弁65H,65Cを直列接続した上で並列に接続され、圧縮機66、凝縮器ファン67A付きの凝縮器67と冷媒配管68により循環接続されることにより冷凍回路61が構成されている。圧縮機66、凝縮器67並びに膨張弁65H,65C等からなる冷凍装置は、熱交換室60の上に設けられた機械室58内に設置されている。第1冷却器62Hへの冷媒流入管68Hには切替弁69が設けられている。
第1熱交換室60Hの上部室には、冷却器62Hに加えて加熱手段であるヒータ70が装備されている。ヒータ70は全体として円筒形状に形成され、循環ファン64の外側に嵌るようにして配されている。
第1熱交換室60H及び第2熱交換室60Cの底面には、隣りの熱交換室60に近い側の端縁寄りの位置、言い換えるとカート10の温蔵室20Hと冷蔵室20Cの吸込通口25と対応する位置に導入通口72が形成され、この導入通口72は、下部室に設けられた流路71の入口となっている。
一方、両熱交換室60H及び第2熱交換室60Cの底面における左右の側縁に寄った位置、すなわち温蔵室20Hと冷蔵室20Cの吹出通口24と対応する位置に、帯状の導出通口73が形成されている。この導出通口73は、下部室に設けられた流路71の出口となっている。
ステーション50の天井面の下方には、昇降ダクト80が配設されている。この昇降ダクト80は、図7及び図8に示すように、上面開口の浅い箱状をなすダクト本体81を備え、上記した熱交換室60H,60C側の通口72,73並びに温蔵室20Hと冷蔵室20C側の通口24,25と対応した配置において、計4個の接続開口82が形成されている。
より詳細には、図12にも示すように、パッキン本体86は蛇腹状をなして軸線方向に沿って伸縮可能に形成され、その上下両端にはフランジ88A,88Bが形成されている。下側のフランジ88Bは厚肉に形成され、同フランジ88Bの外周面には差込溝89が周設されている。
シール部87は、下側のフランジ88Bの下面の内縁から垂下したのち、垂下端が外側にラッパ状に拡がった形状に形成されている。
一方、パッキン本体86の上側のフランジ88Aは、熱交換室60H,60C側の各通口72,73の口縁に固定されるようになっている。
回動軸101の後端寄りの位置と、前端から所定寸法中央に入った位置には、それぞれカム板104が設けられている。前後のカム板104の間隔は、ダクト本体81の奥行より少し短い寸法である。
また、カム板104の固定用に板材からなるブラケット110が備えられている。ブラケット110は、カム板104の基部105と整合するやや縦長の六角形に形成され、同ブラケット110には、回動軸101と同一径の中心孔111が開口されている。ブラケット110の上下両端部には、ねじ(図示せず)の挿通孔112が形成されている。
上記のようなカム板104の取付構造によれば、例えばキー機構によりカムを固定する場合と比べて安価に対応できる。
一方、ダクト本体81の底面の中央幅位置における前後両端部には、図7及び図8に示すように、カム板104に設けられたローラ115が当接する所定幅を持った被当接板92が設けられ、各被当接板92の正面視で左側縁には、ストッパ板93が立ち上がり形成されている。
図13に示すように、カム板104が真下を向いた姿勢を採るまで回動操作されたときが、昇降ダクト80が最大に下がった状態にあり、各パッキン85のシール部87が、カート10の上面に形成された各通口24,25の口縁に強く押し付けられる。
朝食を配膳する場合を例に挙げて説明する。例えば前日の夕方等に、調理等の準備をした温食と冷食とをトレイTに盛り、冷凍庫に入れてチルド保存する。翌朝になったら、ステーション50から空のカート10を引き出す。このとき昇降ダクト80を図12に示すように上昇位置に持ち来し、パッキン85のシール部87を上方に逃がしておく。一方冷凍庫からトレイTを取り出し、各トレイTを温蔵室20Hと冷蔵室20Cとに亘るようにして複数段に収納する。
トレイTの収納が完了したら、カート10を押してステーション50の収納室52内に前面の出入口51から入れる。ここで、図15に示すように、同カート10の中心が左右方向に多少ずれていても、カート10の前縁が左右の側面パネル54に形成された誘い込み面54Aに当たることにより左右方向に位置矯正されつつ、図16に示すように、カート10がステーション50の収納室52の中心に収納される。
すなわち、カート10を出し入れする際にはパッキン85(シール部87)を擦ることがないから、パッキン85の耐用寿命を延ばすことができ、長期に亘って効率良く冷温蔵を行うことができる。
その場合、操作ハンドル102の回動軸101の前端は、操作パネル57の延ばされた下縁部を貫通して支持され、その突出端にハンドル102が設けられることになるが、同ハンドル102は着脱可能に装着されている。したがって、メンテナンス等においては、ハンドル102を回動軸101の突出端から外すこととで、操作パネル57を手前側に外すことができる。
