JP2010243058A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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Daisuke Hiraki
大輔 平木
Etsuo Sugiyama
悦男 杉山
Takayoshi Kato
貴芳 加藤
Masayuki Nishio
正行 西尾
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Abstract

【課題】電力消費を極力抑えた上で冷却ファン付近への着霜を防止する。
【解決手段】冷蔵庫本体10の出入口13の口縁部に装着された前面枠ヒータ16と、エアダクト30における冷却ファン34の配設位置の近傍に装着されたダクトヒータ45と、外気温度と庫内温度との差に基づいて前面枠ヒータ16への通電率を制御する前面枠ヒータ制御部51と、ダクトヒータ45への通電率を前面枠ヒータ16への通電率に同期して制御するダクトヒータ制御部54とを備える。前面枠ヒータ制御部51は、除霜運転中における前面枠ヒータ16への通電率については、当該除霜運転に入る直前の通電率を継続して適用する機能を有する。冷却ファン34は、外気温度が高くて冷却ファン34付近の温度との差が大きいほど着霜しやすいと言えるが、温度差が大きいほどダクトヒータ45の発熱量が大きくなるように制御され、冷却ファン34付近に着霜し難くなる。
【選択図】図5

Description

本発明は、冷却貯蔵庫に関する。
例えば業務用の冷蔵庫では、冷却器に付着した霜を除去するべく除霜運転を行う機能が備えられており、従来その一例として特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、貯蔵庫本体の天井部に、ドレンパンを兼ねかつ冷却ファンが装備されたエアダクトが斜め姿勢で張設されることによって、冷却器が収容された冷却器室が形成され、冷却運転時には冷却ファンの駆動に伴い冷却器と熱交換して生成された冷気が庫内に循環供給され、一方除霜運転は、冷却器を同冷却器に装備した除霜ヒータで加熱することにより行われ、冷却器からの除霜水は、エアダクトで受けられたのち流下して下部位置に設けられた排水管から庫外に排出される。
また、冷気を循環させる冷却ファン特にファンカバーにも着霜しやすいが、除霜ヒータの熱だけでは除去できないため、ドレンパンにおける冷却ファンの装着位置の近傍にダクトヒータが設けられ、冷却ファン(ファンカバー)の除霜を行っている。具体的には、ダクトヒータは、冷却器の除霜ヒータと同時にオンされる一方で、冷却器の除霜が完了したと見なされて除霜ヒータがオフされたのち、さらに圧縮機が再起動されるまでの数分間(水切り時間)を経てオフされるようになっていた。ダクトヒータは、配設場所の関係から庫内温度の上昇に影響を与えやすく、発熱量を大きくできないため、その分発熱時間(通電時間)を長く採って除霜力を確保することを意図している。
特開平10−122725号公報
上記のように従来のものでは、ダクトヒータの通電の延長時間が水切り時間である10分程度と固定されているため、例えば周囲雰囲気の湿度が高く着霜量が多い場合には、冷却ファン(ファンカバー)付近の除霜がし切れないうちにダクトヒータがオフとなってしまうことがあった。そうかと言って単に延長時間を長く採ると、着霜量が少ない場合には電力消費の無駄となる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、電力消費を極力抑えた上で冷却ファン付近への着霜を防止するところにある。
本発明は、貯蔵庫本体の天井部にはドレンパンを兼ねたエアダクトが張設されることで冷却器が収容された冷却器室が形成されるとともに、前記エアダクトには冷却ファンが装着され、冷却運転時には前記冷却ファンの駆動に伴い前記冷却器と熱交換して生成された冷気が庫内に循環供給される一方、前記冷却器に装着された除霜ヒータにより同冷却器を加熱して着霜を除去する除霜運転が行われる冷却貯蔵庫において、前記貯蔵庫本体に装着された結露防止ヒータと、前記エアダクトにおける前記冷却ファンの配設位置の近傍に装着された着霜防止ヒータと、外気温度に基づいて前記結露防止ヒータの発熱量を制御する結露防止ヒータ制御手段と、前記着霜防止ヒータの発熱量を前記結露防止ヒータの発熱量と同期して制御する着霜防止ヒータ制御手段と、が具備されているところに特徴を有する。
