JP7116588B2 - 冷蔵庫、冷蔵庫制御方法、冷蔵庫制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵庫、冷蔵庫制御方法、冷蔵庫制御プログラムに関する。
下記特許文献1には、冷蔵庫につき、貯蔵室の扉の開閉、ダンパの開閉、及び、圧縮機の駆動時間に関する情報に基づいて、蒸発器の予想着想量を算出し、当該予想着想量が所定の閾値を超えたときに、加熱装置に除霜運転を行わせる冷蔵庫が開示されている。
特開2016-191497号公報
しかしながら、上記冷蔵庫は、冷蔵庫以外の家電機器についてのユーザの行動とは無関係に制御されていることから、効率的な運転をできない場合がある。そこで、本発明は、例えば、当該冷蔵庫以外の家電機器についてのユーザの行動に基づいて、冷却制御を行うことにより、より消費電力を抑制することのできる冷蔵庫等を提供することを目的とする。
本発明の冷蔵庫は、家電機器で調理された貯蔵物の貯蔵室への投入が予測される状態または冷蔵庫のドアが開かれると予測される状態を表す状態情報を取得する状態情報取得手段と、前記状態情報取得手段により取得された前記状態情報に基づいて、前記状態情報に関連付けられた冷蔵庫の冷却制御の内容を表す冷却制御情報を取得する冷却制御情報取得手段と、前記冷却制御情報に基づいて、前記貯蔵室の温度制御を行う温度制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の冷蔵庫制御方法は、家電機器で調理された貯蔵物の貯蔵室への投入が予測される状態または冷蔵庫のドアが開かれると予測される状態を表す状態情報を取得し、前記状態情報に基づいて、前記状態情報に関連付けられた冷蔵庫の冷却制御の内容を表す冷却制御情報を取得し、前記冷却制御情報に基づいて、貯蔵室の温度制御を行う、ことを特徴とする。
本発明の冷蔵庫制御プログラムは、家電機器で調理された貯蔵物の貯蔵室への投入が予測される状態または冷蔵庫のドアが開かれると予測される状態を表す状態情報を取得する状態情報取得手段、前記状態情報取得手段により取得された前記状態情報に基づいて、前記状態情報に関連付けられた冷蔵庫の冷却制御の内容を表す冷却制御情報を取得する冷却制御情報取得手段、 前記冷却制御情報に基づいて、貯蔵室の温度制御を行う温度制御手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
第1の実施形態における冷蔵庫システムの一例を示す図である。 第1の実施形態にかかる冷蔵庫の側面の断面図の一例を示す図である。 図1に示す家電機器の制御部の機能的構成の一例を示す図である。 図1に示す冷蔵庫の制御部の機能的構成の一例を示す図である。 変更温度関連情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における冷蔵庫のフローの一例を示す図である。 第2の実施形態における冷蔵庫の制御部の機能的構成の一例を示す図である。 予想投入時間関連情報の一例を示す図である。 第2の実施形態における冷蔵庫のフローの一例を示す図である。 第3の実施形態における制御部の機能的構成について説明するための図である。 警告関連情報の一例を示す図である。 第3の形態における制御部の機能的構成の一例を示す図である。 評価値関連情報の一例を示す図である。 第3の実施形態における冷蔵庫のフローの一例を示す図である。 第4の形態における制御部の機能的構成の一例を示す図である。 対応動作関連情報の一例を示す図である。 第4の実施の形態における処理のフローについて説明するための図である。
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における冷蔵庫システムの一例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態における冷蔵庫システム100は、冷蔵庫101及び当該冷蔵庫101とネットワーク102を介して接続される1または複数の家電機器103を含む。家電機器103は、例えば、炊飯器、オーブンレンジ、ジューサ、かき氷器等の調理に関する家電に相当する。ネットワーク102は、例えば、インターネットやBluetooth(登録商標)等に相当にする。
次に、本実施の形態に関連する家電機器103の構成の一部の一例について説明する。家電機器103は、例えば、制御部111、記憶部112、通信部113、操作部114を含む。制御部111は、例えばCPU、MPU等であって、記憶部112に格納されるプログラムに従って各種の情報処理を実行する。記憶部112は、例えばフラッシュメモリやRAM等であって、制御部111によって実行されるプログラムや、各種のデータを保持する。また、記憶部112は、制御部111のワークメモリとしても動作する。通信部113は、インターフェース等であって、ネットワーク102を介して、外部機器と通信する。操作部114は、例えばボタンやタッチパネル等であって、ユーザの指示操作を受け付けて、当該指示操作の内容を制御部111に出力する。表示部115は、例えば液晶表示パネルや、有機EL表示パネル等であって、制御部111からの指示に応じて情報を表示する。
なお、上記構成は一例であって、家電機器103の構成は上記に限定されるものではなく、上記各部の他に家電機器103に応じた各構成(例えば、オーブンレンジであれば加熱部等)を有することはいうまでもない。
次に、本実施形態における冷蔵庫101の制御部121を中心とした主な構成の一部について説明する。冷蔵庫101は、上記家電機器103と同様に、例えば、制御部121、記憶部122、通信部123、操作部124、表示部125を含む。なお、制御部121、記憶部122、通信部123、操作部124の主な構成は上記家電機器103と同様であるので、説明を省略する。また、冷蔵庫101は、コンプレッサ126、ファン127、ダンパ128、除霜部129、ドア開閉センサ130、計時部131、再生部132等を含み、それぞれ制御部121に接続される。なお、コンプレッサ126等の詳細については後述する。
上記冷蔵庫システム100の構成は一例であって、本実施の形態はこれに限定されるものではない。例えば、冷蔵庫101におけるファン127やダンパ128の数は複数であってもよい。なお、例えば、ファン127は、後述する冷凍室ファン207、冷蔵室ファン208に相当する。
