JP3040064U - 加熱装置付配膳車の制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数のトレイが収容される加熱装置付きの配
線車を一括して制御する装置を提供する。 【解決手段】 制御装置１００は、箱形ケーシング１０
５を有し、前面に操作パネル１１０が配設される。操作
パネル１１０は、メインスイッチ１２０、加熱時間設定
盤１３０、ウォーニングホーン操作スイッチ１４０を有
する。また、操作パネル１１０には、６基の個別制御盤
１５０が配設される。個別制御盤１５０は、加熱スター
トスイッチ１５４と個別タイマ１５２を有する。格納ス
ペースに格納された６台の配膳車１を同時に、かつ同じ
時間だけ加熱する場合には、加熱時間設定盤１３０によ
り加熱時間を設定すればよい。しかしながら、６台の配
膳車１を個別に加熱する場合には、個別制御盤１５０に
より、対象とする配膳車１毎に加熱時間と加熱開始時間
を設定することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、航空機の機内及び、集団給食における食材の加熱装置付配膳車の制 御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の制御装置は、加熱時間のみを制御し、温度の制御は配膳車内の各ヒータ ーに付けられた温度制御装置にて、固定した設定温度にて制御を行っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、複数の配膳車を一括に、または個別に加熱制御することがで きる制御装置を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の制御装置は、配膳車に接続される複数の電気コネクタと、接続される 配膳車の加熱装置の加熱開始及び加熱時間を個別に設定する制御手段と、接続さ れる配膳車の全部を一括して制御する制御手段とを備える。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１は配膳車の構成を示す説明図である。 配膳車は前後の側壁を片開きドア２とし、左右側壁３，４を有する矩形状箱体 である配膳車本体１を備え、配膳車本体（以下本体という）１は合成樹脂製基板 等で構成し、軽量化させている。

【０００６】 本体１の底部には、自在車軸５や、飛行中に配膳車をギヤレイ（調理室）の底 面に固定しておくための固定装置２０を装備する。 本体１の上部には、ハンドル２５と電気の受電側コネクタ装置３０を配設し、 図示しないドライアイスの容器等もとりつける。 本体１の左右側壁の一方の側壁３または４の内面には断面コ字状をなすトレイ 案内兼トレイの支持部材６を高さ方向に等間隔で複数段配設すると共に、他の側 壁４または３は合成樹脂製基板とプリント配線を施した基板により構成し、その 内面には、支持部材に支持されて加熱板７を取付ける。

【０００７】 加熱装置を構成する加熱板７は内部全体に発熱体（抵抗子）を埋設するセラミ ック製板状体であって、配置位置は側壁４のプリント配線を施した基板部分に位 置させ、受電側コネクタ装置３０を給電側コネクタ装置に接続して通電すること により帯熱するよう構成する。加熱板７は上下方向に熱を放散するものである。 このように構成する加熱装置は本体１の長手方向に一定間隔に２個または３個配 設する。例えば、１４段のトレイを収容するものにあっては、最上部に配設する 加熱板７を加えて、上下方向１列上に１５個の加熱板７がとりつけられる。本体 １の長手方向に対しては、トレイの寸法に合わせて２個または３個の加熱板７が とりつけられているので、上述した仕様にあっては、本体１内に３０個または４ ５個の加熱板が配設され、トレイ上に配置されるキセロールを加熱する。

【０００８】 図２は、この配膳車１が航空機のギャレイに６台格納された状態を示す。 航空機のギャレイの床５０、側壁５２、上部構造部材５４によって、配膳車の 格納スペース６０が形成される。 格納スペース６０の後部には、電気コンセントが用意されていて、配膳車１を 格納スペース６０に押し込むことによって、配膳車のコネクタがコンセントに接 続される。

【０００９】 本考案の制御装置１００は、例えば格納スペース６０の上部構造部材５４の上 部に配設される。 制御装置１００は、箱形ケーシング１０５を有し、前面に操作パネル１１０が 配設される。操作パネル１１０は、メインスイッチ１２０、加熱時間設定盤１３ ０、ウォーニングホーン操作スイッチ１４０を有する。

【００１０】 また、操作パネル１１０には、６基の個別制御盤１５０が配設される。個別制 御盤１５０は、加熱スタートスイッチ１５４と個別タイマ１５２を有する。 格納スペース６０に格納された６台の配膳車１を同時に、かつ同じ時間だけ加 熱する場合には、加熱時間設定盤１３０により加熱時間を設定すればよい。 しかしながら、６台の配膳車１を個別に加熱する場合には、個別制御盤１５０ により、対象とする配膳車１毎に加熱時間と加熱開始時間を設定することができ る。

【００１１】 また、１台の配膳車にあっても、庫内をブロック化し、ブロック毎に加熱時間 等を制御する場合がある。本制御装置によれば、このような加熱制御にも対応す ることができる。 ケーシング１０５の背面には、電気コネクタ１６０と、制御装置の入力コネク タ１６２等が配設される。

【００１２】 また、内部の電気回路の発熱を放熱するためのヒートシンク１７０も装備され る。 各コネクタ１６０は、ギャレイに格納される配膳車と個別に接続され、配膳車 の加熱装置は制御装置１００からの指令により制御される。

【００１３】

【考案の効果】

・加熱温度が制御装置により任意に制御可能であることにより、食材に最適な加 熱パターン（加熱温度対加熱時間）の設定が可能となる。 ・一台の配膳車内においても、一定の区域に分割して、各々加熱パターンの設定 が可能となるため、異なる種類の食材の混載も可能となる。 ・制御装置にて、一括して温度制御を行なうことにより、従来、配膳車内の全て のヒーターに対して装着されていた温度制御装置及び電磁障害防止装置を削除す ることができ、装置としての信頼性及びコストパーフォマンスが向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】加熱装置付配膳車の説明図。

【図２】配膳車を収容するスペースの説明図。

【図３】本発明の制御装置の正面図。

【図４】本発明の制御装置の側面図。

【図５】本発明の制御装置の背面図。

【符号の説明】

１ 加熱装置付配膳車 ７ 加熱板 ３０ コネクタ装置 ６０ 格納スペース １００ 制御装置 １１０ 操作パネル １２０ メインスイッチ １５０ 個別制御盤

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 加熱装置を備えた配膳車の制御装置であ
   って、配膳車に接続される複数の電気コネクタと、接続
   される配膳車の加熱装置の加熱開始及び加熱時間を個別
   に設定する制御手段と、接続される配膳車の全部を一括
   して制御する制御手段とを備える制御装置。