外気温度が高いほど湿度が高いために貯蔵庫本体の表面に結露が生じやすいと言え、したがって結露防止ヒータは、外気温度に応じて発熱量が制御されて、貯蔵庫本体の表面温度が結露しない温度に維持される。電力消費を抑えた上で結露防止が図られる。
一方、冷却ファンについては、外気温度が高く、すなわち同冷却ファン付近の温度との差が大きくなるほど着霜しやすくなると言える。そこで、着霜防止ヒータの発熱量が、結露防止ヒータの発熱量と同期して制御され、言い換えると外気温度が高いほど着霜防止ヒータの発熱量が大きくなるように制御され、冷却ファン付近と外気との温度差が小さく抑えられることで着霜し難くなる。結果、電力消費を抑えた上で冷却ファン付近での着霜防止を図ることができる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記結露防止ヒータ制御手段が、外気温度と庫内温度との差に基づいて前記結露防止ヒータへの通電率を制御する機能を備えているとともに、前記着霜防止ヒータ制御手段が、前記着霜防止ヒータへの通電率を前記結露防止ヒータへの通電率に同期して制御する機能を備えている。
外気温度と庫内温度との差に基づいて結露防止ヒータへの通電量が制御され、さらにこの結露防止ヒータへの通電量と同期して、着霜防止ヒータへの通電量が制御される。
(2)前記結露防止ヒータ制御手段は、前記除霜運転中における前記結露防止ヒータへの通電率については、当該除霜運転に入る直前の通電率を継続して適用する機能を有している。
結露防止ヒータの制御について、除霜運転中は、除霜運転に入る直前の通電率が継続して使用され、途中で変更されない。
庫内温度を検知する温度センサは、例えば冷却器の吸込面側に設けられることが多く、除霜運転中は除霜ヒータにより冷却器が加熱されるため、実際の庫内温度とは無関係に高い検知温度となる。したがって、外気温度と庫内温度との差に応じて通電率が制御される結露防止ヒータでは、同温度差が小さくなるため通電率すなわち発熱量が抑えられ、貯蔵庫本体の表面温度が外気温度に比べて低いままに留まることで、結露に繋がるおそれがある。
それに対し本構成では、結露防止ヒータの制御について、除霜運転中は、除霜運転に入る直前の通電率が継続して使用され途中で変更されない。すなわち除霜運転中も、ほぼ実際の庫内温度に基づいて結露防止ヒータへの通電率が定められていることになり、結露防止ヒータの発熱量が不用意に抑えられることが回避されて、結露防止が確実に図られる。
着霜防止ヒータも、除霜運転中に相応の発熱量が得られるから、冷却ファン付近に着霜があった場合に、これを除去することに機能することができる。
(3)前記貯蔵庫本体には扉により開閉される開口部が形成され、この開口部の口縁の内部に前記結露防止ヒータが配設されている。
本発明によれば、電力消費を極力抑えた上で冷却ファン付近への着霜を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の一部開扉した正面図 冷蔵庫の上部側の縦断面図 エアダクトの平面図 同斜視図 ヒータの通電制御系統を示すブロック図 当該冷蔵庫の運転態様を示すタイミングチャート 他の実施形態に係るエアダクトの外殻の斜視図
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態1を図1ないし図6に基づいて説明する。この実施形態では、4ドアタイプの縦型冷蔵庫に適用した場合を例示している。
図1及び図2において、冷蔵庫本体10は前面開口の縦長の断熱箱体から構成され、内部が貯蔵室11とされているとともに、前面開口部には十字形をなす断熱性の仕切枠12が嵌められて4個の出入口13が形成され、これらの出入口13には、観音開き式の断熱扉14が上下2段に亘って装着されている。各出入口13の口縁部の裏面には、結露防止用ヒータである前面枠ヒータ16が配設されている。この前面枠ヒータ16は、出入口13の口縁部を昇温して表面に結露することを防止し、ひいては断熱扉14の裏面に嵌着されたパッキン15の凍り付きを防止することに機能する。
冷蔵庫本体10の上面には、パネルで囲まれることにより機械室17が形成され、機械室17には冷凍ユニット20が装備されている。
冷凍ユニット20は、平面方形をなす断熱性の基台21の上面に、圧縮機23、凝縮器ファン24Aが付設された空冷式の凝縮器24等からなる冷凍装置22が載置されるとともに、下面側に冷却器25が吊り下げて取り付けられ、冷凍装置22と冷却器25とが冷媒配管により循環接続された構造となっている。冷却器25は、背面側が少し下がった斜め姿勢で取り付けられている。