次に、図2を用いて本実施形態における冷蔵庫101の具体的構成の一例について説明する。図2は、第1の実施形態にかかる冷蔵庫の側面の断面図の一例を示す図である。
冷蔵庫101は、例えば、発泡断熱材を充填した断熱箱体201を有する。断熱箱体201の上部には冷蔵室202が設けられている。冷蔵室202の下方には、例えば断熱材を充填した仕切壁を介して冷凍室203が設けられている。冷凍室203の下方には、例えば断熱材を充填した仕切壁を介して野菜室204が設けられている。なお、冷蔵室202、冷凍室203、野菜室204の位置関係、サイズ、数等は一例にすぎず、上記に限られるものではない。また、上記冷蔵室202、冷凍室203、野菜室204以外にも所定の温度で貯蔵物を貯蔵する他の貯蔵室を備えるように構成してもよい。
冷凍室203は、貯蔵物をあらかじめ設定された温度で冷凍保存するスペースである。冷蔵室202は、貯蔵物を冷凍室203よりも高温で冷蔵保存し、野菜室204は冷蔵室202よりも高温に維持して野菜等の貯蔵物を冷蔵保存するためのスペースである。
冷蔵室202は、例えば、冷蔵室202の左右端でそれぞれ回動可能に支持された一対の扉211により開閉される。冷凍室203及び野菜室204は、例えば、それぞれ収納ケースと一体に形成される引出式の扉212、213によって開閉される。
冷凍室203及び冷蔵室202の背面には、ダンパ128を介して接続される冷気通路205及び冷気流路206が設けられている。冷気通路205及び冷気流路206にはそれぞれ冷気を循環させる冷凍室ファン207、冷蔵室ファン208が配置される。冷凍室ファン207の下方には冷気を発生する蒸発器209が配置される。また、蒸発器209の下方には蒸発器209に付着した霜を取り除く(除霜する)ための除霜部129が設けられる。除霜部129は、例えばヒータであって、除霜部129の上面はヒータカバー210で覆われている。ヒータカバー210によって、除霜水が除霜部129上に滴下することによる除霜部129の故障、破損等を抑制する。
冷気通路205は、冷凍室203の背面に設けられる。そして、冷気通路205の下部の一部が野菜室204の背面に設けられている。冷気通路205は、冷凍室203に冷気を吐出する開口である吐出口214と、冷凍室203から冷気通路205に冷気が戻る開口である戻り口215とを備えている。冷気流路206は、冷蔵室202の背面に設けられているとともに、冷気を吐出する開口である吐出口216を備えている。断熱箱体201には、冷蔵室202と野菜室204とを接続する通路(図示なし)が設けられている。また、冷気通路205は野菜室204内に開口し、野菜室204から冷気通路205に冷気が戻る戻り口218を備えている。
野菜室204の背面の冷気通路205の下方には機械室217が設けられている。当該機械室217の内部にはコンプレッサ126が設置されている。コンプレッサ126の駆動によって、コンプレッサ126と接続された冷媒配管(図示なし)内を冷媒が流通する。当該冷媒配管を介してコンプレッサ126と接続された蒸発器209が冷却される。蒸発器209は、平板状のフィン(図示なし)を有し、各フィンを冷媒配管が貫通している。そして、複数のフィンの間に空気を流すことで、当該空気が冷却される。
冷凍室ファン207を駆動すると上記冷却された冷気が冷気通路205内を流通する。冷気通路205を流通する冷気は吐出口214から冷凍室203の内部に吐出される。吐出口214から吐出された冷気は、冷凍室203の内部を流通して、冷凍室203の内部の貯蔵物を冷却し、戻り口215から冷気通路205に戻る。すなわち、冷気通路205の冷気は、冷凍室203の内部を循環し、内部の貯蔵物を冷却し(貯蔵物から熱を受け取って昇温されて)冷気通路205に戻る。
ダンパ128が開いている場合、冷気通路205を流通する冷気は冷気流路206に流入する。ダンパ128が開いている状態で冷凍室ファン207及び冷蔵室ファン208を駆動することで、上述のように冷凍室203を冷気が循環するとともに冷気流路206を流通する冷気が吐出口216から冷蔵室202内に吐出される。そして、吐出口216から吐出された冷気が冷蔵室202内を流動することで、冷蔵室202内の貯蔵物を冷却する。そして、冷蔵室202内を流動した冷気は、野菜室204に流入し、野菜室204の内部を流動して、野菜室204内の貯蔵物を冷却した後、戻り口218から冷気通路205に戻る。
なお、冷気は冷蔵室202を流動するときに貯蔵物から熱を奪うため昇温される。そして、その昇温された冷気が野菜室204に流入するため、野菜室204は冷蔵室202よりも高温となる。
なお、上記冷蔵庫101の構成は一例であって、本実施の形態にかかる冷蔵庫101は上記に限定されるわけではない。例えば、上記においては、冷蔵庫101が冷蔵室202、冷凍室203、野菜室204の3の貯蔵室を有する場合について説明したが異なる数の貯蔵室を有するように構成してもよいし、ダンパ128やファン127についても、上記とは異なる数のダンパ128やファン127を設けるように構成してもよい。
図3は、図1に示す家電機器の制御部の機能的構成の一例を示す図である。図3に示すように、本実施の形態における家電機器103の制御部111は、機能的に家電機器側状態情報取得部301、家電機器側機器識別情報取得部302を含む。
家電機器側状態情報取得部301は、例えば、家電機器103で調理された後の食品が冷蔵庫101の所定の貯蔵室へ投入されることが予想される状態を表す状態情報を取得する。ここで、当該状態情報は、例えば家電機器103毎、当該家電機器103の調理モード毎に、調理後の食品が投入される状況に対応してあらかじめ設定される。具体的には、例えば、状態情報は、家電機器103がオーブンレンジである場合に、作り置きモードや、オーブンレンジでの加熱後に冷蔵庫などで冷却する工程となっている調理レシピでの調理がスタートしたという状態(例えば、ユーザにより作り置きモードが選択され、当該モードでの調理の開始が選択された状態)を表す状態情報ST1で表される。また、状態情報は、例えば、家電機器103が炊飯器である場合には、冷凍用ご飯コースでの炊飯がスタートしたという状態を表す状態情報ST2で表される。また、状態情報は、その他メニュー機能が搭載されたオーブンレンジでメニュー検索がされた状態や、IHクッキングヒータで通電された状態や、ジューサが通電された状態や、かき氷器が通電された状態や、ネスプレッソ(登録商標)のアプリが開かれアイスコーヒーのメニューが選択された状態等、各識別情報で識別されるようにあらかじめ設定される。