本発明の実施形態2を図17ないし図20によって説明する。この実施形態2では、昇降ダクト80の昇降駆動機構の変形例を示している。なお、この実施形態では、ステーション50が、前面ではなく右側面に出入口51が開口され、カート10は左側面側から収納室52内に出し入れされる形態を採っている。ただし以下では、ステーション50とカート10の右側面をそれぞれ前面として説明する。その他、上記実施形態1と同一機能を有する部位、部材については同一符号を付すことで、説明を省略または簡略化する。
昇降ダクト80の左右両側には、奥端側で軸121により揺動可能に支持されたレバー120がそれぞれ配され、各レバー120のほぼ中間位置が昇降ダクト80の対向した側面にピン122で連結されるとともに、両レバー120の手前側の端部の間に、略コ字形をなすハンドル123が渡されて回動可能に支持されている。
カート10の前面の上縁部には、ハンドル123に係止してその上動を規制するロック片125が設けられている。また、ステーション50の天井面における手前側の端縁には、ハンドル123を受けて同ハンドル123がカート10の上面位置まで垂れ下がることを規制する受け片126が設けられている。
この実施形態2では、ハンドル123を引き下げ操作して左右のレバー120を揺動させる際に、奥端が支点、ハンドル123側が力点、中間位置が作用点となるてこ機構を呈することで、比較的小さな操作力で昇降ダクト80を下降操作することができる。
また、昇降ダクト80の下面等に、同昇降ダクト80が下降位置に到ったときにオンするスイッチを備え、同スイッチがオンして初めて冷温蔵運転の実行が可能なようにしておくとよい。
図21及び図22は、本発明の実施形態3を示す。この実施形態3では、昇降ダクト80がガイド(図示せず)に沿って昇降可能に設けられるとともに、図22に示す下降位置からの落下不能に支持されている。
昇降ダクト80の下面の左右両側縁には、前後方向に延びた2本の突条130が所定間隔を開けて一列に並んで形成されているとともに、カート10の上面の左右両側縁には、挿入方向の前端部と中央部とに、それぞれ突条130の下に潜り込むことで昇降ダクト80を上昇位置まで持ち上げる突部131が形成されている。
カート10を出すときも、同じようにして昇降ダクト80が上昇位置に逃がされる。
この実施形態3では、簡単な構造で以て、パッキン85(シール部87)の摩耗防止を図ることができる。
上記に例示した冷温蔵装置において、以下のような構造や制御運転を採用してもよい。
関連技術1を図6並びに図23によって説明する。第1熱交換室60Hでは、既述したように、初めは冷却運転が実行され、そののち第1冷却器62Hが非作動状態となることに代わってヒータ70に通電されることで、いわゆる加熱運転に代わるのであるが、その際、暖気は第1冷却器62Hを通過しつつ流れるため、第1熱交換室60H側の膨張弁65Hが第1冷却器62Hからの伝熱により過剰に温度上昇する嫌いがある。
関連技術2を図24によって説明する。上記関連技術1でも説明したように、第1熱交換室60Hでは、加熱運転に切り替わった際に、ヒータ70で加熱された暖気が、図24の矢線aに示すように、第1冷却器62Hを通って下部室に送られるのであるが、特に加熱運転に切り替わった直後では、第1冷却器62Hが未だ低温状態にあるためヒータ70で生成された暖気の温度が下がり、また暖気が送り出される勢いも不必要に衰え、ひいては温蔵室20Hの加熱(温蔵)効率が悪くなる嫌いがある。
なお、上記のバイパス路135を設けると、冷却運転時に生成される冷気の温度が多少上昇したものになるが、この冷気は、温蔵室20Hにおける低温解凍に機能するものであるから、多少温度が上がっても支障はない。
関連技術3を図4並びに図25によって説明する。温蔵室20Hに対する加熱制御は、図4に示すように、温蔵室20Hの吸込通口25と接続される昇降ダクト80の接続開口82に配された吸込側サーミスタ140によって、庫内空気の吸込温度(庫内温度を擬制)が検知され、この検知温度と吸込側設定温度taとの比較に基づいて第1熱交換室60Hに配されたヒータ70がオンオフされることで、温蔵室20H内が設定された温蔵温度に維持されるようになっている。ここで、温蔵室20Hが低温解凍状態から温蔵状態に切り替わった当初では、庫内が十分に冷えた状態から設定温度taまで温度上昇させることになるため、ヒータ70が連続してオンされて暖気が継続して吹き出されることになるが、温蔵室20Hが設定温度taに上昇するまでには暖気の吹出温度が相当に高くなる。そのため、特に温蔵室20Hの上段側に配された食品に悪影響を及ぼすおそれがある。