一方、機械室17の底面、言い換えると貯蔵室11の天井壁11Aにおける奥側の位置には、基台21よりも一回り小さい窓孔18が形成され、上記した冷凍ユニット20の基台21が、冷却器25を窓孔18の下面側に通しつつ同窓孔18を塞いで取り付けられている。
貯蔵室11の天井部分における窓孔18の下面側には、図3,4に示すような、ドレンパンを兼ねた合成樹脂製のエアダクト30が張設され、その上方に冷却器室31が形成されている。エアダクト30の底面は、奥縁(図2の右側)に向けて下り勾配(冷却器25の傾斜角度とほぼ同じ)となるように形成され、手前側の領域に左右2個の吸込口32が設けられている。各吸込口32にはそれぞれ、ファンモータからなる冷却ファン34が装備され、吸込口32には、格子状のファンカバー35が取り付けられている。また、エアダクト30の奥縁と貯蔵室11の背面壁との間に吹出口37が形成されている。
そして、冷凍装置22(圧縮機23、凝縮器ファン24A)を運転しつつ冷却ファン34を駆動すると、貯蔵室11の庫内空気が冷却ファン34によって吸込口32から冷却器室31内に吸引され、その空気が冷却器25を流通する間に熱交換によって冷気が生成され、その冷気が吹出口37から貯蔵室11の奥面に沿うようにして吹き出されることにより、貯蔵室11内に冷気が循環供給され、貯蔵室11内が冷却されるようになっている。
また冷却器25等に付着した霜を除去するために、適宜に除霜運転が行われるようになっている。そのため、冷却器25の下面にはシーズヒータからなる除霜ヒータ40が装備されている。
一方、エアダクト30の上面における冷却器25の下方に対応する位置から、冷却ファン34の装着位置にわたる領域には、アルミニウム板等の金属板41,42が張られている。但しこの金属板41,42は、冷却器25の下方に対応する第1金属板41と、冷却ファン34の回りに配される第2金属板42とに、所定間隔を開けて分断されている。
第1金属板41は、除霜運転時において除霜ヒータ40に通電された際に、除霜ヒータ40からの放射熱を反射して冷却器25に向ける熱反射板として機能する。
一方、第2金属板42には、上記した冷却ファン34付近を加熱するべくコードヒータからなるダクトヒータ45(本発明の着霜防止ヒータに相当)が配線されている。ダクトヒータ45は、各冷却ファン34における冷却器25側の半分強の部分の回りを囲むような形態で配線されている。
除霜運転は基本的には、冷凍装置22(圧縮機23、凝縮器ファン24A)と冷却ファン34とを停止した状態で、除霜ヒータ40に通電して冷却器25を加熱することで行われ、溶融された除霜水はエアダクト30で受けられて流下したのち、同エアダクト30の下部位置に突設された排水管30Aから、冷蔵庫本体10の背面側に設けられた蒸発ボックス47内に導かれて溜められるようになっている。
蒸発ボックス47内の底部側には、シーズヒータからなる投げ込み式の蒸発用ヒータ48が配設され、同蒸発用ヒータ48に通電することで貯留された除霜水を加熱して強制的に蒸発させるようになっている。
上記した前面枠ヒータ16、除霜ヒータ40、ダクトヒータ45及び蒸発用ヒータ48への通電は、図5に示すように、マイクロフィルム、タイマ等を搭載した通電制御装置50によって制御される。
通電制御装置50には、前面枠ヒータ16への通電形態を制御する前面枠ヒータ制御部51が設けられている。前面枠ヒータ16については基本的には、外気温度と庫内温度との差に応じて、通電率を制御するようになっている。そのため、通電制御装置50の入力側には、外気温度を検知する外気サーミスタ61、庫内温度を検知する庫内サーミスタ62が接続されている。また、同入力側には、当該冷蔵庫の運転状況に応じた信号を送出する運転状況検知部60が接続されている。
前面枠ヒータ制御部51の機能は以下のようである。当該冷蔵庫がオンされたのち所定時間(15分程度)が経過すると、一定時間間隔を開けたタイミングごとに、外気サーミスタ61からの検知温度が外気温度として取り込まれる。そして、庫内サーミスタ62で検知された庫内温度との差を演算して、この温度差に応じて通電率を設定し、通電率調整部52を介して前面枠ヒータ16に対して設定された通電率を適用するようになっている。この通電率は、例えば「12.5%」から「100%」といった8段階のパターンを有しており、外気温度と庫内温度との差が大きい程、通電率が大きいパターンが設定されるようになっている。