家電機器側機器識別情報取得部302は、家電機器103を識別する機器識別情報を取得する。具体的には、例えば、当該機器識別情報は、A1、A2等で表される。例えば、オーブンレンジがA1で、炊飯器がA2で識別される等である。そして、上記取得された状態情報及び機器識別情報は、通信部123を介して冷蔵庫101に送信される。
図4は、本実施形態における冷蔵庫の制御部の機能的構成の一例を示す図である。図4に示すように、冷蔵庫101の制御部121は、例えば、機能的に、状態情報取得部401、機器識別情報取得部402、冷却制御情報取得部403、温度制御部404を含む。
状態情報取得部401は、ネットワーク102を介して、家電機器103からの状態情報を取得する。具体的には、例えば、家電機器103がオーブンレンジである場合に、作り置きモードでの調理がスタートした場合、識別情報ST1を取得する。
機器識別情報取得部402は、家電機器103からの機器識別情報を取得する。機器識別情報取得部402は、例えば、上記例の場合、A1を取得する。
冷却制御情報取得部403は、状態情報に関連付けられた冷蔵庫101の冷却制御の内容を表す冷却制御情報を取得する。具体的には、本実施の形態においては、例えば、冷却制御情報は、あらかじめユーザ等に冷却制御情報取得部403より設定されている設定温度から変更する変更温度情報を含むものとして以下説明する。冷却制御情報取得部403は、状態情報、機器識別情報、及び変更温度関連情報に基づいて、変更温度情報及び貯蔵室識別情報を取得する。例えば、冷却制御情報取得部403は、図5に示すように、状態情報、機器識別情報、変更温度情報、及び貯蔵室識別情報が関連付けられた変更温度関連情報を取得する。冷却制御情報取得部403は、当該変更温度関連情報に基づいて、取得した状態情報及び機器識別情報に関連付けられた変更温度情報を取得する。上記例の場合、状態情報:ST1及び機器識別情報:A1に変更温度情報:-2、貯蔵室識別情報:C1が関連付けられているので、冷却制御情報取得部403は、変更温度情報:-2、貯蔵室識別情報:C1を取得する。ここで、貯蔵室識別情報は、各貯蔵室を識別する情報を表す。具体的には、例えば、変更温度情報が-2であれば、設定温度より2度下げることを表し、また、例えばC1が冷凍室を表す等である。
温度制御部404は、取得された冷却制御情報に基づいて、貯蔵室の温度制御を行う。具体的には、例えば、温度制御部404は、取得された変更温度情報に基づいて、貯蔵室識別情報で識別される貯蔵室をあらかじめ設定されている設定温度から変更するように制御する。より具体的には、例えば、温度制御部404は、ファン127、ダンパ128、コンプレッサ126等を制御することにより、あらかじめ設定されている設定温度から変更するように制御するが、ファン127、ダンパ128、コンプレッサ126等による各貯蔵室の温度制御については周知であるので詳細な説明については説明を省略する。上記例の場合、温度制御部404は、貯蔵室識別情報:C1で識別される貯蔵室の設定温度が6℃であらかじめ設定されている場合、変更温度情報が-2であるので、当該貯蔵室の温度が4℃となるように制御する。
図6は、本実施形態における冷蔵庫のフローの一例を示す図である。図6に示すように、状態情報取得部401は、家電機器103からの状態情報を取得する(S101)。識別情報取得部は、家電機器103からの機器識別情報を取得する。(S102)。冷却制御情報取得部403は、状態情報、機器識別情報、及び変更温度関連情報に基づいて、変更温度情報及び貯蔵室識別情報を取得する。(S103)。温度制御部404は、取得された変更温度情報に基づいて、貯蔵室識別情報で識別される貯蔵室をあらかじめ設定されている設定温度から変更するように制御する。(S104)。なお、本実施の形態は、上記フローに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、S101及びS102の順序は逆であってもよい。
本実施の形態によれば、例えば、冷蔵庫101以外の家電機器103についてのユーザの行動(例えば、ユーザの操作等)に基づいて、冷却制御を行うことにより、より消費電力を抑制し得る冷蔵庫101及び冷蔵庫システム100を提供することができる。具体的には、例えば、所定の家電機器103で食品投入が予想される状態が開始された場合に、所定の家電機器103による調理終了までに対応する貯蔵室の温度をあらかじめ設定された温度から変更することができる。これにより、本実施の形態を用いない場合と比較して、例えば、家電機器103での加熱調理が終了した食品を冷蔵庫101の貯蔵室に投入する場合において、貯蔵室の温度をあらかじめ設定された温度よりも低くしておくことにより、食品投入後の貯蔵室の温度上昇を抑制することができる。したがって、加熱調理後の食品が投入された場合における貯蔵室内の温度の急激な上昇によるコンプレッサ126の回転数が急激に上がることを抑制し、電力の消費を抑制することができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。例えば、上記においては、状態情報、機器識別情報毎に対応する変更温度情報が取得され、当該変更温度情報に基づいて、貯蔵室の温度が変更される場合について説明したが、状態情報、機器識別情報毎に変更後の設定温度(予冷温度)を表す情報が関連付けられており、当該変更後の設定温度を表す情報に基づいて、貯蔵室の温度が変更されるように構成してもよい。また、後述する除霜部129の動作に関する第2の実施形態と組み合わせて用いてもよい。更に、後述する予想投入時間情報取得部701を設け、予想投入時間までに、対応する貯蔵室の温度をあらかじめ設定された温度よりも低くするように構成してもよい。更に、上記においては状態情報、機器識別情報毎に対応する変更温度情報が関連付けられている場合を例として説明したが、状態情報毎に変更温度情報が関連付けられている構成としてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、下記において第1の実施形態と同様である点については説明を省略する。
図7は、本実施の形態における冷蔵庫の制御部の機能的構成の一例について説明するための図である。図7に示すように、本実施の形態における冷蔵庫101の制御部121は、機能的に、例えば、状態情報取得部401、機器識別情報取得部402、冷却制御情報取得部403、温度制御部404、予想投入時間情報取得部701、除霜判定部702、除霜時間算出部703、除霜終了判定部704、除霜要否判定部705を含む。