制御形態を図25によって説明すると、加熱運転に切り替わると、暖気が温蔵室20Hに向けて吹き出されることで、吸込温度(庫内温度)が次第に上昇し、このとき吹出温度は、吸込温度に比べて急勾配で温度上昇する。例えば、吸込温度が設定温度taに達する前(タイミングx)に、吹出温度が設定温度tbに達すると、以降はヒータ70のオンオフを伴って、吹出温度がほぼ設定温度tbに維持される。
このように関連技術3では、暖気の吹出温度を直接に検知して同吹出温度が一定値以上に上昇しない手段を設けたから、温蔵室20Hに配された食品に悪影響を及ぼすことが未然に防止される。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、パッキンにおけるパッキン本体により通風路を一体的に設けた場合を例示したが、同通風路をいわゆるシール機能を果たすパッキンとは別体に設けるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、通風路が蛇腹状で伸縮する形態のものを例示したが、軸線方向の伸縮が許容される限りは、単に畳まれる等の他の形態であってもよい。
(3)上記実施形態では、昇降ダクトを隠すように操作パネルの下縁を延ばした場合を例示したが、操作パネルの下縁は必ずしも延ばさなくてもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(4)上記実施形態は、カートがカート本体とフレームカートとに分離できるものを例示したが、両者が分離不能に一体化されたような構造のカートであってもよい。
(5)なお、冷温蔵の制御方式として、チルド保存(3〜5℃)されたトレイを温蔵室と冷蔵室とに亘って収納したのち、初めは温蔵室と冷蔵室ともに引き続いてチルド保存し、所定時間が経過したら、温蔵室側では再加熱し、冷蔵室側でさらに続いてチルド保存をする、といった冷温蔵制御を行うようにしてもよく、そのような冷温蔵の制御方式を採用したものも、本発明の技術的範囲に含まれる。
Claims (1)
- 側面が開口された断熱箱からなるカート本体と、同カート本体内を温蔵室と冷蔵室とに仕切る断熱性の仕切壁と、前記カート本体の前記開口を開閉する扉とを備え、トレイが前記仕切壁を貫通して前記温蔵室と前記冷蔵室とに亘る形態で複数段に収納されるキャスタ付きのカートと、
前記カートが出し入れ可能に収納され、冷却手段と加熱手段とを装備した第1熱交換室と、冷却手段を装備した第2熱交換室とが天井壁に水平方向に並んで区画形成されたステーションとが設けられ、
前記カートが前記ステーション内に収納された場合に、前記第1熱交換室と前記温蔵室の間と、前記第2熱交換室と前記冷蔵室の間とに個別の空気循環路が形成され、かつこれらの空気循環路は、前記ステーションの天井壁の下面と前記カート本体の上面とに対向して設けられた熱交換室側通口と貯蔵室側通口とが接続されることで構成されるようになっているとともに、
前記冷却手段と前記加熱手段との作動を制御する制御手段が設けられた冷温蔵装置において、
前記ステーションの天井壁の下面側には、対向する前記熱交換室側通口と前記貯蔵室側通口同士を接続する通風路が設けられたダクトが昇降可能に配設され、
前記各通風路の下端部には、対向した前記貯蔵室側通口の口縁に密着するパッキンが設けられているとともに、
前記ダクトを、前記パッキンが前記貯蔵室側通口の口縁に密着する下降位置と、前記パッキンが前記貯蔵室側通口の口縁の上方に離間した上昇位置との間で昇降させる昇降機構部が設けられ、
前記ダクトが弾性部材により上昇付勢されて吊り下げ支持されている一方、前記ダクトに当接するカムを備えて回動操作により前記ダクトを付勢力に抗して下降させる操作レバーが設けられ、かつ同操作レバーを下降操作位置に係止するロック部が設けられることにより前記昇降機構部が構成されており、
前記操作レバーが、前記カムを設けた回動軸の手前側の端部にハンドルが着脱可能に設けられている一方、
前記ステーションの天井部の手前側の開口には、操作パネルが前記ダクトを覆うように下縁が延ばされた形態で設けられ、
前記操作レバーは、前記回動軸が前記操作パネルと背面壁との間に亘って回動可能に支持された形態で装着されており、
前記カムには前記回動軸をクリアランスを持って挿通可能な挿通孔が形成され、この挿通孔の周縁の一部には、前記回動軸の外周面の一部に形成された位置決め溝に嵌って同回動軸の軸線方向への移動並びに回動を規制する位置決め縁が形成されているとともに、
前記回動軸を緊密に挿通する中心孔を有して、前記回動軸が移動規制された形態において前記カムに固定可能なブラケットが設けられていることにより、前記操作レバーの前記回動軸に前記カムが固定されるようになっていることを特徴とする冷温蔵装置。
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