また、この前面枠ヒータ制御部51は、除霜運転中並びに同除霜運転の終了後の所定時間、具体的には水切り時間(10分)と冷却ファン34の運転遅延時間(5分)の間は、当該除霜運転に入る直前の通電率を継続して適用する機能を備えている。
この間、上記した水切り時間の終了後の所定時間(例えば20秒)は、前面枠ヒータ16への通電が完全に停止されるようになっている。
除霜ヒータ40と蒸発用ヒータ48への通電は、除霜運転用制御部53によって制御される。除霜運転用制御部53の機能は、オールデイタイマ等のタイマや手動操作により除霜運転スイッチが入ると、除霜ヒータ40及び蒸発用ヒータ48が通電状態とされる。
ここで冷却器25には、冷却器25の表面温度を検知する除霜サーミスタ63が装備されていて、その検知温度が所定値(例えば20℃)まで上昇すると、冷却器25の除霜が完了したと見なされて、除霜ヒータ40への通電が停止されるようになっている。
一方、蒸発用ヒータ48への通電路には、空焚き防止用のサーモスタット64が介設されて、蒸発ボックス47の底部側の外面に装着されており、同サーモスタット64の感知温度が高くなって開く(切れる)と、貯留水の残量が少量になったと見なされて蒸発用ヒータ48への通電が停止されるようになっている。
そして、ダクトヒータ45への通電は、ダクトヒータ制御部54によって制御される。このダクトヒータ制御部54は、全運転中において、ダクトヒータ45への通電率を、上記した前面枠ヒータ16への通電率に同期して制御する機能を備えている。
続いて、本実施形態の作用を図6のタイミングチャートを参照して説明する。
電源がオンされると、まず外気サーミスタ61の検知温度である外気温度と、庫内サーミスタ62の検知温度である庫内温度が取り込まれ、その温度差が演算されたのち演算値に応じて通電率が設定され、前面枠ヒータ16に対し設定された通電率により通電されて、出入口13の口縁が相応した発熱量で加熱される。引き続き、冷凍装置22(圧縮機23、凝縮器ファン24A)と冷却ファン34が駆動されることで冷却運転に入る。
冷却運転が継続されると、庫内が次第に冷却されて外気温度との差も大きくなり、すなわち結露がしやすい状態となる。そのため冷却運転の開始後、一定時間間隔を開けた所定のタイミングごとに、前面枠ヒータ16に対する通電率が変更される。すなわち、外気温度と庫内温度との差が改めて演算され、その演算値に応じて通電率が変更されて、前面枠ヒータ16に対して新たな通電率により通電され、出入口13の口縁が相応した発熱量で加熱される。このような、前面枠ヒータ16への通電率の変更制御が、冷却運転の間実施される。
この間、ダクトヒータ45に対しては、上記した前面枠ヒータ16の通電率制御と同期した通電率制御が実行される。冷却ファン34については、外気温度が高く、すなわち同冷却ファン34付近の温度との差が大きくなるほど、例えば断熱扉14の開閉に伴って外気が侵入した場合等に着霜しやすくなると言える。ここでダクトヒータ45は、前面枠ヒータ16と同期して通電率が制御され、端的には外気温度と庫内温度の差が大きくなるほど発熱量が大きくなるように制御され、その結果、冷却ファン34付近と外気との温度差が小さく抑えられることで着霜し難くなる。このような、ダクトヒータ45への通電率の変更制御が、前面枠ヒータ16と同様に、冷却運転の間実施される。
除霜運転スイッチがオンされることで、除霜運転が開始されると、冷凍装置22(圧縮機23、凝縮器ファン24A)と冷却ファン34の運転が停止され、それとともに除霜ヒータ40に通電が開始される。除霜ヒータ40に通電されると、同除霜ヒータ40の発熱並びに第1金属板41からの反射熱を受けて冷却器25が加熱され、付着した霜が融けて除霜水となってエアダクト30上に滴下し、奥縁側に向けて流下する。引き続いて、排水管から蒸発ボックス47内に導かれて溜められる。
除霜運転の開始に伴い、蒸発用ヒータ48にも通電され、蒸発ボックス47内に溜められた貯留水(除霜水)が加熱されることにより、強制的に蒸発して蒸気が立ち上り、その蒸気は、蒸発ボックス47の上面側に連通して設けられたダクト47Aから上方に排気される。
除霜運転の間、冷却器25に装備された除霜サーミスタ63の検知温度が所定値(20℃)に達したら、除霜ヒータ40への通電が停止されて除霜運転が停止され、そののち所定の水切り時間(10分)を経て冷凍装置22(圧縮機23、凝縮器ファン24A)の運転が再開されることにより、冷却運転が開始される。ただし、冷却ファン34については、冷却運転の開始後、所定の遅延時間(5分)を待って運転される。