上記第1の実施形態と同様に、状態情報取得部401は、家電機器103からの状態情報を取得する。例えば、状態情報取得部401は、状態情報ST1を取得する。機器識別情報取得部402は、家電機器103からの機器識別情報を取得する。例えば、機器識別情報取得部402は、A1を取得する。
予想投入時間情報取得部701は、取得された状態情報及び機器識別情報に基づいて食品が冷蔵庫101に投入されると予想される投入時間を表す予想投入時間情報を取得する。具体的には、例えば、予想投入時間情報取得部701は、図8に示すように状態情報及び機器識別情報に関連付けられた予想投入時間関連情報を取得する。ここで、予想投入時間関連情報は、例えば、各家電の調理モード毎にあらかじめ統計値等に基づいて設定されており、食品が冷蔵庫101に投入されるまでの時間(例えば、90分)を表す。そして予想投入時間情報取得部701は、状態情報、機器識別情報、及び予想投入時間関連情報に基づいて、予想投入時間情報を取得する。具体的には、例えば、図8に示すように、取得されたST1、A1に90が関連付けられているので、予想投入時間情報として90を取得する。そして、予想投入時間情報取得部701は、現在時刻と予想投入時間情報とに基づいて、予想投入時刻を取得する。なお、予想投入時間は、家電機器103による調理が終了する時間を取得して、その時間に対応するように構成してもよい。また、現在時刻は例えば、時間を計測する計時部131から取得される。
除霜判定部702は、除霜部129が現在除霜しているか否かを判定する。具体的には、例えば、除霜判定部702は、除霜部129に通電されているか否か等に基づいて、現在除霜しているか否かを判定するように構成する。
除霜時間算出部703は、除霜判定部702が現在除霜していると判定した場合には、残り除霜時間を算出する。具体的には、除霜時間算出部703は、例えば除霜部129が除霜を開始した時刻、現在時刻、除霜に要する時間を取得し、除霜に要する除霜時間と現在までの除霜時間(現在時刻から除霜開始時間までの差)との差を求める。ここで、除霜に要する期間である除霜時間は、例えば、冷蔵庫101毎にあらかじめ実験等により把握されており、記憶部122に記憶されている。例えば、現在時刻が10時、除霜部129が除霜を開始した時間が9時15分、除霜に要する時間が1時間とすると、現在時刻から除霜開始時間までの差が45分であるので、残り除霜時間は15分と算出する。また、除霜に要する時間はあらかじめ実験等に基づいて設定されている。
除霜終了判定部704は、算出された残り除霜時間に基づき予想投入時刻までに除霜が終了するか否かを判定する。具体的には、除霜終了判定部704は、現在時刻と残り除霜時間とに基づいて、除霜終了時刻を求め、予想投入時刻よりも除霜終了時刻が早い場合には、予想投入時刻までに除霜が終了すると判定する。予想投入時刻までに除霜が終了すると判定された場合、除霜部129は、除霜を継続する。例えば、上記例の場合において予想投入時刻が11時の場合、現在時刻が10時とすると残り除霜時間15分が経過する10時15分に除霜が終了するので、除霜終了判定部704は予想投入時間までに除霜が終了すると判断し、除霜部129は、除霜を継続することとなる。
一方、除霜終了判定部704は、除霜終了判定部704が予想投入時刻までに除霜が終了しないと判断した場合には、除霜部129に予想投入時刻までに除霜動作を中断させるよう指示する。そして、所定期間経過後(例えば、調理終了や予想投入時間後5時間等)、除霜部129に除霜開始を指示する。これにより、例えば、調理後の冷蔵庫101への食品投入時に除霜部129が動作することによる更なる温度上昇を防止することができる。なお、上記所定期間は、あらかじめ統計値等により設定されている。
除霜要否判定部705は、除霜部129が現在除霜していないと判定した場合には、予想投入時刻までに除霜が必要か否かを判定する。ここで、除霜部129は、あらかじめ設定されたタイミングで除霜を開始するように設計されている。具体的には、例えば、計時部131に、前回除霜してからコンプレッサ126が動作した時間を計測させておき、当該時間の和(積算時間)が所定の時間に達した場合に除霜するように設計されている。なお、除霜部129の除霜開始タイミングは上記に限定されるものではなく、例えば上記特許文献1に開示のように、コンプレッサ126が動作した時間の他、冷蔵庫101のドアの開閉回数等にも基づいて除霜動作を開始するように設計されていてもよい。そして、除霜要否判定部705は、予想投入時刻までに上記積算時間が所定の時間に達すると判定した場合に、除霜が必要であると判定し、達しないと判定した場合には除霜は不要であると判定する。
除霜要否判定部705が、予想投入時刻までに除霜が必要であると判定した場合には、除霜時間算出部703は、除霜時間を取得し、除霜終了判定部704は、予想投入時刻に除霜が終了するか否かを判定する。例えば、上記のように除霜時間は統計値等により求められているので、除霜部129があらかじめ設定されたタイミングで除霜を開始するタイミング(例えば、10時)から上記除霜時間(例えば、1時間)を経過した時刻(11時)が、予想投入時刻(例えば、12時)以前であれば、予想投入時刻に除霜が終了すると判定する。この場合、除霜部129はあらかじめ設定されたタイミングで除霜を開始する。なお、この場合、除霜要否判定部705が、除霜が必要であると判定したタイミングで除霜を開始するように構成してもよい。そして、除霜部129は、除霜終了後に処理を終了する。
一方、除霜要否判定部705が、予想投入時刻までに除霜が必要であると判定した場合であって、除霜終了判定部704が、予想投入時刻に除霜が終了しないと判定した場合には、除霜部129は、除霜開始を延期して、所定期間経過後(例えば、予想投入時刻から5時間後)に除霜を開始するように指示する。そして、除霜部129は、除霜終了後に処理を終了する。
図9は、本実施の形態における冷蔵庫101のフローの一例を示す図である。図9に示すように、上記第1の実施形態と同様に、状態情報取得部401は、家電機器103からの状態情報を取得する(S201)。機器識別情報取得部402は、家電機器103からの機器識別情報を取得する(S202)。予想投入時間情報取得部701は、状態情報及び機器識別情報に基づいて予想投入時間を表す予想投入時間情報を取得する(S203)。