蒸発用ヒータ48については、蒸発ボックス47内に貯留水が所定以上残っている限りは通電が継続され、蒸発動作が継続される。蒸発ボックス47内の貯留水の蒸発が進み、貯留水の残量が所定値まで減少したら、蒸発用ヒータ48への通電が停止され、空焚きが防止された上で蒸発動作が終了する。
一方、前面枠ヒータ16とダクトヒータ45については、除霜運転に入ったところで、同除霜運転に入る直前の通電率に固定され、すなわち通電率の変更は行われない。このように、除霜運転が開始されてから前面枠ヒータ16とダクトヒータ45への通電率の変更が行われないことの意義は、以下のようである。
本実施形態では、庫内温度を検知する庫内サーミスタ62が、冷却器室31内における冷却器25の吸込面側に配されているから、除霜運転中は除霜ヒータ40により冷却器25が加熱される等に起因して、実際の庫内温度とは無関係に高い検知温度となる。したがって、外気温度と庫内温度との差に応じて前面枠ヒータ16への通電率が制御されると、同温度差が小さくなるため通電率すなわち発熱量が抑えられ、出入口13の口縁の表面温度が外気温度に比べて低いままに留まることで、結露に繋がるおそれがある。
それに対し本実施形態では、上記のように、前面枠ヒータ16の通電制御について、除霜運転中は、除霜運転に入る直前の通電率が継続して使用され途中で変更されず、すなわち除霜運転中も、ほぼ実際の庫内温度に基づいて前面枠ヒータ16への通電率が定められていることになり、前面枠ヒータ16の発熱量が不用意に抑えられることが回避されて、結露防止が確実に図られる。
またダクトヒータ45も、除霜運転中に相応の発熱量が得られるから、冷却ファン34付近に着霜があった場合に、これを除去することに機能できる。
前面枠ヒータ16とダクトヒータ45についての通電率を固定する制御は、除霜運転の終了後、さらに水切り時間(10分)と冷却ファン34の運転遅延時間(5分)が経過するタイミングまで継続され、同タイミングになると、外気温度と庫内温度との温度差に応じて通電率が変更される制御に戻る。
なお、通電率を固定する制御の間、冷凍装置22(圧縮機23、凝縮器ファン24A)の起動後の所定時間(20秒)は、前面枠ヒータ16とダクトヒータ45の共に、通電が停止される。両ヒータ16,45への通電に伴う電圧降下を無くし、仮に電源電圧が低いときでも圧縮機23に掛かる電圧を確保して、圧縮機23の起動を担保する意図である。
以上説明したように本実施形態によれば、冷却運転中において、前面枠ヒータ16への通電制御は、外気温度と庫内温度の温度差に基づいて通電率が設定され、より具体的には、温度差が大きくなるほど通電率が大きくなるように制御され、また、この前面枠ヒータ16の通電率の制御と同期して、ダクトヒータ45への導電率が制御される。
外気温度と庫内温度の差が大きいほど、出入口13の口縁の表面に結露が生じやすいと言えるが、前面枠ヒータ16は、外気と庫内の温度差が大きくなるほど発熱量が大きくなるように制御され、出入口13の口縁の表面温度が結露しない温度に維持される。すなわち、電力消費を抑えた上で結露防止が図られる。
一方、冷却ファン34については、外気温度が高くて同冷却ファン34付近の温度との差が大きくなるほど着霜しやすくなると言える。そこで、ダクトヒータ45の発熱量が、前面枠ヒータ16の発熱量と同期して制御され、言い換えると外気と庫内の温度差が大きいほどダクトヒータ45の発熱量が大きくなるように制御され、冷却ファン34付近と外気との温度差が小さく抑えられることで、冷却ファン34付近に着霜し難くなる。結果、電力消費を抑えた上で冷却ファン34付近での着霜防止が図られる。
また、前面枠ヒータ16とダクトヒータ45について、除霜運転に入ってから、同除霜運転の終了後さらに水切り時間と冷却ファン34の運転遅延時間が経過するタイミングまでは、ともに除霜運転に入る直前の通電率が継続して使用され、途中で変更されない。
そのため、庫内サーミスタ62の配設箇所に拘わらず、外気温度と実際の庫内温度との温度差に基づいて前面枠ヒータ16への通電率が定められていることになり、前面枠ヒータ16の発熱量が不用意に抑えられることが回避されて、結露防止が確実に図られる。