除霜判定部702は、除霜部129が現在除霜しているか否かを判定する(S204)。除霜判定部702が、現在除霜していると判定した場合には、除霜時間算出部703は、残りの除霜時間を算出する(S205)。除霜終了判定部704は、算出された残りの除霜時間に基づき予想投入時刻までに除霜が終了するか否かを判定する(S206)。予想投入時刻までに除霜が終了すると判定した場合には、除霜部129は除霜を継続する(S207)。そして、除霜が終了すると処理を終了する。
一方、S206で予想投入時刻までに除霜が終了しないと判定した場合には、除霜手段は予想投入時刻までに除霜を中断する(S208)。除霜部129は、予想投入時間終了から所定時間経過後に、除霜を開始する(S209)。そして、除霜が終了すると処理を終了する。
S204で、除霜判定部702が、現在除霜していないと判定した場合には、除霜要否判定部705は、予想投入時刻までに除霜が必要か否かを判定する(S210)。除霜要否判定部705が、予想投入時刻までに除霜が必要であると判定した場合には、除霜時間算出部703は、除霜時間を算出する(S211)。除霜終了判定部704は、算出された除霜時間に基づき予想投入時刻までに除霜が終了するか否かを判定する(S212)。S212で除霜終了判定部704が、予想投入時刻までに除霜が終了すると判定した場合には、あらかじめ設定された時間に除霜を開始する(S213)。そして、除霜が終了すると処理を終了する。S212で、除霜終了判定部704が予想投入時刻までに除霜が終了しないと判定した場合には、除霜部129は、予想投入時刻から所定時間経過後に、除霜を開始する(S214)。そして、除霜が終了すると処理を終了する。また、S210で、除霜要否判定部705は、予想投入時刻までに除霜が必要でないと判定した場合には、S213に進む。なお、本実施の形態は、上記フローに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、S201及びS202の順序は逆であってもよい。また、例えば、S212で除霜終了判定部704が予想投入時刻までに除霜が終了しないと判定した場合であって、現在時刻から除霜時間を経過した時刻が予想投入時刻よりも早い場合には、あらかじめ設定された除霜を開始する時間よりも前に除霜を開始し、予想投入時刻までに除霜が終了するように構成してもよい。
本実施の形態によれば、上記第1の実施形態と同様に、例えば、冷蔵庫101以外の家電機器103についてのユーザの行動に基づいて、冷却制御を行うことにより、より消費電力を抑制し得る冷蔵庫101及び冷蔵庫システム100を提供することができる。
更に、本実施の形態によれば、例えば、予想投入時刻までに除霜が終了しないと判定した場合には、除霜部129は予想投入時刻に除霜動作は行われず、所定期間経過後に除霜を開始するので、予想投入時刻に除霜部129が除霜動作することを防止することができる。これにより、除霜動作により、予想投入時刻における除霜動作に基づく温度上昇を抑制することができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
具体的には、例えば、下記変形例のように構成してもよい。図10は、第2の実施形態の変形例における制御部121の機能的構成について説明するための図である。図10に示すように、本変形例においては、例えば、更に、警告情報取得部706、警告部707を有する。
警告情報取得部706は、機器識別情報と状態情報と警告情報とが関連付けられた警告関連情報を取得する。警告関連情報は、例えば、図11に示すように、状態情報と警告情報が関連づけられている。そして、警告情報取得部706は、取得された状態情報と警告情報に基づいて、当該状態情報と警告情報に関連づけられた警告情報を取得する。
ここで、警告情報は、例えば出来上がった料理をすぐに冷蔵庫101に入れないように警告する情報を表示部125に表示するための識別情報(例えばW1)、または、音声で示すための識別情報(例えばW2)や、冷気戻り口付近へ調理後の食品を置くことをユーザに表示するための情報(例えばW3)を含む。
警告部707は、当該警告情報に基づいて、表示部125に表示または再生部132に音声を再生等させる。この場合、ユーザが警告に従うことにより、食品投入による冷蔵庫101温度の上昇を抑制することができる。より具体的には、例えば、冷気の戻り口215付近へ置くことをユーザに表示する場合であれば、冷気の戻り口215であれば当該食品による昇温された空気の当該貯蔵室内への影響が少ないことから、食品投入による当該貯蔵室の温度の上昇を抑制することができる。なお、上記において冷気の戻り口215付近の位置情報をあらかじめ記憶しておき、冷気の戻り口215付近のスペースを表示部125に表示するように構成してもよい。
また、警告情報は、例えば、切り替え室などの急速冷凍スペースを使用する予定か否かをユーザに入力させるための情報、急速冷凍スペースを使用する場合には当該スペースの空きがあるかを表示または音声等で示すための情報を含むように構成してもよい。なお、例えば、これらの警告情報も同様に識別情報で識別されて記憶されている。警告部707は、かかる情報を表示部125や再生部132に表示または再生等させる。この場合、ユーザに急速冷凍スペースの使用を促し、ユーザが使用することにより、冷蔵庫101の冷却効率を向上させることができる。
なお、上記変形例は、例えば、上記第2の実施形態との組み合わせ以外にも、第1の実施形態等と組み合わせる等、上記に限定されるものではない。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、下記において上記第1及び第2の実施形態等と同様である点については説明を省略する。
図12は、本実施の形態における制御部の機能的構成の一例を示す図である。図12に示すように、本実施の形態における冷蔵庫101の制御部121は、例えば、評価値情報取得部801、積算スコア取得部802、評価値判定部803、温度制御部404を含む。なお、評価値情報取得部801、積算スコア取得部802、評価値判定部803が特許請求の範囲における冷却制御手段に相当する。
評価値情報取得部801は、状態情報、機器識別情報、及び、評価値関連情報に基づいて、評価値を取得する。評価値関連情報においては、例えば、図13に示すように、状態情報、機器識別情報、評価値が関連付けられている。ここで、図13においては、A1はオーブンレンジを表し、A2は炊飯器を表す。また、ST4は、作り置きモードの設定画面を1分以上開いていることを示し、ST1は作り置きモードで調理をスタートしている状態を示す。また、ST5は冷凍用ご飯コースの炊飯がスタートした状態を示す。そして、各状態情報及び機器識別情報に、評価値として、図13の上方の行から順に、2、5等が関連付けられている。評価値情報取得部801は、例えば、状態情報取得部401によりA1、機器識別情報取得部402によりST4が取得された場合、A1、ST4に評価値2が関連付けられているので、評価値情報取得部801は、評価値2を取得する。
積算スコア取得部802は、順次評価値情報取得部801で取得された評価値の積算スコアを求める。具体的には、例えば、積算スコア取得部802は、評価値が取得される毎に、評価値の積算スコアを求める。つまり、例えば、評価値として、評価値情報取得部801により、2が取得され、次に5が取得された場合、積算スコア取得部802は、積算スコアとして7を取得する。ここで、積算スコアは、例えば、評価値情報取得部801により順次取得された評価値の和であってもよいし、下記数1で表される平滑移動平均であってもよい。
Figure 0007116588000001
評価値判定部803は、積算スコア取得部802で求められた積算スコアが所定の閾値を超えたか否かを判定する。例えば、積算スコアが評価値の和であり、閾値が3と設定されている場合で、積算スコア7が取得された場合においては、所定の閾値を超えたと判定する。
評価値判定部803が、積算スコアが所定の閾値を超えたと判定した場合には、温度制御部404は、あらかじめ設定された温度制御(予冷制御)を行う。当該温度制御は、例えば、貯蔵室毎の温度制御である。
ここで、当該温度制御は、例えば、あらかじめ設定された温度より冷凍室203の温度を下げる(例えば、ユーザ設定温度から-21℃に設定する)温度制御を含む。冷凍室203は短時間では冷却することができず、また冷凍室203の温度が食品の投入などで上昇してしまった後に設定温度まで冷却するためには大きな電力を必要とする。そこで、予想投入時刻前にあらかじめ冷凍室203を冷却しておくことで、投入してから冷却する場合と比較して、消費電力の消費を抑制することができる。特に、本実施の形態では、家電機器103から取得した評価値の積算スコアに基づいて予冷制御を行うため、ユーザが食品を投入する予想投入時刻よりも前からゆっくりと温度を下げる(予冷する)ことが可能となり、予冷に必要な消費電力を抑制できる。
また、この場合、冷蔵室202についても予冷を開始(例えば、ユーザ設定温度から1℃に設定する)するように構成してもよい。なお、冷蔵室の場合は、凍結防止のため、予冷制御の時間を計測しておき、所定の期間(例えば2時間)のみ予冷を行うように構成してもよい。
図14は、本実施の形態における冷蔵庫のフローの一例を示す図である。図14に示すように、状態情報取得部401は、家電機器103からの状態情報を取得する(S301)。機器識別情報取得部402は、家電機器103からの機器識別情報を取得する(S302)。評価値情報取得部801は、状態情報、機器識別情報、及び、評価値関連情報に基づいて、評価値を取得する(S303)。積算スコア取得部802は、評価値情報取得部801で取得された評価値の積算スコアを求める(S304)。評価値判定部803は、積算スコア取得部802で求められた積算スコアが所定の閾値を超えたか否かを判定する(S305)。評価値判定部803が、積算スコアが所定の閾値を超えたと判定した場合には、温度制御部404はあらかじめ設定された温度制御(予冷制御)を行う(S306)。一方、積算スコアが所定の閾値を超えていないと判定した場合には、S301に戻る。なお、本実施の形態は、上記フローに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、S301及びS302の順序は逆であってもよい。
本実施の形態によれば、他の実施形態と同様に、例えば、冷蔵庫101以外の家電機器103についてのユーザの行動に基づいて、冷却制御を行うことにより、より消費電力を抑制し得る冷蔵庫101及び冷蔵庫システム100を提供することができる。また、本実施の形態によれば、冷蔵庫101以外の家電機器103についてのユーザの行動に評価値を関連付けることで、より緻密な冷却制御を行うことが可能となり得、更なる消費電力の抑制を図り得る。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記においては、積算スコアが所定の閾値を超えたと判定した場合に、予冷制御を行う場合について説明したが、上記第1の実施形態と同様に、積算スコアが所定の閾値を超えたと判定した場合に、変更温度情報を取得し(S103)、当該変更温度情報に基づき、温度制御を行う(S104)ように構成してもよい。
また、次に説明する種々の変形例のように構成してもよい。第1の変形例においては、温度制御部404は、評価値判定部803が、積算スコアが所定の閾値を超えたと判定した場合に、予想投入時刻前に冷蔵室202の温度をあらかじめ設定された温度より下げるよう制御する。つまり、冷蔵室202の予冷制御を行う。この場合、温度制御部404は、冷凍室203に食品が投入されたことを検出した際に、冷蔵室202の冷却を止める。これにより、食品投入時から所定期間は、冷蔵室202の冷却を止めたとしても冷蔵室202の温度を所定の低温に保つことができるとともに、冷凍室203を優先的に冷却することができる。なお、冷凍室203に食品が投入されたことの検出は、例えば、冷凍室203のドアの開閉を検出するドア開閉センサ130により行う。
第2の変形例においては、温度制御部404は、評価値判定部803が、積算スコアが所定の閾値を超えたと判定した場合であって、調理に所定時間以上かかると予測された場合に、調理終了の所定時間前までに冷凍室203のみを設定温度よりも低い温度に制御するように構成する。これにより、食品投入時の冷凍室203の温度上昇を抑制することができ、消費電力を減少させることができる。また、温度制御部404は、調理に所定時間(例えば3時間)以上かかると予測される場合に、調理終了の所定時間前(例えば3時間前)から設定温度よりも低い温度となるように温度制御するように構成してもよい。これにより、積算スコアが所定の閾値を超えたと判定した直後から冷凍室203等を設定温度よりも低く温度制御する場合と比較して、消費電力を減少させることができ得る。また、この場合冷蔵室202の凍結を防止し得る。なお、調理にかかると予想される時間は、例えば、あらかじめ統計値により求めておき、状態情報及び機器識別情報に関連付けて記憶しておき、状態情報及び機器識別情報に基づいて取得される。