ダクトヒータ45も、除霜運転中に相応の発熱量が得られるから、冷却ファン34付近に着霜があった場合に、これを有効に除去することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、除霜運転中における前面枠ヒータとダクトヒータの通電率については、除霜運転に入る直前の通電率を継続して適用する制御としたが、庫内サーミスタの配設位置等の条件によっては当該制御は必ずしも実行する必要はなく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(2)上記実施形態では、前面枠ヒータに対する通電率の変更は8段階に亘って行う場合を例示したが、段階の数は任意である。
(3)上記実施形態では、外気温度と庫内温度との差に応じて前面枠ヒータへの通電率を変更するようにしたが、外気温度のみの情報に基づいて通電率を変更するようにしてもよい。
(4)前面枠ヒータ、ダクトヒータの発熱量を制御する手段としては、上記実施形態に例示したヒータへの通電率を変更すること以外に、ヒータへの供給電力を変更する等の他の手段を用いてもよい。
(5)結露防止ヒータとしては、上記実施形態に例示した前面枠ヒータに限らず、例えば冷蔵庫の形態により上面に設けられた出入口の口縁部等、要は貯蔵庫本体における結露が生ずることを防止すべき箇所に配されたヒータ全般を含むものである。
(6)ダクトヒータの配設場所は、上記実施形態に例示した場所に限らず、例えば図4の鎖線で示すダクトヒータ45Aのように、冷却ファン34の外殻に貼るようにしてもよい。
(7)さらに、図7の鎖線に示すダクトヒータ45Bのように、吸込口32を形成するベルマウス32Aの外周面に貼るようにしてもよい。
(8)エアダクトに張られる金属板は、上記実施形態のように2枚に分断されている必要はなく、1枚であってもよい。
(9)本発明は冷蔵庫に限らず、冷凍庫、急速凍結庫等、要は貯蔵庫本体に結露防止ヒータが設けられるとともに、ドレンパンを兼ねたエアダクトに冷却ファンが装備されてその冷却ファン付近にダクトヒータが設けられた冷却貯蔵庫全般に広く適用することができる。
10…冷蔵庫本体(貯蔵庫本体) 13…出入口(開口部) 14…断熱扉 15…パッキン 16…前面枠ヒータ(結露防止ヒータ) 25…冷却器 30…エアダクト 31…冷却器室 34…冷却ファン 35…ファンカバー 40…除霜ヒータ 45…ダクトヒータ(着霜防止ヒータ) 50…通電制御装置 51…前面枠ヒータ制御部(結露防止ヒータ制御手段) 52…通電率調整部 54…ダクトヒータ制御部(着霜防止ヒータ制御手段) 61…外気サーミスタ 62…庫内サーミスタ 63…除霜サーミスタ

Claims (4)

  1. 貯蔵庫本体の天井部にはドレンパンを兼ねたエアダクトが張設されることで冷却器が収容された冷却器室が形成されるとともに、前記エアダクトには冷却ファンが装着され、冷却運転時には前記冷却ファンの駆動に伴い前記冷却器と熱交換して生成された冷気が庫内に循環供給される一方、前記冷却器に装着された除霜ヒータにより同冷却器を加熱して着霜を除去する除霜運転が行われる冷却貯蔵庫において、
    前記貯蔵庫本体に装着された結露防止ヒータと、
    前記エアダクトにおける前記冷却ファンの配設位置の近傍に装着された着霜防止ヒータと、
    外気温度に基づいて前記結露防止ヒータの発熱量を制御する結露防止ヒータ制御手段と、
    前記着霜防止ヒータの発熱量を前記結露防止ヒータの発熱量と同期して制御する着霜防止ヒータ制御手段と、
    が具備されていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 前記結露防止ヒータ制御手段が、外気温度と庫内温度との差に基づいて前記結露防止ヒータへの通電率を制御する機能を備えているとともに、
    前記着霜防止ヒータ制御手段が、前記着霜防止ヒータへの通電率を前記結露防止ヒータへの通電率に同期して制御する機能を備えていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。
  3. 前記結露防止ヒータ制御手段は、前記除霜運転中における前記結露防止ヒータへの通電率については、当該除霜運転に入る直前の通電率を継続して適用する機能を有していることを特徴とする請求項2記載の冷却貯蔵庫。
  4. 前記貯蔵庫本体には扉により開閉される開口部が形成され、この開口部の口縁の内部に前記結露防止ヒータが配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
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