第3の変形例においては、評価値判定部803が、積算スコアが所定の閾値を超えたと判定した場合に、除霜部129が除霜を開始するように構成する。これにより、食品投入時に除霜部129の除霜動作が行われることを抑止し得る。
第4の変形例においては、評価値判定部803が、積算スコアが所定の閾値を超えたと判定した場合に、上記第2の実施形態と同様に、S204乃至S214の除霜処理のフローを行うように構成する。また、調理開始すると推定されるタイミングで、上記第2の実施形態と同様に、S204乃至S214の除霜処理のフローを行うように構成してもよい。ここで、調理開始のタイミングの推定は、例えば、機器識別情報及び状態情報毎に調理開始のタイミングが関連付けられて記憶されており、機器識別情報及び状態情報に基づいて調理開始のタイミングが推定されるように構成する。
第5の変形例においては、評価値判定部803は、第1の閾値及び第2の閾値を超えたか否かを判定し、第1の閾値を超えたと判定した場合に、上記第4の変形例と同様に、S204乃至S214の除霜処理のフローを行い、その後第2の閾値を超えたと判定した場合に、上記第2の変形例の予冷制御を行うように構成する。
本発明は、上記各実施形態や各変形例に限定されるものではなく、上記各実施形態及び各変形例は、互いに矛盾しない限り、組み合わせて用いてもよい。また、上記各実施形態及び各変形例においては、凍結防止のため、冷蔵室202等凍結が好ましくない貯蔵室の予冷制御について所定の期間制限(例えば、最長2時間等)を設けるように構成してもよい。更に、各変形例においては、冷凍室203及び冷蔵室202の予冷制御について説明したが、野菜室204等その他の貯蔵室にも適用してもよい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、下記において上記第1乃至第3の実施形態等と同様である点については説明を省略する。図15は、第4の形態における制御部121の機能的構成の一例を示す図である。図15に示すように、第4の実施形態における制御部121は、機能的に、冷却制御情報取得部902を含む。
第1の実施形態と同様に、状態情報取得部401は、家電機器103からの状態情報を取得する。また、機器識別情報取得部402は、家電機器103からの機器識別情報を取得する。
冷却制御情報取得部902は、取得された状態情報及び機器識別情報に基づき、ファン127、ダンパ128、コンプレッサ126等の動作を表す冷却制御情報(本実施の形態では対応動作情報と称する)を取得する。具体的には、例えば、図16に示すように、冷却制御情報取得部902は、状態情報、機器識別情報、及び対応動作情報が関連付けられた対応動作関連情報を取得する。そして、冷却制御情報取得部902は、取得された状態情報及び機器識別情報に基づいて、温度制御部404の動作を表す対応動作情報を取得する。ここで、対応動作関連情報としては、図16に示すように、例えば、状態情報が、炊飯調理がスタートしたことを表すST2、機器識別情報が炊飯器を表すA2に対して、例えば、次のような対応動作を識別する対応動作情報:D1を取得する。例えば、対応動作情報に応じて、計時部131で状態情報取得部401により状態情報が取得されてから所定期間(例えば5分間)を計時し、当該期間、後述するファン制御部903はファン127を停止するとともに、後述するダンパ制御部904はダンパ128を閉じて、貯蔵室への冷気の吐出を止める。そして、計時部131が当該所定期間(例えば5分間)を計時した場合には、計時部131はその後所定期間(30分間)を計時し、当該所定期間(30分間)、ダンパ制御部904はダンパ128を半開とする、または、ファン制御部903はファン127の回転数をあらかじめ設定された回転数よりも下げる等で、貯蔵室への冷気の吐出量を低減する。なお、本実施の形態においては、状態情報は、冷蔵庫101のドアが開かれると予測される状態を表し、例えば、キッチンで食事の準備が開始されることが予測される状態情報(上記の他、オーブンレンジで冷凍食材の解凍が終了した場合)等であってもよい。
温度制御部404は、ファン制御部903、ダンパ制御部904、及びコンプレッサ制御部905を含む。ファン制御部903は、ファン127の動作を制御する。ダンパ制御部904は、ダンパ128の開閉を制御する。コンプレッサ制御部905は、コンプレッサ126の回転数等を制御する。そして、温度制御部404は、取得された対応動作情報に応じて、ファン127、ダンパ128、コンプレッサ126の動作を制御する。具体的には、例えば、上記対応動作情報としてD1が取得された場合、対応動作情報に応じて、計時部131で状態情報が取得されてから所定期間(例えば5分間)を計時し、当該期間ファン制御部903はファン127を停止するとともに、ダンパ制御部904はダンパ128を閉じて、貯蔵室への冷気の吐出を止める。そして、計時部131が当該所定期間(例えば5分間)を計時した場合には、計時部131は更にその後所定期間(30分間)を計時し、当該所定期間、ダンパ制御部904はダンパ128を半開とする、または、ファン制御部903はファン127の回転数をあらかじめ設定された回転数よりも下げる等で、貯蔵室への冷気の吐出量を低減する。
次に、本実施の形態における処理のフローについて説明する。図17は、本実施の形態における処理のフローについて説明するための図である。
図17に示すように、状態情報取得部401は、家電機器103からの状態情報を取得する(S401)。また、機器識別情報取得部402は、家電機器103からの機器識別情報を取得する(S402)。冷却制御情報取得部902は、取得された状態情報及び機器識別情報に基づき、ファン127、ダンパ128、コンプレッサ126等の動作を表す対応動作情報を取得する(S403)。
温度制御部404は、S403で取得された対応動作情報に応じて、ファン127等を制御する(S404)。そして処理を終了する。
本発明は、上記フローに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記において、S401とS402等の順序は逆であってもよい。
本実施の形態によれば、例えば、他の実施形態等と同様に、冷蔵庫101以外の家電機器103についてのユーザの行動に基づいて、冷却制御を行うことにより、より消費電力を抑制し得る冷蔵庫101及び冷蔵庫システム100を提供することができる。更に、本実施の形態によれば、ドアが開かれた際の対応する貯蔵室からの冷気の流出量をより抑制することが可能となり得る。具体的には、例えば、ドアが開かれると予想される状況において、上記対応動作情報に基づいて冷蔵庫のファン等の動作を制御することにより、当該ドアに対応する貯蔵室からの冷気の流出量を抑制し得る。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。例えば、ドア開閉センサ130からドアが開かれたことを表すドア開情報を取得するドア開情報取得部を設け、ドア開情報が取得された場合に、対応動作情報に応じて、冷蔵庫のファン等を動作させるように構成してもよい。これにより、ドアが開かれた際の対応する貯蔵室からの冷気の流出量を抑制することができる。
例えば、本実施の形態は、互いに矛盾しない限り、上記第1乃至第3の実施形態や上記各変形例と組み合わせて用いてもよい。また、例えば、ユーザの行動に基づく状態情報をその位置情報とともに、他のユーザと共有できるように構成してもよい。これにより、例えば、状態情報が、ユーザが利用する生協の車が倉庫を出たという情報である場合に、位置情報が所定の範囲内におけるユーザ及び他のユーザの冷蔵庫101の予冷を開始する等の動作を、上記各実施形態等に基づいて、行わせることができる。また、位置情報が共有されている場合に、共有メンバが新しい店で冷凍食品を大量購入したという状態情報が取得された場合に、共有メンバの冷蔵庫101の予冷を開始する等の動作を、上記各実施形態等に基づいて行わせることができる。なお、特許請求の範囲における冷蔵庫は冷蔵庫システム100を含む。更に、特許請求の範囲における調理は、例えば、ジューサでの運転、クッキングヒータの運転など各家電が目的とする動作や運転等を含む。また、特許請求の範囲における第1の貯蔵室と第2の貯蔵室は、例えば、それぞれ冷凍室203と冷蔵室202に相当する。
100 冷蔵庫システム、101 冷蔵庫、102 ネットワーク、103 家電機器、 111,121 制御部、112,122 記憶部、113,123 通信部、114,124 操作部、115,125 表示部、126 コンプレッサ、127 ファン、128 ダンパ、129 除霜部、130 ドア開閉センサ、131 計時部、132 再生部、201 断熱箱体、202 冷蔵室、203 冷凍室、204 野菜室、205 冷気通路、206 冷気流路、207 冷凍室ファン、208 冷蔵室ファン、209 蒸発器、210 ヒータカバー、211,212,213 扉、214,216 吐出口、215,218 戻り口、217 機械室、301 家電機器側状態情報取得部、302 家電機器側機器識別情報取得部、401 状態情報取得部、402 機器識別情報取得部、403 冷却制御情報取得部、404 温度制御部、701 予想投入時間情報取得部、702 除霜判定部、703 除霜時間算出部、704 除霜終了判定部、705 除霜要否判定部、706 警告情報取得部、707 警告部、801 評価値情報取得部、802 積算スコア取得部、803 評価値判定部、902 冷却制御情報取得部、903 ファン制御部、904 ダンパ制御部、905 コンプレッサ制御部

Claims (6)

  1. 家電機器が、設定された調理モードで調理を開始した場合、前記調理モードを表す状態情報を前記家電機器から取得する状態情報取得手段と、
    前記状態情報取得手段により取得された前記状態情報に基づいて、前記状態情報に関連付けられた冷蔵庫の冷却制御の内容を表す冷却制御情報を取得する冷却制御情報取得手段と、
    前記冷却制御情報に基づいて、前記貯蔵室の温度制御を行う温度制御手段と、
    を有することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記冷蔵庫は、前記温度制御手段は、前記貯蔵物が貯蔵室に投入されると予想される予想投入時間までに、前記貯蔵室の温度をあらかじめ設定された温度より低くすることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷蔵庫は、更に、
    蒸発器を除霜する除霜手段を有し、
    前記除霜手段は、前記予想投入時間までに前記除霜が終了しない場合には、所定期間経過後に除霜を開始することを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷却制御情報取得手段は、前記状態情報取得手段により取得された前記状態情報に基づいて、前記状態情報に関連付けられた評価値を順次取得する評価値取得手段と、前記順次取得された評価値の積算スコアを取得する積算スコア取得手段と、を有し、
    前記温度制御手段は、前記積算スコアが所定の閾値を超えたと判断した場合に、前記温度制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 家電機器が、設定された調理モードで調理を開始した場合、前記調理モードを表す状態情報を前記家電機器から取得し、
    前記状態情報に基づいて、前記状態情報に関連付けられた冷蔵庫の冷却制御の内容を表す冷却制御情報を取得し、
    前記冷却制御情報に基づいて、貯蔵室の温度制御を行う、
    ことを特徴とする冷蔵庫制御方法。
  6. 家電機器が、設定された調理モードで調理を開始した場合、前記調理モードを表す状態情報を前記家電機器から取得する状態情報取得手段、
    前記状態情報取得手段により取得された前記状態情報に基づいて、前記状態情報に関連付けられた冷蔵庫の冷却制御の内容を表す冷却制御情報を取得する冷却制御情報取得手段、
    前記冷却制御情報に基づいて、貯蔵室の温度制御を行う温度制御手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする冷蔵庫制御プログラム。
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